JPH06280124A - 柄織細幅織物 - Google Patents

柄織細幅織物

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Publication number
JPH06280124A
JPH06280124A JP5066907A JP6690793A JPH06280124A JP H06280124 A JPH06280124 A JP H06280124A JP 5066907 A JP5066907 A JP 5066907A JP 6690793 A JP6690793 A JP 6690793A JP H06280124 A JPH06280124 A JP H06280124A
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JP
Japan
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woven fabric
woven
weave
pattern
design
Prior art date
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Application number
JP5066907A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
宏明 鈴木
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KIKUCHI UEBU TEC KK
Original Assignee
KIKUCHI UEBU TEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 細幅の柄織物で有って、表面が平滑で手触
り、感触が優れ、然かも耐摩耗性に優れ、且つ単一の色
で形成された柄、模様或は文様が、当該織物の表裏両面
に形成された、高級感の有る安価な細幅織物を提供す
る。 【構成】 マルチフィラメント糸2を経糸3に使用し
て、ジャカード織機により織成された織物で構成された
本体部分4からなり、当該本体部分の織物を構成する基
本織組織が両面斜文織りに選定され、且つ当該織物の地
部分5と文様部分6の少なくとも何れか一方の部分を構
成する織組織は、当該基本織組織を変化させた変化織組
織で構成されているベルト用柄織物1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柄織細幅織物に関する
ものであり、特に詳しくは、表裏両面に経糸による織柄
模様が形成された細幅ジャカード織物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、シートベルト、ネーム織り、
ギター用ベルト、ヘアバンド、チロリアンテープ等の細
幅織物には、その使用用途に応じて、複数種の色糸を用
いて文字、模様、文様等(以下、文字、模様、文様等を
単に文様と称する)を形成させるものが知られている。
【0003】処で、係る従来に於ける文様を有する細幅
織物に於いては、緯糸を織組織の変化を利用して当該織
物の表面に浮き出させる長さを適宜変化させる事によっ
て、所定の色柄を含めた模様を顕出させるものが多く、
経糸によって文様を顕出させるものは少い。又、係る従
来の細幅柄織物に於いては、当該文様等は、当該織物が
使用される場合に表面となる片面にのみ該文様等を織り
出し、その裏面は、使用中は外部から見えない様にして
使用するものが殆どで有った。
【0004】一方、従来の広幅織物に於いて、該文様等
を形成させる場合に、当該織物を、同一色(単色)で構
成するに際して、例えば地部分を平織組織として、柄部
分を綾織組織として、織組織の相違に基づいて柄を出さ
せる様にしたものが知られている。又素材や繊度の異な
る糸で文様を形成させるものも知られている。
【0005】従来のジャガード織物に、例外として二重
織の芯に柄糸を織り込みこれを部分的に表面に浮き出さ
せて文様を形成するものがある。この場合も片面のみ文
様とする物が殆どといってよい。即ち従来では、二重織
という制約と表面の地糸の間から柄糸を浮かせる為に、
基本組織を平織とせざるを得ないのでジャガード織らし
い緻密な柄は出せない。また表面に糸を浮かせて柄を出
すので浮き糸が多くなり摩擦に弱く用途が装飾用に限定
される。又簡単な柄やロゴタイプを織ることが多くジャ
ガードよりもドビーで織り出すことが通常である。(ド
ビーで済む程度のものしかできないともいえる)その他
は例外なく片面のみ使用することを前提に製織されてい
るものであった。
