JPH0627896Y2 - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁

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JPH0627896Y2
JPH0627896Y2 JP1987095391U JP9539187U JPH0627896Y2 JP H0627896 Y2 JPH0627896 Y2 JP H0627896Y2 JP 1987095391 U JP1987095391 U JP 1987095391U JP 9539187 U JP9539187 U JP 9539187U JP H0627896 Y2 JPH0627896 Y2 JP H0627896Y2
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JP
Japan
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valve
spring
sub
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nozzle portion
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JP1987095391U
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JPS64781U (ja
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哲彦 松島
克郎 藤本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、弁開放時における作動エネルギーを大巾に
減少できるようにした遮断弁の改良に関する。
《従来の技術》 先に本出願人は、特開昭61−290281号公報に示
す遮断弁を開発した。
この遮断弁の原理機構を第2図に示す。
図における遮断弁は、流通室を主弁ノズル部2を介して
流体入口側1aと出口側1bに区画するとともに、流体
上流側にあって、前記主弁ノズル部2に対向して主弁3
を対向配置し、また主弁3の背部に設けたフレーム4を
摺動可能に貫通する弁軸5の先端に副弁6を配置し、こ
れを主弁3の中央部に開口された副ノズル部3aに対向
させたもので、前記主弁3の背部周縁に第1スプリング
7を介在し、また、フレーム4と副弁6間に第2スプリ
ング8を介在し、常時各弁3,6を閉鎖方向に付勢した
構造としている。
以上の構造において、図示の弁閉止状態から弁軸5の他
端側に設けた図示しないラッチング型ソレノイドの如き
弁開放用の駆動機構を後退動作させると、まず第2スプ
リング8及び流体圧に抗して小さいばね圧に設定された
第2スプリング8を圧縮させつつ弁軸5が後退して副ノ
ズル部3aを解放し、入口側1aと出口側1b間の圧力
を均一状態とすべく流体を副ノズル部3aを通じて出口
側に流通させつつ、大きいばね圧に設定された第2スプ
リング8が撓み切り、その状態でフレーム4も第1スプ
リング7を撓ませた状態で後退し、主弁3が主弁ノズル
部2を完全解放する。
ところで、弁軸5を介して駆動機構側が必要とする主弁
3が開くまでに要する荷重Dは、通常第1スプリング7
の付勢圧Aと、第2スプリング8の付勢圧Bと、流体上
流と下流の差圧Cを加えた値に打ち勝つこと、 すなわち、D>A+B+Cとなる。そして、差圧Cはノ
ズル部の径が大きいほど大きな値となるが、以上の構成
によれば、差圧Cは前記副弁6が最初に開くことによっ
て小さな副ノズル部3aの径に相当する負担分となり、
次いでこれによる負担分が取除かれた状態で主弁ノズル
部2が解放されるので、解放作動圧を低く設定でき、有
利な作動方式である。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、この構成であると、解放状態では副弁6
が副ノズル部3aから離間し、これによる差圧と各スプ
リング圧力A,Bが常時弁軸5に作用し、この合計分の
付勢圧に打ち勝つ全体的な解放作動圧を設定しなければ
ならず、駆動機構側の負担の軽減が少なく、小出力で弁
解放状態に保つための機構としては今一歩不十分である
ことが判明した。
例えば、駆動機構としてラッチング形ソレノイドを用い
た場合、前記弁軸5と一体のプランジャがソレノイドの
内奥部に設けたアンビルに当接することで、ソレノイド
に対する励磁電流を断にしてもプランジャは吸引位置に
保持され、弁開放状態を保つことになるが、実際には各
スプリング圧力が大きいとこれに負けてプランジャがア
ンビルに当接せず、浮遊状態になる場合も生じ、この状
態で電流を断にすると各スプリング圧力によってプラン
ジャが再突出し、遮断してしまうことがあり、作動の確
実性に欠ける原因となる。
さらには、解放動作を確実にするために第1,第2スプ
リングのばね圧の大小を適正な値に設定した場合、必ず
しも閉鎖時において各弁を閉止動作させるための圧力と
して適正な値となるとは限らず、閉止動作時における各
