JPH0628344U - 自動車の車軸軸受 - Google Patents
自動車の車軸軸受Info
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- JPH0628344U JPH0628344U JP6591092U JP6591092U JPH0628344U JP H0628344 U JPH0628344 U JP H0628344U JP 6591092 U JP6591092 U JP 6591092U JP 6591092 U JP6591092 U JP 6591092U JP H0628344 U JPH0628344 U JP H0628344U
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- bearing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車軸軸受の剛性を高める。
【構成】 この車軸軸受は、ハブフランジ1aを一体に
形成した複列軌道の外輪1、複列軌道の内輪2、内・外
輪1、2の軌道間に介在するセラミック製のボール3、
ボール3を保持する保持器4、および軸受内部を密封す
るシール部材5で構成される。
形成した複列軌道の外輪1、複列軌道の内輪2、内・外
輪1、2の軌道間に介在するセラミック製のボール3、
ボール3を保持する保持器4、および軸受内部を密封す
るシール部材5で構成される。
Description
【0001】
本考案は、自動車の車軸部に装着され、軌道輪またはハブ輪を介してホイール に連結される自動車の車軸軸受に関する。
【0002】
自動車の車軸は、車両重量を分担する役割と駆動力をホイールに伝達する役割 とをもった駆動輪車軸と、車両重量を分担する役割のみをもった遊動輪車軸とに 分けられる。駆動輪車軸には前輪駆動車の前車軸、後輪駆動車の後車軸、全輪駆 動車の全車軸が該当する。また、遊動輪車軸には前輪駆動車の後車軸、後輪駆動 車の前車軸が該当する。
【0003】 駆動輪車軸の駆動力は、その外径部に嵌合されたハブ輪、および、ハブ輪をホ イールに連結するハブボルトを介してホイールに伝達される。ハブ輪と車体側部 材との間には車軸軸受が介在し、駆動輪車軸と一体に回転するホイールを車体側 部材に対して回転自在に支持する。この車軸軸受の内輪はハブ輪の外径部に嵌合 され、外輪は車体側部材に嵌合または連結される。
【0004】 一方、遊動輪車軸側に装着される車軸軸受は、内輪を遊動輪車軸の外径部に嵌 合され、外輪をハブボルトでホイールに連結される。遊動輪車軸は駆動せず、車 軸軸受はホイールを遊動輪車軸に対して回転自在に支持する。
【0005】 これら車軸部に装着される車軸軸受は、懸架方式、負荷条件、耐久性、スペー ス、経済性等を考慮して選定されるが、遊動輪車軸や独立懸架方式の駆動輪車軸 では、アンギュラ玉軸受を2個向かい合わせて使用するか、複列のアンギュラ玉 軸受を使用する場合が多い。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、車軸軸受は車軸やホイールからモーメント荷重等を受けるため、そ の剛性が不十分であると、軌道輪の傾きによって軸受すきまや予圧に変動が生じ 、軸受寿命に減少をきたす場合がある。したがって、車軸軸受は十分な剛性をも ったものでなければならない。剛性を高める手段としては、次のような手段が考 えられる。
【0007】 (1)ボールの個数を増やす。
【0008】 (2)軸受スパンを大きくとる。
【0009】 (3)予圧量を大きくする。
【0010】 ところが、上記(1)の手段によれば軸受外径寸法を大きくする必要が生じ、 (2)の手段によれば軸受幅寸法を大きくする必要が生じる。これらは、車体重 量の増加につながり、軽量化という近時の傾向からして妥当とは言いがたい。さ らに、車軸軸受は、通常、予圧量を大きく設定してあり、さらに予圧量をあげる となると、軸受の寿命に支障が生じる懸念がある。
【0011】 そこで、本考案の目的は、軸受寸法、予圧量を変更することなく、車軸軸受の 剛性を高めることにある。
【0012】
本考案では、複列軌道の内輪と複列軌道の外輪との間に介在するボールを、セ ラミック材で形成した。
【0013】
セラミック材の縦弾性係数は、軸受鋼のそれよりも大きい。そのため、ボール をセラミック材で形成すると、軸受の剛性を向上させることができる。
【0014】
以下、本考案の実施例について説明する。
【0015】 図1は、遊動輪車軸側に装着される車軸軸受を示す。この車軸軸受は、ハブフ ランジ1aを一体に形成した複列軌道の外輪1、複列軌道の内輪2、内・外輪1 、2の軌道間に介在するボール3、ボール3を保持する保持器4、および軸受内 部を密封するシール部材5で構成される。外輪1は、ホイール(図示省略)にハ ブボルト6で連結され、内輪2は遊動輪車軸(図示省略)の外径部に嵌合される 。遊動輪車軸は動力伝達を行なわないので、この車軸軸受にあっては、外輪1が 回転し、内輪2は回転しない。
【0016】 この車軸軸受は、外輪1が高炭素クロム軸受鋼または中炭素クロム軸受鋼、内 輪2が高炭素クロム軸受鋼で形成され、ボール3はセラミック材で形成されてい る。セラミック材としては、例えば、窒化珪素材(Si3N4)を用いる。窒化珪 素(Si3N4)焼結体の縦弾性係数は3.2×104kgf/mm2であり、軸受 鋼(2.1×104kgf/mm2)の約1.5倍である。そのため、この車軸軸 受の剛性は、軸受鋼製のボールを用いた従来の車軸軸受に比べて高くなる。例え ば、この車軸軸受のアキシャル荷重に対する剛性は、従来の車軸軸受(ボールは 高炭素クロム軸受鋼、ボール以外の材質はすべて同一とする。)に比べ、約1. 2倍(計算値)に向上する。
