JPH06284241A - テレライティング装置 - Google Patents

テレライティング装置

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JPH06284241A
JPH06284241A JP5121802A JP12180293A JPH06284241A JP H06284241 A JPH06284241 A JP H06284241A JP 5121802 A JP5121802 A JP 5121802A JP 12180293 A JP12180293 A JP 12180293A JP H06284241 A JPH06284241 A JP H06284241A
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幸一 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、テレライティング装置に関し、通
信会議におけるテレライティングデータのトークン制御
をユーザが操作することなく自動的に行うことによっ
て、円滑な通信会議を促進することを目的とする。 【構成】 テレライティング情報を送信する場合は、ペ
ンダウンが有ると、トークンの有無を判定して、トーク
ンを持っているテレライティング装置であれば加筆・修
正情報を送信する。そして、送信する情報が描画情報で
あれば、ペンアップの有無を判定して、ペンアップがあ
った場合にそのペンアップ情報を送信する。また、トー
クンを持っていないテレライティング装置の場合は、ト
ークン要求を送信して、トークン譲渡が受信されたか否
かを判定し、トークン譲渡が受信された場合は、そのト
ークンを使って情報送信される。トークン譲渡受信が無
い場合は、入力情報を廃棄するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレライティング装置
に係り、詳しくは、音声情報とともに手書き入力データ
等を送受信し、所定の会議地点において複数の会議参加
者に対応する複数の情報入力装置が接続可能なテレライ
ティング装置に適用することができる他、音声、手書き
入力データ、静止画像及び動画像等を扱うテレビ会議シ
ステム及びマルチメディア通信端末装置に応用すること
ができ、特に、円滑な通信会議を促進することができる
テレライティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信会議システムでは、遠隔地に
ある複数地点の通信会議端末間を通信回線で結び、相互
に音声情報、動画情報、文書情報等を交信して、異なる
場所に居ながら会議を行っている。そして、その一つの
分野として文書情報(例えば、会議資料)に対して各通
信会議端末から入力される加筆・修正情報(いわゆる、
テレライティング情報)は、テレライティング装置を使
って交換することが提案されている。
【0003】例えば、CCITT勧告のT.150は、
公衆電話回線網(PSTN:半二重・300bit/sec )
に限定するモードの通信手順を明記したテレライティン
グ装置に関する勧告であるが、ISDN (全二重・64
Kbit/sec ) 上で動作するテレライティング装置を想定
した場合は、必ずしも適切な通信方式ではなかった。こ
の種の従来例としては、例えば、特開平3−15098
9号公報記載のものがある。この公報例の場合は、上記
のようにモードが限定されていないが、会議資料等に加
筆・修正を行う書込権(Write 権) を有しない通信会議
端末からの入力情報を許可するのか否かをその都度判断
する必要があり、操作が煩雑になると考えられる。特
に、多地点間(マルチポイント)通信時に書込権を有さ
ない通信会議端末からの入力情報が頻発した場合は、ど
のように処理するのかの点については言及されておら
ず、実際の多地点間通信時における実現は困難であると
思われる。
【0004】このように、従来のテレライティング装置
は、デザイン画や設計図面等の打ち合わせを遠隔地間で
行う時に便利な装置であるが、文書情報に対するアクセ
ス権(本明細書中では、以下トークンと称する)の処理
に問題があって、明確な規定がなされていないのが現状
である。さて、従来、テレライティング通信において
は、トークンを所有している端末のみにデータを送信し
たり、あるいはトークンに依存しないでデータを送信し
たりする2つの通信形態が知られている。後者のトーク
ンに依存しないでデータを送信するテレライティング装
置については、例えば、特開平3−150989号公報
で報告されたものがあり、ここでは、トークンに依存し
ないでデータを送信可能であり、そのデータの有効性
を、データ送信後に通信を行っているオペレータ間の合
意の基で決定するといった通信方式を実行するように構
成することにより、操作の簡易化を図ると同時に2地点
間通信に伴なう混乱の防止を図ることができるという利
点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のテレラ
イティング装置にあっては、その一つの通信方式とし
て、トークンを要求する操作、及びトークンを譲渡する
操作をユーザに行わせてトークンを授受することによっ
て書込権を有する通信会議端末を決定するという考えも
あるが、操作が面倒であって、円滑な会議進行を損なう
恐れがあるという問題があった。
【0006】また、上記以外にトークンを規定しないと
いう考えもその一つであるが、スクロール・改頁等の表
示領域に影響を及ぼす処理と衝突した場合は、画面の同
期が保障できなくなる可能性があるという問題があっ
た。次に、上記した特開平3−150989号公報で報
告された従来のテレライティング装置では、トークンに
依存しないで加筆、修正データの送信を行うことができ
るが、そのデータの有効性を、データ送信後に通信を行
っているオペレータ間の合意の基で決定しなければなら
ず、この結果、テレライティングを用いて打ち合わせす
るのが煩雑になるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたものであり、通信会議におけるテレライティ
