JPH06280250A - 掘削軸 - Google Patents
掘削軸Info
- Publication number
- JPH06280250A JPH06280250A JP6843893A JP6843893A JPH06280250A JP H06280250 A JPH06280250 A JP H06280250A JP 6843893 A JP6843893 A JP 6843893A JP 6843893 A JP6843893 A JP 6843893A JP H06280250 A JPH06280250 A JP H06280250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- excavation
- guide member
- drum
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Earth Drilling (AREA)
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸重量の大幅な増加や施工速度の低下を招く
ことなく、軸の鉛直性を保持する。 【構成】 下端に掘削刃2が設けられた掘削軸本体1の
下部外周に、掘削された孔4の周壁に接して本体下部を
孔中心部に保持するガイドドラム5を設けた。
ことなく、軸の鉛直性を保持する。 【構成】 下端に掘削刃2が設けられた掘削軸本体1の
下部外周に、掘削された孔4の周壁に接して本体下部を
孔中心部に保持するガイドドラム5を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪孔を掘削する掘削装置
に使用される掘削軸に関するものである。
に使用される掘削軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の掘削軸は、掘削軸本体の
下端に掘削刃(掘削ヘッド)、中間部外周に撹拌翼(放
射状に設けられる水平撹拌翼と、螺旋状に設けられるオ
ーガ翼の2種類があり、土質等に応じて選択または併用
される)を設けて成り、回転しながら掘削刃で竪孔を掘
削し、引き抜き工程で撹拌翼により掘削土とグラウト材
とを撹拌混合するようになっている。
下端に掘削刃(掘削ヘッド)、中間部外周に撹拌翼(放
射状に設けられる水平撹拌翼と、螺旋状に設けられるオ
ーガ翼の2種類があり、土質等に応じて選択または併用
される)を設けて成り、回転しながら掘削刃で竪孔を掘
削し、引き抜き工程で撹拌翼により掘削土とグラウト材
とを撹拌混合するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の掘削
軸によると、軸そのものの剛性のみによって軸の直線
性、すなわち鉛直性を保つようにしているため、掘削中
に、掘削抵抗が大きい個所で横荷重によって下端部が撓
み、鉛直性が失われる場合があった。
軸によると、軸そのものの剛性のみによって軸の直線
性、すなわち鉛直性を保つようにしているため、掘削中
に、掘削抵抗が大きい個所で横荷重によって下端部が撓
み、鉛直性が失われる場合があった。
【0004】なお、この点の対策として、(イ)軸の剛
性を上げること、(ロ)掘削速度を下げて掘削刃の負荷
を小さくすることが考えられる。
性を上げること、(ロ)掘削速度を下げて掘削刃の負荷
を小さくすることが考えられる。
【0005】しかし、(イ)によると軸重量が大幅に増
加し、これに伴い掘削装置全体の重量増を招き、コスト
アップになる。
加し、これに伴い掘削装置全体の重量増を招き、コスト
アップになる。
【0006】一方、(ロ)によると、施工速度が低下
し、工期が長くなる。
し、工期が長くなる。
【0007】そこで本発明は、軸重量の大幅な増加や施
工速度の低下を招くことなく、掘削時の鉛直性を保持す
ることができる掘削軸を提供するものである。
工速度の低下を招くことなく、掘削時の鉛直性を保持す
ることができる掘削軸を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、下端
に掘削刃が設けられた掘削軸本体における少なくとも上
