JPH08325243A - 新規なトリアゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする抗真菌剤 - Google Patents

新規なトリアゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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JPH08325243A
JPH08325243A JP8075650A JP7565096A JPH08325243A JP H08325243 A JPH08325243 A JP H08325243A JP 8075650 A JP8075650 A JP 8075650A JP 7565096 A JP7565096 A JP 7565096A JP H08325243 A JPH08325243 A JP H08325243A
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JP
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compound
phenyl
triazol
thio
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Application number
JP8075650A
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English (en)
Inventor
Masazumi Tomari
正純 泊
Noritoshi Tsuji
教憲 辻
Osamu Sakuma
修 佐久間
Hiroyuki Ooto
啓幸 大音
Hiroyuki Matsui
裕之 松井
Kazuhiko Nagaoka
和彦 長岡
Takanori Nakamura
貴典 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Tanabe Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tanabe Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カンジダ・アルビカンスやアスペルギルス・
フミガツスに対して極めて強い抗真菌活性を有し、か
つ、極めて安全性が高い抗菌剤を提供する。 【解決手段】 一般式 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子
若しくは低級アルキル基又はR1 とR2 若しくはR3
4 が一緒になってC2〜C5アルキレン基を表し、R5
は水素原子、低級アルキル基又は1若しくは2以上の特
定置換基で置換されてもよいフェニル基若しくは複素環
を表し、R6 は1又は2以上の特定置換基で置換されて
もよいフェニル基又は複素環を表し、R7 は水素原子、
アシル基又は置換されてもよいアルキル基を表し、R8
は水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を
表し、R9 は水素原子又はハロゲン原子を表し、nは0
〜2を表す。)で示されるトリアゾール化合物及び生理
学的に許容されるその塩及びこれらを有効成分とする抗
真菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗真菌活性を有す
るトリアゾール化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗真菌剤としては、例えば特開平
5−230038号公報、特開平5−4975号公報、
特開平4−356471号公報及び特開平5−3457
68号公報に記載の化合物等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、先に抗
真菌剤としてPCT/JP95/597号(国際公開特
許WO95/26343号公報)及びPCT/JP95
/1166号(WO95/35452号公報)を特許出
願したが、より有効な抗真菌活性と安全性を有する化合
物を見出すべく鋭意研究を重ねてきたところ、新たに合
成したトリアゾール化合物及び生理学的に許容されるそ
の塩が、臨床上非常に重要であるカンジダ症やアスペル
ギルス症の原因菌であるカンジダ(Candida)属
の菌やアスペルギルス(Aspergillus)属の
菌に対して強力な抗真菌作用を有することを見出した。
特に本願化合物は肝肥大率を指標とする毒性試験の結
果、肝肥大率が極めて低く安全性に優れた化合物である
ことを見出し、本発明に到達したものである。
【0004】本発明の目的は、安全性に優れ抗真菌剤と
して有用なトリアゾール化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
( I )
【0006】
【化9】
【0007】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれ
ぞれ水素原子若しくは低級アルキル基又はR1 とR2
しくはR3 とR4 が一緒になってC2〜C5アルキレン基
を表し、R5 は水素原子、低級アルキル基又は1若しく
は2以上の特定置換基で置換されてもよいフェニル基若
しくは複素環を表し、R6 は1又は2以上の特定置換基
で置換されてもよいフェニル基又は複素環を表し、R7
は水素原子、アシル基又は非環状のC1〜C4アルキル基
を表し、R8 は水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオ
ロメチル基を表し、R9 は水素原子又はハロゲン原子を
表し、nは0〜2を表す。)で示されるトリアゾール化
合物及び生理学的に許容されるその塩である。
【0008】なお、本明細書において低級とはC1〜C5
の環状又は非環状の炭化水素を示す。
【0009】本発明の化合物( I )において、低級ア
ルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、t
−ペンチル基、シクロプロピル基、メチルシクロプロピ
ル基、シクロプロピルメチル基等が挙げられる。C2
5アルキレン基の具体例としては、エチレン基、トリ
メチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、プ
ロピレン基、エチルエチレン基等が挙げられる。複素環
の具体例としては、ピリジン環、トリアゾール環、テト
ラゾール環、イミダゾール環、フラン環、チオフェン
環、ピラジン環、ピリミジン環及びこれらのN−オキシ
ド体等が挙げられる。フェニル基又は複素環は、特定置
換基より選ばれる1又は2以上の置換基を有することが
でき、特定置換基の具体例としては、低級アルキル基;
フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨード原子等のハ
ロゲン原子;トリフルオロメチル基等のフッ化低級アル
キル基;水酸基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、イソプロポキシ基等の低級アルコキシ基;−O
−CH2CH2−基;メチレンジオキシ基;エチレンジオ
キシ基;アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾ
イルオキシ基等のアシルオキシ基;カルボキシル基;メ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等の低級ア
ルコキシカルボニル基;トリフルオロメトキシ基、2,
2,2,−トリフルオロエトキシ基、2,2,3,3−
テトラフルオロ−1−プロポキシ基等のフッ化低級アル
コキシ基;メルカプト基;メチルチオ基、エチルチオ
基、イソプロピルチオ基、シクロプロピルチオ基等の低
級アルキルチオ基;ベンジルチオ基;アセチルチオ基;
(ピリジン−4−イル)チオ基等のピリジルチオ基;メ
チルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、イソプロ
ピルスルフィニル基、シクロプロピルスルフィニル基等
の低級アルキルスルフィニル基;メチルスルホニル基、
エチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シク
ロプロピルスルホニル基等の低級アルキルスルホニル
基;2,2,2,−トリフルオロエチルチオ基、2,
2,3,3−テトラフルオロ−1−プロピルチオ基等の
フッ化低級アルキルチオ基;アミノ基;メチルアミノ
基;ジメチルアミノ基;アセトアミド基;シアノ基;ニ
トロ基;ピロリジノ基;ピペリジノ基;ピロール−1−
イル基;ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル
基、ピリジン−4−イル基等のピリジル基;モルホリノ
基;4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル基;4−アセチルピペラジン−1−イル基;4−[4
−(メチルスルホニル)フェニル]ピペラジン−1−イ
ル基;イミダゾール−1−イル基、イミダゾール−2−
イル基等のイミダゾリル基;1−メチルイミダゾール−
2−イル基;1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル基、4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル基等
のトリアゾリル基;(4−メチル−4H−1,2,4−
トリアゾール−3−イル)メトキシ基;(4−メチル−
4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ基;
(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−
イル)メチルチオ基、[1−(4−メチル−4H−1,
2,4−トリアゾール−3−イル)エチル]チオ基、
[1−メチル−1−(4−メチル−4H−1,2,4−
トリアゾール−3−イル)エチル]チオ基等の(4−メ
チル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)低
級アルキルチオ基等が挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】化合物( I )において好ましい
1及びR2としてはそれぞれ水素原子若しくは低級アル
キル基又は一緒になってC2〜C5アルキレン基、R3
しては水素原子又は低級アルキル基、R4としては水素
原子、R5としては水素原子、R6 としてはメチル基で
置換されてもよいアミノ基、低級アルキルチオ基、低級
アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基又
は(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)低級アルキルチオ基より選ばれる1の置換基で
置換されてもよいフェニル基又はピリジル基、R7とし
ては水素原子又はアシル基、R8としては水素原子、ハ
ロゲン原子又はトリフルオロメチル基、R9としては水
素原子又はハロゲン原子、nとしては0である。
【0011】本発明の化合物( I )は、少なくとも1
つの不斉中心を持っており、複数の光学異性体が存在す
る。化合物( I )は、これら全ての光学異性体及びそ
れらの混合物を包含するものである。
【0012】化合物( I )の塩としては、生理学的に
許容される塩であれば特に限定するものでなく、例えば
塩酸、硝酸、硫酸、臭化水素、ヨウ化水素、リン酸等の
無機酸との塩、酢酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、
リンゴ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機酸との
塩、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩が挙
げられる。また、化合物( I )及び生理学的に許容さ
れるその塩の水和物も本発明に包含される。
【0013】本発明化合物( I )は下記の反応工程に
従って製造することができる(各式中、R1、R2、R3
及びR4はそれぞれ水素原子若しくは低級アルキル基又
はR1とR2若しくはR3とR4が一緒になってC2〜C5
ルキレン基を表し、R5 は水素原子、低級アルキル基又
は1若しくは2以上の特定置換基で置換されてもよいフ
ェニル基若しくは複素環を表し、R6 は1又は2以上の
特定置換基で置換されてもよいフェニル基又は複素環を
表し、R7は水素原子、アシル基、非環状のC1〜C4
ルキル基又は低級アルキル基若しくはフェニル基で置換
されたシリル基を表し、R8は水素原子、ハロゲン原子
又はトリフルオロメチル基を表し、R9は水素原子又は
ハロゲン原子を表し、nは0〜2を表す。)。
【0014】[製造方法−1]
【0015】
【化10】
【0016】公知の方法、例えば国際公開特許WO95
/34542号公報に記載の方法あるいはこれに準じた
方法により製造することができるケトン体( II )を溶
媒に溶解し、還元剤でカルボニル基を水酸基へ還元する
ことにより、本発明化合物(I )(R5=H、R7=H)
を製造することができる。カルボニル基の還元には通常
用いられる還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水
素化アルミニウムリチウム、トリメトキシ水素化ホウ素
ナトリウム[NaB(OCH33],水素化ビス(2−
メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム[NaAl
2(OCH2CH2OCH32]、シアン化水素ホウ素
ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、
水素化トリ−s−ブチルホウ素リチウム、水素化トリ−
s−ブチルホウ素カリウム、水素化トリシアミルホウ素
リチウム、水素化トリシアミルホウ素カリウム、水素化
トリエチルホウ素リチウム、トリアルコキシホウ素リチ
ウム、トリアルコキシホウ素カリウム、水素化トリフェ
ニルホウ素カリウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化ホウ素
カルシウム、テキシルボラン、ジシアミルボラン、9−
ボラビシクロ[3.3.1]ノナン、カテコールボラ
ン、ジイソピカンフェニルボランなどが挙げられる。ま
た、水素化アルミニウムリチウム(LAH)、水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化ホウ素などの金属水素化物を光
学活性アルコールや光学活性アミンなどで修飾した光学
活性金属水素化物が用いられる。例えばLAH−(+)
−カンファー、LAH−(−)−メントールが上げられ
る。さらにパン酵母など微生物を用いる方法によっても
還元が可能である。溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、プロ
パノール、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等
が使用される。反応温度は−20℃から溶媒の沸点まで
で、好ましくは0℃から50℃で行う。
【0017】また、光学活性なケトン体( II )を同様
の条件で反応させた後、生成するジアステレオマーをカ
ラムクロマトグラフィー、分別再結晶法など通常用いら
れる分割法により光学活性な本発明化合物( II )(R
5=H、R7=H)を製造することができる。
【0018】[製造方法−2]
【0019】
【化11】
【0020】ケトン体( II )(n=0)を溶媒に溶解
し、有機金属化合物( VI )と反応させることにより、
本発明化合物( I )(n=0、R7=H)を製造するこ
とができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、DMSO、DMF、ヘキサメチルホスホ
リックトリアミド(HMPA)等が使用される。反応温
度は−78℃から溶媒の沸点までで、好ましくは、−7
8℃から50℃で行う。
【0021】また光学活性なケトン体( II )(n=
0)を同様の条件で反応させた後、生成するジアステレ
オマーをカラムクロマトグラフィー、分別再結晶法など
通常用いられる分割法により光学活性な本発明化合物
( I )(n=0、R7=H)を製造することができる。
【0022】[製造方法−3]
【0023】
【化12】
【0024】ケトン体( II )(n=0)を溶媒に溶解
し、有機金属化合物( VII )と反応させることによっ
て本発明化合物( I )(n=0、R7=H)を製造する
ことができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、DMSO、DMF、HMPA等が使用
される。反応温度は−78℃から溶媒の沸点までで、好
ましくは、−78℃から50℃で行う。
【0025】また光学活性なケトン体( II )(n=
0)を同様の条件で反応させた後、生成するジアステレ
オマーをカラムクロマトグラフィー、分別再結晶法など
通常用いられる分割法により光学活性な本発明化合物
( I )(n=0、R7=H)を製造することができる。
【0026】[製造方法−4]
【0027】
【化13】
【0028】特開平4−74168号公報に開示されて
いる方法により得られたエポキシ体( IV )を溶媒に溶
解し、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド、金
属ナトリウムなどの塩基の存在下、チオール体( III
)と反応させることによって本発明化合物( I )(n
=0)を製造することができる。溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、DMS
O、DMF、ベンゼン、トルエンなどが使用されるが特
に限定されるものではない。反応温度は−20℃から溶
媒の沸点までであるが好ましくは室温から120℃で行
う。
【0029】また、光学活性なエポキシ体( IV )と光
学活性なチオール体( III )を同様の条件で反応させ
れば,光学活性な( I )(n=0)を製造することが
できる。
【0030】また、光学活性なエポキシ体( IV )とチ
オール体( III )を同様の条件で反応させた後、生成
するジアステレオマーをカラムクロマトグラフィー、分
別再結晶法など通常用いられる分割法によって光学活性
な本発明化合物( I )(n=0)を製造することがで
きる。
【0031】さらに、(2R*,3S*)あるいは(2R
*,3R*)−エポキシ体( IV )と光学活性なチオール
体( III )を同様の条件で反応させた後、生成するジ
アステレオマーをカラムクロマトグラフィー、分別再結
晶法など通常用いられる分割法によっても光学活性な本
発明化合物( I )(n=0)を製造することができ
る。
【0032】また、原料化合物であるチオール体( III
)は、たとえばR6が前記置換基で置換されても良いフ
ェニル基の場合、次の反応式に示される方法で製造する
ことができる(各式中、(R*)、(S*)、(R)、
(S)は立体配置を示し、R5及びR7は水素原子、R6
は特定置換基より選ばれる1又は2以上の置換基で置換
されてもよいフェニル基、R1、R2、R3、R4、R8
9及びnは前記定義通りである。)。
【0033】即ち、国際公開特許WO95/34542
号公報に開示されているブロモケトン体( VIII )に2
工程でメルカプト基を導入し、得られたメルカプトケト
ン体( X )を還元することにより、(R*,R*)−チ
オール体( IIIa )および(R*,S*)−チオール体
( IIIb )を得ることができる。
【0034】
【化14】
【0035】また、光学活性なチオール体( IIId )お
よび( IIIe )は、( IIIa )をトリエチルシリル基
(TES)で保護した後、光学活性なプロリン誘導体、
たとえば(R)−N−(p−トルエンスルホニル)プロ
リル クロリドを用いて光学分割することにより得るこ
とができる。
【0036】
【化15】
【0037】[製造方法−5]
【0038】
【化16】
【0039】特開平4−74168号公報に開示されて
いる方法により得られたSH体( XII )を溶媒に溶解
し、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド、金属ナ
トリウムなどの塩基で処理した後、公知のエポキシ体
