JPH05194429A - アゾール化合物、その製造法および用途 - Google Patents

アゾール化合物、その製造法および用途

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JPH05194429A
JPH05194429A JP4104912A JP10491292A JPH05194429A JP H05194429 A JPH05194429 A JP H05194429A JP 4104912 A JP4104912 A JP 4104912A JP 10491292 A JP10491292 A JP 10491292A JP H05194429 A JPH05194429 A JP H05194429A
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JP
Japan
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compound
formula
group
difluorophenyl
triazol
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Withdrawn
Application number
JP4104912A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ito
克己 伊藤
Kenji Okonogi
研二 小此木
Akihiro Tasaka
昭弘 田坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗真菌活性を有する化合物の提供。 【構成】 式(I)で示されるアゾール化合物またはそ
の塩、その製造法及び用途。 【化1】 〔式中、XはN又はCH;Arは置換フェニル基;
,RはH、低級アルキル基、又は互いに連結して
低級アルキレン基;RはH、アシル化されていてもよ
い水酸基等Bは図示の基の何れかを示す〕 (但し、m,nは0〜2の整数;R,R,R,R
はH、(置換)アルキル基等を示す) 【効果】 化合物(I)またはその塩は優れた抗真菌作
用を有し抗真菌剤として医薬又は農薬として用いられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真菌症治療剤(抗真菌
剤)として有用なアゾール化合物、その製造法および用
途に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで抗真菌剤として種々の化合物が
発表されている。例えば、抗真菌活性を有するトリアゾ
ール誘導体として、その環構成の1つの窒素原子に結合
する側鎖に硫黄原子を含有する化合物(特開昭60-85369
号公報、特開昭61−143368号公報及びヨーロッパ特許公
開第421210号公報参照) や、その環構成の1つの窒素原
子に結合する側鎖に窒素原子を含有する化合物(特開平
2-191262号公報参照)が知られている。しかし、これら
トリアゾール誘導体は抗真菌作用、副作用、薬物の体内
吸収性などの面から医薬品として十分な効果を有してい
るとはいいがたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の真菌症治療剤は
その治療効果が十分でなく、またその副作用、菌交代現
象、耐性化現象など種々の問題点が存在している。これ
らの問題点を解決するため、真菌症治療剤として、より
安全性が高く、より強い抗真菌活性を有する化合物が要
望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、式(I)
【0005】
【化11】 〔式中、Xは窒素原子又はCHを示し、Arは置換フェ
ニル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異って、水素原
子あるいは低級アルキル基を示すか、又は連結して低級
アルキレン基を形成してもよく、Bは、
【0006】
【化12】 (式中、R3 及びR4 は同一又は異って、水素原子、置
換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水素残基
又は置換基を有していてもよい複素環基を示すか、又は
3 とR4 はそれらが結合する窒素原子とともに、置換
基を有していてもよい複素環基を形成してもよく、nは
0〜2の整数を示す)を示すか、又は、
【0007】
【化13】 (式中、R5 及びR6 は同一又は異なって、水素原子、
置換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水素残
基又は置換基を有していてもよい複素環基を示すか、又
はR5 とR6 はそれらが結合する窒素原子及び硫黄原子
とともに、置換基を有していてもよい複素環基を形成し
てもよく、mは0〜2の整数を示す)を示し、R7 は水
素原子又はアシル化されていてもよい水酸基を示すか、
又はR1 と一緒になって結合を形成してもよい。〕で表
わされるアゾール化合物またはその塩を提供するもので
ある。
【0008】また、(i)式(II)
【0009】
【化14】 〔式中、Zは活性基、他の記号は上記式(I)における
定義と同意義である〕で表される化合物またはその塩
と、式(III)
【0010】
【化15】 〔式中、記号は上記式(I)における定義と同意義であ
る〕で表される化合物またはその塩とを反応させ、必要
に応じて酸化するか、あるいは(ii)式(IV)
【0011】
【化16】 〔式中、記号は上記式(I)における定義と同意義であ
る〕で表される化合物と、式(V)
【0012】
【化17】 〔式中、Z’は活性基、他の記号は上記における定義と
同意義である〕で表される化合物とを反応させて、上記
式(I)〔式中、記号は上記と同意義である〕で表わさ
れるアゾール化合物又はその塩を得ることからなるアゾ
ール化合物またはその塩の製造法を提供するものであ
る。
【0013】さらに、上記式(I)のアゾール化合物ま
たはその塩を含有してなる抗真菌剤を提供するものであ
る。本発明の式(I)で示される化合物、またはその塩
は、従来の公知の化合物と比較して化学構造上、アゾー
ル環の窒素原子に結合された側鎖における3位の置換分
Bに特徴を有するものである。さらにいえば、Bは上記
の様にS−N結合又はN−S結合を有している。
【0014】式(I)に関し、Arで表わされる置換フ
ェニル基としては、適当な置換基、例えばハロゲン、ハ
ロゲン化C1-4 アルキル基、またはハロゲン化C1-4
ルキル基で1〜4個置換されたフェニル基、好ましくは
ハロゲン、ハロゲン化C1-4アルキル基が用いられる。
さらに好ましくは、ハロゲン及びトリフルオロメチルか
らそれぞれ独立して選ばれた1〜3個の置換基を有する
フェニル基が用いられる。好ましい具体例としては、例
えば 2,4−ジフルオロフェニル、 2,4−ジクロロフェニ
ル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−
トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−4−クロ
ロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、2,
4,6−トリフルオロフェニル、4−ブロモフェニルな
どが挙げられる。とりわけ、Arは 2,4−ジフルオロフ
ェニルまたは4−クロロフェニルが好ましい。
【0015】式(I)に関し、R1 又はR2 で表わされ
る低級アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル
など直鎖状又は分枝状の炭素数1〜3個のアルキル基が
挙げられる。とりわけR1 は水素又はメチルが好まし
い。R2 はメチルが好ましい。またR1 とR2 が連結し
た低級アルキレン基としては、エチレン、プロピレン、
ブチレンなど直鎖状低級(特にC2-4)アルキレン基が挙
げられる。とりわけエチレンが好ましい。
【0016】式(I)に関し、R3 、R4 、R5 又はR
6 で表わされる置換基を有していてもよい脂肪族炭化水
素残基としては、それぞれ置換基を有していてもよいア
ルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基又はアルキ
ニル基があげられる。該アルキル基としては、直鎖状又
は分枝状の炭素数1〜12個のアルキル基、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシル、ドデシルなどが挙げられ、とりわけ炭
素数1〜4個の低級アルキル基(例:メチル、エチル、
プロピル、ブチル)が好ましい。該シクロアルキル基と
しては、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、例えばシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げ
られ、とりわけ炭素数3〜6個のシクロアルキル基
(例:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル)が好ましい。該アルケニル基とし
ては炭素数2〜4個のアルケニル基、例えばビニル、プ
ロペニル、ブテニルなどがあげられ、とりわけ炭素数2
〜3個のアルケニル基(例:ビニル、プロペニル)が好
ましい。該アルキニル基としては炭素数2〜9個のアル
キニル基、例えば4,4−ジメチル−2−ペンチニル、
6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イルなどがあげ
られ、好ましくは炭素数2〜4個のアルキニル基、例え
ばエチニル、プロピニル、ブチニルなどがあげられ、と
りわけ炭素数2〜3個のアルキニル基(例:エチニル、
プロピニル)が好ましい。
【0017】R3 、R4 、R5 又はR6 で表わされる置
換基を有していてもよい芳香族炭化水素残基としては、
置換基を有していてもよい炭素数6〜14個のアリール
基があげられ、該アリール基としては、例えばフェニ
ル、ナフチル、ビフェニル、アンスリル、インデニルな
どが挙げられ、とりわけ炭素数6から10個のアリール
基(例:フェニル、ナフチル)が好ましい。
【0018】R3 、R4 、R5 又はR6 で表わされる置
換基を有していてもよい複素環基における複素環基とし
ては、窒素原子、硫黄原子、酸素原子から選ばれた少な
くとも1個のヘテロ原子を有する5又は6員の複素環基
があげられる。該複素環基としては、例えばイミダゾリ
ル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピリジ
ル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、
ピロリル、ピラジニル、4−ピペリジニル、1−ピペラ
ジニル、ピリミジニル、イソキサゾリル、オキサゾリ
ル、N−メチルイミダゾリル、N−メチルトリアゾリル
などが挙げられ、とりわけ、窒素原子、硫黄原子、酸素
原子から任意に選ばれた1〜3個のヘテロ原子を含有す
る5又は6員の芳香族複素環基(例:イミダゾリル、ト
リアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、
フリル、ピリジル、ピリミジニルなど)が好ましい。
【0019】またR3 とR4 がそれらが結合する窒素原
子とともに置換基を有していてもよい複素環を形成して
いる時、該複素環基は、さらに、窒素原子、硫黄原子、
酸素原子から選ばれた少なくとも1個のヘテロ原子を含
有していてもよく、その好ましい具体例としては、モル
ホリノ、ピペリジノ、1−ピペラジニル、1−ピロリジ
ニル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−1−イ
ル、1−インドリニル、2−イソインドリニル、1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル、イ
ミダゾル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、ピ
ラゾリルなどが挙げられ、とりわけ非芳香族性の5又は
6員の複素環基(例:モルホリノ、1−ピロリジニル、
1−ピペラジニル)が好ましい。
【0020】またR5 とR6 がそれらが結合する窒素原
子及び硫黄原子とともに、置換基を有していてもよい複
素環を形成しているとき、該複素環基として好ましくは
2−イソチアゾリジニル、ジヒドロ−2−イソチアゾリ
ル、パーヒドロ−1,2−チアジン−2−イルなどが挙
げられ、とりわけ2−イソチアゾリジニルが特に好まし
い。式(I)に関し、R3,R4 5 及びR6 で表わされ
る基の置換基としては、例えば水酸基、エステル化され
ていてもよいカルボキシ基(例:カルボキシ、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル
等)、ニトロ基、アミノ基、アシルアミノ基(例:アセ
チルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど
のC1-6 アルカノイルアミノ等)、C1-6アルキルアミ
ノ基(例:メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジブチルアミノ等)、C1-6 アルコキシ基(例:
メトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、ハロゲン(例:フ
ッ素、塩素、臭素)、ハロゲン化C1-3 アルキル基
(例:トリフルオロメチル、ジクロロメチル、トリフル
オロエチル等)、オキソ基、チオキソ基、メルカプト
基、C 1-6 アルキルチオ基(例:メチルチオ、エチルチ
オ、ブチルチオ等)、C1-6 アルキルスルホニル基
(例:メタンスルホニル、エタンスルホニル、ブタンス
ルホニル等)、C1-6 アルカノイル基(例:アセチル、
ホルミル、プロピオニル、ブチリル等)、ハロゲン化
されていてもよいC1-3 アルキル基、ハロゲン、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-3 アルコキシ基、
(i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
(ii)C1-6アルキルスルフォニル基または(iii)C
1-6アルキルチオ基などの置換基を有していてもよい複
素環基(該複素環基は上記と同義)などで置換されてい
てもよいC6-14アリール基(例:フェニル、ナフチル、
トリル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、メトキシ
フェニル、トリフルオロエトキシフェニル、トリフルオ
ロメチルフェニル、4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)フェニル、4−(4H−1,2,4−
トリアゾール−4−イル)フェニル、4−〔2−(2−
ブチル)−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−1,
2,4−トリアゾール−4−イル〕フェニル、4−
〔3,4−ジヒドロ−2−(2,2,2−トリフルオロ
エチル)−3−オキソ−2H−1,2,4−トリアゾー
ル−4−イル〕フェニルなど)、ハロゲンまたはハロゲ
ン化C1-3アルキル基などで置換されていてもよいベン
ゾイル基(例:ベンゾイル、フルオロベンゾイル、トリ
フルオロメチルベンゾイル、ジフルオロベンゾイルな
ど)、複素環アルキル基(例:トリアゾリルメチル、メ
チルトリアゾリルメチル、ピリジルメチル、イミダゾリ
ルメチル、メチルイミダゾリルメチルなど)及びC3-6
シクロアルキル−アルキル基(例:シクロプロピルメチ
ル、シクロペンチルメチルなど)が挙げられる。また、
3 、R4 、R5 及びR6 について上記で定義した置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいア
ルキニル基及び置換基を有していてもよい複素環基も置
換基として挙げられる。とりわけ、ハロゲン、ハロゲン
化アルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換
基を有していてもよい複素環基が置換基として好まし
い。
【0021】さらに、R3 とR4 がそれらが結合する窒
素原子とともに複素環を形成している時、該複素環基は
置換基を有していてもよく、該置換基としては、上述し
た置換基が挙げられる。該置換基としては、エステル化
カルボキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-3
ルキル基、ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい
アルコキシ基またはC1-4アルキル基で置換されてい
てもよい複素環基などで置換されていてもよいC6-14
リール基などが好ましい。また、R5 とR6 がそれらが
結合する窒素原子及び硫黄原子とともに複素環を形成し
ている時、該複素環基は置換基を有していてもよく、該
置換基としては、上述した置換基が挙げられる。
【0022】また、R3 、R4 、R5 及びR6 で表わさ
れる基が、置換アルキル基であるとき、その特に好まし
い例として、フッ素置換(C1-4 )アルキル〔例:トリ
フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3
−クロロプロピル〕及び置換基を有していてもよい複素
環(C1-4 )アルキル〔例:4−メチル−4H−1,
2,4−トリアゾール−3−イルメチル、1−メチル−
2−イミダゾリルメチル、2−チアゾリルメチル、4−
メチル−5−チアゾリルエチル、5−メチルチオ−1,
3,4−チアジアゾール−2−イルメチル、5−メチル
チオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルエチル、
5−メチルスルホニル−1,3,4−チアジアゾール−
2−イルエチル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメ
チル、4−ピリジルメチル〕が挙げられる。
【0023】式(I)に関し、R7 であらわされるアシ
ル化されていてもよい水酸基におけるアシル基として
は、脂肪族又は芳香族モノカルボン酸由来のアシル基が
挙げられ、例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、フェニルアセチル及びベンゾイルなどが
挙げられる。該アシル基は生体内で加水分解され得るも
のが好ましい。
【0024】式(I)に関し、R7 とR1 が一緒になっ
て結合を形成している時、式(I)は式 (I’)によっ
て表わすこともできる。
【0025】
【化18】 〔式中、記号は前記と同意義である〕 式(I)に属する一つの好ましい群は式(Ia)で表さ
れる。
【0026】
【化19】 〔式中、Xは窒素原子、Arは置換フェニル基を示し、
1 、R2 、R7 及びnは上記式(I)における定義と
同意義であり、R3a及びR4aは同一又は異って、置換基
を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水素残基又は
置換基を有していてもよい複素環基を示すか、又はR3a
とR4aとはそれらが結合する窒素原子とともに複素環基
を形成してもよい〕 R3a又はR4aで表わされる置換基を有していてもよい脂
肪族又は芳香族炭化水素残基又は置換基を有していても
よい複素環基は、R3 又はR4 で定義されたものと同様
のものが用いられる。また、式(I)に属する他の一つ
の好ましい群は式(Ib)で表される。
【0027】
【化20】 〔式中、Xは窒素原子、Arは置換フェニル基を示し、
1 、R2 、R7 及びmは上記式(I)における定義と
同意義であり、R5a及びR6aは同一又は異って、水素原
子、置換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水
素残基又は置換基を有していてもよい複素環基を示す
か、又はR5aとR6aとはそれらが結合する窒素原子及び
硫黄原子とともに複素環基を形成してもよい〕 R5a又はR6aで表される置換基を有していてもよい脂肪
族又は芳香族炭化水素残基又は置換基を有していてもよ
い複素環基は、R5 又はR6 で定義されたものと同様の
ものが用いられる。さらに、式(I)に属する他の一つ
の好ましい群は式(Ic)で表される。
【0028】
【化21】 〔式中、Arはハロゲン置換フェニル基を示し、R7
びBは上記式(I)における定義と同意義である〕 また、式(I)において、好ましくはX、Ar、R1
2 及びR7 は前記と同意義であり、Bは
【0029】
【化22】 〔式中、R3b及びR4bは水素原子、置換基を有していて
もよい炭素数1〜12個のアルキル基であり、nは上記
式(I)における定義と同意義である〕であるか、ある
いは、
【0030】
【化23】 〔式中、R5b及びR6bは水素原子、置換基を有していて