【0017】 図3は、モーメント荷重(kgf−m)と軸受傾き角(deg)との関係を示 す。尚、線図bは本実施例の車軸軸受(計算値)、線図aは従来の車軸軸受(実 測値:ボールは高炭素クロム軸受鋼、ボール以外の材質はすべて同一、形状・寸 法もすべて同一)に関するものである。同図に示すように、ボール3をセラミッ ク材で形成することにより、軸受の剛性は顕著に向上する。
【0018】 図2は、駆動輪車軸側に装着される車軸軸受を示す。この車軸軸受は、複列軌 道の外輪11、複列軌道の内輪12、内・外輪11、12の軌道間に介在するボ ール13、ボール13を保持する保持器14、および軸受内部を密封するシール 部材15で構成される。外輪11は、車体側部材に嵌合または連結され、内輪1 2はハブ輪(図示省略)を介して駆動輪車軸の外径部に嵌合される。ハブ輪はホ イールにハブボルトで連結され、駆動輪車軸の駆動力は、ハブ輪、ハブボルトを 介してホイールに伝達される。この車軸軸受にあっては、内輪2が回転し、外輪 1は回転しない。
【0019】 この車軸軸受は、図1に示すものと同様に、外輪1が高炭素クロム軸受鋼また は中炭素クロム軸受鋼、内輪2が高炭素クロム軸受鋼で形成され、ボール3はセ ラミック材で形成されている。
【0020】 尚、車軸軸受には、図1、2に示すもの以外に、例えば、内輪とハブ輪とを一 体化したもの、外輪とナックルとを一体化したもの等種々の形式があるが、本考 案は、ボールを使用したものであれば、これら種々の形式のものに適用すること ができる。
【0021】
以上説明したように、本考案によれば、ボールをセラミック材で形成したので 、軸受寸法、予圧量を変更することなく、車軸軸受の剛性を高めることができる 。
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】モーメント荷重と軸受傾き角との関係を示す図
である。
である。
1 外輪 2 内輪 3 ボール 11 外輪 12 内輪 13 ボール
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車の車軸部に装着され、ホイールを
回転自在に支持するものであって、複列軌道の内輪と複
列軌道の外輪との間に介在するボールを、セラミック材
で形成したことを特徴とする自動車の車軸軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065910U JP2577108Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 自動車の車軸軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992065910U JP2577108Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 自動車の車軸軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628344U true JPH0628344U (ja) | 1994-04-15 |
JP2577108Y2 JP2577108Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13300596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992065910U Expired - Lifetime JP2577108Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 自動車の車軸軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577108Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002327739A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-15 | Koyo Seiko Co Ltd | 複列転がり軸受の予圧測定方法および予圧測定装置 |
JP2007198501A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | 車軸用複列アンギュラ玉軸受 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3029724U (ja) * | 1994-10-07 | 1996-10-11 | 勝敏 栗林 | 自動車類ウインドテント |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP1992065910U patent/JP2577108Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3029724U (ja) * | 1994-10-07 | 1996-10-11 | 勝敏 栗林 | 自動車類ウインドテント |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002327739A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-15 | Koyo Seiko Co Ltd | 複列転がり軸受の予圧測定方法および予圧測定装置 |
JP4506028B2 (ja) * | 2001-05-08 | 2010-07-21 | 株式会社ジェイテクト | 複列転がり軸受の予圧測定方法および予圧測定装置 |
JP2007198501A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | 車軸用複列アンギュラ玉軸受 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2577108Y2 (ja) | 1998-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980324 |