( XIII )と反応させることによって本発明化合物
(I)(n=0、R7=H)を合成することができる。
ここで使用される溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、DMSO、DMF、ベ
ンゼン、トルエンなどが使用されるが特に限定されるも
のではない。反応温度は−30℃から溶媒の沸点までで
あるが好ましくは−10℃から70℃で行う。
【0040】また、光学活性なSH体( XII )と光学
活性なエポキシ体( XIII )を同様の条件で反応させ
て、光学活性な(I)(n=0、R7=H)を製造する
ことができる。
【0041】また、光学活性なSH体( XII )とエポ
キシ体( XIII )を同様の条件で反応させた後、生成す
るジアステレオマーをカラムクロマトグラフィー、分別
再結晶法など通常用いられる分割法によって光学活性な
本発明化合物(I)(n=0、R7=H)を製造するこ
とができる。
【0042】さらに、(2R*,3R*)あるいは(2R
*,3S*)−SH体( XII )と光学活性なエポキシ体
( XIII )を同様の条件で反応させた後、生成するジア
ステレオマーをカラムクロマトグラフィー、分別再結晶
法など通常用いられる分割法によっても光学活性な本発
明化合物(I)(n=0、R7=H)を製造することが
できる。
【0043】[製造方法−6]
【0044】
【化17】
【0045】公知のスルホネート体( XIV )を溶媒に
溶解し、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド、金
属ナトリウムなどの塩基の存在下、チオール体( III
)と反応させることによって本発明化合物(I)(n
=0)を製造することができる。溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、DMS
O、DMF、ベンゼン、トルエンなどが使用されるが特
に限定されるものではない。反応温度は−20℃から溶
媒の沸点までであるが好ましくは0℃から120℃で行
う。
【0046】また、光学活性なスルホネート体( XIV
)と光学活性なチオール体( III )を同様の条件で反
応させればそのまま光学活性な本発明化合物(I)(n
=0)を製造することができる。
【0047】また、光学活性なスルホネート体( XIV
)とチオール体( III )を同様の条件で反応させた
後、生成するジアステレオマーをカラムクロマトグラフ
ィー、分別再結晶法など通常用いられる分割法によって
光学活性な本発明化合物(I)(n=0)を製造するこ
とができる。
【0048】さらに、(2R*,3R*)あるいは(2R
*,3S*)−スルホネート体( XIV)と光学活性なチオ
ール体( III )を同様の条件で反応させた後、生成す
るジアステレオマーをカラムクロマトグラフィー、分別
再結晶法など通常用いられる分割法によっても光学活性
な本発明化合物(I)(n=0)を製造することができ
る。
【0049】[製造方法−7]
【0050】
【化18】
【0051】チオール体( III )を溶媒に溶解し、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、カリウム t−ブトキシド、金属ナトリウ
ムなどの塩基で処理した後、α−ハロゲノプロピオフェ
ノン体( XV )と反応させ、( XVI )(n=0)を製
造する。これとジメチルスルホニウム メチリド又はジ
メチルスルホキソニウム メチリドとの反応によって、
エポキシ体( V )(n=0)を製造し、次いで、1,
2,4−トリアゾールのアルカリ金属塩あるいは1,
2,4−トリアゾールと、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、カリウム t
−ブトキシド、金属ナトリウムなどの塩基の存在下適当
な溶媒中で反応させることによって本発明化合物(I)
(n=0)を製造することができる。
【0052】また、光学活性なチオール体( III )を
用いた場合、生成するジアステレオマー中間体( XVI
)をカラムクロマトグラフィー、分別再結晶法など通
常用いられる分割法によって分割し、これとジメチルス
ルホニウム メチリド又はジメチルスルホキソニウム
メチリドとの反応によって、ジアステレオマーであるエ
ポキシ体( V )を製造する。ジアステレオマーである
エポキシ体( V )はカラムクロマトグラフィー、分別
再結晶法など通常用いられる分割法によって分割し、次
いで、1,2,4−トリアゾールのアルカリ金属塩ある
いは1,2,4−トリアゾールと、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、カリ
ウム t−ブトキシド、金属ナトリウムなどの塩基の存
在下適当な溶媒中で反応させることによって、光学活性
な本発明化合物(I)(n=0)を製造することができ
る。
【0053】また、光学活性なα−ハロゲノプロピオフ
ェノン体( XV )とチオール体( III )を用いた場
合、上記と同様の方法により光学活性な本発明化合物
(I)(n=0)を製造することができる。
【0054】さらに、光学活性なα−ハロゲノプロピオ
フェノン体( XV )及び光学活性なチオール体( III
)を用いた場合は、ジアステレオマーであるエポキシ
体( V)を常法により分割し、以下、同様に反応、処理
して光学活性な本発明化合物(I)(n=0)を製造す
ることができる。
【0055】[製造方法−8]
【0056】
【化19】
【0057】[製造方法−7]で得られる( XVI )
(n=0)と(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチルハライドとマグネシウムから製造される
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル
マグネシウムハライド( XVII )を反応させて、本発明
化合物(I)(n=0)を製造することができる。
【0058】また、光学活性な( XVI )を使用した場
合、生成するジアステレオマーをカラムクロマトグラフ
ィー、分別再結晶法など通常用いられる分割法によっ
て、光学活性な本発明化合物(I)(n=0)を製造す
ることができる。
【0059】[製造方法−9]
【0060】
【化20】
【0061】化合物( I )(n=0)(R7=H)を適
当な溶媒中、酸無水物若しくは酸ハライド及び塩基又は
カルボン酸及び脱水縮合剤などでアシル化することによ
り化合物( I )(n=0)を製造することができる。
塩基としてはトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン等の有機塩基、反応溶媒としてはクロロホ
ルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ベンゼ
ン、トルエン、ピリジン等が挙げられる。また、脱水縮
合剤としてはN,N´−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)や2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾ
リニウムクロライド(DMC)等が使用される。反応温
度は−20℃から溶媒の沸点までであるが好ましくは0
℃から60℃で行う。
【0062】[製造方法−10]
【0063】
【化21】
【0064】化合物(I)(n=0又は1)を適当な溶
媒中、m−クロロ過安息香酸(m−CPBA)や過酸化
水素などの過酸化物と反応させることにより化合物
(I)(n=1又は2)を製造することができる。反応
溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、メタノール、酢酸、酢酸エチルなどが使用されるが
特に限定されるものではない。反応温度は−40℃から
溶媒の沸点まであるが、好ましくは0℃から室温で行う
のがよい。
【0065】また、本発明化合物(I)は、適当な酸を
付加することにより生理学的に許容される塩に変換が可
能である。
【0066】本発明の化合物(I)及び生理的に許容さ
れるその塩は、それ自体又は一般に用いられる製剤用添
加剤と混合し錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、注射
剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、坐剤等の形にして経口
又は非経口的に投与することができる。投与量は症状、
年齢、体重、投与ルートによっても異なるが通常、一日
当り、0.1〜150mg/kgの範囲で適宜増減する
ことができる。
【0067】また、化合物(I)及び生理的に許容され
る塩は軟膏剤、クリーム剤、スプレー剤、ゼリー剤、溶
液剤等の外用製剤としても用いることができる。この場
合、添加剤1g当り通常0.1〜150mgの範囲で使
用することが望ましい。
【0068】
【実施例】
[参考例1] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−メチル−1−[4−(メチルスルホニル)
ベンゾイル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール:アル
ゴンガス気流下、(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メルカプト−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
1.80gをエタノール(50ml)に溶解し、カリウ
ム t−ブトキシド0.71gを加えた。次いで、2−
ブロモ−3−メチル−4´−(メチルスルホニル)ブチ
ロフェノン2.02gを5〜10℃で加えた後、2時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=10:1)に付し、(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[2−メチル−1−
[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]プロピル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オールをエピマー混合物として1.1
3g得た。
【0069】1H−NMR(CDCl3 )δ ppm:
1.0(4.2H,m),1.15(1.8H,d,J
=7Hz),1.24(3H,d,J=7Hz),2.
3〜2.4(1H,m),3.10(1.8H,s),
3.11(1.2H,s),3.27(0.4H,q,
J=7Hz),3.49(0.6H,d,J=7H
z),3.94(0.4H,d,J=10Hz),4.
02(0.6H,d,J=10Hz),4.5〜5.1
(3H,m),6.6〜6.8(2H,m),7.2〜
7.3(1H,m),7.6〜7.8(2H,m),
8.0〜8.1(2H,m),8.2〜8.3(2H,
m)。
【0070】[参考例2] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−メチル−1−[4−(メチルチオ)ベンゾ
イル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー
A)及び(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)ベンゾイル]プロピル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーB):アルゴンガス気流下、(2R,3R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メルカプ
ト−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール0.40gをエタノール(10
ml)に溶解し、カリウム t−ブトキシド0.16g
を加えた。次いで、2−ブロモ−3−メチル−4´−
(メチルチオ)ブチロフェノン0.40gを5〜10℃
で加えた後、1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム)に付し、先に溶出する画分として
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−メチル−1−[4−(メチルチオ)ベンゾ
イル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー
A)を0.23g得た。次に溶出する画分として(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[2−メチル−1−[4−(メチルチオ)ベンゾイ
ル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーB)
を0.15g得た。
【0071】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.99(3
H,d,J=7Hz),1.13(3H,d,J=7H
z),1.24(3H,d,J=7Hz),2.2〜
2.4(1H,m),2.52(3H,s),3.54
(1H,q,J=7Hz),3.95(1H,d,J=
10Hz),4.48(1H,d,J=14Hz),
4.69(1H,d,J=14Hz),4.78(1
H,d,J=1Hz),6.6〜6.8(2H,m),
7.2〜7.3(1H,m),7.28(2H,d,J
=9Hz),7.64(1H,s),7.68(1H,
s),7.97(2H,d,J=9Hz)。
【0072】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.13(3
H,d,J=7Hz),1.14(3H,d,J=7H
z),1.23(3H,d,J=7Hz),2.2〜
2.4(1H,m),2.56(3H,s),3.24
(1H,q,J=7Hz),3.96(1H,d,J=
9Hz),4.52(1H,d,J=14Hz),4.
94(1H,s),4.97(1H,d,J=14H
z),6.6〜6.7(2H,m),7.3〜7.4
(1H,m),7.28(1H,s),7.31(1
H,s),7.72(2H,d,J=9Hz),7.9
5(2H,d,J=9Hz)。
【0073】[参考例3] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−ジメチルアミノベンゾイル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)及び(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[1−[4−ジメチルアミノベンゾイル]エチル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマーB):アルゴンガス
気流下、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール1.00
gをエタノール(30ml)に溶解し、氷冷撹拌下、カ
リウム t−ブトキシド0.47gを加えて10分間撹
拌した後、4’−ジメチルアミノ−2−ブロモプロピオ
フェノン1.08gを加えて2時間撹拌した。さらに室
温で2時間撹拌した後、減圧下エタノールを留去し、氷
水を加えて酢酸エチル(100ml)で2回抽出した。
酢酸エチル層を合わせ、水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=98:2)にて精製し、先に
溶出する(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[1−[4−ジメチルアミノベンゾイ
ル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)を
0.80g、後に溶出する(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−ジメチル
アミノベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーB)を0.75g得た。
【0074】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.16(3
H,d,J=7Hz),1.60(3H,d,J=7H
z),3.03(6H,s),3.54(1H,q,J
=7Hz),4.45〜4.55(2H,m),4.6
9(1H,d,J=15Hz),4.95(1H,
s),6.65(2H,d,J=9Hz),6.65〜
6.75(2H,m),7.20〜7.30(1H,
m),7.64(1H,s),7.70(1H,s),
7.98(2H,d,J=9Hz)。
【0075】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.01(3
H,d,J=7Hz),1.62(3H,d,J=7H
z),3.05(6H,s),3.41(1H,q,J
=7Hz),4.53(1H,q,J=7Hz),4.
74(1H,d,J=15Hz),5.09(1H,
d,J=15Hz),5.12(1H,s),6.60
〜6.75(2H,m),6.67(2H,d,J=9
Hz),7.25〜7.35(1H,m),7.70
(1H,s),7.86(1H,s),7.95(2
H,d,J=9Hz)。
【0076】[参考例4] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−[1−(4−メチル−4H−1,
2,4−トリアゾール−3−イル)エチルチオ]ベンゾ
イル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール:アルゴンガス
気流下、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール3.43
gを氷冷下、エタノール(100ml)に溶解し、カリ
ウム t−ブトキシド2.70gを加えた。次いで、エ
タノール(50ml)に溶解した2−ブロモ−4´−
[[1−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾー
ル−3−イル)エチル]チオ]プロピオフェノン HB
r塩5.52gを5分を要して滴下した。次いで、室温
下で30分間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液を減
圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1)に
付し、目的の(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[1−[4−[1−(4−メチル−
4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)エチルチ
オ]ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールをエ
ピマー混合物として3.20g得た。
【0077】1H−NMR(CDCl3 )δ ppm:
0.94(0.75H,d,J=7Hz),0.96
(0.75H,d,J=7Hz),1.16(1.5
H,d,J=7Hz),1.61(1.5H,d,J=
7Hz),1.64(1.5H,d,J=7Hz),
1.81(1.5H,d,J=7Hz),1.86
(1.5H,d,J=7Hz),3.32(0.5H,
q,J=7Hz),3.41(0.5H,q,J=7H
z),3.76(1.5H,s),3.79(1.5
H,s),ca.4.35〜4.75(4.5H,
m),ca.5.0(1H,Br),5.05(0.5
H,d.J=14Hz),6.6〜6.8(2H,
m),7.2〜7.4(3H,m),ca.7.65〜
8.10(5H,m)。
【0078】[参考例5] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]メチルチオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール:アルゴンガス気流下、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メル
カプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)ブタン−2−オール1.00gを、エタノール
(20ml)に溶解し、カリウム t−ブトキシド0.
