JPH0628238Y2 - 浄化槽の流量調整装置 - Google Patents

浄化槽の流量調整装置

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JPH0628238Y2
JPH0628238Y2 JP1988042332U JP4233288U JPH0628238Y2 JP H0628238 Y2 JPH0628238 Y2 JP H0628238Y2 JP 1988042332 U JP1988042332 U JP 1988042332U JP 4233288 U JP4233288 U JP 4233288U JP H0628238 Y2 JPH0628238 Y2 JP H0628238Y2
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JP
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septic tank
shaped tube
stored water
height
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JP1988042332U
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良人 北井
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は浄化槽の流量調整装置に関し、詳しくは処理
室に嫌気性及び好気性処理室を備え、最終的に汚泥を沈
澱室にて沈澱させた後、上澄液を消毒室を経て排出する
浄化槽の流量調整装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、し尿、雑排水を嫌気性及び好気性微生物により処
理し、浄化して排水する浄化槽が種々知られている。
これら汚水浄化槽において、日中を通じての汚水発生量
が時間帯により大きく偏り、これに起因して充分に汚水
処理のされないまま排出されるのを防止するため、浄化
槽の処理最終段階である沈澱室より消毒室へ至る越流堰
の高さを浄化槽内の最高貯留水位とし、他の前方室の越
流堰の高さを最低貯留水位としておき、前記沈澱室より
消毒室へエアリフトポンプを設け、汚水発生の少ない時
間帯に処理水を強制移流させることにより処理汚水量の
平準化を図ることが提供されている（例えば実願昭62-1
22982号）。
〔従来技術の問題点〕 ところで、沈澱室より消毒室へ汚水をエアリフトポンプ
により移流させる場合、第２図に示すように、エアリフ
トポンプＡよりの気泡が一定の上向水流を生じせしめる
ように導水管Ｂを設ける必要があり、その流勢を大きく
するため、できるだけ導水管Ｂの長さを長くする必要が
有る。
しかし、導水管Ｂを長くすれば、いきおい沈澱室Ｃの下
底部Ｃ′の汚水を吸い上げることとなり、せっかく沈澱
堆積させた残留汚泥層をかき乱すこととなり、排出処理
汚水が汚染されてしまう問題が有った。
また、導水管Ｂの長さを短くすると、充分な流勢が得ら
れず、汚水供給量と排水汚水量のバランスが崩れる問題
が生じる。
このような問題を解消するため、第３図に示すように導
水管２をＵ字状管として、沈殿室側の開口２Ａを基準水
面直下で上方へ開口させるようにし、Ｕ字状管の最低レ
ベル部２Ｃにエアリフト管３を配置することが考えられ
るが、この場合沈殿室の貯留水水面にスカムなどが浮上
しているとこれをそのまま吸い込んで消毒室へ位相して
しまう問題を生じる欠点があった。
〔考案が解決する課題〕
この考案は、上記問題点に鑑み、沈澱室内の静置状態に
ある処理汚水を殆んど乱すことなくまたスカムが浮上し
ていてもこれを吸い込むことなく、しかも適当水量を沈
澱室より消毒室へと移流し得る浄化槽の流量調整装置を
提供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決する技術〕
すなわち、この考案の浄化槽の流量調整装置は、沈澱室
と消毒室との間の越流堰の高さが浄化槽内の最高貯留水
位の高さとされ、沈澱室より消毒室にかけて沈澱室側開
口位置が最低貯留水水面直下、消毒室側開口位置が前記
越流堰より高い位置とされたＵ字状管が配設され、該Ｕ
字状管の最低レベル部に前記消毒室側開口へと気泡を散
気するエアリフト管が配設され、前記Ｕ字状管の沈殿室
側開口周囲には最低貯留水水面直下より最高貯留水位の
高さに至る套管が設けられて成ることを特徴とするもの
である。
〔実施例〕
次に、この考案を実施例により説明する。
第１図はこの考案の実施例の断面図である。
この考案の浄化槽の流量調整装置１は、沈澱室Ｐと消毒
室Ｑとの間の越流堰Ｒの高さＨが浄化槽内の最高貯留水
位（ＨＷＬ）とされ、沈澱室Ｐより消毒室Ｑにかけて沈
澱室側開口２Ａの位置が貯留水Ｗの最低貯留水水面（Ｌ
ＷＬ）直下、消毒室Ｑ側開口２Ｂの位置が越流堰Ｒより
高い位置とされたＵ字状管２が配設され、このＵ字状管
２の最低レベル部２Ｃに消毒室側開口２Ｂへと気泡を散
気するエアリフト管３が配設され、Ｕ字状管２の沈殿室
Ｐ側開口２Ａ周囲には最低貯留水水面（ＬＷＬ）直下よ
り最高貯留水位（ＨＷＬ）の高さに至る保護套管４が設
けられて構成されている。
〔作用〕
この考案において、沈澱室Ｐより消毒室ＱへはＵ字管２
を経て汚水が移流する。
この場合において、Ｕ字管２内においては消毒室側へと
気泡がエアリフト管３より供給されるので、上向水流
（矢印Ｘ）が惹起され、これによりＵ字管２内には沈澱
室側開口２Ａより消毒室側開口２Ｂへ至る水流が生じ、
この結果、沈澱室Ｐの上澄液がもっぱら吸引されること
となる。
また、保護套管４により浮上したスカムの吸い込みも防
止される。
〔効果〕
この考案は、以上説明したように、沈澱室より消毒室へ
処理水を移流させる場合に、もっぱら沈澱室の上部水面
の処理水のみを移流させるので、沈澱室下底部の汚泥が
かき乱されることがなく、また浮上したスカムを吸い込
むこと無く清澄処理水のみを排出させ、もって安全に浄
化槽内の水位調整が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第１図はこの考案の実施例の断面図、第２図は従来例の
断面図、第３図は従来例の断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】沈殿室と消毒室との間の越流堰の高さが浄
    化槽内の最高貯留水位の高さとされ、沈殿室より消毒室
    にかけて沈殿室側開口位置が最低貯留水水面直下、消毒
    室側開口位置が前記越流堰より高い位置とされたＵ字状
    管が配設され、該Ｕ字状管の最低レベル部に前記消毒室
    側開口へと気泡を散気するエアリフト管が配設され、前
    記Ｕ字状管の沈殿室側開口周囲には最低貯留水水面直下
    より最高貯留水位の高さに至る套管が設けられて成るこ
    とを特徴とする浄化槽の流量調整装置。
JP1988042332U 1988-03-29 1988-03-29 浄化槽の流量調整装置 Expired - Lifetime JPH0628238Y2 (ja)

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JPH01148798U JPH01148798U (ja) 1989-10-16
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