もよい炭素数1〜12個のアルキル基であり、mは上記
式(I)における定義と同意義である〕で表わされる。
さらに、式(I)において、n又はmは2であり、他の
記号は上記式(I)における定義と同様である化合物が
好ましい。
【0031】また、式(Ic)において、Arで表わさ
れる置換フェニル基の結合した炭素及びR2 の結合した
炭素のいずれもがR配置である化合物が好ましい。この
発明の化合物に属する好ましい化合物の具体例として、
表1、表2及び表3に示す化合物が挙げられる。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】 式(I)において、Bが
【0045】
【化24】 であり、nが0である化合物またはその塩は、例えば式
(II)
【0046】
【化25】 〔式中、Zは活性基、他の記号は上記式(I)における
定義と同意義である〕で表される化合物またはその塩
と、式(III)
【0047】
【化26】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
またはその塩を反応させることにより製造することがで
きる。上記式(II)の化合物におけるZは、式(III)の
アミンとの反応で除去される活性基である。具体的に
は、クロル原子等のハロゲン原子であるのが好ましい。
しかし、これに特に限定されるものではない。
【0048】反応は通常、有機溶媒、例えばハロゲン化
炭化水素類(例:ジクロルメタン,クロロホルム等)、
アルコール類(例:メタノール,エタノール,プロパノ
ール,イソプロパノール,ブタノール等)、エーテル類
(例:テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジエチルエー
テル等)、アミド類(例:N,N−ジメチルホルムアミ
ド,ジメチルアセトアミド等)、ケトン類(例:アセト
ン,メチルエチルケトン等)、エステル類(例:酢酸エ
チル,酢酸メチル等)、炭化水素類(例:ベンゼン,ト
ルエン,ヘキサン,キシレン,石油ベンジン等)、ニト
リル類(例:アセトニトリル等)などの単独または混合
溶媒の存在下で行われる。反応温度は、約−20〜10
0℃程度の範囲である。反応時間は約30分〜24時間
である。有機溶媒の使用量は、化合物(II)又は(III)
に対し、約5〜100倍当量である。この際、反応速度
促進の目的で例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4
−ジメチルアミノピリジン、ピコリンなどの塩基を反応
系中に共存させることもできる。
【0049】またこの発明の式(I)において、Bが
【0050】
【化27】 であり、nが1又は2である化合物またはその塩は、例
えば式(VI)
【0051】
【化28】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物またはその塩を酸化することにより製造することがき
る。該酸化反応は通常、水、その他の有機溶媒、例えば
ケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン等)、ア
ルコール類(例:メタノール,エタノール,プロパノー
ル,イソプロパノール,ブタノール等)、エステル類
(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素類(例:
ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油ベンジ
ン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、ハロゲ
ン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミド類
(例:N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルアセト
アミド等)などの単独または混合溶媒の存在下で行われ
る。反応温度は、約−20〜100℃程度の範囲であ
る。反応時間は約30分〜24時間である。該水その他
の有機溶媒の使用量は、化合物(VI)に対し、約5〜1
00倍当量である。本酸化反応において、酸化剤(例:
過マンガン酸カリウム,過酸化水素,m−クロロ過安息
香酸など)を併用してもよい。本酸化反応において、用
いる酸化剤の種類、化合物(VI)に対する当量及び反応
条件(例:温度、溶媒及び反応時間)を調節することに
よって、式(I)においてnが1あるいは2である化合
物を単独にあるいはその混合物として得ることができ
る。
【0052】またこの発明の化合物(I)において、B
【0053】
【化29】 であり、nが2である化合物は、例えば式(VII)
【0054】
【化30】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物またはその塩と、式(III) で表わされる化合物とを反
応させることにより製造することができる。該反応は通
常、水、その他の有機溶媒、例えばケトン類(例:アセ
トン,メチルエチルケトン等)、アルコール類(例:メ
タノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノー
ル,ブタノール等)、エステル類(例:酢酸メチル,酢
酸エチル等)、炭化水素類(例:ベンゼン,トルエン,
ヘキサン,キシレン,石油ベンジン等)、ニトリル類
(例:アセトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素類
(例:ジクロルメタン等)、アミド類(例:N,N−ジ
メチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド等)などの
単独または混合溶媒の存在下で行われる。反応温度は、
約−20〜100℃程度の範囲である。反応時間は約3
0分〜24時間である。該水その他の有機溶媒の使用量
は、化合物(VII)に対し、約5〜100倍当量である。
この際、反応促進の目的で例えば、トリエチルアミン、
ピリジン、P−ジメチルアミノピリジン、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基を
反応系中に共存させることができる。
【0055】またこの発明の化合物(I)またはその塩
において、Bが
【0056】
【化31】 であり、R7 とR1 が一緒になって結合を形成した化合
物〔(I’)において、Bが
【0057】
【化32】 である化合物〕は、例えば式(VIII)
【0058】
【化33】 〔式中、R8 は水素原子又はアシル基を示し、他の記号
は前記と同意義〕で表わされる化合物と式(III) で表わ
される化合物またはその塩とを反応させることによって
も製造することができる。該反応は通常、水、その他の
有機溶媒、例えばケトン類(例:アセトン,メチルエチ
ルケトン等)、アルコール類(例:メタノール,エタノ
ール,プロパノール,イソプロパノール,ブタノール
等)、エステル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、
炭化水素(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレ
ン,石油ベンジン等)、ニトリル類(例:アセトニトリ
ル等)、ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロルメタン
等)、アミド類(例:N,N−ジメチルホルムアミド,
ジメチルアセトアミド等)などの単独または混合溶媒の
存在下で行われる。反応温度は、約−20〜100℃程
度の範囲である。反応時間は約30分〜24時間であ
る。該水その他の有機溶媒の使用量は、化合物(VIII)
に対し、約5〜100倍当量である。この際、反応速度
促進の目的で例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4
−ジメチルアミノピリジン、ピコリンなどの塩基を反応
系中に共存させることもできる。
【0059】またこの式(I)においてR7 がアシル化
されている水酸基である化合物またはその塩は、例えば
式 (IX)
【0060】
【化34】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物と、式(Xa) R8a−W (Xa) 〔式中、R8aはアシル基を示し、Wはハロゲン(例:ク
ロロ、ブロモなど)又は式OR8b(式中R8bはアシル基
(例:アセチル、プロピオニルなど)を示す〕で表わさ
れる化合物とを反応させることによっても製造すること
ができる。
【0061】該反応は通常、水、その他の有機溶媒、例
えばケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン
等)、アルコール類(例:メタノール,エタノール,プ
ロパノール,イソプロパノール,ブタノール等)、エス
テル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素
(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油
ベンジン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、
ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミ
ド類(例:N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルア
セトアミド等)などの単独または混合溶媒の存在下で行
われる。反応温度は、約−20〜100℃程度の範囲で
ある。反応時間は約30分〜24時間である。該水その
他の有機溶媒の使用量は、化合物(IX)に対し、約5〜
100倍当量である。この際、反応速度促進の目的でト
リエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、ピコリンなどの塩基を反応系中に共存させることも
できる。
【0062】また、式(I)においてR1 とR7 がとも
に水素原子である化合物またはその塩は、例えば式
(I’)で表わされる化合物を接触還元反応に付すこと
によっても製造することができる。該反応は通常、水、
その他の有機溶媒、例えばケトン類(例:アセトン,メ
チルエチルケトン等)、アルコール類(例:メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,ブ
タノール等)、エステル類(例:酢酸メチル,酢酸エチ
ル等)、炭化水素類(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサ
ン,キシレン,石油ベンジン等)、ニトリル類(例:ア
セトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロ
ルメタン等)、アミド類(例:N,N−ジメチルホルミ
アミド,ジメチルアセトアミド等)などの単独又は混合
溶媒の存在下、例えばパラジウム−炭素などの適当な金
属触媒の存在下に進行させることができる。本還元反応
は常圧又は約150kg/cm2程度までの圧力下、常温ない
し約+100℃の温度で行われる。
【0063】また、式(I)において、Bが
【0064】
【化35】 である化合物またはその塩は、例えば式(IV)
【0065】
【化36】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物またはその塩と、式 (V)
【0066】
【化37】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
を反応させることにより製造することができる。上記式
(V)の化合物におけるZ’は式(IV)のアミンとの反
応で除去される活性基である。具体的には、クロル原子
等のハロゲン原子であるのが好ましい。しかし、これに
特に限定されるものではない。該反応は通常、水、その
他の有機溶媒、例えばケトン類(例:アセトン,メチル
エチルケトン等)、アルコール類(例:メタノール,エ
タノール,プロパノール,イソプロパノール,ブタノー
ル等)、エステル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル
等)、炭化水素類(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサ
ン,キシレン,石油ベンジン等)、ニトリル類(例:ア
セトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロ
ルメタン等)、アミド類(例:N,N−ジメチルホルミ
アミド,ジメチルアセトアミド等)などの単独または混
合溶媒の存在下で行われる。反応温度は、約−20〜1
00℃程度の範囲である。反応時間は約30分〜24時
間である。該水その他の有機溶媒の使用量は、化合物
(IV)に対し、約5〜100倍当量である。この際、反
応速度促進の目的で、例えば、トリエチルアミン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリンなどの塩
基を反応系中に共存させることもできる。
【0067】また、式(I)において、Bが
【0068】
【化38】 〔式中、Pは2〜5の整数を示す〕である化合物または
その塩は、例えば式(XI)
【0069】
【化39】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物またはその塩を塩基で処理することにより製造するこ
とがきる。該反応は通常、水、その他の有機溶媒、例え
ばケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン等)、
アルコール類(例:メタノール,エタノール,プロパノ
ール,イソプロパノール,ブタノール等)、エステル類
(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素類(例:
ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油ベンジ
ン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、ハロゲ
ン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミド類
(例:N,N−ジメチルホルミアミド,ジメチルアセト
アミド等)などの単独または混合溶媒の存在下で行われ
る。反応温度は、約−20〜100℃程度の範囲であ
る。反応時間は約30分〜24時間である。該水その他
の有機溶媒の使用量は、化合物(XI)に対し、約5〜1
00倍当量である。用いられる塩基としては、例えばナ
トリウムメチラート、ナトリウム、カリウムtert−
ブチラート、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
【0070】さらに、式(I)において、Bが
【0071】
【化40】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕、又は
【0072】
【化41】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物またはその塩は、例えば式(Id)
【0073】
【化42】 又は式(Ie)
【0074】
【化43】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
と、式(Xb) R4'−Wa (Xb) 〔式中、R4'はR4 又はR5 と同意義を示し、Wa はハ
ロゲン(例:クロロ、ブロモ、ヨード)又は式R10SO
3 −(式中、R10は低級(C1-4 )アルキル、トリフル
オロメチル、フェニル又はトリルを示す)で表される基
を示す〕で表される化合物を反応させることによっても
製造することができる。
【0075】該反応は通常、水、その他の有機溶媒、例
えばケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン
等)、アルコール類(例:メタノール,エタノール,プ
ロパノール,イソプロパノール,ブタノール等)、エス
テル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素類
(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油
ベンジン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、
ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミ
ド類(例:N,N−ジメチルホルミアミド,ジメチルア
セトアミド等)などの単独または混合溶媒の存在下で行
われる。反応温度は、約−20〜100℃程度の範囲で
ある。反応時間は約30分〜24時間である。該水その
他の有機溶媒の使用量は、化合物(Id)又は(Ie)
に対し、約5〜100倍当量である。この際、反応速度
促進の目的で例えば、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水
素化ナトリウムなどの塩基を反応系中に共存させること
もできる。
【0076】また、式(I)において、Bが
【0077】
【化44】 であり、
【0078】
【化45】 が、N−置換ピペラジンである化合物は、例えば式(I
f)
【0079】
【化46】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
またはその塩と、式(Xa)又は(Xb)で表される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。該反応は通常、水、その他の有機溶媒、例
えばケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン
等)、アルコール類(例:メタノール,エタノール,プ
ロパノール,イソプロパノール,ブタノール等)、エス
テル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素類
(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油
ベンジン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、
ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミ
ド類(例:N,N−ジメチルホルミアミド,ジメチルア
セトアミド等)などの単独または混合溶媒の存在下で行
われる。反応温度は、約−20〜100℃程度の範囲で
ある。反応時間は約30分〜24時間である。該水その
他の有機溶媒の使用量は、化合物(If)に対し、約5
〜100倍当量である。この際、反応速度促進の目的で
例えば、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
ト、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリ
ウム、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピ
リジン、エチルジイソプロピルアミンなどの塩基を反応
系中に共存させることができる。
【0080】式(I)において、BがSO2 NH2 であ
る化合物またはその塩は、例えば、式(Ig)
【0081】
【化47】 〔式中、R3'はアラルキル基(例:ベンジル、4−メト
キシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、3,4,
5−トリメトキシベンジル、ベンズヒドリルなどを示
し、他の記号は前記と同意義を示す〕で表される化合物
を、脱保護反応に付すことによって製造することができ
る。
【0082】該反応は通常、水、その他の有機溶媒、例
えばケトン類(例:アセトン,メチルエチルケトン
等)、アルコール類(例:メタノール,エタノール,プ
ロパノール,イソプロパノール,ブタノール等)、エス
テル類(例:酢酸メチル,酢酸エチル等)、炭化水素類
(例:ベンゼン,トルエン,ヘキサン,キシレン,石油
ベンジン等)、ニトリル類(例:アセトニトリル等)、
ハロゲン化炭化水素類(例:ジクロルメタン等)、アミ
ド類(例:N,N−ジメチルホルミアミド,ジメチルア
セトアミド等)などの単独または混合溶媒中で、酸
(例:硫酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン
酸など)の存在下に進行させることができる。この際の
反応温度は約0〜+150℃程度の温度範囲である。該
水その他の有機溶媒および酸の使用量は、化合物(I
g)に対し約5〜100倍当量である。
【0083】この発明における合成中間体(II)におい
てZがクロルである化合物(II’)は、例えば次の反応
式で示される方法によって製造することができる。
【0084】