記掘削刃に近い下部外周に、掘削された孔の周壁に接し
て軸本体を孔の中心部に保持するガイド部材が設けられ
たものである。
に掘削刃が設けられた掘削軸本体における少なくとも上
記掘削刃に近い下部外周に、掘削された孔の周壁に接し
て軸本体を孔の中心部に保持するガイド部材が設けられ
たものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、ガイド部材として、円筒形のドラムが掘削軸本体ま
わりに回転自在に取付けられたものである。
て、ガイド部材として、円筒形のドラムが掘削軸本体ま
わりに回転自在に取付けられたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、ドラムの外周面がドラム端に向かって先すぼまりに
形成されたものである。
て、ドラムの外周面がドラム端に向かって先すぼまりに
形成されたものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、撹拌翼を兼ねる螺旋状のガイド部材が設けられ、こ
のガイド部材の両端面が凸曲面に形成されたものであ
る。
て、撹拌翼を兼ねる螺旋状のガイド部材が設けられ、こ
のガイド部材の両端面が凸曲面に形成されたものであ
る。
【0012】
【作用】上記構成によると、竪孔の掘削中、撓みが発生
し易い軸本体下部がガイド部材を介して孔壁に支持さ
れ、孔中心部に保持される。これにより、軸全体の鉛直
性が保たれ、掘削抵抗の大きな個所での軸の撓みが防止
される。
し易い軸本体下部がガイド部材を介して孔壁に支持さ
れ、孔中心部に保持される。これにより、軸全体の鉛直
性が保たれ、掘削抵抗の大きな個所での軸の撓みが防止
される。
【0013】しかも、ガイド部材は掘削軸本体に部分的
に設ければよいため、軸全体重量の大幅な重量増を招か
ない。また、施工速度を低下させる必要もない。
に設ければよいため、軸全体重量の大幅な重量増を招か
ない。また、施工速度を低下させる必要もない。
【0014】さらに、請求項2の構成によると、ガイド
部材であるドラムが回転方向には静止したまま鉛直保持
作用を果たすため、このドラムにより軸の回転抵抗(掘
削抵抗)が増加して動力ロスを招くというおそれがな
い。
部材であるドラムが回転方向には静止したまま鉛直保持
作用を果たすため、このドラムにより軸の回転抵抗(掘
削抵抗)が増加して動力ロスを招くというおそれがな
い。
【0015】また、請求項3の構成によると、掘削・引
き抜き時に、上記ドラムが孔壁に食い込んだり、孔壁の
突起物に引っ掛かったりするおそれが少なくなる。すな
わち、ドラムによる孔壁刺激が少なく、孔壁の崩壊を招
くおそれが少ない。このため、孔壁崩壊による落下物に
掘削刃が埋まって引き抜き抵抗が大きくなる等のトラブ
ルの発生を防止することができる。
き抜き時に、上記ドラムが孔壁に食い込んだり、孔壁の
突起物に引っ掛かったりするおそれが少なくなる。すな
わち、ドラムによる孔壁刺激が少なく、孔壁の崩壊を招
くおそれが少ない。このため、孔壁崩壊による落下物に
掘削刃が埋まって引き抜き抵抗が大きくなる等のトラブ
ルの発生を防止することができる。
【0016】一方、請求項4の構成によると、ガイド部
材が撹拌翼を兼ねるため、ガイド専用部材を付加する場
合と比較して、軸全体の重量増が殆どない。
材が撹拌翼を兼ねるため、ガイド専用部材を付加する場
合と比較して、軸全体の重量増が殆どない。
【0017】また、ガイド部材が螺旋状であるため、こ
のガイド部材が軸方向の十分長い範囲で孔壁に接し、鉛
直保持効果が高いものとなる。
のガイド部材が軸方向の十分長い範囲で孔壁に接し、鉛
直保持効果が高いものとなる。
【0018】しかも、このガイド部材の両端面を、一般
的な撹拌翼のように軸半径方向に直線状に延びる形状で
なく、凸曲面としているため、孔壁刺激が少ない。
的な撹拌翼のように軸半径方向に直線状に延びる形状で
なく、凸曲面としているため、孔壁刺激が少ない。
【0019】
第1実施例(図1〜図3参照) 1は管状の掘削軸本体(以下、単に軸本体という)で、
この軸本体1の下端に掘削刃2、中間部外周の上下複数
個所に撹拌翼(図では放射状の水平撹拌翼を示してい
