JPH06279362A - 脂肪族β−ケトエステルの製造法 - Google Patents
脂肪族β−ケトエステルの製造法Info
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- JPH06279362A JPH06279362A JP7196793A JP7196793A JPH06279362A JP H06279362 A JPH06279362 A JP H06279362A JP 7196793 A JP7196793 A JP 7196793A JP 7196793 A JP7196793 A JP 7196793A JP H06279362 A JPH06279362 A JP H06279362A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ジアルキルケトンに対して少なくとも等モル
量のアルカリ金属tert−ブトキシドの存在下でジア
ルキルケトンと炭酸エステルを反応させることを特徴と
する脂肪族β−ケトエステルの製造法。 【効果】 本発明の方法により、安価なアルカリ金属t
ert−ブトキシドを縮合剤として、立体障害のある脂
肪族β−ケトエステルを高収率で製造することができ
る。
量のアルカリ金属tert−ブトキシドの存在下でジア
ルキルケトンと炭酸エステルを反応させることを特徴と
する脂肪族β−ケトエステルの製造法。 【効果】 本発明の方法により、安価なアルカリ金属t
ert−ブトキシドを縮合剤として、立体障害のある脂
肪族β−ケトエステルを高収率で製造することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脂肪族β−ケトエステ
ル、特に立体障害を有する脂肪族β−ケトエステルを製
造する方法に関するものである。本発明によって得られ
る脂肪族β−ケトエステルは、医薬、農薬、写真材料の
合成中間体として、非常に有用な化学品である。
ル、特に立体障害を有する脂肪族β−ケトエステルを製
造する方法に関するものである。本発明によって得られ
る脂肪族β−ケトエステルは、医薬、農薬、写真材料の
合成中間体として、非常に有用な化学品である。
【0002】
【従来の技術】従来、脂肪族β−ケトエステルの製造法
としては、J. Amer. Chem. Soc., 66,862 (1944)、J. A
mer. Chem. Soc., 72, 1352 (1950)、特開昭50−12
6618号公報等に開示されているクライゼン縮合によ
る方法がよく知られているが、この方法は、一般に、カ
ルボン酸エステルを、少なくとも等モルの縮合剤、例え
ば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、及びナトリウ
ムメトキシドやナトリウムエトキシドのようなアルカリ
金属アルコラート等の塩基性化合物の存在下に不活性溶
媒中で反応させて脂肪族β−ケトエステルを得るもの
で、立体障害を有する脂肪族β−ケトエステルを合成す
るには収率が低く実用的ではなかった。
としては、J. Amer. Chem. Soc., 66,862 (1944)、J. A
mer. Chem. Soc., 72, 1352 (1950)、特開昭50−12
6618号公報等に開示されているクライゼン縮合によ
る方法がよく知られているが、この方法は、一般に、カ
ルボン酸エステルを、少なくとも等モルの縮合剤、例え
ば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、及びナトリウ
ムメトキシドやナトリウムエトキシドのようなアルカリ
金属アルコラート等の塩基性化合物の存在下に不活性溶
媒中で反応させて脂肪族β−ケトエステルを得るもの
で、立体障害を有する脂肪族β−ケトエステルを合成す
るには収率が低く実用的ではなかった。
【0003】一方、特開昭51−364200号公報に
は、ピバロイル酢酸エステルのような立体障害のある脂
肪族β−ケトエステルを改善された収率で合成する方法
として、水素化ナトリウム、ナトリウムアミドのような
強塩基性化合物の存在下、溶媒として塩基性、二極性、
アプロチック化合物、例えばピリジン又は酸アミド、望
ましくはカルボン酸アミド、具体的にはジメチルホルム
アミドを使用して反応を行う方法が開示されている。し
かしながら、この方法においても、目的の脂肪族β−ケ
トエステルの収率は満足すべきものではなく、更に使用
している水素化ナトリウムやナトリウムアミドは、金属
ナトリウムから合成されるため、高価であり、更にその
取扱い操作も容易ではなく、工業的に用いるには不適当
であった。また、このジメチルホルムアミド溶媒の系