【化48】 〔式中、記号は前記と同意義を示す〕 本製造法において塩素による酸化反応( XII→II' 及び
XIII→II' )に用いられる溶媒としては、クロロホル
ム、ジクロロメタン、四塩化炭素などが好ましい。また
この発明における合成中間体(VII)は、例えば次の反応
式で示される方法によって製造することができる。
【0085】
【化49】 〔式中、R9 はアシル基を示し、他は前記と同意義〕 本製造における塩素による酸化反応(XII →VII 、XIII
→VII 及びXIV →VII)において用いられる溶媒として
は、水又は酢酸及びその混合溶媒、又は酢酸と四塩化炭
素の混合溶媒が好ましい。
【0086】合成中間体(XII)、(XIII) 、及び(XIV)
においてR7がOR8でありR1 が水素である化合物を用
いて上記酸化反応を行うと、合成中間体(VIII)におい
てnが2である化合物(XV)を製造することができる。
【0087】
【化50】 〔式中、記号は前記と同意義〕 上記式(XII)においてXが窒素原子であり、Arが2,4
−ジフルオロフェニルであり、R1 とR2 がともに水素
原子でありR7 が水酸基である化合物(XVII)は既知化合
物(XVI)〔特開昭62-12766〕から、例えば次の反応式で
示される方法によって製造することができる。
【0088】
【化51】 また前記式(XII)においてXが窒素原子であり、Arが
2,4−ジフルオロフェニルであり、R1 がメチルであ
り、R2 が水素である化合物(XX)は既知化合物(XVII
I)〔第8回メディシナルケミストリーシンポジウム講演
予稿集、p9、1986年、大阪〕から、例えば次の反応式
で示される方法によって製造することができる。
【0089】
【化52】 また前記式(XII)において、Arが2,4−ジフルオロフ
ェニルであり、R1 とR2 が連結してエチレンであり、
7 が水酸基である化合物(XXVI)は、例えば次の反応
式で示される方法によって製造することができる。
【0090】
【化53】 また前記式(XII)において、Arが2,4−ジフルオロフ
ェニルであり、R1 とR2 がともにメチルであり、R7
が水酸基である化合物(XXXIII)は、例えば次の反応式
で示される方法によって製造することができる。
【0091】
【化54】 また、合成中間体(IV)において、Xが窒素原子であ
り、Arが2,4−ジフルオロフェニルであり、R1 、R
2 及びR5 がともに水素であり、R7 が水酸基である化
合物は特開昭63-45672号公報に記載された方法で製造す
ることができる。また、合成中間体(IV)において、X
が窒素原子であり、Arが2,4−ジフルオロフェニルで
あり、R1 が水素であり、R2 及びR5 がともにメチル
であり、R7 が水酸基である化合物は、例えば、特開平
2-191262号に記載された方法で製造することができる。
【0092】本発明の化合物(I)またはその塩は分子
内に不斉原子を1個以上有し、場合によってはシス−ト
ランス異性体を生ずる二重結合を有していることもある
ので2個以上の立体異性体が存在するが、その立体異性
体ならびにそれらの混合物のいずれもこの発明に包含さ
れるものである。とりわけR1 が水素原子、R2 がメチ
ルでありR7 がアシル化されていてもよい水酸基である
時、Arで表わされる置換フェニル基の結合した炭素及
びR2 の結合した炭素のいずれもがR配置である光学活
性体が好ましい。
【0093】化合物(I)は塩としても得られ、該塩と
しては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、燐酸塩などの無機酸塩、例えばギ酸塩、酢酸塩、ト
リフルオロ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、フマール酸
塩、マレイン酸塩、トルエンスルホン酸塩、メタンスル
ホン酸塩などの有機酸塩、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩、例えばカルシウム塩、マグ
ネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩
などの金属塩、例えばアンモニウム塩、ヒドラジン塩な
どの無機塩基塩、例えば、トリエチルアミン塩、グアニ
ジン塩、キニーネ塩、シンコニン塩などの含窒素有機塩
基塩などが挙げられる。上記した化合物(II)〜(XI)
の塩は、化合物(I)の塩と同様のものが用いられる。
【0094】このようにして得られる化合物(I)また
はその塩は反応混合物から通常の分離精製手段、例えば
抽出、濃縮、中和、濾過、再結晶、カラムクロマトグラ
フィー、薄層クロマトグラフィーなどの手段を用いるこ
とによって単離することができる。化合物(I)または
その塩は少なくとも2個の立体異性体が存在し得る。こ
れら個々の異性体及びこれらの混合物のいずれもこの発
明に包含されるが、所望によりこれらの異性体を個別に
製造することもできる。例えば原料化合物(Id)、(Ie)、
(If)、(Ig)、(II)、 (III)、 (IV)、(V) 、(VI)、 (VII)、
(VIII) (IX)、(Xa)、(Xb)、 及び (XI) のそれぞれの
単一の異性体を用いて上記の反応を行うことにより、化
合物(I)の単一の異性体を得ることができるし、また
生成物が二種類以上の異性体混合物の場合には、これを
通常の分離方法、例えば光学活性酸(例:カンファース
ルホン酸、酒石酸など)との塩を生成させる方法や、各
種のクロマトグラフィー、分別再結晶などの分離手段に
よってそれぞれの異性体に分離することもできる。
【0095】化合物(I)の塩は必要に応じ前記した無
機酸あるいは有機酸と反応させることによって生理学的
に許容される塩に導くことができる。また、化合物
(I)の塩は、塩交換反応に付して、所望の他の塩に導
くことができる。
【0096】
【作用】化合物(I)の抗真菌活性の評価は次の方法で
行った。すなわち化合物(I)の1000μg/mlメタノ
ール溶液に浸漬した濾紙円板(東洋製作所製、直径8m
m)を各種真菌を含む寒天平板にはりつけ、28℃で2
日間培養後、濾紙円板のまわりに生じた生育抑制円の直
径を測定した。用いた培地は次のとおりである。 A:イースト・ナイトロゲン・ベース寒天培地(pH
7.0) B:サブロー寒天培地 化合物(I)の抗真菌スペクトルを表4に示した。
【0097】
【表14】 表5に化合物(I)のカンディダ・アルビカンスに対す
る抗菌力を示した。
【0098】
【表15】
【0099】
【表16】 化合物(I)の実験的マウス感染症における感染防御効
果を表6に示した。 実験方法:5週令の Crj:CDF1 マウスに最小致死量
のカンディダ・アルビカンスを静脈内に接種した。薬剤
は感染直後に1回投与した。薬効は感染7日後のマウス
の生存率から Reed and Muench法により算出されるED
50値によって示した。
【0100】
【表17】 以上のようにこの発明の化合物(I)は低毒性で真菌に
対して強い抗菌力と広い抗真菌スペクトルを有している
ので、ヒト及び家畜、家きんなどの真菌感染症の予防・
治療に用いることができる。またこの発明の化合物
(I)は農業用抗真菌剤としても用いることができる。
【0101】化合物(I)をヒトに投与する場合は、そ
れ自体、あるいは適当の薬理学的に許容される担体、賦
形剤又は希釈剤と混合し、医薬組成物として経口的又は
非経口的に安全に投与することができる。投与量は感染
の状態、患者の年齢、性別、体重及び感受性差、投与の
ルート、時期及び間隔、有効成分の種類等によっても異
なり、特に限定されるものではない。しかし、例えばカ
ンディダ感染症の治療の目的で成人患者に投与する場
合、経口投与では、約0.1−100mg/kg/日、好ま
しくは約1−50mg/kg/日である。また、非経口投与
では、例えば、1gあたり通常約0.1−100mg含有
する軟膏剤として用いることができる。
【0102】経口投与剤型としては、例えば、散剤、顆
粒剤、錠剤、カプセル剤、舌下錠等が挙げられる。一
方、非経口投与剤型としては、軟膏、ローション剤、注
射剤、膣錠等が挙げられる。これらの製剤は、いずれも
医薬的に受容な固体又は液体の担体、賦形剤あるいは希
釈剤を用いて、常法によって製造することができる。ま
た、これらの製剤は、種類に応じて結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、安定化剤等を
添加することができる。
【0103】さらに、この発明の化合物(I)を農業用
抗真菌剤として使用する場合は、通常の農業用抗真菌剤
の製剤の型で用いることができる。使用量は、一般に、
化合物(I)又はその塩が10アールあたり、約3〜3
00g程度、好ましくは約10〜100g程度となるよ
うに用いられる。また、使用濃度は、一般に有効成分が
約10〜100ppmの範囲となるようにすればよい。
また、使用方法としては、植物に直接散布、灌注等する
ことができる。さらに植物に安全かつ有効に使用される
ならば使用量、使用濃度あるいは使用方法を適宜変更し
てもよい。
【0104】その製剤の型としては、乳剤、油剤、噴霧
剤、水和剤、粉剤、錠剤等を挙げることができる。これ
らの製剤は、例えば、適当な液体担体に溶解するかもし
くは分散させるか、又は適当な固体担体と混合するかも
しくは吸着させる等常法に従って製剤化することができ
る。これらの製剤には各種の添加剤(例:乳化剤、懸濁
剤、展着剤、浸透剤、浸潤剤、粘漿剤、安定剤等)等を
用いることができる。
【0105】使用する液体担体としては、例えば、水、
アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、エチレングリコール等)、エーテル類(例えば、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素
類(例えば、ケロシン、灯油、燃料油等)、芳香族炭化
水素類(例えば、ベンゼン、トルエン等)、ハロゲン化
炭化水素類(例えば、メチレンクロリド、クロロホルム
等)、酸アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等)、エステル類(例えば、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(例えば、アセトニ
トリル、ピロピオニトリル等)等の溶媒が適当であり、
これらは1種又は2種以上を適当な割合で混合して使用
することができる。
【0106】固体担体としては、植物性粉末(例えば、
大豆粉、たばこ粉、小麦粉等)、鉱物性粉末(例えば、
カオリン、ベントナイト等)、アルミナ、硫黄粉末、活
性炭等が用いられ、これらは1種又は2種以上を適当な
割合で混合して使用することができる。製剤中の化合物
(I)又はその塩の製剤中の濃度は、乳剤、水和剤等は
1〜80重量%程度が適当であり、油剤、粉剤等として
は0.1〜10重量%程度が適当であり、粒剤としては
5〜50重量%程度が適当である。これらの濃度は使用
目的によって適宜変更してもよい。
【0107】
【実施例】以下参考例,実施例及び製剤例を記載し、本
発明を具体的に説明する。クロマトグラフィー中の溶媒
の比は容量比である。%は特記しない限り、重量パーセ
ントを意味する。 参考例1 (RS)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
(1−メルカプトシクロプロピル)−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール(300
mg)、無水酢酸(2.5ml)、ピリジン(2.5ml)及
び4−ジメチルアミノピリジン(122mg)の混合物を
80℃で20時間加熱した。反応液を濃縮乾固し、残留
物に酢酸エチルを加え、不溶物をろ去した。ろ液を水,
飽和食塩水で洗い、乾燥後、濃縮した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付して精製した。目的画分を
濃縮後、酢酸エチル−イソプロピルエ−テルから再結晶
すると(RS)−1−(1−アセチルチオシクロプロピ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフォニル)−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチルアセ
テート(320mg)が淡黄色プリズム晶として得られ
た。
【0108】本品(200mg)を、50%酢酸水溶液
(8ml)中に分散させ、氷冷下で塩素ガスを2時間通じ
た。反応液を減圧下で濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
えて冷却した。析出する結晶をろ取すると(RS)−1
−(1−クロロスルホニルシクロプロピル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)エチルアセテート
(200mg)が無色結晶として得られた。 m.p.163−165℃ IRνcm-1(KBr):1755,1610,1500,1425,1375,12101 H-NMR (DMSO-d6 )δ:0.50-0.70(1H,m),1.40-2.20(3H,
m),2.09(3H,s),5.39(1H,d,J=15Hz),5.83(1H,d,J=15Hz),
7.15-7.45(2H,m),7.80(1H,m),8.11(1H,s),8.45(1H,s)
【0109】参考例2 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メルカプト−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール(10g),無水酢
酸(50ml),ピリジン(100ml),4−ジメチルア
ミノピリジン(4.26g)の混合物を80℃で24時
間加熱した。反応液を濃縮乾固し、残留物に酢酸エチル
を加え、不溶物をろ去した。
【0110】ろ液を水,飽和食塩水で洗い、乾燥後、濃
縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し
て精製すると(2R,3R)−3−アセチルチオ−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルアセテ
ートが淡黄色固体として得られた。本品を、50%酢酸
水溶液(150ml)に溶解し、氷冷下で塩素ガスを3時
間通じた。反応液を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチ
ル(150ml)に溶解して、水,重曹水で洗浄し、乾
燥、濃縮すると(2R,3R)−3−クロロスルホニル
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルア
セテート(7.6g)が淡褐色固体として得られた。 m.p.110−115℃ IRνcm-1(KBr):1760,1615,1500,1365,1220,11651 H-NMR (CDCl3 )δ:1.90(3H,dd,J=7Hz,J=2.6Hz),2.16(3
H,s),5.15(1H,q,J=7Hz),5.36(1H,d,J=15Hz),5.45(1H,d
d,J=15Hz,J=2.2Hz),6.85-7.00(2H,m),7.40(1H,m),7.92
(1H,s),7.94(1H,s)
【0111】実施例1 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(0.73
g)をジクロルメタン(15ml)に溶解し、氷冷下で塩素
(0.11g)を含む四塩化炭素溶液(1.6ml) を加えた。反
応液を氷冷下で1時間かき混ぜた後、ジメチルアミンの
トルエン溶液(20%溶液,1.45ml)に加え、氷冷下で30
分間かき混ぜた。反応液を水洗し、乾燥(MgSO4)後
溶媒を留去すると、N,N−ジメチル−〔(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタン〕スルフェンアミド(化合物)の粗生成
物が得られた。
【0112】本品をアセトン(40ml)に溶解し、過マン
ガン酸カリウム飽和水溶液(3ml)を滴下した。沈殿を
ろ去し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに
溶解して、水洗、乾燥、濃縮した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル=
1:3)に付して精製した後、酢酸エチル−イソプロピ
ルエ−テルから再結晶をおこなうとN,N−ジメチル−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタン〕スルホンアミド(化合物
,127mg)が無色針状晶として得られた。 m.p.182 −183℃ IRνcm -1 (KBr):3400,1615,1500,1325,1145,112
01 H-NMR (CDCl3)δ: 1.16(3H,d,J=7Hz), 3.02(6H,s),
3.88(1H,q,J=7Hz),4.92(1H,s), 5.04(1H,dd,J=14Hz,
1.4Hz), 5.14(1H,d,J=14Hz), 6.68−6.85(2H,m), 7.25
−7.40(1H,m), 7.65(1H,s), 7.95(1H,s) 元素分析 C1418243Sとして 計算値 C,46.66 ;H,5.03;N,15.55 測定値 C,46.59 ;H,4.95;N,15.67
【0113】実施例2 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(0.50
g)をジクロルメタン(20ml)に溶解し、氷冷下で塩素
(62mg)を含む四塩化炭素溶液(0.88ml)を滴下した。氷
冷下で20分間かき混ぜた後、反応液をn−ブチルアミン
(0.26g) のジクロルメタン溶液(5ml)に加え、氷冷
下で30分間かき混ぜた。反応液を水洗し、乾燥後溶媒を
留去すると、N−ブチル−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン〕スル
フェンアミド(化合物)の粗生成物が得られた。
【0114】本品をアセトン(20ml)に溶解し、過マン
ガン酸カリウム飽和水溶液(4ml)を滴下した。反応液
をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物に酢酸エチ
ル(30ml)を加えて分液し、有機層を水洗、乾燥した
後、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付して精製すると、N−ブチル−〔(2R,
3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン〕スルホンアミド(化合物,0.25g)が無色
油状物として得られた。本品を4N−塩化水素酢酸エチ
ル溶液で処理すると化合物・塩酸塩(252mg) が無色粉
末として得られた。 m.p.146−152℃ IRνcm -1 (KBr):3400,3140,1610,1510,1420,132
0,1150,11301 H-NMR (CDCl3)δ: 0.90(3H,t,J=7Hz), 1.06(3H,d,J=
7Hz), 1.20−1.60(4H,m), 3.04(2H,m), 3.70(1H,q,J=7H
z), 4.87(1H,d,J=14Hz), 5.22(1H,d,J=14Hz), 6.87(1
H,m), 7.10-7.28(2H,m), 7.42(1H, NH), 7.71(1H,s),
8.56(1H,s) SIMS: 389 (MH+)
【0115】実施例3 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.0g)
をジクロルメタン(20ml)に溶解し、氷冷下で塩素の四
塩化炭素溶液 (1M溶液,2ml) を滴下した。氷冷下で
20分間かき混ぜた後、反応液をシクロヘキシルアミン
(0.70g) のジクロルメタン溶液(10ml)に加え、氷冷
下で30分間かき混ぜた。反応液を水洗し、乾燥後、濃縮
すると、N−シクロヘキシル−〔(2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−
(1H−1,2,4 −トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ン〕スルフェンアミド(化合物)の粗生成物(1.4g)
が得られた。本品のうち 0.4gをシリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶出液:ヘキサン:酢酸エチル=1:2)に
付して精製すると、化合物(0.26g)が無色飴状物と
して得られた。
【0116】1H-NMR (CDCl3)δ: 1.21(3H,d,J=7Hz),
1.0-2.20(10H,m), 2.66(1H,m), 3.20(1H,q,J=7Hz), 4.8
8(1H.dd.J =14Hz, J=1.2Hz), 5.10(1H.d.J=14Hz),6.
