JPH0628261Y2 - 合成樹脂薄帯状物製造装置 - Google Patents

合成樹脂薄帯状物製造装置

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JPH0628261Y2
JPH0628261Y2 JP1988113769U JP11376988U JPH0628261Y2 JP H0628261 Y2 JPH0628261 Y2 JP H0628261Y2 JP 1988113769 U JP1988113769 U JP 1988113769U JP 11376988 U JP11376988 U JP 11376988U JP H0628261 Y2 JPH0628261 Y2 JP H0628261Y2
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die
film
synthetic resin
resin
cooling roll
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勉 鈴木
茂 服部
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、合成樹脂無延伸フィルム、同延伸フィルム、
同シート等(以下、単に合成樹脂フィルムという。)の
製造装置、特にフラットダイ方式の合成樹脂フィルム製
造装置に関する。
(従来の技術) 第3図に従来の合成樹脂フィルム製造装置の代表例を示
す。
押出機51の先端に導管52を介してフラットダイ53が取り
付けられており、同ダイ53から吐出される合成樹脂フィ
ルム50が回転する冷却ロール55上にエアナイフ、エアチ
ャンバ等の密着装置54によって押しつけられ、冷却固化
されて次工程に送られる。
このとき、ダイ53、密着装置54及び冷却ロール55の位置
関係は、フィルム50が冷却ロール55によって好適に冷却
されるように設定されなければならない。
すなわち、第5図を例にとるときダイ53の溶融樹脂吐出
通路方向に対するフィルム50のなす角度(以下、フィル
ム吐出角と称す。)とフィルム50の空冷区間の長さ(以
下、エアギャップと称す。)Lとが最適となるように
上記位置関係を調節する必要がある。
一方、従来のこの種のフラットダイは第5図及び第6図
に示す如く溶融樹脂吐出通路が平面的であり、またダイ
本体は吐出される溶融樹脂により発生するダイ内圧でダ
イ吐出開口部が口開きしないように所定の肉厚Tを確保
しておく必要がある。
従って、上記樹脂フィルム製造装置は特にダイ53と冷却
ロール55の位置を調節しようとしても、その構造上最適
な位置に調節できない場合が多い。
(考案が解決しようとする課題) つまり従来装置は、機械構造上、上記エアギヤップL
としては通常75〜100mを要し、これが成形時の (1)フィルムのバタつき (2)溶融樹脂自身の有する表面張力との関連による急激
な巾減少現象(以下、ネックインと称す。第4図参照、
W:ネックイン量) を発生させ、その結果成形速度の低下につながると共
に、フィルム厚みの不同、特に第4図に斜線で示すフィ
ルム断面の如く耳部の厚みの増大、製品取巾の減少等の
不具合の大きな発生要因となっている。ここで、上記耳
部はトリミングして両耳の肉厚部を除いて製品とする。
一方、フィルムの吐出角αは通常15゜〜30゜に設定される
が、上記した如くダイは吐出される溶融樹脂内圧による
ダイ吐出開口部の口開きを防止する為、ダイの肉厚Tが
確保されており、その為フィルムの吐出角αを必要以上
に大きくせざるを得ない場合が生じ、このフィルムの吐
出角αを大きくとると、第6図のP点及びQ点に樹脂の
滞留による劣化物を発生させ、これが異物となって製品
であるフィルム50に付着する。その為、従来技術ではエ
アギャップLを十分小さくすることは不可能で前記不
具合を解決することができなかった。
また、吐出される溶融樹脂の種類によっては前記吐出角
αを0近くにしないと前記樹脂の劣化物の付着を見るも
のがある。
かかる樹脂に対して、実公昭63−3784号はダイが
水平軸回りに回動し、その吐出角αを常に0に近づけ得
るようにしたフィルム製造装置を提案している。その概
略を第7図乃至第9図により説明すると、ダイ70は、押
出機72の先端に、ダイ取付装置74を介して取り付けられ
ており、ダイ70の下方には従来と同様の冷却ロール64が
設けられている。ダイ取付装置74は、ダイ70の取り付け
角度を任意に設定することができるようにされている。
第8図にダイ取付装置74を拡大して示す。このダイ取付
