JPH06279419A - 新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤 - Google Patents

新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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JPH06279419A
JPH06279419A JP7439293A JP7439293A JPH06279419A JP H06279419 A JPH06279419 A JP H06279419A JP 7439293 A JP7439293 A JP 7439293A JP 7439293 A JP7439293 A JP 7439293A JP H06279419 A JPH06279419 A JP H06279419A
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JP
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difluorophenyl
phenoxy
triazol
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Withdrawn
Application number
JP7439293A
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English (en)
Inventor
Masazumi Tomari
正純 泊
Jun Takagi
純 高木
Noritoshi Tsuji
教憲 辻
Osamu Sakuma
修 佐久間
Hiroyuki Ooto
啓幸 大音
Yoko Iwase
曜子 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Tanabe Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tanabe Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗真菌活性を有するトリアゾール誘導体を提
供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 はともに水素原子若しくは一方が
水素原子で他方が低級アルキル基又は互いに一緒になっ
てエチレン基を表し、R3 はアルキル基を表し、R4
水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子を表し、n
は1乃至2を表す。)で示されるトリアゾール誘導体及
び生理学的に許容されるその塩並びにこれらを有効成分
とする抗真菌剤である。これらは極めて強力な抗真菌作
用を有し、動物及びヒトに対する表在性又は深在性真菌
症の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明化合物は、抗真菌活性を有
するトリアゾール誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、抗真菌剤として、市販のケトコナ
ゾール等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、より有
効な抗真菌活性を有する化合物を見出すべく鋭意研究を
重ねてきたところ、新たに合成したトリアゾール誘導体
及び生理学的に許容されるその塩が、特に臨床上非常に
重要であるカンジダ症やアスペルギルス症の原因菌であ
るカンジダ(Candida)属の菌やアスペルギルス
(Aspergillus)属の菌に対して極めて強力
な抗真菌作用を有することを見出し、本発明に到達した
ものである。
【0004】本発明の目的は、抗真菌剤として有用なト
リアゾール誘導体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 及びR2 はともに水素原子若
しくは一方が水素原子で他方が低級アルキル基又は互い
に一緒になってエチレン基を表し、R3 はアルキル基を
表し、R4 は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子を表し、nは1乃至2を表す。)で示されるトリアゾ
ール誘導体及び生理学的に許容されるその塩が提供され
る。
【0008】本発明の化合物(I)は、少なくとも一つ
の不斉中心を持っており、複数の光学異性体及びジアス
テレオマーが存在する。化合物(I)は、これら全ての
光学異性体及びジアステレオマー並びにそれらの混合物
を包含するものである。
【0009】化合物(I)の塩としては、生理学的に許
容される塩であれば特に限定するものでなく、例えば塩
酸、硝酸、硫酸、臭化水素、ヨウ化水素、リン酸等の無
機酸との塩、酢酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リ
ンゴ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機酸との塩、
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩が挙げら
れる。また、化合物(I)及び生理学的に許容されるそ
の塩の水和物も本発明に包含される。
【0010】化合物(I)は下記の反応工程に従って製
造することができる。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】m−ジフルオロベンゼン(II)とα−ハロ
ゲノ置換酸ハロゲン化物(III )を、無溶媒又は溶媒の
存在下、フリーデル−クラフツ反応に付すことによりア
シル体(IV)を製造する。反応溶媒としてはジクロロメ
タン、クロロホルム、二硫化炭素、ニトロベンゼン等が
用いられ、反応温度は−10〜120℃であるが、好ま
しくは0〜70℃で行うのがよい。
【0015】次に、アシル体(IV)とフェノール体のア
ルカリ金属塩(V)を反応させるか、又はアシル体(I
V) とフェノール体(V)を炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、カリウム
t−ブトキシド等の存在下、通常使用される溶媒中反応
することによりケトン体(VI)を製造する。反応温度は
−20℃から溶媒の沸点までであるが、好ましくは0〜
70℃で行うのが良い。溶媒はN,N−ジメチルホルム
アミド(以下、DMFという)、アセトン等が使用され
るが、特にこれに限定されるものではない。
【0016】次に、ケトン体(VI)とジメチルスルホニ
ウム メチリド又はジメチルオキソスルホニウム メチ
リドとの反応によって、オキシラン体(VII )を製造す
る。反応溶媒としてはジメチルスルホキシド(以下、D
MSOという)、テトラヒドロフラン(以下、THFと
いう)等が使用されるが、特にこれに限定されるもので
はない。反応温度は−78℃から溶媒の沸点までである
が、好ましくは−40〜100℃で行うのが良い。
【0017】m=1又は2の化合物(I)およびm=0
の中間体(I')は、オキシラン体(VII )と1〜5当量
の1,2,4−トリアゾールのアルカリ金属塩(VIII)
と反応させるか、1〜5当量の1,2,4−トリアゾー
ル(VIII)と炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の塩基、カリウム t−ブ
トキシド等のアルカリアルコキシド又は水素化ナトリウ
ム等の存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製
造することができる。反応溶媒としてはDMF、DMS
O等の有機溶媒が使用されるが、特にこれに限定される
ものではない。反応温度は室温から溶媒の沸点までであ
るが、好ましくは40〜130℃で行うのがよい。但
し、R1 及びR2 の一方が水素原子で他方が低級アルキ
ル基の場合は、(2R* ,3R* )体と(2R* ,3S