ングデータのトークン制御をユーザが操作することなく
自動的に行うことによって、円滑な通信会議を促進する
ことができる他、トークンを所有している端末からのみ
データを送信する通信形態でのオペレータの操作性及び
利便性を向上させることができるテレライティング装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
通信回線を介して2地点間あるいは多地点間の接続形態
で複数の通信会議端末が接続され、相互端末間で音声情
報及び文書情報を交換してオーディオグラフィック会議
を提供する際に、各通信会議端末から前記文書情報に対
する加筆・修正情報を入力するテレライティング装置に
おいて、前記加筆・修正情報の入力が可能な通信会議端
末を前記複数の通信会議端末中の一つに限定する情報入
力可能端末限定手段が設けられ、該情報入力可能端末限
定手段は、複数の通信会議端末の中から最も先に情報入
力が開始された通信会議端末を情報入力が可能な端末と
して入力された情報を有効とし、それ以外の通信会議端
末を情報入力が不可能な端末として入力された情報を廃
棄して、情報入力が可能な通信会議端末を一つに限定す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のテレライティング装置において、情報入力が可能な通
信端末を1つに限定しない通常モードに選択的に移行可
能な情報入力モード選択手段を備えたことを特徴とする
ものである。請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
のテレライティング装置において、情報入力が可能な通
信端末を1つに限定しない通常モード選択時には、各通
信端末に表示される表示情報の同期を乱す処理を禁止す
る表示情報同期攪乱処理禁止手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0010】請求項4記載の発明は、相手端末との間
で、共通画面を参照しつつ互いに手書き入力操作を実行
し、その時にトークンを有する端末から入力された手書
き入力操作により表示画面を更新するとともに、そのト
ークンの所有を適宜相手端末との間で交代するテレライ
ティング装置において、トークンを所有し手書き入力操
作を実行している時に相手端末からトークン獲得要求を
受信した場合、その実行中の手書き入力操作が終了した
後に相手端末へトークンを譲渡するトークン譲渡手段を
有することを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
のテレライティング装置において、トークンを所有して
いない時に手書き入力操作が行われた場合、その手書き
入力操作が無効である旨を報知する手書き入力操作無効
報知手段を有することを特徴とするものである。請求項
6記載の発明は、上記請求項4,5記載のテレライティ
ング装置において、手書き入力操作が行われた時にトー
クンを所有していなければ相手端末へ自動的にトークン
の獲得要求を出す場合で、かつ所定の時間内に相手端末
からトークンを獲得できない場合、手書き入力操作が無
効である旨を報知する手書き入力操作無効報告手段を有
することを特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、上記請求項4乃至
6記載のテレライティング装置において、トークンを所
有していない場合、手書き入力操作のためのメニュー表
示を行わないメニュー表示禁止手段を有することを特徴
とするものである。請求項8記載の発明は、上記請求項
4乃至7記載のテレライティング装置において、トーク
ンの所有の交代時に、そのトークン所有交代を意味する
音を発生するトークン所有交代音発生手段を有すること
を特徴とするものである。
【0013】
【作用】まず、請求項1〜3記載の発明の作用について
説明する。請求項1記載の発明では、最も先に情報入力
が開始された通信会議端末を情報入力が可能な端末とし
て入力された情報を有効とし、それ以外の通信会議端末
を情報入力が不可能な端末として入力された情報を廃棄
する情報入力可能端末限定手段により加筆・修正情報の
入力が可能な通信会議端末を一つに限定するようにした
ため、文書情報に対して加筆・修正を行うためのアクセ
ス権の制御、即ちトークン制御をユーザが操作すること
なく円滑に通信会議を促進することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明において、情報入力モード選択手段により情報
入力が可能な通信端末を1つに限定しない通常モードに
移行可能なようにしたため、トークン無しモードも選択
的に使用することができる。請求項3記載の発明では、
上記請求項2記載の発明において、情報入力が可能な通
信端末を1つに限定しない通常モード選択時に、表示情
報同期攪乱処理禁止手段により各通信端末に表示される
表示情報の同期を乱す処理を禁止するようにしたため、
トークン無しモード選択時にそのままでは表示情報の同
期を乱す処理を禁止することによって、自由な書き込み
を許可する場合であっても通信中の表示画面の同期を保
障することができる。
【0015】次に、請求項4〜8記載の発明の作用につ
いて説明する。トークンに依存しないでデータを送信す
る通信形態では、自分の描画中のデータを相手が誤って
消す等、オペレータ間のトラブルが起こり易い他、前述
した特開平3−150989号公報では、このデータの
有効性のチェックを行う場合には、オペレータの負担が
却って重くなってしまう。また、上記請求項1〜3記載
の発明では、手書き入力操作が行われた時にトークンを
所有していなければ、相手端末から自動的にトークンを
獲得する方法が示されているが、獲得が不可の時の動作
として入力された情報が廃棄されるのみであり、オペレ
ータはこの廃棄が装置の障害によるものかトークンの獲
得が不可であるものなのかを判断することができなかっ
た。
【0016】そこで、請求項4記載の発明では、相手端
末との間で、共通画面を参照しつつお互いに手書き入力
操作を実行し、その時にトークンを有する端末から入力
