JPH0628635U - 自動車用計器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指針および／または文字板の視認性および読
取り精度がすぐれ、このすぐれた高品質を長期間にわた
って維持することができる自動車用計器を提供する。 【構成】 指針１０および／または文字板２０を構成す
る芯材および／または透明基板の表面に、蛍光体含有ホ
ーロー層を被覆し、紫外線ランプ４０を励起光源として
蛍光体を発光せしめるように構成する。蛍光体含有ホー
ロー層の表面に、さらに透明保護層を形成するのが好ま
しい。蛍光体がホーロー層に封入され、外気湿度の影響
を受けることがないので、その耐久性がきわめて向上す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車用計器の改良に関するものであり、さらに詳しくは指針お よび／または文字板の視認性および読取り精度がすぐれ、このすぐれた高品質を 長期間にわたって維持することができる自動車用計器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般の自動車用計器は、ムーブメントによって回動する指針が位置する文字板 の目盛りをアナログ的に読取ることによって、速度およびエンジンの回転数など を把握できるように構成されている。

【０００３】 そして、とくに自動車の夜間走行時などにおいては、光源からの光によって文 字板を照明したり、また指針を冷陰極式またはＬＥＤ式の自発光指針とすること によって、指針および文字板の視認性を高める必要があった。

【０００４】 しかるに、例えば従来の自動車用計器においては、自発光指針の軸を介しての 給電、および照明用光源やそのための配線などに複雑に構成を必要とするため、 配線数が増大して装置自体のコンパクト化が阻害されるという問題があった。

【０００５】 そこで、最近では指針や文字板の表面に蛍光塗料を塗布し、これに紫外線ラン プを励起光源として照射することによって、指針および文字板をフォトルミネッ センス式に視認する自動車用計器が開発され、実用に供されている。

【０００６】 すなわち、上記紫外線ランプを励起光源とし、指針および文字板に塗布した蛍 光体を発光させるタイプの自動車用計器においては、指針および文字板自体に対 する電気的配線を省略することができ、いかなる可視波長域に対しても対応でき ると共に、励起光としての紫外線が目視されずに済むという利点を有している。

【０００７】 しかしながら、上記従来の自動車用計器においては、指針および文字板を、芯 材および基板の表面に蛍光塗料を塗布することにより形成していたため、蛍光塗 料に含まれるに蛍光体が劣化し、使用中に視認性が低下する傾向があり、この点 の改良が望まれていた。

【０００８】 すなわち、上記従来の自動車用計器において、例えば指針は、図１１（ａ）、 （ｂ）に示した構造、具体的にはムーブメント（図示せず）に連結する基部２を 有する金属芯材１の表面に、蛍光塗料を塗布してなる蛍光層３を形成した構造か らなっている。

【０００９】 そして、蛍光塗料は、一般に蛍光体（微粉末）を塗料に混合したものであり、 これを芯材１の表面に塗布し、乾燥することにより蛍光層３を形成した指針にお いては、蛍光体の一部が空気中にさらされることになるため、空気中の湿度によ って蛍光体が劣化するという問題があった。

【００１０】 また、上記指針を長期間にわたって使用する場合には、蛍光層３の内部へも微 量づつ水分が侵入し、蛍光体自体の経時劣化を加速することになるため、蛍光体 の耐久性が著しく阻害されて、指針および／または文字板の紫外線ランプによる 励起発光度が徐々に低くなり、視認性の低下が招かれるという問題があったので ある。

【００１１】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上述した従来の自動車用計器における問題点を解決するために検 討した結果、達成されたものである。

【００１２】 したがって、この考案の目的は、指針および／または文字板の視認性および読 取り精度がすぐれ、このすぐれた高品質を長期間にわたって維持することができ る自動車用計器を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案の自動車用計器（第１考案）は、指針 、および目盛りを表示した文字板をハウジング内に組込んでなる自動車用計器に おいて、前記指針を芯材の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆することにより形 成すると共に、前記ハウジング内の適所に、前記指針の表面に対し紫外線を照射 する紫外線ランプを配置したことを特徴とする。

【００１４】 また、この考案の自動車用計器（第２考案）は、指針、および目盛りを表示し た文字板をハウジング内に組込んでなる自動車用計器において、前記文字板を透 明基板の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆し、この蛍光体ホーロー層の表面に 、目盛り部分を光透過性に形成したパネルを積層することにより形成すると共に 、前記ハウジング内の適所に、前記文字板の裏面から表面にかけて紫外線を照射 する紫外線ランプを配置したことを特徴とする。