43gを加えた。次いで、2−クロロ−4´−(メチル
チオ)アセトフェノン0.77gを5〜10℃で加えた
後、30分間撹拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=40:1)に付
し、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]メチルチ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オールを1.41g得た。
【0079】1H−NMR(CDCl3 )δ ppm:
1.16(3H,d,J=7Hz),2.54(3H,
s),3.46(1H,q,J=7Hz),3.86
(1H,d,J=14Hz),4.10(1H,d,J
=14Hz),4.77(1H,d,J=14Hz),
5.01(1H,d,J=14Hz),5.11(1
H,d,J=1Hz),6.7〜6.8 (2H,
m),7.2〜7.4(1H,m),7.30(2H,
d,J=9Hz),7.74(1H,s),7.80
(1H,s),7.93(2H,d,J=9Hz)。
【0080】[参考例6] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]プロピ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)及び(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]プロピル]
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマーB):アルゴンガス
気流下、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール1.00
gをエタノール(30ml)に溶解し、氷冷撹拌下、カ
リウム t−ブトキシド0.14gを加えて10分間撹
拌した後、2−ブロモ−4’−(メチルチオ)ブチロフ
ェノン1.16gを加えて3時間30分撹拌した。反応
終了後、減圧下エタノールを留去し、氷水を加えて酢酸
エチル(100ml)で2回抽出した。酢酸エチル層を
合わせ、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=2:1)にて精製し、先に溶出する(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]プロピル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマーA)を0.86g、
後に溶出する(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[1−[4−(メチルチオ)ベンゾ
イル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー
B)を0.65g得た。
【0081】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.05(3
H,t,J=7Hz),1.14(3H,d,J=7H
z),1.90(1H,m),2.14(1H,m),
2.51(3H,s),3.47(1H,q,J=7H
z),4.22(1H,t,J=7Hz),4.53
(1H,d,J=15Hz),4.73(1H,d,J
=15Hz),4.82(1H,d,J= 2Hz),
6.60〜6.75(2H,m),7.20〜7.30
(1H,m),7.28(2H,d,J= 9Hz),
7.62(1H,s),7.68(1H,s),7.9
9(2H,d,J=9Hz)。
【0082】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.96(3
H,t,J=7Hz),1.07(3H,d,J=7H
z),1.90(1H,m),2.19(1H,m),
2.53(3H,s),3.31(1H,q,J=7H
z),4.19(1H,t,J=7Hz),4.63
(1H,d,J=15Hz),4.92(1H,s),
5.04(1H,d,J=15Hz),6.65〜6.
75(2H,m),7.25〜7.35(1H,m),
7.29(2H,d,J= Hz),7.74(1H,
s),7.75(1H,s),7.95(2H,d,J
=9Hz)。
【0083】[参考例7] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(イソプロピルチオ)ベンゾイル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(イソプロピルチオ)ベンゾイル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーB):アル
ゴンガス気流下、(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メルカプト−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
1.00gのエタノール(15ml)溶液に、氷冷下カ
リウム t−ブトキシド0.48gを加え5分間撹拌
後、2−ブロモ−4´−(イソプロピルチオ)プロピオ
フェノン1.20gを加え、同温で2時間撹拌した。反
応終了後、析出した不溶物を濾去し、反応液を濃縮後、
残渣を氷水にあけ、酢酸エチル(200ml)で抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で
精製し、先に溶出した(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−(イソプロピ
ルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーA)を0.14g、後に溶出した(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−[4−(イソプロピルチオ)ベンゾイル]エチル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマーB)を0.39g得
た。
【0084】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.17(3
H,d,J=7Hz),1.33(6H,d,J=7H
z),1.62(3H,d,J=7Hz),3.40〜
3.60(2H,m),4.41(1H,d,J=14
Hz),4.52(1H,q,J=7Hz),4.64
(1H,d,J=14Hz),6.65〜6.75(2
H,m),7.21〜7.39(3H,m),7.64
(1H,s),7.69(1H,s),7.99(2
H,d,J=8Hz)。
【0085】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.97(3
H,d,J=7Hz),1.38(6H,d,J=7H
z),1.65(3H,d,J=7Hz),3.33
(1H,q,J=7Hz),3.54〜3.63(1
H,m),4.47(1H,q,J=7Hz),4.7
0(1H,d,J=14Hz),5.07(1H,d,
J=14Hz),6.67〜6.73(2H,m),
7.25〜7.39(3H,m),7.77(2H,
s),7.94(2H,d,J=8Hz)。
【0086】[参考例8] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイ
ル]エチル]チオ]ブタン−2−オール(エピマーA)
及び(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−3−[[1−[4−(トリフルオロメチル)ベン
ゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−オール(エピマー
B):アルゴンガス気流下、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メルカプト−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタ
ン−2−オール1.00gのエタノール(50ml)溶
液に氷冷撹拌下、カリウムt−ブトキシド0.45gを
加えた。20分後、2−ブロモ−4´−トリフルオロメ
チルプロピオフェノン1.50gを加え1.5時間撹拌
した。反応液にクロロホルムを加え、これを水、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で
精製し、先に溶出した(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフル
オロメチル)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−
オール(エピマーA)を0.86g、後に溶出した(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3
−[[1−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]
エチル]チオ]ブタン−2−オール(エピマーB)を
0.57g得た。
【0087】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.65(3H,d,J=7H
z),3.43(1H,q,J=7Hz),4.45
(1H,d,J=14Hz),4.57(1H,q,J
=7Hz),4.64(1H,d,J=14Hz),
4.91(1H,s),6.60〜6.80(2H,
m),7.25(1H,m),7.64(1H,s),
7.70(1H,s),7.76(2H,d,J=8H
z),8.19(2H,d,J=8Hz)。
【0088】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.94(3
H,d,J=7Hz),1.69(3H,d,J=7H
z),3.32(1H,q,J=7Hz),4.48
(1H,q,J=7Hz),4.68(1H,d,J=
14Hz),5.01(1H,s),5.05(1H,
d,J=14Hz),6.60〜6.80(2H,
m),7.28(1H,m),7.75(1H,s),
7.76(2H,d,J=8Hz),7.77(1H,
s),8.14(2H,d,J=8Hz)。
【0089】[参考例9] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロピルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(エピマーA)及び(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロピルチオ)ベンゾイ
ル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーB): (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール0.96g及び2
−ブロモ−4´−(2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロピルチオ)プロピオフェノン1.23gを用いた以外
は参考例8に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルチオ)ベンゾイル]エ
チル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)を1.0
3g、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−[1−[4−(2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(エピマーB)を0.96g得た。
【0090】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.17(3
H,d,J=7Hz),1.62(3H,d,J=7H
z),3.41(1H,q,J=7Hz),3.51
(2H,t,J=16Hz),4.40(1H,d,J
=14Hz),4.49(1H,q,J=7Hz),
4.61(1H,d,J=14Hz),4.86(1
H,s),5.89(1H,tt,J=3,62H
z),6.65〜6.75(2H,m),7.20〜
7.29(1H,m),7.46(2H,d,J=9H
z),7.61(1H,s),7.69(1H,s),
8.03(2H,d,J=9Hz)。
【0091】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.96(3
H,d,J=7Hz),1.65(3H,d,J=7H
z),3.31(1H,q,J=7Hz),3.54
(2H,t,J=16Hz),4.45(1H,q,J
=7Hz),4.68(1H,d,J=14Hz),
4.95(1H,s),5.05(1H,d,J=14
Hz),5.93(1H,tt,J=3,62Hz),
6.66〜6.74(2H,m),7.23〜7.29
(1H,m),7.47(2H,d,J=9Hz),
7.47(1H,s),7.74(1H,s),7.9
7(2H,d,J=9Hz)。
【0092】[参考例10] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ
イル]エチル]チオ]ブタン−2−オール(エピマー
A)及び(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−3−[[1−[4−(トリフルオロメトキ
シ)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−オール
(エピマーB): (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール1.00g及び2
−ブロモ−4´−(トリフルオロメトキシ)プロピオフ
ェノン1.40gを用いた以外は参考例8に準じて、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ
イル]エチル]チオ]ブタン−2−オール(エピマー
A)を0.88g、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフルオ
ロメトキシ)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−
オール(エピマーB)を0.92g得た。
【0093】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.64(3H,d,J=7H
z),3.44(1H,q,J=7Hz),4.46
(1H,d,J=14Hz),4.55(1H,q,J
=7Hz),4.66(1H,d,J=14Hz),
4.97(1H,s),6.65〜6.76(2H,
m),7.22〜7.34(3H,m),7.65(1
H,s),7.69(1H,s),8.15(2H,
d,J=8Hz)。
【0094】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.95(3
H,d,J=7Hz),1.67(3H,d,J=7H
z),3.33(1H,q,J=7Hz),4.47
(1H,q,J=7Hz),4.70(1H,d,J=
14Hz),5.00(1H,s),5.06(1H,
d,J=14Hz),6.67〜6.76(2H,
m),7.24〜7.34(3H,m),7.76(1
H,s),7.77(1H,s),8.10(2H,
d,J=8Hz)。
【0095】[参考例11] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロピルオキシ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オール(エピマーA)及び(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ)ベ
ンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー
B): (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール1.00g及び2
−ブロモ−4´−(2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロピルオキシ)プロピオフェノン1.24gを用いた以
外は参考例8に準じて、(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−[1−[4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルオキシ)ベンゾイル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)を1.
03g、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[1−[4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロピルオキシ)ベンゾイル]エチル]チオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(エピマーB)を0.87g得た。
【0096】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.18(3
H,d,J=7Hz),1.63(3H,d,J=7H
z),3.46(1H,q,J=7Hz),4.35〜
4.55(4H,m),4.63(1H,d,J=14
Hz),4.84(1H,brs),6.04(1H,
tt,J=5,53Hz),6.65〜6.75(2
H,m),7.00(2H,d,J=9Hz),7.2
0〜7.30(1H ,m),7.63(1H,s),
7.69(1H,s),8.10(2H,d,J=9H
z)。
【0097】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.95(3
H,d,J=7Hz),1.66(3H,d,J=7H
z),3.33(1H,q,J=7Hz),4.35〜
4.55(3H, m),4.73(1H,d,J=1
4Hz),4.94(1H,brs),5.08(1
H,d,J=14Hz),6.06(1H,tt,J=
5,53Hz),6.65〜6.75(2H,m),
7.00(2H,d,J=9Hz),7.25〜7.3
5(1H, m),7.76(1H,s),7.77
(1H,s),8.06(2H,d,J=9Hz)。
【0098】[参考例12] 2−アセチルチオ−2´,4´−ジフルオロプロピオフ
ェノン:アルゴンガス気流下、カリウム t−ブトキシ
ド9.44gをエタノール(280ml)に溶解し、氷
冷下、チオ酢酸6.01mlを滴下し10分間攪拌し
た。次に、2−ブロモ−2´,4´−ジフルオロプロピ
オフェノン20.0gを10分間で滴下した。50分撹
拌した後、反応液に水を加えて酢酸エチル(600m
l)で抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、2−アセチルチ
オ−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノンを19.
6gを得た。
【0099】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
2.42(3H,d,J=7Hz),2.32(3H,
s),5.02(1H,q,J=7Hz),6.80〜
7.00(2H,m),7.80〜7.90(1H,
m)。
【0100】[参考例13] 2´,4´−ジフルオロ−2−(メルカプト)プロピオ
フェノン:アルゴンガス気流下、参考例12で得た2−
アセチルチオ−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノ
ン19.6gをメタノール(700ml)に溶解し、濃
塩酸35mlを加えた。次いで60℃に加温し、5時間
撹拌後、減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチル
(200ml)で抽出した。有機層を水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、2
´,4´−ジフルオロ−2−(メルカプト)プロピオフ
ェノンを17.3g得た。
【0101】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.63(3H,d,J=7Hz),1.87(1H,
dd,J=1,10Hz),4.10〜4.30(1
H,m),6.80〜7.10(2H,m),7.90
〜8.10(1H,m)。
【0102】[参考例14] 2´,4´−ジフルオロ−2−[[4−(メチルスルホ
ニル)ベンゾイル]メチルチオ]プロピオフェノン:ア
ルゴンガス気流下、参考例13で得た2´,4´−ジフ
ルオロ−2−(メルカプト)プロピオフェノン1.00
gと2−ブロモ−4´−(メチルスルホニル)アセトフ
ェノン1.37gをエタノール(16ml)に溶解し、
氷冷下、カリウム t−ブトキシド0.56gを10分
間で加え、その後2時間撹拌した。反応液に水を加え、
酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、2´,4
´−ジフルオロ−2−[[4−(メチルスルホニル)ベ
ンゾイル]メチルチオ]プロピオフェノンを1.35g
得た。
【0103】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.57(3H,dd,J=1,7Hz),3.08
(3H,s),3.85(1H,d,J=15Hz),
3.93(1H,d,J=15Hz),4.38(1
H,q,J=7Hz),6.80〜7.00(2H,
m),7.90〜8.00(1H,m),8.00〜
8.10(4H,m)。
【0104】[参考例15] 2−[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチル
スルホニル)フェニル]エチル]チオ−2´,4´−ジ
フルオロプロピオフェノン:参考例14で得た2´,4
´−ジフルオロ−2−[[4−(メチルスルホニル)ベ
ンゾイル]メチルチオ]プロピオフェノン14.9g、
エチレングリコール2.78g及びp−トルエンスルホ
ン酸一水和物0.30gを、n−ブタノール(27m
l)とベンゼン(74ml)の混合溶媒に溶解し、共沸
により水を除去しながら21時間加熱還流した。反応終
了後、炭酸水素ナトリウムの粉末を加え撹拌し、次いで
水、ベンゼン(200ml)を加えよく撹拌した。有機
層は水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下溶媒を留去し、2−[2,2−エチレンジオキシ
−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]
チオ−2´,4´−ジフルオロプロピオフェノンを1
5.8g得た。
【0105】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.46(3H,d,J=7Hz),2.81(1H,
d,J=14Hz),2.96(1H,d,J=14H
z),3.03(3H,s),3.70〜3.80(2
H,m),3.90〜4.10(2H,m),4.28
(1H,q,J=7Hz),6.80〜7.00(2
H,m),7.61(2H,d,J=9Hz),7.8
0〜7.90(1H,m),7.86(2H,d,J=
9Hz)。
【0106】[参考例16] 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2,2−
エチレンジオキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フ
ェニル]エチル]チオ−1,2−エポキシブタン:参考
例15で得た2−[2,2−エチレンジオキシ−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−
2´,4´−ジフルオロプロピオフェノン0.92gと
トリメチルスルホキソニウム ヨージド0.89gをジ
メチルスルホキシド(4ml)に溶解し、30℃以下、
10分間でカリウム t−ブトキシド0.33gを加え
た。60℃で2時間撹拌後、水を加えて酢酸エチル(2
0ml)で抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[2,2−エチレンジ
オキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エ
チル]チオ−1,2−エポキシブタンをジアステレオマ
ー混合物として0.85g得た。
【0107】[参考例17] (2R*,3R*)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−
(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1,2
−ブタンジオール(ジアステレオマーA)及び(2
*,3S*)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3−[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチル
スルホニル)フェニル]エチル]チオ−1,2−ブタン
ジオール(ジアステレオマーB):参考例16で得たジ
アステレオマー混合物である2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[2,2−エチレンジオキシ−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−
1,2−エポキシブタン0.85g、酢酸カリウム0.