で、ナトリウムメトキシドやナトリウムエトキシドのよ
うな安価な金属アルコラートを用いた場合の目的物の収
率は更に低かった。
は、ピバロイル酢酸エステルのような立体障害のある脂
肪族β−ケトエステルを改善された収率で合成する方法
として、水素化ナトリウム、ナトリウムアミドのような
強塩基性化合物の存在下、溶媒として塩基性、二極性、
アプロチック化合物、例えばピリジン又は酸アミド、望
ましくはカルボン酸アミド、具体的にはジメチルホルム
アミドを使用して反応を行う方法が開示されている。し
かしながら、この方法においても、目的の脂肪族β−ケ
トエステルの収率は満足すべきものではなく、更に使用
している水素化ナトリウムやナトリウムアミドは、金属
ナトリウムから合成されるため、高価であり、更にその
取扱い操作も容易ではなく、工業的に用いるには不適当
であった。また、このジメチルホルムアミド溶媒の系
で、ナトリウムメトキシドやナトリウムエトキシドのよ
うな安価な金属アルコラートを用いた場合の目的物の収
率は更に低かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来公
知の脂肪族β−ケトエステルの製造法には、立体障害の
ある脂肪族β−ケトエステルの収率が満足すべきもので
はなく、更に使用している縮合剤も高価で、その取扱い
操作も容易ではないという問題点があった。本発明の目
的は、安価な縮合剤を用いて、高収率で立体障害のある
脂肪族β−ケトエステルを製造することができる、工業
的に好適な脂肪族β−ケトエステルの製造法を提供する
ことにある。
知の脂肪族β−ケトエステルの製造法には、立体障害の
ある脂肪族β−ケトエステルの収率が満足すべきもので
はなく、更に使用している縮合剤も高価で、その取扱い
操作も容易ではないという問題点があった。本発明の目
的は、安価な縮合剤を用いて、高収率で立体障害のある
脂肪族β−ケトエステルを製造することができる、工業
的に好適な脂肪族β−ケトエステルの製造法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来公知
の脂肪族β−ケトエステルの製造法における前述したよ
うな問題点を解決すべく、縮合剤として安価な金属アル
コラートを用いた系で鋭意検討を重ねた結果、縮合剤と
してアルカリ金属tert−ブトキシドを用いて反応を
行うことにより、目的の脂肪族β−ケトエステルの収率
が著しく向上することを見出して、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、ジアルキルケトンに対して少
なくとも等モル量のアルカリ金属tert−ブトキシド
の存在下でジアルキルケトンと炭酸ジアルキルを反応さ
せることを特徴とする脂肪族β−ケトエステルの製造法
に関する。
の脂肪族β−ケトエステルの製造法における前述したよ
うな問題点を解決すべく、縮合剤として安価な金属アル
コラートを用いた系で鋭意検討を重ねた結果、縮合剤と
してアルカリ金属tert−ブトキシドを用いて反応を
行うことにより、目的の脂肪族β−ケトエステルの収率
が著しく向上することを見出して、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、ジアルキルケトンに対して少
なくとも等モル量のアルカリ金属tert−ブトキシド
の存在下でジアルキルケトンと炭酸ジアルキルを反応さ
せることを特徴とする脂肪族β−ケトエステルの製造法
に関する。
【0006】以下に、本発明の方法を詳しく説明する。
本発明で使用されるアルカリ金属tert−ブトキシド
としては、ナトリウム、カリウムのtert−ブトキシ
ドが挙げられるが、好ましくはカリウムtert−ブト
キシドが使用され、その使用量は、ジアルキルケトンに
対して1〜5倍モル、好ましくは1.5〜3倍モルの範
囲であることが望ましい。
本発明で使用されるアルカリ金属tert−ブトキシド
としては、ナトリウム、カリウムのtert−ブトキシ
ドが挙げられるが、好ましくはカリウムtert−ブト
キシドが使用され、その使用量は、ジアルキルケトンに
対して1〜5倍モル、好ましくは1.5〜3倍モルの範
囲であることが望ましい。
【0007】本発明で使用される炭酸ジアルキルは次の
一般式(I)で示されるが、特に炭酸ジメチル、炭酸ジ
エチルが好適である。その使用量は、ジアルキルケトン
に対して、少なくとも等モル、好ましくは2〜10倍モ
ルの範囲であることが望ましい。
一般式(I)で示されるが、特に炭酸ジメチル、炭酸ジ
エチルが好適である。その使用量は、ジアルキルケトン
に対して、少なくとも等モル、好ましくは2〜10倍モ
ルの範囲であることが望ましい。
【0008】
【化1】
