JPH062870B2 - 包装用ポリエステルフイルム - Google Patents

包装用ポリエステルフイルム

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JPH062870B2
JPH062870B2 JP26051985A JP26051985A JPH062870B2 JP H062870 B2 JPH062870 B2 JP H062870B2 JP 26051985 A JP26051985 A JP 26051985A JP 26051985 A JP26051985 A JP 26051985A JP H062870 B2 JPH062870 B2 JP H062870B2
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、耐候性、ガス遮断性に優れた包装用2軸配向
ポリエステルフイルムに関する。更に詳しくは、2軸配
向熱固定ポリエチレンテレフタレートフイルムが一般に
有する優れた機械的特性、耐熱性、高温での寸法安定
性、ガス遮断性よりも更に優れた性質を有しかつ耐膜性
にも優れた高透明包装用2軸配向ポリエステルフイルム
に関する。
(ロ)従来の技術及びその問題点 従来ポリエチレンテレフタレートフイルムが一般に有す
る優れた機械的性質、耐熱性、高温での寸法安定性、耐
ガス遮断性を生かして、これにポリエチレン等のヒート
シール可能な高分子物質を積層し、ヒートシールによる
製袋、密封を可能にして食品包装用途等に用いられてい
る。さらにまた、ポリエチレンテレフタレートフイルム
の耐熱性を利用してレトルト包装用にも使用されてい
る。
しかしながら、このような食品包装、或いは他の包装に
おいては、内部に空気が存在すると、保管中に紫外線に
よつて包装物が酸化され変質が起こる等の問題がある。
特に油脂を含む食品の包装の場合は極めて重大である。
従つて空気を完全に除去するか、紫外線をカツトする必
要があり、また外から空気が侵入しないようにする必要
がある。
空気を除去するために真空包装という手段があるが、設
備費が高く加工コストが高くつく欠点がある。また、紫
外線をカツトするために、紫外線吸収剤をフイルム表面
にコーテイングする手段もあるが、やはり製造工程が煩
雑でかつフイルムの性質を低下させる欠点がある。更に
紫外線吸収剤をブレンドする方法では、多量にブレンド
すると機械的性質の低下を招くし透明性が悪化すると共
に食品中に紫外線吸収剤が浸出するおそれも有り好まし
くない。
それ故ポリエチレンテレフタレートフイルムの本来の性
質を維持すると共に耐候性に優れかつガス遮断性に優れ
たフイルムが望まれている。
(ハ)問題点を解決するための手段 上記要望に応えるべく鋭意検討の結果、ポリエチレンナ
フタレートを主たる成分とし、それに縮合系液晶ポリマ
ーをブレンドすることにより上記要望を満たすフイルム
を得ることができ本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、99.9重量%以下で90.
0重量%を超えるポリエチレンナフタレートと0.1重
量%以上で10.0重量%未満の縮合系液晶ポリマーを
ブレンドしたポリマーよりなる耐候性、ガス遮断性に優
れた包装用2軸配向ポリエステルに存する。
本発明でいうポリエチレンナフタレートとは、その構成
単位が実質的にエチレン−2,6−ナフタレート単位から
構成されているポリマーを指すが、少量例えば、10モ
ル%以下好ましくは5モル%以下の第三成分によつて変
性されたエチレン−2,6−ナフタレートポリマーも含ま
れる。
ポリエチレンナフタレートは一般にナフタレン−2,6−
ジカルボン酸又はその機能的誘導体例えばナフタレン−
2,6−ジカルボン酸メチルとエチレングリコールとを触
媒の存在下適当な反応条件の下に縮合せしめることによ
つて製造される。この場合、第三成分として例えば、ア
ジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸等のジカル
ボン酸又はその低級アルキルエステル、p−オキシ安息
香酸の如きオキシカルボン酸、又はその低級アルキルエ
ステルあるいはプロピレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレング
リコール等の2価のアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレン
グリコール等を挙げることができる。又、重合に際して
重合調節剤、結晶化調整剤、可塑剤、艶消剤、安定剤な
どを添加しても差しつかえない。又、本発明で用いるポ
リエチレンナフタレートは重合度が低すぎると機械的特
性が低下するので、その極限粘度は0.40以上好まし
くは0.40〜0.90のものが好ましい。又、密度は
1.379以上である事が望ましい。
本発明でいう縮合系の液晶ポリマーとは、エステル結合
もしくはアミド結合でポリマー化し、かつ熱溶融により
液晶的性質を含み280℃〜350℃で溶融するもので
あればその種類を問わないが最も代表的なポリマーとし
ては、カルボン酸成分としてテレフタル酸/p−ヒドロ
キシ安息香酸=30/70〜70/30とジオール成分
としてエチレングリコールからなる液晶ポリマーが挙げ
られる。
本発明のフイルムは、ポリエチレンナフタレートと縮合
系液晶ポリマーのブレンドのみであつてもよいし、用途
により微細な不活性化合物を含有せしめて滑り性を付与
してもよい。かかる方法の中のひとつにポリエチレンナ
フタレート製造時に反応系内に溶存している金属化合物
例えばエステル交換反応後系内に溶存している金属化合
物にリン化合物等を作用させて微細な粒子を析出させる
方法、いわゆる析出粒子方法がある。しかるにこの方法
は析出粒子量に限界がらあるため、別の方法である、い
わゆる添加粒子法が好ましく用いられる。
つまり添加粒子法とはポリエステル製造工程から製膜前
の押出工程のいずれかの工程でポリエステルに不活性な
微細粒子を配合せしめる方法であり、この不活性微粒子
