JPH06285277A - 車両用シートのための表皮加工体 - Google Patents

車両用シートのための表皮加工体

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JPH06285277A
JPH06285277A JP9860593A JP9860593A JPH06285277A JP H06285277 A JPH06285277 A JP H06285277A JP 9860593 A JP9860593 A JP 9860593A JP 9860593 A JP9860593 A JP 9860593A JP H06285277 A JPH06285277 A JP H06285277A
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JP
Japan
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skin
covering
pieces
pad body
processed
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Pending
Application number
JP9860593A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Suga
英治 須賀
Yoshinori Sueoka
良典 末岡
Teruhiko Yamada
照彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Toyota Tsusho Corp
Original Assignee
Araco Co Ltd
Toyota Tsusho Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd, Toyota Tsusho Corp filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP9860593A priority Critical patent/JPH06285277A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用シートとするための、両側に盛上り部
を有するシートクッションあるいはシートバックのパッ
ド体に被着した際、盛上り部にシワを生じなくて出来ば
え良好なシートとなし得る、車両用シートのための表皮
加工体を提供すること。 【構成】 表皮材を複数の所定形のピースに裁断しこれ
らを接合した所定形状の加工体よりなり、両側部に盛上
り部を有するクッション性のパッド体に被着して車両用
のシートとするための表皮加工体である。表皮材は基布
と表皮を積層接着した複層シートとされ、かつ盛上り部
を被う表皮材のピースが盛上り部に合致する曲面形状に
成形加工されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用シートを形成す
るために用いる表皮加工体に関し、詳しくは、両側部が
盛上った盛上り部を有するパッド体に合った形状に表皮
材を裁断し縫着加工した構造よりなり、該パッド体に被
着してシートクッションあるいはシートバックを形成す
るために用いる表皮加工体の改良に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、図9に示す車両用のシ
ートクッション、とくにバケットタイプといわれるシー
トクッション31は、両側部に盛上り部32を有する所
定形のパッド体33に、表皮材の裁断縫着加工した表皮
加工体34を被着して形成される。すなわち、表皮加工
体34はパッド体33の盛上り部32の形状に合うよう
に、予め表皮材を所定形のピース(パーツ)に裁断縫着
加工した加工体が用いられる。表皮材としては、たとえ
ば基布35と薄層クッション層36と表地37とを積層
接着した複層シートが使用される(図11参照)。図1
0に示すように盛上り部32に対応する表皮材のピース
38は盛上り部32を被う形状に裁断したピース38を
他のピースとともに縫着し、表皮加工体34として用い
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の表皮加工体34はパッド体33に被着して、図
9に示すようにシートクッション31とした場合、盛上
り部32の表皮加工体34の表面部位にシワ39が生じ
易く、外観が良くない問題があった。これは盛上り部3
2を被う平面状の表皮材のピース38が盛上り部32の
曲面になじみにくく接着の際に表皮材の表面に余り部分
ができてシワ39を発生するためである。
【0004】そこで、本発明の課題は、車両用シート形
成用の表皮加工体における前記した従来の問題点を解決
せんとしたものであって、両側に盛上り部を有するシー
トクッションあるいはシートバックのパッド体に被着し
た際、盛上り部にシワを生じなくて出来ばえ良好なシー
トとなし得る、車両用シートのための表皮加工体を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ための本発明の手段は表皮材を複数の所定形のピースに
裁断しこれらを接合した所定形状の加工体よりなり、両
側部に盛上り部を有するクッション性のパッド体に被着
して車両用のシートとするための表皮加工体であって、
前記表皮材は基布と表地を積層接着した被層シートとさ
れ、かつ前記盛上り部を被う表皮材のピースが該盛上り
部に合致する曲面形状に成形加工されていることを特徴
とする。
【0006】
【作用】表皮加工体は複数の表皮材のピースを接合しか
つパッド体の盛上り部に対応するピースは該盛上り部に
合致する曲面形状にされていることより、パッド体に被
着した際、表皮加工体をパッド体の被着面に合致した状
態になし得る。とくに盛上り部を被う表皮材のピースは
盛上り部とのなじみがよく、表地に余り部分ができな
い。基布は表地の補強に役立つ。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1〜図8に基づい
て説明する。図1及び図6に本例の表皮加工体1を示
す。この表皮加工体1は車両用のバケットタイプのシー
トクッション22(図8参照)を得るためのものであ
る。すなわち、図7に示すように、シートクッション2
2のパッド体15は両側部に盛上り部16を有する所定
形に形成されたポリウレタンのフォーム体よりなる。な
お、図7において17は表皮加工体1の縫着部5Aを納
めるための溝部である。
【0008】前記表皮加工体1はパッド体15の上面に