17(1H,s), 6.68-6.84(2H,m), 7.38(1H,m), 7.70(1H,s),
7.95(1H,s)
【0117】実施例4 実施例3で得られたN−シクロヘキシル−〔(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル−3−ヒドロキ
シ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン〕スルフェンアミド(化合物)の粗生成物
(1.0g)をアセトン(50ml)に溶解し、過マンガン酸カ
リウム飽和水溶液(6.4ml) を滴下した。不溶物をろ去
し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶
解し、水、飽和食塩水での洗滌後、乾燥し、減圧下で溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=1:2)に付して精
製すると、N−シクロヘキシル−〔(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4
−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブ
タン〕スルホンアミド(化合物,0.64g)が無色固体
として得られた。本品を塩化水素で処理した後、メタノ
ール−酢酸エチルから再結晶をおこなうと化合物・塩
酸塩(0.62g)が無色針状晶として得られた。 m.p.152 −169℃ IRνcm -1 (KBr):3150,2930,1610,1500,1420,132
0,1145,11301 H-NMR (CDCl3)δ: 1.08(3H,d,J=7Hz), 1.15-1.95(10
H,m), 3.23(1H,m),3.67(1H,q,J=7Hz), 4.92(1H,d,J=14H
z), 5.25(1H,d,J=14Hz), 6.88(1H,m),7.10-7.30(2H,
m), 7.48(1H, NH), 7.79(1H,s), 8.68(1H,s)
【0118】実施例5 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.0g),
塩素 (0.15g)及びモルホリン(0.61g)を用いて実施
例3と同様の反応をおこなうとN−〔(2R,3R)−
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブチルスルフェニル〕モルホリン(化合物,0.53g)
が無色固体として得られた。 m.p.119−121℃ IRνcm -1 (KBr):3270,1610,1500,1278,1265,110
51 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25(3H,d,J=7.4Hz), 3.08(4H.
m), 3.42(1H,q,J=7.4Hz), 3.75(4H,m), 4.86 (1H,
d,J=14Hz), 5.10(1H,d,J=14Hz), 5.81(1H.s.0H),6.7
6(2H,m), 7.39(1H,m), 7.74(1H,s), 7.88(1H,s)
【0119】実施例6 実施例5で得られた、4−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスルフ
ェニル〕モルホリン(化合物、0.5g) を実施例4と同
様に過マンガン酸カリウムで酸化すると、4−〔(2
R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブチルスルホニル〕モルホリン(化合物
,0.32g)が無色針状晶として得られた。 m.p.157−158℃ IRνcm -1 (KBr):3410,1620,1600,1505,1340,125
5,1155,11301 H-NMR (CDCl3)δ:1.18(3H,d,J=7.2Hz), 3.35−3.60(4
H,m), 3.64−4.00(4H,m), 3.83(1H,q,J=7.2Hz), 5.01(1
H,dd,J=14Hz, J=1.4Hz), 5.04(1H,s),5.21(1H,d,J =14
Hz), 6.68−6.85(2H,m), 7.23-7.40(2H,m), 7.70(1H,
s),7.89(1H,s) 元素分析 C1620244Sとして 計算値 C,47.75 ;H,5.01;N,13.92 測定値 C,47.87 ;H,5.18;N,14.00
【0120】実施例7 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(2.0g),塩素
(0.31g)及びシクロプロピルアミン(0.80g)を用い
て実施例3と同様の反応をおこない、N−シクロプロピ
ル−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド(化
合物)を得た。本品を実施例4と同様に、過マンガン
酸カリウムで酸化するとN−シクロプロピル〔(2R,
3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブタン〕スルホンアミド(化合物10)が無色
固体として得られた。本品を塩化水素で処理すると、10
・塩酸塩(221mg) が無色針状晶として得られた。 m.p.141−153℃ IRνcm -1 (KBr):3430,3100,1620,1505,1425,132
0,1150,11401 H-NMR (DMSO-d6)δ:0.40-0.80(4H,m), 1.09(3H,d,J=7
Hz), 2.57(1H,m),3.86(1H,q,J=7Hz), 4.88(1H,d,J=14H
z), 5.30(1H,d,J=14Hz), 6.89(1H,m),7.10-7.30(2H,
m), 7.7−7.95(1H,NH), 7.82(1H,s), 8.71(1H,s)
【0121】実施例8 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(2.0g),塩素
(0.31g)及び40%ジメチルアミンメタノール溶液(1.
62g)を用いて実施例3と同様の反応を行うと、N−メ
チル−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド
(化合物11)の粗生成物が得られた。本品を実施例4と
同様に、過マンガン酸カリウム飽和水溶液(18ml)を用
いて酸化するとN−メチル−〔(2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−
(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ン〕スルホンアミド(化合物12)が無色固体として得ら
れた。本品を塩化水素で処理した後、メタノール−酢酸
エチルから再結晶を行うと12・塩酸塩(584mg) が無色針
状晶として得られた。 m.p.148−163℃ IRνcm -1 (KBr):3100,1615,1500,1420,1320,115
0,11301 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.07(3H,d,J=7Hz), 2.69(3H,br-
s), 3.75(1H,q,J=7Hz),4.89(1H,d,J=14Hz), 5.26(1H,
d,J=14Hz), 6.88(1H,m), 7.10-7.28(2H,m), 7.35(1H,
m,NH), 7.84(1H,s), 8.75(1H,s)
【0122】実施例9 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.0g),塩素
(0.15g)及び70%エチルアミンエタノール溶液(0.46
g)を用いて実施例3と同様の反応を行うと、N−エチ
ル−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド(化
合物13)の粗生成物が得られた。本品を実施例4と同様
に、過マンガン酸カリウム飽和水溶液(17ml)を用いて
酸化するとN−エチル−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H
− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン〕ス
ルホンアミド(化合物14)が無色固体として得られた。
本品を塩化水素で処理した後、酢酸エチルから再結晶を
行うと14・塩酸塩(172mg) が無色粉末として得られた。
また、第2晶として61mgが得られた。 m.p.128−140℃ IRνcm -1 (KBr):3125,1615,1500,1420,1320,115
5,11351 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.07(3H,d,J=7Hz), 1.12(3H,t,J=7
Hz), 3.09(2H,m),3.70(1H,q,J=7Hz), 4.88(1H,d,J=14H
z), 5.24(1H,d,J=14Hz), 6.87(1H,m),7.10−7.30(2H,
m), 7.45(1H,m,NH), 7.76(1H,s), 8.63(1H,s)
【0123】実施例10 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.0g),
塩素 (0.15g)及びn−プロピルアミン(0.42g)を用
いて実施例3と同様の反応を行うと、N−プロピル−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド(化合物
15)の粗生成物が得られた。本品を実施例4と同様に、
過マンガン酸カリウム飽和水溶液(16ml)を用いて酸化
するとN−プロピル−〔(2R,3R)−3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン〕スル
ホンアミド(化合物16)が無色固体として得られた。本
品を塩化水素で処理した後、メタノール−酢酸エチルか
ら再結晶を行うと16・塩酸塩(638mg)が無色鱗片状晶と
して得られた。 m.p.149−164℃ IRνcm -1 (KBr):3130,1615,1500,1420,1320,115
0,11301 H-NMR (DMSO-d6)δ: 0.90(3H,t,J=7Hz), 1.07(3H,
d,J=7Hz),1.50(2H,q,J=7Hz), 3.01(2H,m), 3.70(1
H,q,J=7Hz), 4.89(1H,d,J=15Hz),5.26(1H,d,J=15H
z), 6.88(1H,m), 7.10−7.30(2H,m), 7.46(1H,m,N
H),7.79(1H,s),8.69(1H,s)
【0124】実施例11 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(3.0g)を
ジクロルメタン(40ml)に溶解し、氷冷下で塩素(0.46
g)を含む四塩化炭素溶液(6.6ml)を滴下した。反応液
を氷冷下で5分間かき混ぜた後、N−t−ブトキシカル
ボニルピペラジン(2.45g)を加え、続いてトリエチル
アミン(1.47ml)を滴下した。反応液を氷冷下で15分間
かき混ぜた後、水洗、乾燥、濃縮し、残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル
=1:2)に付して精製すると、N−t−ブトキシカル
ボニル−4−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスルフェニル〕
ピペラジン(化合物17,3.0g)が無色固体として得られ
た。 m.p.116−117℃ IRνcm -1 (KBr):3170,1710,1618,1500,1420,113
01 H-NMR (CDCl3)δ: 1.24(3H,d,J=7Hz), 1.47(9H,s),
3.03(4H,m), 3.41(1H,q,J=7Hz), 3.50(4H,m), 4.85(1
H,d,J=14Hz), 5.10(1H,d,J=14Hz),5.72(1H,s),6.75(2
H,m), 7.37(1H,m), 7.73(1H,s), 7.87(1H,s)
【0125】実施例12 実施例11で得られる1−t−ブトキシカルボニル−4−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチルスルフェニル〕ピペラジン
(化合物17、2.0g)をアセトン(50ml)に溶解し、過
マンガン酸カリウム飽和水溶液(16ml)を用いて酸化す
ると1−t−ブトキシカルボニル−4−〔(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブチルスルフェニル〕ピペラジン(化合物18,0.
95g)が無色粉末として得られた。 IRνcm -1 (KBr):3420,1695,1615,1500,1420,1
360,1245,1165,11351 H-NMR (CDCl3)δ:1.08(3H,dd,J=7Hz, J=2.4Hz), 1.
46(9H,s), 3.05−3.26(5H,m), 3.45−3.65(4H,m), 4.67
(1H,d,J=14Hz), 5.36(1H,d,J=14Hz),6.00(1H,s,OH),
6.70−6.90(2H,m), 7.40−7.55(1H,m), 7.83(1H,s), 7.
93(1H,s)
【0126】実施例13 実施例11で得られた1−t−ブトキシカルボニル−4−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチルスルフェニル〕ピペラジン
(化合物17、2.9g)をジクロルメタン(60ml)に溶解
し、氷冷下でm−クロロ過安息香酸(3.20g)を少量づ
つ加え、室温で2時間かき混ぜた。反応液を重曹水で洗
い、乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に
付して精製し、目的分画を濃縮すると1-t−ブトキシカ
ルボニル−4−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスルホニル〕
ピペラジン(化合物19,1.98g)が無色固体として得ら
れた。 m.p.106−110℃ IRνcm -1 (KBr):3530,1705,1615,1500,1420,1320,11401 H-NMR (CDCl3)δ: 1.15(3H,d,J=7Hz), 1.48(9H,s),
3.30-3.65(8H,m),3.82(1H,q,J=7Hz), 5.01(1H,d,J=14H
z), 5.03(1H,s), 5.22(1H,d,J=14Hz),6.68−6.83(2H,
m), 7.24−7.38(1H,m), 7.70(1H,s), 7.89(1H,s)
【0127】実施例14 実施例13で得られた1−t−ブトキシカルボニル−4−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチルスルホニル〕ピペラジン(化
合物19、1.9 g)を酢酸エチル(50ml)に溶解し、4N
−塩酸酢酸エチル溶液(25ml)を加えて室温で30分間か
き混ぜた。反応液を濃縮乾固し、残留物をメタノール−
酢酸エチルから結晶化すると1−〔(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4
−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブ
チルスルホニル〕ピペラジン(化合物20)・二塩酸塩
(1.72g)が無色固体として得られた。 IRνcm -1 (KBr):3430,1610,1500,1420,1330,130
0,1140,11301 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.08(3H,d,J=7Hz), 3.18(4H,m),
3.63(4H,m), 4.00(1H,d,J=7Hz), 4.88(1H,d,J=14H
z), 5.20(1H,d,J=14Hz), 6.70−7.00(2H,m), 7.77(1
H,s), 8.57(1H,s)
【0128】実施例15 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.5g)をジク
ロルンメタン(40ml)に溶解し、氷冷下で塩素(0.23
g)を含む四塩化炭素溶液(3.3ml)を滴下した。反応液
を氷冷下で5分間かき混ぜた後、4−ブロモアニリン
(1.34g)を加え、続いてトリエチルアミン(0.72ml)
を滴下した。反応液を氷冷下で15分間かき混ぜた後、水
洗、乾燥、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に付し
て精製すると、N−(4−ブロモフェニル)−〔(2
R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド(化合物21,1.
62g)が淡褐色固体として得られた。 IRνcm -1 (KBr):3380,1610,1590,1500,1480,127
01 H-NMR (CDCl3)δ: 1.07(3H,d,J=7Hz), 3.34(1H,dq,J
=1.4Hz, J=7Hz),4.93(1H,d,J=14Hz), 5.00(1H,s), 5.1
4(1H,d,J=14Hz), 6.68-6.82(2H,m),6.96(2H,dt,J=2H
z, J=9Hz), 7.33(2H,dt,J=2Hz, J=9Hz), 7.30-7.50(1H,
m),7.81(1H,m), 7.84(1H,s)
【0129】実施例16 実施例15で得られたN−(4−ブルモフェニル)−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンアミド(1.31
g)をジクロルメタン(40ml)に溶解し、氷冷下でm−
クロロ過安息香酸(1.75g)を少量づつ加え、室温で14
時間かき混ぜた。反応液を重曹水で洗い、乾燥後、濃縮
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液
ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に付して精製し、目
的分画を濃縮するとN−(4-ブロモフェニル)−〔(2
R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブタン〕スルホンアミド(化合物22)が無色
固体として得られた。本品を、塩化水素で処理した後、
メタノール−酢酸エチルから再結晶すると、22・塩酸塩
(868mg)が無色プリズム晶として得られた。 m.p.164−178℃ IRνcm -1 (KBr):1615,1590,1490,1420,1330,115
0,11351 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.06(3H,d,J=7Hz), 3.78(1H,
q.J=7Hz), 4.82 (1H,d,J=14Hz), 5.32(1H,d,J=14H
z), 6.87(1H,m), 7.04−7.25(2H,m),7.27(2H,d,J=9H
z), 7.56(2H,d,J=9Hz), 7.75(1H,s), 8.62(1H,s)
【0130】実施例17 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル
−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド(1.5g),塩素
(0.23g)N−フェニルピペラジン(1.05g)およびト
リエチルアミン(0.72ml)を用いて実施例15と同様の反
応を行うと、1−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスルフェ
ニル〕−4−フェニルピペラジンが得られた。本品をア
セトン(70ml)に溶解し、過マンガン酸カリウム飽和水
溶液(70ml)を加えて酸化した。反応液をろ過し、ろ液
を濃縮後、酢酸エチル溶液にして水洗、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液 ヘキサン
−酢酸エチル=1:1)に付して精製すると1−〔(2
R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル−3−ヒド
ロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブチルスルホニル〕−4−フェニルピペラジ
ン(化合物23,312mg)が淡黄色粉末として得られた。 m.p.135−137℃ IRνcm -1 (KBr):3430,1615,1600,1500,1340,128
0,11301 H-NMR (CDCl3)δ: 1.20(3H,d,J=7Hz), 3.27(4H,m),
3.64(4H,m), 3.86(1H,q,J=7Hz), 5.03(1H,s), 5.03(1
H,dd,J=14Hz, J=1Hz), 5.23(1H,d,J=14Hz), 6.68-6.
85(2H,m), 6.90-7.02(3H,m), 7.28-7.40(3H,m), 7.69(1
H,s),7.90(1H,s)
【0131】実施例18 実施例14で得られた1−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H
− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスル
ホニル〕ピペラジン・二塩酸塩(化合物20、0.20g)を
ジクロルメタン(10ml)中に分散させ、氷冷下でトリエ
チルアミン(0.20ml)及び塩化4−トリフルオロメチル
ベンゾイル(0.13g)を加えた。室温で30分間かき混ぜ
た後、反応液を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに
溶解して、水洗、乾燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル=1:3)に
付して精製した。目的分画を濃縮し、塩化水素で処理し
た後、イソプロピルエーテルを加えると1−〔(2R,
3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブチルスルホニル〕−4−(4−トリフルオロ
メチルベンゾイル)ピペラジン(化合物24)・塩酸塩(16
7mg)が無色粉末として得られた。 IRνcm -1 (KBr):3420,1630,1610,1500,1435,132
0,11201 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.04(3H,d,J=7Hz), 3.30-3.85(8
H,m), 3.89(1H,q.J=7Hz), 4.88(1H,d,J=14Hz), 5.19
(1H,d,J=14Hz), 6.91(1H,m), 7.08−7.28(2H,m), 7.