【００１５】 さらに、この考案の自動車用計器（第３考案）は、指針、および目盛りを表示 した文字板をハウジング内に組込んでなる自動車用計器において、前記指針を芯 材の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆することにより、また前記文字板を透明 基板の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆し、この蛍光体ホーロー層の表面に、 目盛り部分を光透過性に形成したパネルを積層することにより、それぞれ形成す ると共に、前記ハウジング内の適所に、前記指針の表面および前記文字板の裏面 から表面にかけて、それぞれ紫外線を照射する紫外線ランプを配置したことを特 徴とする。

【００１６】

【作用】

この考案の自動車用計器は、指針および／または文字板を構成する芯材および ／または基板の表面に、蛍光体含有ホーロー層を被覆したため、この蛍光体含有 ホーロー層の蛍光体がホーロー層に封入され、外気湿度の影響を受けることがな い。

【００１７】 なお、蛍光体含有ホーロー層の表面に、さらに透明保護層を設けることによっ て、蛍光体含有ホーロー層から一部露出した蛍光体をも外気湿度から完全に保護 することが可能である。

【００１８】 したがって、この考案の自動車用計器においては、指針および／または文字板 の表面に形成した蛍光体含有ホーロー層に含有される蛍光体の劣化を防止し、そ の耐久性を向上させることができ、紫外線ランプを励起光源として蛍光体を発光 させることによるすぐれた視認性および計器の読取り精度を、長期間にわたって 高品質に維持することができる。

【００１９】

【実施例】

以下、図面を参照しつつ、この考案の自動車用計器の実施例について詳細に説 明する。

【００２０】 図１はこの考案の自動車用計器の第１実施例を示す断面図、図２は図１におけ る指針の斜視図、図３は同じく拡大断面図、図４はこの考案の自動車用計器にお ける指針の他の例を示す断面図、図５はこの考案の自動車用計器の第２実施例を 示す断面図、図６は図５における文字板の断面図、図７は同じく文字板の構成説 明図、図８はこの考案の自動車用計器における文字板の他の例を示す正面図、図 ９はこの考案の自動車用計器の第３実施例を示す断面図、図１０は同じく第４実 施例を示す断面図である。

【００２１】 図１に示した第１実施例において、この考案の自動車用計器は、指針１０およ び目盛りを表示した文字板２０をハウジング３０内に組込んでなり、ハウジング 内の下部に、指針１０の表面に対し紫外線を照射する紫外線ランプ４０を配置す ることによって構成されている。

【００２２】 なお、図１において、１６は指針の作動を行うムーブメント、３１はハウジン グ３０の上部に形成したフード、３２はハウジング１０の前面に配置した好まし くは紫外線カットガラスからなる透明カバーであり、紫外線ランプ４０の配線に ついては図示を省略している。

【００２３】 そして、指針１０は、図２および図３に示したように、基部１０ａと連結した 金属芯材１１の表面に蛍光体含有ホーロー層１２を被覆することによって形成さ れている。

【００２４】 ここで、芯材１１はある程度の強度と以下に述べる蛍光体含有ホーロー層１２ の形成に絶える耐熱性を有する線状の脱炭素鋼およびステンレス鋼などの金属か らなり、この芯材１１の形状によって指針形状が決定されるが、指針の形状自体 は任意に設定することができる。

【００２５】 なお、芯材１１は、蛍光体含有ホーロー層１２の形成に先立ち、予めその表面 にサンドブラスト処理またはバッファ層としての下かけ層を施すことによって、 蛍光体含有ホーロー層１２との密着性が改良されていることが望ましい。この場 合に、とくに白色系のガラスを下かけ層として施せば、蛍光体の発光の一部が芯 材１１との間で吸収されずに、下かけ層で反射されるため、同一の照射エネルギ ーに対して視認性が一層高められるという好ましい効果を得ることができる。

【００２６】 蛍光体含有ホーロー層１２に含まれる蛍光体１２ａとしては、ホーロー１２ｂ 中に封入される際に数１００℃の高温条件にさらされることから、耐熱性のすぐ れたものであることが望ましく、例えば分散型ＥＬ用蛍光体の微粉末などが好ま しく使用される。

【００２７】 一方、蛍光体含有ホーロー層１２を形成するホーロー１２ｂとしては、反射層 としての作用を発揮する白色系のホーロー釉が好ましく用いられるが、蛍光体１ ２ａに悪影響を及ぼす鉄、ニッケル、コバルトおよび鉛などの成分を含有するホ ーローの使用は極力避けるべきである。

