JPH0655284A - ホイールの溶接方法 - Google Patents

ホイールの溶接方法

Info

Publication number
JPH0655284A
JPH0655284A JP4211316A JP21131692A JPH0655284A JP H0655284 A JPH0655284 A JP H0655284A JP 4211316 A JP4211316 A JP 4211316A JP 21131692 A JP21131692 A JP 21131692A JP H0655284 A JPH0655284 A JP H0655284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
rim
disk
wheel
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4211316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3065178B2 (ja
Inventor
Akira Suzuki
鈴木  朗
Susumu Nagasawa
進 長沢
Masahiro Edakawa
昌浩 枝川
Katsumi Mori
克己 森
Hiromi Chiba
弘美 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topy Industries Ltd filed Critical Topy Industries Ltd
Priority to JP4211316A priority Critical patent/JP3065178B2/ja
Publication of JPH0655284A publication Critical patent/JPH0655284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3065178B2 publication Critical patent/JP3065178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接ビード深さを十分とりかつ溶接ヒケによ
る溶接ビード外周部の凹部の生成を防止する。 【構成】 片側フランジ18を有するディスク14にリ
ム16をレーザ溶接により接合するに際し、突合せ溶接
面32、38を斜めにとってレーザビーム30の照射方
向に合わせ、さらにディスク14に、突合せ溶接面32
の外周端部にホイール軸方向にリム側に突出する突出部
42、44を形成し、溶接ヒケを突出部42、44の溶
融金属によって埋めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイール(自動車車
輪)において、一方のフランジを有するリムを、他方の
フランジを一体に有するディスクの背面に、レーザ溶接
により接合するホイールの溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】片側フランジを一体に有するディスク
に、他方のフランジを有するリムを溶接結合したタイプ
のホイールは、ホイール前面(車両に装着したとき外側
から見える側の面)から溶接線が見えないので、見栄え
がよく、近年多用される傾向にある。
【0003】この種のホイールのリムとディスクとを溶
接するのに、溶接歪みの少ないレーザ溶接を用いる場
合、従来、図4のようにホイール軸方向と直交方向に延
びる突合せ面2で溶接する方法と、図5のようにホイー
ル軸方向と直交する方向から傾斜した突合せ面4を形成
し、該突合せ面で溶接する方法とがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4の方法で
は、レーザ光6がディスク側のフランジと干渉しないよ
うに突合せ面に対して斜めにレーザビームを照射しなけ
ればならないため、溶接ビード8が突合せ面の一部にし
か形成されず、有効溶込み深さDを必要量確保し難いと
いう問題があった。
【0005】また、図5の方法では、突合せ面がレーザ
ビーム6の照射方向と同じ方向にとってあるため、突合
せ面の全深さにわたって溶接ビード8が形成できるもの
の、溶接収縮により、溶接ビードの外側端部にヒケが生
じて凹み10が生じ、ホイールに荷重がかかったときに
応力集中を生じ疲労亀裂発生の原因になるという問題が
あった。
【0006】本発明の目的は、片側フランジを一体に有
するディスクにリムを溶接する方法において、溶接ビー
ド深さが十分にとれ、しかも溶接ビード外周側端部に溶
接ヒケによる凹みを生じさせない溶接方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、次のホイールの溶接方法によって達成される。す
なわち、一方のフランジを有するリムを他方のフランジ
を一体に有するディスクの背面にレーザ溶接により接合
するホイールの溶接方法であって、ディスクの溶接部位
の外周側部位にディスクの背面より軸方向に突出する突
出部を形成するとともに該突出部から内周側かつディス
ク前面側に斜めに延びる部分を有する溶接突合せ面を形
成し、リムのディスクとの溶接側端部にも前記ディスク
の溶接突合せ面と接触する形状をもつ部分を有する溶接
突合せ面を形成しておき、ディスクの溶接突合せ面とリ
ムの溶接突合せ面とを合わせ、該合わせ部位にレーザビ
ームを照射してリムとディスクとを溶接接合する、ホイ
ールの溶接方法。
【0008】
【作用】上記本発明の方法では、溶接突合せ面が斜めに
形成されているので、レーザビームがディスクのフラン
ジに干渉することなく、突合せ面の全長にわたって溶接
ビードが形成される。また、溶接部位の外周側部位に突
出部が形成されているので、レーザ溶接実施時に、レー
ザビームが突出部にも照射されて溶け、溶けた金属が溶
接ビードの外周端部に従来形成されていたヒケを埋める
ので、溶接ビード外周端部に凹部が形成されない。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例に係わるホ
イールの溶接方法を、図1〜図3を参照して説明する。
図3はホイールの半断面を示す。ホイール12は、ディ
スク14とリム16とを溶接接合したものから成る。