された手書き入力操作により表示画面を更新するととも
に、そのトークンの所有を適宜相手端末との間で交代す
るテレライティング装置において、トークンを所有し手
書き入力操作を実行している時に相手端末からトークン
獲得要求を受信した場合、その実行中の手書き入力操作
が終了した後に相手端末へトークンをトークン譲渡手段
により譲渡することができる。
【0017】このため、トークンを所有し手書き入力操
作を実行している時に相手端末からトークン獲得要求を
受信した場合、その実行中の手書き入力操作が終了した
後に相手端末へトークンを譲渡することができるので、
オペレータの意思に反してトークンを譲渡してしまうと
いう不具合をなくすことができる他、トークン譲渡用の
メニューキーをいちいち選択する手間を省くことができ
るので、オペレータの負担を軽減することができる。
【0018】請求項5記載の発明では、上記請求項4記
載の発明において、トークンを所有していない時に手書
き入力操作が行われた場合、その手書き入力操作が無効
である旨を手書き入力操作無効報知手段により報知する
ことができる。なお、この報知手段には、その旨のメッ
セージをディスプレイに表示するか、あるいはその旨を
意味する音を発生する手段等が挙げられる。
【0019】このため、トークンを所有していない時に
手書き入力操作が行われた場合、その手書き入力操作が
無効であることを知らせるメッセージをディスプレイに
表示するか、あるいは手書き入力操作が無効であること
を意味する音を発生することができるので、オペレータ
にトークンを所有していないことを容易に認識させるこ
とができ、オペレータの操作性を向上させることができ
る。
【0020】請求項6記載の発明では、上記請求項4,
5記載の発明において、手書き入力操作が行われた時に
トークンを所有していなければ相手端末へ自動的にトー
クンの獲得要求を出す場合で、かつ所定の時間内に相手
端末からトークンを獲得できない場合、手書き入力操作
が無効である旨を手書き入力操作無効報知手段により報
知することができる。
【0021】このため、トークンの獲得要求を出し、所
定の時間内に相手端末からトークンを獲得できなかった
場合には、トークンが獲得できず手書き入力操作が無効
であることをオペレータに通知することができるので、
オペレータに手書き入力操作が無効となる理由が装置の
障害でないことを認識させることができ、オペレータの
操作性を向上させることができる。
【0022】請求項7記載の発明では、上記請求項4乃
至6記載の発明において、トークンを所有していない場
合、手書き入力操作のためのメニュー表示を行わないメ
ニュー表示をメニュー表示禁止手段により行わないよう
にできる。このため、トークンを所有していない場合
は、手書き入力操作のためのメニュー表示を行わないよ
うにできるので、オペレータにトークンを所有していな
いことを容易に認識させることができ、オペレータの操
作性を向上させることができる。なお、加筆以外の手書
き入力操作は不可能となり、加筆もトークンを所有して
いないため、無効となる。
【0023】請求項8記載の発明では、上記請求項4乃
至7記載の発明においては、トークンの所有の交代時
に、そのトークン所有の交代時に、そのトークン所有交
代を意味する音をトークン所有交代音発生手段により発
生することができる。このため、トークンの所有の交代
時に、その旨を意味する音を発生することができるの
で、オペレータにトークンの交代を容易に認識させるこ
とができ、オペレータの操作性を向上させることができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)まず、構成を説明する。図1は本発明の実
施例1に則したテレライティング装置を備えた通信会議
端末およびその周辺機器との接続例を示す外観図であ
る。図1において、1は通信会議装置で、会議出席者が
使う会議端末であり、2は会議資料のドキュメントや描
画を表示したり、システムモニタの役目をする液晶表示
部のLCD(Liquid Crystal Device )である。また、
このLCD2上には、各種ユーザインタフェースが表示
され、これにより操作が行われる。3はLCD2の画面
上に設置され、LCD2上に表示された画像に加筆・修
正を行う手書き入力を行うための透明なタッチパネル
(TP)である。
【0025】4はタッチパネル3に描画入力を行うため
のタッチペンであり、上記LCD2上に表示された各種
ユーザインタフェースを見ながら、タッチパネル3上を
タッチペン4でポインティングすることで操作が行われ
る。また、必要に応じて文書(例えば、会議資料)を加
筆・修正する場合は、上記と同様にLCD2のタッチパ
ネル3上をタッチペン4を使ってポインティングや描画
することにより行われる。5は音声データのやりとりを
行うハンドセットであり、6は会議中の会話内容を伝達
するための音声入力用のマイクであり、7は他の会議端
末から送られてきた会議中の音声等を流すための音声出
力用のスピーカであり、8は周辺機器との接続を行った
り、通信回線と接続したりするインタフェースコネクタ
である。
【0026】9はISDNネットワーク10と接続する
ためのISDN回線であり、11a、11bはISDN
ネットワーク10に接続された他の会議端末であり、1
2はインタフェースコネクタ8を介して会議端末1と接
続され、会議資料等の原稿からイメージ情報を読み込む
ためのスキャナであり、13はインタフェースコネクタ
8を介して会議端末1と接続され、メモリに蓄積された
画像データや受信された画像データを印字出力するため
のプリンタである。
【0027】次に、図2は図1に示す通信会議端末のハ
ードウェア構成例を示すブロック図である。図2に示す
ように、CPU(Central Processing Unit )14は、
ROM(Read Only Memory)15に書き込まれたプログ
ラムに従って、通信会議装置のシステム全体を制御し、
DMA(Direct Memory Access)コントローラ16は、
DMA転送モードにおける画情報の転送動作等を制御
し、RAM(Random Access Memory)17は、CPU1