装置74は押出機に固定されたフランジ76に、別のフラン
ジ78がボルト80によって取り付けている。フランジ76と
フランジ78との間には球状の空間が形成されており、ダ
イ70に固定された部材82の球状部82aがこの空間内に収
容されている。従って、ボルト80を緩めてダイ70を回転
させ所望の角度となったときに、ボルト80を締め付けれ
ば、その位置でダイ70は固定される。
同フィルム製造装置を用いて樹脂フィルムを製造してい
る状態を第9図に示す。前述のように、ダイ取付装置74
を介してダイ70の角度を任意に調節することができるの
で、フィルム63が冷却ロール64に理想的に巻き込まれる
状態にダイ70の位置を設定したときでも、ダイ70の吐出
口70aとフィルム63とを一直線上に位置するようにする
ことができるため、吐出口70aの縁でフィルム63に傷が
発生することはない。
しかし、同フィルム製造装置に於いても、相変わらずダ
イ70の溶融樹脂通路は側断面が直線状に形成されてお
り、しかもダイ70の肉厚も確保されねばならないため、
前記エアギャップを大きくとらざるを得ず、またダイ70
をダイ取付装置74を中心に回転させた場合、押出機から
の樹脂流路と球状部82aの接続部に段差が出来る等の不
具合があった。
本考案は、以上の事情に鑑み開発されたもので、吐出角
を0に近づけ得ると共にエアギャップを極小に設定し得
る合成樹脂フィルム製造装置を提供せんとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、押出機に取り付けられたフラットダ
イの細長い吐出口から溶融樹脂を吐出し、吐出された帯
状のフィルム、シート類を冷却ロールによって冷却固化
する合成樹脂薄帯状物製造装置において、ダイ内の吐出
部先端近傍における樹脂通路を、所定の角度冷却ロール
の回転方向に屈曲させると共に、ダイ巾方向の一端部に
樹脂供給管と同軸上に回転軸を取り付け、同回転軸を中
心にダイを回転できるようにしてなるもので、これを問
題点解決のための手段とするものである。
(作用) ダイ吐出部先端近傍で、樹脂通路を冷却ロールの回転方
向に偏向させることにより、吐出角との関連でエアギャ
ップを極小に設定できることとなり、 (1)フィルムのバタつきを減少させ、成形を安定化させ
る。
(2)ネックイン量を減少させる。
(3)耳部の厚み増加を減少させる。
そのため空気の差し込みや、フィルムの厚薄不同が減少
し、高速成形が可能である。またネックイン量が低下し
て耳部の厚み増が減るので、製品の取り巾が増して生産
収率が向上する。更にフィルム吐出角が0に近づけられ
るため、劣化物の付着を減少させ、かつ小さなエアギャ
ップでの設定が可能であって高速安定成形が実現でき
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図及び第2図に本考案の代表的な実施例を示す。第
1図は同実施例のダイと冷却ロールの位置関係を示す側
断面図であり、第2図はダイの取付部構造を示す断面図
である。
両図において、1はダイ2から吐出されたフィルムで、
冷却ロール3によって冷却固化される。本実施例では溶
融樹脂原料がダイ2の側方から供給される、所謂末端供
給形のフィルム製造装置に本考案を適用した例であり、
図示以外の部分は従来と同様の構造である。
ここでダイ2内の吐出部先端近傍A点に於いて、樹脂通
路を図に示す如く所定の角度βをもって冷却ロール3の
回転方向に屈曲せしめ、フィルムの吐出角αを適正値以
上に大きくとることなく、かつダイ肉厚Tをダイ内圧に
対して適正な値以下にすることなく、エアギャップLを
従来技術による最小値Lよりも遥かに小さくとること
を可能とするものである。角度β、屈曲点Aの位置は内
圧に対するダイの剛性、樹脂の特性、流量等から決定さ
れるが、好ましくはβ=10°〜25°、L=50mm以
下に設定される。
一方、ダイ2の樹脂流入口をダイ巾方向の端部側に設
け、溶融樹脂供給管4を取り付けると共に、ダイ巾方向
の他端部に前記供給管4と同軸上に回転軸6を取り付
け、同回転軸6と前記供給管4を共に軸受7,8に取り付
けてダイ2を固定する。軸受7,8には図示せぬ回転位置
固定装置が取り付けられる。また、溶融樹脂供給管4の
外端部にはフランジ4′が設けられ、同フランジ4′と
押出機からの樹脂流路端に設けられた取付フランジ5が
任意の角度で固定可能にされている。ダイ2の回転角度
を調節するときは、軸受7,8の図示せぬ固定装置及び供
給導管4の取付フランジ5を緩めてダイ2を回転させ所
定の角度に設定後、再び固定する。