【0009】(但し、式中R1 、R2 はメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4の
低級アルキル基を示し、それぞれ同一又は異なった基で
あってもよい。) 又、本発明で使用されるジアルキルケトンは、次の一般
式(II)で示される。
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4の
低級アルキル基を示し、それぞれ同一又は異なった基で
あってもよい。) 又、本発明で使用されるジアルキルケトンは、次の一般
式(II)で示される。
【0010】
【化2】
【0011】(但し、式中、R3 とR4 が結合していな
い場合には、R3 はメチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec
−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜15のア
ルキル基、シクロヘキシル基などの炭素数5〜15のシ
クロアルキル基を示し、R4 は水素又はメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど
の炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 とR4 が結合
して環状となっている場合には、R3 とR4 はペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基、ドデカメチレン基などの
炭素数5〜15の直鎖メチレン基を完成するために必要
な原子団示す。)
い場合には、R3 はメチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec
−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜15のア
ルキル基、シクロヘキシル基などの炭素数5〜15のシ
クロアルキル基を示し、R4 は水素又はメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど
の炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 とR4 が結合
して環状となっている場合には、R3 とR4 はペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基、ドデカメチレン基などの
炭素数5〜15の直鎖メチレン基を完成するために必要
な原子団示す。)
【0012】本発明においては、前記のジアルキルケト
ンとしては、前記一般式(II)におけるR3 とR4 の
いずれかが立体障害を有する脂肪族基であり、残部がエ
チル又はメチル基である脂肪族ケトン、例えば、メチル
イソプロピルケトン、ピナコリン(メチルtert−ブ
チルケトン)、メチルシクロヘキシルケトンなどの2級
アルキル基、3級アルキル基又は脂環式アルキル基を前
記一般式(II)のR 3 又はR4 として有するメチルケ
トン類、或いは、シクロペンタノン、シクロヘキサノ
ン、シクロドデカノンなどの脂環式ケトン類が好適であ
る。
ンとしては、前記一般式(II)におけるR3 とR4 の
いずれかが立体障害を有する脂肪族基であり、残部がエ
チル又はメチル基である脂肪族ケトン、例えば、メチル
イソプロピルケトン、ピナコリン(メチルtert−ブ
チルケトン)、メチルシクロヘキシルケトンなどの2級
アルキル基、3級アルキル基又は脂環式アルキル基を前
記一般式(II)のR 3 又はR4 として有するメチルケ
トン類、或いは、シクロペンタノン、シクロヘキサノ
ン、シクロドデカノンなどの脂環式ケトン類が好適であ
る。
【0013】本発明で有効に使用される溶媒としては、
塩基性、二極性、アプロチック化合物、例えばジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N−
メチルホルムアニリド、テトラメチル尿素などが挙げら
れ、その使用量は、ジアルキルケトンに対して、0.5
〜10倍モル、好ましくは0.7〜4倍モルの範囲であ
ることが望ましい。
塩基性、二極性、アプロチック化合物、例えばジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N−
メチルホルムアニリド、テトラメチル尿素などが挙げら
れ、その使用量は、ジアルキルケトンに対して、0.5
〜10倍モル、好ましくは0.7〜4倍モルの範囲であ
ることが望ましい。
【0014】本発明の反応の形式としては、アルカリ金
属tert−ブトキシド、炭酸ジアルキル、及び塩基
性、二極性、アプロチック化合物、例えばジメチルホル