4の動作に必要なワークエリアやデータを記憶する。
【0028】音声コーデック(CODEC)18は、I
SDN回線を通して受信したデジタル音声信号を復号化
してアナログ音声信号に変換したり、アナログ音声信号
を符号化してデジタル音声信号として送信したりする。
この音声コーデック18は、図2ではハンドセット5に
接続されているが、図1のハンドフリー用のマイク6お
よびスピーカ7にも切替可能に接続されている。プリン
タインターフェース19は、プリンタ13とシステムバ
ス30とを接続して、入力される印字データに基づいて
印字記録を行い、スキャナインターフェース20は、ス
キャナ12とシステムバス30とを接続して、スキャナ
12で読み込まれた原稿データをシステムバス30に送
出する。
【0029】ハードディスク21は、原稿データ等を書
き込み/読み出し可能に蓄積し、タイマ22は、現在時
刻の管理を行い、割り込みコントローラ23は、CPU
14の割り込み制御を行い、通信制御部24は、ISD
N回線とのSインターフェースを持つNCU(網制御
部)25を介して所定の伝送制御手順に従ってテレライ
ティングデータを含む画像データの伝送を実行する。な
お、この通信制御部24は、ISDNの少なくともBチ
ャネル(64Kbit/sec )2本を使用しての同時通信が
可能なよう構成されている。
【0030】コーデック(CODEC)26は、送信す
る画情報を所定の方式で符号化してその情報量を圧縮す
ると共に、受信時に符号化されている画情報を復号化し
て元の画情報に復元し、グラフィックコントローラ27
は、ビデオラム(VIDEORAM)28に蓄積するグ
ラフィックデータの制御を行い、液晶表示部/タッチパ
ネル(LCD/TP)コントローラ29は、LCD2や
タッチパネル3が接続され、ユーザインタフェースを提
供したり、LCD2に表示される文書データに対して、
操作トークンを有している端末がタッチパネル3とタッ
チペン4とを使って加筆・修正する際の画像データの変
更を制御し、システムバス30は、上記各部間でやり取
りされるデータの信号ラインである。
【0031】次に、図3は本発明の実施例1に則したテ
レライティング装置を備えた通信会議端末の接続形態例
を示す図であり、図3(a)は2地点間を結ぶポイント
−ポイントによる接続例、図3(b)は多地点間を結ぶ
MCU(Multipoint ControlUnit )を経由したマルチ
ポイントによる接続例である。そして、このような通信
会議装置におけるISDN回線の制御は、CCITT
(国際電信電話諮問委員会)勧告のH.221に従うマ
ルチフレーム構成およびH.242に従う通信設定方式
により実現する。
【0032】次に、図4は本発明の実施例1に則したI
SDN回線におけるH.221に準拠した64K網のフ
レーム構成図である。図4に示すように、64Kbit/se
c の伝送能力を8個のサブチャネルに分割し、そのうち
の#1〜7までのサブチャネルである56Kbit/sec を
音声通信用に、6.4Kbit/sec を会議制御用に使用し
ている。そして、この6.4bit/sec の能力は、必要に
応じてドキュメントの転送やテレライティング等の描画
情報転送用に使用される。また、FAS/BAS信号
は、H.221で規定されているフレーム同期信号(Fr
ame Allignment Signal )およびビットレート割当信号
(Bitrate Assignment Signal )である。
【0033】本実施例に係るテレライティング装置を備
えた通信会議装置は、上記したように構成されており、
以下その動作を図5〜図10を用いて説明する。まず、
トークン有りモードの通信手順について記述する。トー
クン授受のための操作として、例えば、LCD2上に表
示されたユーザインタフェースのトークン要求ボタン
(図示しない)をタッチペン4でポインティングする場
合は、その後の描画動作も合わせると2段階の操作が必
要となる。しかし、これではトークン授受の操作は、複
雑となってしまい、ユーザインタフェース上も好ましく
ない。そこで、本実施例では、このトークン授受の操作
をテレライティング情報の発生(描画や修正あるいはス
クロール・改頁動作等)によって自動的に行うようにし
たものである。
【0034】次に、図5は本発明の実施例1に則したト
ークン授受動作を説明するシーケンスチャートである。
テレライティング開始時には、発呼側のテレライティン
グ装置1がデフォルトとして、トークンを有していると
想定している。図5において重要なポイントは、いずれ
もトークン授受のためのユーザ側の操作を必要としてい
ない点である。そして、図5(a)における装置2への
トークン移動は、描画開始のためのペンダウンにより、
自動的にトークン授受のコマンドが発生している。これ
は、図5(b)における装置1からの描画開始の場合も
同様である。
【0035】また、図5(b)中において、装置2から
のトークン要求があった場合は、装置1がペンダウン中
であることから、自動的に拒否されている。さらに、図
5(c)における装置1からの改頁要求は、既に装置1
がトークンを有している状態なので、トークンに関する
コマンドは省略されている。また、図5(c)における
最初のスクロール要求(1)は、トークンの移動が発生
しているが、スクロール要求(2)は、既にトークンを
有しているので、コマンドは発行されていない。
【0036】次に、図6及び図7は上記したようなトー
クン授受の処理手順を包括的に示すフローチャートで、
図6はテレライティング情報の送信に関するフローチャ
ートであって、図7はトークン授受に関するフローチャ
ートである。一般にテレライティングの情報は、ペンダ
ウンによって発生するが、描画情報のようにペンダウン
からペンアップまでに多数の情報(座標データ)を送る
もの(ここでは「タイプ1コマンド」という)と、改頁
のように一つのコマンドで終了するもの(ここでは「タ
イプ2コマンド」という)とがあり、分類して処理して
いる。
【0037】そこで、図6に示すように、テレライティ
ング情報の送信処理に関しては、ペンダウンが有った場
