JPH06286287A - 孔版印刷用円筒状版胴 - Google Patents
孔版印刷用円筒状版胴Info
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- JPH06286287A JPH06286287A JP5075772A JP7577293A JPH06286287A JP H06286287 A JPH06286287 A JP H06286287A JP 5075772 A JP5075772 A JP 5075772A JP 7577293 A JP7577293 A JP 7577293A JP H06286287 A JPH06286287 A JP H06286287A
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- JP
- Japan
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- screen
- screen layer
- melting point
- ink
- plate cylinder
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N1/00—Printing plates or foils; Materials therefor
- B41N1/24—Stencils; Stencil materials; Carriers therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41C—PROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
- B41C1/00—Forme preparation
- B41C1/14—Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/29—Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
- Y10T428/2913—Rod, strand, filament or fiber
- Y10T428/2929—Bicomponent, conjugate, composite or collateral fibers or filaments [i.e., coextruded sheath-core or side-by-side type]
- Y10T428/2931—Fibers or filaments nonconcentric [e.g., side-by-side or eccentric, etc.]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10T428/2933—Coated or with bond, impregnation or core
- Y10T428/2964—Artificial fiber or filament
- Y10T428/2967—Synthetic resin or polymer
- Y10T428/2969—Polyamide, polyimide or polyester
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Screen Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】インキ通過性のスクリーン層の外周面に孔版原
紙が装着され、上記支持円筒体の内周面よりインキが供
給され、かつ自身の中心軸線の回りに回転する孔版印刷
用円筒状版胴において、前記スクリーン層として、低融
点成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バイ
−サイド型の複合繊維を一部または全部に用いて織成
し、熱圧着により低融点成分を軟化または熱溶融させて
繊維交点を固着したスクリーンを用いる孔版印刷用円筒
状版胴。 【効果】スクリーンの剛性を向上させ、印刷時の目擦れ
や撓みの発生を防止し、スクリーンの厚さを均一に薄く
し、スクリーン表面の平滑性を向上させることができ、
インキ転移量の制御が容易であり、印刷作業性のみなら
ず印刷物の画像性の向上およびコスト低下が図れる。
紙が装着され、上記支持円筒体の内周面よりインキが供
給され、かつ自身の中心軸線の回りに回転する孔版印刷