68(2H,d,J=8Hz), 7.69(1H,s), 7.84(2H,d,J=8Hz),
8.52(1H,s)
【0132】実施例19 実施例14で得られた1−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H
− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスル
ホニル〕ピペラジン・二塩酸塩(化合物20、0.40g)を
ジクロルメタン(10ml)中に分散させ、氷冷下でトリエ
チルアミン(0.40ml)及び無水酢酸(0.13g)を加え
た。氷冷下で30分間かき混ぜた後、反応液を水洗し、乾
燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液
ジクロルメタン−メタノール=20:1)に付して精製し
た。目的分画を濃縮し、塩化水素で処理した後、イソプ
ロピルエーテルを加えると1−アセチル−4−〔(2
R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブチルスルホニル〕ピペラジン(化合物2
5)・塩酸塩(336mg)が無色粉末として得られた。 IR νcm -1 (KBr):3430,1615,1500,1420,1315,11
401 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.04(3H,d,J=7Hz), 2.03(3H,s),
3.20-3.60(8H,m),3.88(1H,q.J=7Hz), 4.89(1H,d,J=15H
z), 5.20(1H,d,J=15Hz), 6.90(1H,m),7.10−7.25(2H,
m), 7.78(1H,s), 8.60(1H,s)
【0133】実施例20 実施例14で得られた1−〔(2R,3R)−3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H
− 1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルスル
ホニル〕ピペラジン・二塩酸塩(化合物20、0.40g)と
3−クロロメチル−4−メチル−4H−1,2,4 −トリア
ゾール・塩酸塩(255mg)をメタノール(6ml)に溶解
し、1N−ナトリウムメチラートメタノール溶液(3.69
ml)を加えて70℃、14時間加熱した。反応液を濃縮し、
残留物をジクロルメタン(30ml)に溶解し、水洗後、乾
燥、濃縮した。残留物を酢酸エチルから再結晶すると1
−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H− 1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブチルスルホニル〕−4−(4
−メチル−4H−1,2,4 −トリアゾール−3−イルメチ
ル)ピペラジン(化合物26,108mg)が淡黄色結晶として
得られた。 m.p.210−211℃ IR νcm -1 (KBr):3430,1615,1530,1500,1320,12
70,1140,11201 H-NMR (CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=7Hz), 2.67(3H,d,J=7H
z), 3.50(4H,m),3.77(3H,s), 3.82(2H,s), 5.00(1H,d,J
=14Hz), 5.03(1H,s), 5.20(1H,d,J=14Hz), 6.68−6.84
(2H,m), 7.25−7.40(1H,m), 7.69(1H,s), 7.88(1H,s),
8.12(1H,s)
【0134】実施例21 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g),塩素(0.31g)ピロリジン(1.0
g)を用いて実施例15と同様の反応を行うと、1−
〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブチルスルフェニル〕ピロ
リジン(化合物27)が得られた。本品をアセトン(7
0ml)に溶解し、過マンガン酸カリウム飽和水溶液(5
0ml)を加えて酸化した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮
後、酢酸エチル溶液にして水洗、乾燥、濃縮の後、シリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出液ヘキサン−酢酸エチ
ル=1:2)に付して精製すると1−[(2R,3R)
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブチルスルホニル]ピロリジン(化合物
,0.58g)が無色針状晶として得られた。 m.p.149−150℃ IR νcm-1(KBr):1610,1500,1320,1185,13201 H-NMR(CDCl3 )δ:1.20(3H,d,J=7Hz),1.98(4H,m),3.50
(4H,m),3.89(1H,q,J=7Hz),4.94(1H,s),5.04(1H,d,J=15H
z),5.16(1H,d,J=15Hz),6.67-6.84(2H,m),7.33(1H,m),7.
65(1H,s),7.98(1H,s)
【0135】実施例22 (RS)−1−(1−クロロスルホニルシクロプロピ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチルアセ
テート(50mg)をジクロルメタン(5ml)中に分散
し、n- ブチルアミン(80mg)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン(13.8mg)を加えて室温で14時間かき
混ぜた。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて水洗
し、乾燥、濃縮後、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に付し
て精製した。目的画分を濃縮後、イソプロピルエーテル
から再結晶を行うと(RS)−1−(1−N−ブチルス
ルファモイルシクロプロピル)−1−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)エチルアセテート(化合物29,11m
g)が無色針状晶として得られた。 m.p.119−121℃ IR νcm-1 (KBr):1750,1690,1510,1365,1290,1265,121
0,11351 H-NMR(CDCl3 )δ:0.84(3H,t,J=7Hz),0.75-1.70(8H,m),
2.07(3H,s),2.55(1H,m),2.83(2H,m),5.52(1H,d,J=14H
z),6.11(1H,d,J=14Hz),6.84-7.10(2H,m),7.54(1H,m),7.
97(1H,s),8.39(1H,s)SIMS(m/z):443(MH+ )
【0136】実施例23 (2R,3R)−3−クロロスルホニル−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチルアセテート(0.
5g)をジクロルメタン(15ml)に溶解し、氷冷下で
1−フェニルピペラジン(0.27g)を加えた。反応
液を氷冷下で10分間かき混ぜた後、濃縮し、残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液ヘキサン−酢酸
エチル=1:2→酢酸エチル)に付して精製すると第一
溶出分として1−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブテン−2−イルスルホニル]−4−フェニ
ルピペラジン(異性体B,化合物31,0.05g)が
淡褐色固体として得られた。また第2溶出分として1−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブテン−
2−イルスルホニル]−4−フェニルピペラジン(異性
体A,化合物30,0.18g)が淡褐色固体として得
られた。 異性体A IR νcm-1(neat):1590,1500,1330,1260,1220,1160,11301 H-NMR(CDCl3 )δ:2.43(3H,s),3.15(4H,m),3.32(4H,
m),4.95(1H,d,J=15Hz),5.24(1H,d,J=15Hz),6.65-7.00(6
H,m),7.20-7.35(2H,m),7.70(1H,s),7.89(1H,s) 異性体B IR νcm-1(neat):1590,1500,1330,1260,1220,1160,11351 H-NMR(CDCl3 )δ:1.89(3H,s),3.30(4H,m),3.57(4H,
m),5.49(1H,d,J=15Hz),5.90(1H,d,J=15Hz),6.75-7.10(6
H,m),7.25-7.40(2H,m),7.79(1H,s),7.94(1H,s)
【0137】実施例24 (2R,3R)−3−クロロスルホニル−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチルアセテート(12
5mg)をジクロルメタン(4ml)に溶解し、氷冷下でn
- ブチルアミン(23mg)を加えた。反応液を氷冷下で
20分間かき混ぜた後、濃縮し、残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(溶出液ヘキサン−酢酸エチル=1:
2→酢酸エチル)に付して精製すると第一溶出分として
N−ブチル−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブテン−2−スルホンアミド(異性体B,化合物
,10mg)が無色油状物として得られた。また第二溶
出分としてN−ブチル−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブテン−2−スルホンアミド(異性体A,
化合物32,45mg)が無色固体として得られた。 異性体A m.p.120−121℃ IR νcm-1(neat):1610,1590,1500,1420,1330,1270,116
0,1140,11201 H-NMR(CDCl3 )δ:0.90(3H,t,J=7Hz),1.20-1.55(4H,
m),2.45(3H,s),2.94(2H,m),4.14(1H,t,J=6Hz,NH),4.98
(1H,d,J=15Hz),5.23(1H,d,J=15Hz),6.70-6.90(3H,m),7.
72(1H,s),7.88(1H,s) 異性体B IR νcm-1(neat):1610,1505,1420,1320,1270,1165,114
0,11201 H-NMR(CDCl3 )δ:0.97(3H,t,J=7Hz),1.25-1.65(4H,m),
1.93(3H,s),3.18(2H,m),5.45-5.80(3H,m),6.75-7.05(3
H,m),7.82(1H,s),7.85(1H,s)
【0138】実施例25 (2R,3R)−3−クロロスルホニル−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチルアセテート(3.
0g)をジクロルメタン(15ml)に溶解し、氷冷下で
ジメチルアミン(0.6g)を加えた。反応液を氷冷下
で10分間かき混ぜた後、濃縮し、残留物をシリカゲル
グロマトグラフィー(溶出液ヘキサン−酢酸エチル=
1:2→酢酸エチル)に付して精製すると第一溶出分と
してN,N−ジメチル−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブテン−2−スルホンアミド(異性体B,
化合物35,0.48g)が淡黄色油状物として得られ
た。また第二溶出分としてN,N−ジメチル−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブテン−2−
スルホンアミド(異性体A,化合物34,0.80g)
が淡黄色油状物として得られた。 異性体A IR νcm-1(neat):1630,1605,1500,1420,1330,1270,116
0,1135,11201 H-NMR(CDCl3 )δ:2.40(3H,s,),2.73(6H,s),4.95(1H,d,
J=15Hz),5.24(1H,d,J=15Hz) ,6.65-6.85(3H,m),7.69(1
H,s),7.89(1H,s) 異性体B IR νcm-1(neat):1630,1605,1500,1420,1335,1265,116
0,1135,11201 H-NMR(CDCl3 )δ:1.85(3H,s),2.99(6H,s),5.51(1H,d,J
=15Hz),5.87(1H,d,J=15Hz),6.75-7.00(3H,m),7.77(1H,
s),7.98(1H,s)
【0139】実施例26 (2R,3R)−3−クロロスルホニル−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチルアセテート(2.
0g)をジクロルメタン(30ml)に溶液を、−30℃
に冷却し、アンモニアを10分間導入した。窒素を導入
してアンモニアを除いた後、反応液に酢酸エチル(50
ml)加え、析出結晶をろ取した。本結晶をメタノールか
ら再結晶すると3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブテン−2−スルホンアミド(異性体A,化合物
,0.54g)が無色結晶として得られた。
【0140】またろ液を減圧留去し、残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液 酢酸エチル)に付して
精製し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶
を行うと3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブテン−2−スルホンアミド(異性体B,化合物37
0.60g)が無色結晶として得られた。 異性体A m.p.240−247℃ IR νcm-1(KBr):3220,1610,1590,1500,1420,1320,1270,
1160,11301 H-NMR(DMSO-d6 )δ:2.36(3H,s,),5.11(1Hd,J=15Hz),5.
29(1H,d,J=15Hz),6.75-6.95(2H,m),7.00-7.20(1H,m),7.
13(2H,s,NH2 ),7.88(1H,s),8.19(1H,s) 異性体B m.p.152-153℃ IR νcm-1(KBr):3300,1610,1585,1505,1325,1170,11301 H-NMR(DMSO-d6 )δ:1.99(3H,s),5.57(1H,bs),5.29(1H,
br),6.09(2H,s,NH2 ),6.76-6.96(3H,m),7.81(1H,s),7.9
0(1H,s)
【0141】実施例27 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド
(3.0g),塩素(0.47g),2,2,2−トリ
フルオロエチルアミン塩酸塩(2.15g)及びトリエ
チルアミン(4.04ml)を用いて実施例15と同様の
反応を行うと、N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スルフェンア
ミド(化合物38)の粗生成物が得られた。本品をアセ
トン(80ml)に溶解し、過マンガン酸カリウム飽和水
溶液(30ml)を加えて酸化した後、シリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液 ヘキサン−酢酸エチル=1:
2)に付して精製するとN−(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スル
ホンアミド(化合物39,1.91g)が無色粉末として得
られた。 IR νcm-1(KBr):1615,1500,1330,1275,11351 H-NMR(CDCl3 )δ:1.18(3H,d,J=7Hz),3.80-3.96(3H,m),
4.93(1H,dd,J=15Hz,J=1.2Hz),5.43(1H,d,J=15Hz),5.45
(1H,br),5.63(1H,m),6.70-6.85(2H,m),7.20-7.35(1H,
m),7.77(1H,s),7.79(1H,s)
【0142】実施例28 ビス〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル〕ジスルフィド
(1.0g),塩素(0.16g),3−アミノメチル
−4−メチル−4H−1,2,4,−トリアゾール
(0.47g)及びトリエチルアミン(0.61ml)を
用いて実施例15と同様の反応を行うと、N−(4−メ
チル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメチ
ル)−〔(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタン〕スルフェンア
ミド(化合物40)の粗生成物が得られた。本品をアセ
トン(50ml)に溶解し、過マンガン酸カリウム飽和水
溶液(8.5ml)を加えて酸化した後シリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル=1:
2)に付して精製するとN−(4−メチル−4H−1,
2,4−トリアゾール−3−イルメチル)−〔(2R,
3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−2−ブタン〕スルホンアミド(化合物41
102mg )が淡黄色粉末として得られた。 IR νcm-1(KBr):1615,1500,1310,1270,11401 H-NMR(CDCl3 )δ:1.24(3H,d,J=7Hz),3.83(3H,s),4.00
(1H,q,J=7Hz),4.68(2H,d,J=6z),4.95(1H,d,J=15Hz),5.3
2(1H,s),5.40(1H,d,J=15Hz)),6.68-6.85(2H,m),7.13(1
H,t,J=6Hz),7.32(1H,m),7.67(1H,s),7.92(1H,s),8.13(1
H,s)
【0143】実施例29 (2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタノール(0.54g)をジクロ
ルメタン(10ml)に加え、氷冷下でトリエチルアミ
ン(0.28ml)を加えた後、塩化メタンスルホニル
(0.15ml)を滴下した。滴下後室温で15分間か
き混ぜた。水(20ml)を加えてジクロルメタン(3
0ml)で抽出した。抽出液を水洗(水20ml)し、
乾燥(MgSO4 )後、溶媒を減圧下に留去し、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィー(2.9×30cm,
溶出液,酢酸エチル:メタノール=25:1)で精製し
た。目的分画を濃縮すると化合物49(0.52g)が
無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.04(3H,d,J=6.6Hz), 3.07(3H,s),
4.12-4.21(1H,m), 4.81(1H,d,J=14Hz), 4.97(1H,d,J=14
Hz), 5.28(1H,d,J=10Hz), 6.69-6.82(2H,m), 7.27-7.39
(1H,m), 7.79(2H,s) 本品(0.5g)を酢酸エチル中、4N−塩化水素−酢
酸エチルで処理すると49・塩酸塩(0.55g)が無
色プリズム晶として得られた。 m.p.159−161℃ 元素分析値 C13162 4 3 S・HClとして 計算値:C,40.78;H,4.48;N,14.6
3 実測値:C,40.60;H,4.44;N,14.5
【0144】実施例30 実施例29と同様にして(2R,3R)−3−アミノ−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(0.54g)と2,4−ジフルオロベンゼンスルホニ
ルクロライド(0.42g)との反応をトリエチルアミ
ン(0.28ml)存在下に行なうと化合物50(0.
39g)が無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.73(3H,d,J=6.8Hz), 4.05-4.13(1
H,m), 4.85(1H,d,J=14Hz), 4.97(1H,d,J=14Hz), 5.28(1
H,s), 5.47(1H,d,J=10Hz), 6.68-6.73(2H,m), 6.93-7.0
9(2H,m), 7.28-7.36(1H,m), 7.79(1H,s), 7.81(1H,s),
7.93-8.04(1H,m) 本品(0.38g)を酢酸エチル中、4N−塩化水素−
酢酸エチルで処理すると50・塩酸塩(0.4g)が無
色粉末晶として得られた。 m.p.120−122℃ 元素分析値 C18164 4 3 S・HClとして 計算値:C,44.96;H,3.56;N,11.6
5 実測値:C,45.27;H,3.58;N,11.5
【0145】実施例31 実施例29と同様にして(2R,3R)−3−アミノ−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(0.8g)と4−ニトロベンゼンスルホニルクロライ
ド(0.74g)との反応をトリエチルアミン(0.4
2ml)存在下で行うと化合物51(0.96g)が淡
黄色針状晶として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.67(3H,d,J=7Hz), 4.06-4.21(1H,
m), 4.81(1H,d,J=14Hz),4.96(1H,d,J=14Hz), 5.48(1H,
d,J=10Hz), 6.68-6.82(2H,m), 7.22-7.34(1H,m),7.82(2
H,s), 8.12(2H,d,J=9Hz), 8.40(2H,d,J=9Hz) m.p.146−147℃ 元素分析値 C18172 5 5 Sとして 計算値:C,47.68;H,3.78;N,15.4
5 実測値:C,47.56;H,3.82;N,15.1
【0146】実施例32 化合物51(0.45g)、塩化第二鉄(2mg)、活
性炭(10mg)とメタノール(6ml)の混合液にヒ
ドラジン−水和物(100μl)を加えて10時間加熱
還流した。冷後、不溶分をろ過して除き、減圧下で溶媒
を留去した。残留物に水(20ml)を加えてジクロル
メタン(30ml)で抽出した。抽出液を水洗(水20
ml)し、乾燥(Na2 SO4 )後、溶媒を減圧下に留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(2.
5×30cm,溶出液,酢酸エチル:メタノール=1
5:1)で精製した。目的分画を濃縮すると化合物52
(0.2g)が淡黄色粉末として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.67(3H,d,J=6.6Hz), 3.05-3.40(2
H,bs), 3.90-4.01(1H,m),4.84(2H,s), 4.93(1H,d,J=10H
z), 5.12(1H,s), 6.66-6.79(4H,m), 7.23-7.35(1H,m),
7.71(2H,d,J=8Hz), 7.76(1H,s), 7.79(1H,s) SIMS m/z(M+H)+=424
【0147】実施例33 実施例29と同様にして(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−メチルアミノ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ール(0.56g)と塩化メタンスルホニル(0.15
g)との反応をトリエチルアミン(0.28ml)の存
在下で行うと化合物53(0.5g)が無色プリズム晶
として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.04(3H,d,J=7Hz), 2.85(3H,s), 3.