ムアミドの混合物中に、ジアルキルケトンを所定温度で
ゆっくり滴下していく方法が、目的の脂肪族β−ケトエ
ステルを収率よく合成するために好ましい。この滴下時
間は、1〜6時間、好ましくは1〜3時間で、反応温度
は、20〜80℃、好ましくは30〜50℃の範囲であ
ることが望ましい。なお、反応は、ジアルキルケトンの
滴下終了後、1〜3時間で終了させることが好適であ
る。
属tert−ブトキシド、炭酸ジアルキル、及び塩基
性、二極性、アプロチック化合物、例えばジメチルホル
ムアミドの混合物中に、ジアルキルケトンを所定温度で
ゆっくり滴下していく方法が、目的の脂肪族β−ケトエ
ステルを収率よく合成するために好ましい。この滴下時
間は、1〜6時間、好ましくは1〜3時間で、反応温度
は、20〜80℃、好ましくは30〜50℃の範囲であ
ることが望ましい。なお、反応は、ジアルキルケトンの
滴下終了後、1〜3時間で終了させることが好適であ
る。
【0015】反応後、目的物の脂肪族β−ケトエステル
はその金属塩として存在するため、硫酸、塩酸、硝酸な
どの無機酸、及びシュウ酸、酢酸などの有機酸で反応液
を中和して、遊離の脂肪族β−ケトエステルに変換させ
ることができる。このようにして得られた脂肪族β−ケ
トエステルは、酢酸エチル、トルエンなどの有機溶媒で
抽出した後に、蒸留により分離精製することが望まし
い。なお、本発明で得られる代表的な脂肪族β−ケトエ
ステルとしては、例えば、写真材料の重要な中間体であ
るピバロイル酢酸エステル、医薬品の重要な中間体であ
るイソブチリル酢酸エステルなどが挙げられる。
はその金属塩として存在するため、硫酸、塩酸、硝酸な
どの無機酸、及びシュウ酸、酢酸などの有機酸で反応液
を中和して、遊離の脂肪族β−ケトエステルに変換させ
ることができる。このようにして得られた脂肪族β−ケ
トエステルは、酢酸エチル、トルエンなどの有機溶媒で
抽出した後に、蒸留により分離精製することが望まし
い。なお、本発明で得られる代表的な脂肪族β−ケトエ
ステルとしては、例えば、写真材料の重要な中間体であ
るピバロイル酢酸エステル、医薬品の重要な中間体であ
るイソブチリル酢酸エステルなどが挙げられる。
【0016】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明の
方法を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
方法を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0017】実施例1 カリウムtert−ブトキシド5.76g(51.3m
mol)を炭酸ジメチル11g(122.2mmol)
及びDMF1.62g(22.2mmol)に懸濁させ
た後、温度を40℃までゆっく昇温させた。次いで、ピ
ナコリン2.14g(21.4mmol)を1.5時間
かけて滴下し、更に1.5時間攪拌を続けて反応を行っ
た。反応終了後、冷却した反応混合物を塩酸水溶液で注
意深く中和し、次に生成物を酢酸エチルで抽出した。ガ
スクロマトグラフィーにより反応生成物を定量したとこ
ろ、95%の収率で目的のピバロイル酢酸メチルエステ
ルが生成していた。なお、生成物は、酢酸エチル:ヘキ
サン=1:4を展開溶媒としてカラムクロマトグラフィ
ーを行って単離精製し、NMR、IR、マススペクトル
により目的物であることを確認した。
mol)を炭酸ジメチル11g(122.2mmol)
及びDMF1.62g(22.2mmol)に懸濁させ
た後、温度を40℃までゆっく昇温させた。次いで、ピ
ナコリン2.14g(21.4mmol)を1.5時間
かけて滴下し、更に1.5時間攪拌を続けて反応を行っ
た。反応終了後、冷却した反応混合物を塩酸水溶液で注
意深く中和し、次に生成物を酢酸エチルで抽出した。ガ
スクロマトグラフィーにより反応生成物を定量したとこ
ろ、95%の収率で目的のピバロイル酢酸メチルエステ
ルが生成していた。なお、生成物は、酢酸エチル:ヘキ
サン=1:4を展開溶媒としてカラムクロマトグラフィ
ーを行って単離精製し、NMR、IR、マススペクトル
により目的物であることを確認した。
【0018】実施例2 実施例1におけるカリウムtert−ブトキシドの代わ
りにナトリウムtert−ブトキシド4.93g(5
1.3mmol)を使用した以外は、実施例1と同様に
反応を行って、生成物を定量した。このとき、ピバロイ
ル酢酸メチルエステルの収率は84%であった。
りにナトリウムtert−ブトキシド4.93g(5
1.3mmol)を使用した以外は、実施例1と同様に
反応を行って、生成物を定量した。このとき、ピバロイ
ル酢酸メチルエステルの収率は84%であった。
【0019】比較例1 実施例1におけるカリウムtert−ブトキシドの代わ