る)3…が取付けられている、軸本体1は、上端部が図
示しない駆動源に取付けられて回転駆動され、掘削刃2
によって竪孔4(図2参照)が掘削された後、引き抜き
工程で撹拌翼3…によってグラウト材と掘削土とが撹拌
混合される。
この軸本体1の下端に掘削刃2、中間部外周の上下複数
個所に撹拌翼(図では放射状の水平撹拌翼を示してい
る)3…が取付けられている、軸本体1は、上端部が図
示しない駆動源に取付けられて回転駆動され、掘削刃2
によって竪孔4(図2参照)が掘削された後、引き抜き
工程で撹拌翼3…によってグラウト材と掘削土とが撹拌
混合される。
【0020】この掘削軸においては、軸本体1の下部外
周、すなわち掘削刃2の直上部外周にガイド部材として
の円筒形のドラム(以下、ガイドドラムという)5が設
けられている。
周、すなわち掘削刃2の直上部外周にガイド部材として
の円筒形のドラム(以下、ガイドドラムという)5が設
けられている。
【0021】このガイドドラム5は、図2,3に示すよ
うに中心部に軸受6を有し、この軸受6により軸本体1
まわりに回転自在に取付けられている。
うに中心部に軸受6を有し、この軸受6により軸本体1
まわりに回転自在に取付けられている。
【0022】7,7は軸受6をドラム中心部に取付ける
ための軸受取付腕、8,9は軸受6を軸方向に位置規制
するための上下のストッパである。
ための軸受取付腕、8,9は軸受6を軸方向に位置規制
するための上下のストッパである。
【0023】また、ガイドドラム5の外周面は、上下両
側部5a,5bがドラム端に向かって先すぼまりとなる
テーパ面、これらの間の部分(中間部)5cが垂直面に
それぞれ形成され、この中間部5cの外径寸法が竪孔4
の径寸法とほぼ同じに設定されている。
側部5a,5bがドラム端に向かって先すぼまりとなる
テーパ面、これらの間の部分(中間部)5cが垂直面に
それぞれ形成され、この中間部5cの外径寸法が竪孔4
の径寸法とほぼ同じに設定されている。
【0024】この構成によると、竪孔4の掘削中、ガイ
ドドラム5の外周面が孔壁に押し付けられることによ
り、このガイドドラム5を介して軸本体1の下部が孔壁
に支持される。これにより、同本体下部が孔中心部に保
持されるため、掘削抵抗の大きい個所(軸本体1に横荷
重が作用する個所)で軸本体下部の撓みが生じにくく、
軸全体の鉛直性が保持される。
ドドラム5の外周面が孔壁に押し付けられることによ
り、このガイドドラム5を介して軸本体1の下部が孔壁
に支持される。これにより、同本体下部が孔中心部に保
持されるため、掘削抵抗の大きい個所(軸本体1に横荷
重が作用する個所)で軸本体下部の撓みが生じにくく、
軸全体の鉛直性が保持される。
【0025】また、 ガイドドラム5は、軸本体1に対して回転自在であ
るため、孔壁との接触抵抗によって回転方向には静止し
たまま、軸本体1とともに下降(掘削時)および上昇
(引き抜き時)のみを行う。
るため、孔壁との接触抵抗によって回転方向には静止し
たまま、軸本体1とともに下降(掘削時)および上昇
(引き抜き時)のみを行う。
【0026】従って、同ドラム5を軸本体1に固定した
場合、すなわちドラム5が軸本体1と一体に回転する場
合と比較して、軸回転抵抗が格段に小さいため、回転駆
動源の動力ロスが最小限に少なくてすむ。
場合、すなわちドラム5が軸本体1と一体に回転する場
合と比較して、軸回転抵抗が格段に小さいため、回転駆
動源の動力ロスが最小限に少なくてすむ。
【0027】 ガイドドラム5の外周面が上下両側部
5a,5bで先すぼまりのテーパ状に形成されているた
め、掘削・引き抜き時に同ドラム5が孔壁に引っ掛かっ
たり食い込んだりしない。
5a,5bで先すぼまりのテーパ状に形成されているた
め、掘削・引き抜き時に同ドラム5が孔壁に引っ掛かっ
たり食い込んだりしない。
【0028】また、孔壁に岩石等の突起物がある場合、
テーパ状の上下両側部5a,5bがこの突起物を孔壁中
に押し込む作用をなすため、突起物が掻き出されるおそ
れが少ない。
テーパ状の上下両側部5a,5bがこの突起物を孔壁中
に押し込む作用をなすため、突起物が掻き出されるおそ
れが少ない。
【0029】すなわち、ガイドドラム5による孔壁刺激
