JPH0628713U - 接着力測定用応力印加具 - Google Patents

接着力測定用応力印加具

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JPH0628713U
JPH0628713U JP6555692U JP6555692U JPH0628713U JP H0628713 U JPH0628713 U JP H0628713U JP 6555692 U JP6555692 U JP 6555692U JP 6555692 U JP6555692 U JP 6555692U JP H0628713 U JPH0628713 U JP H0628713U
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JP
Japan
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plate
adhesive force
force
adhesive
stress
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Pending
Application number
JP6555692U
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English (en)
Inventor
隆之 三島
晴光 島崎
悦男 ▲廣▼田
忠吉 萩原
亨二 郡山
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2枚のプレートを部分的にオーバラップさせ
て接着してあるテストピースに、プレートの引張破断強
度よりも強い力を加えることを可能にした接着力測定用
応力印加具を提供する。 【構成】 基部3の先端に爪4を、後端にプレート他面
の支持部5と引張試験機のチャック13による掴み部6
を設けたホルダ2をテストピース10のプレート11、
11にそれぞれ取付けて引張力を爪4からプレート11
のオーバラップ側端面に加えるようにしたので、プレー
ト11に引張力が加わらず、プレートの破断強度を上回
る接着力も測定可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラスチック被膜等が基材に対してどの程度の力で接着しているか をテストピースを使って測定するときに用いる接着力測定用応力印加具に関する 。
【0002】
【従来の技術】
基材に対するプラスチック被膜の接着力の測定法として、図3に示すように、 基材と同一材質の2枚のプレート11、11を部分的にオーバラップさせて測定 対象のプラスチック膜12で接着したテストピース10を作り、このピースの各 プレート11を図4に示すように引張試験機の対向したチャック13、13で掴 み、引張力を加えてプラスチック膜12が剥離するときの力(剪断力)を測定す る方法がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した方法では、テストピースを試験機のチャックで直接掴むため、試験中 にテストピースのプレートにほぼ全域にわたって引張り応力が加わり、そのため 、プラスチック膜等の接着層を剥離するのに必要な力がプレートの破断強度より も強いと接着層が剥離する前にプレートが破断してしまう。
【0004】 なお、その破断の防止のために、プレート相互の接着面積を小さくして剥離に 要する力の絶対値を小さくすることが考えられるが、この方法を採ると測定誤差 が大きくなる。
【0005】 また、プレートの幅や厚みを大きくして破断強度を大きくする方法もあるが、 プレートを大きくするのには限度がある。例えば、測定対象物が紫外線硬化型プ ラスチックの場合、2枚のプレート間に塗布した末硬化プラスチックをプレート を透しての紫外線照射によって硬化させるため、プレートを厚くすると紫外線の 透過量が減って硬化が起こらない等の問題が生じる。
【0006】 本考案は、これ等の問題点を無くした接着力測定用応力印加具を提供すること を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本考案の応力印加具は、テストピースの各プレートに別 々に相反する向きに取付ける2つのホルダから成る。それぞれのホルダは、プレ ートの反接着側の面を受ける基部の先端にプレート端面に係止させるプレート厚 みとほぼ等しい高さの爪を、基部の後端にプレートの接着面側に回り込ませたプ レート他面の支持部を各々設け、さらに、全体の後方に掴み部を設けて構成され ており、各ホルダの掴み部を引張試験機の対向したチャックで掴み、このチャッ クに加えられる引張力を前記爪から各プレートのオーバラップ側端面に加えるよ うにしてある。
【0008】 なお、各ホルダの掴み部は、その中心を、ホルダ端の爪の先端を通る基部と平 行な線上に置くのが望ましい。
【0009】
【作用】
本考案の印加具は、ホルダ先端の爪を透してプレートのオーバラップ側端面に 力を加えるので、プレートの非接着部には応力が全く加わらない。また、プレー トの接着部に加わる応力も引張応力ではなく圧縮応力になる。ガラス等のプレー ト材料は引張りには弱いが圧縮には比較的強く、従って、剥離に要する力がプレ ートの破断強度を上回る場合でもプレートの破断は起こらず、支障のない測定が 行える。
【0010】 また、上記の従来法によるとチャックによるプレートの把持中心が接着面の延 長線上からプレート厚み方向にずれ、そのため、引張力が接着面に対して斜めに 加わり、理想的な測定にならないが、本考案の印加具は、ホルダの掴み部中心を 前述の望ましいとした位置に置くなどして接着部に加わる応力を接着層と平行向 きにすることができるので、応力が斜めに加わることに起因した測定誤差も無く し得る。