用円筒状版胴において、前記スクリーン層として、低融
点成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バイ
−サイド型の複合繊維を一部または全部に用いて織成
し、熱圧着により低融点成分を軟化または熱溶融させて
繊維交点を固着したスクリーンを用いる孔版印刷用円筒
状版胴。 【効果】スクリーンの剛性を向上させ、印刷時の目擦れ
や撓みの発生を防止し、スクリーンの厚さを均一に薄く
し、スクリーン表面の平滑性を向上させることができ、
インキ転移量の制御が容易であり、印刷作業性のみなら
ず印刷物の画像性の向上およびコスト低下が図れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷用円筒状版胴
に関し、さらに詳しくは輪転式孔版印刷機のインキ転移
量の制御等に好適な孔版印刷用円筒状版胴に関する。
に関し、さらに詳しくは輪転式孔版印刷機のインキ転移
量の制御等に好適な孔版印刷用円筒状版胴に関する。
【０００２】
【従来の技術】孔版印刷法は、他の印刷法に比して多量
の印刷物をより安価に得ることができる利点を有し、そ
の利点を最大限に発揮させる印刷機として輪転式孔版印
刷機が知られている。輪転式孔版印刷機は、外周面に孔
版原紙が装着され、内周面よりインキが供給され、自身
の軸線の回りに回転する多孔性の円筒状版胴を有する。
該円筒状版胴としては、その最内層を構成する多数の小
孔を有する一般に金属製の支持円筒体と該支持円筒体の
外周面に巻かれたスクリーン層とを有するもの、上記金
属製の支持円筒体を有さず、一対のフランジ間に直接ス
クリーン層を巻装したものなどが知られている。
の印刷物をより安価に得ることができる利点を有し、そ
の利点を最大限に発揮させる印刷機として輪転式孔版印
刷機が知られている。輪転式孔版印刷機は、外周面に孔
版原紙が装着され、内周面よりインキが供給され、自身
の軸線の回りに回転する多孔性の円筒状版胴を有する。
該円筒状版胴としては、その最内層を構成する多数の小
孔を有する一般に金属製の支持円筒体と該支持円筒体の
外周面に巻かれたスクリーン層とを有するもの、上記金
属製の支持円筒体を有さず、一対のフランジ間に直接ス
クリーン層を巻装したものなどが知られている。
【０００３】上記のスクリーン層には、インキの転移性
を向上させるために、微細網目構造を有するポリエステ
ル繊維からなるスクリーン層や、低メッシュのステンレ
ス製スクリーンと高メッシュのテトロン織物等からなる
スクリーンを順に設けた多重スクリーン層が採用されて
いる（特公昭６３−５９３９３号公報、特開平−２５４
９８６号公報）。しかしながら、前者のように、微細網
目のスクリーン層を支持円筒体に直接設けるとスクリー
ンの目擦れが発生し易く、支持円筒体の小孔が印刷画像
上に影となって現れるという問題があり、また支持円筒
体を有さない場合には、円筒状版胴に内蔵するインキ供
給ローラとスクリーンが直接接触するためスクリーンの
目擦れの程度が大きく、均一なインキの供給ができず、
またスクリーンの目擦れにより剛性が不足するため印刷
作業時に撓みが発生し易く、さらにスクリーンの表面状
態が平滑でないため印刷時の圧力分布が不均一となるな
どの問題がある。また後者の場合には、２種類のスクリ
ーンを用いるためコストが嵩むとともに、二層の間にイ
ンク溜まりができる等の不都合があった。
を向上させるために、微細網目構造を有するポリエステ
ル繊維からなるスクリーン層や、低メッシュのステンレ
ス製スクリーンと高メッシュのテトロン織物等からなる
スクリーンを順に設けた多重スクリーン層が採用されて
いる（特公昭６３−５９３９３号公報、特開平−２５４
９８６号公報）。しかしながら、前者のように、微細網
目のスクリーン層を支持円筒体に直接設けるとスクリー
ンの目擦れが発生し易く、支持円筒体の小孔が印刷画像
上に影となって現れるという問題があり、また支持円筒
体を有さない場合には、円筒状版胴に内蔵するインキ供
給ローラとスクリーンが直接接触するためスクリーンの
目擦れの程度が大きく、均一なインキの供給ができず、
またスクリーンの目擦れにより剛性が不足するため印刷
作業時に撓みが発生し易く、さらにスクリーンの表面状
態が平滑でないため印刷時の圧力分布が不均一となるな
どの問題がある。また後者の場合には、２種類のスクリ
ーンを用いるためコストが嵩むとともに、二層の間にイ