弁の作動用圧力に不均衡を生ずる原因にもなっていた。
この考案は以上の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的は、前述の機構に簡単な構造を付加することによ
って、作動の安定化を図った遮断弁を提供するものであ
る。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、主弁ノズル部を
介して流体入口側と出口側を連通した流通室と、流体上
流側にあって、前記主弁ノズル部に対向する主弁と、主
弁の中央部に開口された副ノズル部に対向する副弁と、
主弁の背部に設けられ、かつ前記副弁に一端を結合した
弁軸を摺動可能に挿通保持するフレームと、前記弁軸の
外周に固定されて前記フレームの背面を支持するスプリ
ング受けと、このスプリング受けの周縁に当接して前記
弁軸およびスプリング受けを常時閉止方向に付勢する第
1スプリングと、前記副弁とフレーム間に介在されて副
弁を前記副ノズル部に対する閉止方向に付勢するととも
に、前記フレームを相対的にスプリング受け側に押圧す
る第2スプリングと、前記弁軸の他端側に結合した弁作
動用の駆動機構とからなり、弁開放最終状態において、
前記駆動機構に対向する付勢力は、前記弁軸を通じて直
接作用する前記第1のスプリングのみが与え、かつ前記
第2のスプリングは、前記弁軸に対する前記フレームの
相対的な動きをさせるための付勢手段となって、前記フ
レームを後退させるように構成したことを特徴とする。
《作用》 以上の構成によれば、弁開放初期状態から最終状態まで
の間に各スプリングの共同の非線形的撓みを伴なう解放
動作となる。
すなわち、弁開放最終状態で駆動機構に対抗する付勢力
は、弁軸を通じて直接作用する第1スプリングのみとな
り、第2スプリングは、弁軸に対するフレームの相対的
な動きをさせるための付勢手段となってフレームを後退
させ、結果として副弁は主弁の副ノズル部を閉鎖するた
めの付勢力としてのみ作用するので、弁開放状態での弁
保持力が高く、作動の安定化を図ることができ、逆に駆
動機構の作動圧力を減少できるので、駆動機構の小形化
を図ることができる。
《実施例》 以下、この考案の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図(a),(b),(c)はこの考案による遮断弁
を示している。なお、前記従来と対応する箇所には同一
符号を付し、新規な部分についてのみ新たな符号を用い
て説明する。
図における遮断弁は、従来とほぼ同様に、流通室1を主
弁ノズル部2を介して流体入口側1aと出口側1bに区
画するとともに、流体入口側1aにあって、前記主弁ノ
ズル部2に対向して主弁3を対向配置し、また主弁3の
背部に設けたフレーム4を摺動可能に貫通する弁軸5の
先端に副弁6を配置し、これを主弁3の中央部に開口さ
れた副ノズル部3aに対向させたもので、フレーム4と
副弁6間に第2スプリング8を介在してある点は従来と
同一であり、前記弁軸5の後端はラッチング形ソレノイ
ド10のプランジャ12にネジ結合によって連結してい
る。
また、本考案が従来と異なる点は、前記フレーム4の背
部の弁軸5とプランジャ12との接合端にカップ状のス
プリング受け14を挟持固定し、このスプリング受け1
4の周縁フランジ部14aに第1スプリング7の一端を
当接し、スプリング受け14を常時弁閉鎖側に付勢して
いる点である。
また、前記各スプリング7,8のばね圧は、閉鎖時にお
いて各弁3,6を適正な値でそれぞれのノズル部2,3
aに付勢する押圧力に設定されている。
以上の構成において、第1図(a)に示す弁閉止状態で
は前記スプリング受け14の最大前進位置でフレーム4
の後部に当接し、主弁3および副弁6をそれぞれのノズ
ル部2,3aに当接させ、スプリング7,8の適正な付
勢力および入口側1aと出口側1bとの差圧に応じた圧
力で流通室を完全に閉じた状態としている。
この状態から、前記ソレノイド10を駆動して弁軸5に
結合したプランジャ12をソレノイド10の内部に吸引
すると、弁軸5の後退によって、まず各スプリング7,
8が同時に撓むが、初期段階では第1図(b)に示すよ
うに、主弁3は流体圧によって主弁ノズル部2に当接し
たままの位置を保ち、第2スプリング8が大きく撓んで
副弁6が副ノズル部3aより離間し、副ノズル部3aを
解放状態とし、流体を流通させ、上流側1aと下流側1
b間の差圧を減少させる。
引き続き、弁軸5が後退すると、第1スプリング7を撓
ませつつスプリング受け14が後退する。スプリング受
け14の後退にともない、主弁3も主弁ノズル部2から
引き離されつつ、引き続く副ノズル部2側への吸着力に
よってフレーム4はスプリング受け14から離間し、元
位置に回復しようとする力が作用する。
しかし、上流側1aと下流側1bとの差圧の減少によっ
て、撓んだ状態の第2スプリング8が圧縮回復し、これ
とともにフレーム4が後退すると同時に、相対的に弁軸
5が前進することになり、最終状態では第1図(c)に
示すように、主弁3が主弁ノズル部2を開き、副弁6に
よって副ノズル部3aが閉じられることになる。