が少なく、孔壁の崩壊、これによる掘削刃2の引き抜き
抵抗の増大という弊害が生じない。
が少なく、孔壁の崩壊、これによる掘削刃2の引き抜き
抵抗の増大という弊害が生じない。
【0030】第2実施例(図4,5参照) 第1実施例との相違点のみを説明する。
【0031】第2実施例では、第1実施例のガイドドラ
ム5が設けられた軸本体1の下部に、撹拌翼(オーガ
翼)を兼ねる螺旋状のガイド部材10が設けられてい
る。
ム5が設けられた軸本体1の下部に、撹拌翼(オーガ
翼)を兼ねる螺旋状のガイド部材10が設けられてい
る。
【0032】このガイド部材10は、平面視は一般的な
オーガ翼と同じ円形であるが、相違点として、両端面1
0a,10bが、一般的なオーガ翼では図5仮想線(符
号A)で示すように半径方向に直線状に延びているのに
対して、凸曲面に形成されている。
オーガ翼と同じ円形であるが、相違点として、両端面1
0a,10bが、一般的なオーガ翼では図5仮想線(符
号A)で示すように半径方向に直線状に延びているのに
対して、凸曲面に形成されている。
【0033】この構成により、ガイド部材10が、鉛直
保持作用を果たしながら、両端面10a,10bが孔壁
に引っ掛かったり食い込んだり、突起物を掻き出したり
せず、孔壁刺激が少ないものとなる。
保持作用を果たしながら、両端面10a,10bが孔壁
に引っ掛かったり食い込んだり、突起物を掻き出したり
せず、孔壁刺激が少ないものとなる。
【0034】また、ガイド部材10が撹拌翼を兼ねるた
め、ガイド専用部材を付加する場合と比較して、軸全体
の重量増が殆どない。
め、ガイド専用部材を付加する場合と比較して、軸全体
の重量増が殆どない。
【0035】また、ガイド部材10が螺旋状であるた
め、このガイド部材10が軸方向の十分長い範囲で孔壁
に接し、鉛直保持効果が高いものとなる。
め、このガイド部材10が軸方向の十分長い範囲で孔壁
に接し、鉛直保持効果が高いものとなる。
【0036】なお、図6に、上記第1実施例のガイドド
ラム5を設けた掘削軸イと、第2実施例のガイド部材兼
用撹拌翼10を設けた掘削軸ロと、第2実施例のガイド
部材10に代えて一般的な螺旋状撹拌翼(オーガ翼)を
軸本体下部に設けた掘削軸の3種類の掘削軸について、
孔壁刺激の度合いをモデル実験にて計測した結果を示
す。
ラム5を設けた掘削軸イと、第2実施例のガイド部材兼
用撹拌翼10を設けた掘削軸ロと、第2実施例のガイド
部材10に代えて一般的な螺旋状撹拌翼(オーガ翼)を
軸本体下部に設けた掘削軸の3種類の掘削軸について、
孔壁刺激の度合いをモデル実験にて計測した結果を示
す。
【0037】この実験では、孔壁に突起物を設け、この
突起物が受ける加速度によって孔壁刺激度合いを評価し
た。この加速度が小さいことは、孔壁が受ける力が小さ
いことを意味し、同図のように、掘削軸イ,ロによる
と、掘削軸ハと比較して加速度が平均値(+)およびピ
ーク値(○)ともに小さくなり、孔壁刺激が少ないとい
う結果を得た。
突起物が受ける加速度によって孔壁刺激度合いを評価し
た。この加速度が小さいことは、孔壁が受ける力が小さ
いことを意味し、同図のように、掘削軸イ,ロによる
と、掘削軸ハと比較して加速度が平均値(+)およびピ
ーク値(○)ともに小さくなり、孔壁刺激が少ないとい
う結果を得た。
【0038】他の実施例 図1〜図3に示す第1実施例では、ガイドドラム5の外
周面を上下両側部5a,5bでドラム端に向かって先す
ぼまりの傾斜面に形成したが、この傾斜面を曲面として
もよい。
周面を上下両側部5a,5bでドラム端に向かって先す
ぼまりの傾斜面に形成したが、この傾斜面を曲面として
もよい。
【0039】また、別の実施例として、図7に示すよう
にガイドドラム5全体または外周面全体を、ドラム端に
向かって先すぼまりとなる曲面状に形成してもよい。
にガイドドラム5全体または外周面全体を、ドラム端に
向かって先すぼまりとなる曲面状に形成してもよい。
【0040】さらに、図8に示すように、ガイドドラム
5全体または外周面を、上下方向の中央を境として上下
両側が先すぼまりとなる算盤珠形状に形成してもよい。
5全体または外周面を、上下方向の中央を境として上下