合(ステップ100)、トークンの有無を判定し(ステ
ップ101)、トークンを持っているテレライティング
装置では会議資料等の文書情報に対して入力する加筆・
修正情報を送信処理する(ステップ102)。そして、
上記した描画情報である「タイプ1コマンド」の場合で
あれば(ステップ103)、ペンアップの有無を判定し
(ステップ104)、ペンアップがあった場合にのみ、
そのペンアップ情報を送信処理して(ステップ10
5)、終了する。
【0038】一方、上記ステップ101において、トー
クンを持っていないテレライティング装置の場合は、ト
ークンを持っているテレライティング装置に対してトー
クン要求の送信処理を行って(ステップ106)、トー
クン譲渡が受信されたか否かを判定する(ステップ10
7)。そして、トークン譲渡が受信された場合は、上記
したステップ102以下の手順に従って情報送信処理が
行われる。また、トークン譲渡受信が無い場合は、そこ
で入力情報が廃棄されて終了する。
【0039】次に、図7に示すように、トークン授受の
処理に関しては、他のテレライティング装置からのトー
クン要求の有無が判定され(ステップ200)、トーク
ン要求が有った場合は自端末にトークンを持っているか
否かを判定し(ステップ201)、トークンを持ってい
る場合は描画情報である「タイプ1コマンド」でペンダ
ウン中か否かを判定する(ステップ202)。ペンダウ
ン中であればトークンの譲渡拒否を送信し(ステップ2
03)、ペンダウン中でなければトークンの譲渡送信が
行われる(ステップ204)。また、上記ステップ20
0でトークン要求が無かったり、ステップ201におい
て自端末にトークンを持っていない場合は終了する。
【0040】また、テレライティング通信会議の状況に
よっては、通信中のテレライティング装置が同時に書き
込みを行いたい場合、即ちトークン無しモードへの移行
も考えられる。しかし、このトークン無しモードを無制
限に認めると、例えば、図8のシーケンスチャートに示
すように、通信中のテレライティング装置の表示画面に
ズレが発生してしまい、甚だ不都合である。この場合、
テレライティング装置1では、改頁後にテレライティン
グ装置2からの描画情報2の書き込みを行っているが、
テレライティング装置1では改頁前に行っている。
【0041】従って、トークン無しモードへ何らかの操
作で移行した場合は、このような処理を禁止する必要が
ある。すなわち、禁止すべき処理の具体的なものとして
は、改頁・スクロール・新規のファイル読み込み・消去
などが挙げられる(ここでは「タイプ3コマンド」とい
う)。また、禁止しなくてよい処理としては、加筆・マ
ーカ表示などが挙げられる(ここでは「タイプ4コマン
ド」という)。
【0042】図9はモードの移行処理を示すフローチャ
ートであり、図10は入力情報の処理禁止を示すフロー
チャートである。図9はトークン制御を行っていた通信
中の装置がトークン無しモードに移行する場合である。
図9に示すように、まず、ペンダウンの有無を判定し
(ステップ300)、ペンダウンがあった場合は、モー
ド移行要求の有無を判定する(ステップ301)。デフ
ォルトは、トークン有りモードなので、トークンを有し
てから移行コマンドを発行する。すなわち、モード移行
要求があって、トークンを有している場合は、モード変
更要求が送信処理される(ステップ303)。また、上
記ステップ302において、トークンを持っていない場
合は、トークン要求送信処理を行って(ステップ30
4)、トークン譲渡を受信した場合はモード変更要求送
信処理(ステップ303)に移行し、トークン譲渡を受
信しない場合は終了する(ステップ305)。
【0043】また、図10はタイプ3コマンドか否か、
即ちタイプ3コマンドとタイプ4コマンドとを区別する
ことにより、入力情報の送信可否の判定をしている。図
10に示すように、ペンダウンの有無を判定し(ステッ
プ400)、ペンダウンが有った場合に、トークン有り
モードか否かが判定され(ステップ401)、トークン
有りモードであれば上記した図6のステップ102に移
行する。また、ステップ401でトークン無しモードの
場合は、タイプ3コマンドか否かが判定される(ステッ
プ402)。ここで、改頁・スクロール・新規のファイ
ル読み込み・消去などの処理であれば、禁止すべき処理
としてのタイプ3コマンドに該当するので、情報送信を
行わずに終了する。ステップ402において、加筆・マ
ーカ表示などの処理であれば、禁止しなくてよい処理と
してのタイプ4コマンドに該当するので、情報送信処理
を行って(ステップ403)、終了する。
【0044】このように、本実施例(請求項1)では、
最も先に情報入力が開始された通信会議端末を情報入力
が可能な端末として入力された情報を有効とし、それ以
外の通信会議端末を情報入力が不可能な端末として入力
された情報を廃棄する手段により加筆・修正情報の入力
が可能な通信会議端末を一つに限定するように構成した
ので、トークン制御をユーザが操作しなくても円滑に通
信会議を促進することができる。
【0045】また、本実施例(請求項2)では、情報入
力が可能な通信端末を1つに限定しない通常モードに移
行可能なように構成したので、トークン無しモードも選
択的に使用することができる。また、本実施例(請求項
3)では、情報入力が可能な通信端末を1つに限定しな
い通常モード選択時に、各通信端末に表示される表示情
報の同期を乱す処理を禁止するように構成したので、ト
ークン無しモード選択時にそのままでは表示情報の同期
を乱す処理を禁止することにより、自由な書き込みを許
可する場合であっても通信中の表示画面の同期を保障す
ることができる。
【0046】(実施例2)図11は本発明の実施例2に
則したテレライティング装置のシステム構成を示すブロ
ック図である。図示例の装置には、テレライティング通
信機能を持ったテレビ会議システム、マルチメディア通
信端末装置等も含まれるが、ここでは、音声通話とテレ
ライティング通信及び文書画像の送受信を行うファクシ
ミリ通信が可能な装置を例示して説明する。なお、音声
データとテレライティング通信で送受信される描画デー
タ及びファクシミリ画像データは、CCITT勧告H.