* )体をカラムクロマトグラフィー等の適当な方法によ
り分離することができる。
【0018】m=0である中間体(I')は、メタクロロ
過安息香酸(以下、m−CPBAという)や過酸化水素
のような適当な酸化剤で酸化し、化合物(I)を製造す
ることができる。反応溶媒としてはクロロホルム、ジク
ロロメタン、酢酸等の溶媒が使用されるが、特にこれに
限定されるものではない。反応温度は−40℃から溶媒
の沸点までであるが、好ましくは0℃から室温で行うの
がよい。化合物(I)のn=1で表されるスルフィニル
体は、酸化剤を中間体(I')に対して1当量程度使用
し、n=2で表されるスルホニル体は2当量以上使用す
ることにより製造することができる。尚、スルホニル体
(I)は、スルフィニル体(I)を1当量程度のm−C
PBAで酸化しても製造することができる。また、これ
らは適当な酸を付加することにより、生理学的に許容さ
れる塩に変換が可能である。
【0019】R1 とR2 がともに水素原子の場合、下記
の反応工程にしたがって製造することができる。
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】アシル体(IV)と1〜5当量の1,2,4
−トリアゾールのアルカリ金属塩(VIII)と反応させる
か、1〜5当量の1,2,4−トリアゾール(VIII)と
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の無機塩基、カリウム t−ブトキシド
等のアルカリアルコキシド、トリエチルアミン、ピリジ
ンなどの有機塩基又は水素化ナトリウム等の存在下、適
当な溶媒中で反応させることによりケトン体(IX)を製
造し、これとジメチルスルホニウム メチリド又はジメ
チルオキソスルホニウム メチリドとの反応によって、
オキシラン体(X)を製造することができる。反応溶媒
としてはDMSO、THF等が使用されるが、特にこれ
に限定されるものではない。反応温度は−78℃から溶
媒の沸点までであるが、好ましくは−40〜100℃で
行うのが良い。
【0024】m=1又は2の化合物(I)及びm=0の
中間体(I')は、オキシラン体(X)とフェノール体
(V)を炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド等の
存在下、通常使用される溶媒中反応させることにより製
造することができる。反応温度は−20℃から溶媒の沸
点までであるが、好ましくは0〜70℃で行うのが良
い。溶媒はDMF、アセトン等が使用されるが、特にこ
れに限定されるものではない。
【0025】m=0である中間体(I')は、m−CPB
Aや過酸化水素のような適当な酸化剤で酸化し、化合物
(I)を製造することができる。反応溶媒としてはクロ
ロホルム、ジクロロメタン、酢酸等の溶媒が使用される
が、特にこれに限定されるものではない。反応温度は−
40℃から溶媒の沸点でであるが、好ましくは0℃から
室温で行うのがよい。化合物(I)のn=1で表される
スルフィニル体は、酸化剤を中間体(I')に対して1当
量程度使用し、n=2で表されるスルホニル体は2当量
以上使用することにより製造することができる。尚、ス
ルホニル体(I)は、スルフィニル体(I)を1当量程
度のm−CPBAで酸化しても製造することができる。
また、これらは適当な酸を付加することにより生理学的
に許容される塩に変換が可能である。またこれらは適当
な酸を付加することにより、生理学的に許容される塩に
変換が可能である。
【0026】R1 とR2 が一緒になってエチレン基であ
る場合、以下の反応工程により製造することができる。
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】
【化11】
【0030】
【化12】
【0031】m−ジフルオロベンゼン(II)と4−クロ
ロブチリル クロリド(XI)を、無溶媒又は溶媒の存在
下フリーデル−クラフツ反応にすことにより、クロロア
シル体(XII )を製造する。反応溶媒としてはジクロロ
メタン、クロロホルム、二硫化炭素、ニトロベンゼン等
が用いられる。反応温度は−10〜120℃であるが、
好ましくは0〜70℃で行うのがよい。
【0032】次に、クロロアシル体(XII )を酢酸等適
当な溶媒中でハロゲン化し、ハロゲノ体(XIII)を製造
する。ハロゲノ体(XIII)とをフェノール体(V)を、
炭酸ナトリウム等の適当な塩基及びアセトニトリル等の
適当な溶媒の存在下撹拌した後、ベンジルトリブチルア
ンモニウム ブロミド等の4級アンモニウム塩の存在下
加熱することにより、ケトン体(XIV )を製造する。
【0033】次に、ケトン体(XIV )をジメチルスルホ
ニウム メチリド又はジメチルスルホキソニウム メチ
リドと反応させることによって、オキシラン体(XV)を
製造する。反応溶媒としてはDMSO、THF等が使用
されるが、特にこれに限定されるものではない。反応温
度は−78℃から溶媒の沸点までであるが、好ましくは
−40〜100℃で行うのが良い。
【0034】オキシラン体(XV)のmが1又は2の場
合、オキシラン体(XV)を1〜5当量の1,2,4−ト
リアゾールのアルカリ金属塩(VIII)と反応させるか、
1〜5当量の1,2,4−トリアゾール(VIII)と炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の塩基、カリウム t−ブトキシド等のアル
カリアルコキシド又は水素化ナトリウム等の存在下適当
な溶媒中で反応させることにより、化合物(I)を製造
することができる。反応溶媒としてはDMF、DMSO
等の有機溶媒が使用されるが、特にこれに限定されるも
のではない。反応温度は室温から溶媒の沸点であるが、
好ましくは40〜130℃で行うのがよい。
【0035】オキシラン体(XV)のmが0の場合、オキ
シラン体(XV)を1〜5当量の1,2,4−トリアゾー
ルのアルカリ金属塩(VIII)と反応させるか、1〜5当
量の1,2,4−トリアゾール(VIII)と炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等の塩基、カリウム t−ブトキシド等のアルカリアル
コキシド又は水素化ナトリウム等の存在下、適当な溶媒
中で反応させることにより、中間体(I')を製造する。
反応溶媒としてはDMF、DMSO等の有機溶媒が使用
されるが、特にこれに限定されるものではない。反応温
度は室温から溶媒の沸点までであるが、好ましくは40
〜130℃で行うのがよい。中間体(I')は、m−CP
BAや過酸化水素等の適当な酸化剤で酸化し、化合物
(I)を製造することができる。反応溶媒としてはクロ
ロホルム、ジクロロメタン、酢酸等の溶媒が使用される
が、特にこれに限定されるものではない。反応温度は−
40℃から溶媒の沸点でであるが、好ましくは0℃から
室温で行うのがよい。化合物(I)のn=1で表される
スルフィニル体は、酸化剤を中間体(I')に対して1当
量程度使用し、n=2で表されるスルホニル体は2当量
以上使用することにより製造することができる。尚、ス
ルホニル体(I)は、スルフィニル体(I)を1当量程
度のm−CPBAで酸化しても製造することができる。
また、これらは適当な酸を付加することにより、生理学
的に許容される塩に変換が可能である。
【0036】光学活性体は次の反応工程により製造する
ことできる。
【0037】
【化13】
【0038】
【化14】
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】
【化18】
【0043】
【化19】
【0044】ジアステレオマーである(2R* ,3R
* )−ジオール体(XX' )と(2R*,3S* )−ジオ
ール体(XX' )までは、Chem.Pharm.Bul
l.,38(9),247(1990)に準じて合成す
ることができる。すなわち、アシル体(IV)をDMFと
水の混合溶媒中、1当量の水酸化リチウムで加水分解
し、α−ヒドロケトン体(XVI )とした後、水酸基を
3,4−ジヒドロ−2H−ピランを用いて保護し、テト