いま、上記操作によりフィルムの吐出角αを0にする場
合は、ダイ2の位置は第1図の2点鎖線で示す如くであ
り、第3図に示す接続導管52の形状を変更することなく
成形が可能となる。この際、エアギャップがL′(L′
>L)となることによりフィルムのバタつき等の不具合
を生じる場合は、必要に応じてエアギャップを短くする
ために実線で示す冷却ロール3の中心(イ)を移動させ
て、中心(ロ)の2点鎖線で示す冷却ロール位置にする。
このロール移動は第1図に示す如くX及びYだけ冷却ロ
ール3を移動させることによりエアギャップをL″
(L″≒L)まで短くすることが可能である。
こうしてフィルム1の吐出角αを自在に調節することが
可能となり、同時にエアギャップを小さくすることがで
きる。従って、成形時におけるフィルムのバタつきを減
少させることが出来て成形が安定し、ネックイン量も減
少させ得て耳部の厚み増加が減少し、加えてダイ吐出口
の劣化物の付着防止ができるため、成形速度の向上が図
れると共に、製品フィルム取巾の増加及び品質の向上が
可能となる。
なお、上記実施例は、本考案を所謂末端供給形の合成樹
脂フィルム製造装置に適用した場合であるが、必ずしも
当該形式に限定されるものではなく、溶融樹脂原料の供
給をダイの中央部上方から行う、所謂中央供給形の合成
樹脂フィルム製造装置にも適用が可能である。
(考案の効果) 以上、詳細に説明した如く本考案によれば、フィルム吐
出角を任意に選択し得ると共に、フィルム成形時のエア
ギャップを大巾に短縮することが可能となり、 (1)フィルムのバタつき減少 (2)ネックイン量の減少 (3)耳部肉厚増大量の減少 等を実現できる。
そのため空気の差し込みや、フィルムの厚薄不同が減少
し、高速成形が可能である。またネックイン量が低下し
て耳部の厚み増が減るので、製品の取り巾が増して生産
収率が向上する。更にフィルム吐出角が0に近づけられ
るため、劣化物の付着を減少させ、かつ小さなエアギャ
ップでの設定が可能であって高速安定成形が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表的な実施例を示すフィルム吐出角
とエアギャップの調節時の要部説明図、第2図は同装置
のフラットダイ回転部を断面で示す正面図、第3図は従
来の合成樹脂フィルム製造装置の全体構成を示す側面
図、第4図は第3図のIV矢視図、第5図は従来のフィル
ム製造装置のダイと冷却固化部の拡大図、第6図は第5
図のVI部拡大図、第7図は他の従来装置の全体構成を示
す側面図、第8図は同装置のダイ回転部の拡大断面図、
第9図は同装置におけるフィルム冷却固化部の要部拡大
図である。 図の主要部分の説明 2……(フラット)ダイ 3……冷却ロール L,L′,L″……エアギャップ α……(フィルム)吐出角 B……ダイの回転中心

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出機に取り付けられたフラットダイの細
    長い吐出口から溶融樹脂を吐出し、吐出された帯状のフ
    ィルム、シート類を冷却ロールによって冷却固化する合
    成樹脂薄帯状物製造装置において、ダイ内の吐出部先端
    近傍における樹脂通路を、所定の角度冷却ロールの回転
    方向に屈曲させると共に、ダイ巾方向の一端部に樹脂供
    給管と同軸上に回転軸を取り付け、同回転軸を中心にダ
    イを回転できるようにしてなることを特徴とする合成樹
    脂薄帯状物製造装置。
JP1988113769U 1988-08-30 1988-08-30 合成樹脂薄帯状物製造装置 Expired - Lifetime JPH0628261Y2 (ja)

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JPH0234227U JPH0234227U (ja) 1990-03-05
JPH0628261Y2 true JPH0628261Y2 (ja) 1994-08-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5115549A (ja) * 1974-07-31 1976-02-07 Tokyo Shibaura Electric Co

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JPH0234227U (ja) 1990-03-05

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