JPH09138995A - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

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Publication number
JPH09138995A
JPH09138995A JP7317212A JP31721295A JPH09138995A JP H09138995 A JPH09138995 A JP H09138995A JP 7317212 A JP7317212 A JP 7317212A JP 31721295 A JP31721295 A JP 31721295A JP H09138995 A JPH09138995 A JP H09138995A
Authority
JP
Japan
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tape
guide post
tension
guide
running
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Application number
JP7317212A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuya Iwata
徳哉 岩田
Hironori Honjo
弘典 本庄
Shigeki Murata
茂樹 村田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープの損傷を防止すると共に、シリンダの
前後のガイドポストにおける上規制を確実にすることに
より、テープの走行を安定にすること。 【解決手段】 テープ2の下端を規制するガイドポスト
45より上流側に、垂直方向に断面が変化するテンショ
ン付与部材51を設け、記録・再生時のみシリンダ1の
上流側のテープ2の幅方向の上側のテンションを大きく
する。こうするとガイドポスト45を他のガイドポスト
44、46と同一高さに設定することができる。従っ
て、巻き戻し時におけるガイドポスト45でのテープ2
のエッジの損傷を防止できる。更に、巻き戻し時の走行
負荷も小さく、かつ、供給リール61の巻き取りも安定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTRやDAT等
のテープ走行装置に係り、特にシリンダに対するテープ
の走行を安定化し、かつ、テープの損傷を防止するテー
プ走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRやDAT等のテープ走行装
置には、高密度記録化と薄手テープの使用に伴い、テー
プの安定走行とテープの損傷防止の性能が従来以上に要
求されている。図面を参照しながら、従来のテープ走行
装置の一例について説明する。
【0003】図11は従来のテープ走行装置の主要部の
構成を示す平面図であり、図12はテープの走行方向に
沿ったテープ走行装置の展開図である。両図において、
シリンダ1は螺旋状のリード1aを有し、テープ2を螺
旋状に巻き付けて走査する。傾斜ポスト3、4はシリン
ダ1の近傍に位置し、テープ2の傾きを変えるためのポ
ストである。ガイドポスト5、6、7、8はテープ2の
走行高さを規制するガイドポストである。ガイドポスト
5、7にはそれぞれ上フランジ5a、7aが形成されて
いる。これらの上フランジ5a、7aはテープ2の上端
を規制する。ガイドポスト6、8にはそれぞれ下フラン
ジ6a、8aが形成されている。これらの下フランジ6
a、8aはテープ2の下端を規制する。
【0004】このように構成された従来のテープ走行装
置の動作を説明する。記録・再生時において、テープ2
は図11の矢印Aの方向に走行する。このときテープ2
は図12に示すように、ガイドポスト6の下フランジ6
aで下端が規制され、その後ガイドポスト5の上フラン
ジ5aで上端が規制される。テープ2はさらに傾斜ポス
ト3で傾きが変えられて、シリンダ1に螺旋状に巻き付
く。ここではテープ2はリード1aで下端が規制され
る。シリンダ1から出たテープ2は、傾斜ポスト4で傾
きが戻され、ガイドポスト7の上フランジ7aとガイド
ポスト8の下フランジ8aでそれぞれ上端と下端が規制
される。巻き戻し(REVIEW)時にはテープ2が矢
印Aと逆方向に走行する。
【0005】さてテープ2の下端をリード1aに確実に
沿わせるためには、シリンダ1の上流側の上規制が特に
重要になる。即ち記録・再生時にはガイドポスト5での
上規制が重要となり、巻き戻しにはガイドポスト7での
上規制が重要となる。リード1aをテープ走行方向に沿
って延長した直線をLとすると、それぞれの走行モード
(記録・再生時、巻き戻し時)において、ガイドポスト
5、7でテープ2の上端を確実に規制するためには、図
12のように上流側となるガイドポスト6又は8を、直
線Lで示す理想高さより少し高くして、テープ2を下フ
ランジ6a又は8aで持ち上げることが必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、下フランジ6a、8aでテープ2を故意
に持ち上げているため、テープ2のテンションが大きく
なると、記録・再生時には下フランジ8aで、巻き戻し
時には下フランジ6aでテープ2の下端を規制する力が
それぞれ強くなりすぎて、テープ2の下端を損傷させて
しまうという問題点があった。
【0007】特に、小型のテープ走行装置では、ガイド
ポスト間の距離(ガイドポスト5とガイドポスト6との
距離や、ガイドポスト7とガイドポスト8との距離)が
非常に短くなる。このように2つのガイドポストが極端
に近い場合、ガイドポスト6、8を持ち上げると、テー
プ2は短い距離の間に走行高さが大きく変化することに
なり、テープ2の損傷が更に起こり易くなってしまう。
逆に、テープ2の損傷を防止するため、ガイドポスト
6、8を他のポストと同じ高さに下げると、ガイドポス
