JPH06282908A - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

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Publication number
JPH06282908A
JPH06282908A JP5069635A JP6963593A JPH06282908A JP H06282908 A JPH06282908 A JP H06282908A JP 5069635 A JP5069635 A JP 5069635A JP 6963593 A JP6963593 A JP 6963593A JP H06282908 A JPH06282908 A JP H06282908A
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JP
Japan
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tape
roller
post
running
guide
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Application number
JP5069635A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuya Iwata
徳哉 岩田
Kenji Matsuura
賢司 松浦
Shigeki Murata
茂樹 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テープ1の下端を規制する下フランジ22を
備えた傾斜ガイドローラ11を、矢印17の方向に予め
傾斜させて配置した。17は傾斜ガイドローラ11の傾
斜方向を示す矢印である。 【効果】 ローラ24の回転によって発生する上向きの
力を利用して、テープ1の下端の規制を緩和するため、
REVIEW時等のテープ1のテンションが高い走行状
態でも、テープ1のエッジの損傷を防止し安定に走行さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下、VTRと称する)、ディジタルオーディオテー
プレコーダ(以下、DATと称する)等のテープ走行装
置に係り、特にテープの損傷を防止するのに好適なガイ
ドローラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR、DAT等のテープ走行装
置において、長時間の記録再生が要求され、薄手テープ
の使用が増加している。そのため、ガイドポストにおけ
るテープの損傷が問題となりテープの規制方法が重要視
されている。
【0003】以下に図面を参照しながら、従来のテープ
走行装置の一例について説明する。図7は従来のテープ
走行装置の平面図である。図7において、2はテープカ
セットで供給リール3と巻き取りリール4を備える。5
はシリンダで、テープ1はシリンダ5に螺旋状に巻き付
けられる。6、7はテープ1の傾きを変える傾斜ポスト
である。13はキャプスタン、14はピンチローラで、
シリンダ5より出たテープ1が巻き取りリール4に至る
までの経路に配置されている。8、9、10、211は
垂直ガイドローラ、12はテンションレギュレータポス
トである。
【0004】図8は図7における垂直ガイドローラ21
1の詳細図である。図8において、221はガイドロー
ラを支持する軸である。222は下フランジ、223は
上フランジで、下フランジ222にはテーパ部224が
設けられている。225はローラで、軸221に回転自
在に結合され、外周面に接するテープ1を案内する。
【0005】以上のように構成されたテープ走行装置に
ついて、以下図7、図8を用いてその動作を説明する。
【0006】PLAY時に供給リール3より供給される
テープ1は、垂直ガイドローラ211によって下端を規
制された後、テンションレギュレータポスト12によっ
てテープテンションを調整される。その後、垂直ガイド
ローラ8によって上端を規制され、傾斜ポスト6によっ
てシリンダ5に送られる。シリンダ5では、シリンダ5
に設けられたリード(図示せず)でテープ1の下端を規
制される。シリンダ5より出射したテープ1は、キャプ
スタン13、ピンチローラ14によってテープカセット
2内へ送られ、巻き取りリール4によって巻き取られ
る。
【0007】REVIEW状態において、シリンダ5で
下端を規制されたテープ1は、垂直ガイドローラ8で上
端を規制され、かつ、垂直ガイドローラ211で下端を
規制された後、供給リール3へ巻き取られる。このと