221を用いた各メディアデータの多重通信で送受信す
る方法もあるが、ここでは説明を簡単にするため、IS
DNの2つのBチャネルを用いて、音声データと描画デ
ータを各々のBチャネルで送受信する場合について説明
する。
【0047】図11において、101はテレライティン
グ装置であり、このテレライティング装置101は、シ
ステム制御部102、ROM(Read Only Memory) 10
3、RAM(Random Access Memory) 104、符号化・
復号化部105、通信制御部106、送受話器107、
マイク108、スピーカ109、タッチパネル制御部1
10、タッチパネル111、表示制御部112、LCD
113、ハードディスクインターフェイス114、ハー
ドディスク115、スキャナインターフェイス116、
スキャナ117、プリンタインターフェイス118、プ
リンタ119、システムバス120等を備えている。
【0048】ここで、システム制御部102は、ROM
103内のプログラムに従って本装置の各部を制御し、
ROM103は、本装置の制御プログラム等を格納し、
RAM104は、装置の制御に必要な各種データを記憶
し、符号化・復号化部105は、スキャナ117から入
力された画像データをファクシミリ通信で使用されてい
るMH、MR、MMR等に符号化したり、受信画像デー
タを復号化する。
【0049】通信制御部106は、送受話器107、マ
イク108及びスピーカ109等が接続される他、音声
信号のAD変換を行う音声コーデック等を含んでおり、
音声通信の制御を行うとともに、ファクシミリ通信及び
テレライティング通信の下位レイヤの通信制御を行い、
更にこの通信制御部106はISDNに接続しており、
Dチャネルにおける呼制御を行う。次いで、タッチパネ
ル制御部110は、タッチパネル111上で専用のペン
先が接触した部分を検出し、その位置情報を取り込み、
タッチパネル111は、LCD113と重ね合わせて密
着しており、表示制御部112は、LCD113の表示
画面を制御し、ハードディスク装置115は、ハードデ
ィスクインターフェイス114を介して接続されてお
り、スキャナ117にて読み取った画像データを蓄積し
たり受信画像データを蓄積する。
【0050】次いで、スキャナ117は、スキャナイン
ターフェイス116を介して接続されており、CCD
(Charge Coupled Device)を用い、1ライン毎に原稿を
読み取って画像データとして出力し、プリンタ119
は、プリンタインターフェイス118を介して接続され
ており、画像データを1ページ毎に普通紙に記録出力す
る。そして、装置の操作メニューは、全てLCD113
に表示され、オペレータが専用のペンを用いてタッチパ
ネル111上のそのメニューの表示エリアにポイントす
ることで、そのメニューに従って処理が実行される。
【0051】次に、本実施例の装置間で実行されるテレ
ライティング通信方式について説明する。テレライティ
ング通信は、レイヤ1〜レイヤ5まではOSI(Open S
ystems Interconnection) の参照モデルに準拠し、レイ
ヤ5の上位層にテレライティングアプリケーションがあ
る。図12は実施例のレイヤ5(CCITT勧告X.2
25)とテレライティングアプリケーションにおけるプ
ロトコルシーケンスチャートである。この図では、レイ
ヤ5の接続からデータ転送フェーズまでを示しており、
通信終了手順以降は省略している。以下、このプロトコ
ルシーケンスに基づいて説明する。
【0052】まず、オペレータがテレライティング通信
を行うために、発呼操作を行い、Dチャネルを用いて相
手端末と回線接続が成されると、Bチャネルでテレライ
ティング通信用のプロトコルが実行され、レイヤ5は同
位レイヤ間の接続をするために、CN(connect)SPD
U(Session Protocol Data Unit) を相手端末に渡す
(図12のA)。なお、このCN SPDU内にはトー
クンを用いた通信、即ち半二重通信を行う情報を含め
る。これに対し、相手端末よりAC(accept)SPDU
が返ってくると(図12のB)、CD(Capability dat
a)SPDU及びCDA(Capability data ack) SPDU
を用いてお互いにテレライティングの能力交換を行う
(図12のC及びD)。
【0053】そして、テレライティング通信が可能であ
ることが確認されると、AS(activity start) SPD
Uが相手端末に渡され、手書き入力データ(描画デー
タ)の送受信が実行可能な状態となる(図12のE)。
トークンを所有している端末で手書き入力された描画デ
ータは、DT(data) SPDUにより相手端末に渡され
る(図12のF)。この描画データを受信すると、その
内容に従った表示処理を行う。この表示処理は、描画デ
ータの送信端末と全く同じとなる。トークンを所有して
いない端末では、このDT SPDUを送信することが
できない。トークンは、初め、発呼側の端末に与えられ
ているので、着呼端末から描画データを送りたい時、着
呼端末は発呼端末にトークン獲得要求を行うため、PT
(please tokens)SPDUを渡す(図12のG)。発呼
端末は、PT SPDUを受け取ると、自端末で手書き
入力操作が実行中でなければ、トークンを譲渡するため
にGT(give tokens)SPDUを渡す(図12のH)。
着呼端末は、GT SPDUを受け取ると、描画データ
の送信が可能となる。 今、着呼端末で手書き入力操作
を行っている時に発呼端末からPT SPDUを受信す
ると(図12のI)、手書き入力操作が終了したと判断
した後に、発呼端末へGT SPDUを送信し、トーク
ンを譲渡する(図12のJ)。手書き入力操作の終了
は、例えばある所定の時間内において手書き入力操作が
行われない時、手書き入力操作が終了したと判断する。
この場合の着呼端末におけるテレライティングアプリケ
ーションの動作フローを図13のフローチャートを用い
て説明する。
【0054】まず、トークン変更指示を受信し(ステッ
プP1 )、描画操作が実行し(ステップP2 )、この描
画操作が終了したと判断すると(ステップP3 )、トー
クン譲渡要求を出す(ステップP4 )。なお、描画操作
が実行中でない場合(ステップP2 )、そのままトーク
ン譲渡要求を出す(ステップP3 )。このように、本実
施例(請求項4)では、トークンを所有し手書き入力操
作を実行している時に相手端末からトークン獲得要求を
受信した場合、その実行中の手書き入力操作が終了した
後に相手端末へトークンを譲渡するように構成してい
る。このため、トークンを所有し手書き入力操作を実行
している時に相手端末からトークン獲得要求を受信した
場合、その実行中の手書き入力操作が終了した後に相手
端末へトークンを譲渡することができるので、オペレー
タの意思に反してトークンを譲渡してしまうといった不
具合をなくすことができる他、トークン譲渡用のメニュ
ーキーをいちいち選択する手間を省くことができるの
で、オペレータの負担を軽減することができる。次に、
トークンを所有していない時に手書き入力操作が行われ
た場合は、テレライティングアプリケーションはその手