両側が先すぼまりとなる算盤珠形状に形成してもよい。
【0041】さらに、ガイド部材は、孔壁に接して軸本
体1を孔中心部に保持できる形状であればよい。従っ
て、同部材は、上記実施例のように必ずしも平面視円形
でなくとも、周方向に間欠的に設けてもよい。
体1を孔中心部に保持できる形状であればよい。従っ
て、同部材は、上記実施例のように必ずしも平面視円形
でなくとも、周方向に間欠的に設けてもよい。
【0042】一方、ガイド部材は、軸本体下端部のたわ
み量またはたわみ角が最小となる位置に設ければよい。
この位置は、具体的には上記実施例のように掘削刃1に
近い軸本体下部であり、この一個所のみでも十分な効果
が得られるが、必要に応じてこのガイド部材を軸本体1
の中間部にも設けてもよい。
み量またはたわみ角が最小となる位置に設ければよい。
この位置は、具体的には上記実施例のように掘削刃1に
近い軸本体下部であり、この一個所のみでも十分な効果
が得られるが、必要に応じてこのガイド部材を軸本体1
の中間部にも設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、掘削
軸本体における少なくとも掘削刃に近い下部外周に、掘
削孔の周壁に接して軸本体を孔中心部に保持するガイド
部材を設けたから、掘削軸本体の下部がこのガイド部材
を介して孔壁に支持され、孔中心部に保持される。
軸本体における少なくとも掘削刃に近い下部外周に、掘
削孔の周壁に接して軸本体を孔中心部に保持するガイド
部材を設けたから、掘削軸本体の下部がこのガイド部材
を介して孔壁に支持され、孔中心部に保持される。
【0044】これにより、軸全体の鉛直性が保たれ、掘
削抵抗の大きな個所での軸の撓みを抑制することができ
る。
削抵抗の大きな個所での軸の撓みを抑制することができ
る。
【0045】しかも、ガイド部材は掘削軸本体に部分的
に設ければよいため、軸全体重量の大幅な重量増を招か
ない。また、施工速度を低下させる必要もない。
に設ければよいため、軸全体重量の大幅な重量増を招か
ない。また、施工速度を低下させる必要もない。
【0046】さらに、請求項2の発明によると、ガイド
部材であるドラムが回転方向には静止したまま鉛直保持
作用を果たすため、このドラムにより軸の回転抵抗が増
加して動力ロスを招くというおそれがない。
部材であるドラムが回転方向には静止したまま鉛直保持
作用を果たすため、このドラムにより軸の回転抵抗が増
加して動力ロスを招くというおそれがない。
【0047】また、請求項3の発明によると、上記ドラ
ムが孔壁に食い込んだり、孔壁の突起物に引っ掛かった
りするおそれが少なくなる。すなわち、ドラムによる孔
壁刺激が少なく、孔壁の崩壊を招くおそれが少ない。こ
のため、孔壁崩壊による落下物に掘削刃が埋まって引き
抜き抵抗が大きくなる等のトラブルの発生を防止するこ
とができる。
ムが孔壁に食い込んだり、孔壁の突起物に引っ掛かった
りするおそれが少なくなる。すなわち、ドラムによる孔
壁刺激が少なく、孔壁の崩壊を招くおそれが少ない。こ
のため、孔壁崩壊による落下物に掘削刃が埋まって引き
抜き抵抗が大きくなる等のトラブルの発生を防止するこ
とができる。
【0048】一方、請求項4の発明によると、ガイド部
材が撹拌翼を兼ねるため、ガイド専用部材を付加する場
合と比較して、軸全体の重量増が殆どない。
材が撹拌翼を兼ねるため、ガイド専用部材を付加する場
合と比較して、軸全体の重量増が殆どない。
【0049】また、ガイド部材が螺旋状であるため、こ
のガイド部材が軸方向の十分長い範囲で孔壁に接し、鉛
直保持効果が高いものとなる。
のガイド部材が軸方向の十分長い範囲で孔壁に接し、鉛
直保持効果が高いものとなる。
【0050】しかも、このガイド部材の両端部を、一般
的な撹拌翼のように軸半径方向に直線状に延びる形状で
なく、凸曲面としているため、孔壁刺激が少ない。
的な撹拌翼のように軸半径方向に直線状に延びる形状で
なく、凸曲面としているため、孔壁刺激が少ない。
【図1】本発明の第1実施例を示す掘削軸全体の概略正
面図である。
面図である。