92g及び18−クラウン−6−エーテル0.49gを
N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、1
00℃で14時間加熱した。反応終了後、反応液を冷却
し、水を加えて酢酸エチル(20ml)で抽出した。有
機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)に付
し、先に溶出した(2R*,3R*)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2,2−エチレンジオキシ
−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]
チオ−1,2−ブタンジオール(ジアステレオマーA)
を0.28g、後に溶出した(2R*,3S*)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2,2−エチ
レンジオキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニ
ル]エチル]チオ−1,2−ブタンジオール(ジアステ
レオマーB)を0.16g得た。
【0108】(ジアステレオマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.08(3
H,d,J=7Hz),2.8(1H,br),3.0
7(3H,s),3.07(1H,d,J=14H
z),3.22(1H,d,J=14Hz),3.43
(1H,q,J=7Hz),3.80〜3.90(4
H,m),4.10〜4.30(3H,m),6.70
〜6.90(2H,m),7.60〜7.70(1H,
m),7.73(2H,d,J=9Hz),7.95
(2H,d,J=9Hz)。
【0109】(ジアステレオマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.33(3
H,d,J=7Hz),2.3(1H,br),2.7
4(1H,d,J=15Hz),2.79(1H,d,
J=15Hz),3.05(3H,s),3.55(1
H,q,J=7Hz),3.70〜4.10(7H,
m),6.70〜6.90(2H,m),7.50〜
7.60(1H,m),7.58(2H,d,J=9H
z),7.90(2H,d,J=9Hz)。
【0110】[参考例18] (2S,3S)−1−[(S)−N−(t−ブトキシカ
ルボニル)プロリルオキシ]−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[[2,2−エチレンジオキシ−2
−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チ
オ]ブタン−2−オール(ジアステレオマーA)及び
(2R,3R)−1−[(S)−N−(t−ブトキシカ
ルボニル)プロリルオキシ]−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[[2,2−エチレンジオキシ−2
−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チ
オ]ブタン−2−オール(ジアステレオマーB):参考
例17で得た(2R*,3R*)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−[2,2−エチレンジオキシ−2
−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ
−1,2−ブタンジオール(ジアステレオマーA)3.
32g、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−プロリ
ン2.25g及びピリジン11mlを塩化メチレン(5
0ml)に溶解し、氷冷下、2−クロロ−1,3−ジメ
チルイミダゾリニウム クロリド(DMC)1.72g
を加て45分間撹拌し、さらに室温で2時間撹拌した。
反応液に水を加えて酢酸エチル(300ml)で抽出
後、有機層を水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付し、先に溶
出した(2S,3S)−1−[(S)−N−(t−ブト
キシカルボニル)プロリルオキシ]−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[[2,2−エチレンジオキ
シ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチ
ル]チオ]ブタン−2−オール(ジアステレオマーA)
を1.61g、後に溶出した(2R,3R)−1−
[(S)−N−(t−ブトキシカルボニル)プロリルオ
キシ]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチルス
ルホニル)フェニル]エチル]チオ]ブタン−2−オー
ル(ジアステレオマーB)を1.54g得た。
【0111】(ジアステレオマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.06(3
H,d,J=7Hz),1.40〜2.00(13H,
m),3.00〜3.50(5H,m),3.07(3
H,s),3.80〜4.30(6H,m),4.62
(1H,d,J=12Hz),5.04(1H,d,J
=12Hz),6.70〜6.90(2H,m),7.
60〜7.70(1H,m),7.73(2H,d,J
=9Hz),7.95(2H,d,J=9Hz)。
【0112】(ジアステレオマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.05(3
H,d,J=7Hz),1.40〜2.00(13H,
m),3.00〜3.50(5H,m),3.07(3
H,s),3.80〜4.40(6H,m),4.40
〜4.60(1H,m),5.00〜5.10(1H,
m),6.70〜6.90(2H,m),7.50〜
7.60(1H,m),7.73(2H,d,J=9H
z),7.95(2H,d,J=9Hz)。
【0113】[参考例19] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1,2−ブタ
ンジオール:参考例18で得た(2R,3R)−1−
[(S)−N−(t−ブトキシカルボニル)プロリルオ
キシ]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチルス
ルホニル)フェニル]エチル]チオ]ブタン−2−オー
ル(ジアステレオマーB)1.57gのメタノール
(7ml)溶液に、2規定の水酸化ナトリウム3.5m
lを加えて、60℃で30分攪拌した。反応終了後、減
圧下メタノールを留去し、残渣に希塩酸、水を加えてク
ロロホルム(100ml)で抽出した。有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下濃縮して、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2,2−
エチレンジオキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フ
ェニル]エチル]チオ−1,2−ブタンジオールを1.
16g得た。
【0114】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.08(3H,d,J=7Hz),2.67〜2.7
2(1H,m),3.07(3H,s),3.07(1
H,d,J=14Hz),3.22(1H,d,J=1
4Hz),3.43(1H,q,J=7Hz),3.8
0〜3.90(4H,m),4.10〜4.30(3
H,m),6.70〜6.90(2H,m),7.60
〜7.70(1H,m),7.73(2H,d,J=9
Hz),7.95(2H,d,J=9Hz)。
【0115】[参考例20] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ]−1−(メ
タンスルホニルオキシ)−ブタン−2−オール:参考例
19で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[2,2−エチレンジオキシ−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−
1,2−ブタンジオール0.86gのピリジン(8m
l)溶液に、氷冷下、メタンスルホニルクロリド0.2
2mlを加え2時間攪拌した。反応完了後、減圧下ピリ
ジンを留去し、残渣に水を加え、酢酸エチル(50m
l)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去
し、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−
(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ]−1−
(メタンスルホニルオキシ)ブタン−2−オールを0.
94g得た。
【0116】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.08(3H,d,J=7Hz),2.91(3H,
s),3.06(1H,d,J=14Hz),3.07
(3H,s),3.19(1H,d,J=14Hz),
3.42(1H,q,J=7Hz),3.86〜3.9
3(2H,m),4.13〜4.36(3H,m),
4.68(1H,d,J=12Hz),5.06(1
H,d,J=12Hz),6.75〜6.94(2H,
m),7.61〜7.68(1H,m),7.72(2
H,d,J=8Hz),7.96(2H,d,J=8H
z)。
【0117】[参考例21] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール:参考例20で得た(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−[[2,2−エチレンジ
オキシ−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エ
チル]チオ]−1−(メタンスルホニルオキシ)ブタン
−2−オール0.94gのN,N−ジメチルホルムアミ
ド(15ml)溶液に、1,2,4−トリアゾール カ
リウム塩0.73gを加えて70℃で2時間攪拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出し、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン
=5:1)に付し、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2,2−エチレンジオキシ
−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール0.55g得た。
【0118】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.11(3H,d,J=7Hz),3.06(3H,
s),3.11(1H,d,J=14Hz),3.27
(1H,d,J=14Hz),3.40(1H,q,J
=7Hz),3.89〜3.94(2H,m),4.1
8〜4.28(2H,m),4.76(1H,d,J=
14Hz),4.87(1H,s),5.04(1H,
d,J=14Hz),6.70〜6.77(2H,
m),7.29〜7.38(1H,m),7.75(2
H,d,J=8Hz),7.76(2H,s),7.9
6(2H,d,J=8Hz)。
【0119】[参考例22] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]メチル
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール:参考例21で得た(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[2,2−エチレンジオキシ−2−[4−(メチルスル
ホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
0.52gのテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
10%塩酸1.25mlを加え、加熱環流下10時間攪
拌した。反応液を室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えてアルカリ性とし、酢酸エチル(50m
l)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
n−ヘキサン =2:1)に付し、(2R,3R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチ
ルスルホニル)ベンゾイル]メチルチオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ールを0.29g得た。
【0120】ここで得られた化合物は、参考例24で得
られた化合物と1H−NMR及び旋光度が一致した。
【0121】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.17(3H,d,J=7Hz),3.10(3H,
s),3.42(1H,q,J=7Hz),3.94
(1H,d,J=14Hz),4.20(1H,d,J
=14Hz),4.78(1H,d,J=14Hz),
4.99(1H,d,J=14Hz),5.07(1
H,s),6.69〜6.77(2H,m),7.31
〜7.37(1H,m),7.76(1H,s),7.
77(1H,s),8.09(2H,d,J=8H
z),8.20(2H,d,J=8Hz)。
【0122】 [α]D 25=−9.9°(c=0.50,MeOH) [参考例23] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーB):参考
例22で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)ベンゾ
イル]メチルチオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール0.10gのN,
N−ジメチルホルムアミド(2.5ml)溶液に、氷冷
下、炭酸カリウム0.04gを加え、さらにヨウ化メチ
ル0.04gを加えて室温で2時間攪拌した。反応液に
希塩酸を加えて中和し、酢酸エチル(50ml)で抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン =2:1)に付し、先に溶出した(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]エチル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマーA)を0.03g、
後に溶出した(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[1−[4−(メチルスルホニル)
ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマ
ーB)を0.03g得た。
【0123】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.20(3
H,d,J=7Hz),1.66(3H,d,J=7H
z),3.08(3H,s),3.44(1H,q,J
=7Hz),4.49(1H,d,J=14Hz),
4,57(1H,q,J=7Hz),4.65(1H,
d,J=14Hz),4.90(1H,brs),6.
70〜6.80(2H,m),7.25(1H,m),
7.66(1H,s),7.72(1H,s),8.0
8(2H,d,J=9Hz),8.25(2H,d,J
=9Hz)。
【0124】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.93(3
H,d,J=7Hz),1.70(3H,d,J=7H
z),3.11(3H,s),3.34(1H,q,J
=7Hz),4.49(1H,q,J=7Hz),4.
73(1H,d,J=14Hz),5.05(1H,
d,J=14Hz),5.05(1H,s),6.70
〜6.80(2H,m),7.28(1H,m),7.
79(2H,s),8.07(2H,d,J=9H
z),8.22(2H,d,J=9Hz)。
【0125】[参考例24] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]メチル
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール: (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール0.50g及び2
−ブロモ−4’−(メチルスルホニル)アセトフェノン
0.49gを用いた以外は参考例8に準じて、(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]メチルチオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オールを0.81g得た。
【0126】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.17(3H,d,J=7Hz),3.10(3H,
s),3.42(1H,q,J=7Hz),3.93
(1H,d,J=15Hz),4.20(1H,d,J
=15Hz),4.78(1H,d,J=14Hz),
4.99(1H,d,J=14Hz),5.07(1
H,s),6.69〜6.76(2H,m),7.31
〜7.37(1H,m),7.76(1H,s),7.
77(1H,s),8.09(2H,d,J=8H
z),8.20(2H,d,J=8Hz)。
【0127】 [α]D 25=−10.8°(c=0.50,MeOH) [参考例25] 2−アセチルチオ−4´−(メチルスルホニル)プロピ
オフェノン:アルゴンガス気流下、カリウム t−ブト
キシド4.10gをエタノール(120ml)に溶解
し、氷冷下、チオ酢酸2.61mlを滴下した。次に2
−ブロモ−4´−(メチルスルホニル)プロピオフェノ
ン10.1gを滴下し、同温度で1時間攪拌後、さらに
室温で3時間攪拌した。反応終了後、エタノールを減圧
留去し、残渣を氷水に加えて析出している結晶を濾取し
た。これを水洗し、2−アセチルチオ−4´−(メチル
スルホニル)プロピオフェノンを9.53g得た。
【0128】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.57(3H,d,J=7Hz),2.37(3H,
s),3.09(3H,s),5.23(1H,q,J
=7Hz),8.03(2H,d,J=8Hz),8.
13(2H,d,J=8Hz)。
【0129】[参考例26] 2−メルカプト−4´−(メチルスルホニル)プロピオ
フェノン:アルゴンガス気流下、参考例25で得た2−
アセチルチオ−4´−(メチルスルホニル)プロピオフ
ェノン8.36gをメタノール(150ml)に溶解
し、6規定塩酸30mlを加えて、60℃で5時間攪拌
した。反応終了後メタノールを留去し,析出した結晶を
濾取した。得られた結晶をメタノールで洗浄し、2−メ
ルカプト−4´−(メチルスルホニル)プロピオフェノ
ンを6.53g得た。
【0130】1H−NMR(CDCl3)δ ppm:
1.67(3H,d,J=7Hz),1.97(1H,
d,J=9Hz),3.10(3H,s),4.30〜
4,36(1H,m),8.07(2H,d,J=8H
z),8.15(2H,d,J=8Hz)。
【0131】[参考例27] 2−メルカプト−1−[4−(メチルスルホニル)フェ
ニル]プロパン−1−オール:アルゴンガス気流下、参
考例26で得た2−メルカプト−4´−(メチルスルホ
ニル)プロピオフェノン4.24gをメタノール(15
0ml)に溶解し、水(15ml)を添加した。−10
℃にまで冷却後、水素化ホウ素ナトリウム1.52gを
添加し1時間攪拌した。反応終了後、6規定塩酸を加え
て酸性とした後、メタノールを減圧留去した。残査に氷
水を加え、酢酸エチル(150ml)で抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去し、2−メルカプト−1−[4−
(メチルスルホニル)フェニル]プロパン−1−オール
を(1R*,2R*):(1R*,2S*)=9:1のジア
ステレオマー混合物として4.32g得た。
【0132】なお、相対配置の決定は、得られた化合物
をアセタール誘導体とし、そのNMR測定により決定し
た。
【0133】(1R*,2R*)体1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.31(3
H,d,J=7Hz),1.52(1H,d,J=8H
z),3.06(3H,s),3.10〜3.12(2
H,m),4.52〜4.56(1H,m),7.56
(2H,d,J=8Hz),7.93(2H,d,J=
8Hz)。
【0134】[参考例28] 1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(ト
リエチルシリルオキシ)プロパン−2−チオール:アル
ゴンガス気流下、参考例27で得た2−メルカプト−1
−[4−(メチルスルホニル)フェニル]プロパン−1
−オールのジアステレオマー混合物15.0gをN,N
−ジメチルホルムアミド(100ml)に溶解し、これ
に攪拌しながらイミダゾール10.4gを添加した。反
応溶液を0℃にまで降温した後、トリエチルシリル ク
ロリド11.3mlを滴下した。温度を室温にまで戻
し、さらに2時間攪拌した。反応終了後、水を加えて酢
酸エチル(100ml)で抽出した。得られた有機層を
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣にメタノールを加えて減圧下留去
し、さらにトルエンを加えて再度減圧下留去し、1−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(トリエ
チルシリルオキシ)プロパン−2−チオール[(1
*,2R*):(1R*,2S*)=9:1のジアステレ
オマー混合物]を得た。このものはそのまま次反応に使
用した. (1R*,2R*)体1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.53(6
H,q,J=7Hz),0.88(9H,t,J=7H
z),1.19(3H,d,J=7Hz),1.78
(1H,d,J=7Hz),3.03〜3.11(1
H,m),3.07(3H,s),4.64(1H,
d,J=6Hz),7.55(2H,d,J=8H
z),7.90(2H,d,J=8Hz)。
【0135】[参考例29] 1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−
[(R)−N−(p−トルエンスルホニル)プロリル]
チオ−1−(トリエチルシリルオキシ)プロパン(ジア
ステレオマーA)及び1−[4−(メチルスルホニル)
フェニル]−2−[(R)−N−(p−トルエンスルホ
ニル)プロリル]チオ−1−(トリエチルシリルオキ
シ)プロパン(ジアステレオマーB):アルゴンガス気
流下、参考例28で得られた1−[4−(メチルスルホ
ニル)フェニル]−1−(トリエチルシリルオキシ)プ
ロパン−2−チオールのジアステレオマー混合物をジク
ロロメタン(300ml)に溶解し、0℃で攪拌しなが
ら(R)−N−(p−トルエンスルホニル)プロリル
クロリド35.0g、トリエチルアミン21.1mlを
添加した。混合溶液を0℃に保ち、5時間攪拌した。反
応終了後、水を加えてジクロロメタン(140ml)で
抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
5:1〜1:1)に付し、先に溶出した1−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]−2−[(R)−N−(p
−トルエンスルホニル)プロリル]チオ−1−(トリエ
チルシリルオキシ)プロパン(ジアステレオマーA)を
17.5g及び後に溶出した1−[4−(メチルスルホ
ニル)フェニル]−2−[(R)−N−(p−トルエン
スルホニル)プロリル]チオ−1−(トリエチルシリル
オキシ)プロパン(ジアステレオマーB)を14.3g
得た。
【0136】(ジアステレオマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.60(6
H,q,J=7Hz),0.92(9H,t,J=7H
z),1.21(3H,d,J=7Hz),1.58〜
1.91(4H,m),2.45(3H,s),3.0
6(3H,s),3.13〜3.22(1H,m),
3.45〜3.55(1H,m),3.78〜3.87
(1H,m),4.23〜4.27(1H,m),4.