【0006】いずれにしても、従来の文様を有数織物は
主として装飾性に重点をおき造られており、従って当該
織物の表面が凹凸状になっていたり、縦緯糸の浮いてい
る長さが長い部分が多かったりしておりもの表面の耐摩
耗性が低く耐久性に欠ける欠点が有った。更に、従来の
文様を有する織物は、例外なくと言ってよい程、縦緯糸
を細く密度を高めて文様効果を出す様にしてあり、生産
効率が悪いという問題が有った。
【0007】又、織物の片面にのみ文様が出ていて両面
を使用する用途には使えない不便が有った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、細幅の柄織物で有って、
表面が平滑で、感触が良く、然かも耐摩耗性に優れ、且
つ単一の色で形成された文様等が、当該織物の表裏両面
に形成された、高級感の有る安価な織物を提供するもの
である。
【0009】更に、本発明ではジャカード織物でありな
がら、強い引張強力や耐摩耗性、耐水性、耐熱性、染色
堅牢度等の耐久性のある、従来技術では得られなかった
新規の織物も提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、本発明に係る第1の態様に於い
ては、マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャカ
ード織機により織製される一重の織物であって、当該織
物を構成する基本織組織を両面斜文織りとし、且つ当該
織物の地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が当該
基本織組織を変化させた変化織組織で構成されている柄
織細幅織物が提供され、又本発明に係る第1の態様に於
いては、マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャ
カード織機により織製される一重の織物であって、当該
織物を構成する表裏面のそれぞれの基本織組織を両面斜
文織りとし、且つ当該織物の表裏面のそれぞれの地部分
と文様部分の何れか一方、又は双方が当該基本織組織を
変化させた変化織組織で構成されている柄織細幅織物が
提供される。
【0011】又、本発明に係る第1の態様に於いては、
マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャカード織
機により織製される一重の織物であって、当該織物をこ
うおせいする織り組織は、外観は斜文織りである自結接
織組織を基本織組織とし、且つ当該織物の表裏面のそれ
ぞれの地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が当該
基本織組織を変化させた変化織組織で構成されている柄
織細幅織物が提供されるのである。
【0012】
【作用】本発明に係る該柄織細幅織物は、上記した様な
技術構成を有している事から、マルチフィラメント縦糸
を使用した該織物の表裏両面は、地部分と文様部分の織
組織が変化して形成されているので、当該経糸の光の乱
反射が、当該織組織に相違によって異なる事を利用して
所定の模様、文様が地部分と文様部分で異なる事によ
り、同一色でありながら両面ともに文様が視覚されるも
のである。
【0013】然かも、本発明に於いては、当該細幅織物
は、その表面が平坦で且つ平滑であるので、感触が良
く、耐摩耗性に優れていて耐久性も高い。本発明に係る
柄織細幅織物は、例えば、シートベルト、ネーム織り、
ギター用ベルト、ヘアバンド、チロリアンテープ、及び
鞄、手提げ等のベルト等に使用する事が出来る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る柄織細幅織物の具体例
を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
に係る柄織細幅織物の外観を示す概略図であり、図中、
マルチフィラメント糸2を経糸3に使用して、ジャカー
ド織機により織成された織物であって、地部分5と文様
部分6からなり、当該織物を構成する基本織組織が2/
2若しくは3/3等の両面斜文織とし、且つ当該織物の
地部分5と文様部分の何れか一方又は双方の織組織は、
当該織組織を変化させた変化織組織で構成されている柄
織細幅織物1が示されている。
【0015】つまり、地部分を基本組織として文様部分
をその変化組織としたり、文様部分を基本組織とし地部
分を変化組織としても良い。更に、地部分と文様部分を
何れも基本織組織を変化させた異なる変化組織としても
良い。本発明に係る柄織細幅織物1に於いては、一重織
組織でも二重織組織でも上記した構成は可能であって、