ト5、7の上規制が不安定になり、その結果、リード1
aの部分でもテープ2の走行が不安定になる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、磁気記録再生装置におけるテ
ープの損傷を防止すると共に、シリンダの前後のガイド
ポストでの上規制を確実にすることにより、テープの走
行を安定にするテープ走行装置を実現することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、ガイド部材に対してテープの走行上流側に第
1のガイドポストを設け、テープの上端を規制する。さ
らに第1のガイドポストに対してテープの走行上流側に
テンション付与手段を設け、テープの上側のテンション
を下側より大きくする。こうすると第1のガイドポスト
に移送されるテープが上張り状態になり、テープが第1
のガイドポストで確実にガイドされ、その結果テープは
ガイド部材のリードに沿って流れる。この場合テープを
上下方向に蛇行させる必要がなくなり、テープのエッジ
が損傷しなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、テープを
走行させるテープ移送装置と、走行する前記テープの一
部を外周部で回巻し、前記テープの下端位置を規制する
ガイド部材と、前記ガイド部材に対して前記テープの走
行上流側に設けられ、前記テープの上端を規制する第1
のガイドポストと、前記第1のガイドポストに対して前
記テープの走行上流側に設けられ、前記テープの上側の
テンションを下側より大きくするテンション付与手段
と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】このような構成により、テープの走行上流
側に設けられたテンション付与手段は、テープの上側の
テンションを下側より大きくする。このためテープはテ
ンション分布が上下で均一になるよう下側に移動しよう
とする。テンション付与手段に下フランジが設けられて
いる場合はこのフランジの働きにより、または第2のガ
イドポストがある場合はその下フランジの働きにより、
テープの下端が規制され、下方向の移動が抑止される。
一方、テンション付与手段の下流にある第1のガイドポ
ストはテープの上端を規制する。このように各ガイドポ
ストの取り付け高さを変えなくても、テープの上下端の
規制が確実になり、各ガイドポストのフランジ部で発生
し易いテープの損傷を少なくすることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、テープを走行させ
るテープ移送装置と、走行する前記テープの一部を外周
部で回巻し、前記テープの下端位置を規制するガイド部
材と、前記ガイド部材に対して前記テープの走行上流側
に設けられ、前記テープの上端を規制する第1のガイド
ポストと、前記第1のガイドポストに対して前記テープ
の走行上流側に設けられ、前記テープの下端を規制する
第2のガイドポストと、前記第2のガイドポストに対し
て前記テープの走行上流側に設けられ、前記テープの上
側のテンションを下側より大きくするテンション付与手
段と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】このような構成により、第2のガイドポス
トよりテープの走行上流側に設けられたテンション付与
手段は、流入するテープの上側のテンションを下側より
大きくする。このためテープはテンション分布が上下で
均一になるよう下側に移動しようとする。第2のガイド
ポストはその下フランジの働きにより、テープの下方向
の移動をある一定の位置で抑止する。一方、第2のガイ
ドポストの下流にある第1のガイドポストはテープの上
端を規制する。こうすると各ガイドポストの取り付け高
さを変えなくても、テープの上下端の規制が確実にな
り、各ガイドポストのフランジ部で発生し易いテープの
損傷を少なくすることができる。
【0014】請求項3記載の発明は、テープを走行させ
るテープ移送装置と、走行する前記テープの一部を外周
部で回巻し、前記テープの下端位置を規制するガイド部
材と、前記ガイド部材に対して前記テープの走行上流側
に設けられ、前記テープの上端を規制する第1のガイド
ポストと、前記第1のガイドポストに対して前記テープ
の走行上流側に設けられ、前記テープの下端を規制する
第2のガイドポストと、前記第2のガイドポストに対し
て前記テープの走行上流側に設けられ、前記テープが前
記第2のガイドポストから前記第1のガイドポストへ走
行するときにのみ、前記テープの上側のテンションを下
側より大きくするテンション付与手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0015】このような構成により、第2のガイドポス
トよりテープの走行上流側に設けられたテンション付与
手段は、テープが第2のガイドポストから第1のガイド
ポストに走行するときにのみ、テープの上側のテンショ
ンを下側より大きくする。このためテープはテンション
分布が上下で均一になるよう下側に移動しようとする。
第2のガイドポストはその下フランジの働きにより、テ
ープの下方向の移動をある一定の位置で抑止する。一
方、第2のガイドポストの下流にある第1のガイドポス
トはテープの上端を規制する。こうすると各ガイドポス
トの取り付け高さを変えなくても、テープの上下端の規
制が確実になり、各ガイドポストのフランジ部で発生し
易いテープの損傷を少なくすることができる。この作用
は供給リールから巻き取りリールに移動する記録再生モ
ードの場合は勿論のこと、巻き戻しモードの場合も有効
である。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載のテ
ープ走行装置において、テンション付与手段は、前記テ
ープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有した円
筒状の部材であり、前記テープが前記第1のガイドポス