ンク溜まりができる等の不都合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、低コストで、インク転移性お
よび印刷性を向上させることができる孔版印刷用円筒状
版胴を提供することにある。
従来技術の問題を解決し、低コストで、インク転移性お
よび印刷性を向上させることができる孔版印刷用円筒状
版胴を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、インキ通過性
のスクリーン層の外周面に孔版原紙が装着され、上記支
持円筒体の内周面よりインキが供給され、かつ自身の中
心軸線の回りに回転する孔版印刷用円筒状版胴におい
て、前記スクリーン層として、低融点成分と高融点成分
からなる鞘芯型またはサイド−バイ−サイド型の複合繊
維を一部または全部に用いて織成し、熱圧着により低融
点成分を軟化または熱溶融させて繊維交点を固着したス
クリーンを用いることを特徴とする孔版印刷用円筒状版
胴に関する。
のスクリーン層の外周面に孔版原紙が装着され、上記支
持円筒体の内周面よりインキが供給され、かつ自身の中
心軸線の回りに回転する孔版印刷用円筒状版胴におい
て、前記スクリーン層として、低融点成分と高融点成分
からなる鞘芯型またはサイド−バイ−サイド型の複合繊
維を一部または全部に用いて織成し、熱圧着により低融
点成分を軟化または熱溶融させて繊維交点を固着したス
クリーンを用いることを特徴とする孔版印刷用円筒状版
胴に関する。
【０００６】本発明に用いられるスクリーンは、低融点
成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バイ−
サイド型の複合繊維を一部または全部に用いて織成した
後、低融点成分を軟化して変形させ、または熱溶融させ
て繊維交点を固着させることにより得られる。
成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイド−バイ−
サイド型の複合繊維を一部または全部に用いて織成した
後、低融点成分を軟化して変形させ、または熱溶融させ
て繊維交点を固着させることにより得られる。
【０００７】複合繊維を構成する低融点成分としては、
熱圧着した際に容易に軟化または溶融して繊維交点を固
着できるものであれば特に制限はなく、ポリエチレンテ
レフタレート（ポリエステル）、ポリエステル共重合
体、ポリプロピレン、ポリプロピレン−エチレン共重合
体等の熱可塑性樹脂が挙げられ、高融点成分がポリエチ
レンフタレートの場合は、例えば、重合時にポリアルキ
レングリコール類、ジカルボン酸、低分子量グリコール
などの他のモノマーや反応成分を共重合した共重合ポリ
エステルが好ましく用いられる。また高融点成分として
は、低融点成分との接合性がよく、また熱圧着時に溶融
しないものであれば特に制限はないが、インキ通過性を
よくするためにはインキとの親和性の低い樹脂成分を用
いることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレー
トなどが強度の点からも好ましい。鞘芯型複合繊維の場
合には、鞘成分に低融点成分が用いられる。
熱圧着した際に容易に軟化または溶融して繊維交点を固
着できるものであれば特に制限はなく、ポリエチレンテ
レフタレート（ポリエステル）、ポリエステル共重合
体、ポリプロピレン、ポリプロピレン−エチレン共重合
体等の熱可塑性樹脂が挙げられ、高融点成分がポリエチ
レンフタレートの場合は、例えば、重合時にポリアルキ
レングリコール類、ジカルボン酸、低分子量グリコール
などの他のモノマーや反応成分を共重合した共重合ポリ
エステルが好ましく用いられる。また高融点成分として
は、低融点成分との接合性がよく、また熱圧着時に溶融
しないものであれば特に制限はないが、インキ通過性を
よくするためにはインキとの親和性の低い樹脂成分を用
いることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレー
トなどが強度の点からも好ましい。鞘芯型複合繊維の場
合には、鞘成分に低融点成分が用いられる。
【０００８】複合繊維中の低融点成分の含有割合は、熱
圧着により該成分が軟化または熱溶融して繊維交点を充
分な接着力で接合、固着でき、かつ軟化または熱溶融に
よりスクリーンの孔が潰されない程度の量であればよ
く、通常は繊維断面積の５〜７０％、好ましくは１０〜
５０％の範囲とされる。複合繊維の断面形状は円形でも
変形断面であってもよい。
圧着により該成分が軟化または熱溶融して繊維交点を充