二重織組織で上記した構成を採用する場合は、地糸より
も細い接結糸を使用するか風通織状に表裏の糸を交換し
て接結する。
【0016】更に、本発明に係る該柄織細幅織物1に於
いては、基本織組織を図7に示す様な織組織とし、これ
を地組織にして、一方文様部分を基本組織を変化させ
た、例えは図8に示す様な変化組織とする事も可能であ
る。係る図7、図8に示す様に、経糸が表面から裏面
に、裏面から表面に移動して織られる組織を本発明に於
いては自結接織組織と言う。
【0017】又、本発明に係る該柄織細幅織物1に於い
てさいよいうされる変化織組織は、基本織組織が例えば
2/2であれば2/2の織組織の変化組織とするもので
ある。係る変化組織の例としては、原則として基本織組
織のアップダウンはそのままで破れ斜文、飛び斜文、山
形斜文、網代斜文等の組織を採用するとか、上記の基本
織組織から適宜の部分を省略したり、糸を引き揃えて組
織させても良い。部分的に変化させる様にしたもので有
っても良い。
【0018】例えば、基本的織組織を2/2綾織とした
場合、その変化組織の例が図2〜図6に示されている。 1.破れ斜文織 図2は実施例に用いた文様部分の組織
で、右上がり綾4本と左上がり綾4本を交互に配列した
もの。綾目方向を交互に切り替えるのが破れ斜文で1方
向に2本から8本位の範囲で任意の本数とする。本数が
多くなると所謂杉綾になる。 2.飛び斜文織 図3に示したように2/2綾であれば
4本1組で完全組織となるがその中の何本かを削除して
綾目を飛ばしたものを言う。 3.山形斜文織 図4に示すように破れ斜文に類似する
もので綾目方向を交互に切り替えるが切り替え部分が頂
点になるようにしたもの。これも同一方向に本数が多く
なると所謂杉綾になる。 4.網代斜文織 図5に示すように所謂網代編みのよう
に織ったもの。 5.部分的に省略する。 図6は2/2綾の4本1組の
中で対称的な動きをする2本を交互に一定本数織り込
み、別の2本を同様に交互に一定本数織り込んでAとB
の領域を組み合せた柄とする。 6.糸を引揃えにする。 図7の杉綾組織を変形したよ
うな例である。
【0019】通常は地部分を基本組織として、文様部分
を上記のいずれか又は、複数の変化組織とするが、これ
に限らず、基本組織とその変化組織はどの様な組み合わ
せであってもよい。基本組織と変化組織との境目は2ア
ップ2ダウンの組織が崩れて、一面から見たときに1ア
ップもしくは3アップ又は1ダウンもしくは3ダウンと
なる箇所が無作為に出現するが、実際に製織してみると
傷にならず、むしろ無作為に出現した変則のアップダウ
ンが予期しない文様の視覚効果が発生して趣のあるもの
になった。この変則部分があっても摩耗試験等の物性試
験結果に有意な差は認められなかった。
【0020】本発明に係るベルト用細幅柄織物は上記し
た様に、両面に文様が形成されている織物であってしか
も両面使用が可能なジャガード織物である。又本発明は
文様が有っても、表面の凹凸が殆どなくて厚さがほぼ一
定の織物である。従来は、ジャガード織りは、柄を顕在
させる為に経糸又は緯糸を浮かす部分が多く、意識して
表面に盛り上げるように織ることもされるのであって、
本発明のように表面の凹凸を意識してなくすという発想
はなかった。更に本発明では耐摩耗性に優れていて、強
い引張強力も合わせ持つ耐久性の高いジャガード織物を
得ることが出来る。
【0021】本発明に係る柄織細幅織物は、異色糸を使
用せず経糸のみで織組織の相違による光の乱反射の作用
で文様を視覚させるものであるから、多くの緯糸は、外
部から見えない程度に経糸密度を高密度にする事が望ま
しい。経糸の太さそのものは、従来のジャガード織物の
様に、極細の糸を使用しなくても良い。
【0022】例えば、シートベルト用ウェビングの例で
説明すると、幅は約50mmで経糸は、ポリエステル1
000dで400本前後であり、緯糸はポリエステル1
000d相当の太さで30mm間に20本前後の打ち込
み数であるが、この様な織物構成でも本発明によればジ
ャガード柄織とすることを可能としたものである。係る
構成の織物をジャガードで文様を織りだす事は全く新規
な技術思想である。
【0023】以下に本発明に係る柄織細幅織物の具体例
を説明する。 〔実施例1〕 用 途 カバン用肩掛けベルト 使用織機 ニードル細幅織機(ジャガード640フック
付き) 厚さ 1.2mm 巾49.0mm (何れも染色仕上加工
後の寸法) 経糸 ナイロン 840d−96f/1 401本 緯糸 ナイロン 420d−48f無撚 19ピッ
ク/30mm間 織り組織 地部分 2/2片流れ綾織 文様部分 2/2綾4本毎の破れ斜文 色相 カバン本体の色に合わせて後染めで染色仕上を
施した。
【0024】文様は所謂ベーズリー文様で、表裏は同じ
