JP2580316Y2 - 地盤改良機の掘削混合装置 - Google Patents

地盤改良機の掘削混合装置

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JP2580316Y2
JP2580316Y2 JP7803292U JP7803292U JP2580316Y2 JP 2580316 Y2 JP2580316 Y2 JP 2580316Y2 JP 7803292 U JP7803292 U JP 7803292U JP 7803292 U JP7803292 U JP 7803292U JP 2580316 Y2 JP2580316 Y2 JP 2580316Y2
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▲隆▼浩 林
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ヨーコン株式会社
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この考案は、軟弱地盤中に円柱状
の強化地盤を形成する地盤改良機において、掘削と同時
に掘削土と固化材とを混合する掘削混合装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の掘削混合装置として、例
えば、特公昭58−29375号公報に開示された技術
が知られている。この従来装置は、図2に示すように、
掘進機構(図示略)により正逆回転される掘削軸21を
備え、その下端には掘削翼22が設けられている。掘削
翼22より上方の掘削軸21には掘削径Dと略同径の円
筒体23が相対回転可能に支持され、その外周面には回
転規制板24が設けらるとともに、内周面には複数枚の
共回り防止翼25が掘削軸21に直交する方向へ突設さ
れている。円筒体23の内側及びそれより上方において
掘削軸21には、掘削土と固化材とを攪拌混合する攪拌
翼26が周方向及び上下に多数枚配設されている。
【0003】上記のように構成された従来装置において
は、掘削直後の土塊が掘削翼22に追従して共回りする
が、円筒体23が回転規制板24を介して地盤に固定さ
れているため、円筒体23の内部では共回り防止翼25
により土塊の共回りが防止される。そして、この状態
で、共回り防止翼25と攪拌翼26とによって掘削土が
攪拌され、その掘削土と固化材とが混合されて、軟弱地
盤中に円柱状の強化地盤が形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の掘削
混合装置によると、掘削軸21に多数枚の攪拌翼26を
設ける必要があって、製作コストが高くつくという問題
点があった。しかも、攪拌翼26は固定状態の共回り防
止翼25に比較的接近した位置で回転するので、掘削土
による回転抵抗が大きく、掘削速度が遅くなり、攪拌効
率も低下し、施工能率に悪影響を及ぼすという問題点が
あった。また、石や硬い土塊が共回り防止翼25と攪拌
翼26との間に食込むこともあり、こうした場合には、
円筒体23が回転規制板24によって強固に回り止めさ
れているため、共回り防止翼25及び攪拌翼26が破損
してしまうという不具合もあった。
【0005】そこで、この考案の課題は、安価に製作で
き、施工能率を向上でき、破損のおそれも少なくできる
掘削混合装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案の掘削混合装置は、軟弱地盤を掘削し、
掘削土と固化材とを混合して、軟弱地盤中に円柱状の強
化地盤を形成する地盤改良機において、正逆回転される
掘削軸と、掘削軸の下端に設けられた掘削翼と、掘削翼
の上方において掘削軸と逆方向へ回転可能に支持された
掘削径と略同径の円筒体と、円筒体の内周面に掘削軸の
軸線に対し傾斜するように固着された攪拌翼とで構成さ
れる。
【0007】
【作用】この考案の掘削混合装置によれば、掘削された
土塊が掘削翼に追従して共回りする状態で円筒体の内部
に送り込まれる。円筒体は前記掘削翼と逆方向に回転す
るため、土塊は円筒体の内部で回転しつつ攪拌翼に衝突
して粉砕される。この場合、攪拌翼が掘削軸の軸線に対
し傾斜するように設けられているので、その攪拌翼によ
って土塊ばかりでなく石までも効率く攪拌されて固化材
と混合される。
【0008】
【実施例】以下、この考案を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本実施例の掘
削混合装置は地盤改良機の掘進機構(図示略)により正
逆回転される掘削軸1を備えている。掘削軸1の下端に
は、回転に伴い地盤を掘削する複数枚の掘削翼2が設け
られている。掘削翼2より上方の掘削軸1には、ギヤ
(図示せず)を介してスリーブ3が、軸方向に移動を阻
止され、且つ掘削軸1と逆回転するように挿着されてい
る。
【0009】スリーブ3には、掘削径と略同径つまり掘
削翼2の突出長さと略等しい半径の円筒体4が上下のア
ーム5を介して一体回転可能に支持されている。円筒体
4の外周面はフラットに形成されるとともに、円筒体4
の内周面には三日月形をした複数枚の攪拌翼6が掘削軸
1の軸線に対しスパイラル状に固着されている。なお、
攪拌翼6を共通の螺旋上に等角度をおいて複数枚配列し
てもよく、または、それぞれ異なる傾斜角度で複数枚配
列することもでき、或いは、連続する1枚の螺旋板で形
成することも可能であり、その他、攪拌翼6の取り付け
態様を掘削地盤の性状に応じて適宜に変更することがで
きる。
【0010】上記のように構成した本実施例の掘削混合
装置によれば、掘削された土塊が掘削翼2に追従して共
回りする状態で円筒体4の内部に送り込まれる。円筒体
4は掘削径と略同径に形成され、掘削翼2と逆回転する
ので、土塊は円筒体4の内部で回転しつつ逆回転する攪
拌翼6に衝突して粉砕される。この場合、攪拌翼6が掘
削軸1の軸線に対し傾斜するように設けられているの
で、各攪拌翼6により土塊が効率よく攪拌されて、掘削
軸1から供給された固化材と混合される。
【0011】したがって、従来とは異なり共回り防止翼
がないから、その結果、掘削土が共回り防止翼と撹拌翼
との間に食い込んだりする事態がなくなり、堀進抵抗が
少なく、土塊の撹拌効率も向上する。それ故、装置全体
を安価に製作でき、施工能率を向上でき、破損のおそれ
も少なくできる。円筒体4は、通常の回転抵抗下では掘
削翼2と逆方向に回転するが、異常な回転抵抗が作用し
た場合には逆回転から開放されるクラッチ機構を組み込
んで無理な力が作用することを防止し、その寿命を向上
させることができる。
【0012】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能
である。
【0013】
【考案の効果】以上に詳述したように、この考案によれ
ば、攪拌翼を、掘削翼と逆回転する円筒体の内周面に掘
削軸の軸線に対しスパイラル状に設けたので、施工能率
を向上でき、破損のおそれを少なくできるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す掘削混合装置の斜視図
である。
【図2】従来の掘削混合装置の断面図である。
【符号の説明】
1・・掘削軸、2・・掘削翼、3・・スリーブ、4・・
円筒体、5・・アーム、6・・攪拌翼。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱地盤を掘削し、掘削土と固化材とを
    混合して、軟弱地盤中に円柱状の強化地盤を形成する地
    盤改良機において、正逆回転される掘削軸と、掘削軸の
    下端に固着された掘削翼と、掘削径と略同径で、掘削翼
    の上方において掘削軸に対して逆回転可能に支持された
    円筒体と、その円筒体の内周面に掘削軸の軸線に対しス
    パイラル状に固着された攪拌翼とで構成した掘削混合装
    置。 【0001】
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