ラヒドロピラニル(以下、THPという)体(XVII)を
得る。THP体(XVII)は、DMSO中で、ジメチルス
ルホニウム メチリド又はジメチルオキソスルホニウム
メチリドによりオキシラン体(XVIII )とし、これに
DMF中、1,2,4−トリアゾールのナトリウム塩
(VIII)を反応させ、オキシラン環が開環したアルコー
ル体(XIX )を製造することができる。アルコール体
(XIX )は、メタノール中p−トルエンスルホン酸で脱
保護することによりジオール体(XX)とし、通常用いら
れる分別再結晶やシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により、それぞれジアステレオマーである(2R* ,3
* )−ジオール体(XX' )と(2R* ,3S* )−ジ
オール体(XX' )に分割することができる。
【0045】これらのジアステレオマーは、それぞれ光
学活性なN−(トリフルオロアセチル)プロリン、N−
(ブトキシカルボニル)プロリン、N−トシルプロリ
ン、N−アセチルフェニルアラニン、10−カンファー
スルホン酸、2−クロロプロピオン酸等の適当な有機酸
系の分割剤と、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾ
リニウム クロリド等の適当な脱水縮合剤により脱水縮
合するか、又は、これらの光学活性な分割剤の酸ハロゲ
ン化物と反応させることによりエステル体(XXI)を得
る。このエステル体(XXI )から、通常用いられる分別
再結晶やシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、
(2R* ,3R* )−ジオール体(XX' )からは(2
R,3R)−ジオール体エステル(XXI')と(2S,3
S)−ジオール体エステル(XXI')を、(2R* ,3S
* )−ジオール体(XX' )からは(2R,3S)−ジオ
ール体エステル(XXI')と(2S,3R)−ジオール体
エステル(XXI')を分割することができる。例えば(2
* ,3R* )−ジオール体(XX' )と(S)−(−)
−N−(トリフルオロアセチル)プロリル クロリドと
反応させることにより、(2R,3R)−ジオール体
(XX" )の(S)−(−)−N−(トリフルオロアセチ
ル)プロリンエステル(XXI')及び(2S,3S)−ジ
オール体(XX" )の(S)−(−)−N−(トリフルオ
ロアセチル)プロリンエステル(XXI')を分割すること
ができる。
【0046】得られた光学活性なエステル体(XXI')を
適当な塩基の存在下加水分解し、光学活性なジオール体
(XX" )を製造することができる。次に、光学活性なジ
オール体(XX" )の1級水酸基をメシル クロリドでメ
シル化し、次いで水素化ナトリウムのような適当な塩基
で処理することにより、オキシラン体(XXII)を製造す
ることができる。このオキシラン体(XXII)をフェノー
ル体(V)と、炭酸ナトリウム等の適当な塩基の存在下
DMF等の適当な溶媒中で加熱するか、又はフノール体
(V)のアルカリ金属塩と加熱することによって、化合
物(I')を製造することができる。
【0047】m=1の場合は、光学活性な(アルキルス
ルフィニル)フェノールを用いて化合物(I)を製造す
ることができる。
【0048】m=0のフェノール体(V)を用いた場合
は、中間体(I')をm−CPBAや過酸化水素等の適当
な酸化剤で酸化し、化合物(I)を製造することができ
る。反応溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタン、
酢酸等の溶媒が使用されるが、特に限定されるものでは
ない。反応温度は−40℃から溶媒の沸点までである
が、好ましくは0℃から室温で行うのがよい。化合物
(I)のn=1で表されるスルフィニル体は、酸化剤を
中間体(I')に対して1当量程度使用し、得られたジア
ステレオマーは、カラムクロマトグラフィー等の適当な
分割方法により分割することができる。n=2で表され
るスルホニル体は、2当量以上使用することにより製造
することができる。尚、スルホニル体(I)は、スルフ
ィニル体(I)を1当量程度のm−CPBAで酸化して
も製造することができる。また、これらは適当な酸を付
加することにより、生理学的に許容される塩に変換が可
能である。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。
【0050】(参考例1)2−ブロモ−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノン m−ジフルオロベンゼン34.2ml、無水塩化アルミ
ニウム46.4gを塩化メチレン250ml中に加え、
3〜5℃でα−ブロモプロピオニル ブロミド75gを
30分間で滴下した。同温度で1時間撹拌後、濃塩酸1
00mlを加えた氷水600mlに注ぎ、有機層を分取
した。水洗、乾燥後、減圧下濃縮し、目的の2−ブロモ
−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノンを32.1
g(37%)得た。
【0051】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.8
9(3H,dd),5.24(1H,dq),ca.
6.9(1H,m),ca.7.0(1H,m),c
a.8.0(1H,m)。
【0052】(参考例2)2´,4´−ジフルオロ−2−[4−(メチルチオ)フ
ェノキシ]プロピオフェノン 4−(メチルチオ)フェノール5.6gをDMF60m
lに溶解し、これに水素化ナトリウム(55%)1.7
5gを少量ずつ加えた。加え終わった後、参考例1で得
た2−ブロモ−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノ
ン10.0gを20〜25℃で1時間で滴下した。同温
度で30分間撹拌後、水100mlを加えて撹拌した。
有機層を分取し、水洗した。乾燥後、減圧下濃縮し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ト
ルエン)で分離精製し、2´,4´−ジフルオロ−2−
[4−(メチルチオ)フェノキシ]プロピオフェノンを
8.09g(66%)得た。
【0053】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.6
1(3H,dd),2.42(3H,s),5.45
(1H,dq),6.79(2H,d),ca.6.9
(1H,m),ca.7.0(1H,m),7.21
(2H,d),ca.7.9(1H,m)。
【0054】(参考例3)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−[4
−(メチルチオ)フェノキシ]エチル]オキシラン 水素化ナトリウム(55%)0.84gをDMF26m
l中に懸濁し、反応温度を20〜25℃に保ちながら3
5分間でトリメチルスルホキソニウム ヨージド4.7
9gを加えた。加え終わった後、20分間撹拌し、参考
例2で得た2´,4´−ジフルオロ−2−[4−(メチ
ルチオ)フェノキシ]プロピオフェノン5.78gのD
MSO10ml溶液を、反応温度を22〜31℃に保ち
ながら10分間で滴下した。滴下終了後、30分間撹拌
し、次いで60〜65℃で2時間撹拌した。反応液を冷
却し、水100mlを加えた後、酢酸エチル100ml
を加えてよく撹拌した。有機層を分取し、水洗、乾燥
後、減圧下濃縮し2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2−[1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]エチ
ル]オキシランを5.71g(94%)得た。
【0055】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.1
3(1H,dd),1.34(2H,dd),2.43
(1H,s),2.45(2H,s),2.85(0.