文様ではないが一見して受ける印象は違ったように見え
ない。離れて見ると柄は見えないが近づいて見ると光の
乱反射により文様が視覚される。製品として、高級カバ
ンに取付られたものを見ると、ベルト自身は派手に目立
たないが良くみると趣が有って、カバン本体を引き立て
る高級感が有り使用者に好評で有った。
【0025】その他の文様として、左右対称で表裏が同
じ文様は勿論、幾何学的模様や雲型文様・唐草文様・散
らし文様・花文様等が使用できる。 〔実施例2〕 用 途 カバン用肩掛けベルト 使用織機 ニードル細幅織機(ジャガード640フック
付き) 厚さ 1.3mm 巾49.6mm (何れも染色仕上加工
後の寸法) 経糸 ポリエステル 500d−96f/1 640本
(ジャガード通し) 耳糸 ポリエステル 500d−96f/1 152本
(普通開口装置通し) 緯糸 ポリエステル 250d−48f無撚 38
ピック/30mm間 織り組織 2/2二重織 (地部分と文様部分の境界で
風通織状に経糸の表裏を入替えた) 地部分 2/2片流れ綾織 文様部分 2/2綾4本毎の破れ斜文 色相 カバン本体の色に合わせて後染めで染色仕上を
施した。
【0026】文様は図9に示す様に文様で、表裏は同じ
文様ではないが一見して受ける印象は違ったように見え
ない。離れて見ると柄は見えないが近づいて見ると光の
乱反射により文様が視覚される。製品として、高級カバ
ンに取付られたものを見ると、ベルト自身は派手には目
立たないが、良くみると趣が有って、カバン本体を引き
立てる高級感が有り使用者に好評で有った。
【0027】その他の文様として、実施例1と同様に、
左右対称で表裏が同じ文様は勿論、幾何学的模様や雲型
文様・唐草文様・散らし文様・花文様等が使用できる。
実施例1と実施例2に共通して言えることは、基本織組
織と変化織組織の境目は2アップ2ダウンの組織が部分
的に崩れて、一面から見た時に一アップもしくは3アッ
プ又は、一ダウン若しくは3ダウンとなる箇所が無作為
に出現するが、実際に製織してみると傷にはならず、む
しろ無作為に出現した変則のアップダウンが予期しない
文様の視覚効果が発生して、趣のあるものとなった。
【0028】この変則部分が有っても、摩耗試験等の物
理試験結果に有意な差は認められなかった。 〔実施例3〕 用 途 カバン用肩掛けベルト 使用織機 ニードル細幅織機(ジャガード640フック
付き) 厚さ 1.3mm 巾49.6mm (何れも染色仕上加工
後の寸法) 経糸 ポリエステル 500d−96f/1 640本
(ジャガード通し) 耳糸 ポリエステル 500d−96f/1 152本
(普通開口装置通し) 緯糸 ポリエステル 250d−48f無撚 38
ピック/30mm間 織り組織 2/1自結接二重織 図7及び図8に示さ
れる織組織 地部分 図7に示す織組織 文様部分 図8に示す織組織 色相 カバン本体の色に合わせて後染めで染色仕上を
施した。
【0029】この実施例では、実施例2の仕様で織組織
を2/1自結接二重織に変更して製織したものである。
地部分の外観は、実施例1の地部分と殆ど同じ外観であ
り、文様部分は6本毎の破れ斜文となるので若干異なる
ものの、ほぼ同様の外観となった。実施例1に比較する
と長手方向にやや腰が出来ている。
【0030】この織組織を採用すると、表裏が接結して
いるため、柄を大きくすることが無理なく出来るので、
文様デサインの選択の幅が拡大する。
【0031】
【発明の効果】本発明に於いては、上記した様な構成を
採用しているので、下記の様な効果の高いジャガード織
柄細幅織物を得る事が可能となる。 (1)表裏両面に文様が形成され、従って両面を使用す
る事が出来る。 (2)表裏両面に文様が存在していても、織物の表面に
長い浮糸や凹凸が無く、厚さが一定で、感触が優れてい
る。
【0032】(3)耐摩耗性に優れていと同時に引張強
力が高く耐久性の大きい従来にないジャガード織柄ベル
トである。 (4)異なる色糸を使用することなく文様を織り出す事
が出来ると同時に緯糸の打ち込み数を大幅に削減する事
が出来るので生産コストが低減される。 (5)従来のジャガード細幅織物は、けばけばしい派手
な外観のもので有ったのに対し、比較的に地味で落ち着
いた外観の文様を控え目に出す事により高級感を演出す
る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る柄織細幅織物の外観の一