書き入力操作が無効であることを知らせるメッセージ
を、表示制御部12を介してLCD13に表示させる
か、あるいはその手書き入力操作が無効であることを意
味する音をスピーカ9に発生させる。この場合のテレラ
イティングアプリケーションの動作フローを図14のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0055】まず、描画操作が行われ(ステップ
11)、この時トークンを所有している場合(ステップ
12)は、描画処理を実行し(ステップP14)、一方、
トークンを所有していない場合(ステップP15)は、L
CD113へ描画不可のメッセージを表示させるか又は
スピーカ109で音を発生させる(ステップP13)。こ
のように、本実施例(請求項5)では、トークンを所有
していない時に手書き入力操作が行われた場合、その手
書き入力操作が無効である旨を、その旨のメッセージを
ディスプレイに表示するか、あるいはその旨を意味する
音を発生するように構成している。このため、トークン
を所有していない時に手書き入力操作が行われた場合、
その手書き入力操作が無効であることを知らせるメッセ
ージがディスプレイに表示するか、あるいはその手書き
入力操作が無効であることを意味する音を発生すること
ができるので、オペレータにトークンを所有していない
ことを容易に認識させることができ、オペレータの操作
性を向上させることができる。
【0056】次に、手書き入力操作が行われた時にトー
クンを所有していなければ、その操作情報をキューに蓄
積し、相手端末へ自動的にトークンの獲得要求を送信す
る。そして、相手端末からトークンを譲渡された後に、
キューに蓄積された操作情報に従って描画処理を実行す
るとともに、この描画情報を相手端末へ送信する。この
通信方法において、手書き入力操作が行われた時にトー
クンを所有していない場合で、かつ所定の時間内にトー
クンを譲渡する信号を受信しなかった場合には、トーク
ンの獲得ができず手書き入力操作が無効であることを知
らせるメッセージをLCD13に表示させるとともに、
キューに蓄積された操作情報を削除する。この場合のテ
レライティングアプリケーションの動作フローを図15
のフローチャートを用いて説明する。
【0057】まず、描画操作が行われ(ステップ
21)、トークンを所有している場合(ステップP22
は、描画処理を実行し(ステップP26)、一方、トーク
ンを所有していない場合(ステップP22)は、操作情報
をキューに蓄積し、相手端末トークンの獲得要求を送信
する(ステップP23)。そして、所定時間内にトークン
が譲渡されると(ステップP24)、キューに蓄積された
操作情報に従って描画処理を実行し(ステップP27)、
一方、所定時間内にトークンが譲渡されない場合(ステ
ップP24)は、LCD113へトークンの獲得ができず
描画操作が無効であることを示すメッセージを表示させ
るとともに、キューに蓄積された操作情報を削除する
(ステップP25)。
【0058】このように、本実施例(請求項6)では、
手書き入力操作が行われた時にトークンを所有していな
ければ相手端末へ自動的にトークンの獲得要求を出す場
合で、かつ所定の時間内に相手端末からトークンを獲得
できない場合、手書き入力操作が無効である旨をオペレ
ータに通知するように構成している。このため、トーク
ンの獲得要求を出し、所定の時間内に相手端末からトー
クンを獲得できなかった場合にはトークンが獲得できず
手書き入力操作が無効である旨をオペレータに通知する
ことができるので、オペレータに手書き入力操作が無効
となる理由が装置の障害でないことを認識させることが
でき、オペレータの操作性を向上させることができる。
【0059】次に、トークンを所有していない場合は、
テレライティングアプリケーションは手書き入力操作の
ためのメニューをLCD13に表示させない。この手書
き入力操作のためのメニューは、例えば、指定された領
域を消去するための「領域消去キー」や、表示画面をス
クロールするための「スクロールキー」等がある。また
この場合、加筆があってもその操作を無視し、描画処理
を行わない。この場合のテレライティングアプリケーシ
ョンの動作フローを図16のフローチャートを用いて説
明する。
【0060】まず、トークンを所有している場合(ステ
ップP31)は、手書き入力操作のためのメニューをLC
D113に表示させ(ステップP35)、一方、トークン
を所有していない場合(ステップP31)は、手書き入力
操作のためのメニューをLCD113に表示させない
(ステップP32)。そして、加筆操作があると(ステッ
プP33)、その操作を無視する(ステップP34)。
【0061】このように、本実施例(請求項7)では、
トークンを所有していない場合、手書き入力操作のため
のメニュー表示を行わないように構成している。このた
め、トークンを所有していない場合は、手書き入力操作
のためのメニュー表示を行わないようにできるので、オ
ペレータにトークンを所有していないことを容易に認識
させることができ、オペレータの操作性を向上させるこ
とができる。
【0062】次に、相手端末へトークンを譲渡した、あ
るいは相手端末へトークン獲得要求を送信しトークンを
譲渡された場合に、テレライティングアプリケーション
は、そのことを意味する音をスピーカ9に発生させる。
この時、前者と後者の場合で発生する音を異なるように
すると、オペレータの操作性が向上する。この場合のテ
レライティングアプリケーションの動作フローを図17
のフローチャートを用いて説明する。
【0063】まず、トークンを譲渡すると(ステップP
41)、スピーカ109より音を発生させ(ステップ
43)、一方、トークンを譲渡しないで(ステップ
42)、かつトークン獲得要求を送信してトークンを獲
得する場合(ステップP42)は、スピーカ109より音
を発生させる(ステップP43)。なお、トークン獲得要
求を送信してもトークンを獲得しない場合(ステップP
42)は処理P41に戻り、上記と同様の処理を繰り返す。
【0064】このように、本実施例(請求項8)では、
トークンの所有交代時に、そのトークン所有交代を意味
する音を発生するように構成している。このため、トー
クンの所有の交代時に、その旨を意味する音を発生する
ことができるので、オペレータにトークンの交代を容易
に認識させることができ、オペレータの操作性を向上さ
せることができる。
【0065】なお、上記実施例は、以上のような構造で
これを使用する時は、トークンを所有していない時に手
書き入力操作があると、その操作が無効であることをデ
ィスプレイに表示させる場合や、トークンを所有しない
時に手書き入力操作のためのメニューをディスプレイに
表示させない場合である。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、通信会議におけるテレ
ライティングデータのトークン制御をユーザが操作する
ことなく自動的に行うことによって、円滑な通信会議を
促進することができる他、トークンを所有している端末
からのみデータを送信する通信形態でのオペレータの操