【0010】ディスク14は片側のフランジ18を一体
に有し、ホイール前面から見たときに溶接線は見えな
い。リム16は他方のフランジ20を有する。リム16
は他方のフランジ20からディスク14に向かって、リ
ムビードシート22、ハンプ部24、ウェル部26、他
方のリムビードシート28を有し、このリムビードシー
ト28の端部で、ディスク14側に形成したフランジ1
8のつけ根部の背面に、溶接接合される。
【0011】溶接はレーザ溶接による。レーザ溶接は、
レーザ光を集光レンズで集束させ、レーザビームの焦点
近傍を溶接線に沿って移動させて溶接する方法であるか
ら、溶接ビードの幅が狭く、溶接歪みを生じさせにくい
ので、精度の要求されるホイールの溶接方法として適し
ている。
【0012】レーザ溶接においては、レーザビーム30
とディスクのフランジ18との干渉を防止するために、
レーザビーム30は斜め外側から突合せ部位に照射する
必要がある。斜め照射において、溶接ビード深さを必要
量確保するために、溶接突合せ面はレーザビーム30の
軸芯を考慮して斜めにしてある。
【0013】図1、図2はそれぞれ本発明の第1実施
例、第2実施例を示している。図1、図2において、デ
ィスク14のフランジ18つけ根の背面には、ホイール
軸方向と直交方向(フランジ18の背面が延びている方
向)から傾斜された溶接突合せ面32が、機械加工によ
り形成されている。この溶接突合せ面32の内周端に
は、ホイール軸方向と直交方向に延びる面34が接続
し、この面34の内周端は、面36によってディスクの
背面に接続している。
【0014】リム16のディスク側端部にも、リム16
の外周面から、ディスクに形成した溶接突合せ面32と
同傾斜で延びる溶接突合せ面38が機械加工により形成
されている。この溶接突合せ面38は、リムの軸方向と
直交する方向に延びる面40によって、リムの内周面に
接続している。
【0015】ディスク14の溶接突合せ面32とリム1
6の溶接突合せ面38とが合わされ、この合わせ部にレ
ーザビーム30が照射され、ディスク14とリム16と
は溶接接合される。52は溶接ビードを示す。突合せ溶
接面32、38同志を突きわせた状態では、ディスク1
4側の面34、36とリム16側の面40、内周面との
間には、それぞれ隙間があり、突合せ面32、38同志
が密着できるようにされている。
【0016】ディスク14には溶接突合せ面32の外周
端部に、ディスク14の背面から軸方向にリム側に突出
する突出部42(第1実施例)、44(第2実施例)が
機械加工により削り出しにより形成されている。第1実
施例では、図1に示すように、突出部42は、ディスク
背面から溶接突合せ面32の外周端までなめらかに湾曲
して延びる湾曲面46を有する。
【0017】第2実施例では、図2に示すように、突出
部44は、ディスク背面からホイール軸方向にほぼ平行
に延びる面48とその先端からホイール軸方向と直交方
向から少し傾斜して溶接突合せ面32の外周端まで延び
る面50とを有する。面50のホイール軸方向と直交す
る方向からの傾斜角θ1 は、レーザビーム30傾斜角θ
2 よりも小さくしてあり、レーザビーム30が溶接突合
せ部位にあたるようにしてある。
【0018】第2実施例で面50を傾斜させてあるの
は、溶接トーチよりも先行して移動されるスリット光照
射装置から斜めに溶接部位にあてられるスリット光の照
射線に突出部44による陰および隙間ができて、それを
溶接トーチよりも先行して移動される開先センサが読み
とることができるようにするためである。
【0019】第1実施例、第2実施例の突出部42、4
4の大きさは、溶接突合せ部位の溶接ビードの収縮時の
ヒケを埋める金属量と同等かそれ以上に設定されてい
る。したがって、レーザ溶接実施時に、突出部42、4
4が溶け、溶接ビード52の外周端のヒケによる凹部を
埋め、従来形成されていた凹部が形成されなくなる。
【0020】上記の方法において、ディスク14、16
の材料は鋼でもアルミ合金、チタン合金でもよい。ま
た、ディスク14は、板材の成形加工後、突出部42、
44および溶接突合せ面32を機械加工により形成して
もよいし、あるいは、鍛造、鋳造で成形した後突出部お
よび溶接突合せ面を機械加工により形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ディスクとリムとの溶
接突合せ面を斜めにしたので、レーザビームの方向と合
わせることができ、溶接ビード深さを必要量確保でき
る。また、ディスクの溶接突合せ面の外周端に軸方向に
リム側に突出する突出部を形成したので、溶接ヒケによ
る凹部を突出部の溶融金属によって埋めることができ
る。したがって、溶接ビードの深さが軽減されず、また
凹部による応力集中も防止でき、ホイール強度、耐久性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるホイールの溶接方法
を実施するためのディスクとリムとの接合部近傍の拡大
断面図である。
【図2】本発明の第2実施例によるホイールの溶接方法
を実施するためのディスクとリムとの接合部近傍の拡大
断面図である。
【図3】本発明のホイールの溶接方法により作製された
ホイールの半断面図である。
【図4】従来のホイール溶接方法を示すホイールの部分
断面図である。
【図5】従来の別のホイール溶接方法を示すホイールの
部分断面図である。
【符号の説明】
12 ホイール 14 ディスク 16 リム 18 フランジ 20 フランジ 30 レーザビーム 32 溶接突合せ面 38 溶接突合せ面 42 突出部 44 突出部 52 溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 克己 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内 (72)発明者 千葉 弘美 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のフランジを有するリムを他方のフ
    ランジを一体に有するディスクの背面にレーザ溶接によ
    り接合するホイールの溶接方法であって、 ディスクの溶接部位の外周側部位にディスクの背面より
    軸方向に突出する突出部を形成するとともに該突出部か