96(1H,d,J=3Hz),7.34(2H,d,
J=8Hz),7.65(2H,d,J=8Hz),
7.74(2H,d,J=8Hz),7.89(2H,
d,J=8Hz)。
【0137】(ジアステレオマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.58(6
H,q,J=7Hz),0.90(9H,t,J=7H
z),1.32(3H,d,J=7Hz),1.56〜
1.72(4H,m),2.43(3H,s),3.0
3(3H,s),3.13〜3.22(1H,m),
3.43〜3.48(1H,m),3.78〜3.87
(1H,m),4.19〜4.23(1H,m),4.
93(1H,d,J=3Hz),7.31(2H,d,
J=8Hz),7.54(2H,d,J=8Hz),
7.70(2H,d,J=8Hz),7.86(2H,
d,J=8Hz)。
【0138】[参考例30] 1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(ト
リエチルシリルオキシ)プロパン−2−チオール(エナ
ンチオマーA):アルゴンガス気流下、実施例29で得
た1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−
[(R)−N−(p−トルエンスルホニル)プロリル]
チオ−1−(トリエチルシリルオキシ)プロパン(ジア
ステレオマーA)3.90gのメタノール溶液(75m
l)に、攪拌しながら水酸化リチウム一水和物1.10
gを添加し、0℃で2時間攪拌した。反応終了後、酢酸
を加え酸性とした後、減圧下溶媒を留去した。残渣に5
%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とした
後、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に
付し、1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1
−(トリエチルシリルオキシ)プロパン−2−チオール
(エナンチオマーA)を1.44g得た。
【0139】(エナンチオマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.54(6
H,q,J=7Hz),0.88(9H,t,J=7H
z),1.19(3H,d,J=7Hz),1.78
(1H,d,J=7Hz),3.07(3H,s),
3.09(1H,m),4.64(1H,d,J=6H
z),7.55(2H,d,J=8Hz),7.90
(2H,d,J=8Hz)。
【0140】[参考例31] 1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(ト
リエチルシリルオキシ)プロパン−2−チオール(エナ
ンチオマーB):アルゴンガス気流下、参考例29で得
た1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−
[(R)−N−(p−トルエンスルホニル)プロリル]
チオ−1−(トリエチルシリルオキシ)プロパン(ジア
ステレオマーB)14.3gのメタノール溶液(100
ml)に、攪拌しながら水酸化リチウム一水和物4.9
1gを添加した。混合溶液を0℃に保ち、1時間攪拌し
た。反応終了後、減圧濃縮し、水を加えて酢酸エチル
(140ml)で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1〜3:1)に付し、1−[4−(メチルスルホ
ニル)フェニル]−1−(トリエチルシリルオキシ)プ
ロパン−2−チオール(エナンチオマーB)を6.78
g得た。
【0141】(エナンチオマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.54(6
H,q,J=7Hz),0.88(9H,t,J=7H
z),1.19(3H,d,J=7Hz),1.78
(1H,d,J=7Hz),3.07(3H,s),
3.09(1H,m),4.64(1H,d,J=6H
z),7.55(2H,d,J=8Hz),7.90
(2H,d,J=8Hz)。
【0142】[参考例32] 2´,4´−ジフルオロ−2−[[1−メチル−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリエ
チルシリルオキシ)エチル]チオ]プロピオフェノン
(エピマーA)及び2´,4´−ジフルオロ−2−
[[1−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フェ
ニル]−2−(トリエチルシリルオキシ)エチル]チ
オ]プロピオフェノン(エピマーB):アルゴンガス気
流下、参考例31で得た1−[4−(メチルスルホニ
ル)フェニル]−1−(トリエチルシリルオキシ)プロ
パン−2−チオール(エナンチオマーB)5.00gの
エタノール溶液(200ml)を10℃以下で保ち、カ
リウム t−ブトキシド1.64gを添加した。10分
間攪拌した後、2−ブロモ−2´,4´−ジフルオロプ
ロピオフェノン3.64gを10分間かけて添加した。
その後10℃以下で1時間攪拌した。反応終了後水を加
え、減圧下溶媒を留去し、次に水を加えて酢酸エチル
(150ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に付し、先に溶出し
た2´,4´−ジフルオロ−2−[[1−メチル−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリエ
チルシリルオキシ)エチル]チオ]プロピオフェノン
(エピマーA)を3.19g、後に溶出した2´,4´
−ジフルオロ−2−[[1−メチル−2−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]−2−(トリエチルシリルオ
キシ)エチル]チオ]プロピオフェノン(エピマーB)
を2.79g得た。
【0143】(エピマーA)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.50(6
H,q,J=7Hz),0.86(9H,t,J=7H
z),1.27(3H,d,J=7Hz),1.50
(3H,d,J=7Hz),2.92〜2.96(1
H,m),3.01(3H,s),4.19(1H,
q,J=7Hz),4.67(1H,d,J=3H
z),6.82〜7.01(2H,m),7.37(2
H,d,J=8Hz),7.67〜7.76(3H,
m)。
【0144】(エピマーB)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:0.52(6
H,q,J=7Hz),0.87(9H,t,J=7H
z),1.08(3H,d,J=7Hz),1.27
(3H,d,J=7Hz),2.82〜2.92(1
H,m),3.05(3H,s),4.16(1H,
q,J=7Hz),4.82(1H,d,J=3H
z),6.81〜7.00(2H,m),7.56(2
H,d,J=8Hz),7.85〜7.94(3H,
m)。
【0145】[実施例1] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルフィニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号1)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルフィニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号2):国
際公開特許WO95/34542号に開示されている
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−[4−(メチルスルフィニル)ベンゾイ
ル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマ
ー混合物)1.60gのメタノール(60ml)溶液
に、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.25gを加
え、同温で30分撹拌後、反応液を濃縮し、残渣を氷水
にあけて酢酸エチル(200ml)で抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=20:1)に付し、
さらにシリカゲルを用いた中圧液体クロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)でジアステレ
オマーを分離し、先に溶出した(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−[4−(メチルスルフィニル)フ
ェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレ
オマーA)(化合物番号1)を0.62g、後に溶出し
た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
(メチルスルフィニル)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号2)
を0.54g得た。
【0146】(化合物番号1)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.13〜
1.21(6H,m),2.70(3H,s),3.2
3(1H,m),3.49(1H,q,J=7Hz),
4.57(1H,d,J=8Hz),4.81(1H,
d,J=14Hz),5.19(1H,d,J=14H
z),6.71〜6.79(2H,m),7.32〜
7.65(6H,m),7.94(1H,s)。
【0147】(化合物番号2)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.19〜
1.26(6H,m),2.73(3H,s),3.1
1(1H,m),3.43(1H,m),4.56(1
H,d,J=8Hz),4.81(1H,d,J=14
Hz),5.04(1H,d,J=14Hz),6.6
9〜6.78(2H,m),7.39〜7.42(1
H,m),7.56(2H,d,J=8Hz),7.6
6(2H,d,J=8Hz),7.79(1H,s),
8.05(1H,s)。
【0148】[実施例2] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーA)(化合物番号3):国際公開特
許WO95/34542号に開示されている(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタ
ン−2−オール(エピマーA)0.70gのメタノール
(40ml)溶液に、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム
0.11gを加え、同温で30分撹拌後、反応液に濃塩
酸を加え過剰の水素化ホウ素ナトリウムを分解した。粉
末状の炭酸水素ナトリウムを加えて中和した後、濾過
し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル
=1:2)に付し、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−2−[4−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番
号3)を0.65g得た。
【0149】(化合物番号3)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.10(3
H,d,J=7Hz),1.24(3H,d,J=7H
z),2.50(3H,s),3.30(1H,m),
3.57(1H,q,J=7Hz),4.64(1H,
d,J=6Hz),4.89(1H,d,J=14H
z),5.20(1H,d,J=14Hz),6.76
〜6.97(2H,m),7.29〜7.41(5H,
m),7.68(1H,s),8.24(1H,s)。
【0150】[実施例3] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマ−B)(化合物番号4):国際公開特
許WO95/34542号に開示されている(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタ
ン−2−オール(エピマーB)0.60gを用いた以外
は実施例2に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メ
チル−2−[4−(メチルチオ)フェニル]エチル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(ジアステレオマ−B)(化合
物番号4)を0.54g得た。
【0151】(化合物番号4)1 H−NMR(CD3 OD)δ ppm:1.12(3
H,d,J=7Hz),1.37(3H,d,J=7H
z),2.45(3H,s),3.15(1H,m),
3.48(1H,q,J=7Hz),4.52(1H,
d,J=14Hz),4.76(1H,d,J=8H
z),4.79(1H,d,J=14Hz),6.74
〜6.93(2H,m),7.25〜7.45(5H,
m),7.67(1H,s),8.18(1H,s)。
【0152】[実施例4] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチルー2ー[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーA)(化合物番号5):国際
公開特許WO95/34542号に開示されている(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
[1−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)0.98g
を用いた以外は実施例2に準じ、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フェ
ニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオ
マーA)(化合物番号5)を0.89g得た。
【0153】(化合物番号5)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.13〜
1.29(6H,m),3.06(3H,s),3.1
6〜3.22(1H,m),3.48(1H,q,J=
7Hz),4.63(1H,d,J=9Hz),4.8
5(1H,d,J=14Hz),5.24(1H,d,
J=14Hz),6.70〜6.80(2H,m),
7.31〜7.41(1H,m),7.61(2H,
d,J=8Hz),7.77(1H,s),7.96
(2H,d,J=8Hz),8.53(1H,s)。
【0154】[実施例5] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーB)(化合物番号6):国際
公開特許WO95/34542号に開示されている(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
[1−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(エピマーB)0.85g
を用いた以外は実施例2に準じ、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フェ
ニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオ
マーB)(化合物番号6)を0.70g得た。 (化
合物番号6)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.15〜
1.28(6H,m),3.02〜3.15(4H,
m),3.40(1H,q,J=8Hz),4.60
(1H,d,J=8Hz),4.77(1H,d,J=
14Hz),5.08(1H,d,J=14Hz),
6.71〜6.78(2H,m),7.35〜7.40
(1H,m),7.62(2H,d,J=8Hz),
7.84(1H,s),7.96(2H,d,J=8H
z),8.36(1H,s)。
【0155】[実施例6] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4
−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号
7)、(ジアステレオマーB)(化合物番号8)、(ジ
アステレオマーC)(化合物番号9)及び(ジアステレ
オマーD)(化合物番号10):参考例1で得た(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[2−メチル−1−[4−(メチルスルホニル)ベン
ゾイル]プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマー混合物) 2.44gをメタノール(120m
l)に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.8
8gを加えた。1.5時間撹拌した後、濃塩酸を加え
て、過剰の水素化ホウ素ナトリウムを分解した。反応溶
液を炭酸水素ナトリウムを加えて中和した後、不溶物を
濾去した。濾液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=100:1)に付し、先に溶出する画分として(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4−
(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号7)
を0.31g得た。この次に溶出する画分として(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4−
(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号8)
を0.87g得た。さらに溶出する画分として(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーC)(化合物番号9)を0.
06g得た。最後に溶出する画分として(2R,3R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒ
ドロキシ−1−イソプロピル−2−[4−(メチルスル
ホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーD)(化合物番号10)を0.87
g得た。
【0156】(化合物番号7)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.96(3
H,d,J=7Hz),1.02(3H,d,J=7H
z),1.10(3H,d,J=7Hz),ca.2.
0(1H,m),3.05(3H,s),ca.3.0
(1H,m),ca.3.2(1H,br),3.25
(1H,q,J=7Hz),4.88(1H,d,J=
14Hz),5.08(1H,br),5.09(1
H,d,J=7Hz),5.1(1H,d,J=14H
z),6.7〜6.8(2H,m),7.3〜7.4
(1H,m),7.68(2H,d,J=9Hz),
7.76(1H,s),7.81(1H,s),7.9
4(2H,d,J=9Hz)。
【0157】(化合物番号8)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.95(3
H,d,J=7Hz),1.03(3H,d,J=7H
z),1.14(3H,d,J=7Hz),ca.1.
6(1H,m),ca.3.0(1H,m),3.05
(3H,s),3.46(1H,q,J=7Hz),
4.77(1H,d,J=10Hz),4.83(1
H,d,J=14Hz),5.33(1H,d,J=1
4Hz),5.40(1H,br),5.92(1H,
br),6.7〜6.8(2H,m),7.3〜7.4
(1H,m),7.42(1H,s),7.61(2
H,d,J=9Hz),7.85(1H,s),7.9
5(2H,d,J=9Hz)。
【0158】(化合物番号9)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.98(3
H,d,J=7Hz),1.05(3H,d,J=7H
z),1.14(3H,d,J=7Hz),ca.1.
6(1H,m),2.98(1H,dd,J=3,7H
z),3.05(3H,s),3.40(1H,q,J
=7Hz),4.58(1H,br),4.75(1
H,d,J=9Hz),4.85(1H,d,J=14
Hz),5.28(1H,d,J=14Hz),5.6
1(1H,br),6.7〜6.8(2H,m),7.
3〜7.4(1H,m),7.59(1H,s),7.