き、垂直ガイドローラ211上のテープテンションは最
大であり、テープ1の損傷が最も発生しやすい箇所であ
る。そこで、垂直ガイドローラ211を図8に示すよう
な構成としている。
【0008】図8に示すように、テープ1は、下フラン
ジ222のテーパ部224で規制されるため、ローラ2
25への入射前及び出射後は、下フランジ222の外周
円のエッジに接触せずに走行する。このことによって、
下フランジ222のエッジの近傍で発生することが多い
テープ1の損傷を防止しようとするものである。なお、
垂直ガイドローラ211はシャーシ(図示せず)に対し
て直立している(例えば、公開実用新案 平3−106
545号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、下フランジ222のテープ規制面がテー
パ部224のみで構成されており、平面部を持たないた
め、テープテンションが低い走行状態の場合、テープ1
に対して十分な規制力を得ることが困難であり、また、
テープテンションが高い場合には、テープ1がテーパ部
224を乗り越えてしまい、走行が不可能になるという
問題を有していた。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み、テープテンシ
ョンが低い走行状態においては、十分な規制力を確保し
テープ走行を安定化させ、テープテンションが高い走行
状態においては、テープに対する規制力を緩和し、テー
プエッジの損傷を防止するテープ走行装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のテープ走行装置は、以下のような構成とし
た。
【0012】(1)テープを案内するローラと、前記テ
ープの走行高さを規制するフランジとを有するガイドロ
ーラを備え、前記ガイドローラ上のテープのテンション
が高い走行時に、テープのローラへの略巻付中心点にお
けるテープの走行方向が、前記ローラから前記フランジ
へ向かう方向成分を持つように、前記ガイドローラを予
め傾けて設置した構成を備える。
【0013】(2)ガイドローラは、テープカセットに
最も近い位置に存在するテープの走行高さを規制するポ
ストとする。
【0014】(3)テープを所定角度巻き付けるテープ
案内体と、前記テープの走行高さを規制するフランジと
を有するガイドポストと、前記テープを案内するローラ
ポストを備えたテープ走行装置であって、前記ローラポ
ストを前記ガイドポストの直前もしくは直後に前記テー
プを案内する位置に配置し、前記ガイドポスト上のテー
プのテンションが高い走行時に、テープのローラポスト
への略巻付中心点における前記ローラポストの回転方向
が、前記ガイドポストのフランジから前記テープ案内体
へ向かう方向成分を持つように、前記ローラポストを予
め傾けて設置した構成を備える。
【0015】(4)テープを所定角度巻き付けるテープ
案内体と、前記テープの走行高さを規制するフランジと
を有するガイドポストと、前記テープを案内するローラ
ポストを備えたテープ走行装置であって、前記ローラポ
ストは、テープの2つの走行方向のうち、前記ガイドポ
スト上のテープのテンションが高い側の走行時にのみ、
前記ガイドポストの直前もしくは直後で前記テープを案
内し、かつ、テープのローラポストへの略巻付中心点に
おける前記ローラポストの回転方向が、前記ガイドポス
トのフランジから前記テープ案内体へ向かう方向成分を
持つように、前記ローラポストを予め傾けて設置した構
成を備える。
【0016】
【作用】第1の発明は上記した第1の構成によって、テ
ープテンションが高い走行時において、テープはローラ
の回転によってテープ幅方向の力を受け、フランジによ
る規制力を緩和させ、フランジにおけるテープエッジの
損傷を防止することとなる。
【0017】また、上記した第2の構成によって、テー
プ走行系路上で最もテープテンションが高く、テープエ
ッジの損傷が発生しやすいガイドローラにおけるテープ
エッジの損傷を防止することとなる。
【0018】第2の発明は上記した第3の構成によっ
て、ローラポストのローラの回転でテープの走行高さを
変化させ、ガイドポストにおける規制力を緩和させるた
め、テープエッジの損傷を防止することとなる。
【0019】第3の発明は上記した第4の構成によっ
て、テープテンションが高い走行時のみ、テープの走行
高さを変化させ、テープに対する規制力を緩和させるこ
とができるため、ガイドポストのフランジにおけるテー
プエッジの損傷を防止することとなる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を、図1〜図6を参照し
ながら説明する。説明において、前述した図7と対応す
る部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0021】図1は第1の発明の一実施例におけるテー
プ走行装置の平面図、図2は図1における傾斜ガイドロ
ーラ11の傾斜方向を示すための傾斜ガイドローラ11
の平面図、図3は図1における傾斜ガイドローラ11の
詳細図である。
【0022】図1において、11は傾斜ガイドローラ
で、テープ1は傾斜ガイドローラ11によって下端を規
制されている。15はPLAY時のテープ1の走行方
向、16はREVIEW時のテープ1の走行方向を示す
矢印である。
【0023】傾斜ガイドローラ11は、図2に示す方向
へ予め傾斜して設置されている。17は傾斜ガイドロー
ラ11の傾斜方向を示す矢印である。また傾斜ガイドロ
ーラ11は、図3に示す構成となっている。図3は、図
2におけるテープ1の巻付中心点側から見た状態を示し
ている。21は支軸で、シャーシ(図示せず)に予めθ
1の傾斜角で圧入されている。22は下フランジ、23
は上フランジで、テープ1は下フランジ22の上面で下
端を規制されている。24はローラで、支軸21に回転
可能に挿入されている。16は、巻付中心点におけるテ
ープ1の走行方向を示しており、16aは矢印16の成
分で、ローラ24から下フランジ22へ向かう方向成分
である。25はテープ1がローラ24から受ける力を示
す矢印である。
【0024】以上のように構成されたテープ走行装置に
ついて、以下図1〜図3を用いてその動作を説明する。
【0025】PLAY時にテープ1は矢印15の方向に
走行する。テープ1は、傾斜ガイドローラ11の下フラ
ンジ22によって下端を規制された後、垂直ガイドロー
ラ8によって上端を規制され、傾斜ポスト6によってシ
リンダ5に送られる。
【0026】REVIEW時には、テープ1は矢印16
の方向に走行する。テープ1は、垂直ガイドローラ8で
上端を規制され、かつ、傾斜ガイドローラ11の下フラ
ンジ22で下端を規制された後、供給リール3へ巻き取
られる。
【0027】一般に、テープテンションが高い走行状態
では、テープエッジの損傷が発生しやすいため、規制力
を弱める必要がある。また、テープテンションが低い場
合には、テープエッジの損傷が発生しにくいため、規制
力を強めることは可能であり、かつ、走行安定性を確保
するために規制力を強める方が好ましい。
【0028】REVIEW時には、傾斜ガイドローラ1
1上のテープ1のテンションが最大となり、テープ1の
損傷が最も発生しやすい箇所である。傾斜ガイドローラ
11は、矢印17の方向にθ1の傾斜角で傾斜している
ため、ローラ24の回転は、テープ1の走行方向16に
対してθ1ずれる。すなわち、図3に示すように、ロー
ラ24は、斜め上方に回転することになる。その結果、
テープ1はローラ24から力25を受け、力25がテー
プ幅方向(上側)の成分を有しているため、下フランジ
22によるテープ1への規制力を緩和させる働きをす
る。
【0029】傾斜ガイドローラ11がテープ1の走行方
向に対して垂直な状態であれば、ローラ24の回転によ
って発生する力25は発生しない。
【0030】ローラ24の回転によって発生する力は、
当然ながらPLAY時にも発生し、その方向は下向きで
ある。PLAY時には、傾斜ガイドローラ11上のテー
プテンションは非常に小さく、十分な規制を与えること
が難しい。しかし、ローラ24の回転による下向きの力
によって、規制力は増加しテープ1の高さ規制を確実に
することが可能であるため、テープ走行は安定する。
【0031】以上のように、第1の発明の実施例によれ
ば、ガイドローラ上のテープ1のテンションが高い走行
時に、テープ1のローラ24への巻付中心点におけるテ
ープ1の走行方向16が、ローラ24から下フランジ2
2へ向かう方向成分16aを持つように、ガイドローラ
を予め傾けて設置したことにより、REVIEW時等の
テープ1のテンションが高い状態において、ローラ24
の回転によってテープ1には上向きの力25が発生し、
下フランジ22による規制を緩和するため、テープ1の
エッジに損傷が発生することなく安定した走行が得られ
る。逆に、PLAY時等のテンションが低い場合には、
ローラ24の回転によって下向きの力が発生するため、
十分な規制力が得られテープ走行が安定する。また、複
雑な機構を全く必要としないという特徴がある。
【0032】以下、第2の発明の一実施例について図面
を参照しながら説明する。図4は第2の発明の一実施例
を示すテープ走行装置の平面図、図6は図4における傾
斜ローラポスト151の詳細図である。
【0033】図4は図1とほとんど同様のテープ走行装
置であるが、図1の傾斜ガイドローラ11を垂直ガイド
ポスト140とし、テンションレギュレータポスト12
と垂直ガイドポスト140との間に、傾斜ローラポスト
151を配置している。
【0034】図6において、160は支軸、161はロ
ーラ、162、163はローラスラスト受け部材で、ロ
ーラスラスト受け部材162、163は、支軸160に
挿入、固定されている。16はテープ1のREVIEW
時における走行方向を示す矢印、164はテープ1がロ
ーラ161から受ける力を示す矢印である。また、14
5はテープ1を案内するテープ案内体、146はテープ
1を規制する下フランジで、共に垂直ガイドポスト14
0の構成要素である。
【0035】図6に示す傾斜ローラポスト151の傾斜
方向は、図2で示した傾斜ガイドローラ11の場合と同
様なものである。ローラ161上の巻付中心点における
ローラ161の回転方向170が、下フランジ146か
らテープ案内体145へ向かう方向成分170aを持つ
ように傾斜している。従って、力164の方向は、ロー
ラ161の回転方向170と等しい。θ2は傾斜角であ
る。
【0036】以上のように構成されたテープ走行装置に
ついて、以下図4、図6を用いてその動作を説明する。
【0037】REVIEW時において、シリンダ5を出
たテープ1は、垂直ガイドローラ8で上端を規制された
後、傾斜ローラポスト151に送られる。傾斜ローラポ
スト151は、図6に示すように、θ2の傾斜角を持っ
て配置されている。ローラ161が回転すると、テープ
1はローラ161から上向きの力164を受ける。力1
64はテープ幅方向上側の成分を有するため、その成分
によってテープ1の走行高さが上昇する。テープ1の走
行高さが上昇した結果、垂直ガイドポスト140におけ
る規制力は減少する。
【0038】PLAY時には、傾斜ローラポスト151
によって、テープ1は下向きの力を受ける。しかし、R
EVIEW時に比べるとテープ1のテンションは非常に
小さいため、下向きの力も小さい。従って、テープ1の
走行高さはREVIEW時ほど変化せずに垂直ガイドロ
ーラ8へ送られる。
【0039】以上のように、第2の発明の実施例によれ
ば、傾斜ローラポスト151を垂直ガイドポスト140
の直前に配置しテープ1を案内させ、垂直ガイドポスト
140上のテープ1のテンションが高い走行時に、テー
プ1の傾斜ローラポスト151への巻付中心点における
ローラ161の回転方向170が、下フランジ146か
らテープ案内体145へ向かう方向成分170aを持つ
ように、傾斜ローラポスト151を予め傾けて設置した
ことにより、ローラ161の回転によってテープ1は上
向きの力164を受け、垂直ガイドポスト140の下フ
ランジ146による規制が緩和されるため、テープ1の
テンションが高い状態においてもテープ1のエッジに損
傷が発生することなく安定した走行が得られる。また、
傾斜ローラポスト151によって規制を緩和する構成で
あるため、テープ1を規制する垂直ガイドポスト140
の傾きについては高い精度を必要としない。
【0040】以下、第3の発明の一実施例について図面
を参照しながら説明する。図5は第3の発明の一実施例
を示すテープ走行装置の平面図である。12a、12b
はテンションレギュレータポスト12の回動状態を示
し、PLAY時には12a、REVIEW時には12b
の状態となる。1aはPLAY時、1bはREVIEW
時における、テープ1の走行状態である。
【0041】テンションレギュレータポスト12と垂直
ガイドポスト140の間には傾斜ローラポスト151が
配置されている。図4と異なる点は、テンションレギュ
レータポスト12が12bの状態の時のみ、傾斜ローラ
ポスト151にテープ1が巻き付く構成としている点で
ある。
【0042】傾斜ローラポスト151の傾斜方向、傾斜
角は、図4に示した傾斜ローラポスト151と同様のも
のである。
【0043】以上のように構成されたテープ走行装置に
ついて、以下図5、図6を用いてその動作を説明する。
【0044】PLAY時のテープ1の走行は、1aの走
行経路である。供給リール3より供給されるテープ1
は、垂直ガイドポスト140によって下端を規制された
後、テンションレギュレータポスト12aでテンション
を調整されて垂直ガイドローラ8へと送られる。1aで
は、傾斜ローラポスト151にテープ1は接触していな
い。
【0045】REVIEW時には、テープ1のテンショ
ンは、PLAY時に比べ高いため、テンションレギュレ
ータポスト12は、12aから12bへと移動する。テ
ンションレギュレータポスト12の移動にともなって、
走行経路が1aから1bへと変化し、テープ1は傾斜ロ
ーラポスト151へ巻き付く。傾斜ローラポスト151
は、図6に示すように傾斜しているため、ローラ161
の回転で、テープ1は上向きの力164を受け上方へ移
動する。従って、テープ1の下端を規制している垂直ガ
イドポスト140上では、テープ1の規制が緩和される
ことになる。
【0046】以上のように、第3の発明の実施例によれ
ば、傾斜ローラポスト151は、垂直ガイドポスト14
0上のテープ1のテンションが高い側の走行時にのみ、
垂直ガイドポスト140の直前でテープ1を案内し、か
つ、テープ1の傾斜ローラポスト151への巻付中心点
におけるローラ161の回転方向170が、下フランジ
146からテープ案内体145へ向かう方向成分170
aを持つように、傾斜ローラポスト151を予め傾けて
設置したことにより、ローラ161の回転によってテー
プ1は上向きの力164を受け、垂直ガイドポスト14
0での下規制が緩和されるため、テープ1のテンション
が高くテープ1のエッジに損傷が発生しやすい走行状態
でも安定に走行させることができる。また、PLAY時
には、テープ1が傾斜ローラポスト151に接触しない
構成としているため、PLAY時の規制状態を更に向上
させることができ、かつ、テンションレギュレータポス
ト12の移動を利用して傾斜ローラポスト151の巻き
付きを制御する構成であるため、新たに別部材を設ける
必要がなく低コストである。
【0047】なお、第1の発明の実施例では、傾斜ガイ
ドローラ11を傾斜させた場合について説明している
が、このガイドローラに限定するものではなく、例え
ば、垂直ガイドローラ10に適用してもよい。また、上
規制のガイドローラであっても適用可能である。
【0048】更に、第2、第3の発明の実施例では、垂
直ガイドポスト140の直前に傾斜ローラポスト151
を設けた構成について説明しているが、直後に設けても
よい。例えば図4において、傾斜ローラポスト151を
垂直ガイドポスト140の直後に設けると、PLAY時
における垂直ガイドポスト140の規制が更に向上し、
テープ走行を一層安定させることができる。また、傾斜
ローラポストは、他のガイドポストの直前直後にも適用
可能であり、かつ、垂直ガイドポスト140はガイドロ
ーラであってもよいことは言うまでもない。
【0049】また更に、第3の発明の一実施例では、テ
ンションレギュレータポスト12の移動を利用した構成
について説明したが、この構成に限定するものではな
く、REVIEW時等のテープテンションが高い走行時
にのみ傾斜ローラポスト151にテープ1が巻き付く構
成であればよい。
【0050】これらの変更、変形を行った場合にも、本
発明に含まれることは言うまでもない。その他、本発明
の主旨を変えずして種種の変更、変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように第1の発明は、ガイドロー
ラ上のテープのテンションが高い走行時に、テープのロ
ーラへの略巻付中心点におけるテープの走行方向が、ロ
ーラからフランジへ向かう方向成分を持つように、ガイ
ドローラを予め傾けて設置したことにより、ローラの回
転を利用してテープに幅方向の力を与え、テープテンシ
ョンが高い走行状態にはフランジによる規制を緩和させ
るため、テープエッジの損傷が発生することなく安定し
たテープ走行が得られる。逆にテープテンションが低い
走行状態には、規制力を増加させることによってテープ
走行を安定にできる。また、複雑な機構を全く必要とし
ないという特徴がある。
【0052】また、第2の発明は、ローラポストをガイ
ドポストの直前もしくは直後にテープを案内する位置に
配置し、ガイドポスト上のテープのテンションが高い走
行時に、テープのローラポストへの略巻付中心点におけ
るローラポストの回転方向が、ガイドポストのフランジ
からテープ案内体へ向かう方向成分を持つように、ロー
ラポストを予め傾けて設置したことにより、ローラポス
トの回転を利用してテープへ幅方向の力を与えて、ガイ
ドポストのフランジによる規制を緩和するため、テープ
テンションが高い状態においてもテープエッジに損傷が
発生することなく安定したテープ走行が得られる。ま
た、ローラポストによって規制を緩和させる構成である
ため、テープを規制するガイドポストの傾きについては
高い精度を必要としない。
【0053】更に、第3の発明は、ローラポストを、テ
ープの2つの走行方向のうち、ガイドポスト上のテープ
のテンションが高い側の走行時にのみ、ガイドポストの
直前もしくは直後でテープを案内し、かつ、テープのロ
ーラポストへの略巻付中心点におけるローラポストの回
転方向が、ガイドポストのフランジからテープ案内体へ
向かう方向成分を持つように、ローラポストを予め傾け
て設置したことにより、ローラポストの回転でテープが
幅方向の力を受け、ガイドポストでの規制が緩和される