以上によって、弁開放初期状態では従来と同様の荷重が
必要であるが、プランジャ12の後退に応じて第2スプ
リング6のばね圧は後退に抵抗する力とはならなくな
り、また各弁3,6間の差圧がなくなるので、解放最終
状態での閉鎖側荷重は小さくなる。
したがって、作動最終段階では急激に抵抗力が減少し、
プランジャ12はソレノイド10の内奥部に設けたアン
ビル10aに確実に当接する。
その後ソレノイド10に対する駆動電流を断にしても確
実に後退位置に保持されることになるのである。
《効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
よる遮断弁にあっては、弁開放初期状態から最終状態ま
での間に各スプリングの共同の非線形的撓みを伴なう解
放動作となる。
すなわち、弁開放最終状態で駆動機構に対抗する付勢力
は弁軸を通じて作用する第1スプリングのみとなり、第
2スプリングは、弁軸に対するフレームの相対的な動き
をさせるための付勢手段となって、結果として副弁が主
弁の副ノズル部を閉鎖するための付勢力として作用する
ので、従来のこの種の遮断弁に比べて弁開放状態での弁
保持力が高く、作動の安定化を図ることができ、逆に駆
動機構の作動圧力を減少できるので、駆動機構の小形化
を図ることができる。
また、この考案では、従来のように第1,第2スプリン
グ間のばね圧設定の大小は、閉止動作時における各弁の
確実な作動圧力に適合した圧力に設定でき、遮断時の動
作も確実となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)はこの考案に係る遮断弁
の閉止から解放までの動作を示す断面説明図、第2図は
従来の遮断弁を示す断面説明図である。 1a……流体入口側,1b……流体出口側 2……主弁ノズル部 3……主弁 3a……副ノズル部 4……フレーム 5……弁軸 6……副弁 7……第1スプリング 8……第2スプリング 10……駆動機構(10……ラッチング型ソレノイド) 10a……アンビル 12……プランジャ、14……スプリング受け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主弁ノズル部2を介して流体入口側1aと
    出口側1bを連通した流通室1と、流体上流側にあっ
    て、前記主弁ノズル部2に対向する主弁3と、この主弁
    3の中央部に開口された副ノズル部3aに対向する副弁
    6と、前記主弁3の背部に設けられ、かつ前記副弁6に
    一端を結合した弁軸5を摺動可能に挿通保持するフレー
    ム4と、前記弁軸5の外周に固定されて前記フレーム4
    の背面を支持するスプリング受け14と、このスプリン
    グ受け14の周縁に当接して前記弁軸5およびスプリン
    グ受け14を常時閉止方向に付勢する第1のスプリング
    7と、前記副弁6と前記フレーム4との間に介在されて
    前記副弁6を前記副ノズル部3aに対する閉止方向に付
    勢するとともに、前記フレーム4を相対的に前記スプリ
    ング受け14側に押圧する第2のスプリング8と、前記
    弁軸5の他端側に結合した弁作動用の駆動機構10とか
    らなり、弁開放最終状態において、前記駆動機構10に
    対向する付勢力は、前記弁軸5を通じて直接作用する前
    記第1のスプリング7のみが与え、かつ前記第2のスプ
    リング8は、前記弁軸5に対する前記フレーム4の相対
    的な動きをさせるための付勢手段となって、前記フレー
    ム4を後退させるように構成したことを特徴とする遮断
    弁。
JP1987095391U 1987-06-23 1987-06-23 遮断弁 Expired - Lifetime JPH0627896Y2 (ja)

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JPS64781U JPS64781U (ja) 1989-01-05
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0729348Y2 (ja) * 1989-02-22 1995-07-05 矢崎総業株式会社 遮断弁
JP2522305Y2 (ja) * 1990-05-10 1997-01-16 矢崎総業株式会社 ガス遮断弁
JP2556677Y2 (ja) * 1991-02-15 1997-12-08 矢崎総業株式会社 遮断弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5557777A (en) * 1978-10-20 1980-04-28 Saginomiya Seisakusho Inc Solenoid operated shut off valve

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JPS64781U (ja) 1989-01-05

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