例を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、基本織組織の変化織組織の一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、基本織組織の変化織組織の他の例を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、基本織組織の変化織組織の別の例を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、基本織組織の変化織組織の更に他の例を示す図であ
る。
【図6】図6は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、基本織組織の変化織組織の他の例を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る柄織細幅織物を構成す
る、他の基本織組織の例を示す図である。
【図8】図8は、図7に示された他の基本織組織の変化
織組織の例を示す図である。
【図9】図9は、本発明に係る柄織細幅織物の外観文様
の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…柄織細幅織物 2…マルチフィラメント糸 3…経糸 5…地部分 6…文様部分、柄部分 7…緯糸
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】いずれにしても、従来の文様を有する織物
は主として装飾性に重点をおき造られており、従って当
該織物の表面が凹凸状になっていたり、経緯糸の浮いて
いる長さが長い部分が多かったりしておりもの表面の耐
摩耗性が低く耐久性に欠ける欠点が有った。更に、従来
の文様を有する織物は、例外なくと言ってよい程、経緯
糸を細く密度を高めて文様効果を出す様にしてあり、生
産効率が悪いという問題が有った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、本発明に係る第1の態様に於い
ては、マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャカ
ード織機により織製される一重の織物であって、当該織
物を構成する基本織組織を両面斜文織りとし、且つ当該
織物の地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が当該
基本織組織を変化させた変化織組織で構成されている柄
織細幅織物が提供され、又本発明に係る第2の態様に於
いては、マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャ
カード織機により織製される二重の織物であって、当該
織物を構成する表裏面のそれぞれの基本織組織を両面斜
文織りとし、且つ当該織物の表裏面のそれぞれの地部分
と文様部分の何れか一方、又は双方が当該基本織組織を
変化させた変化織組織で構成されている柄織細幅織物が
提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】又、本発明に係る第の態様に於いては、
マルチフィラメント糸を経糸に使用して、ジャカード織
機により織製される二重の織物であって、当該織物をこ
うおせいする織り組織は、外観は斜文織りである自結接
織組織を基本織組織とし、且つ当該織物の表裏面のそれ
ぞれの地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が当該
基本織組織を変化させた変化織組織で構成されている柄
織細幅織物が提供されるのである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【作用】本発明に係る該柄織細幅織物は、上記した様な
技術構成を有している事から、マルチフィラメント経糸
を使用した該織物の表裏両面は、地部分と文様部分の織
組織が変化して形成されているので、当該経糸の光の乱
反射が、当該織組織に相違によって異なる事を利用して
所定の模様、文様が地部分と文様部分で異なる事によ
り、同一色でありながら両面ともに文様が視覚されるも
のである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】然かも、本発明に於いては、当該細幅織物
は、その表面が平坦で且つ平滑であるので、感触が良
く、耐摩耗性に優れていて耐久性も高い。本発明に係る
柄織細幅織物は、例えば、シートベルト、ギター用ベル
、及び鞄、手提げ等のベルト等に使用する事が出来
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】更に、本発明に係る該柄織細幅織物1に於
いては、基本織組織を図7に示す様な織組織とし、これ
を地組織にして、一方文様部分を基本組織を変化させ
た、例え図8に示す様な変化組織とする事も可能であ