【0011】
【実施例】
図1、図2に基づき、本考案の実施例について説明する。
【0012】 図1に示すように、本考案の応力印加具1は、2個のホルダ2、2を相反する 向きに組合わせて使用する。
【0013】 ホルダ2は、片方のプレート11の反接着側面を受ける板状基部3を有し、そ の基部3の先端にプレート1のオーバラップ側端面に係止させるプレート厚みt とほぼ等しい高さの爪4を設け、また、基部3の後端にプレートの接着面側に回 り込ませたプレート他面の支持部5を設け、さらに、全体の後方に、引張試験機 のチャック13による掴み部6を設けて構成されている。
【0014】 掴み部6は、その中心を、爪4の先端を通る線C上に置いてある。線Cは基部 3と平行であり、従って、爪4からプレート11に加えられる力の向きは接着面 に対して平行になり、正しい姿勢での高精度測定が望める。
【0015】 ホルダ2、2間に相手側ホルダのガイド等を設けて両ホルダの平行状態を保つ 方法でも印加応力の向きを接着面と平行にすることができ、この場合も、同様の 効果を期待できる。
【0016】 なお、図の応力印加具のホルダは、強度を考え、全体を金属ブロックから切出 して一体物にしているが、これは必須のことではない。色んなタイプのチャック で掴めるように掴み部6をチャックの種類に合ったものと交換できるようにして おくこともあり得る。
【0017】 また、ホルダをその一側部が下側になる姿勢にして使用すると引張力を加える 前にテストピースがホルダから抜け落ちる恐れがあるので、このような形で使用 するときは、下側になる側部にストッパとして働く側板7等を設けておくのがよ い。
【0018】 以下に、本考案の応力印加具の効果の確認試験結果を記す。
【0019】 試験には、長さ5cm、幅2cm、厚さ2mmのガラスプレートの末端5mmの部分に 末硬化の熱硬化性プラスチックを塗布し、そのプレートを図3の様に貼り合わせ てプラスチックを熱硬化させたテストピースを使用した。そのテストピースは、 ガラスへの接着力が強いプラスチックを用いたものAと弱いプラスチックを用い たものBの2種類とした。
【0020】 そして、これ等のテストピース10を実施例の印加具に図1に示すようにセッ トし、引張試験機による接着力の測定を同種類の試料につき3点ずつ行った。ま た、比較のため、同一テストピースを用いて図4の従来法による測定も行った。
【0021】 その結果を表1、2に示す。表1から判るように、接着力の強いテストピース Aは、従来法では60kgの引張力でガラスプレートが破断して接着力を求めるこ とができなかったが、本考案の印加具使用時には3点とも測定が可能であった。
【0022】 また、接着力の弱いテストピースBについては、表2に示すように両方法とも 支障なく測定を行えたが、本考案の印加具を使用したときの方が測定値のばらつ きが小さく、測定の正確にも優れることが証明された。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の応力印加具を用いれば、テストピースのプレート 接着力がプレートの引張り破断強度よりも強い場合にも接着面積を小さくしたり 、プレートサイズを大きくしたりせずに測定を行うことができ、測定の制限緩和 、精度向上が図れる。
【0026】 また、ホルダの掴み部中心を接着面と同一平面内に置くなどして接着面に応力 が斜めに加わることも防止でき、これにより、測定精度を更に高めることも可能 になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の応力印加具の一例を使用状態にして示
す側面図
【図2】応力印加具を構成するホルダの斜視図
【図3】接着力の測定に用いるテストピースの斜視図
【図4】接着力測定の従来法を示す図
【符号の説明】
1 応力印加具 2 ホルダ 3 基部 4 爪 5 プレート他面の支持部 6 掴み部 7 側板 10 テストピース 11 プレート 12 プラスチック膜 13 チャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 萩原 忠吉 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)考案者 郡山 亨二 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のプレートを部分的にオーバラップ
    させて接着してあるテストピースに接着力測定用の応力
    を加える道具であって、相反する向きにしてテーストピ
    ースの各プレートに別々に取付ける2つのホルダから成
    り、それぞれのホルダは、プレートの反接着側の面を受
    ける基部の先端にプレート端面に係止させるプレート厚
    みとほぼ等しい高さの爪を、基部の後端にプレートの接
    着面側に回り込ませたプレート他面の支持部を各々設
    け、さらに、全体の後方に掴み部を設けて構成され、各
    ホルダの掴み部を引張試験機の対向したチャックで掴
    み、このチャックに加えられる引張力を前記爪から各プ
    レートのオーバラップ側端面に加えるようにしてある接
    着力測定用応力印加具。
JP6555692U 1992-09-21 1992-09-21 接着力測定用応力印加具 Pending JPH0628713U (ja)

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