61(2H,d,J=8Hz),7.81(1H,
s),7.95 (2H,d,J=8Hz)。
【0159】(化合物番号10)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.97(3
H,d,J=7Hz),1.04(3H,d,J=7H
z),1.19(3H,dd,J=1,7Hz),c
a.1.7(1H,m),ca.2.8(1H,m),
3.10(3H,s),3.19(1H,q,J=7H
z),3.85(1H,br),4.70(1H,d,
J=14Hz),4.89(1H,d,J=9Hz),
4.88(1H,d,J=14Hz),5.37(1
H,br),6.7〜6.8(2H,m),7.4〜
7.5(1H,m),7.61(2H,d,J=8H
z),7.72(1H,s),7.90(1H,s),
7.98(2H,d,J=8Hz)。
【0160】[実施例7] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4
−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマー混合物A)(化合物番号1
1):参考例2で得た(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)ベンゾイル]プロピル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オール(エピマーA)0.16gを用いた以外は実施
例2に準じ、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピ
ル−2−[4−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(ジアステレオマー混合物A)(化
合物番号11)を0.08g得た。
【0161】(化合物番号11)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.8〜1.
2(9H,m),ca,1.6 (0.6H,m),c
a.2.1(0.4H,m),2.47(1.2H,
s),2.48(1.8H,s),ca.3.0(1
H,m),3.20(0.4H,q,J=7Hz),
3.41(0.4H,d,J=3Hz),3.51
(0.6H,q,J=7Hz),4.6〜5.6(4
H,m),6.10(0.6H,s),6.7〜6.8
(2H,m),7.2〜7.4(5.6H,m),7.
62(0.4H,s),7.82(0.4H,s),
7.90(0.6H,s)。
【0162】[実施例8] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−[4
−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーB)(化合物番号12):参
考例2で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)ベンゾイル]プロピル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーB)0.10gを用いた以外は実施例2に準
じ、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−[2−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2−
[4−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号1
2)を0.08g得た。
【0163】(化合物番号12)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.93(3
H,d,J=7Hz),1.02(3H,d,J=7H
z),1.20(3H,d,J=7Hz),1.6〜
1.7(1H,m),2.50(3H,s),ca.
2.7(1H,m),ca.3.1(1H,br),
3.24(1H,q,J=7Hz),4.60(1H,
d,J=14Hz),4.8(1H,m),4.94
(1H,d,J=14Hz),5.27(1H,b
r),6.6〜6.8(2H,m),7.2〜7.3
(4H,m),7.4〜7.5(1H,m),7.73
(1H,s),7.89(1H,s)。
【0164】[実施例9] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
[(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)メチルチオ]フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号1
3)及び(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−
[4−[(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾー
ル−3−イル)メチルチオ]フェニル]エチル]チオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号
14):国際公開特許WO95/34542号に開示さ
れている(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[1−[4−[(4−メチル−4H−
1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルチオ]ベ
ンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー
混合物)1.85gを用いた以外は実施例1に準じ、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
[(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)メチルチオ]フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号1
3)を0.82g、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−2−[4−[(4−メチル−4H−1,2,4−ト
リアゾール−3−イル)メチルチオ]フェニル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマーB)
(化合物番号14)を0.57g得た。
【0165】(化合物番号13)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.07(3
H,d,J=7Hz),1.19(3H,d,J=7H
z),3.1〜3.3(1H,m),3.54(1H,
q,J=7Hz),3.76(3H,s),4.07
(1H,d,J=14Hz),4.13(1H,d,J
=14Hz),4.42(1H,d,J=9Hz),
4.81(1H,d,J=14Hz),5.28(1
H,d,J=14Hz),ca.6.2(1H,b
r),ca.6.3(1H,br),ca.6.7〜
6.8(2H,m),ca.7.2〜7.4(5H,
m),7.52(1H,s),7.83(1H,s),
7.99(1H,s)。
【0166】(化合物番号14)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.18(3
H,d,J=7Hz),1.22(3H,d,J=7H
z),3.0〜3.1(1H,m),3.41(1H,
q,J=7Hz),3.76(3H,s),ca.3.
9(1H,br),4.23(2H,s),4.49
(1H,d,J=7Hz),4.73(1H,d,J=
14Hz),5.01(1H,d,J=14Hz),c
a.5.3(1H,br),ca.6.6〜6.8(2
H,m),ca.7.2〜7.5(5H,m),7.7
1(1H,s),7.88(1H,s),8.04(1
H,s)。
【0167】[実施例10] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−[1
−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)エチルチオ]フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマー混合物A)(化合物番
号15)及び(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2
−[4−[1−(4−メチル−4H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イル)エチルチオ]フェニル]エチル]
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(ジアステレオマー混合物B)
(化合物番号16):参考例4で得た(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1−[4
−[1−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾー
ル−3−イル)エチルチオ]ベンゾイル]エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(エピマー混合物)1.50gを用
いた以外は実施例1に準じ、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−[4−[1−(4−メチル−4H
−1,2,4−トリアゾール−3−イル)エチルチオ]
フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマー混合物A)(化合物番号15)を0.67g、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−[1
−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)エチルチオ]フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマー混合物B)(化合物番
号16)を0.64g得た。
【0168】(化合物番号15)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.0〜1.
2(6H,m),1.72(1.5H,d,J=7H
z),1.76(1.5H,d,J=7Hz),3.1
〜3.2(1H,m),3.4〜3.6(1H,m),
3.79(1.5H,s),3.80(1.5H,
s),4.3〜4.5(2H,m),4.7〜4.9
(1H,m),5.2〜5.4(1H,m),6.2〜
6.4(1H,m),6.7〜6.8(2H,m),
7.1〜8.0(8H,m)。
【0169】(化合物番号16)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.1〜1.
3(6H,m),1.78(1.5H,d,J=7H
z),1.79(1.5H,d,J=7Hz),3.0
〜3.1(1H,m),3.4〜3.5(1H,m),
3.78(1.5H,s),3.80(1.5H,
s),4.0(1H,br),4.4〜5.0(2H,
m),4.76(1H,d,J=14Hz),5.02
(1H,d,J=14Hz),5.3〜5.5(1H,
br),6.7〜6.8(2H,m),7.2〜7.5
(5H,m),7.7〜8.0(3H,m)。
【0170】[実施例11] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
[(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)チオ]フェニル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーA)(化合物番号17)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
[(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3
−イル)チオ]フェニル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーB)(化合物番号18):国際
公開特許WO95/34542号に開示されている(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[1−[4−[(4−メチル−4H−1,2,4−ト
リアゾール−3−イル)チオ]ベンゾイル]エチル]チ
オ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブタン−2−オール(エピマー混合物)0.46g
を用いた以外は実施例1に準じ、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−[4−[(4−メチル−4H−
1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]フェニ
ル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマ
ーA)(化合物番号17)を0.23g、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2
−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−[(4−メチル
−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]
フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマーB)(化合物番号18)を0.22g得た。
【0171】(化合物番号17)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.15(3
H,d,J=7Hz),1.19(3H,d,J=7H
z),3.26(1H,m),3.53(1H,q,J
=7Hz),3.64(3H,s),4.56(1H,
d,J=7Hz),4.80(1H,d,J=14H
z),5.20(1H,d,J=14Hz),6.7〜
6.8(2H,m),7.37(1H,m),7.5
(3H,m),7.83(1H,brs),7.92
(1H,s),8.03(2H,d,J=8Hz)。
【0172】(化合物番号18)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.31(3H,d,J=7H
z),3.11(1H,m),3.35(1H,q,J
=7Hz),3.67(3H,s),4.62(1H,
d,J=7Hz),4.63(1H,d,J=14H
z),4.96(1H,d,J=14Hz),6.7〜
6.8(2H,m),7.40(1H,m),7.52
(2H,d,J=9Hz),7.73(1H,br
s),7.89(1H,brs),7.94(1H,
s),8.05(2H,d,J=9Hz)。
【0173】[実施例12] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーA)(化合物番号19)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーB)(化合物番号20):参考
例3で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[1−(4−ジメチルアミノベンゾイ
ル)エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オールのジアステレオマ
ー混合物0.15gをメタノール(4ml)に溶液し、
氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.025gを加えて
1時間撹拌した。反応終了後、氷水(50ml)を加え
て酢酸エチルで抽出(50ml×2回)し、有機層を合
わせて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル
を用いた中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=99:1)にて精製し、先に溶出する
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーA)(化合物番号19)を0.
07g、後に溶出する(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[[2−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマーB)
(化合物番号20)を0.06g得た。
【0174】(化合物番号19)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.05(3
H,d,J=7Hz),1.21(3H,d,J=7H
z),2.92(6H,s),3.25〜3.35(1
H,m),3.55(1H,q,J=7Hz)4.42
(1H,q,J=10Hz),4.75(1H,d,J
=15Hz),5.36(1H,d,J=15Hz),
6.44(1H,brs),6.65〜6.80(4
H,m),7.07(1H,s),7.23(2H,
d,J=9Hz),7.30〜7.40(1H,m),
7.95(1H,s)。
【0175】(化合物番号20)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.18(3
H,d,J=7Hz),1.23(3H,d,J=7H
z),2.95(6H,s),2.95〜3.05(1
H,m),3.45(1H,q,J=7Hz),4.4
3(1H,q,J=8Hz),4.65(1H,d,J
=14Hz),5.01(1H,d,J=14Hz),
5.13(1H,brs),6.65〜6.80(4
H,m),7.21(2H,d,J=9Hz),7.2
5〜7.35(1H,m),7.67(1H,s),
7.85(1H,s)。
【0176】[実施例13] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−(4−ピリ
ジル)エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオ
マーA)(化合物番号21)及び(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−1−メチル−2−(4−ピリジル)エチル]チオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号
22):国際公開特許WO95/26343号に開示さ
れている(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[1−[(4−ピリジル)カルボニル]
エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタン−2−オール(エピマー混合物)
0.32gを用いた以外は実施例1に準じ、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2
−ヒドロキシ−1−メチル−2−(4−ピリジル)エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマーA)
(化合物番号21)を0.12g、(2R,3R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロ
キシ−1−メチル−2−(4−ピリジル)エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番
号22)を0.10g得た。
【0177】(化合物番号21)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.16(3
H,d,J=7Hz),1.23(3H,d,J=7H
z),3.1〜3.3(1H,m),3.67(1H,
q,J=7Hz),4.53(1H,d,J=8H
z),4.69(1H,br),4.83(1H,d,
J=14Hz),5.10(1H,d,J=14H
z),5.53(1H,s),6.7〜6.8(2H,
m),7.33(2H,dd,J=2,4Hz),c
a.7.4(1H,m),7.62(1H,s),7.
82(1H,s),8.59(2H,dd,J=1,4
Hz)。
【0178】(化合物番号22)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.32(3H,d,J=7H
z),3.1〜3.2(1H,m),3.37(1H,
q,J=7Hz),3.55(1H,d,J=3H
z),4.53(1H,dd,J=2,7Hz),4.
68(1H,d,J=14Hz),4.95(1H,
d,J=14Hz),5.09(1H,s),6.7〜
6.8(2H,m),7.34(2H,dd,J=1,
4Hz),ca.7.4(1H,m),7.76(1
H,s),7.80(1H,s),8.62(2H,d
d,J=1,4Hz)。
【0179】[実施例14] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−2−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(化合物番号
23):参考例5で得た(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチルチオ)ベ
ンゾイル]メチルチオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール1.25gを
用いた以外は実施例2に準じて、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキ
シ−2−[4−(メチルチオ)フェニル]エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オールをエピマー混合物として1.01g
得た。(化合物番号23)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.17(3
H,d,J=7Hz),2.48(3H,s),2.8
〜3.2(2H,m),3.3〜3.4(1.8H,
m),ca.4.0(0.2H,brs),4.7〜
5.1(3.8H,m),5.44(0.2H,br
s),6.7〜6.8(2H,m),7.2〜7.4
(5H,m),7.63(0.2H,s),7.72
(0.8H,s),7.83(0.8H,s),7.8
4(0.2H,s)。
【0180】[実施例15] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−エチル−2−ヒドロキシ−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーA)(化合物番号24):参考例6
で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]
プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーA)0.
80gを用いた以外は実施例2に準じて、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−エチル−2−ヒドロキシ−2−[4−(メチルチオ)
フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマーA)(化合物番号24)を0.64g得た。
【0181】(化合物番号24)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:0.99(3
H,t,J=7Hz),1.16(3H,d,J=7H
z),1.26(1H,m),1.45(1H,m),
2.48(3H,s),3.06(1H,m),3.5
0(1H,m),4.54(1H,d,J=9Hz),
4.79(1H,d,J=14Hz),5.36(1
H,d,J=14Hz),5.66(1H,brs),
6.20(1H,s),6.65〜6.80(2H,
m),7.20〜7.45(6H,m),7.96(1
H,s)。
【0182】[実施例16] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[1−エチル−2−ヒドロキシ−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーB)(化合物番号25):参考例6
で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]
プロピル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブタン−2−オール(エピマーB)0.
60gを用いた以外は実施例2に準じて、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−エチル−2−ヒドロキシ−2−[4−(メチルチオ)
フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマーB)(化合物番号25)を0.51g得た。
【0183】(化合物番号25)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.04(3
H,t,J=7Hz),1.17(3H,d,J=7H
z),1.45(1H,m),1.65(1H,m),
2.50(3H,s),2.79(1H,m),3.1
5〜3.25(2H,m),4.43(1H,d,J=
14Hz),4.67(1H,dd,J=4,7H
z),4.87(1H,d,J=14Hz),5.09
(1H,s),6.65〜6.80(2H,m),7.
25〜7.35(4H,m),7.35〜7.45(1
H,m),7.70(1H,s),7.83(1H,
s)。
【0184】[実施例17] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−2−[4−(イソプロピルチ
オ)フェニル]−1−メチルエチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーA)(化合物番号26):参
考例7で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[1−[4−(イソプロピルチオ)
ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマ
ーA)0.13gを用いた以外は実施例2に準じて、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−2−[4−(イソプロピルチ
オ)フェニル]−1−メチルエチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーA)(化合物番号26)を
0.10g得た。
【0185】(化合物番号26)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.11(3
H,d,J=7Hz),1.19(3H,d,J=7H
z),1.27(6H,d,J=7Hz),3.22〜
3.53(3H,m),4.49(1H,d,J=9H
z),4.76(1H,d,J=14Hz),5.28
(1H,d,J=14Hz),6.71〜6.79(2
H,m),7.24〜7.40(6H,m),7.96
(1H,s)。
【0186】[実施例18] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−2−[4−(イソプロピルチ
オ)フェニル]−1−メチルエチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマ−B)(化合物番号27):参
考例7で得た(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[1−[4−(イソプロピルチオ)
ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(エピマ
ーB)0.39gを用いた以外は実施例2に準じて、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−2−[4−(イソプロピルチ
オ)フェニル]−1−メチルエチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマ−B)(化合物番号27)を
0.34g得た。
【0187】(化合物番号27)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.20(3
H,d,J=7Hz),1.25(3H,d,J=7H
z),1.30(6H,d,J=7Hz),3.09
(1H,m),3.34〜3.43(2H,m),4.