13(3H,s), 4.48(1H,q,J=7Hz), 4.67(1H,d,J=14Hz), 5.1
5(1H,d,J=14Hz), 5.17(1H,s), 6.69-6.79(2H,m),7.31-
7.42(1H,m), 7.77(1H,s), 7.84(1H,s) m.p.56−58℃ 元素分析値 C14182 4 3 S・1/2H2 Oと
して 計算値:C,45.52;H,5.18;N,15.1
6 実測値:C,45.80;H,4.88;N,14.9
5 SIMS m/z(M+H)+ =361
【0148】実施例34 実施例29と同様にして(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−メチルアミノ−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ール(0.56g)と2,2,2−トリフルオロエタン
スルホニルクロライド(0.22ml)との反応をトリ
エチルアミン(0.28ml)の存在下で行うと化合物
54(0.69g)が無色プリズム晶として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.07(3H,d,J=7.2Hz), 3.21(3H,s),
3.74(2H,q,J=9.2Hz), 4.46-4.61(2H,m), 5.20(1H,d,J=1
4Hz), 5.29(1H,s), 6.71-6.80(1H,m), 7.31-7.44(1H,
m), 7.78(1H,s), 7.83(1H,s) m.p.148−150℃ 元素分析値 C15175 4 3 Sとして 計算値:C,42.06;H,4.00;N,13.0
8 実測値:C,42.05;H,3.97;N,12.9
【0149】実施例35 実施例29と同様にして(2R,3R)−3−アミノ−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(0.42g)と2,2,2−トリフルオロエタンスル
ホニルクロライド(0.22ml)との反応をトリエチ
ルアミン(0.28ml)の存在下で行うと化合物55
(0.41g)が無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.03(3H,d,J=7Hz), 3.77-4.03(2H,
m), 4.18-4.32(1H,m), 4.73(1H,d,J=14Hz), 4.97(1H,d,
J=14Hz), 5.39(1H,d,J=10Hz), 6.70-6.83(2H,m),7.29-
7.39(1H,m), 7.79(1H,s), 7.82(1H,s) 本品(0.4g)を酢酸エチル中、4N−塩化水素−酢
酸エチルで処理すると55・塩酸塩(0.4g)が無色
粉末晶として得られた。 m.p.180−182℃ 元素分析値 C14155 4 3 S・HClとして 計算値:C,37.30;H,3.58;N,12.4
3 実測値:C,37.29;H,3.30;N,12.1
【0150】実施例36 実施例29と同様にして(2R,3R)−3−アミノ−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(1.13g)と3−クロロプロパンスルホニルクロラ
イド(0.54ml)との反応をトリエチルアミン
(0.61ml)の存在下で行うと化合物56(1.2
g)が無色粉末として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.03(3H,d,J=6.8Hz), 2.26-2.41(2
H,m), 3.28(2H,t,J=7Hz),3.72(2H,t,J=7Hz), 4.06-4.23
(1H,m), 4.80(1H,d,J=14Hz), 4.99(1H,d,J=14Hz), 5.12
(1H,d,J=10Hz), 6.71-6.82(2H,m), 7.30-7.39(1H,m),
7.78(1H,s), 7.81(1H,s)
【0151】実施例37 化合物56(0.7g),28%ナトリウムメチラート
メタノール溶液(0.5g)とメタノール(20ml)
の混液を90分間加熱還流した。メタノールを減圧下で
留去し、残留物に水(20ml)を加えた。1N−塩酸
で中和(pH6.5)した後、ジクロルメタン(50m
l)で抽出した。抽出液を水洗(水20ml)し、乾燥
(MgSO4 )後、溶媒を減圧下で留去し、残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィー(2.9×30cm,溶出
液,酢酸エチル)で精製した。目的分画を濃縮すると化
合物57(0.21g)が無色粉末として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.04(3H,d,J=7Hz), 2.31-2.53(2H,
m), 3.03-3.51(3H,m), 3.81-3.92(1H,m), 4.28(1H,q,J=
7Hz), 4.66(1H,d,J=14Hz), 5.02(1H,d,J=14Hz), 5.08(1
H,s), 6.71-6.82(2H,m), 7.31-7.43(1H,m), 7.79(1H,
s), 7.84(1H,s) 元素分析値 C15182 4 3 Sとして 計算値:C,48.38;H,4.87;N,15.0
4 実測値:C,48.09;H,4.95;N,14.9
【0152】実施例38 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g),塩素(0.31g),1−[4−[2−
(2−ブチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4H
−1,2,4−トリアゾール−4−イル]フェニル]ピ
ペラジン・二塩酸塩(2.9g)及びトリエチルアミン
(3.18ml)を用いて実施例15と同様の反応を行
うと1−[4−[2−(2−ブチル)−2,3−ジヒド
ロ−3−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4
−イル]フェニル]−4−[(2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタンスルフェニル]ピペラジンの粗生成物が得られ
た。本品をアセトン(100ml)に溶解し、過マンガ
ン酸カリウム飽和水溶液(32ml)を加えて酸化した
後、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)に付して精製すると第一溶出分として1−[4−
[2−(2−ブチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ
−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル]フェニ
ル]−4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロピラジン(化合物
43,37mg)が淡黄色固体として得られた。また第
二溶出分として1−[4−[2−(2−ブチル)−2,
3−ジヒドロ−3−オキソ−4H−1,2,4−トリア
ゾール−4−イル]フェニル]−4−[(2R,3R)
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブタンスルホニル]ピペラジン(化合物
,743mg)が無色粉末として得られた。 化合物42 m.p.142−144℃ IR νcm-1(KBr): 1705, 1610, 1520, 1315, 1270, 114
0, 11151 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz), 1.20(3H,d,J=
7Hz), 1.39(3H,d,J=6.8Hz), 1.60-1.95(2H,m), 3.29(4
H,m), 3.65(4H,m), 3.86(1H,q,J=7Hz), 4.29(1H,m), 4.
99(1H,d,J=15Hz), 5.02(1H,s), 5.24(1H,d,J=15Hz), 6.
68-6.84(2H,m), 7.00(2H,d,J=9Hz), 7.32(1H,m), 7.45
(2H,d,J=9Hz), 7.62(1H,s), 7.71(1H,s), 7.90(1H,s) 化合物43 m.p.87−95℃ IR νcm-1(KBr): 1700, 1610, 1520, 1335, 1270, 11501 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.91(3H,t,J=7.4Hz), 1.22(3H,d,J=
7Hz), 1.39(3H,d,J=6.8Hz), 1.60-1.98(2H,m), 3.65-4.
02(4H,m), 3.93(1H,q,J=7Hz), 5.05(1H,d,J=15Hz), 5.0
8(1H,s), 5.29(1H,d,J=15Hz), 6.03(1H,d,J=6.6Hz), 6.
08(1H,d,J=6.6Hz), 6.67-6.85(2H,m), 6.96(1H,d,J=9H
z), 7.32(1H,m), 7.46(2H,d,J=9Hz), 7.63(1H,s), 7.71
(1H,s), 7.90(1H,s)
【0153】実施例39 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(1.62g),塩素(0.26g),1−[4−[2
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒ
ドロ−3−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−
4−イル]フェニル]ピペラジン(2.4g)及びトリ
エチルアミン(2.57ml)を用いて実施例15と同
様の反応を行うと1−[4−[2−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4
H−1,2,4−トリアゾール−4−イル]フェニル]
−4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタンスルフェニル]
ピペラジンの粗生成物が得られた。本品をアセトン(5
0ml)に溶解し、過マンガン酸カリウム飽和水溶液
(3.5ml)を加えて酸化した後、シリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル1:2)
に付して精製すると1−[4−[2−(2,2,2−ト
リフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−
4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル]フェニ
ル]−4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニ
ル]ピペラジン(化合物44,241mg)が無色粉末
として得られた。 m.p.237−239℃ IR νcm-1(KBr): 1710, 1610, 1520, 1320, 1270, 11451 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.03(4H,m), 3.
65(4H,m), 3.87(1H,q,J=7Hz), 4.46(2H,q,J=8.4Hz), 5.
04(1H,d,J=15Hz), 5.08(1H,s), 5.24(1H,d,J=15Hz), 6.
67-6.85(2H,m), 7.01(2H,d,J=9Hz), 7.32(1H,m), 7.43
(2H,d,J=9Hz), 7.71(1H,s), 7.91(1H,s)
【0154】実施例40 実施例14で得られた1−[(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ンスルホニル]ピペラジン・二塩酸塩(化合物20
0.40g)及び2−クロロピリミジン(0.49g)
をメタノール(10ml)に溶解し、1N−NaOMe
メタノール溶液(3.36ml)を加えて室温で24時
間かき混ぜた。反応液を濃縮して酢酸エチルを加え、水
洗後、乾燥、減圧濃縮した。残留物にエーテルを加え、
析出した結晶を酢酸エチル−エーテルから再結晶すると
1−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−4
−(2−ピリミジニル)ピペラジン(化合物45,13
0mg)が無色粉末として得られた。 m.p.101−108℃ IR νcm-1(KBr): 1610, 1580, 1500, 1360, 1320, 126
5, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.17(3H,d,J=7Hz), 3.53(4H,m), 3.
85(1H,q,J=7Hz), 3.96(4H,m), 5.02(1H,s), 5.03(1H,d
d,J=15Hz,J=1.6Hz), 5.23(1H,d,J=15Hz), 6.56(1H,t,J=
4.8Hz), 6.68-6.82(2H,m), 7.31(1H,m), 7.69(1H,s),
7.90(1H,s), 8.33(2H,d,J=4.8Hz)
【0155】実施例41 実施例27で得られたN−(2,2,2−トリフルオロエ
チル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スルホンア
ミド(化合物39,0.50g),p−トルエンスルホ
ン酸メチル(0.50g)及び、1N−NaOMeメタ
ノール溶液(1.81ml)をメタノール(15ml)
に溶解し、60℃で18時間かき混ぜた。反応液を濃縮
して残留物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥、濃縮の後
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:ジクロルメタ
ン−酢酸エチル=10:1)に付して精製した。目的画
分を濃縮し、エーテル−イソプロピルエーテルから再結
晶を行うとN−メチル−N−(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スル
ホンアミド(化合物46,0.31g)が無色プリズム
晶として得られた。 m.p.122−123℃ IR νcm-1(KBr): 1615, 1500, 1335, 1270, 1150, 11201 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.16(3H,s), 3.
62(1H,m), 3.91(1H,q,J=7Hz), 4.27(1H,m), 4.97(1H,
s), 5.05(1H,dd,J=15Hz,J=1.4Hz), 5.16(1H,d,J=15Hz),
6.68-6.84(2H,m), 7.32(1H,m), 7.68(1H,s), 7.90(1H,
s)
【0156】実施例42 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(3.0g),塩素(0.47g),N−メチルベンジ
ルアミン(2.56g)を用いて実施例15と同様の反
応を行うとN−ベンジル−N−メチル−[(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタン]スルホンアミド(化合物47
1.07g)が無色針状晶として得られた。 m.p.141−143℃ IR νcm-1(KBr): 1610, 1500, 1325, 1270, 1150, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.19(3H,d,J=7Hz), 2.89(3H,s), 3.
91(1H,q,J=7Hz), 4.34(1H,d,J=14.5Hz), 4.59(1H,d,J=1
4.5Hz), 4.97(1H,s), 5.08(1H,dd,J=15Hz,J=1.4Hz), 5.
21(1H,d,J=15Hz), 6.68-6.86(2H,m), 7.23-7.52(6H,m),
7.67(1H,s), 7.98(1H,s)
【0157】実施例43 実施例8で得られたN−メチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.33
g),p−トルエンスルホン酸エチル(0.29g)及
び、1N−NaOMeメタノール溶液(1.43ml)
をメタノール(13ml)に溶解し、70℃で13時間
かき混ぜた。反応液を濃縮して残留物に酢酸エチルを加
え、水洗、乾燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶出後:ヘキサン−酢酸エチル=1:2)に付して
精製した。目的画分を濃縮し、エーテルから再結晶を行
うとN−エチル−N−メチル[(2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタン]スルホンアミド(化合物48,0.13g)
が無色プリズム晶として得られた。 m.p.160−162℃ IR νcm-1(KBr): 1610, 1500, 1320, 1270, 1140, 11201 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.15(3H,d,J=7Hz), 1.26(3H,t,J=7.
3Hz), 2.98(3H,s), 3.20-3.55(2H,m), 3.84(1H,q,J=7H
z), 4.89(1H,s), 5.04(1H,d,J=15Hz), 5.14(1H,d,J=15H
z), 6.68-6.85(2H,m), 7.33(1H,m), 7.65(1H,s), 7.99
(1H,s)
【0158】実施例44 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g),塩素(0.31g),ベンジルアミン
(1.49g)を用いて実施例15と同様の反応を行うと
N−ベンジル−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スル
ホンアミド(化合物58,0.95g)が無色粉末とし
て得られた。 m.p.149−150℃ IR νcm-1(KBr): 1615, 1500, 1320, 1270, 1200, 11351 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.77(1H,q,J=7H
z), 4.45(2H,m), 4.95(1H,d,J=14Hz), 5.09(1H,t,J=5.8
Hz), 5.35(1H,d,J=14Hz), 6.68-6.85(2H,m), 7.20-7.55
(6H,m), 7.70(1H,s), 7.84(1H,s)
【0159】実施例45 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(1.6g),塩素(0.25g),アミノジフェニル
メタン(2.56g)を用いて実施例15と同様の反応を
行うと、N−ジフェニルメチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン]スルホンアミド(化合物59,0.45
g)が無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.98(3H,d,J=7Hz), 3.50(1H,q,J=7H
z), 4.83(1H,dd,J=15Hz,J=1.2Hz), 5.18(1H,s), 5.25(1
H,d,J=15Hz), 5.85(1H,s), 6.60-6.78(2H,m), 7.15-7.6
0(11H,m), 7.60(1H,s), 7.80(1H,s) 本品を塩化水素で処理した後、エーテルを加えると化合
59・塩酸塩が淡黄色粉末として得られた。 m.p.120−128℃ IR νcm-1(KBr): 1610, 1500, 1420, 1310, 1145
【0160】実施例46 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g),塩素(0.31g),ベラトリルアミン
(2.35g)を用いて実施例15と同様の反応を行う
と、N−(3,4−ジメトキシベンジル)−[(2R,
3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−2−ブタン]スルホンアミド(化合物60
0.95g)が無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.21(3H,d,J=7Hz), 3.78(1H,q,J=7H
z), 3.89(3H,s), 3.90(3H,s), 4.38(2H,m), 4.93(1H,
s), 4.98(1H,d,J=15Hz), 5.32(1H,br), 5.36(1H,d,J=15
Hz), 6.70-6.95(5H,m), 7.30(1H,m), 7.72(1H,s), 7.88
(1H,s) 本品を塩化水素で処理した後、エーテルを加えると化合
60・塩酸塩が無色粉末として得られた。 m.p.134−157℃ IR νcm-1(KBr): 1615, 1598, 1505, 1420, 1325, 127
0, 1160, 1140
【0161】実施例47 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(1.0g),塩素(0.15g),N−メチルドデシ
ルアミン(1.40g)を用いて実施例15と同様の反
応を行うと、N−ドデシル−N−メチル−[(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタン]スルホンアミド(化合物61
0.30g)が淡黄色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.88(3H,t,J=6.4Hz), 1.14(3H,d,J=
7Hz), 1.27(18H,m), 1.62(2H,m), 2.97(3H,s), 3.06-3.