【００２８】 しかして、蛍光体含有ホーロー層１２は、ホーロー中に蛍光体を分散したもの を芯材１１上に塗布し、これを焼結することによって形成される。

【００２９】 図３に示したように、この考案の自動車用計器の第１実施例で用いる指針１０ は、芯材１１の表面に被覆された蛍光体含有ホーロー層１２において、蛍光体１ ２ａの一つ一つが透明なホーロー１２ｂ中に封入されていることから、外気中の 湿度（水分）が内部へ侵入することがほとんどなく、蛍光体１２ａの耐久性を好 ましく維持することができる。

【００３０】 しかし、図３に示したように、ホーロー１２ｂから一部露出した蛍光体１２ａ が当然存在することから、それらをホーロー中に封入し、蛍光体１２ａを外気湿 度から完全に遮断するために、蛍光体含有ホーロー層１２の表面にさらに透明保 護層１３を被覆形成することが好ましい。

【００３１】 透明保護層１２は、蛍光体含有ホーロー層１２のホーロー１２ｂと同様に、ガ ラス質のホーローからなるうすい被覆層であることが望ましく、これは蛍光体含 有ホーロー層１２の形成後に、塗布焼結により形成することが望ましい。

【００３２】 また、昼間時などにおいて紫外線を照射しない場合に、外部光の指針１０表面 での反射を利用して視認性を補助するか、あるいは指針１０自体の色が計器の色 にそぐわない場合にそれを補なうために、図４に示したように、蛍光体含有ホー ロー層１２または透明保護層１３の表面に、さらに塗装層１４を形成することが できる。

【００３３】 ただし、この塗装層１４は、紫外線ランプ４０から照射される紫外線を、蛍光 体含有ホーロー層１２の蛍光体１２ａを発光させるために十分通過させること、 および蛍光体含有ホーロー層１２の蛍光体１２ａの発光を十分通過させることを 遮らない程度に薄いことが重要である。

【００３４】 この考案の自動車用計器の第１実施例においては、指針１０を上記のように構 成し、ハウジング３０内の適宜個所（図１ではハウジング３０の下部）に配置し た紫外線ランプ４０から指針１０の表面に紫外線を照射することによって、指針 １０に複雑な給電機構を配索することなく、指針１０自体が紫外線により明るく 励起発光させて、それ自体が発光しているかの如きすぐれた視認性を呈し、文字 板２０の目盛りを高精度に読取ることができる。

【００３５】 なお、指針１０に照射する光としては、蛍光体１２ａの発光波長よりも短波長 のものであれば使用することができ、この場合には必ずしも紫外線ランプ４０を 使用する必要はなく、他の光源ランプを適用してもよい。

【００３６】 次に、図５に示したこの考案の自動車用計器の第２実施例は、文字板２０側を 紫外線により励起発光せしめて、その視認性および読取り精度を高めた例を示す 。

【００３７】 すなわち、図５に示した第２実施例において、この考案の自動車用計器は、指 針１０および目盛りを表示した文字板２０をハウジング３０内に組込んでなり、 ハウジング３０内の適所（図面では文字板２０の裏側）に、文字板２０の裏面か ら表面にかけて紫外線を照射する紫外線ランプ４０を配置することによって構成 されている。

【００３８】 なお、指針１０は通常の表面塗装指針であり、この第２実施例の指針１０、文 字板２０および紫外線ランプ４０の配置個所以外の構成は、上述した第１実施例 の場合とほとんど同様である。

【００３９】 そして、文字板２０は、図６および図７に示したように、ガラス板などの透明 基板２１の表面に、蛍光体含有ホーロー層２２を被覆し、この蛍光体ホーロー層 ２２の表面に、好ましくは透明保護層２３を介して、目盛り２５部分を光透過性 に形成したパネル２４を積層することによって構成されている。

【００４０】 この第２実施例における蛍光体含有ホーロー層２２および透明保護層２３の構 成内容は、上述した第１実施例において説明した指針１０の表面に形成される蛍 光体含有ホーロー層１２および透明保護層２３の構成内容とほとんど同一である 。

【００４１】 この場合に、透明基板２１を、蛍光体含有ホーロー層２１のホーロー材質と同 等または類似のガラス質で構成することによって、透明基板２１と蛍光体含有ホ ーロー層２１の密着性を高めて、蛍光体含有ホーロー層２１を安定に形成するこ とができ、しかも鋼板を基板とする場合のような不純物の混入による蛍光体の劣 化を解消できるため、きわめて有利である。