としては、例えば、カオリン、タルク、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リ
ン酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸
化チタン、フツ化リチウム等及びCa、Ba、Zn、M
nなどのテレフタル酸塩等から選ばれた1種以上の金属
化合物あるいはカーボンブラツク等を挙げることできる
がこれらに限定されるものではない。
この不活性化合物の形状は、球状、塊状あるいは偏平状
のいずれであつても良く、またその硬度、比重、色等に
ついても特に制限はない。該不活性化合物の平均粒径
は、通常等価球直径で0.1〜10μ好ましくは0.3〜3μ
の範囲から選ばれる。またそのフイルムに対する配合量
は、0.01〜1重量%好ましくは0.02〜0.8重量%更に好
ましくは0.03〜0.5重量%の範囲から選択される。
ポリエチレン−2,6−ナフタレートに対して縮合系液晶
ポリマーを混合する際の混合比率は、重量比で0.1%以
上10%未満が好ましい。更に好ましくは0.5乃至8%
が良い。混合比率が0.1%未満では、縮合系液晶ポリマ
ーを混合した効果すなわち、耐熱性、耐ガス透過性に優
れた効果があらわれず、又混合比率が10%以上では透
明性が失なわれ好ましくない。
該縮合系液晶ポリマーブレンドポリエチレン−2,6−ナ
フタレート原膜は、通常の方法で逐次二軸又は同時二軸
延伸され、その製造条件については、特に限定はない。
なお、サンシヤインウエザロメーターでポリエチレンテ
レフタレート単独フイルム面に照射すると、比較的短波
長(高エネルガー)域を吸収するため劣化が促進される
のに対し本発明のフイルムでは大部分がポリエチレン−
2,6−ナフタレートであるためその極く表層のみで吸収
が起るため劣化が阻止される。
(ニ)発明の効果 縮合系液晶ポリマーを含有させた本発明のポリエチレン
ナフタレートフイルムのガス遮断性は格段に改善され
る。更にポリエチレンナフタレートはポリエチレンテレ
フタレートに比べて耐熱性に優れるため加熱殺菌、電子
線殺菌に耐えるフイルムである。
すなわち、本発明によつてポリエチレンテレフタレート
に比べて強伸度、耐候性に優れかつ紫外線カツト可能で
かつガス遮断性にすぐれた包装用二軸配向ポリエステル
フイルムを作製することができる。
食品包装用途はもちろんのこと、他の用途に用いるのも
極めて好ましい。例えば、清涼飲料等のガラス瓶の包装
に用いて、ガラス瓶の破裂によるガラスの飛散を防止す
るとか、特殊用途として例えば長期貯蔵や苛酷な輸送条
件に耐える食糧品の包装や精密機械、光学機械等の紫外
線を嫌う用途、特に加熱殺菌、電子線殺菌を行なう医薬
品の包装等に用いることができる。
(ホ)実施例 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
によつて限定されるものではない。なお以下の実施例に
おける各種物性の測定は下記の方法による。
(1)引張試験 東洋ホールドウイン社製テンシロン(UTM−III)に
より室温で測定した。上記試験機で荷重−伸びチヤート
を作成し、それぞれ値を計算によつて求めた。
破断伸度…破断時の原長に対する伸度を(%)で表わした
もの 破断強度…室温においてフイルムを破断するに要する力
を原フイルムの単位断面積あたりに加えられる力(Kg/
mm2)で表わしたものである。
(2)酸素透過量 モコン社製自動酸素透過率測定装置「Ox-Tran100
型」を使用し、20℃の乾燥状態(0%R.H.)で測
定する。試料は25μのフイルムで乾燥したシリカゲル
を入れたデシケーター中で24時間シーズニングした後
測定する。単位はcc/m2・24hr・atmである。
(3)耐候性試験(サンシャインウエザロメーターによる
試験) サンシアインウエザロメーター(東洋理化工業化部式会
社製スタンダード・サンシヤインウエザロメーター)を
用い、フイルム表面に所定時間照射することにより耐候
性を試験した。
実施例1 極限粘度0.65であるポリエチレンナフタレートの重合体
を作製する。一方カルボン酸成分としてテレフタル酸と
p−ヒドロキシ安息香酸の比が1:1で、ジオール成分
がエチレングリコールであり、極限粘度が0.62である縮
合系液晶ポリマーを作製した。ポリエチレンナフタレー
ト95部に対し縮合系液晶ポリマーが5部となるように
ブレンドし、常法に従い乾燥押出して未延伸フイルムを
得た。該未延伸フイルムを縦3.5倍、横4.0倍に延伸した
のち245℃で熱固定して12μのフイルムを得た。
比較例1 実施例1においてポリエチレンナフタレート単体で同様
に延伸製膜し12μのフイルムを作成した。
比較例2 極限粘度0.65であるポリエチレンナフタレートを常法に
従い延伸製膜し210℃で熱固定して12μのフイルム
を得た。
これらの結果を表1に示す。
表1よりポリエチレンナフタレートよりなるフイルム
は、ポリエチレンテレフタレートに比べて耐候性に優れ
ることが分る。更にポリエチレンナフタレートに縮合系
液晶ポリマーをブレンドしたフイルムは、耐候性と同時
に酸素透過率が格段に低くなり、包装用フイルム特に医
療用の包装フイルムとして格別に優れたフイルムである
ことがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 67/02 77:12) B29K 67:00 4F B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】99.9重量%以下で90.0重量%を超
    えるポリエチレンナフタレートと0.1重量%以上で1
    0.0重量%未満の縮合系液晶ポリマーとをブレンドし
    たポリマーよりなる耐候性、ガス遮断性に優れた包装用
    2軸配向ポリエステルフイルム。
JP26051985A 1985-11-20 1985-11-20 包装用ポリエステルフイルム Expired - Fee Related JPH062870B2 (ja)

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