44(2H,m), 3.85(1H,q,J=7Hz), 4.89(1H,s), 5.03(1H,d,
J=15Hz), 5.13(1H,d,J=15Hz), 6.68-6.84(2H,m), 7.33
(1H,m), 7.63(1H,s), 7.98(1H,s) 本品を塩化水素で処理した後、ヘキサンを加えると化合
61・塩酸塩が無色固体として得られた。 IR νcm-1(KBr): 2930, 1610, 1500, 1320, 1140
【0162】実施例48 実施例8で得られたN−メチル[(2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.40
g),プロパンギルブロミド(1.0g)及び1N−N
aOMe(6.9ml)をメタノール(8ml)に溶解
し、室温で24時間かき混ぜた。反応液に酢酸エチル
(100ml)を加え、水洗、乾燥、濃縮の後シリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル
=1:2)に付して精製した。目的画分を濃縮し、酢酸
エチル−イソプロピルエーテルから再結晶を行うとN−
メチル−N−(2−プロピニル)−[(2R,3R)−
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタン]スルホンアミド(化合物62,0.29
g)が無色プリズム晶として得られた。 m.p.143−145℃ IR νcm-1(KBr): 2105, 1615, 1595, 1500, 1320, 12401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.22(3H,d,J=7Hz), 2.40(1H,t,J=2.
4Hz), 3.09(3H,s), 3.92(1H,q,J=7Hz), 4.01(1H,dd,J=1
8.4Hz,J=2.4Hz), 4.33(1H,dd,J=18.2Hz,J=2.4Hz), 4.92
(1H,s), 5.03(1H,dd,J=15Hz,J=1.6Hz), 5.19(1H,d,J=15
Hz), 6.68-6.86(2H,m), 7.33(1H,m), 7.67(1H,s), 7.94
(1H,s)
【0163】実施例49 実施例8で得られたN−メチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.51
g),4,4−ジメチル−2−ペンチニル−p−トルエ
ンスルホナート(1.77g)及び1N−NaOMeメ
タノール溶液(5.3ml)をメタノール(10ml)
に溶解し、室温で13時間かき混ぜた。反応液を減圧下
で濃縮して酢酸エチル(50ml)を加え、水洗、乾
燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:
ヘキサン−酢酸エチル=1:1)に付して精製した。目
的画分を濃縮するとN−(4,4−ジメチル−2−ペン
チニル)−N−メチル−[(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ン]スルホンアミド(化合物63,0.46g)が淡黄
色固体として得られた。 IR νcm-1(KBr): 2980, 2230, 1610, 1500, 1330, 11351 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.18(9H,s), 1.21(3H,d,J=7Hz), 3.
06(3H,s), 3.92(1H,d,J=18Hz), 3.96(1H,q,J=7Hz), 4.3
5(1H,d,J=18Hz), 4.80(1H,s), 5.05(1H,dd,J=15Hz, J=
1.6Hz), 5.17(1H,d,J=15Hz), 6.68-6.82(2H,m), 7.33(1
H,m), 7.65(1H,s),7.98(1H,s)
【0164】実施例50 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(3.0g)、塩素(0.47g)、3−(N−メチル
アミノメチル)ピリジン(2.6g)を用いて実施例1
5と同様の反応を行うとN−(3−ピリジルメチル)−
N−メチル−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スル
ホンアミド(化合物64,1.1g)が油状物として得
られた。1H-NMR(CDCl3 ) δ:1.22(3H,d,J=7Hz), 2.89(3
H,s), 3.93(1H,q,J=7Hz), 4.38(1H,d,J=15Hz), 4.60(1
H,d,J=15Hz), 5.06(1H,dd,J=14.6Hz,J=1.6Hz), 5.07(1
H,s), 5.23(1H,d,J=14.6Hz), 6.70-6.86(2H,m), 7.27-
7.41(2H,m), 7.69(1H,s), 7.82(1H,m), 7.92(1H,s), 8.
59(2H,m)。 本品を塩酸で処理すると無色ガラス状の塩酸塩が得られ
た。 IR νcm-1(KBr):3350, 1616, 1558, 1500, 1423, 1326,
1132 元素分析 C19212 5 3 S・2HCl・H2
として 計算値:C,43.18;H,4.77;N,13.2
5 実測値:C,43.24;H,4.92;N,12.9
【0165】実施例51 実施例46で得られたN−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]スルホンアミ
ド(化合物60,0.71g)をトルエン(200m
l)に溶解し、エタノール(0.75g)、硫酸(0.
63g)を加えて70℃で30分間激しくかき混ぜた。
冷後、反応液に飽和重曹水を加えて中和した後、減圧下
で溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルと水を加えて分液
した。有機層を水洗、乾燥、濃縮し、残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル
=1:2)に付して精製した。目的分画を濃縮し、メタ
ノール−ジクロルメタンから再結晶を行うと(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタンスルホンアミド(化合物65,0.
34g)が無色プリズム晶として得られた。 m.p.195−197℃ IR νcm-1(KBr):3410, 1610, 1500, 1315, 1275, 11651 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.24(3H,d,J=7Hz), 3.84(1H,q,J=7H
z), 4.92(1H,d,J=15Hz),4.93(2H,br-s), 5.53(1H,d,J=1
5Hz), 5.77(1H,d,J=1.4Hz), 6.70-6.84(2H,m),7.27(1H,
m), 7.77(1H,s), 7.78(1H,s) SIMS:333(MH+
【0166】実施例52 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g)、塩素(0.25g)、N−メチル−4−
トリフルオロメチルベンジルアミン(2.64g)を用
いて実施例15と同様の反応を行うとN−メチル−N−
(4−トリフルオロメチルベンジル)−[(2R,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタンスルホンアミド(化合物66,0.
21g)が白色粉末として得られた。
【0167】IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1325, 11241 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.23(3H,d,J=7Hz), 2.90(3H,s), 3.
92(1H,q,J=7Hz), 4.41(1H,d,J=15Hz), 4.65(1H,d,J=15H
z), 5.04(1H,s), 5.07(1H,d,J=14Hz), 5.23(1H,d,J=14H
z), 6.70-6.90(2H,m), 7.25-7.45(1H,m), 7.52(2H,d,J=
8.4Hz), 7.67(2H,d,J=8.4Hz), 7.70(1H,s), 7.94(1H,s)
【0168】実施例53 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(1.0g)、塩素(0.13g)、N−メチル−2−
フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルアミン
(1.3g)を用いて実施例15と同様の反応を行うと
N−(2−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジ
ル)−N−メチル−[(2R,3R)−3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタン]
スルホンアミド(化合物67,0.19g)が白色粉末
として得られた。 IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1430, 1331, 11281 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.21(3H,d,J=7Hz), 2.96(3H,s), 3.
89(1H,q,J=7Hz), 4.46(1H,d,J=15.5Hz), 4.72(1H,d,J=1
5.5Hz), 5.02(1H,br), 5.06(1H,dd,J=14.6Hz,J=1.6Hz),
5.21(1H,d,J=14.6Hz), 6.68-6.85(2H,m), 7.05-7.70(4
H,m), 7.71(1H,s), 7.99(1H,s)
【0169】実施例54 実施例8で得られたN−メチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.30
g)、6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニルブ
ロミド(0.40g)及び1N−NaOMe(2ml)
をメタノール(10ml)に溶解し、室温で14時間か
き混ぜた。反応液に酢酸エチル(100ml)を加え、
水洗、乾燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル=1:1)に付して精
製した。さらに、ODSカラムを用いる逆相クロマトグ
ラフィーによって異性体を分離した。第一溶出分として
N−[(E)−6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−
イニル]−N−メチル−[(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ン]スルホンアミド(化合物68,110mg)が得ら
れた。また、第二溶出分としてN−[(Z)−6,6−
ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル]−N−メチル−
[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブタン]スルホンアミド
(化合物69,60mg)が得られた。 化合物68 IR νcm-1(KBr):1618, 1500, 1327, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.16(3H,d,J=7Hz), 1.25(9H,s), 2.
94(3H,s), 3.81(1H,dd,J=15.6Hz,J=6.5Hz), 3.84(1H,q,
J=7Hz), 4.01(1H,dd,J=15.6Hz,J=6.5Hz), 4.95(1H,s),
5.03(1H,d,J=14.6Hz), 5.16(1H,d,J=14.6Hz), 5.72(1H,
d,J=15.8Hz), 5.97(1H,dt,J=15.8Hz,J=6.4Hz), 6.68-6.
85(2H,m), 7.33(1H,m), 7.66(1H,s), 7.95(1H,s) 化合物69 IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1324, 1272, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.18(3H,d,J=7Hz), 1.27(9H,s), 2.
97(1H,s), 3.87(1H,q,J=7Hz), 4.03(1H,dd,J=14.6Hz,J=
6Hz), 4.22(1H,dd,J=14.6Hz,J=6Hz), 4.94(1H,s), 5.05
(1H,d,J=15Hz), 5.17(1H,d,J=15Hz), 5.76(1H,d,J=10.6
Hz), 5.86(1H,dt,J=10.6Hz,J=6.4Hz), 6.68-6.85(2H,
m), 7.34(1H,m), 7.65(1H,s), 7.97(1H,s)
【0170】実施例55〜59 実施例44と同様の方法で化合物707172
74を得た。 実施例55 4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−1
−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニ
ル]ピペラジン(化合物70) IR νcm-1(KBr):3446, 1618, 1511, 1321, 11451 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,t,J=7Hz), 3.16(4H,m), 3.
62(4H,m), 3.85(1H,q,J=7Hz), 4.31(2H,q,J=8Hz), 5.03
(1H,dd,J=14.6Hz,J=1.4Hz), 5.03(1H,s), 5.22(1H,d,J=
14.6Hz), 6.68-6.85(2H,m), 6.91(4H,s), 7.69(1H,s),
7.91(1H,s)
【0171】実施例56 4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−1
−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(化合物71) m.p.128−130℃ IR νcm-1(KBr):3400, 1620, 1510, 1325, 11501 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.17(4H,m), 3.
63(4H,m), 3.85(1H,q,J=7Hz), 5.03(1H,dd,J=14.6Hz,J=
1.4Hz), 5.03(1H,s), 5.22(1H,d,J=14.6Hz), 6.68-7.10
(6H,m), 7.32(1H,m), 7.69(1H,s), 7.90(1H,s)
【0172】実施例57 4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−1
−(4−メトキシフェニル)ピペラジン(化合物72) m.p.190−191℃ IR νcm-1(KBr):3500, 1620, 1515, 1500, 1320, 11501 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.13(4H,t,J=5H
z), 3.63(4H,m), 3.78(3H,s), 3.85(1H,q,J=7Hz), 5.01
(1H,s), 5.04(1H,d,J=14.6Hz), 5.22(1H,d,J=14.6Hz),
6.67-6.95(2H,m), 7.33(1H,m), 7.68(1H,s), 7.91(1H,
s)
【0173】実施例58 4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−1
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン(化
合物73) m.p.158−159℃ IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1330, 1150, 11201 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.36(4H,m), 3.
63(4H,m), 3.86(1H,q,J=7Hz), 5.03(1H,d,J=14.4Hz),
5.08(1H,s), 5.25(1H,d,J=14.4Hz), 6.70-6.85(2H,m),
6.95(2H,d,J=8.6Hz), 7.25-7.40(1H,m), 7.53(2H,d,J=
8.6Hz), 7.71(1H,s), 7.89(1H,s)
【0174】実施例59 4−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタンスルホニル]−1
−(2−ピリジル)ピペラジン(化合物74) IR νcm-1(KBr):1595, 1500, 1440, 1310, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.18(3H,d,J=7Hz), 3.54-3.75(8H,
m), 3.85(1H,q,J=7Hz), 5.04(1H,dd,J=14.6Hz,J=1.4H
z), 5.03(1H,s), 5.23(1H,d,J=14.6Hz), 6.65-6.83(4H,
m), 7.32(1H,m), 7.54(1H,m), 7.70(1H,s), 7.91(1H,
s), 8.21(1H,m)
【0175】実施例60 実施例8で得られたN−メチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
2−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.55
g)、N−メチル−2−クロロメチルイミダゾール塩酸
塩(1.20g)、1N NaOMe(14.4ml)
をメタノール(10ml)に溶解し、60℃で4時間か
き混ぜた。冷却後、反応液に酢酸エチル(100ml)
を加え、水洗、乾燥、濃縮の後シリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル−メタノール=10:1)
に付して精製すると化合物75(0.12g)が油状物
として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.22(3H,d,J=7Hz), 2.99(3H,s), 3.
73(3H,s), 3.98(1H,q,J=7Hz), 5.01(1H,dd,J=14.6Hz,J=
1.4Hz), 5.19(1H,d,J=14.6Hz), 6.50(1H,br), 6.70-6.8
5(2H,m), 6.90(1H,s), 6.98(1H,s), 7.36(1H,m), 7.63
(1H,s), 7.99(1H,s) 本品を塩酸で処理した後、酢酸エチルから再結晶すると
化合物75・二塩酸塩(0.13g)が無色粉末として
得られた。 IR νcm-1(KBr):3400, 1618, 1500, 1330, 1150, 1130
【0176】実施例61 実施例60と同様の方法で、化合物76を合成した。 化合物76 m.p.140−142℃ IR νcm-1(KBr):1595, 1500, 1360, 1340, 1320, 11451 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.23(3H,d,J=7Hz), 2.92(3H,s), 3.
94(1H,q,J=7Hz), 4.36(1H,d,J=15.6Hz), 4.61(1H,d,J=1
5.6Hz), 5.06(1H,d,J=14.6Hz), 5.09(1H,s), 5.23(1H,
d,J=14.6Hz), 6.70-6.85(2H,m), 7.28-7.40(1H,m), 7.3
2(2H,d,J=5Hz), 7.69(1H,s), 7.92(1H,s), 8.63(2H,d,J
=5Hz)
【0177】実施例62 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブチル]ジスルフィド
(2.0g)、塩素(0.25g)、2−メチルアミノ
ピリミジン(1.54g)を用いて実施例15と同様の
反応を行うとN−メチル−N−(2−ピリミジニル)−
[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブタン]スルホンアミド
(化合物77,0.11g)が無色プリズム晶として得
られた。 m.p.150−151℃ IR νcm-1(KBr):1616, 1564, 1508, 1442, 1396, 1349,
11991 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.21(3H,d,J=7Hz), 3.59(3H,s), 5.
08(1H,s), 5.15(1H,q,J=7Hz), 5.19(1H,dd,J=15Hz,J=1.
6Hz), 5.32(1H,d,J=15Hz), 6.70-6.83(2H,m), 7.06(1H,
t,J=4.8Hz), 7.38(1H,m), 7.68(1H,s), 7.97(1H,s), 8.
63(1H,d,J=4.8Hz)
【0178】実施例63〜68 実施例62と同様の方法で化合物787980
8283を合成した。
【0179】実施例63 化合物78 m.p.121−123℃ IR νcm-1(KBr):1616, 1500, 1328, 11391 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.20(3H,d,J=7Hz), 3.06(3H,s), 4.
00(1H,q,J=7Hz), 4.07(1H,d,J=16Hz), 4.95(1H,d,J=16H
z), 5.04(1H,d,J=14.6Hz), 5.24(1H,s), 5.24(1H,d,J=1
4.6Hz), 6.70-6.86(2H,m), 7.34(1H,m), 7.41(1H,d,J=
3.4Hz), 7.67(1H,s), 7.78(1H,d,J=3.4Hz), 7.93(1H,s)
【0180】実施例64 化合物79 IR νcm-1(KBr):1612, 1500, 1340, 11301 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.23(3H,d,J=7Hz), 2.90(3H,s), 3.
93(1H,q,J=7Hz), 4.40(1H,d,J=15Hz), 4.65(1H,d,J=15H
z), 5.03(1H,s), 5.05(1H,d,J=14.6Hz), 5.23(1H,d,J=1
4.6Hz), 6.65-6.85(4H,m), 7.32(1H,m), 7.56(1H,m),
7.70(1H,s), 7.92(1H,s), 8.20(1H,m)
【0181】実施例65 化合物80 IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1420, 1330, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.12(3H,d,J=7Hz), 2.45(3H,s), 3.
01(3H,s), 3.13(2H,t,J=7.5Hz), 3.30-3.68(2H,m), 3.8
2(1H,q,J=7Hz), 4.91(1H,s), 5.03(1H,d,J=14.6Hz), 5.
14(1H,d,J=14.6Hz), 6.65-6.82(2H,m), 7.25-7.38(1H,
m), 7.66(1H,s), 7.93(1H,s), 8.62(1H,s)
【0182】実施例66 化合物81 IR νcm-1(KBr):3420, 1618, 1520, 1407, 1370, 1272,
11201 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.24(3H,d,J=7Hz), 2.52(3H,s), 3.