る。係る図7、図8に示す様に、経糸が表面から裏面
に、裏面から表面に移動して織られる組織を本発明に於
いては自結接織組織と言う。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】又、本発明に係る該柄織細幅織物1に於い
採用される変化織組織は、基本織組織が例えば2/2
であれば2/2の織組織の変化組織とするものである。
係る変化組織の例としては、原則として基本織組織のア
ップダウンはそのままで破れ斜文、飛び斜文、山形斜
文、網代斜文等の組織を採用するとか、上記の基本織組
織から適宜の部分を省略したり、糸を引き揃えて組織さ
せても良い。部分的に変化させる様にしたもので有って
も良い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】例えば、基本的織組織を2/2綾織とした
場合、その変化組織の例が図2〜図6に示されている。 1.破れ斜文織 図2は実施例に用いた文様部分の組織
で、右上がり綾4本と左上がり綾4本を交互に配列した
もの。綾目方向を交互に切り替えるのが破れ斜文で1方
向に2本から8本位の範囲で任意の本数とする。本数が
多くなると所謂杉綾になる。 2.飛び斜文織 図3に示したように2/2綾であれば
4本1組で完全組織となるがその中の何本かを削除して
綾目を飛ばしたものを言う。 3.山形斜文織 図4に示すように破れ斜文に類似する
もので綾目方向を交互に切り替えるが切り替え部分が頂
点になるようにしたもの。これも同一方向に本数が多く
なると所謂杉綾になる。 4.網代斜文織 図5に示すように所謂網代編みのよう
に織ったもの。 5.部分的に省略する。 図6は2/2綾の4本1組の
中で対称的な動きをする2本を交互に一定本数織り込
み、別の2本を同様に交互に一定本数織り込んでAとB
の領域を組み合せた柄とする。 6.部分的に経糸を引揃えにす
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチフィラメント糸を経糸に使用し
    て、ジャカード織機により織製される一重の織物であっ
    て、当該織物を構成する基本織組織を両面斜文織りと
    し、且つ当該織物の地部分と文様部分の何れか一方、又
    は双方が当該基本織組織を変化させた変化織組織で構成
    されている事を特徴とする柄織細幅織物。
  2. 【請求項2】 マルチフィラメント糸を経糸に使用し
    て、ジャカード織機により織製される一重の織物であっ
    て、当該織物を構成する表裏面のそれぞれの基本織組織
    を両面斜文織りとし、且つ当該織物の表裏面のそれぞれ
    の地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が当該基本
    織組織を変化させた変化織組織で構成されている事を特
    徴とする柄織細幅織物。
  3. 【請求項3】 マルチフィラメント糸を経糸に使用し
    て、ジャカード織機により織製される一重の織物であっ
    て、当該織物をこうおせいする織り組織は、外観は斜文
    織りである自結接織組織を基本織組織とし、且つ当該織
    物の表裏面のそれぞれの地部分と文様部分の何れか一
    方、又は双方が当該基本織組織を変化させた変化織組織
    で構成されている事を特徴とする柄織細幅織物。
  4. 【請求項4】 マルチフィラメント糸を経糸に使用し
    て、ジャカード織機により織製される織物であって、2
    /2若しくは3/3等の両面斜文の織組織を基本とし、
    地部分と文様部分の何れか一方、又は双方が前記基本織
    組織を変化させた変化織組織で構成されている事を特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載の柄織細幅織物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001336668A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Heisei Polymer Co Ltd 地中埋設物標識
KR100958732B1 (ko) * 2008-11-25 2010-05-18 광진섬유(주) 비대칭 양면 무늬를 지닌 자카드 직물 및 그 제조방법
CN102505266A (zh) * 2011-10-18 2012-06-20 辽宁柞蚕丝绸科学研究院有限责任公司 柞蚕丝大提花床品及织造工艺方法

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