33H,d),2.87(0.67H,d),3.20
(0.67H,d),3.21(0.33H,d),
4.55(0.33H,dq),4.63(0.67
H,q),ca.6.8(2H,m),6.95(2
H,d),7.25(2H,d),ca.7.4(1
H,m)。
【0056】(参考例4)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルチオ)フェノキシ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール及びその(2R * ,3S * )ジアステレオ
マ− 参考例3で得た2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2−[1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]エチル]
オキシランをDMF42mlに溶解し、これに1,2,
4−トリアゾールのナトリウム塩2.45gを加え約7
5℃で2.5時間撹拌した。反応後冷却し、水100m
lを加えた後、酢酸エチル100mlを加えよく撹拌し
た。有機層を分取し、水洗後乾燥し、減圧下濃縮した。
得られた残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[クロロホルム:メタノール=10:1,再カラム(酢
酸エチル)]で分離精製し、TLC上、上部スポットの
(2R* ,3R* )体を2.64g(38.1%,融
点:112.5〜113.5℃)、下部スポットの(2
* ,3S* )体を0.92g(13.3%,油状物)
得た。
【0057】(2R* ,3R* )体;NMR(CDCl
3 )δ ppm:1.14(3H,d),2.47(3
H,s),4.41(1H,s),ca.4.9(3
H,m),ca.6.8(2H,m),6.92(2
H,d),7.28(2H,d),ca.7.5(1
H,m),7.75(1H,s),7.87(1H,
s)。
【0058】(2R* ,3S* )体;NMR(CDCl
3 )δ ppm:1.27(3H,d),2.43(3
H,s),4.58(1H,d),4.60(1H,
q),4.84(1H,s),5.13(1H,d),
6.67(2H,d),ca.6.7〜6.9(2H,
m)7.21(2H,d),ca.7.6(1H,
m),7.79(1H,s),8.00(1H,d)。
【0059】(実施例1)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルフィニル)フェノキシ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(化合物番号1) 参考例4で得た(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[4−(メチルチオ)フェノ
キシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オール1.00gをクロロホルム1
0mlに溶解し、氷冷下m−CPBA0.57gを50
分間で加えた。15分間撹拌後、炭酸カリウム水溶液を
加えよく撹拌し、有機層を分取した。水洗後乾燥し、減
圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精
製し、(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[4−(メチルスルフィニル)フェノ
キシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オールを0.94g(90%)得
た。
【0060】NMR(CDCl3)δ ppm:1.2
0(3H,dd),2.72(3H,s),4.61
(1H,dd),4.80(1H,d),4.92(1
H,d),4.97(1H,q),ca.6.8(2
H,m),7.10(2H,d),ca.7.5(1
H,m),7.63(2H,d),7.77(1H,
s),7.88(1H,s)。
【0061】(実施例2)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルフィニル)フェノキシ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール塩酸塩(化合物番号2) 実施例1で得た(2R* ,3R* )2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフィニル)
フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール0.93gを酢酸エチ
ル20mlに溶解し、過剰の4N塩化水素−酢酸エチル
溶液を加えた後、減圧下濃縮し(2R*,3R* )2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチル
スルフィニル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール塩酸塩
を0.92g(91%)得た。
【0062】NMR(DMSO−d6 )δ ppm:
1.05(3H,d),2.72(3H,s),4.8
4(1H,d),4.92(1H,d),5.03(1
H,q),ca.7.0(1H,m),ca.7.2〜
7.5(2H,m),7.29(2H,d),7.68
(2H,d),ca.8.1(1H,brm),ca.
9.0(1H,brm)。
【0063】(実施例3)(2R * ,3S * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルフィニル)フェノキシ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(化合物番号3) 参考例4で得た(2R* ,3S* )−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[4−(メチルチオ)フェノ
キシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オール0.52gをクロロホルム5
mlに溶解し、氷冷下m−CPBA0.261gを10
分間で加えた。10分間撹拌後、炭酸カリウム0.5g
を加えよく撹拌し、有機層を分取した。水洗後乾燥し、
減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:
1)で分離精製し、(2R* ,3S* )−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフィ
ニル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オールを0.51g
(95%)得た。
【0064】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.3
1(3H,dd),2.63(3H,s),4.58
(1H,d),4.72(1H,q),5.02(1
H,s),5.14(1H,d),ca.6.7〜6.
9(2H,m),6.97(2H,d),7.56(2
H,d),ca.7.6(1H,m),7.80(1
H,s),8.02(1H,d)。
【0065】(実施例4)(2R * ,3S * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルフィニル)フェノキシ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール塩酸塩(化合物番号4) 実施例3で得た(2R* ,3S* )−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフィニ
ル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オールを酢酸エチル15
mlに溶解し、過剰の4N塩化水素−酢酸エチル溶液を
加えた後、減圧下濃縮し、(2R* ,3S* )−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチル
スルフィニル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール塩酸塩
を0.55g(93%)得た。
【0066】NMR(DMSO−d6 )δ ppm:
1.26(3H,d),2.68(3H,s),4.8
3(2H,t),4.99(1H,q),ca.6.9
〜7.2(2H,m),7.00(2H,d),ca.
7.5(1H,m),7.57(2H,d),ca.
8.0〜8.1(1H,brm),ca.8.8〜8.
