JPH05222442A - ハースロール - Google Patents

ハースロール

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JPH05222442A
JPH05222442A JP2398192A JP2398192A JPH05222442A JP H05222442 A JPH05222442 A JP H05222442A JP 2398192 A JP2398192 A JP 2398192A JP 2398192 A JP2398192 A JP 2398192A JP H05222442 A JPH05222442 A JP H05222442A
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JP
Japan
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axle
shaft
roll
hearth roll
welding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2398192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shioyama
仁 塩山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH05222442A publication Critical patent/JPH05222442A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寿命が長く、ショット、溶射粉等が付着しな
いハースロールを提供する。 【構成】 耐熱鋼または耐熱鋳鋼製の軸、アクスルおよ
びバレルを溶接接合して一体化してなるハースロールに
おいて、軸とアクスルの接合部およびアクスルとバレル
の接合部を突合わせ開先形状として、小入熱溶接で接合
して一体化したハースロール。さらに、軸端面から軸中
心にロール内に通じる貫通孔を設けたハースロール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の熱処理炉に用い
るハースロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハースロールは図3に例示すよう
に、軸1にアクスル2を嵌合し、さらにアクスル2にバ
レル3を嵌合し、軸1とアクスル2の嵌合部はすみ肉溶
接13で、アクスル2とバレル3の嵌合部は突合わせ溶接
14で接合して一体化したものが一般的である。なお、17
はキー溝である。
【0003】各接合部の詳細は図4(a) 、(b) に示すよ
うに、(a) は、アクスル2の内面に面取り15を施し、こ
の面取り15までアクスル2を嵌合し、仮付け溶接後、す
み肉溶接13を施し接合した例である。
【0004】(b) は、アクスル2とバレル3相互の軸芯
を完全に一致させるために、アクスル2の内面に切り欠
き部11を設け、バレル3の内面に、アクスル2の内面の
切り欠き部11より短い突出部12を設け、この突出部12を
切り欠き部11に嵌合し、V開先の突合わせ溶接14を施し
接合した例である。なお、突出部12は裏当材の働きもし
ている。アクスル2とバレル3の肉厚を揃えるために、
アクスル2側の内面には面取り16が施してある。
【0005】また、ハースロールにはロール内の点検と
ロールの昇温にともなうロール内の気体膨張による圧力
をロール外ににがすための開孔部が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハースロール
の材質が耐熱鋼または耐熱鋳鋼であるため、溶接部は硬
化し、割れが発生しやすくなり、これらの接合部には、
いずれも欠陥が内在していた。例えば、接合部(a) は、
すみ肉溶接13部に割れが多発し、使用時にこの割れが早
期に成長伝播して、軸1がアクスル2から抜け出す事故
がしばしばあった。このため、修理に多くの時間と費用
を要し、さらに熱処理炉の稼動率が低下するという問題
があった。
【0007】また、上記のアクスルの開孔部に、バレル
の溶射加工時のショット、溶射粉が付着し作業性を悪化
させている。さらに、熱処理炉内では、アクスルの開孔
部にスケールそのたの異物が付着し、これが徐々に成長
して脱落し、製品とハースロール間に介入して、製品表
面およびロール表面に押し込み疵を発生させる。
【0008】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、接合部を突合わせ開先形状として、
小入熱溶接で接合して一体化し、さらに、軸部に貫通孔
を設けることによって、寿命が長く、ショット、溶射粉
等が付着しないハースロールを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明は、耐熱鋼また
は耐熱鋳鋼製の軸、アクスルおよびバレルを溶接接合し
て一体化してなるハースロールにおいて、軸とアクスル
の接合部およびアクスルとバレルの接合部を突合わせ開
先形状として、小入熱溶接で接合して一体化してなるハ
ースロールである。
【0010】第2発明は、軸端面から軸中心にロール内
に通じる貫通孔を設けた請求項1のハースロールであ
る。
【0011】
【作用】溶接接合部を突合わせ開先形状とすることによ
って、下向き溶接が可能となり、すみ肉溶接とは異な
り、溶接欠陥が防止できる。さらに、小入熱溶接で接合
することによって、接合面の溶融量が少なくなり、この
ため、母材へ分配されるエネルギが少なく、熱影響部が
極めて狭くなり、脆化、硬化の範囲も極めて狭くなる。
したがって、接合部の溶接欠陥による割れがなくなりハ