分な接着力で接合、固着でき、かつ軟化または熱溶融に
よりスクリーンの孔が潰されない程度の量であればよ
く、通常は繊維断面積の５〜７０％、好ましくは１０〜
５０％の範囲とされる。複合繊維の断面形状は円形でも
変形断面であってもよい。
【０００９】鞘芯型またはサイド−バイ−サイド型複合
繊維は、公知の複合用紡糸ノズルを用いて通常の溶融紡
糸法により得られ、この複合繊維（フィラメント）を一
部または全部に用いて公知の方法で織成して本発明に用
いられるスクリーンを得ることができる。スクリーン
は、複合繊維のみで構成されていてもよいが、繊維の一
部、例えばタテ糸またはヨコ糸のみに複合繊維を用いて
もよいし、タテ糸またはヨコ糸の１本おき、２本おき等
に用いてもよい。複合繊維以外に用いる繊維としては、
例えば上記した高融点成分のポリエステルからなる通常
の繊維を用いることができる。
繊維は、公知の複合用紡糸ノズルを用いて通常の溶融紡
糸法により得られ、この複合繊維（フィラメント）を一
部または全部に用いて公知の方法で織成して本発明に用
いられるスクリーンを得ることができる。スクリーン
は、複合繊維のみで構成されていてもよいが、繊維の一
部、例えばタテ糸またはヨコ糸のみに複合繊維を用いて
もよいし、タテ糸またはヨコ糸の１本おき、２本おき等
に用いてもよい。複合繊維以外に用いる繊維としては、
例えば上記した高融点成分のポリエステルからなる通常
の繊維を用いることができる。
【００１０】織成されたスクリーンは、例えばニップロ
ール等の熱圧着手段により、複合繊維の低融点成分を軟
化または熱溶融して繊維交点を接合、固着される。熱圧
着の温度および圧力はスクリーンの材質に応じて適宜決
定されるが、例えば、低融点成分として共重合ポリエス
テルを用いたポリエステル複合糸からなるクロスの場合
には、１２０℃に加熱した金属ロールとシリコーンゴム
ロールの間をニップ圧力１．８ｋｇ／ｃｍ2 で通過させ
て熱圧着することができる。熱圧着後のスクリーンの目
開きには特に限定されないが、インキ転移性などの点か
ら７０〜４００メッシュの範囲が好ましく、またその厚
さは４０〜２００μｍの範囲が好ましい。スクリーン層
は、通常単層が好ましいが複数層でもよい。
ール等の熱圧着手段により、複合繊維の低融点成分を軟
化または熱溶融して繊維交点を接合、固着される。熱圧
着の温度および圧力はスクリーンの材質に応じて適宜決
定されるが、例えば、低融点成分として共重合ポリエス
テルを用いたポリエステル複合糸からなるクロスの場合
には、１２０℃に加熱した金属ロールとシリコーンゴム
ロールの間をニップ圧力１．８ｋｇ／ｃｍ2 で通過させ
て熱圧着することができる。熱圧着後のスクリーンの目
開きには特に限定されないが、インキ転移性などの点か
ら７０〜４００メッシュの範囲が好ましく、またその厚
さは４０〜２００μｍの範囲が好ましい。スクリーン層
は、通常単層が好ましいが複数層でもよい。
【００１１】本発明においては、孔版印刷用円筒状版胴
のスクリーン層として、複合繊維を一部または全部に用
いて織成し、これを熱圧着して繊維交点を接合、固着さ
せたスクリーンを用いることにより、スクリーンの剛性
が向上し、印刷時のスクリーンの目擦れや撓みの発生を
防止でき、またスクリーンの厚さを均一に薄くし、スク
リーン表面の平滑性を向上させることができるため、支
持円筒体の有無にかかわらず、インキ転移量の制御が容
易であり、印刷作業性のみならず印刷画像性が向上し、
さらに一層のスクリーン層でよいため、コスト低下が図
れる。
のスクリーン層として、複合繊維を一部または全部に用
いて織成し、これを熱圧着して繊維交点を接合、固着さ
せたスクリーンを用いることにより、スクリーンの剛性
が向上し、印刷時のスクリーンの目擦れや撓みの発生を
防止でき、またスクリーンの厚さを均一に薄くし、スク
リーン表面の平滑性を向上させることができるため、支
持円筒体の有無にかかわらず、インキ転移量の制御が容
易であり、印刷作業性のみならず印刷画像性が向上し、
さらに一層のスクリーン層でよいため、コスト低下が図
れる。
【００１２】図１は、本発明による支持円筒体を有する
円筒状版胴を備えた輪転式孔版印刷装置の概略構成図、
図２は、図１の円筒状版胴を構成する各インキ通過層の
多孔状態を示す拡大平面図である。図１において、円筒
状版胴１は、最内層を構成する多数の小孔を有する支持
円筒体２と、該支持円筒体２の外周に巻かれたスクリー
ン層３とを備え、該スクリーン層３の外周には孔版原紙
４が装着される。支持円筒体２とスクリーン層３には図
２(A) 、(B) に示す多数のインキ通過性の小孔が存在す
る。支持円筒体２の小孔は通常２０〜６０メッシュ程度
とされる。支持円筒体２の内周面には、これと摺接して
同方向に回転駆動するスクイジローラ１０と、該スクイ
ジローラ１０の外周面に所定の小さい間隙１２をおいて
対向し、スクイジローラ１０と共働するドクタロッド１
１が設置され、これらの間のインキ溜り部１３にインキ
が供給される。インキ溜り部１３のインキは、スクイジ
ローラ１０から支持円筒体２、スクリーン層３および孔
版原紙４を経て印刷用紙５に転写される。印刷用紙５は
上下動するプレスローラ１４により版胴１の外周面に選
択的に押付けられて搬送される。
円筒状版胴を備えた輪転式孔版印刷装置の概略構成図、
図２は、図１の円筒状版胴を構成する各インキ通過層の
多孔状態を示す拡大平面図である。図１において、円筒
状版胴１は、最内層を構成する多数の小孔を有する支持
円筒体２と、該支持円筒体２の外周に巻かれたスクリー
ン層３とを備え、該スクリーン層３の外周には孔版原紙
４が装着される。支持円筒体２とスクリーン層３には図
２(A) 、(B) に示す多数のインキ通過性の小孔が存在す
る。支持円筒体２の小孔は通常２０〜６０メッシュ程度
とされる。支持円筒体２の内周面には、これと摺接して
同方向に回転駆動するスクイジローラ１０と、該スクイ
ジローラ１０の外周面に所定の小さい間隙１２をおいて
対向し、スクイジローラ１０と共働するドクタロッド１
１が設置され、これらの間のインキ溜り部１３にインキ
が供給される。インキ溜り部１３のインキは、スクイジ
ローラ１０から支持円筒体２、スクリーン層３および孔
版原紙４を経て印刷用紙５に転写される。印刷用紙５は
上下動するプレスローラ１４により版胴１の外周面に選
択的に押付けられて搬送される。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１ 鞘芯構造のポリエステル複合繊維（モノフィラメント）
からなるスクリーン（ＮＢＣ工業社製、目開き２００メ
ッシュ、厚み７５μｍ）を、１２０℃に加熱した金属ロ
ールとシリコーンゴムロールの間をニップ圧力１．８ｋ
ｇ／ｃｍ2 で通過させた。このスクリーンを理想科学工
業社製の一体型製版印刷機（ＲＣ−１１５）の版胴に装
着して孔版印刷を行ったが、良好な画像がえられ、また
印刷動作中にスクリーンの目擦れ、撓み等の問題は発生
しなかった。
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１ 鞘芯構造のポリエステル複合繊維（モノフィラメント）
からなるスクリーン（ＮＢＣ工業社製、目開き２００メ
ッシュ、厚み７５μｍ）を、１２０℃に加熱した金属ロ
ールとシリコーンゴムロールの間をニップ圧力１．８ｋ
ｇ／ｃｍ2 で通過させた。このスクリーンを理想科学工
業社製の一体型製版印刷機（ＲＣ−１１５）の版胴に装
着して孔版印刷を行ったが、良好な画像がえられ、また
印刷動作中にスクリーンの目擦れ、撓み等の問題は発生
しなかった。
【００１４】実施例２ 低融点成分（共重合ポリエステル）と高融点成分（ホモ
ポリエステル）を５０／５０（重量比）の比率で複合紡
糸して得られたサイド−バイ−サイド型ポリエステル複
合繊維をヨコ糸に、通常のポリエステル繊維をタテ糸に
用いてスクリーン（目開き２０メッシュ、厚み７５μ
ｍ）を作製した。このスクリーンを実施例１と同様の条
件で熱圧着させた後、孔版印刷を行ったが、良好が画像
がえられ、また印刷動作中にスクリーンの目擦れ、撓み
等の問題は発生しなかった。
ポリエステル）を５０／５０（重量比）の比率で複合紡
糸して得られたサイド−バイ−サイド型ポリエステル複
合繊維をヨコ糸に、通常のポリエステル繊維をタテ糸に
用いてスクリーン（目開き２０メッシュ、厚み７５μ
ｍ）を作製した。このスクリーンを実施例１と同様の条
件で熱圧着させた後、孔版印刷を行ったが、良好が画像
がえられ、また印刷動作中にスクリーンの目擦れ、撓み
等の問題は発生しなかった。
【００１５】比較例１ ポリプロピレン繊維からなるスクリーン（ＮＢＣ工業社
製、商品名ＰＰ２００、目開き２００メッシュ、厚み１
６０μｍ）を実施例１と同様の条件で熱処理し、これを
同様にして胴版に装着して孔版印刷を行った。熱処理に
よりスクリーンの剛度は向上したが、繊維全体が熱によ
り溶融したため、スクリーンの開孔率が低下し、印刷物
の画像濃度が極めて薄く、良好な画像が得られなかっ
