JP2001030336A - ポリアミドフィルムの製造方法 - Google Patents

ポリアミドフィルムの製造方法

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JP2001030336A
JP2001030336A JP11208982A JP20898299A JP2001030336A JP 2001030336 A JP2001030336 A JP 2001030336A JP 11208982 A JP11208982 A JP 11208982A JP 20898299 A JP20898299 A JP 20898299A JP 2001030336 A JP2001030336 A JP 2001030336A
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JP
Japan
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sheet
air
polyamide
unstretched
air nozzle
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JP11208982A
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English (en)
Inventor
Masaharu Myoga
正治 茗荷
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未延伸シートの巾変動がなく、安定した品質
の未延伸ポリアミドシートを生産する方法、およびこの
未延伸シートを用いることにより延伸工程でのフィルム
の破断の問題のない二軸延伸ポリアミドフィルムを提供
する。 【解決手段】 Tダイ1より溶融したポリアミド樹脂
を、回転冷却ロール3の表面にシート状に押し出し、エ
アーノズル7よりシート2両端部に空気を吹き付けるこ
とにより未延伸ポリアミドシートを製造する方法におい
て、エアーノズル7より空気を吹き付ける方向と水平方
向との角度θを60〜120度、シートの冷却ロールと
の接点とエアーノズル7までの水平方向の距離αを0〜
30mm、前記接点とエアーノズル7までの鉛直方向の
距離βを1〜10mmとすることを特徴とする未延伸ポ
リアミドシートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は未延伸ポリアミドシ
ートを安定して生産する方法、およびこの未延伸ポリア
ミドシートを用いて得られる二軸延伸ポリアミドフィル
ムに関するものであり、特に、Tダイから押し出した溶
融ポリアミドシートの冷却工程に関するものである。
【0002】
【従来の技術】未延伸ポリアミドシートをTダイ法によ
り製造する場合、ダイより押し出された溶融シートを回
転するキャスティングロールと称される冷却ロール(C
Rという)の表面に押し付けて密着させることによって
冷却され、製膜される。
【0003】溶融シートをCR表面に押し付ける方法と
しては、溶融シートの両端部にエアーノズルからエアー
を吹き付ける方法(エアーノズル法)、あるいは、溶融
シートの巾方向の全体にわたってエアーを均一に吹き付
けるエアーナイフ法などが採用されている。
【0004】しかしながら、エアーノズル法やエアーナ
イフ法では、生産速度やCRの回転速度が微妙に変化し
た場合に、エアーにより溶融シートをCRに押しつける
圧力が変動し、その結果、得られる未延伸シートの巾が
変動して、次の工程の長手方向もしくは巾方向の延伸工
程でフィルムが破断する原因となることがあるという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な未延伸ポリアミドシートの巾変動を解消して、安定し
た品質の未延伸ポリアミドシートを生産する方法を提供
し、さらにはこの未延伸シートを用いることにより延伸
工程でのフィルムの破断の問題のない二軸延伸ポリアミ
ドフィルムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究の結果、エアーノズル法を
用いて、溶融シートとエアーノズルおよびCRとの相対
的な位置を適切に調整することにより未延伸シートの巾
変動を制御できることを見いだし本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は次のとおりであ
る。 (1)Tダイより溶融したポリアミド樹脂を、回転冷却
ロールの表面にシート状に押し出し、エアーノズルより
シート両端部に空気を吹き付けることにより未延伸ポリ
アミドシートを製造する方法において、エアーノズルよ
り空気を吹き付ける方向と水平方向との角度θを60〜
120度、シートの冷却ロールとの接点とエアーノズル
までの水平方向の距離αを0〜30mm、前記接点とエ
アーノズルまでの鉛直方向の距離βを1〜10mmとす
ることを特徴とする未延伸ポリアミドシートの製造方
法。 (2)上記(1)記載の未延伸ポリアミドシートを縦お
よび横方向に延伸することにより得られる二軸延伸ポリ
アミドフィルム。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は二軸延伸ポリアミドフィルムの一般的な製
造方法の工程図である。ポリアミド樹脂をTダイ1より
溶融押出されたシート2を、回転するCR3で冷却固化
して未延伸ポリアミドシートとし、次に、吸水もしくは
熱処理工程4を通過させ、延伸工程5で縦および横方向
に二軸延伸され、二軸延伸ポリアミドフィルム製品6と
して巻き取られる。
【0009】図2は、本発明のエアーノズル法による未
延伸ポリアミドシートの製膜方法を示す側面図である。