作性及び利便性を向上させることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に則したテレライティング装
置を備えた通信会議端末およびその周辺機器との接続例
を示す外観図である。
【図2】本発明の実施例1に則した通信会議のハードウ
ェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例1に則したテレライティング装
置を備えた通信会議端末の接続形態例を示す図である。
【図4】本発明の実施例1に則したISDN回線におけ
るH.221に準拠した64K網のフレーム構成図であ
る。
【図5】本発明の実施例1に則したトークン授受動作を
説明するシーケンスチャートである。
【図6】本発明の実施例1に則したテレライティング情
報の送信に関するフローチャートである。
【図7】本発明の実施例1に則したトークン授受に関す
るフローチャートである。
【図8】本発明の実施例1に則したトークン無しモード
を無制限に認めた場合のシーケンスチャートである。
【図9】本発明の実施例1に則したモードの移行処理を
示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例1に則した入力情報の処理禁
止を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例2に則したテレライティング
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施例2に則したレイヤ5及びテレ
ライティングアプリケーションにおけるプロトコルシー
ケンスチャートである。
【図13】本発明の実施例2に則したトークンを所有し
手書き入力操作を実行している時に相手端末からトーク
ン獲得要求を受信した場合の動作フローを示すフローチ
ャートである。
【図14】本発明の実施例2に則したトークンを所有し
ていない時に手書き入力操作が行われた場合の動作フロ
ーを示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施例2に則したトークンの獲得要
求を出す場合でかつ所定時間に相手端末からトークンを
獲得できない場合の動作フローを示すフローチャートで
ある。
【図16】本発明の実施例2に則したトークンを所有し
ていない場合の動作フローを示すフローチャートであ
る。
【図17】本発明の実施例2に則したトークン所有の交
代時の動作フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 LCD 3 タッチパネル 4 タッチペン 14 CPU 15 ROM 17 RAM 24 通信制御部 25 NCU 101 テレライティング装置 102 システム制御部 103 ROM 104 RAM 105 符号化・復号化部 106 通信制御部 107 送受話器 108 マイク 109 スピーカ 110 タッチパネル制御部 111 タッチパネル 112 表示制御部 113 LCD 114 ハードディスクインターフェイス 115 ハードディスク 116 スキャナインターフェイス 117 スキャナ 118 プリンタインターフェイス 119 プリンタ 120 システムバス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線を介して2地点間あるいは多地点
    間の接続形態で複数の通信会議端末が接続され、相互端
    末間で音声情報及び文書情報を交換してオーディオグラ
    フィック会議を提供する際に、各通信会議端末から前記
    文書情報に対する加筆・修正情報を入力するテレライテ
    ィング装置において、前記加筆・修正情報の入力が可能
    な通信会議端末を前記複数の通信会議端末中の一つに限
    定する情報入力可能端末限定手段が設けられ、該情報入
    力可能端末限定手段は、複数の通信会議端末の中から最
    も先に情報入力が開始された通信会議端末を情報入力が
    可能な端末として入力された情報を有効とし、それ以外
    の通信会議端末を情報入力が不可能な端末として入力さ
    れた情報を廃棄して、情報入力が可能な通信会議端末を
    一つに限定するように構成することを特徴とするテレラ
    イティング装置。
  2. 【請求項2】情報入力が可能な通信端末を1つに限定し
    ない通常モードに選択的に移行可能な情報入力モード選
    択手段を有することを特徴とする請求項1記載のテレラ
    イティング装置。
  3. 【請求項3】情報入力が可能な通信端末を1つに限定し
    ない通常モード選択時には、各通信端末に表示される表
    示情報の同期を乱す処理を禁止する表示情報同期攪乱処
    理禁止手段を有することを特徴とする請求項2記載のテ
    レライティング装置。
  4. 【請求項4】相手端末との間で、共通画面を参照しつつ
    互いに手書き入力操作を実行し、その時にトークンを有
    する端末から入力された手書き入力操作により表示画面
    を更新するとともに、そのトークンの所有を適宜相手端
    末との間で交代するテレライティング装置において、ト
    ークンを所有し手書き入力操作を実行している時に相手
    端末からトークン獲得要求を受信した場合、その実行中
    の手書き入力操作が終了した後に相手端末へトークンを
    譲渡するトークン譲渡手段を有することを特徴とするテ
    レライティング装置。
  5. 【請求項5】トークンを所有していない時に手書き入力
    操作が行われた場合、その手書き入力操作が無効である
    旨を報知する手書き入力操作無効報知手段を有すること
    を特徴とする請求項4記載のテレライティング装置。
  6. 【請求項6】手書き入力操作が行われた時にトークンを
    所有していなければ相手端末へ自動的にトークンの獲得
    要求を出す場合で、かつ所定の時間内に相手端末からト
    ークンを獲得できない場合、手書き入力操作が無効であ
    る旨を報知する手書き入力操作無効報知手段を有するこ
    とを特徴とする請求項4,5記載のテレライティング装
    置。
  7. 【請求項7】トークンを所有していない場合、手書き入
    力操作のためのメニュー表示を行わないメニュー表示禁
    止手段を有することを特徴とする請求項4乃至6記載の
    テレライティング装置。
  8. 【請求項8】トークンの所有の交代時に、そのトークン
    所有交代を意味する音を発生するトークン所有交代音発
    生手段を有することを特徴とする請求項4乃至7記載の
    テレライティング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8010604B2 (en) 1999-06-30 2011-08-30 Silverbrook Research Pty Ltd Method of enabling conferencing using encoded forms

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