トから前記ガイド部材へ走行するときにのみ、前記テー
プの上側のテンションを下側より大きくするよう傾きを
変化させることを特徴とするものである。
【0017】上記のような構成のテンション付与手段を
設けることにより、その傾きを変化させるだけで、テー
プの上側のテンションを下側より大きくすることができ
る。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1記載のテ
ープ走行装置において、テンション付与手段は、前記テ
ープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有し、断
面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状の部材
であり、前記テープが前記第1のガイドポストから前記
ガイド部材へ走行するときにのみその位置を変化させる
ことにより、前記テープの上側のテンションを下側より
大きくすることを特徴とするものである。
【0019】上記のような構成のテンション付与手段を
設けることにより、その位置を変化させるだけで、テー
プの上側のテンションを下側より大きくすることができ
る。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項2記載のテ
ープ走行装置において、テンション付与手段は、前記テ
ープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有し、断
面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状の部材
であり、前記テープが前記第2のガイドポストから前記
第1のガイドポストへ走行するときにのみその位置を変
化させることにより、前記テープとの巻付角を増加さ
せ、前記テープの上側のテンションを下側より大きくす
ることを特徴とするものである。
【0021】上記のような構成のテンション付与手段を
設けることにより、その位置を変化させるだけで、テン
ション付与手段の上下でのテープの巻き付角が変化し、
テープの上側のテンションを下側より大きくすることが
できる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項2記載のテ
ープ走行装置において、テンション付与手段は、前記テ
ープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有し、断
面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状の部材
であり、前記第2のガイドポストは、前記テープが前記
第1のガイドポストから前記ガイド部材の方へ走行する
ときのみその位置を変化させることにより、前記テープ
と前記テンション付与手段との巻付角を増加させ、前記
テープの上側のテンションを下側より大きくすることを
特徴とするものである。
【0023】上記のような構成のテンション付与手段と
第2のガイドポストとを設けることにより、第2のガイ
ドポストの位置を変化させるだけで、テンション付与手
段の上下でのテープの巻き付角を変化させ、テープの上
側のテンションを下側より大きくすることができる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項2記載のテ
ープ走行装置において、テンション付与手段は、前記テ
ープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有し、断
面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状の部材
であり、前記テープが前記第2のガイドポストから前記
第1のガイドポストへ走行するときのみその軸を所定角
回転させることにより、前記テープの上側のテンション
を下側より大きくすることを特徴とするものである。
【0025】上記のような構成のテンション付与手段を
設けることにより、その向きを変化させるだけで、テン
ション付与手段の上下でのテープの巻き付角を変化さ
せ、テープの上側のテンションを下側より大きくするこ
とができる。
【0026】(実施の形態1)本発明の第1実施形態に
おけるテープ走行装置について図1、図2を用いて説明
する。図1は本実施形態のテープ走行装置の主要部の構
成を示す平面図、図2はテープ走行装置のテープ走行方
向に沿った展開図である。なお、従来例と同一部分は同
一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0027】図1、図2において、シリンダ1にはテー
プのガイド部材となるリード1aが形成されている。シ
リンダ1の周辺には、テープ2を案内するために、従来
例と同様に傾斜ポスト3、4、第1のガイドポスト5、
7、第2のガイドポスト6、8がそれぞれ設けられてい
る。本実施形態ではこれらに加えてテンション付与手段
として付勢ポスト11、12を設けた。付勢ポスト11
は、磁気記録再生装置の記録・再生時にテープ2が矢印
Bの方向に走行する場合、ガイドポスト6の上流側に配
置したポストである。また同様に、付勢ポスト12は、
磁気記録再生装置の巻き戻し時にテープ2が矢印Bと逆
方向に走行する場合、ガイドポスト8の上流側に配置し
たポストである。
【0028】付勢ポスト11、12は円柱の形状を有
し、テープ2の上側のテンションが大きくなるように内
側に傾けられて固定されている。こうすると逆にテープ
2の下側のテンションは小さくなる。つまり、テープ2
の幅方向のテンション分布が、上側>下側となるように
付勢ポスト11、12の傾斜角度を設定している。一
方、ガイドポスト6、8の高さは従来例と異なり、図2
に示すように略理想状態(テープの走行が上下に蛇行し
ない状態)の高さに設定されている。
【0029】このように構成された本実施形態のテープ
走行装置の動作について説明する。テープ2はテープ移
送手段(図示せず)によって走行する。このテープ移送