りにナトリウムメトキシド2.77g(51.3mmo
l)を使用した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
て、生成物を定量した。このとき、ピバロイル酢酸メチ
ルエステルの収率は64%であった。
りにナトリウムメトキシド2.77g(51.3mmo
l)を使用した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
て、生成物を定量した。このとき、ピバロイル酢酸メチ
ルエステルの収率は64%であった。
【0020】実施例3 実施例1におけるピナコリンの代わりに3−メチル−2
−ブタノン1.84g(21.4mmol)を使用した
以外は、実施例1と同様に反応を行った。ガスクロマト
グラフィーにより反応生成物を定量したところ、イソブ
チリル酢酸メチルエステルが90%の収率で生成してい
た。なお、生成物の同定は実施例1と同様に行った。
−ブタノン1.84g(21.4mmol)を使用した
以外は、実施例1と同様に反応を行った。ガスクロマト
グラフィーにより反応生成物を定量したところ、イソブ
チリル酢酸メチルエステルが90%の収率で生成してい
た。なお、生成物の同定は実施例1と同様に行った。
【0021】
【発明の作用効果】本発明の、安価な縮合剤であるアル
カリ金属tert−ブトキシドの存在下でジアルキルケ
トンと炭酸ジアルキルを反応させる方法により、立体障
害のある脂肪族β−ケトエステルを高収率で製造するこ
とができる。
カリ金属tert−ブトキシドの存在下でジアルキルケ
トンと炭酸ジアルキルを反応させる方法により、立体障
害のある脂肪族β−ケトエステルを高収率で製造するこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジアルキルケトンに対して少なくとも等
モル量のアルカリ金属tert−ブトキシドの存在下で
ジアルキルケトンと炭酸ジアルキルを反応させることを
特徴とする脂肪族β−ケトエステルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07196793A JP3275437B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 脂肪族β−ケトエステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07196793A JP3275437B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 脂肪族β−ケトエステルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279362A true JPH06279362A (ja) | 1994-10-04 |
JP3275437B2 JP3275437B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=13475758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07196793A Expired - Fee Related JP3275437B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 脂肪族β−ケトエステルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3275437B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108218759A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-06-29 | 天方药业有限公司 | 一种阿托伐他汀钙制备方法 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP07196793A patent/JP3275437B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108218759A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-06-29 | 天方药业有限公司 | 一种阿托伐他汀钙制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3275437B2 (ja) | 2002-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |