JPH0628714A - 光情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体及びその製造方法

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JPH0628714A
JPH0628714A JP4182372A JP18237292A JPH0628714A JP H0628714 A JPH0628714 A JP H0628714A JP 4182372 A JP4182372 A JP 4182372A JP 18237292 A JP18237292 A JP 18237292A JP H0628714 A JPH0628714 A JP H0628714A
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JP
Japan
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film
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optical information
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Withdrawn
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JP4182372A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kosho
均 古性
Norio Ota
憲雄 太田
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護膜材料を工夫することで、光情報記録媒
体の帯電防止性能、耐擦傷性、それに記録膜又は反射膜
の耐食性を向上する。 【構成】 基板上に積層された1層又は多層の薄膜7の
外面を、ポリアニリンに酸をドーピングしてなる電気伝
導性材料からなる保護膜9にて覆った。保護膜9は、酸
をドーピングしたポリアニリンをN−メチルピロリドン
又はN−メチルピロリドン混合溶媒に溶解させた液状体
を作製し、これを適宜の方法で基板1上に成膜された薄
膜7の外面にスピンコートあるいはディッピング等する
ことによって、形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報記録媒体に係
り、特に、記録膜等を機械的衝撃や化学的影響などから
保護する保護膜の材料と形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、単板構造の光情報記録媒体に
おいては、基板上に設けられた記録膜や反射膜等の薄膜
を機械的衝撃や化学的影響などから保護するための保護
膜が設けられている。保護膜材料としては、有機高分子
材料と無機誘電体材料とがあるが、無機誘電体材料は、
成膜中にピンホール等の欠陥が生じやすく、また使用中
にクラック等を生じやすいという欠点があるために、有
機高分子材料が多用されている。保護膜用の有機高分子
材料としては、成膜を比較的容易に行なえる等の理由か
ら、紫外線硬化性樹脂や室温硬化樹脂が通常用いられて
いる。
【0003】ところで、単板構造の光磁気ディスクを介
して、その基板側に光学ヘッドを、保護膜側に磁気ヘッ
ドを配置し、光学ヘッドより所定強度のレーザビームを
照射して光磁気記録膜をキュリー温度又は補償温度近傍
まで昇温しつつ、該昇温部に前記磁気ヘッドより磁界を
印加して情報を磁気光学的に記録する光磁気記録再生シ
ステムが従来より知られている。この種のシステムにお
ける磁気ヘッドの支持方式には、情報の記録、再生、消
去時に、磁気ヘッドを保護膜に摺動させる方式と、磁気
ヘッドを保護膜面からわずかに浮上させる方式とがある
が、浮上方式を採用した場合にも、少なくとも光磁気デ
ィスクの起動時及び停止時には磁気ヘッドが保護膜上を
摺動するので、摩擦による光磁気ディスクの帯電及び保
護膜の損傷が問題になる。
【0004】かかる不都合を解決するため、従来より、
保護膜上に滑性剤及び帯電防止剤を塗布したり、あるい
は保護膜中に滑性剤及び帯電防止剤を混入する等の対策
がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、保護膜上に
滑性剤及び帯電防止剤を塗布する方法は、磁気ヘッドと
の摩擦によって滑性剤及び帯電防止剤が脱落されるため
に、帯電防止効果及び保護効果が長続きしないという問
題がある。また、保護膜中に滑性剤及び帯電防止剤を混
入する方法は、保護膜が吸湿しやすくなって記録膜又は
反射膜の耐食性が害されるという問題がある。したがっ
て、磁気ヘッドを用いた光磁気記録再生システムの実用
性を高めるためには、叙上の諸問題を生じることなく、
摩擦による光磁気ディスクの帯電及び保護膜の損傷を防
止可能な保護膜材料の開発が不可欠である。本発明はか
かる課題を解決するためになされたものであって、その
目的は、帯電防止性及び耐擦傷性に優れた光情報記録媒
体を提供すること、及びそのような光情報記録媒体を効
率的に作製する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、基板上に少なくとも記録膜又は反射膜を
含む1層又は多層の薄膜を設け、この薄膜の外面を保護
膜にて覆ってなる光情報記録媒体において、前記保護膜
を、ポリアニリンに酸をドーピングしてなる電気伝導性
材料にて形成した。前記ポリアニリンとしては、スピン
コート法による成膜を容易にするため、数平均分子量が
50000以下のものが特に好ましい。
【0007】また、前記構造の光情報記録媒体の製造方
法として、記録膜等の薄膜を適宜の方法で成膜した後、
この薄膜の外面に、酸をドーピングしたポリアニリンを
N−メチルピロリドン又はN−メチルピロリドン混合溶
媒に溶解させた液状体をスピンコート法し、しかる後
に、前記溶媒を揮発させてポリアニリンの皮膜を形成す
るといった方法を採用した。
【0008】
【作用】ポリアニリンに酸をドーピングしてなる電気伝
導性材料にて形成された保護膜は、表面抵抗値が103
〜108Ωと小さく、良好な帯電防止性能を示す。ま
た、硬度が高く、良好な耐擦傷性を示す。また、保護膜
が剥離されないかぎりこれらの効果が永続するので、実
用性に優れる。さらには、保護膜中に粉体あるいは粒体
等を混入する構成ではないので、不透水性が劣化せず、
記録膜等の防食効果が高い。したがって、記録膜等の防
食効果を犠牲にすることがなく、帯電防止効果及び耐擦
傷性が永続する光情報記録媒体を提供できる。
【0009】一方、前記の保護膜形成方法によれば、ス
ピンコート法によって保護膜を形成できるので、従来に
比べて光情報記録媒体の製造工程が複雑化することもな
い。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。図1は実施例に係る光磁気ディスクの
要部断面図、図2は単板構造の光磁気ディスクの断面図
である。
【0011】図1及び図2に示すように、本例の光磁気
ディスクは、透明基板1のプリフォーマットパターン形
成面2に、第1エンハンス3と、光磁気記録膜4と、第
2エンハンス5と、反射膜6とからなる多層の薄膜7を
この順に積層し、この多層の薄膜7を第1保護膜8にて
覆い、さらにこの第1保護膜8の外面を第2保護膜9に
て覆った構造になっている。
【0012】透明基板1の材質や製造方法、それにフォ
ーマットパターン2の配列等については、公知に属する
技術であり、かつ本発明の要旨でもないので、説明を省
略する。これらについては、光磁気ディスクの種類に応
じて、公知に属する適宜の技術を応用して作製できる。
【0013】第1エンハンス3は、透明基板1と光磁気
記録膜4との間で再生用光ビームを多重干渉させ、見掛
け上のカー回転角を大きくするために設けられるもので
あって、透明基板1よりも屈折率が大きな透明体、例え
ば無機誘電体などをもって形成される。
【0014】光磁気記録膜4は、公知に属する任意のカ
ー効果あるいはファラデー効果を有する材料をもって形
成できるが、カー回転角及びファラデー回転角が大きい
ことなどから、希土類−遷移金属系の非晶質垂直磁化膜
が特に好適である。
【0015】第2エンハンス5は、光磁気記録膜4と反
射膜6との間で再生用光ビームを多重干渉させ、見掛け
上のカー回転角を大きくするために設けられるものであ
って、前記第1エンハンス3と同様の透明体をもって形
成される。
【0016】反射膜6は、薄膜7の反射率を高め、光磁
気ディスクからの再生信号出力を高めるためのものであ
って、例えばアルミニウムや金、あるいはこれらの各金
属材料を主成分とする合金などをもって形成される。
【0017】第1保護膜8は、紫外線硬化性樹脂や室温
硬化樹脂などの有機高分子材料や、窒化珪素、酸化珪
素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムなどの無機誘
電体材料をもって形成される。これらの各膜3,4,
5,6,8は、スパッタリング法などの真空成膜法によ
って連続的に形成される。
【0018】第2保護膜9は、ポリアニリンに陽子(プ
ロトン)供与体としての酸をドーピングしてなる電気伝
導性材料をもって形成される。具体的には、酸をドーピ
ングしたポリアニリンをN−メチルピロリドン又はN−
メチルピロリドン混合溶媒に溶解させ、この液状体を前
記の各膜3,4,5,6,8を覆うようにスピンコート
又はディッピングし、しかる後に、前記溶媒を揮発させ
ることによって形成できる。前記ポリアニリンとして
は、スピンコートあるいはディッピングによる成膜を容
易にするため、数平均分子量が50000以下のものが
特に好ましい。
【0019】以下に、より具体的な実施の一例を示し、
本発明の効果を明らかにする。ポリカーボネート基板の
プリフォーマットパターン形成面に、SiN第1エンハ
ンス膜と、Tb−Fe−Co系非晶質垂直磁化膜からな
る光磁気記録膜と、SiN第2エンハンス膜と、アルミ
ニウム反射膜とをこの順にスパッタリング成膜した後、
これらの各膜を覆うように、紫外線硬化性樹脂保護膜を