    ら内周側かつディスク前面側に斜めに延びる部分を有す
    る溶接突合せ面を形成し、 リムのディスクとの溶接側端部にも前記ディスクの溶接
    突合せ面と接触する形状をもつ部分を有する溶接突合せ
    面を形成しておき、 ディスクの溶接突合せ面とリムの溶接突合せ面とを合わ
    せ、 該合わせ部位にレーザビームを照射してリムとディスク
    とを溶接接合する、ことを特徴とするホイールの溶接方
    法。
JP4211316A 1992-08-07 1992-08-07 ホイールの溶接方法 Expired - Fee Related JP3065178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4211316A JP3065178B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ホイールの溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4211316A JP3065178B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ホイールの溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0655284A true JPH0655284A (ja) 1994-03-01
JP3065178B2 JP3065178B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=16603932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4211316A Expired - Fee Related JP3065178B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 ホイールの溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3065178B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006043304A1 (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 中央精機株式会社 自動車用フルフェイスホイールの製造方法
JP2009131897A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Global Nuclear Fuel Americas Llc 歪みを最小化する鋳造物のレーザ溶接
JP2020130238A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 オリンパス株式会社 内視鏡管路の溶接構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001440A1 (fr) * 2006-06-28 2008-01-03 Sea Shell Co., Ltd. Ceinturon

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006043304A1 (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 中央精機株式会社 自動車用フルフェイスホイールの製造方法
JP4547384B2 (ja) * 2004-10-18 2010-09-22 中央精機株式会社 自動車用フルフェイスホイールの製造方法
JP2009131897A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Global Nuclear Fuel Americas Llc 歪みを最小化する鋳造物のレーザ溶接
JP2020130238A (ja) * 2019-02-13 2020-08-31 オリンパス株式会社 内視鏡管路の溶接構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3065178B2 (ja) 2000-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3402550B2 (ja) 溶接継手用開先
JPH0557467A (ja) 異板厚素材のレーザ溶接方法
JP3913435B2 (ja) 車両用灯具の製造方法
JP5172183B2 (ja) 等速自在継手の外側継手部材
JP2017124422A (ja) レーザ・アークハイブリッド溶接方法
JPH0655284A (ja) ホイールの溶接方法
JPH08257773A (ja) レーザ溶接方法
JP2007130683A (ja) 鉄道車両の構体材溶接接合方法とそれに用いる継手構造
US6491351B1 (en) Structure and method for connecting rim and disk integrated wheels
JP2925351B2 (ja) ディスクとリムとの組付け構造
JPS61273275A (ja) ビ−ム溶接方法
JPH0825046B2 (ja) レーザー溶接方法
KR100272380B1 (ko) 탄소강의 레이저 용접방법
JPH0140714B2 (ja)
JP3868695B2 (ja) 構造体の製作方法
JPH05131283A (ja) レーザによる突合せ溶接方法
JP3338077B2 (ja) エンドレス状の帯鋸刃
JPH08174246A (ja) レーザ溶接方法
JPS61293691A (ja) レ−ザ−による溶接方法
JPH1158060A (ja) レーザ突き合わせ溶接用治具及びレーザ突き合わせ溶接による溶接部構造
JPS61169184A (ja) 突合せ継手のレ−ザ溶接方法
JP2792340B2 (ja) レーザ溶接方法
JPH0360874A (ja) シーム溶接方法
JP2758249B2 (ja) 2ピースフルデザインホイール
JP2719979B2 (ja) 溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees