JPH06285651A - 高エネルギビームによる円周溶接方法 - Google Patents

高エネルギビームによる円周溶接方法

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Publication number
JPH06285651A
JPH06285651A JP8046393A JP8046393A JPH06285651A JP H06285651 A JPH06285651 A JP H06285651A JP 8046393 A JP8046393 A JP 8046393A JP 8046393 A JP8046393 A JP 8046393A JP H06285651 A JPH06285651 A JP H06285651A
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JP
Japan
Prior art keywords
welding
circumferential
joint
energy
present
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8046393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Hayakawa
泰彦 早川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06285651A publication Critical patent/JPH06285651A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業製品の溶接組立に際する高エネルギビー
ムによる円周溶接方法に関する。 【構成】 高エネルギビームによる円周溶接において、
所定の円周軌道を一周溶接後、円周軌道を外しつゝビー
ムエネルギを減衰させて溶接を終了させるようにした高
エネルギビームによる円周溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業製品の溶接組立に際
する高エネルギビームによる円周溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の円周溶接は溶接すべき円周上を一
周溶接後、同一円周上でビームエネルギを減衰(スロー
プダウン)させつゝ、溶接を終了させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高エネルギビームによ
る溶接は溶込み形状が非常に細いため、部分溶込み溶接
では溶込み先端部にキャビティやコールドシャットの欠
陥が生じやすい。それらの欠陥が継手板厚内に含まれる
と継手強度の低下を招くので、通常、継手板厚よりかな
り深く溶込みを生成させて、これら欠陥を継手板厚より
下方のステップ内に逃がしている。ところが、一周溶接
後、ビームエネルギをスロープダウンさせると溶込みが
減少し、溶込み先端部の欠陥が継手板厚内に上ってく
る。このため、継手強度の低下を招く。一方、スロープ
ダウンの部分はビード表面に割れが発生しやすく、割れ
感受性の大きい材料と小さい材料の異材接合では、割れ
感受性の大きい材料寄りに割れが発生する。
【0004】本発明は上記技術水準に鑑み、上述した溶
込み先端部の欠陥の悪影響やスロープダウンの箇所に発
生する割れを解消することができる高エネルギビームに
よる円周溶接方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は高エネルギビー
ムによる円周溶接において、所定の円周軌道を一周溶接
後、円周軌道を外しつゝビームエネルギを減衰させて溶
接を終了させることを特徴とする高エネルギビームによ
る円周溶接方法である。
【0006】本発明において、溶接位置をずらす側は継
手にかかる応力が作用しないが、作用してもその影響が
小さくて済む側である。叉、異材接合の場合で、スロー
プダウンの箇所に割れが発生するケースでは、正規円周
軌道を一周溶接後、割れ感受性の小さい材料寄りに溶接
位置をずらさせながらビームエネルギをスロープダウン
させて溶接を終了する。溶接位置をずらす方法としては
電子ビーム又はレーザビーム等の熱源を移動させても良
いし、被溶接物自体を移動させても良い。
【0007】
【作用】
(1) 従来方法では高エネルギビームの溶込みルート部に
キャビティ,コールドシャット等の欠陥が存在し、継手
厚さより深い位置に制御していたものが、溶接終了時ビ
ームエネルギをスロープダウンさせるため、溶込みが漸
次浅くなりルート欠陥が継手厚さ内に上ってくるが、本
発明によれば応力の影響を受けない側に溶接位置をずら
すので、継手強度の低下が避けられる。
【0008】(2) 異材接合の溶接において、スロープダ
ウン箇所に割れが発生する問題に関しても、本発明によ
れば、スロープダウン箇所を割れ感受性の小さい材料寄
りにずらすため割れの発生が解消される。
【0009】
【実施例】ルート欠陥の継手強度に及ぼす影響を回避す
るために実施した本発明の一実施例を図1,図2によっ
て説明する。図1は電子ビーム溶接ビードの外観を示す
平面図、図2は図1の断面図である。図1,図2におい
て、1は正規円周溶接軌道のビードを示し、2は本発明
による円周軌道よりずらしたスロープダウンのビードを
示す。A点が軌道をずらしはじめた点であり、B点〜E
点はA点より次第にずれたビードを示す。Xは内圧Pを
受けた場合、溶接部をはさんで高い応力がかかる側の部
材、Yは低い応力がかかる側の部材を示す。図2のA点
〜E点は円周軌道よりずらしたビードの溶込みの位置を
示す。5は溶込み先端部の欠陥を存在するものとして示
した。
【0010】図1,図2に示した本発明の一実施例の具
体例を下記に示す。 ○材 質 : Inco 718(X,Y部材とも) ○板 厚 : 9mm ○EBW(電子ビーム溶接)条件 加速電圧 : 50kV ビーム電流 : 80mA 溶接速度 : 0.5m/min. スロープダウン : 8sec. スロープダウン開始後、Y部材側へのずらし量 : 1