49(1H,d,J=8Hz),4.72(1H,d,
J=14Hz),5.02(1H,d,J=14H
z),6.69〜6.78(2H,m),7.30〜
7.46(5H,m),7.77(1H,s),7.9
1(1H,s)。
【0188】[実施例19] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーC)(化合物番号28):国際公開
特許WO95/34542号に開示されている(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[1−[4−(メチルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール(エピマーA)1.00gのテトラ
ヒドロフラン(40ml)溶液に、寒剤下、水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(7
0%トルエン溶液)1.25gを加えて1時間撹拌し
た。反応終了後、酢酸エチルを加えて過剰の試薬を分解
した後、反応溶液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出(5
0ml×2回)した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下溶媒を留去し、結晶
性の残渣を得た。この残渣をジイソプロピルエーテルを
用いて3回再結晶を行い、(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1
−メチル−2−[4−(メチルチオ)フェニル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマーC)
(化合物番号28)を0.35g得た。
【0189】(化合物番号28)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.17(3
H,d,J=7Hz),1.18(3H,d,J=7H
z),2.48(3H,s),3.30〜3.45(2
H,m),3.55(1H,brs),4.86(1
H,d,J=14Hz),4.94(1H,brt),
5.12(1H,d,J=14Hz),5.25(1
H,s),6.70〜6.80(2H,m),7.24
(2H,d,J=9Hz),7.30〜7.40(1
H,m),7.34(2H,d,J=9Hz),7.6
5(1H,s),7.85(1H,s)。
【0190】[実施例20] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−アセトキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(化合物番号29):実施例3で得た(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒド
ロキシ−1−メチル−2−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマ
ーB)0.132gのピリジン(2ml)溶液に、無水
酢酸0.054mlを加えて3日間室温で撹拌した。反
応終了後、ピリジンを減圧下留去し、氷水を加えて酢酸
エチルで抽出(30ml×2回)した。有機層を水およ
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:n−ヘキサン:
メタノール=10:10:1)にて精製し、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2
−アセトキシ−1−メチル−2−[4−(メチルチオ)
フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(化合物番
号29)を0.135g得た。
【0191】(化合物番号29)1 H−NMR(CDCl3 )δ ppm:1.12(3
H,d,J=7Hz),1.31(3H,d,J=7H
z),2.16(3H,s),2.46(3H,s),
3.15〜3.30(2H,m),4.49(1H,
d,J=15Hz),4.72(1H,s),4.86
(1H,d,J=15Hz),5.82(1H,d,J
=6Hz),6.65〜6.75(2H,m),7.2
0〜7.40(5H,m),7.75(1H,s),
7.77(1H,s)。
【0192】[実施例21] 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒド
ロキシ−1−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)
フェニル]エチル]チオ−3−メチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(ジアステレオマーA)(化合物番号30)及び2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロ
キシ−1−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フ
ェニル]エチル]チオ−3−メチル−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(ジアステレオマーB)(化合物番号31):国際公開
特許WO95/34542号に開示されている2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−3−
[1−[4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール0.095gのメタノール
30ml溶液に、−15℃で撹拌下、水素化ホウ素ナト
リウム0.021gを加えた。反応温度を徐々に室温ま
で戻した後、水10mlを加えた。6N塩酸を加えて酸
性とした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて弱
アルカリ性とした。これをクロロホルムで抽出し、クロ
ロホルム層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。これを減圧濃縮して得た残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:1)に付した。先に溶出した2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−
メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エ
チル]チオ−3−メチル−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステ
レオマーA)(化合物番号30)を0.017g、後に
溶出した2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メチルス
ルホニル)フェニル]エチル]チオ−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号3
1)を0.071g得た。
【0193】(化合物番号30)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.15(3
H,d,J=7Hz),1.37(3H,s),1.4
0(3H,d,J=4Hz),3.05(3H,s),
3.56(1H,br),3.81(1H,m),5.
15(1H,d,J=14Hz),5.30(2H,
m),5.91(1H,s),6.66(1H,m),
6.83(1H,m),7.60〜7.70(4H,
m),7.93(2H,d,J=9Hz),8.09
(1H,d,J=2Hz)。
【0194】(化合物番号31)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.20(3
H,d,J=7Hz),1.35(3H,s),1.4
0(3H,d,J=3Hz),3.02(3H,s),
3.53(1H,m),4.34(1H,br),4.
57(1H,d,J=9Hz),5.02(1H,d,
J=15Hz),5.25(1H,d,J=15H
z),5.92(1H,s),6.66(1H,m),
6.82(1H,m),7.60〜7.70(4H,
m),7.94(2H,d,J=8Hz),8.04
(1H,d,J=2Hz)。
【0195】[実施例22] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]エチル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ブタン−
2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号3
2):参考例8で得た(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフル
オロメチル)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−
オール(エピマーA)0.85gのメタノール(50m
l)懸濁液を−20℃に冷却後、撹拌下、水素化ホウ素
ナトリウム0.20gを加えた。その後反応温度を徐々
に室温まで戻し、水(20ml)を加えた後反応溶液に
6N塩酸を加えて酸性とした。飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えて弱アルカリ性とした後減圧下メタノール
を留去し、残渣に水を加えクロロホルムで抽出した。ク
ロロホルム層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。これを減圧濃縮して得た残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=100:1)に付し、(2R,3R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2−ヒ
ドロキシ−1−メチル−2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−ブタン−2−オール(ジ
アステレオマーA)(化合物番号32)を0.60g得
た。
【0196】(化合物番号32)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.11(3
H,d,J=7Hz),1.18(3H,d,J=7H
z),3.28(1H,m),3.52(1H,q,J
=7Hz),4.56(1H,d,J=9Hz),4.
75(1H,d,J=14Hz),5.24(1H,
d,J=14Hz),6.20(1H,s),6.60
(1H,brs),6.70〜6.80(2H,m),
7.29(1H,s),7.36(1H,m),7.4
9(2H,d,J=8Hz),7.61(2H,d,J
=8Hz),7.90(1H,s)。
【0197】[実施例23] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]エチル]チオ−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ブタン−
2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号3
3):参考例8で得た(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフル
オロメチル)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−2−
オール(エピマーB)0.56gを用いた以外は実施例
22に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−
2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]
チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−ブタン−2−オール(ジアステレオマーB)(化
合物番号33)を0.49g得た。
【0198】(化合物番号33)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.20(3
H,d,J=7Hz),1.25(3H,d,J=7H
z),3.07(1H,m),3.33(1H,q,J
=7Hz),4.25(1H,brs),4.6(2
H,m),4.97(1H,d,J=15Hz),5.
23(1H,s),6.70〜6.80(2H,m),
7.43(1H,m),7.49(2H,d,J=8H
z),7.63(1H,s),7.64(2H,d,J
=8Hz),7.81(1H,s)。
【0199】[実施例24] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルチオ)フェ
ニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオ
マーA)(化合物番号34):参考例9で得た(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーA)1.00gを用いた以外は実施例22に
準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−
[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルチ
オ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジア
ステレオマーA)(化合物番号34)を0.90g得
た。
【0200】(化合物番号34)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.15(3
H,d,J=7Hz),1.17(3H,d,J=7H
z),3.20(1H,m),3.41(2H,t,J
=16Hz),3.44(1H,q,J=7Hz),
4.48(1H,brs),4.54(1H,d,J=
9Hz),4.81(1H,d,J=14Hz),5.
14(1H,d,J=14Hz),5.53(1H,b
rs),5.90(1H,tt,J=3,54Hz),
6.71〜6.78(2H,m),7.33〜7.39
(1H,m),7.35(2H,d,J=9Hz),
7.45(2H,d,J=9Hz),7.51(1H,
s),7.85(1H,s)。
【0201】[実施例25] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルチオ)フェ
ニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオ
マーB)(化合物番号35):参考例9で得た(2R,
3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルチオ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール
(エピマーB)0.96gを用いた以外は実施例22に
準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−
[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルチ
オ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジア
ステレオマーB)(化合物番号35)を0.75g得
た。
【0202】(化合物番号35)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.20(3
H,d,J=7Hz),1.25(3H,d,J=7H
z),3.08(1H,m),3.16(1H,d,J
=3Hz),3.40(1H,q,J=7Hz),3.
43(2H,t,J=16Hz),4.50(1H,d
d,J=3,8Hz),4.71(1H,d,J=14
Hz),4.98(1H,d,J=14Hz),5.0
1(1H,s),5.93(1H,tt,J=3,54
Hz),6.67〜6.77(2H,m),7.34〜
7.41(1H,m),7.35(2H,d,J=9H
z),7.47(2H,d,J=9Hz),7.76
(1H,s),7.80(1H,s)。
【0203】[実施例26] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ブタ
ン−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号3
6):参考例10で得た(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフ
ルオロメトキシ)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−
2−オール(エピマーA)0.88gを用いた以外は実
施例22に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エ
チル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−ブタン−2−オール(ジアステレオマー
A)(化合物番号36)を0.35g得た。
【0204】(化合物番号36)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.12〜1.
19(6H,m),3.23(1H,dq,J=7,7
Hz),3.39〜3.50(1H,m),4.53
(1H,d,J=7Hz),4.79(1H,d,J=
14Hz),5.23(1H,d,J=14Hz),
6.71〜6.79(2H,m),7.20〜7.53
(6H,m),7.90(1H,s)。
【0205】[実施例27] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル]エチル]チオ−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ブタ
ン−2−オール(ジアステレオマーB)(化合物番号3
7):参考例10で得た(2R,3R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−3−[[1−[4−(トリフ
ルオロメトキシ)ベンゾイル]エチル]チオ]ブタン−
2−オール(エピマーB)0.92gを用いた以外は実
施例22に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エ
チル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−ブタン−2−オール(ジアステレオマー
B)(化合物番号37)を0.35g得た。
【0206】(化合物番号37)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.26(3H,d,J=7H
z),3.08(1H,dq,J=7,7Hz),3.
35〜3.47(2H,m),4.52(1H,dd,
J=3,7Hz),4.71(1H,d,J=14H
z),5.00(1H,d,J=14Hz),5.08
(1H,s),6.67〜6.79(2H,m),7.
23(2H,d,J=8Hz),7.37〜7.46
(3H,m),7.73(1H,s),7.80(1
H,s)。
【0207】[実施例28] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ)フ
ェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレ
オマーA)(化合物番号38):参考例11で得た(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルオキシ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(エピマーA)1.03gを用いた以外は実施例2
2に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2
−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオ
キシ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジ
アステレオマーA)(化合物番号38)を0.73g得
た。
【0208】(化合物番号38)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.10(3
H,d,J=7Hz),1.20(3H,d,J=7H
z),3.22(1H, m),3.50(1H,q,
J=7Hz),4.35(2H,t,J=12Hz),
4.48(1H,d,J=9Hz),4.79(1H,
d,J=14Hz),5.19(1H,brs),5.
25(1H,d,J=14Hz),5.90(1H,b
rs),6.07(1H,tt,J=5,53Hz),
6.70〜6.80(2H,m),6.92(2H,
d,J=9Hz),7.30〜7.40(1H,m),
7.32(1H,s),7.34(2H,d,J=9H
z),7.93(1H,s)。
【0209】[実施例29] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ)フ
ェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジアステレ
オマーB)(化合物番号39):参考例11で得た(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[1−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルオキシ)ベンゾイル]エチル]チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(エピマーB)0.87gを用いた以外は実施例2
2に準じて、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2
−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオ
キシ)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジ
アステレオマーB)(化合物番号39)を0.80g得
た。
【0210】(化合物番号39)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.19(3
H,d,J=7Hz),1.22(3H,d,J=7H
z),3.04(1H,m),3.41(1H,q,J
=7Hz),3.64(1H,d,J=2Hz),4.
36(2H,t,J=12Hz),4.46(1H,d
d,J=2,9Hz),4.71(1H,d,J=14
Hz),5.04(1H,d,J=14Hz),5.1
5(1H,s),6.08(1H,tt,J=5,53
Hz),6.65〜6.80(2H, m),6.93
(2H,d,J=9Hz),7.32(2H,d,J=
9Hz),7.35〜7.50(1H,m),7.67
(1H,s), 7.83(1H,s)。
【0211】[実施例30] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーA)(化合物番号5):アル
ゴンガス気流下、参考例30で得た1−[4−(メチル
スルホニル)フェニル]−1−(トリエチルシリルオキ
シ)プロパン−2−チオール(エナンチオマーA)0.
055gをN,N−ジメチルホルムアミド(0.5m
l)に溶解し、カリウム t−ブトキシド0.014g
を加えた後、(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2、3−エポキシブタン0.025gを
加えて室温で一夜攪拌した。反応終了後、反応液を氷水
にあけ酢酸エチルで抽出した。抽出層を合わせ、水洗後
飽和食塩水で脱水し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を分取用シリカ
ゲル薄層板(クロロホルム:メタノール=10:1)に
て精製し、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−
[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タン−2−オール(ジアステレオマーA)(化合物番号
5)を0.02g得た。
【0212】(化合物番号5)1 H−NMR(CDCl3)δ ppm :1.13〜
1.29(6H,m),3.06(3H,s),3.1
6〜3.22(1H,m),3.48(1H,q,J=
7Hz),4.63(1H,d ,J=9Hz),4.
85(1H,d,J=14Hz),5.24(1H,
d,J=14Hz),6.70〜6.80(2H,
m),7.31〜7.41(1H,m),7.61(2
H,d,J=8Hz),7.77(1H,s),7.9
6(2H,d,J=8Hz),8.53(1H,s)。
【0213】[実施例31] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーB)(化合物番号6):アル
ゴンガス気流下、 参考例31で得た1−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]−1−(トリエチルシリルオ
キシ)プロパン−2−チオール(エナンチオマーB)
0.133gをテトラヒドロフラン(1ml)に溶解
し、氷冷下、水素化ナトリウム(含有量:55%)0.
016gを加え15分攪拌した。反応溶液にN,N−ジ
メチルホルムアミド(1ml)を加えた後、(2R,3
S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2、3−
エポキシブタン0.093gを加えて室温で一夜攪拌し
た。反応終了後、反応液を氷水にあけ酢酸エチルで抽出
した。抽出層を合わせ、水洗後飽和食塩水で脱水し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
得られた残渣を分取用シリカゲル薄層板(クロロホル
ム:メタノール=10:1)にて精製し、(2R,3
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[2
−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メチルスルホ
ニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ジ
アステレオマーB)(化合物番号6)を0.14g得
た。
【0214】(化合物番号6)1 H−NMR(CDCl3) δ ppm :1.15〜
1.31(6H,m),3.07〜3.16(1H,
m),3.07(3H,s),3.36(1H,q,J
=7Hz),3.46(1H,d,J=3Hz),4.