9(1H,brm)。
【0067】(実施例5)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(化合物番号5) 参考例4で得た(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[4−(メチルチオ)フェノ
キシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オール0.88gをクロロホルム2
0mlに溶解し、氷冷下m−CPBA1.13gを15
分間で加えた。20分間撹拌後、炭酸カリウム水溶液を
加えよく撹拌し、有機層を分取した。水洗後、乾燥し、
減圧下濃縮した。得られた結晶をメタノール23mlで
再結晶し、(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェ
ノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オールを0.73g(77%)得
た。
【0068】融点:206.5〜208.0℃。
【0069】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.2
2(3H,d),3.05(3H,s),4.69(1
H,s),4.79(1H,d),4.92(1H,
d),5.00(1H,q),ca.6.8(2H,
m),7.09(2H,d),ca.7.5(1H,
m),7.79(1H,s),7.87(1H,s),
7.91(2H,d)。
【0070】(実施例6)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(化合物番号5) 実施例1で得た(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフィニ
ル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール0.40gをクロ
ロホルム10mlに溶解し、氷冷下m−CPBA0.2
2gを15分間で加えた。15分間撹拌後、炭酸カリウ
ム水溶液を加えよく撹拌し、有機層を分取した。水洗
後、乾燥し、減圧下濃縮した。得られた結晶をメタノー
ル11mlで再結晶し、(2R* ,3R* )−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチル
スルホニル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールを0.3
5g(83%)得た。
【0071】融点:206.5〜208.0℃。
【0072】(参考例5)4−クロロ−2´,4´−ジフルオロフェニルブチロフ
ェノン m−ジフルオロベンゼン25.0gに、塩化アルミニウ
ム32.6gを懸濁させ、水冷下、4−クロロブチリル
クロリド25mlを50分間で滴下した。さらに室温
で1時間攪拌後、50〜55℃で1時間20分加温し
た。放冷後、塩化メチレン25mlを加えて希釈した
後、氷200gと濃塩酸55mlとの混液中に注いだ。
有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、減圧下
濃縮した。得られたオイルをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1→7:
3)にて精製し、4−クロロ−2´,4´−ジフルオロ
フェニルブチロフェノンをオイルとして25.5g(5
3%)得た。
【0073】NMR(CDCl3 )δ ppm:2.1
5〜2.25(2H,m),3.16(2H,td),
3.66(2H,t),6.85〜7.00(2H,
m),7.90〜8.00(1H,m)。
【0074】(参考例6)2−ブロモ−4−クロロ−2´,4´−ジフルオロブチ
ロフェノン 参考例5で得た4−クロロ−2´,4´−ジフルオロフ
ェニルブチロフェノン25.5gを酢酸50mlに溶解
し、30℃にて臭素6.0mlを30分間で滴下した。
その後室温で3時間20分撹拌した。反応溶液を冷水5
00mlに加えた後、ヘキサンで抽出し、抽出層を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、5%チオ硫酸ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した。乾燥後、減
圧下濃縮し,2−ブロモ−4−クロロ−2´,4´−ジ
フルオロブチロフェノンをオイルとして33・3g(9
6%)得た。
【0075】NMR(CDCl3 )δ ppm:2.4
5〜2.70(2H,m),3.78(2H,br
t),5.35〜5.45(1H,m),6.85〜
7.05(2H,m),7.95〜8.05(1H,
m)。
【0076】(参考例7)1−(2,4−ジフルオロベンゾイル)−1−[4−
(メチルチオ)フェノキシ]シクロプロパン 4−(メチルチオ)フェノール3.51g、炭酸カリウ
ム8.63gをアセトニトリル30mlに懸濁させた。
これに室温下、参考例6で得た2−ブロモ−4−クロロ
−2´,4´−ジフルオロブチロフェノン7.44gの
アセトニトリル15ml溶液を40分間で滴下した。そ
の後同温度で4時間撹拌した後、ベンジルトリ−n−ブ
チルアンモニウム ブロミド0.2gを加えて、9時間
加熱下還流させた。冷後、不溶物を濾別しアセトニトリ
ルで洗浄後、アセトニトリル層を合わせ、減圧下溶媒を
留去した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水洗後乾燥
し、減圧下濃縮した。得られたオイルをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:
2→90:10)にて精製し、1−(2,4−ジフルオ
ロベンゾイル)−1−[(4−メチルチオ)フェノキ
シ]シクロプロパンを淡黄色結晶として6.49g(8
1%)得た。
【0077】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.4
0〜1.45(2H,m),1.75〜1.80(2
H,m),2.38(3H,s),6.73(2H,
d),6.70〜6.80(2H,m),7.09(2
H,d),7.50〜7.60(1H,m)。
【0078】(参考例8)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−[4
−(メチルチオ)フェノキシ]シクロプロパン−1−イ
ル]オキシラン 水素化ナトリウム(55%)936mgをDMSO30
mlに懸濁させ、室温撹拌下トリメチルスルホキソニウ
ム ヨージド4.72gを少量づつ加えた。30分撹拌
後、参考例7で得た1−(2,4−ジフルオロベンゾイ
ル)−1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]シクロプ
ロパン6.24gのDMSO10ml溶液を2分間で滴
下した。その後室温で1.5時間、40℃で1時間撹拌
した。冷後、氷水200mlを加え、酢酸エチルで抽出
した。酢酸エチル層を水洗し、乾燥後、減圧下濃縮し、
得られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=98:2→90:10)にて
精製し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
[1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]シクロプロパ
ン−1−イル]オキシランを6.25g(96%)得
た。
【0079】NMR(CDCl3 )δ ppm:0.9
5〜1.20(4H,m),2.45(3H,s),
2.86(2H,d),3.01(2H,d),6.7
5〜6.85(2H,m),6.99(2H,d),
7.20〜7.30(1H,m),7.21(2H,
d)。
【0080】(参考例9)1−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒド
ロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)エチル]−1−[4−(メチルチオ)フェノキ
シ]シクロプロパン 参考例8で得た2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2−[1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]シクロプ
ロパン−1−イル]オキシランをDMF30mlに溶解
し、1,2,4−トリアゾール2.70g、1,2,4
−トリアゾールのナトリウム塩1.78gを加えて、室
温で25分、75℃で10時間撹拌した。冷後、氷水2
00mlを加えて、クロロホルムで抽出した。クロロホ
ルム層を水洗し、乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られ
たオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=98:2→90:10)にて精
製し、1−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)エチル]−1−[4−(メチルチオ)フェ
ノキシ]シクロプロパンを黄色結晶として6.80g
(87%)得た。
【0081】NMR(CDCl3 )δ ppm:0.8
5〜0.90(2H,m),1.10〜1.15(2
H,m),2.41(3H,s),4.69(1H,
d),5.26(1H,s),5.48(1H,d),
6.45〜6.55(1H,m),6.65(2H,
d),6.80〜6.85(1H,m),7.07(2
H,d),7.63〜7.72(1H,m),7.78
(1H,s),8.09(1H,d)。
【0082】(実施例7)1−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒド
ロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)エチル]−1−[4−(メチルスルフィニル)フ
ェノキシ]シクロプロパン(化合物番号6) 参考例9で得た1−[1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)エチル]−1−[4−(メチルチ
オ)フェノキシ]シクロプロパン1.20gをクロロホ
ルム30mlに溶解し、氷冷攪拌下、m−CPBA64
2mgを加えて1時間攪拌した。反応終了後、クロロホ
ルムで希釈し希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。ク
ロロホルム層を、水洗し、乾燥後、減圧下濃縮した。得
られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=99:1)に付し、エチ
ルエ−テルで再結晶することにより、1−[1−(2,
4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]−
1−[4−(メチルスルフィニル)フェノキシ]シクロ
プロパンを白色結晶性粉末として1.02g(79%)
得た。
【0083】NMR(CDCl3 )δ ppm:0.9
0〜1.00(2H,m),1.15〜1.30(2
H,m),2.65(3H,s),4.68(1H,
d),5.38(1H,s),5.49(1H,d),
6.40〜6.50(1H,m),6.80〜6.95
(3H,m),7.41(2H,d),7.65〜7.