mm/sec. 上記条件でX部材とY部材を高エネルギ電子ビームによ
る円周溶接した結果、溶け込み先端部の欠陥が継手厚の
範囲から外れ低い応力がかゝる側のY部材側に存在する
ことになり継手強度の低下が避けられた。
【0011】図3,図4は図1,図2に示した本発明の
実施例に対する従来の方法の説明図である。図3,図4
において、1は円周軌道を通常に溶接したビードの外観
図を示し、6はそのまゝ同一軌道上で終了したスロープ
ダウンのビードを示す。図4から判るように、従来の方
法ではスロープダウンの開始以降、ルート部の欠陥5
が、継手厚の範囲内に存在してしまった状態を示す。こ
のため、従来方法では継手強度の低下が生じた。
【0012】図5は本発明の他の実施例の平面図を示
し、割れ感受性の高いX′部材と割れ感受性の低いY′
部材を接合する場合、Y′部材側へスロープダウンのビ
ード2をずらして割れが解消した例を示す。図5中、図
1と同一符号は図1と同一部分を示す。
【0013】図5に示した本発明の具体例を下記に示
す。 ○材 質 : X′部材・・・X45Co合金,Y′部
材・・・Inco 600 ○板 厚 : X′部材,Y′部材とも3mm ○EBW条件 加速電圧 : 110kV ビーム電流 : 7mA 溶接速度 : 0.5m/min. スロープダウン : 5sec. スロープダウン開始後、Y′部材側へのずらし量 :
1mm/sec. 上記条件でX′部材とY′部材を高エネルギ電子ビーム
による円周溶接した結果、継手部の割れが解消された。
【0014】図6は図5に示した本発明の実施例に対す
る従来の方法の説明図で、同一円周軌道上で終了したス
ロープダウンビード6のある箇所で、割れ7の発生した
状態を示す。なお、図6中、図3と同一符号は図3と同
一部を示す。
【0015】
【発明の効果】
(1) 高エネルギビームの溶込みルート部にキャビティ,
コールドシャット等の欠陥が存在し、継手厚さより深い
位置に制御していたものが、溶接終了時、ビームエネル
ギをスロープダウンさせるため、溶込みが漸次浅くな
り、ルート欠陥が継手厚さ内に上ってくるが、本発明に
より応力の影響を受けない側に溶接位置をずらすので、
継手強度の低下が避けられる。 (2) 異材接合の溶接において、スロープダウン箇所に割
れが発生する点に関しても、本発明によりスロープダウ
ン箇所を割れ感受性の小さい材料寄りにずらすため、割
れの発生が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する平面図。
【図2】図1の断面図。
【図3】図1に示した本発明の一実施例に対応する従来
方法を説明する平面図。
【図4】図3の断面図。
【図5】本発明の他の実施例を説明する平面図。
【図6】図5に示した本発明の他の実施例に対応する従
来方法を説明する平面図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高エネルギビームによる円周溶接におい
    て、所定の円周軌道を一周溶接後、円周軌道を外しつゝ
    ビームエネルギを減衰させて溶接を終了させることを特
    徴とする高エネルギビームによる円周溶接方法。
JP8046393A 1993-04-07 1993-04-07 高エネルギビームによる円周溶接方法 Withdrawn JPH06285651A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8046393A JPH06285651A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 高エネルギビームによる円周溶接方法

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JP8046393A JPH06285651A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 高エネルギビームによる円周溶接方法

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JPH06285651A true JPH06285651A (ja) 1994-10-11

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ID=13718960

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8046393A Withdrawn JPH06285651A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 高エネルギビームによる円周溶接方法

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JP (1) JPH06285651A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231308A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Denso Corp 樹脂材のレーザ溶着方法
JP2018134660A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 ジヤトコ株式会社 接合方法
JP2019162663A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 溶接方法及び溶接接合体

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JP2018134660A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 ジヤトコ株式会社 接合方法
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