おける左右側部の盛上り部16、前側中央部18A、中
央中間部18B、後側中央部18Cなどを被うための各
所定のピース2A,3A,4A,4B,4Cなどに表皮
材を裁断し、縫着接合して、前記パッド体15の上面全
体を被うに適した形状に形成されている。本例の表皮材
は、強靱な繊維よりなる基布6と、厚さ2mmのポリウレ
タンシートよりなる薄層クッション層7と、モケット地
などの表地9とを積層接着した複層シートよりなる。盛
上り部16を被う側部用のピース2Aは、図4に示すよ
うに、基布6と薄層クッション層7との平面状の重合接
着体8と、これに重ねるための表地9とが別体として用
意される。側部用のピース3Aも同様の別体が用意され
る(図示せず)。
【0009】重合接着体8の薄層クッション層7の表面
には接着剤(図示せず)が塗布され該接着剤上に表地9
が重ねられた後、この重合物は盛上り部16と同じ曲面
形状の成形面11A,12Aを持つ下型11と上型12
にて加熱圧締成形される。なお、側部用のピース3Aは
2Aと対照形状をなすものであり、ピース2Aと同様構
成よりなり同様に形成される。かくして側部用のピース
2A,3Aの成形体は基布6と薄層クッション層7と表
地9とが積層された複層シートよりなり、かつ盛上り部
16と同じ曲面形状を有する。なお、図2及び図3は加
熱圧締成形したピース2Aを示す。
【0010】側部用のピース2A,3A以外の他の各ピ
ース4A,4B,4Cなどは従来と同様に、基布6とク
ッション層7と表地8が平面状に重合接着された構造よ
りなる。これらの各ピース4A,4B,4Cなどは予め
平面状に重合接着した大幅のシートから各形状に切取る
ことができる。しかして、用意したピース2A,2B,
3A,3B,4A,4B,4Cはその周辺を各々縫着接
合して縫着部5とし、図1及び図6に示す表皮加工体1
に形成される。なお、本例の側部用のピース2A,3A
は盛上り部16を被う部分のみの大きさとしたため、図
2、図1に示すように、前部にはピース2C,3Cが縫
着接合されるが、側部用のピースは盛上り部16と他の
必要部分の大きさとを含めたものとし、この盛上り部1
6を主体に成形加工したものとしてもよい。
【0011】この表皮加工体1はパッド体15に被着し
て所定のシートクッション22とされる。なお、表皮加
工体1の被着手段及び被着した表皮加工体1周縁部のフ
レーム20への止着手段は従来と同様の手段にて行い得
る。図8に示すように、本例の表皮加工体1における周
縁部は止めクリップ21を適所に取付け該止めクリップ
21にてシートクッション22のフレーム20に係着さ
せている。
【0012】本例の表皮加工体1は側部用のピース2
A,3Aが成形加工してあるので、パッド体15に被着
した際、盛上り部16に対し、側部用のピース2A,3
Aの適合性が良好であった。このため、被着したシート
クッション22の盛上り部16の表地8にはシワの発生
がなく、また、他の表地8部分はパッド体15の曲面が
盛上り部16ほど大きくないことより、成形加工しない
平面状の表皮材のピースにて充分に対応させることがで
き、本例シートクッション22の出来ばえは良好であっ
た。
【0013】前記した実施例はシートクッション22の
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、左右の両側部が前方へ盛上った形状のシー
トバックのパッド体に表皮加工体を被着して、盛上った
両側部を有するシートバックとなす場合の表皮加工体に
対しても適用することができる。また、本発明における
表皮材の積層構成は実施例の三層に限るものではなく基
材と表地との二層以上の構成となし得る。
【0014】
【発明の効果】本発明は複数の表皮材のピースを接合し
かつパッド体の盛上り部に対応するピースを予め該盛上
り部に合致する曲面形状に立体成形してなるため、盛上
り部を有するシート用のパッド体に被着した際、表皮加
工体をパッド体の被着面に沿って良好に被着させ得る。
とくに、本発明においてはパッド体の盛上り部は予めそ
の曲面形状に立体成形加工した表皮材のピースを被うの
で、盛上り部と該ピースとのなじみが良好であり、被着
した表皮材ピースに無理がなく、被着後において表地に
シワが生じない。したがって、本発明によればシワのな
い見ばえの良い車両用のシートとなし得る。本発明にお
いて表皮材の積層構造は、従来と同様に、複層シートを
用いるので、単層の表皮材の場合よりも成形加工性及び
加工形状の保持性が良好であり都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の表皮加工体の斜視図。
【図2】盛上り部用に成形加工した表皮材ピースの斜視
図。
【図3】図2のIII −III 線における拡大断面図。
【図4】表皮材ピースの構成図。
【図5】表皮材ピースの成形工程図。
【図6】図1のVI−VI線における略体図。
【図7】パッド体の斜視図。
【図8】表皮加工体を適用したシートクッションの構造
図。
【図9】従来の表皮加工体を適用したシートクッション
の斜視図。
【図10】盛上り部を被う従来の表皮材ピースを示す斜
視図。
【図11】図10のXI−XI線における拡大断面図。
【符号の説明】
1 表皮加工体 2A,3A ピース 5 縫着部 6 基布 7 薄層クッション層 9 表地 15 パッド体 16 盛上り部 22 シートクッション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F (72)発明者 山田 照彦 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目7番23号 豊田通商株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材を複数の所定形のピースに裁断し
    これらを接合した所定形状の加工体よりなり、両側部に
    盛上り部を有するクッション性のパッド体に被着して車
    両用のシートとするための表皮加工体であって、 前記表皮材は基布と表地を積層接着した複層シートとさ
    れ、かつ前記盛上り部を被う表皮材のピースが該盛上り
    部に合致する曲面形状に成形加工されていることを特徴
    とした表皮加工体。
JP9860593A 1993-03-31 1993-03-31 車両用シートのための表皮加工体 Pending JPH06285277A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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