【００４２】 また、文字板２０のパネル２４は、その全体を光不透過性の材料により構成し 、数字などを含む目盛り２５のみを、打ち抜きまたは光透過性の材料で形成する か、あるいはパネル２４全体を光透過性の材料で形成し、その表面に目盛り２５ のみを光透過性に形成した全体として光不透過性の黒色塗装膜を施すことなどに よって構成されている。

【００４３】 したがって、この第２実施例においては、文字板２０を上記のように構成し、 ハウジング３０内の適宜個所（図５ではハウジング３０の裏側中央部）に配置し た紫外線ランプ４０から、文字板２０の裏面から表面にかけて紫外線を照射する ことによって、励起発光した蛍光体含有ホーロー層２０の光が目盛り２５を通過 して、あたかも目盛りが文字板２０上に浮き出るかの如き視覚を呈し、すぐれた 視認性のもとに、指針１０が表示する文字板２０の目盛りを高精度に読取ること ができる。

【００４４】 なお、場合によっては、図８に示したように、文字板２０のパネル２４全体を 光透過性の良い材料で形成し、かつ目盛り２５のみを光不透過性となし、文字板 ２０全体を紫外線により励起発光することによって、目盛り２５を影として視認 するように構成することもできる。

【００４５】 さらには、文字板２０のパネル２４全体を光透過性材料で形成して、しかも目 盛り２５を光不透過性とはせずに、文字板２０のパターン全体を発光させること も勿論可能である。

【００４６】 そして、紫外線ランプ４０からの紫外線の照射は、文字板２０の透明保護層２ ３側から行っても同様の効果を得ることができる。

【００４７】 また、紫外線ランプ４０を文字板２０の裏側に配置する場合には、場合によっ てはムーブメント１６などの内機の影を生じ、文字板２０の目盛り２５の光度に ムラを生じることがあるが、このような場合には複数の紫外線ランプ４０を配置 することによって対処することができ、さらには図９に示した第３実施例の構成 にすることによって対処することもできる。

【００４８】 すなわち、図９に示した第３実施例では、文字板２０の透明基板２１を上方か ら下方にかけて薄肉化した偏肉板により構成すると共に、この文字板２０の上部 に紫外線ランプ４０を配置した点が上記第２実施例と相違している。

【００４９】 この第３実施例では、透明基板２１の光屈折を利用して、その上方肉厚部から 紫外線を入射し、その反射面２１ａで入射した紫外線を蛍光体含有ホーロー層２ １方向に反射させることによって、蛍光体含有ホーロー層２１の蛍光体を、ムー ブメント１６の影を形成することなく、均一に励起発光せしめるように構成して いる。

【００５０】 さらに、図１０に示した第４実施例は、上記第１実施例で用いた指針１０と、 上記第２および第３実施例で用いた文字板２０を組合わせて用い、紫外線ランプ ４０からの紫外線によって、指針１０と文字板２０の両者を励起発光させ、視認 性および読取り精度を一層高めた例を示す。

【００５１】 すなわち、この第４実施例における指針１０は、上記第１実施例で説明したも のと同様の構成を、また文字板２０は上記第２および第３実施例で説明したもの と同様の構成を有している。

【００５２】 ただし、ハウジング３０は、その前面カバー３２の内側に、紫外線選択反射膜 ３３が形成され、また文字板２０の後方に、紫外線反射面３４が配置されると共 に、文字板２０の上部に紫外線ランプ４０が配置されている。

【００５３】 上記のように構成することによって、紫外線ランプ４０から照射された紫外線 は、紫外線選択反射膜３３で反射して指針１０の表面に形成した蛍光体含有ホー ロー層１２を励起発光させると共に、紫外線反射面３４で反射されて文字板２０ を裏面から表面にかけて照射され、蛍光体含有ホーロー層２２を励起発光するた め、指針１０と文字板２０の目盛り２５の両者が発光して、それらの視認性およ び読取り精度を一層すぐれたものとすることができる。

【００５４】 なお、この第４実施例におけるハウジング３０の表側紫外線選択反射膜３３が 、高い反射率を有する金属などの反射面である場合には、ドライバーが本来視認 すべき指針１０や文字板２０の発光もこの反射面で反射されて、視認性が低下し てしまうため好ましくない。