Tダイ1より溶融押出されたポリアミドシート2はCR
3の表面に接触して急冷される。次に、ポリアミドシー
ト2とCR3の接点からの水平方向の距離がα、CR3
との鉛直方向の距離がβの位置に設置されたエアーノズ
ル7より、水平方向に対して角度θの方向に向かってC
R3の表面に接した溶融シートの両端部に加圧エアーを
吹きかけて、溶融シートをCR表面に押しつけて冷却固
化し製膜する。
【0010】また、本発明においては、エアーノズル法
とエアーナイフ法を組み合わせることも可能であり、こ
の場合には、通常エアーナイフはエアーノズルの下方部
分に取り付けられる。エアーナイフ法はエアーが拡散し
やすいため、エアーノズル法と併用することは有効であ
る。
【0011】本発明においては、エアーノズル7より吹
きかけるエアーの角度θは水平方向に対して60〜12
0度の範囲であることが必要である。角度θが前記範囲
を外れる場合には、溶融シート2をCR3の表面に密着
させることが困難となり、シートの変動巾が大きくなっ
てしまう。
【0012】また、エアーノズル7を設置するポリアミ
ドシート2とCR3の接点からの水平方向の距離αは理
想的には0mmがよいが、シートとCRの接点はCRの
回転速度によって変わるため、実用的には0〜30mm
の範囲とすることが必要である。
【0013】また、CR3に接するポリアミドシート2
とエアーノズル7の鉛直方向の距離βは1〜10mmの
範囲とすることが必要である。製造中のCR3の振動に
よるエアーノズル7とCR3の接触を防止するためには
1mm以上の間隔を設けることが必要であり、また、1
0mmを超えると溶融シート2をCR3の表面に密着さ
せることが困難になる。
【0014】また、本発明においては、CR3として表
面粗度の粗いロールを用いた場合には、溶融シート2と
CR3の接点が少なくなるため、エアーノズル7から吹
き出される加圧エアーの圧力を高くすることが必要であ
る。
【0015】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0016】実施例1 巾630mmのTダイよりナイロン6(ユニチカ社製
A1030BRF)をシート状に溶融押出し、シート両
端部をエアーノズル法を用いて、直径600mm、周速
30m/分の速度で回転する表面が鏡面仕上げされたC
Rに密着させ、厚み150μmの未延伸ポリアミドシー
トを製膜した。エアーノズルのノズル口径は1mmであ
り、エアー圧力は0.06MPaとした。また、角度θ
は92度、αは10mm、βは2mmの条件で実施し
た。得られた未延伸ポリアミドシートの巾の変動は0.
5mm以下と良好であり、次の二軸延伸工程でのフィル
ムの破断は0回/24時間であった。
【0017】比較例1 角度θを50度とした以外は実施例1と同様にして二軸
延伸ポリアミドフィルムを製造した。得られた未延伸ポ
リアミドシートの巾の変動巾は4mmであり、次の延伸
工程でのフィルムの破断は5回/24時間であった。
【0018】比較例2 αが35mmであった以外は実施例1と同様にして二軸
延伸ポリアミドフィルムを製造した。得られた未延伸ポ
リアミドシートの巾の変動巾は3mmであり、次の延伸
工程でのフィルムの破断は4回/24時間であった。
【0019】比較例3 βを12mmとした以外は実施例1と同様にして二軸延
伸ポリアミドフィルムを製造した。得られた未延伸ポリ
アミドシートの巾の変動巾は3mmであり、次の延伸工
程でのフィルムの破断は3回/24時間であった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、未延伸ポリアミドシー
トを安定して生産する方法が提供され、この未延伸シー
トを用いることにより、二軸延伸ポリアミドフィルムを
延伸工程での破断がなく安定して生産することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】二軸延伸ポリアミドフィルムを製造する工程図
の一例である。
【図2】本発明におけるエアーノズル法によるシートの
製膜方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 溶融シート 3 冷却ロール 4 吸水もしくは熱処理工程 5 延伸工程 6 フィルム製品 7 エアーノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tダイより溶融したポリアミド樹脂を、
    回転する冷却ロールの表面にシート状に押し出し、エア
    ーノズルよりシート両端部に空気を吹き付けることによ
    り未延伸ポリアミドシートを製造する方法において、エ
    アーノズルより空気を吹き付ける方向と水平方向との角
    度θを60〜120度、シートと冷却ロールとの接点と
    エアーノズルまでの水平方向の距離αを0〜30mm、
    前記接点とエアーノズルまでの鉛直方向の距離βを1〜
    10mmとすることを特徴とする未延伸ポリアミドシー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の未延伸ポリアミドシート
    を縦および横方向に延伸することにより得られる二軸延
    伸ポリアミドフィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019741A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Unitika Ltd ポリアミドフィルムの製造方法
CN102099172A (zh) * 2008-07-18 2011-06-15 株式会社普利司通 橡胶构件的成形装置以及成形方法

Cited By (3)

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