た。
製、商品名ＰＰ２００、目開き２００メッシュ、厚み１
６０μｍ）を実施例１と同様の条件で熱処理し、これを
同様にして胴版に装着して孔版印刷を行った。熱処理に
よりスクリーンの剛度は向上したが、繊維全体が熱によ
り溶融したため、スクリーンの開孔率が低下し、印刷物
の画像濃度が極めて薄く、良好な画像が得られなかっ
た。
【００１６】比較例２ 実施例１で用いた鞘芯構造の繊維で編成されたスクリー
ンを熱処理せずに、実施例１と同様にして版胴に装着し
て孔版印刷を行ったが、印刷動作中にスクリーンの目擦
れや撓みが発生し、画像に不均一な部分が発生した。
ンを熱処理せずに、実施例１と同様にして版胴に装着し
て孔版印刷を行ったが、印刷動作中にスクリーンの目擦
れや撓みが発生し、画像に不均一な部分が発生した。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、孔版印刷用円筒状版胴
のスクリーン層として、複合繊維を一部または全部に用
いて織成し、これを熱圧着して繊維交点を接合させたス
クリーンを用いているため、スクリーンの剛性を向上さ
せ、印刷時の目擦れや撓みの発生を防止し、スクリーン
の厚さを均一に薄くし、スクリーン表面の平滑性を向上
させることができ、インキ転移量の制御が容易であり、
印刷作業性のみならず印刷物の画像性を向上させること
ができる。さらに一層のスクリーン層を設けるだけでよ
いため、コスト低下が図れる。
のスクリーン層として、複合繊維を一部または全部に用
いて織成し、これを熱圧着して繊維交点を接合させたス
クリーンを用いているため、スクリーンの剛性を向上さ
せ、印刷時の目擦れや撓みの発生を防止し、スクリーン
の厚さを均一に薄くし、スクリーン表面の平滑性を向上
させることができ、インキ転移量の制御が容易であり、
印刷作業性のみならず印刷物の画像性を向上させること
ができる。さらに一層のスクリーン層を設けるだけでよ
いため、コスト低下が図れる。
【図１】本発明による円筒状版胴を備えた輪転式孔版印
刷装置の概略構成図。
刷装置の概略構成図。
【図２】図１の円筒状版胴を構成する各インキ通過層の
多孔状態を示す拡大平面図。
多孔状態を示す拡大平面図。
１…円筒状版胴、２…支持円筒体、３…スクリーン層、
４…孔版原紙、５…印刷用紙、１０…スクイジローラ、
１１…ドクタロッド、１２…間隙、１３…インキ溜り
部、１４…プラテンローラ。
４…孔版原紙、５…印刷用紙、１０…スクイジローラ、
１１…ドクタロッド、１２…間隙、１３…インキ溜り
部、１４…プラテンローラ。
Claims (1)
- 【請求項１】 インキ通過性のスクリーン層の外周面に
孔版原紙が装着され、上記支持円筒体の内周面よりイン
キが供給され、かつ自身の中心軸線の回りに回転する孔
版印刷用円筒状版胴において、前記スクリーン層とし
て、低融点成分と高融点成分からなる鞘芯型またはサイ
ド−バイ−サイド型の複合繊維を一部または全部に用い
て織成し、熱圧着により低融点成分を軟化または熱溶融
させて繊維交点を固着したスクリーンを用いることを特
徴とする孔版印刷用円筒状版胴。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07577293A JP3313177B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 孔版印刷機用円筒状版胴 |
| DE69403533T DE69403533T2 (de) | 1993-04-01 | 1994-03-29 | Zylindrische Trommel für Schablonendruckverfahren |
| US08/219,145 US5501146A (en) | 1993-04-01 | 1994-03-29 | Cylindrical drum assembly including a stencil sheet for use with a stencil printing machine |
| EP94302257A EP0618072B1 (en) | 1993-04-01 | 1994-03-29 | Cylindrical drum for stencil printing |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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