手段とは、例えばテープ2を挟み込んで回転・駆動する
キャプスタン、ピンチローラ、テープ2を一定速度で巻
き取るリール台等をいう。記録・再生時には、テープ2
が矢印Bの方向に走行する。この場合、付勢ポスト11
は、ガイドポスト6の上流側でテープ2の幅方向の上側
のテンションを増加させている。その結果、テープ2は
上側が張られ、下側が弛んだ状態になり、幅方向のテン
ション分布がアンバランスな状態になる。この状態を上
バリ状態と呼ぶ。
【0030】一般に、テープが上バリ状態になると、上
バリにさせられた場所でテープが下方向に移動する力が
発生して、テンション分布のアンバランスを緩和しよう
とする。図2の場合も付勢ポスト11の位置で、テープ
2は下向きに移動しようとしている。しかし、ガイドポ
スト6の下フランジ6aで下端が規制されているため移
動できない。そうすると、ガイドポスト6の下流側で
は、テープ2が逆に下バリ状態(テープ2の下側のテン
ションが大きい状態)になる。テープ2は下バリ状態に
なると上側に移動しようとする。しかし、ガイドポスト
5の上フランジ5aで上側を規制されて移動できない。
【0031】このようにガイドポスト6の上流側で、下
側に移動しようとするテープ2を下フランジ6aが規制
し、ガイドポスト5の上流側で上側に移動しようとする
テープ2を上フランジ5aが規制する。つまりテープ2
には、常に下フランジ6a、上フランジ5aに沿おうと
する力がそれぞれ働くため、規制の状態が安定し、走行
も非常に安定になる。ガイドポスト5の上規制が確実に
なると、テープ2は上下に変動することなく安定してリ
ード1a上を走行するため、記録・再生が高精度に行え
る。
【0032】一方、テープ2が図1の矢印Bとは逆の方
向に走行する場合、例えば巻き戻し時のような場合に
は、逆にシリンダ1の上流側にあたるガイドポスト7の
上規制が重要になる。この場合も同様に、ガイドポスト
8の上流側の付勢ポスト12によって、ガイドポスト7
の上フランジ7aの上規制は安定する。このようにガイ
ドポスト6、8のガイド面を高くしなくても、ガイドポ
スト5、7の上規制を確実にすることができる。このた
めテープ2の走行が安定し、下フランジ6a、8aでテ
ープ2の下端が損傷しなくなる。
【0033】なお、本実施形態では付勢ポスト11、1
2を用いてテープ2の上側のテンションを大きくしてい
るが、ガイドポスト6、8の上流側にポストが存在する
テープパスでは、そのポストを傾けて上側のテンション
を増加させてもよい。
【0034】(実施の形態2)次に本発明の第2実施形
態におけるテープ走行装置について図3、図4、及び第
1実施形態の図1、図2を用いて説明する。図3は本実
施形態のテープ走行装置において、ガイドポスト6付近
の構成を示す平面図、図4はガイドポスト8付近の構成
を示す平面図である。本実施形態のテープ走行装置は、
第1実施形態における付勢ポスト11、12とテープ2
との接触状態を、付勢ポストの支持部材とその駆動部を
設けることにより変化させるようにしたものである。
【0035】図3及び図4に示すように、付勢ポスト1
1、12の下方に、それぞれ付勢ポストを支持する支持
部材21、22と、ソレノイド35、36とを設ける。
ソレノイド35、36は支持部材21、22の側面をそ
れぞれ支持して、テープ2の走行方向と直角方向に支持
部材を移動させる駆動部である。これ以外の部分は第1
実施形態と同様であるので、図示とそれらの説明は省略
する。
【0036】本実施形態のテープ駆動装置の動作を説明
する。図3はシリンダ1から供給リールの方へテープ2
が走行する場合の付勢ポスト11の状態を示す図であ
る。図4はシリンダ1から巻き取りリールの方へテープ
2が走行する場合の付勢ポスト12の状態を示した図で
ある。まず記録・再生時のように、テープ2が図1の矢
印Bの方向に走行する場合を考える。この場合、付勢ポ
スト11は、図1のようにテープ2に接触し、ガイドポ
スト6の上流側のテープ2の上側のテンションを大きく
している。ガイドポスト8の下流側は、図4のようにソ
レノイド36により支持部材22が矢印D方向に移動
し、付勢ポスト12がテープ2から離れた状態にある。
従って、テープ2はガイドポスト8の下フランジ8aで
規制されて走行高さを維持し、巻き取りリールの存在す
る下流側に走行していく。
【0037】テープ2が巻き戻しモードに変わると、ソ
レノイド36が支持部材22を図4の矢印Dと反対方向
に押して、付勢ポスト12をテープ2に接触させる。つ
まり、ガイドポスト8の上流側では、付勢ポスト12に
よってテープ2の上側のテンションが大きくなる。一
方、図3に示すようにガイドポスト6の下流側では、支
持部材21がソレノイド35により引き戻されて、矢印
Eの方向に移動することにより、付勢ポスト11がテー
プ2から離れる。従って、テープ2はガイドポスト6の
下フランジ6aで規制された走行高さを維持し、矢印C
のように供給リールの位置する下流側に走行していく。
【0038】このように本実施形態によれば、テープ2
がガイドポスト6、5からガイドポスト7、8に向かっ
て走行するとき、ソレノイド35が付勢ポスト11を内
側に移動させ、付勢ポスト11をテープ2に接触させる
ことにより、ガイドポスト5、7におけるテープ2の上
規制を確実にして走行を安定にすることができる。ま
た、テープ2が逆に走行するときには、付勢ポスト11
がテープ2と接触しないため、ガイドポスト5、6より
下流側の走行も一層安定し、かつ、走行負荷の増加を抑
制することができる。
【0039】なお、本実施形態では、ソレノイド35、
36を用いて付勢ポスト11、12を移動させている
が、付勢ポスト11、12を固定し、逆にガイドポスト
6、8を移動させてもよい。一例としてガイドポスト6
の側で説明すると、ガイドポスト6をアームに固定し、
そのアームをモードスイッチによって回動させる構成と
する。そして記録・再生時には、ガイドポスト6を付勢
ポスト11に向かって回動させ、テープ2を付勢ポスト
11に接触させる。巻き戻し時には、アームを逆に回動