【図2】同実施例における掘削軸下部の拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図2相当図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】両実施例の掘削軸等の孔壁刺激の度合いをモデ
ル実験にて計測した結果を示す図である。
ル実験にて計測した結果を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す部分断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す部分断面図で
ある。
ある。
1 掘削軸本体 2 掘削刃 5 ガイドドラム(ガイド部材) 6 軸受 10 撹拌翼を兼ねるガイド部材 10a,10b ガイド部材の両端面
Claims (4)
- 【請求項1】 下端に掘削刃が設けられた掘削軸本体に
おける少なくとも上記掘削刃に近い下部外周に、掘削さ
れた孔の周壁に接して軸本体を孔の中心部に保持するガ
イド部材が設けられたことを特徴とする掘削軸。 - 【請求項2】 請求項1記載の掘削軸において、ガイド
部材として、円筒形のドラムが掘削軸本体まわりに回転
自在に取付けられたことを特徴とする掘削軸。 - 【請求項3】 請求項2記載の掘削軸において、ドラム
の外周面がドラム端に向かって先すぼまりに形成された
ことを特徴とする掘削軸。 - 【請求項4】 請求項1記載の掘削軸において、撹拌翼
を兼ねる螺旋状のガイド部材が設けられ、このガイド部
材の両端面が凸曲面に形成されたことを特徴とする掘削
軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6843893A JPH06280250A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 掘削軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6843893A JPH06280250A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 掘削軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280250A true JPH06280250A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13373716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6843893A Pending JPH06280250A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 掘削軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06280250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012122272A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Ohbayashi Corp | 地盤改良用注入装置 |
CN108222856A (zh) * | 2016-12-12 | 2018-06-29 | 四川煜天石油机械设备有限公司 | 耐磨旋转扶正器 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP6843893A patent/JPH06280250A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012122272A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Ohbayashi Corp | 地盤改良用注入装置 |
CN108222856A (zh) * | 2016-12-12 | 2018-06-29 | 四川煜天石油机械设备有限公司 | 耐磨旋转扶正器 |
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