ため、テープのテンションが高くテープのエッジに損傷
が発生しやすい走行状態でも安定に走行させることがで
きる。また、REVIEW時等のテープテンションが高
い走行時にのみ、ローラポストがテープを案内する構成
としているため、PLAY時等の規制状態には影響がな
く、かつ、テンションレギュレータポスト等の移動を利
用してローラポストの巻き付きを制御することも可能で
あるため、新たに別部材を設ける必要がなく低コストで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例におけるテープ走行装置
の平面図
【図2】図1における傾斜ガイドローラ11の傾斜方向
を示すための傾斜ガイドローラ11の平面図
【図3】図1における傾斜ガイドローラ11の詳細図
【図4】第2の発明の一実施例におけるテープ走行装置
の平面図
【図5】第3の発明の一実施例におけるテープ走行装置
の平面図
【図6】図4における傾斜ローラポスト151の詳細図
【図7】従来のテープ走行装置の平面図
【図8】図7における垂直ガイドローラ211の詳細図
【符号の説明】
1 テープ 1a、1b テープ1の走行状態 2 テープカセット 3 供給リール 4 巻き取りリール 5 シリンダ 6、7 傾斜ポスト 8、9、10、211 垂直ガイドローラ 11 傾斜ガイドローラ 12 テンションレギュレータポスト 12a、12b テンションレギュレータポスト12の
回動状態 13 キャプスタン 14 ピンチローラ 15、16 テープ1の走行方向を示す矢印 16a ローラ24から下フランジ22へ向かう方向成
分 17 傾斜ガイドローラ11の傾斜方向を示す矢印 21、160、221 支軸 22、146、222 下フランジ 23、223 上フランジ 24、161、225 ローラ 25 ローラ24の回転によってテープ1に働く力を示
す矢印 140 垂直ガイドポスト 145 テープ案内体 151 傾斜ローラポスト 162、163 ローラスラスト受け部材 164 ローラ161の回転によってテープ1に働く力
を示す矢印 170 ローラ161の回転方向 170a 下フランジ146からテープ案内体145へ
向かう方向成分 224 下フランジ222のテーパ部 θ1、θ2 傾斜角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープを案内するローラと、前記テープの
    走行高さを規制するフランジとを有するガイドローラを
    備え、前記ガイドローラ上のテープのテンションが高い
    走行時に、テープのローラへの略巻付中心点におけるテ
    ープの走行方向が、前記ローラから前記フランジへ向か
    う方向成分を持つように、前記ガイドローラを予め傾け
    て設置したことを特徴とするテープ走行装置。
  2. 【請求項2】ガイドローラは、テープカセットに最も近
    い位置に存在する、テープの走行高さを規制するポスト
    としたことを特徴とする請求項1記載のテープ走行装
    置。
  3. 【請求項3】テープを所定角度巻き付けるテープ案内体
    と、前記テープの走行高さを規制するフランジとを有す
    るガイドポストと、前記テープを案内するローラポスト
    を備えたテープ走行装置であって、前記ローラポストを
    前記ガイドポストの直前もしくは直後に前記テープを案
    内する位置に配置し、前記ガイドポスト上のテープのテ
    ンションが高い走行時に、テープの前記ローラポストへ
    の略巻付中心点における前記ローラポストの回転方向
    が、前記ガイドポストの前記フランジから前記テープ案
    内体へ向かう方向成分を持つように、前記ローラポスト
    を予め傾けて設置したことを特徴とするテープ走行装
    置。
  4. 【請求項4】テープを所定角度巻き付けるテープ案内体
    と、前記テープの走行高さを規制するフランジとを有す
    るガイドポストと、前記テープを案内するローラポスト
    を備えたテープ走行装置であって、前記ローラポスト
    は、前記テープの2つの走行方向のうち、前記ガイドポ
    スト上のテープのテンションが高い側の走行時にのみ、
    前記ガイドポストの直前もしくは直後でテープを案内
    し、かつ、テープの前記ローラポストへの略巻付中心点
    における前記ローラポストの回転方向が、前記ガイドポ
    ストの前記フランジから前記テープ案内体へ向かう方向
    成分を持つように、前記ローラポストを予め傾けて設置
    したことを特徴とするテープ走行装置。
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