ースロールの寿命が長くなる。
【0012】本発明でいう小入熱溶接とは、レーザー溶
接、エレクトロビーム溶接、プラズマ小入熱溶接、ホッ
トワイヤTIG溶接、小入熱全自動TIG溶接をさして
いう。
【0013】ロール内に通じる貫通孔を軸部に設けるこ
とによって、ロールの昇温にともなうロール内の気体膨
張を貫通孔を通してロール外ににがすことができるた
め、従来設けていたアクスルの開孔部をなくすことがで
きる。したがって、開孔部にショット、溶射粉あるいは
スケールそのたの異物が付着することがなくなり、製品
表面およびロール表面に押し込み疵が発生することがな
くなる。また、貫通孔は軸端面から軸中心に設けてある
ため、ショット、溶射粉等の付着は問題にならない。さ
らに、貫通孔を軸部に設けているため、ロール内の高温
気体を熱処理炉外に排出することができるため、ロール
の温度を下げることができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1は第1発明に係わるハースロールの軸とアクスルの
溶接接合部を示す図で、図中1は軸を、2はアクスル
を、4は突合わせ小入熱溶接をそれぞれ示す。軸1の材
質は SUS-309、アクスル2の材質は SCH-2で、軸とアク
スルは30゜のV開先とし、アクスルに軸が嵌合した状態
で、自動TIG溶接による突合わせ小入熱溶接4を行っ
た。
【0015】以上のようにして製作したハースロール
は、接合部に溶接欠陥はなく、従来品に比べて、寿命が
著しく延びた。
【0016】実施例2 図2は第2発明に係わるハースロールで、バレル外径14
00mm、内径1330mm、肉厚35mm、長さ5050mmのハースロー
ルに仕上げたもので、図中1は貫通孔5を有する軸で、
軸1をアクスル2に嵌合し、さらにアクスル2をバレル
3に嵌合し、接合部を炭酸ガスレーザー溶接6で接合し
たものである。なお、従来のハースロールに設けていた
アクスルの4個の開孔部、両側で8個の開孔部はなくし
てある。
【0017】ハースロールの材質は実施例1と同じで、
軸1の材質は SUS-309、アクスル2の材質は SCH-2、バ
レル3の材質はSCH-22で、アクスル2とバレル3は遠心
鋳造材を使用した。接合部はルート間隔 0mmのI開先で
ある。貫通孔5の直径は、センタ穴に相当する部分は 8
mmで、内部は15mmである。
【0018】以上のようにして製作したハースロール
は、各接合部のビード幅は 3mm前後と、従来のハースロ
ールのビード幅の1/10またはそれ以下となり、溶接熱影
響部も狭くなり、脆化、硬化の範囲も極めて狭くなっ
た。このため、溶接割れの発生もなく、ロール寿命が著
しく延びた。また、使用中のロールの温度は、アクスル
およびバレルで 150℃前後低下し、ロール表面の溶射被
覆の剥離も少なくなった。もちろん、アクスルに開孔部
がないため、製品表面およびロール表面に押し込み疵が
発生することもない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、接合部を突合わせ開先形状と
して、小入熱溶接で接合して一体化し、さらに、軸部に
貫通孔を設けることによって、寿命が長く、ショット、
溶射粉等が付着しないハースロールを提供するものであ
って、本発明によれば、接合部に溶接割れは発生せず、
このため溶接補修が皆無となり、さらに、ショット、溶
射粉等が付着しないため、製品表面およびロール表面に
押し込み疵が発生しなくなり、ハースロールの寿命が従
来に比べて約3倍以上長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係わるハースロールの軸とアクスル
の溶接接合部の説明図である。
【図2】第2発明に係わるハースロールの説明図であ
る。
【図3】従来技術によるハースロールの説明図である。
【図4】従来技術によるハースロールの説明図である。
【符号の説明】
1…軸、2…アクスル、3…バレル、4…突合わせ小入
熱溶接、5…貫通孔、6…炭酸ガスレーザー溶接、11…
切り欠き部、12…突出部、13…すみ肉溶接、14…突合わ
せ溶接、15…面取り、16…面取り、17…キー溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱鋼または耐熱鋳鋼製の軸、アクスル
    およびバレルを溶接接合して一体化してなるハースロー
    ルにおいて、軸とアクスルの接合部およびアクスルとバ
    レルの接合部を突合わせ開先形状として、小入熱溶接で
    接合して一体化してなることを特徴とするハースロー
    ル。
  2. 【請求項2】 軸端面から軸中心にロール内に通じる貫
    通孔を設けた請求項1のハースロール。
JP2398192A 1992-02-10 1992-02-10 ハースロール Withdrawn JPH05222442A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011088155A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Topy Industries Ltd ローラの溶接個所の開先
CN102762749A (zh) * 2010-02-26 2012-10-31 株式会社Ihi 炉内运送用辊
US10088237B2 (en) 2014-11-28 2018-10-02 Sms Group Gmbh Uncooled furnace roll and method for producing an uncooled furnace roll

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Effective date: 19990518