させてテープ2から付勢ポスト11を離す。このよう
に、ソレノイドを用いずとも、簡単な構成で付勢ポスト
11とテープ2の接触状態を変化させることも可能であ
る。ガイドポスト8の方についても同様である。
【0040】なお、以上の第1、第2実施形態では、テ
ープ2の上側のテンションを大きくする構成として、ガ
イドポスト6とガイドポスト8の両方の側に設けている
が、どちらか一方のみに設けてもよいことは言うまでも
ない。
【0041】(実施の形態3)次に本発明の第3実施形
態におけるテープ走行装置について図5、及び図1、図
2を用いて説明する。図5は本実施形態のテープ走行装
置において、ガイドポスト6付近の構成を示す平面図で
ある。本実施形態のテープ走行装置は、第1実施形態に
おけるガイドポスト6を垂直又は傾斜できるように構成
し、記録・再生時に傾斜させるものである。図5(a)
は記録・再生時の状態を示し、図5(b)は巻き戻し時
の状態を示す。ガイドポスト6の傾きを変化させる手段
としては、アクチュエータ、ソレノイド、積層型圧電素
子などが挙げられる。
【0042】記録・再生時には、ガイドポスト6を図5
(a)に示すように外側に傾斜させる。その傾斜方向は
図5(c)に示すように、ガイドポスト6に巻き付いて
いるテープ2の巻付角を2等分する方向である。このよ
うにガイドポスト6が傾斜していると、この部分ではテ
ープ2が上バリ状態になる。この上バリ状態は、テープ
2が下降すれば緩和されるが、図5(a)に示すように
下フランジ6aがテープ2の下端を規制しているため、
テープ2の走行高さは変化できない。従って、テープ2
はこの上バリ状態を緩和するために、ガイドポスト5の
位置で上昇して、相対的にガイドポスト6での走行高さ
を下げようとする。よって、ガイドポスト5における上
規制が安定する。
【0043】一方、巻き戻し時には、ガイドポスト6の
傾きを変化させ、元の垂直状態まで戻す。巻き戻し時は
ガイドポスト6の近傍のテープ2のテンションが比較的
大きくなり、テープ2の下端が下フランジ6aの規制に
よって損傷しやすい。仮にガイドポスト6を記録・再生
時と同様に外側に傾斜させておくと、テープ2が下方向
へ移動しようとして、下フランジ6aの規制が強くなり
すぎ、損傷してしまう。そこで、ガイドポスト6をテー
プ2の走行に対して垂直になるように傾きを戻し、規制
力が過度に大きくならないようにする。こうするとテー
プ2に損傷を与えることなく、安定して走行させること
ができる。
【0044】なお、記録・再生時にはテープ2のテンシ
ョンが小さいため、ガイドポスト6が傾斜していてもテ
ープ2が損傷することはない。逆に、下フランジ6aの
規制力が増加し、テープ2の走行は安定する。なお、図
5では、ガイドポスト6を傾斜させた場合について説明
したが、図1に示すガイドポスト8についても同様であ
る。ガイドポスト8の場合には、巻き戻し時のみ傾斜さ
せればよい。
【0045】このように本実施形態によれば、テープ2
がガイドポスト6からガイドポスト5に向かって走行す
るときのみ、ガイドポスト6を外側に傾斜させる。又テ
ープ2がガイドポスト8からガイドポスト7に向かって
走行するときには、ガイドポスト8を外側に傾斜させ
る。このようにしてテープ2の上側のテンションを大き
くする。こうするとガイドポスト5におけるテープ2の
上規制を確実にして走行を安定させることができる。即
ちテープ2が逆に走行するときに発生しやすいテープ2
の損傷も防止できる。また本実施形態によれば、新たに
付勢ポストのような別部材を設ける必要がないため、テ
ープ走行装置を低価格でかつ小型化することが可能とな
る。
【0046】(実施の形態4)次に本発明の第4実施形
態におけるテープ走行装置について図6、及び第1実施
形態の図1、図2を用いて説明する。図6(a)は本実
施形態のテープ走行装置において、ガイドポスト9付近
の構成を示す平面図である。本実施形態のテープ走行装
置は、第1実施形態におけるガイドポスト6に代えて、
図6(b)に示すように断面が下部から上部にかけて増
加するようなガイドポスト9を設けたことであり、その
支持位置もテープ2の走行方向と直角に移動できるよう
にしたことである。
【0047】ガイドポスト9は図6(a)に示すように
下部の横断面が真円で、上部がトラック状となるよう断
面が変化する部材である。図6(b)の側面図に示すよ
うに、下部にはフランジが設けられ、テープ2と当接す
る側面は円弧状の斜面となり、ガイドポスト5と対向す
る側面はテンション付与部9cとなっている。このよう
なガイドポスト9は図示しない回動アームに取り付けら
れており、走行モードによってその位置が変化する。つ
まり、記録・再生時は左側のテープ2の上側にテンショ
ンを与える位置9aに、巻き戻し時には位置9bに移動
する。このようにテンション付与部9cを設けることに
よって、テープ2の幅方向上側のテンションを大きくす
る。
【0048】記録・再生時にはガイドポスト9が図6
(a)の位置9aに来るので、テンション付与部9cに
よってテープ2の上側のテンションが大きくなる。巻き
戻し時になるとガイドポスト9が図6(a)の位置9b
に来るので、テンション付与部9cにテープ2が巻き付
かなくなる。この場合、テープ2の幅方向のテンション
分布が均一になるので、テープ2の損傷が防止できる。
【0049】なお、ガイドポスト8の位置にこのような
ガイドポスト9を更に設けても構わない。本実施形態の
ように、第2のガイドポストの位置にテンション付与部
9cを設けると、ガイドポストの傾きを変化させる構成
が不要となり、テープ走行装置がより一層低価格にな
る。
【0050】(実施の形態5)次に本発明の第5実施形
態におけるテープ走行装置について図7、図8を用いて
説明する。図7は本実施形態のテープ走行装置の主要部
の構成を示す平面図である。本実施形態のテープ走行装
置は、図1に示すものより更に小型にするため、各ポス
ト間の距離を大幅に短縮したものである。図7におい
て、供給リール61と巻き取りリール62とにシリンダ
1を経てテープ2が装着されいる。テープ移送手段とし
て、キャプスタン63とピンチローラ64とが設けら
れ、キャプスタン63が回転することによりテープ2を
走行させる。
【0051】傾斜ポスト41、42、43はテープ2の
傾きを変える傾斜ポストである。ガイドポスト44、4
5、46、47はテープ2の走行高さを規制するガイド
ポストである。このうち、ガイドポスト44はシリンダ
1の上流側でテープ2の上端を規制する第1のガイドポ
ストであり、ガイドポスト45はガイドポスト44の上
流側のテープ2の下端を規制する第2のガイドポストで
ある。
【0052】テンション付与部材51は図示しないアー
ムの上面に取り付けられ、走行モードの変化に応じてア
ームが回動することにより、テープ2との当接状態を変
化させる部材である。図8はテンション部材51の側面
図であり、(a)に示すテンション付与部材51Aは、
図6(b)のガイドポスト9とほぼ同様の形状を有して
いる。尚、下フランジを設けていない点のみが異なる。
図8(b)のテンション付与部材51Bは、テープ2と
の当接面が馬の鞍状となり、中央部がくびれている。い
ずれもその当接面はテンション付与部51cとなり、テ
ープ2の幅方向の上側のテンションを大きくする。
【0053】テンション付与部材51は、記録・再生
時、即ち図7の矢印Fで示すようにテープ2がガイドポ
スト45からガイドポスト44に向かって走行すると
き、位置51aに来る。矢印Gで示す巻き戻し時には、
テンション付与部材51は位置51bに来る。なお、本
実施形態では、サプライ側、即ち供給リール61からシ
リンダ1の間にテンション付与手段としてテンション付
与部材51を設けた構成としているが、テイクアップ
側、即ちシリンダ1から巻き取りリール62の間にテン
ション付与部材51を設けても構わない。その場合、特
に、リワインド時(高速巻き戻し)のように、ピンチロ
ーラ64がキャプスタン63から離れるような走行モー
ドに有効である。
【0054】このような構成のテープ走行装置の動作に
ついて説明する。記録・再生時にはテープ2は、キャプ
スタン63とピンチローラ64の回転によって、供給リ
ール61から巻き取りリール62へ送られ、巻き戻し時
には逆方向に送られる。記録・再生時には、供給リール
61から出たテープ2は位置51aにあるテンション付
与部材51に巻き付く。テンション付与部材51は、図
8のように上側に向かって断面が広がった形状をしてい
るため、テンション付与部51cによってテープ2の上
側のテンションが大きくなる。テンション付与部材51
によって幅方向のテンション分布が、上側>下側となっ
たテープ2は、略理想高さに設置されたガイドポスト4
5で下端が規制される。
【0055】記録・再生時は、ガイドポスト45近傍の
テープ2のテンションが比較的小さく、ガイドポスト4
5の規制によってテープ2の下端が損傷することはな
い。その後、傾斜ポスト41で傾きが変えられ、ガイド
ポスト44で上端が規制される。テンション付与部材5
1がガイドポスト45の上流側でテープ2を上バリ状態
にしているため、ガイドポスト44の上規制は非常に安
定する。
【0056】シリンダ1で記録・再生されたテープ2
は、ガイドポスト46、47で規制され、また、傾斜ポ
スト42、43で傾きを変えられて、巻き取りリール6
2に巻き取られる。テープ2の走行モードが巻き戻しに
変わると、図示しないアームが回動して、テンション付
与部材51も位置51aから位置51bに移動する。こ
の位置ではテープ2とテンション付与部材51との巻き
付きが解除され、テープ2は、ガイドポスト45から供
給リール61へと直接送られる。テープ2は上バリ状態
から上下均一なテンション分布になるため、テープ2が
下側へ移動することもない。従って、テープ2は供給リ
ール61に所定の高さで安定して巻き取られることにな
る。
【0057】本実施形態のようにテープ走行装置の小型
化が進むと、ポスト間の距離が極端に短くなり、テープ
の損傷が発生しやすくなる。本実施形態のテープ走行装
置においても、ガイドポスト45とガイドポスト44の
距離が非常に短い。従って、ガイドポスト45を理想高
さから上昇させると、テープ2が損傷してしまうが、ガ
イドポスト45を略理想高さに設定し、また、記録・再
生時にテンション付与部材51をテープ2に巻き付かせ
ることにより、ガイドポスト44の上規制の確保とテー
プ2の損傷の防止を両立さることができる。
【0058】また、テンション付与部材51の形状は、
様々な形状が可能であり、図8のものはその一例であ
る。テンション付与部51cはテープ2の幅方向に向か
って突出した突起状のもので、テープ2の上側を押すこ
とにより上側のテンションを増加させるものであれば、
種々の形状のものを用いることができる。
【0059】このように本実施形態によれば、記録・再
生時におけるガイドポスト44の上規制を確実にするこ
とができ、また、巻き戻し時には、テンション付与部材
51へのテープ2の巻き付きを解除できる。こうして不
必要な走行負荷を抑制すると共に、テープ2の幅方向の
テンション分布をバランスのよい状態に戻すため、テン
ション付与部材51近傍でテープ2の走行高さが下降す
ることもなく、供給リール61にテープを安定して巻き
取ることができる。また、記録・再生時においてガイド
ポスト44の上規制が安定しているので、ガイドポスト
45の高さを略理想高さに設定することが可能になり、
巻き戻し時にガイドポスト45近傍でテープ2のテンシ
ョンが大きくなっても、テープ2の下端が損傷すること
もない。
【0060】なお、本実施形態において、テンション付
与部材51をテンションレギュレータポストとして利用
すれば更に好ましい。テンションレギュレータポスト
は、記録・再生時に、テープ2のテンションに応じて供
給リール61の負荷トルクを変え、テープ2のテンショ
ンを調整するものである。また、本実施形態の説明で
は、巻き戻し時にテンション付与部材51のテープ2の
巻き付きを解除しているが、完全に解除しなくてもよ
い。また、供給リール61へのテープ2の巻き取り高さ
に余裕があるテープ走行装置の場合には、テンション付
与部材51のテープ2の巻き付きを解除する必要はな
い。
【0061】またテープ2のテンションによって、自動
的にテンション付与部材51とテープ2との巻き付き状
態を変化させる構成であってもよい。例えば、記録・再
生時と巻き戻し時のテープ2のテンションの差を利用す
る方法がある。記録・再生時には、テンション付与部材
51の近傍ではテープ2のテンションが小さいため、テ
ンション付与部材51はテープ2に巻き付いている。巻
き戻し時になるとテンションが大きくなり、テープ2が
テンション付与部材51を押して、巻き付きを解除す
る。このように、走行モードによってテープのテンショ
ンが大きく変化する場合には、テープ2の力を利用して
巻き付き状態を変化させることも可能である。また、テ
ンションが一定の場合でも、テンション付与部材51の
アームをロックして巻き付きを維持し、巻き戻し時には
そのロックを解除して、テンションの力で巻き付きを解
除する方法など、様々な構成が適応できる。
【0062】(実施の形態6)次に本発明の第6実施形
態におけるテープ走行装置について図9を用いて簡単に
説明する。図9は本実施形態のテープ走行装置の主要部
の構成を示す平面図であり、第5実施形態と同一部分は
同一の符号を付け、それらの説明は省略する。本実施形
態のテープ走行装置は、テンション付与部材51の位置
を固定し、逆にガイドポスト45の位置を移動させるよ
うにしたものである。こうしてもテープ2とテンション
付与部材51との巻き付き状態を変化させることができ
る。
【0063】図9におけるガイドポスト45の位置45
aは記録・再生時の状態であり、位置45bは巻き戻し
時の状態である。位置45aのガイドポスト45は、テ
ンション付与部材51にテープ2を巻き付かせる。巻き
戻し時には、ガイドポスト45が位置45bへ移動し
て、テンション付与部材51のテープ2の巻き付きを解
除する。この場合には、ガイドポスト45をテンション
レギュレータポストとして利用することも可能である。
【0064】(実施の形態7)次に本発明の第7実施形
態におけるテープ走行装置について図10を用いて簡単
に説明する。図10(a)は本実施形態のテープ走行装
置の主要部の構成を示す平面図であり、第6実施形態と
同一部分は同一の符号を付け、それらの説明は省略す
る。本実施形態のテープ走行装置は、テンション付与部
材51を回転させることにより、記録・再生時のみにテ
ープ2の幅方向のテンションを大きくしたものである。
図10(b)はテープ走行装置の巻き戻し時の状態の平
面図であり、図10(a)は記録・再生時の状態の部分
平面図である。
【0065】記録・再生時には図10(a)に示すよう
に、テンション付与部51cが位置51aに回動してテ
ープ2と接触し、巻き戻し時になると位置51bのよう
にテンション付与部材51が回転して、テンション付与
部51cがテープ2から離れる。つまり、常にテンショ
ン付与部材51にテープ2が当接した状態のまま、テン
ション付与部51cとテープ2との接触状態を変化させ
ている。言うまでもないが、本実施形態においてもテン
ション付与部材51やガイドポスト45をテンションレ
ギュレータポストとして利用することは可能である。
【0066】なお、本発明の各実施形態では、テープ2
の下端を規制するガイド部材としてシリンダ1のリード
1aを用いて説明しているが、単なるガイドポストであ
ってもかまわない。例えば、テープを高速に巻き戻すた
めのリワインダーなど、シリンダが存在しないテープ走
行装置にも本発明は適応可能である。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明は、テープの下端を
規制するガイド部材と、シリンダより上流側のテープの
上端を規制する第1のガイドポストとを設け、 第1のガ
イドポストより上流側のテープの下端を規制する第2の
ガイドポストを必要に応じて設け、テンション付与手段
により第2のガイドポストを含む上流側のテープの幅方
向の上側のテンションを大きくすることができる。この
ため第1のガイドポストにおけるテープの上端の規制が
確実になり、テープが安定に走行する。この結果、第2
のガイドポストの高さを略理想高さにすることができる
ため、テープの損傷も防止できる。
【0068】更に、テープが第2のガイドポストから第
1のガイドポストに向かって走行するときのみ、テープ
上側のテンションを大きくすることにより、第1のガイ
ドポストの上規制を確実にするとともに、それ以外の走
行モードにおけるテープ走行も、より一層安定にするこ
とが可能になる。
【0069】このため本発明は、ポスト間距離が短い小
型のテープ走行装置において、各ガイドポストのフラン
ジ部で発生しやすいテープの損傷を防止する手段とし
て、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるテープ走行装置
の構成を示す平面図である。
【図2】第1実施形態のテープ走行装置のテープ走行方
向に沿った展開図である。
【図3】本発明の第2実施形態におけるテープ走行装置
の構成を示す部分平面図(その1)である。
【図4】第2実施形態におけるテープ走行装置の構成を
示す部分平面図(その2)である。
【図5】本発明の第3実施形態におけるテープ走行装置
の主要部の構成を示す部分平面図である。
【図6】本発明の第4実施形態におけるテープ走行装置
の主要部の構成を示す部分平面図である。
【図7】本発明の第5実施形態におけるテープ走行装置
の構成を示す平面図である。
【図8】第5実施形態のテープ走行装置に設けられた付
勢ポストの側面図である。
【図9】本発明の第6実施形態におけるテープ走行装置
の構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第7実施形態におけるテープ走行装
置の構成を示す平面図である。
【図11】従来のテープ走行装置の構成例を示す平面図
である。
【図12】従来例のテープ走行装置のテープ走行方向に