【００５５】 したがって、紫外線選択反射膜３３としては、紫外線を選択的に反射し、可視 光を透過する材料を選択することが望ましく、このような反射膜は誘電体多層膜 やホログラムを使用して形成することができる。

【００５６】 なお、上記第４実施例では、１基の紫外線ランプ４０により、指針１０と文字 板２０を同時に照射する例について説明したが、指針１０照射用の紫外線ランプ と、文字板２０照射用の紫外線ランプとを別々に２基配置することも勿論可能で ある。

【００５７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の自動車用計器は、指針および／または文字板 を構成する芯材および／または基板の表面に、蛍光体含有ホーロー層を被覆した ため、この蛍光体含有ホーロー層の蛍光体がホーロー層に封入され、外気湿度の 影響を受けることがない。

【００５８】 なお、蛍光体含有ホーロー層の表面に、さらに透明保護層を設けることによっ て、蛍光体含有ホーロー層から一部露出した蛍光体をも外気湿度から保護するこ とが可能である。

【００５９】 したがって、この考案の自動車用計器においては、指針および／または文字板 の表面に形成した蛍光体含有ホーロー層に含有される蛍光体の劣化を防止し、そ の耐久性を向上させることができ、紫外線ランプを励起光源として蛍光体を発光 させることによるすぐれた視認性および計器の読取り精度を、長期間にわたって 高品質に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はこの考案の自動車用計器の第１実施例を
示す断面図である。

【図２】図２は図１における指針の斜視図である。

【図３】図３は同じく拡大断面図である。

【図４】図４はこの考案の自動車用計器における指針の
他の例を示す断面図である。

【図５】図５はこの考案の自動車用計器の第２実施例を
示す断面図である。

【図６】図６は図５における文字板の断面図である。

【図７】図７は同じく文字板の構成説明図である。

【図８】図８はこの考案の自動車用計器における文字板
の他の例を示す正面図である。

【図９】図９はこの考案の自動車用計器の第３実施例を
示す断面図である。

【図１０】図１０は同じく第４実施例を示す断面図であ
る。

【図１１】図１１は従来の自動車用計器で用いる指針の
斜視図（ａ）および断面図（ｂ）である。

【符号の説明】

１０ 指針 １１ 芯材 １２ 蛍光体含有ホーロー層 １２ａ 蛍光体 １２ｂ ホーロー １３ 透明保護層 １４ 塗装層 １５ 基部 １６ ムーブメント ２０ 文字板 ２１ 透明基板 ２２ 蛍光体含有ホーロー層 ２３ 透明保護層 ２４ パネル ２５ 目盛り ３０ ハウジング ３１ フード ３２ カバー ３３ 紫外線選択反射膜（第４実施例） ３４ 紫外線反射面（ 〃 ） ４０ 紫外線ランプ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 指針、および目盛りを表示した文字板を
   ハウジング内に組込んでなる自動車用計器において、前
   記指針を芯材の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆する
   ことにより形成すると共に、前記ハウジング内の適所
   に、前記指針の表面に対し紫外線を照射する紫外線ラン
   プを配置したことを特徴とする自動車用計器。
2. 【請求項２】 指針、および目盛りを表示した文字板を
   ハウジング内に組込んでなる自動車用計器において、前
   記文字板を透明基板の表面に蛍光体含有ホーロー層を被
   覆し、この蛍光体ホーロー層の表面に、目盛り部分を光
   透過性に形成したパネルを積層することにより形成する
   と共に、前記ハウジング内の適所に、前記文字板の裏面
   から表面にかけて紫外線を照射する紫外線ランプを配置
   したことを特徴とする自動車用計器。
3. 【請求項３】 指針、および目盛りを表示した文字板を
   ハウジング内に組込んでなる自動車用計器において、前
   記指針を芯材の表面に蛍光体含有ホーロー層を被覆する
   ことにより、また前記文字板を透明基板の表面に蛍光体
   含有ホーロー層を被覆し、この蛍光体ホーロー層の表面
   に、目盛り部分を光透過性に形成したパネルを積層する
   ことにより、それぞれ形成すると共に、前記ハウジング
   内の適所に、前記指針の表面および前記文字板の裏面か
   ら表面にかけて、それぞれ紫外線を照射する紫外線ラン
   プを配置したことを特徴とする自動車用計器。
4. 【請求項４】 指針および／または文字板の蛍光体含有
   ホーロー層表面に、透明保護層を積層したことを特徴と
   する請求項１、２または３に記載の自動車用計器。