77(3H,s), 3.89(1H,q,J=7Hz), 5.07(1H,dd,J=14.6Hz,J=
1.4Hz), 5.17(1H,s), 5.29(1H,d,J=14.6Hz), 6.65-6.84
(2H,m), 7.33(1H,m), 7.62(1H,s), 8.01(1H,s) SIMS:445(MH+
【0183】実施例67 化合物82 IR νcm-1(KBr):1615, 1500, 1330, 11281 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.23(3H,d,J=7Hz), 2.80(3H,s), 3.
03(3H,s), 3.93(1H,q,J=7Hz), 4.73(1H,d,J=16Hz), 4.9
5(1H,d,J=16Hz), 5.11(1H,d,J=14.6Hz), 5.16(1H,s),
5.25(1H,d,J=14.6Hz), 6.80-6.86(2H,m), 7.25-7.42(1
H,m), 7.71(1H,s),7.87(1H,s)
【0184】実施例68 化合物83 IR νcm-1(KBr):1614, 1500, 1390, 1325, 11441 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.16(3H,d,J=7Hz), 2.77(3H,s), 3.
05(3H,s), 3.40(2H,t,J=7Hz), 3.84(1H,q,J=7Hz), 3.60
-3.90(2H,m), 4.92(1H,s), 5.03(1H,d,J=14.6Hz), 5.14
(1H,d,J=14.6Hz), 6.68-6.83(2H,m), 7.25-7.38(1H,m),
7.66(1H,s), 7.92(1H,s)
【0185】実施例69 実施例68で得られたN−メチル−N−[2−(5−メチ
ルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−
[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブタン]スルホンアミド
(化合物83,0.30g)をジクロルメタンに溶解
し、m−クロル過安息香酸(0.30g)を用いて酸化
した。反応液を重曹水で洗い、乾燥、濃縮後、残留物を
シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製すると化合
84(0.20g)が無色粉末として得られた。 IR νcm-1(KBr):1618, 1500, 1330, 11601 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.16(3H,d,J=7Hz), 3.08(3H,s), 3.
47(3H,s), 3.57(2H,t,J=6.7Hz), 3.68-4.13(2H,m), 3.8
7(1H,d,J=7Hz), 4.99(1H,d,J=15Hz), 5.01(1H,s), 5.20
(1H,d,J=15Hz), 6.78-6.86(2H,m), 7.15-7.39(1H,m),
7.69(1H,s), 7.91(1H,s)
【0186】実施例70 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1−イミダゾリル)−
2−ブチル]ジスルフィド(0.5g)、塩素(0.1
3g)、20%ジメチルアミン−トルエン溶液(1.6
g)を用いて実施例1と同様の反応を行うと、N,N−
ジメチル−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1−イミダゾリ
ル)−2−ブタン]スルホンアミド(化合物85,10
9mg)が白色粉末として得られた。 IR νcm-1(KBr):1620, 1450, 1330, 11501 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.12(3H,d,J=7Hz), 3.02(6H,s), 3.
94(1H,q,J=7Hz), 4.60(1H,br,0H), 4.77(2H,s), 6.71(1
H,s), 6.70-6.86(2H,m), 6.75(1H,s), 7.25(1H,s), 7.3
9(1H,m) SIMS:360(MH+
【0187】実施例71 ビス[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1−イミダゾリル)−
2−ブチル]ジスルフィド(0.5g)、塩素(0.1
3g)、N−メチル−4−トリフルオロメチルベンジル
アミン(0.85g)を用いて実施例15と同様の反応
を行うとN−メチル−N−(4−トリフルオロメチルベ
ンジル)−[(2R,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1−イミダゾリ
ル)−2−ブタン]スルホンアミド(化合物86,11
0mg)が無色油状物として得られた。本品を塩酸で処
理した後メタノール−エーテルから再結晶を行い塩酸塩
(82mg)を得た。 IR νcm-1(KBr):1620, 1500, 1327, 11251 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.17(3H,d,J=7Hz), 2.90(3H,s), 3.
97(1H,q,J=7Hz), 4.37(1H,d,15Hz), 4.54(1H,br), 4.63
(1H,d,J=15Hz), 4.80(1H,s), 6.70-6.83(2H,m),6.72(1
H,s), 6.76(1H,s), 7.26(1H,s), 7.40(1H,m), 7.50(2H,
d,J=8Hz), 7.67(2H,d,J=8Hz)
【0188】実施例72 (2R,3R)−3−アミノ−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタノール(0.54g)をジクロ
ルメタン(10ml)に加え、氷冷下でトリエチルアミ
ン(0.28ml)を加えた後、2−チオフェンスルホ
ニルクロライド(0.42g)を滴下した。滴下後室温
で15時間かき混ぜた。水(20ml)を加えてジクロ
ルメタン(30ml)で抽出した。抽出液を水洗し乾燥
(MgSO4 )後、溶媒を減圧下に留去し、残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィー(シリカゲル60g,溶出
液ジクロルメタン:酢酸エチル=1:2)に付して精製
した。目的分画を濃縮すると化合物87(0.45g)
が無色油状物として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.72(3H,d,J=7Hz), 4.10(1H,q,J=7H
z), 4.76-4.95(2H,m), 5.24(1H,s), 5.27(1H,d,J=14H
z), 6.69-6.80(2H,m), 7.09-7.69(4H,m), 7.76(1H,s),
7.80(1H,s) 本品(0.45g)を酢酸エチル中、4N−塩化水素−
酢酸エチルで処理すると87・塩酸塩(0.46g)が
無色粉末品として得られた。 m.p.138−140℃ 元素分析 C16162 4 3 2 ・HCl・1/2
2 Oとして 計算値:C,41.78;H,3.94;N,12.1
8 測定値:C,41.92;H,3.92;N,12.2
【0189】実施例73〜75 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチルアミノ−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノールを用いて実施例72
と同様の反応をおこない化合物888990を得
た。
【0190】実施例73 化合物88 1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.13(3H,d,J=7Hz), 3.24(3H,s), 3.
97(3H,s), 4.63-4.79(2H,m), 5.23(1H,d,J=14Hz), 5.24
(1H,s), 6.67-6.82(2H,m), 6.97(1H,s), 7.06(1H,s),
7.32-7.44(1H,m), 7.78(1H,s), 7.85(1H,s) m.p.95−96℃ 元素分析 C17202 6 3 Sとして 計算値:C,47.88;H,4.73;N,19.7
1 実測値:C,47.63;H,4.67;N,19.4
【0191】実施例74 化合物89 1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.81(3H,d,J=7Hz), 2.28(3H,s), 2.
60(3H,s), 3.12(3H,s),4.57(1H,q,J=7Hz), 4.75(1H,d,J
=14Hz), 5.17(1H,s), 5.21(1H,d,J=14Hz), 6.70-6.84(2
H,m), 7.35-7.41(1H,m), 7.79(1H,s), 7.86(1H,s), 9.4
8(1H,s) SIMS:m/z(M+H)+ =501
【0192】実施例75 化合物90 1 H-NMR(CDCl3 ) δ:0.63(3H,d,J=7Hz), 3.09(3H,s), 4.
55(1H,q,J=7Hz), 4.77(1H,d,J=14Hz), 5.17(1H,s), 5.2
1(1H,d,J=14Hz), 6.71-6.82(2H,m), 7.11-8.20(4H,m),
7.79(1H,s), 7.85(1H,s) 塩酸塩として単離した。 m.p.127−129℃ 元素分析 C17182 4 3 2 ・HClとして 計算値:C,43.92;H,4.12;N,12.0
5 実測値:C,43.92;H,4.38;N,12.0
【0193】実施例76 実施例14で得られた1−[(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ンスルホニル]ピペラジン・二塩酸塩(化合物20
0.40g)及び2,4−ジクロロ−5−フルオロピリ
ミジン(0.32g)をメタノール(6ml)に溶解
し、1N−NaOMe(2.5ml)を加えて60℃で
6時間かき混ぜた。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液ヘキサン−酢酸エチル=
1:2)に付して精製すると化合物91(0.18g)
が白色粉末として得られた。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.17(3H,d,J=7Hz), 3.61(4H,m), 3.
85(1H,q,J=7Hz), 3.93(4H,m), 5.01(1H,d,J=14.6Hz),
5.16(1H,s), 5.26(1H,d,J=14.6Hz), 6.70-6.84(2H,m),
7.23-7.36(1H,m), 7.72(1H,s), 7.84(1H,s), 8.00(1H,
d,J=6Hz)
【0194】実施例77 実施例76で得られた1−[(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ンスルホニル]−4−(2−クロロ−5−フルオロピリ
ミジン−4−イル)ピペラジン(化合物91,120m
g)、酢酸ナトリウム(120mg)及び10%パラジ
ウム炭素(60mg)をエタノール(30ml)に入
れ、水素雰囲気下、40℃で5時間かき混ぜた。触媒を
ろ別した後、ろ液を濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出
した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液,酢酸エチル)に付して精製すると、化
合物92(71mg)が白色粉末として得られた。 IR νcm-1(KBr):3080, 1620, 1605, 1500, 1330, 11401 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.17(3H,d,J=7Hz), 3.61(4H,m), 3.
86(1H,q,J=7Hz), 3.91(4H,m), 5.02(1H,d,J=14.6Hz),
5.14(1H,s), 5.26(1H,d,J=14.6Hz), 6.70-6.84(2H,m),
7.31(1H,m), 7.72(1H,s), 7.88(1H,s), 8.16(1H,d,J=6H
z), 8.45(1H,d,J=3Hz)
【0195】実施例78 実施例8で得られたN−メチル−[(2R,3R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル−3−ヒドロキシ−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタン]スルホンアミド(化合物12,0.40
g)、3−クロロメチルピリジン・塩酸塩(853m
g)、1N−NaOMe(10.4ml)をメタノール
(10ml)に溶解し、60℃で4時間かき混ぜた。反
応液を濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出した後、水
洗、乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル−メタノ
ール=10:1)に付して精製すると化合物64(0.
18g)が無色油状物として得られた。本品の 1H-NMR
は実施例60で得られた化合物64 1H-NMR と一致し
た。
【0196】実施例79 ジメチルホルムアミド(30ml)中に(2R,3R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−メタンス
ルホニルアミノ−2−ブタノール・塩酸塩(2.14
g),3−クロロメチルピリジン塩酸塩(0.92g)
を加え、氷冷下でかき混ぜながら、60%油性水素化ナ
トリウム(0.45g)を少しずつ加えた。反応液を室
温で15時間かきまぜた後、氷水(100ml)にあ
け、酢酸エチル(100ml×2)で抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカゲ
ル50g,溶出液 酢酸エチル:メタノール=30:1
→10:1)に付して精製した。目的分画を濃縮し、イ
ソプロピルエーテルから結晶化すると化合物93(0.
25g)が白色粉末として得られた。 m.p.204−206℃1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.21(3H,d,J=7Hz), 2.71(3H,s), 4.
43-4.69(3H,m), 4.87(2H,d,J=14Hz), 5.12(1H,s), 5.16
(1H,d,J=14Hz), 6.69-6.79(2H,m), 7.29-7.40(2H,m),
7.72(1H,s), 7.77(1H,s), 8.02(1H,m), 8.57(1H,m), 8.
78(1H,m)
【0197】実施例80 実施例79と同様の方法で化合物94を得た。 m.p.88−90℃1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.17(3H,d,J=7Hz), 2.80(3H,m), 4.
50-4.66(3H,m), 4.79(1H,d,J=14Hz), 5.04(1H,s), 5.15
(1H,d,J=14Hz), 6.69-6.81(2H,m), 7.24-7.36(1H,m),
7.50(2H,d,J=6Hz), 7.71(1H,s), 7.76(1H,s), 8.63(2H,
d,J=6Hz)
【0198】実施例81 実施例79と同様の方法で化合物95を得た。1 H-NMR(CDCl3 ) δ:1.19(3H,d,J=7Hz), 2.70(3H,s), 4.
51-4.68(3H,m), 4.90(1H,d,J=14Hz), 5.07(1H,s), 5.18
(1H,d,J=14Hz), 6.70-6.85(2H,m), 7.30-7.42(1H,m),
7.60-7.77(6H,m)
【0199】製剤例1 上記実施例1により得られた化合物を用いて、下記に
示す処方の全成分を混和し、ゼラチンカプセルに充填
し、カプセル1個当たり、50mgの化合物を含有す
るカプセル剤を製造した。 実施例1の化合物 50mg 乳糖 100mg コーンスターチ 40mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 合計 200mg
【0200】製剤例2 上記実施例29により得られた化合物49とステアリン
酸マグネシウムを可溶性デンプンの水溶液で顆粒化し、
乾燥後、乳糖およびコーンスターチと混合した。混合物
を圧縮成型し、下記に示す処方の錠剤を製造した。 実施例29の化合物49 50mg 乳糖 65mg コーンスターチ 30mg 可溶性デンプン 35mg ステアリン酸マグネシウム 20mg 合計 200mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 233/61 102 401/12 249 8829−4C 403/12 8829−4C 409/12 249 8829−4C 417/12 249 9051−4C //(C07D 401/12 213:00 6701−4C 249:00) 7180−4C (C07D 403/12 233:00 7252−4C 249:00) 7180−4C (C07D 403/12 239:00 8615−4C 249:00) 7180−4C (C07D 409/12 249:00 7180−4C 333:00) 7729−4C (C07D 417/12 249:00 7180−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/12 249:00 7180−4C 285:00) 9284−4C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、Xは窒素原子又はCHを示し、Arは置換フェ
    ニル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異って、水素原
    子あるいは低級アルキル基を示すか、又は連結して低級
    アルキレン基を形成してもよく、Bは、 【化2】 (式中、R3 及びR4 は同一又は異って、水素原子、置
    換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水素残基
    又は置換基を有していてもよい複素環基を示すか、又は
    3 とR4 はそれらが結合する窒素原子とともに、置換
    基を有していてもよい複素環基を形成してもよく、nは
    0〜2の整数を示す)を示すか、又は、 【化3】 (式中、R5 及びR6 は同一又は異なって、水素原子、
    置換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族炭化水素残
    基又は置換基を有していてもよい複素環基を示すか、又
    はR5 とR6 はそれらが結合する窒素原子及び硫黄原子
    とともに、置換基を有していてもよい複素環基を形成し
    てもよく、mは0〜2の整数を示す)を示し、R7 は水
    素原子又はアシル化されていてもよい水酸基を示すか、
    又はR1 と一緒になって結合を形成してもよい〕で表わ
    されるアゾール化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 (i)式(II) 【化4】 〔式中、Zは活性基、他の記号は上記式(I)における
    定義と同意義である〕で表される化合物またはその塩
    と、式(III) 【化5】 〔式中、記号は上記式(I)における定義と同意義であ
    る〕で表される化合物またはその塩とを反応させ、必要
    に応じて酸化するか、あるいは、(ii)式(IV) 【化6】 〔式中、記号は上記式(I)における定義と同意義であ
    る〕で表される化合物またはその塩と、式(V) 【化7】 〔式中、Z’は活性基、他の記号は上記における定義と
    同意義である〕で表される化合物とを反応させて、上記
    式(I) 【化8】 〔式中、Xは窒素原子又はCHを示し、Arは置換フェ
    ニル基を示し、R1 及びR2 は同一又は異って、水素原
    子あるいは低級アルキル基を示すか、又は連結して低級
    アルキレン基を形成してもよく、Bは、 【化9】 〔式中、R3 及びR4 は同一又は異って、水素原子、置
    換基を有していてもよい脂肪族あるいは芳香族炭化水素
    残基又は置換基を有していてもよい複素環基を示すか、
    又はR3 とR4 がそれらが結合する窒素原子とともに、
    置換基を有していてもよい複素環基を形成してもよく、
    nは0〜2の整数を示す〕を示すか、又は、 【化10】 〔式中、R5 及びR6 は同一又は異なって、水素原子、
    置換基を有していてもよい脂肪族あるいは芳香族炭化水
    素残基又は置換基を有していてもよい複素環基を示す
    か、又はR5 とR6 はそれらが結合する窒素原子及び硫
    黄原子とともに、置換基を有していてもよい複素環基を
    形成してもよく、mは0〜2の整数を示す〕を示し、R
    7 は水素原子又はアシル化されていてもよい水酸基を示
    すか、又はR 1 と一緒になって結合を形成してもよい〕
    で表わされるアゾール化合物又はその塩を得ることから
    なるアゾール化合物またはその塩の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアゾール化合物またはそ
    の塩を含有してなる抗真菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519667A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ダエウン ファーマシューティカル カンパニー リミテッド 新規抗真菌性トリアゾール誘導体

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