70(1H,m),7.78(1H,s),8.09
(1H,d)。
【0084】(実施例8)1−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒド
ロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)エチル]−1−[4−(メチルスルホニル)フェ
ノキシ]シクロプロパン(化合物番号7) m−CPBAを2当量用いた以外は実施例7と同様の方
法で、1−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)エチル]−1−[4−(メチルチオ)フェ
ノキシ]シクロプロパン1.00gより、1−[1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチ
ル]−1−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]シ
クロプロパンを白色結晶性粉末として1.00g(93
%)得た。
【0085】NMR(CDCl3 )δ ppm:0.9
8(2H,brs),1.15〜1.30(2H,
m),2.99(3H,s),4.67(1H,d),
5.42(1H,s),5.48(1H,d),6.4
0〜6.50(1H,m),6.80〜6.90(2
H,m),6.94(2H,d),7.65〜7.70
(1H,m),7.69(2H,d),7.78(1
H,s),8.08(1H,d)。
【0086】(参考例10)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[4−(メ
チルチオ)フェノキシ]−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロパン−2−オール 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルオキシラ
ン3.0gをDMF30mlに溶解し、これに4−(メ
チルチオ)フェノール2.52g及び炭酸カリウム3.
73gを加え約95℃で3時間撹拌した。反応後冷却
し、水200mlを加えた後、酢酸エチル100mlを
加えよく撹拌した。有機層を分取し、水洗後乾燥し、減
圧下濃縮した。得られた残渣はシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)で分離精製し、2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−1−[4−(メチルチオ)
フェノキシ]−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロパン−2−オールを1.43g(42
%)得た。
【0087】NMR(CDCl3 )δ ppm:2.4
4(3H,s),4.23(2H,dq),4.54
(1H,s),4.82(1H,d),4.89(1
H,d),ca.6.9(2H,m),6.82(2
H,d),7.24(2H,d),ca.7.6(1
H,m),7.84(1H,s),8.02(1H,
s)。
【0088】(実施例9)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[4−(メ
チルスルフィニル)フェノキシ]−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−2−オー
ル(化合物番号8) 参考例10で得た2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−[4−(メチルチオ)フェノキシ]−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−2
−オール1.23gをクロロホルム40mlに溶解し、
氷冷下m−CPBA0.70gを10分間で加えた。1
0分間撹拌後、水20mlに溶解した炭酸カリウム1.
0gを加えよく撹拌し、有機層を分取した。水洗後乾燥
し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=1
0:1)で分離精製し、2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−1−[4−(メチルスルフィニル)フェノキ
シ]−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロパン−2−オールを1.10g(86%)得
た。
【0089】NMR(CDCl3 )δ ppm:2.6
9(3H,s),4.29(2H,s),4.84(1
H,d),4.92(1H,d),ca.6.8(2
H,m),7.01(2H,d),7.58(2H,
d),ca.7.6(1H,m),7.86(1H,
s),8.03(1H,s)。
【0090】(実施例10〜26)実施例1、3、5、
6又は8に準じて表1〜9に記載した化合物番号9〜2
5を合成した。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】
【表8】
【0099】
【表9】
【0100】(実施例27〜34)実施例2又は4に準
じて表10〜14に記載した化合物番号26〜33を合
成した。
【0101】
【表10】
【0102】
【表11】
【0103】
【表12】
【0104】
【表13】
【0105】
【表14】
【0106】(参考例11)2’,4’−ジフルオロ−2−ヒドロキシプロピオフェ
ノン 参考例1と同様にして得た2−ブロモ−2’,4’−ジ
フルオロプロピオフェノン49.8gに、DMSO−水
(4:1)480mlを加え、氷冷撹拌下、水酸化リチ
ウム4.80gを一度に加えた。同温度で3時間撹拌し
た後、室温で6時間撹拌した。反応液に水を加えて、酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を合わせ、水洗、乾
燥後、減圧下濃縮し、粗製の2’,4’−ジフルオロ−
2−ヒドロキシプロピオフェノンを33.7g得た。
【0107】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.4
1(3H,dd),3.72(1H,brs),5.0
1(1H,qd),6.85〜7.10(2H,m),
8.02(1H,m)。
【0108】(参考例12)2’,4’−ジフルオロ−2−(テトラヒドロピラン−
2−イルオキシ)プロピオフェノン 参考例11で得た2’,4’−ジフルオロ−2−ヒドロ
キシプロピオフェノン33.7gを塩化メチレンに溶解
し、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン18.3gとピリ
ジニウムp−トルエンスルホネート2.25gを加え
て、室温で一夜撹拌した。反応溶液に5%炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて10分撹拌した後、有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。減圧下濃縮し、得
られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=99:1→93:7)にて精
製し、2’,4’−ジフルオロ−2−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)プロピオフェノンを14.9g
(28%、2−ブロモ−2’,4’−ジフルオロプロピ
オフェノンより)得た。
【0109】(参考例13)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]オキシラ
水素化ナトリウム(55%)2.89gをDMSO75
mlに懸濁させ、水冷撹拌下、トリメチルスルホキソニ
ウム ヨージド18.22gを少量づつ加えた。50分
撹拌後、参考例12で得た2’,4’−ジフルオロ−2
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピオフ
ェノン14.9gのDMSO25ml溶液を20分かけ
て加えた。その後室温で2時間、40℃で1.5時間撹
拌した。反応液に氷水を加えた後、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水洗後乾燥した。減圧下濃縮し、得られた
オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=99:1→93:7)にて精製し、2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−(テト
ラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]オキシラン
を14.7g(94%)得た。
【0110】(参考例14)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール 参考例13で得た2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2−[1−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
エチル]オキシラン16.5gをDMF85mlに溶解
し、1,2,4−トリアゾール7.63gと1,2,4
−トリアゾールのナトリウム塩5.59gを加えて75
〜80℃で9時間、1,2,4−トリアゾールのナトリ
ウム塩5.59gを追加してさらに90℃で3時間20
分撹拌した。DMFを減圧下留去し、ベンゼン−水を加
えて分液した。水層をベンゼンで抽出し、ベンゼン層を
合わせ、水洗後乾燥した。減圧下濃縮し、得られたオイ
ルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)にて精製し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オールを10.6g[54%、2’,4’−ジフ
ルオロ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
プロピオフェノンより]得た。
【0111】(参考例15)(2R * ,3R * )−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2,3−ブタンジオール及びその(2R * ,3S
* )ジアステレオマー 参考例14で得た2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール10.6gをメタノール106mlに溶解
し、p−トルエンスルホン酸一水和物5.70gを加え
て室温で1.5時間撹拌した。反応溶液に5%炭酸水素
ナトリウム水溶液100mlを加えて10分間撹拌後、
メタノールを減圧下留去した。これを酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。減圧下濃縮し、残
渣を酢酸エチルで再結晶し、(2R* ,3R* )−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2,3−ブタンジ
オールを5.53g(69%,白色結晶)得た。また、
母液より(2R* ,3S* )−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2,3−ブタンジオール−を1.41g
(17%,白色結晶)得た。
【0112】(2R* ,3R* )体;NMR(CDCl
3 )δ ppm:0.98(3H,d),2.52(1
H,dd),4.25〜4.40(1H,m),4.7
5〜4.90(3H,m),6.70〜6.80(2
H,m),7.35〜7.45(1H,m),7.83
(1H,s),7.85(1H,s)。
【0113】(2R* ,3S* )体;NMR(CDCl
3 )δ ppm:1.26(3H,dd),2.59
(1H,d),3.95〜4.05(1H,m),4.