61(1H,dd,J=3,7Hz),4.73(1
H,d,J=14Hz),4.95(1H,d,J=1
4Hz),5.07(1H,s),6.68〜6.78
(2H,m),7.35〜7.40(1H,m),7.
63(2H,d,J=8Hz),7.77(1H,
s),7.83(1H,s),7.97(2H,d,J
=8Hz)。
【0215】 [α]D 25=−10°(c=0.50,MeOH) [実施例32] (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[2−ヒドロキシ−1−メチル−2−[4−(メ
チルスルホニル)フェニル]エチル]チオ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−
オール(ジアステレオマーB)(化合物番号6):アル
ゴンガス気流下、トリメチルスルホキソニウム ヨージ
ド0.44gをジメチルスルホキシド(5ml)に懸濁
し、室温攪拌下、カリウム t−ブトキシド0.20g
を加えた。15分攪拌後得られた反応溶液に、参考例3
2で得た2´,4´−ジフルオロ−2−[[1−メチル
−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−
(トリエチルシリルオキシ)エチル]チオ]プロピオフ
ェノン(エピマーA)0.53gを加えて、4時間攪拌
した。反応終了後、反応液を氷水にあけ酢酸エチルで2
回抽出した。抽出層を合わせ、水洗後飽和食塩水で脱水
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[1
−メチル−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]
−2−(トリエチルシリルオキシ)エチル]チオ−1,
2−エポキシブタンをジアステレオマー混合物として得
た。このジアステレオマー混合物をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(5ml)に溶解し、1H−1,2,4−ト
リアゾール0.138g、1,2,4−トリアゾール
カリウム塩0.214gを加えて、100℃で5時間攪
拌した。反応終了後、N,N−ジメチルホルムアミドを
減圧下留去し、残渣に氷水を加えて酢酸エチルで2回抽
出した。抽出層を合わせ、水洗後飽和食塩水で脱水し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:クロロホルム:メタノール=5:
5:1)で精製し、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エチ
ル]チオ−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブタン−2−オール(ジアステレオマーB)
(化合物番号6)を0.08g得た。
【0216】(化合物番号6)1 H−NMR(CDCl3) δ ppm :1.15〜
1.31(6H,m),3.06(3H,s),3.0
6〜3.15(1H,m),3.36(1H,q,J=
7Hz),3.46(1H,d,J=3Hz),4.6
1(1H,dd,J=3,7Hz),4.73(1H,
d,J=14Hz),4.96(1H,d,J=14H
z),5.07(1H,s),6.70〜6.80(2
H,m),7.35〜7.40(1H,m),7.63
(2H,d,J=8Hz),7.78(1H,s),
7.82(1H,s),7.97(2H,d,J=8H
z)。
【0217】 [α]D 25=−10°(c=0.50,MeOH)
【0218】
【発明の効果】本発明化合物及び生理学的に許容される
その塩は、動物及びヒトに対する表在性又は深在性真菌
症の治療に有効であり、例えばトリコフィトン・ルブル
ム(Trichophyton rubrum)やミク
ロスポルム・カニス(Microsporum can
is)等による白癬、皮膚糸状菌症、カンジダ・アルビ
カンス(Candida albicans)等による
カンジダ症、アスペルギルス・フミガツス(Asper
gillus fumigatus)等によるアスペル
ギルス症、クリプトコックス・ネオフォルマンス(Cr
yptococcus neoformans)等によ
るクリプトコックス症、輸入真菌症といわれるコクシジ
オイデス・イミティス(Coccidioides i
mmitis)によるコクシジオイデス症、ヒストプラ
ズマ・カプスラツム(Histoplasma cap
sulatum)によるヒストプラズマ症、パラコクシ
ジオイデス・ブラジリエンシス(Paracoccid
ioides brasiliensis)によるパラ
コクシジオイデス症等の治療に使用することができる。
【0219】本発明化合物の抗真菌作用を、in vi
troおよびマウスを用いたinvivoの感染実験に
より説明する。尚、フルコナゾール(比較薬−A)及び
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−(2−ヒドロキシエチル)チオ−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール(特開平5−4975に記載の化合物:比較薬−
B)を比較薬として用いた。
【0220】[薬理試験] カンジダ・アルビカンス(Candida albic
ans)TTB 273に対するin vitroの抗
真菌活性の評価:本発明化合物のin vitro抗真
菌活性の評価は、文献(三上襄、矢沢勝清、宇野潤松前
昭廣:Chemotherapy,38(10),10
39−1047(1990)の方法に準じて行った。す
なわち、2倍希釈系列の薬剤溶液を含む培地を分注した
96穴マイクロプレートに、終濃度が5×104 個/m
lになるようカンジダ・アルビカンスの菌液を接種して
48時間、37℃で培養した。被験液は経時的に650
nmの波長で濁度を測定し、薬剤無添加群が定常期に達
した時点で各ウエルの濁度を測定し、薬剤無添加群が定
常期に達した時点での濁度の1/2を越えない薬剤添加
群の最小薬剤濃度をIC50値として算出した。その結果
を表1に示す。
【0221】
【表1】
【0222】カンジダ・アルビカンス(Candida
albicans)TTB 273に対するin v
ivoの抗真菌活性の評価: (平均生残日数)ICR雄性マウス(体重24〜26
g)にカンジダ・アルビカンスTTB 273を尾静脈
より注入し感染させた。1時間後に被験化合物10mg
/kgを経口投与し、さらに感染1、2、3、4日後に
も同じく1日1回経口投与した。感染14日後に平均生
残日数を測定した。その結果を表2に示す。
【0223】
【表2】
【0224】(ED50)ICR雄性マウス(体重24〜
26g)にカンジダ・アルビカンスTTB 273を尾
静脈より注入し感染させた。1時間後に被験化合物を経
口投与し、さらに感染1、2、3、4日後にも同じく1
日1回経口投与した。感染14日後に50%の動物が生
存する用量(ED50)を測定した。その結果を表3に示
す。
【0225】
【表3】
【0226】アスペルギルス・フミガツス(Asper
gillus fumigatus)TTB 1776
に対するin vivoの抗真菌活性の評価: (平均生残日数)ICR雄性マウス(体重24〜26
g)にアスペルギルス・フミガツス(Aspergil
lus fumigatus)TTB 1776を尾静
脈より注入し感染させた。1時間後に被験化合物40m
g/kgを経口投与し、さらに感染1、2、3、4日後
にも同じく1日1回経口投与した。感染14日後に平均
生残日数を測定した。その結果を表4に示す。
【0227】
【表4】
【0228】(ED50)ICR雄性マウス(体重24〜
26g)にアスペルギルス・フミガツス(Asperg
illus fumigatus)TTB 1776を
尾静脈より注入し感染させた。1時間後に被験化合物を
経口投与し、さらに感染1、2、3、4日後にも同じく
1日1回経口投与した。感染14日後に50%の動物が
生存する用量(ED50)を測定した。その結果を表5に
示す。
【0229】
【表5】
【0230】このように、本発明の化合物は、比較薬−
Aおよび比較薬−Bと比較して、真菌症の代表的原因菌
であるカンジダ・アルビカンス及びアスペルギルス フ
ミガツスに対して、in vitro及びin viv
oのいずれにおいても極めて強い抗真菌活性を有するこ
とがわかった。
【0231】[毒性試験]ICR雄性マウス(体重24
〜26g)に被験化合物をマウス用経口ゾンデを用い
て、25mg/kgを5日間連続経口投与した。6日目
に肝臓重量を測定し、マウス体重当りの肝臓重量を薬剤
無添加群と比較し、相対肝肥大率を算出した。その結果
を表6に示す。
【0232】
【表6】
【0233】薬物による肝肥大は、ミクロソームの薬物
代謝酵素の刺激や網内系の活性化等によって起こり、肝
毒性の指標の一つとして考えられている。そのため、肝
肥大率の測定は、薬物の肝毒性を予測するための試験に
よく用いられる。本発明の化合物は、肝肥大率を指標と
する毒性試験の結果、ほとんど肝肥大を示さなかった。
【0234】このように、本発明の化合物は、カンジダ
・アルビカンスやアスペルギルス・フミガツスに対して
極めて強い抗真菌活性を有し、かつ、極めて安全性が高
いので、抗真菌剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213:16 249:08) (72)発明者 大音 啓幸 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内 (72)発明者 松井 裕之 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内 (72)発明者 長岡 和彦 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内 (72)発明者 中村 貴典 東京都北区赤羽北2丁目33番3号 東京田 辺製薬株式会社研究開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子
    若しくは低級アルキル基又はR1 とR2 若しくはR3
    4 が一緒になってC2〜C5アルキレン基を表し、R5
    は水素原子、低級アルキル基又は1若しくは2以上の特
    定置換基で置換されてもよいフェニル基若しくは複素環
    を表し、R6 は1又は2以上の特定置換基で置換されて
    もよいフェニル基又は複素環を表し、R7 は水素原子、
    アシル基又は非環状のC1〜C4アルキル基を表し、R8
    は水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を
    表し、R9 は水素原子又はハロゲン原子を表し、nは0
    〜2を表す。)で示されるトリアゾール化合物又は生理
    学的に許容されるその塩。
  2. 【請求項2】 特定置換基が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、フッ化低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
    基、−O−CH2CH2−基、メチレンジオキシ基、エチ
    レンジオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、低
    級アルコキシカルボニル基、フッ化低級アルコキシ基、
    メルカプト基、低級アルキルチオ基、ベンジルチオ基、
    アセチルチオ基、ピリジルチオ基、低級アルキルスルフ
    ィニル基、低級アルキルスルホニル基、フッ化低級アル
    キルチオ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミ
    ノ基、アセトアミド基、シアノ基、ニトロ基、ピロリジ
    ノ基、ピペリジノ基、ピロール−1−イル基、ピリジル
    基、モルホリノ基、4−(4−フルオロフェニル)ピペ
    ラジン−1−イル基、4−アセチルピペラジン−1−イ
    ル基、4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピペ
    ラジン−1−イル基、イミダゾリル基、1−メチルイミ
    ダゾール−2−イル基、トリアゾリル基、(4−メチル
    −4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキ
    シ基、(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール
    −3−イル)チオ基又は(4−メチル−4H−1,2,
    4−トリアゾール−3−イル)低級アルキルチオ基であ
    る請求項1記載のトリアゾール化合物又は生理学的に許
    容されるその塩。
  3. 【請求項3】 R1 、R2 及びR3 がそれぞれ水素原子
    若しくは低級アルキル基又はR1 とR2 が一緒になって
    2〜C5アルキレン基、R4 及びR5 がそれぞれ水素原
    子、R6 がメチル基で置換されてもよいアミノ基、低級
    アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級ア
    ルキルスルホニル基又は(4−メチル−4H−1,2,
    4−トリアゾール−3−イル)低級アルキルチオ基より
    選ばれる1の置換基で置換されてもよいフェニル基又は
    ピリジル基、R7 が水素原子又はアシル基、R8 が水素
    原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基、R9
    水素原子又はハロゲン原子、nが0である請求項1又は
    2記載のトリアゾール化合物又は生理学的に許容される
    その塩。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のトリアゾー
    ル化合物又は生理学的に許容されるその塩を有効成分と
    する抗真菌剤。
  5. 【請求項5】 下記一般式 【化2】 (式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子若し
    くは低級アルキル基又はR1とR2若しくはR3とR4が一
    緒になってC2〜C5アルキレン基を表し、R6は1又は
    2以上の特定置換基で置換されてもよいフェニル基又は
    複素環を表し、R8は水素原子、ハロゲン原子又はトリ
    フルオロメチル基を表し、R9は水素原子又はハロゲン
    原子を表し、nは0を表す。)で示される化合物を金属
    水素化物により還元することを特徴とする下記一般式 【化3】 (式中、R5及びR7は水素原子を表し、R1、R2
    3、R4、R6、R8、R9及びnは前記に同じ)で表さ
    れるトリアゾール化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式 【化4】 (式中、R3及びR4はそれぞれ水素原子若しくは低級ア
    ルキル基又はR3とR4が一緒になってC2〜C5アルキレ
    ン基を表し、R5は水素原子、低級アルキル基又は1若
    しくは2以上の特定置換基で置換されてもよいフェニル
    基若しくは複素環を表し、R6は1又は2以上の特定置
    換基で置換されてもよいフェニル基又は複素環を表し、
    7は水素原子、アシル基、非環状のC1〜C4アルキル
    基又は低級アルキル基若しくはフェニル基で置換された
    シリル基を表す。)で示される化合物と下記一般式 【化5】 (式中、R1は水素原子を表し、R2は水素原子又は低級
    アルキル基を表し、R8は水素原子、ハロゲン原子又は
    トリフルオロメチル基を表し、R9は水素原子又はハロ
    ゲン原子を表す。)で示される化合物を反応させること
    を特徴とする下記一般式 【化6】 (式中、nは0を表し、R1、R2、R3、R4、R5
    6、R7、R8及びR9は前記に同じ)で表されるトリア
    ゾール化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 下記一般式 【化7】 (式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子若し
    くは低級アルキル基又はR1とR2若しくはR3とR4が一
    緒になってC2〜C5アルキレン基を表し、R5は水素原
    子、低級アルキル基又は1若しくは2以上の特定置換基
    で置換されてもよいフェニル基若しくは複素環を表し、
    6は1又は2以上の特定置換基で置換されてもよいフ
    ェニル基又は複素環を表し、R7は水素原子、アシル
    基、非環状のC1〜C4アルキル基又は低級アルキル基若
    しくはフェニル基で置換されたシリル基を表し、R8
    水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表
    し、R9は水素原子又はハロゲン原子を表し、nは0〜
    2を表す。)で示される化合物と1,2,4−トリアゾ
    ールを反応させることを特徴とする下記一般式 【化8】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R
    9及びnは前記に同じ)で表されるトリアゾール化合物
    の製造方法。
JP8075650A 1995-03-31 1996-03-29 新規なトリアゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする抗真菌剤 Pending JPH08325243A (ja)

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JP8075650A JPH08325243A (ja) 1995-03-31 1996-03-29 新規なトリアゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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JP7-75673 1995-03-31
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JP8075650A JPH08325243A (ja) 1995-03-31 1996-03-29 新規なトリアゾール誘導体、その製造方法及びこれを有効成分とする抗真菌剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006063294A3 (en) * 2004-12-09 2006-09-21 Kalypsys Inc Novel inhibitors of histone deacetylase for the treatment of disease
CN103275024A (zh) * 2013-06-07 2013-09-04 中国人民解放军第二军医大学 一种氮唑类抗真菌化合物及其制备方法和用途

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