スピンコートした。ついで、数平均分子量が26000
のポリアニリンに硫酸をドーピングし、NH原子量と水
素イオンとの比が3:1に調整された物質をN−メチル
−2−ピロリドンに溶解し、10重量%の溶液を得た。
この溶液を前記紫外線硬化性樹脂保護膜上にスピンコー
トし、乾燥後膜厚が2μmの皮膜を得た。
【0020】この光磁気ディスクを気温が80℃で相対
湿度が90%の環境に2000時間放置し、その後に再
生CN値を測定して初期値(加速環境試験実施前の再生
CN値)と比較したところ、再生CN値の劣化は約2%
に止まっており、実用上充分な耐環境性を具備している
ことが判った。
【0021】また、前記の光磁気ディスクをドライブ装
置に装着し、1つのトラックに磁気ヘッドを摺動させて
連続運転し、運転時間と再生CN値との関係を測定した
ところ、2000時間経過時の再生CN値の劣化は約1
0%に止まっており、実用上充分な耐擦傷性を具備して
いることが判った。
【0022】なお、本発明の要旨は、前記実施例に限定
されるものではない。以下に、本発明の他に実施例を列
挙する。 前記実施例においては、光磁気ディスクを例にとって
説明したが、追記形あるいは再生専用形など、他種の光
磁気記録媒体にも応用できる。 前記実施例においては、紫外線硬化性樹脂などからな
る第1保護膜8の上に酸をドーピングしたポリアニリン
からなる第2保護膜9を積層したが、第1保護膜8を省
略することもできる。この場合には、第2保護膜9の膜
厚を厚くすることがより好ましい。 前記実施例においては、光磁気ディスクに、第1エン
ハンス膜3と、光磁気記録膜4と、第2エンハンス膜5
と、反射膜6とを備えたが、光磁気記録膜4を除く他の
膜については、必要に応じて適宜取捨できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ポリアニリンに酸をドーピングしてなる電気伝導性材料
を用いて保護膜を形成したので、良好な帯電防止性能と
耐擦傷性、それに記録膜又は反射膜の耐食性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る光磁気ディスクの要部拡大断面図
である。
【図2】単板構造の光磁気ディスクの断面図である。
【符号の説明】 1 透明基板 4 光磁気記録膜 9 第2の保護膜(ポリアニリン膜)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも記録膜又は反射膜を
    含む1層又は多層の薄膜を設け、この薄膜の外面を保護
    膜にて覆ってなる光情報記録媒体において、前記保護膜
    を、ポリアニリンに酸をドーピングしてなる電気伝導性
    材料にて形成したことを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポリアニリンと
    して、数平均分子量が50000以下のものを用いたこ
    とを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に少なくとも記録膜又は反射膜を
    含む1層又は多層の薄膜を設け、この薄膜の外面を保護
    膜にて覆ってなる光情報記録媒体の製造方法において、
    前記薄膜を適宜の方法で成膜した後、この薄膜の外面
    に、酸をドーピングしたポリアニリンをN−メチルピロ
    リドン又はN−メチルピロリドン混合溶媒に溶解させた
    液状体をスピンコート法し、しかる後に、前記溶媒を揮
    発させてポリアニリンの皮膜を形成することを特徴とす
    る光情報記録媒体の製造方法。
JP4182372A 1992-07-09 1992-07-09 光情報記録媒体及びその製造方法 Withdrawn JPH0628714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0758671A3 (en) * 1995-08-10 1997-02-26 Eastman Kodak Company Electrically conductive composition and elements containing solubilized polyaniline complex
KR20010069012A (ko) * 2000-01-11 2001-07-23 구자홍 광 디스크 및 그의 스크래치 방지방법

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US5716550A (en) * 1995-08-10 1998-02-10 Eastman Kodak Company Electrically conductive composition and elements containing solubilized polyaniline complex and solvent mixture
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Effective date: 19991005