56(1H,dd),5.01(1H,s),5.03
(1H,dd),6.65〜6.85(2H,m),
7.50〜7.60(1H,m),7.77(1H,
s),8.04(1H,d)。
【0114】(参考例16)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[(S)−N−(トリフルオロアセチル)プロリ
ルオキシ]ブタン−2−オール及びその(2S,3S)
ジアステレオマー 参考例15で得た(2R* ,3R* )−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2,3−ブタンジオール4.1
5gを、塩化メチレン90mlに溶解し、ピリジン2.
49mlを加えた。氷冷撹拌下、(S)−N−(トリフ
ルオロアセチル)プロリル クロリド4.25gの塩化
メチレン10ml溶液を、40分かけて滴下し、その後
室温で8時間撹拌した(途中で、(S)−N−(トリフ
ルオロアセチル)プロリル クロリド3.53g、ピリ
ジン1.24mlを追加した)。反応終了後、塩化メチ
レンを減圧下留去し、水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄し、飽和食塩水で洗浄後乾燥した。減圧下濃縮し、得
られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム→酢酸エチル:クロロホルム=1:1→
4:1→酢酸エチル)にて精製し、先に溶出する(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3
−[(S)−N−(トリフルオロアセチル)プロリルオ
キシ]ブタン−2−オールを3.34g(47%,淡黄
色非晶質泡状物)、後に溶出する(2S,3S)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−3−[(S)−N
−(トリフルオロアセチル)プロリルオキシ]ブタン−
2−オールを2.89g(41%,淡黄色非晶質泡状
物)得た。
【0115】(2R,3R,S)体;NMR(CDCl
3)δ ppm:1.09(3H,d),2.0〜2.
4(4H,m),3.7〜4.0(2H,m),4.5
5〜4.60(1H,m),4.07(1H,d),
4.90(1H,d),4.93(1H,s),5.5
7(1H,q),6.70〜6.80(2H,m),
7.40〜7.50(1H,m),7.77(1H,
s),7.87(1H,s)。
【0116】(2S,3S,S)体;NMR(CDCl
3)δ ppm:1.13(3H,d),2.0〜2.
4(4H,m),3.7〜4.0(2H,m),4.4
7(1H,d),4.63(1H,brs),4.66
(1H,s),4.88(1H,d),5.51(1
H,q),6.70〜6.80(2H,m),7.35
〜7.45(1H,m),7.76(1H,s),7.
85(1H,s)。
【0117】(参考例17)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2,3−ブタンジオール 参考例16で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−3−[(S)−N−(トリフルオロ
アセチル)プロリルオキシ]ブタン−2−オール3.3
4gに、2N水酸化ナトリウム10ml、メタノール2
0mlを加えて60℃で30分撹拌した。冷後、水を加
え、減圧下メタノールを留去した。これをクロロホルム
で抽出し、クロロホルム層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後、減圧下濃縮した。得られたオイルに少量の酢酸エチ
ルを加えて結晶化させ、(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2,3−ブタンジオールを
1.67g(86%,白色結晶)得た。
【0118】融点:116.5〜118.0℃(酢酸エ
チル)[特開平3−128338号公報(以下、「文献
値」という):116〜118℃(アセトン−ベンゼ
ン)]。
【0119】[α]D25−108.9゜(c=0.8
0、クロロホルム)[文献値:[α]D25−108゜
(c=0.79、クロロホルム)]。
【0120】NMR(CDCl3 )δ ppm:0.9
8(3H,d),2.52(1H,dd),4.25−
4.40(1H,m),4.75〜4.90(3H,
m),6.70〜6.80(2H,m),7.35〜
7.45(1H,m),7.83(1H,s),7.8
5(1H,s)。
【0121】(参考例18)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチルスルホニルオキシ−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール 参考例17で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2,3−ブタンジオール0.40g
をピリジン10mlに溶解し、氷冷撹拌下、メタンスル
ホニル クロリド0.185mlを滴下した。その後室
温で2時間撹拌した。反応終了後、減圧下ピリジンを留
去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加
えて分液した。酢酸エチル層を分取し、水洗、乾燥後、
減圧下濃縮して、粗製の(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−メチルスルホニルオキシ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オールを白色非晶質泡状物として0.55
g得た。
【0122】(参考例19)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イルメチル)オキシラン 水素化ナトリウム(55%)78mgをDMF5mlに
懸濁させ、氷冷撹拌下、参考例18で得た(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチ
ルスルホニルオキシ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール0.55gのT
HF5ml溶液を10分かけて滴下した。その後室温で
1.5時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈し、水洗、乾
燥後、減圧下濃縮した。得られたオイルを放置したとこ
ろ結晶化し、(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)オキシランを0.37
g[99%,白色結晶;(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2,3−ブタンジオールよ
り]得た。
【0123】融点:87.0〜88.5℃(酢酸エチ
ル)[文献値:88〜89.5℃(ベンゼン−ヘキサ
ン)]。
【0124】[α]D25−7.74゜(c=0.93、
クロロホルム)、[文献値:[α]D25−7.5゜(c
=0.93、クロロホルム)]。
【0125】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.6
4(3H,d),3.19(1H,q),4.43(1
H,d),4.88(1H,d),6.70〜6.80
(2H,m),6.95〜7.05(1H,m),7.
82(1H,s),7.97(1H,s)。
【0126】(実施例35)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[4−[(S)−メチルスルフィニル]フェノキ
シ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(化合物番号34) 参考例19で得た(2R,3S)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イルメチル)オキシラン0.3
4gと(S)−4−(メチルスルフィニル)フェノール
0.21gをDMF5mlに溶解し、炭酸カリウム0.