沿った展開図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a リード 2 テープ 3,4,41,42,43 傾斜ポスト 5,6,7,8,9,44,45,46,47 ガイド
ポスト 5a,7a 上フランジ 6a,8a 下フランジ 9c,51c テンション付与部 9a,9b,51a,51b 位置 11,12 付勢ポスト 21,22 支持部材 35,36 ソレノイド 51,51A,51B テンション付与部材 61 供給リール 62 巻き取りリール 63 キャプスタン 64 ピンチローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを走行させるテープ移送装置と、 走行する前記テープの一部を外周部で回巻し、前記テー
    プの下端位置を規制するガイド部材と、 前記ガイド部材に対して前記テープの走行上流側に設け
    られ、前記テープの上端を規制する第1のガイドポスト
    と、 前記第1のガイドポストに対して前記テープの走行上流
    側に設けられ、前記テープの上側のテンションを下側よ
    り大きくするテンション付与手段と、を具備することを
    特徴とするテープ走行装置。
  2. 【請求項2】 テープを走行させるテープ移送装置と、 走行する前記テープの一部を外周部で回巻し、前記テー
    プの下端位置を規制するガイド部材と、 前記ガイド部材に対して前記テープの走行上流側に設け
    られ、前記テープの上端を規制する第1のガイドポスト
    と、 前記第1のガイドポストに対して前記テープの走行上流
    側に設けられ、前記テープの下端を規制する第2のガイ
    ドポストと、 前記第2のガイドポストに対して前記テープの走行上流
    側に設けられ、前記テープの上側のテンションを下側よ
    り大きくするテンション付与手段と、を具備することを
    特徴とするテープ走行装置。
  3. 【請求項3】 テープを走行させるテープ移送装置と、 走行する前記テープの一部を外周部で回巻し、前記テー
    プの下端位置を規制するガイド部材と、 前記ガイド部材に対して前記テープの走行上流側に設け
    られ、前記テープの上端を規制する第1のガイドポスト
    と、 前記第1のガイドポストに対して前記テープの走行上流
    側に設けられ、前記テープの下端を規制する第2のガイ
    ドポストと、 前記第2のガイドポストに対して前記テープの走行上流
    側に設けられ、前記テープが前記第2のガイドポストか
    ら前記第1のガイドポストへ走行するときにのみ、前記
    テープの上側のテンションを下側より大きくするテンシ
    ョン付与手段と、を具備することを特徴とするテープ走
    行装置。
  4. 【請求項4】 テンション付与手段は、 前記テープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有
    した円筒状の部材であり、前記テープが前記第1のガイ
    ドポストから前記ガイド部材へ走行するときにのみ、前
    記テープの上側のテンションを下側より大きくするよう
    傾きを変化させるものであることを特徴とする請求項1
    記載のテープ走行装置。
  5. 【請求項5】 テンション付与手段は、 前記テープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有
    し、断面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状
    の部材であり、前記テープが前記第1のガイドポストか
    ら前記ガイド部材へ走行するときにのみその位置を変化
    させることにより、前記テープの上側のテンションを下
    側より大きくするものであることを特徴とする請求項1
    記載のテープ走行装置。
  6. 【請求項6】 テンション付与手段は、 前記テープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有
    し、断面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状
    の部材であり、前記テープが前記第2のガイドポストか
    ら前記第1のガイドポストへ走行するときにのみその位
    置を変化させることにより、前記テープとの巻付角を増
    加させ、前記テープの上側のテンションを下側より大き
    くするものであることを特徴とする請求項2記載のテー
    プ走行装置。
  7. 【請求項7】 テンション付与手段は、 前記テープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有
    し、断面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状
    の部材であり、 前記第2のガイドポストは、 前記テープが前記第1のガイドポストから前記ガイド部
    材の方へ走行するときのみその位置を変化させることに
    より、前記テープと前記テンション付与手段との巻付角
    を増加させ、前記テープの上側のテンションを下側より
    大きくするものであることを特徴とする請求項2記載の
    テープ走行装置。
  8. 【請求項8】 テンション付与手段は、 前記テープの少なくとも下端を規制するフランジ部を有
    し、断面が下部から上部にかけて大きくなる略楕円柱状
    の部材であり、前記テープが前記第2のガイドポストか
    ら前記第1のガイドポストへ走行するときのみその軸を
    所定角回転させることにより、前記テープの上側のテン
    ションを下側より大きくするものであることを特徴とす
    る請求項2記載のテープ走行装置。
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