56gを加えて、90〜100℃で18時間撹拌した。
冷後、クロロホルムで希釈し、水洗後乾燥し、減圧下濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=98:2→95:
5)にて精製し、(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−[4−[(S)−メチルスルフ
ィニル]フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オールを0.32g
(58%,白色非晶質粉末)得た。
【0127】[α]D25−140.5゜(c=1.0
0、クロロホルム)。
【0128】NMR(CDCl3 )δ ppm:1.2
0(3H,d),2.73(3H,s),4.64(1
H,s),4.86(2H,ABq),4.97(1
H,dq),6.70〜6.85(2H,m),7.1
0(2H,d),7.50〜7.60(1H,m),
7.63(2H,d),7.77(1H,s),7.8
9(1H,s) (実施例36)(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[4−[(R)−メチルスルフィニル]フェノキ
シ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(化合物番号35) 実施例35に準じて、(2R,3S)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)オキシラン
0.16gと(R)−4−(メチルスルフィニル)フェ
ノール0.128gより、(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[4−[(R)−メチ
ルスルフィニル]フェノキシ]−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールを9
1mg(35%)得た。
【0129】
【発明の効果】本発明の化合物及び生理学的に許容され
るその塩は、動物及びヒトに対する表在性又は深在性真
菌症の治療に有効であり、例えばトリコフィトン・ルブ
ルム(Trichophyton rubrum)やミ
クロスポルム・カニス(Microsporum ca
nis)等による白癬、皮膚糸状菌症、カンジダ・アル
ビカンス(Candida albicans)等によ
るカンジダ症、アスペルギルス・フミガツス(Aspe
rgillus fumigatus)等によるアスペ
ルギルス症、クリプトコックス・ネオフォルマンス(C
ryptococcus neoformans)等に
よるクリプトコックス症、輸入真菌症といわれるコクシ
ジオイデス・イミティス(Coccidioides
immitis)によるコクシジオイデス症、ヒストプ
ラズマ・カプスツラム(Histoplasma ca
psulatum)によるヒストプラズマ症、パラコク
シジオイデス・ブラジリエンシス(Paracocci
dioides brasiliensis)によるパ
ラコクシジオイデス症等の治療に使用することができ
る。
【0130】本発明の化合物の抗真菌作用を、in v
itro及びマウスを用いたinvivoの感染実験に
より説明する。
【0131】 カンジダ・アルビカンス(Candi
da albicans)TTB 273に対するin
vitroの抗真菌活性の評価. 本発明の化合物のin vivo抗真菌活性の評価は、
文献(三上襄、矢沢勝清、宇野潤、松前昭廣:Chem
otherapy,38(10),1039−1047
(1990))の方法に準じて行った。すなわち、2倍
希釈系列の薬剤溶液を分注した96穴マイクロプレート
に、終濃度が5×104個/mlになるようカンジダ・
アルビカンスの菌液を接種して48時間、37℃で培養
した。被験液は経時的に650nmの波長で濁度を測定
し、薬剤添加群が定常期に達した時点での濁度を測定
し、薬剤無添加群が定常期に達した時点での濁度の1/
2を越えない薬剤添加群の最小薬剤濃度をIC50値とし
て算出した。その結果を表15に示す。
【0132】
【表15】
【0133】 カンジダ・アルビカンス(Candi
da albicans)TTB 273に対するin
vivoの抗真菌活性の評価. ICR雄性マウス(体重22〜26g)に、カンジダ・
アルビカンスTTB273を尾静脈より注入し感染させ
た。1時間後に被験化合物10mg/kgを経口投与
し、さらに感染1、2、3、4日後にも同じく1日一回
経口投与した。感染14日後に、平均生残日数を測定し
た。その結果を表16に示す。
【0134】
【表16】
【0135】 アスペルギルス・フミガツス(Asp
ergillus fumigatus)TTB 17
76に対するin vivoの抗真菌活性の評価. ICR雄性マウス(体重22〜26g)に、アスペルギ
ルス・フミガツス(Aspergillus fumi
gatus)TTB 1776を尾静脈より注入し感染
させた。1時間後に被験化合物40mg/kgを経口投
与し、さらに感染1、2、3、4日後にも同じく1日1
回経口投与した。感染14日後に、平均生残日数を測定
した。その結果を表17に示す。
【0136】
【表17】
【0137】このように、本発明の化合物は、カンジダ
・アルビカンスの実験的感染症に対してもアスペルギル
ス・フミガツスの実験的感染症に対しても極めて高い有
効性を示し、抗真菌剤として優れた化合物であることが
結論される。
【0138】本発明の化合物の毒性評価については、I
CR雄性マウスにマウス用経口ゾンデを用いて被験化合
物200mg/kgを5日間連続投与したが、死亡例は
認められなかった。
【0139】化合物(I)及び生理的に許容されるその
塩は、それ自体又は一般に用いられる製剤用添加剤と混
合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、注射剤、シロップ
剤、懸濁剤、乳剤、坐剤などの形にして、経口又は非経
口的に投与することができる。投与量は、症状、年齢、
体重、投与方法によっても異なるが、通常、一日当り、
0.1〜150mg/kgの範囲で適宜増減することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 修 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内 (72)発明者 大音 啓幸 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内 (72)発明者 岩瀬 曜子 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 はともに水素原子若しくは一方が
    水素原子で他方が低級アルキル基又は互いに一緒になっ
    てエチレン基を表し、R3 はアルキル基を表し、R4
    水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子を表し、n
    は1乃至2を表す。)で示されるトリアゾール誘導体及
    び生理学的に許容されるその塩。
  2. 【請求項2】 (2R* ,3R* )−2−(2,4−ジ
    フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフィニ
    ル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
    ール−1−イル)ブタン−2−オール、(2R* ,3R
    * )−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4
    −(メチルスルフィニル)フェノキシ]−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
    ール塩酸塩、(2R* ,3R* )−2−(2,4−ジフ
    ルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フ
    ェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
    1−イル)ブタン−2−オール、(2R,3R)−2−
    (2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−[(S)
    −メチルスルフィニル]フェノキシ]−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
    ール、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェ
    ニル)−3−[4−[(R)−メチルスルフィニル]フ
    ェノキシ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
    1−イル)ブタン−2−オール、(2R,3R)−2−
    (2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチル
    スルホニル)フェノキシ]−1−(1H−1,2,4−
    トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール、1−
    [1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキ
    シ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
    ル)エチル]−1−[4−(メチルスルフィニル)フェ
    ノキシ]シクロプロパン又は1−[1−(2,4−ジフ
    ルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]−1−[4
    −(メチルスルホニル)フェノキシ]シクロプロパンで
    ある請求項1記載のトリアゾール誘導体及び生理学的に
    許容されるその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のトリアゾール誘導
    体及び生理学的に許容されるその塩を有効成分とする抗
    真菌剤。
JP7439293A 1993-03-31 1993-03-31 新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤 Withdrawn JPH06279419A (ja)

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JP7439293A JPH06279419A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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JP7439293A JPH06279419A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 新規トリアゾール誘導体及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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