JPH06278384A - 荷積み装置 - Google Patents

荷積み装置

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JPH06278384A
JPH06278384A JP6844393A JP6844393A JPH06278384A JP H06278384 A JPH06278384 A JP H06278384A JP 6844393 A JP6844393 A JP 6844393A JP 6844393 A JP6844393 A JP 6844393A JP H06278384 A JPH06278384 A JP H06278384A
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JP6844393A
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Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現有設備の若干の改造だけで、刷本群をロボ
ット等を使用して自動的に製本機の供給部へ供給できる
荷積み装置を提供する。 【構成】 略中央に所定形状の切欠部2aを有する側板
2で、積層状に束ねられた複数の刷本1aを両側から挾
持し、結束紐3で結束して一体化した刷本群1を取扱単
位とし、この刷本群1の両側の側板2を外方向から着脱
可能な状態で吸着して所定の搬送動作を行なうハンド装
置20に、前記刷本群1の側板2の切欠部2aを介して
刷本1aのみを外方向から挾持する刷本群挾持装置4
0、前記刷本群1の結束紐3を切断する結束紐切断器3
4、前記結束紐3を側板2に押圧する結束紐押圧器35
を各々組込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷積み装置に関するも
のであり、特に、印刷済みの本の一部を構成する刷本を
一時保管パレットから製本機の供給部に供給する荷積み
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、製本は、印刷済みの10〜2
0項分を一単位として束ねたもの(以下、単に『刷本』
という)を一定量まとめて、製本機の各ステーションに
刷本種別に別けて供給し、製本機がこの順序で供給され
てきた各ステーションの刷本を一単位ずつ取出して組合
せていくことによって行なわれている。
【0003】図13は従来の荷積み装置における刷本群
を示す斜視図である。図おいて、1aは刷本、1は複数
の同一の刷本1aを一定量集積した刷本群、62は刷本
群1の両端を挾持する木製の側板、63は刷本群1と側
板62とを一体に結束する結束紐である。
【0004】上記結束紐63で結束された刷本群1は製
本機近辺のエリアに種別に応じてストックされ、製本機
の供給部に載置されている刷本1aの残余量が減少して
きたら、順次人手によって刷本群1の単位で供給部に載
置され、結束紐63及び側板62を除去してから、供給
部にセットしていた。したがって、結束紐63及び側板
62の除去に手間がかかり、供給遅れ、供給忘れによっ
て製本機の一時停止が発生し、生産効率が低下してい
た。そこで、人手に頼ることなく、複数のステーション
に刷本の供給を確実に行ない、生産効率が向上する荷積
み装置が提案されている。従来のこの種の荷積み装置に
関連するものとして、本出願人による特願平4−000
977号に掲載の技術がある。
【0005】上記技術は、外部から刷本群の保持操作可
能な窓部を有するケースに刷本群を収納し、これを一単
位として製本機の供給部へ自動的に供給するものであ
る。つまり、この荷積み装置では、残余刷本量検出手段
が製本機の供給部の残余刷本量を検出し、規定量以下に
なったことを検出すると供給指令信号を発生する。そし
て、この供給指令信号に基づいて、移送手段が刷本群を
収納したケースを製本機の供給部に移送し、次いで、外
部からケースの窓部を通して刷本群を保持操作した後、
押圧手段がこの刷本群を残余刷本側に所定圧で押圧す
る。こうして、製本機の供給部の残余刷本が規定量以下
になれば、人手によることなく自動で刷本の補充が行な
われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の荷積み装置では、刷本群を特殊なケースへ収納し
て一時保管するため、多数の特殊ケースを新たに作る必
要があった。また、特殊ケース毎に製本機の供給部に載
せられた刷本群端を、特殊ケース端から離間させるため
に、製本機の全ての供給部に刷本群挾持装置を設ける必
要があった。このため、特殊ケースの製作及び製本機の
供給部の改造に多大な費用を必要とする等の不具合があ
った。
【0007】そこで、本発明は、現有設備の若干の改造
だけで、刷本群をロボット等を使用して自動的に製本機
の供給部へ供給できる荷積み装置の提供を課題とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
荷積み装置は、所定形状の切欠部を有する側板と、前記
側板で両側から挾持され積層状に束ねられた複数の刷本
と、前記側板及び複数の刷本を結束して一体化する結束
紐とからなる刷本群を取扱単位とするものである。
【0009】請求項2の発明にかかる荷積み装置は、凹
部を有する側板と、前記側板で両側から挾持され積層状
に束ねられた複数の刷本と、前記側板及び複数の刷本を
結束して一体化する結束紐とからなる刷本群を取扱単位
とするものである。
【0010】請求項3の発明にかかる荷積み装置は、上
記請求項1または請求項2のいずれかに記載の刷本群の
両側の側板を外方向から着脱可能な状態で吸着または把
持して所定の搬送動作を行なうハンド手段と、前記刷本
群の側板の切欠部または凹部を介して刷本のみを外方向
から挾持する刷本群挾持手段と、前記刷本群の結束紐を
切断する結束紐切断手段とを具備するものである。
【0011】請求項4の発明にかかる荷積み装置は、上
記請求項1または請求項2のいずれかに記載の刷本群を
着脱可能な状態で把持して所定の搬送動作を行なうハン
ド手段と、前記ハンド手段が組込まれ、所定の範囲を走
行する走行ロボット手段と、前記走行ロボット手段また
は前記走行ロボットの移動可能な範囲内に位置する仮置
場に配設され、前記仮置場に置かれた刷本群の側板及び
結束紐を除去する側板・結束紐除去手段とを具備するも
のである。
【0012】
【作用】請求項1の発明の荷積み装置においては、所定
形状の切欠部を有する側板で、積層状に束ねられた複数
の刷本を両側から挾持し、結束紐で結束して一体化した
刷本群を取扱単位とするものであるから、特殊なケース
等を使用することなく、従来と略同様の設備やロボット
を使用して刷本群を自動的に製本機の供給部へ供給でき
る。
【0013】請求項2の発明の荷積み装置においては、
凹部を有する側板で、積層状に束ねられた複数の刷本を
両側から挾持し、結束紐で結束して一体化した刷本群を
取扱単位とするものであるから、特殊なケース等を使用
することなく、従来と略同様の設備やロボットを使用し
て刷本群を自動的に製本機の供給部へ供給できる。
【0014】請求項3の発明の荷積み装置においては、
刷本群の両側の側板を外方向から着脱可能な状態で吸着
または把持して所定の搬送動作を行なうハンド手段に、
前記刷本群の側板の切欠部または凹部を介して刷本のみ
を外方向から挾持する刷本群挾持手段、前記刷本群の結
束紐を切断する結束紐切断手段を各々組込んだものであ
るから、刷本群の搬送とともに側板及び結束紐を除去で
き、製本機の供給部である載置部に刷本のみを供給でき
る。
【0015】請求項4の発明の荷積み装置においては、
上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の刷本群
を着脱可能な状態で把持して所定の搬送動作を行なうハ
ンド手段が組込まれた所定の範囲を走行する走行ロボッ
ト手段の移動可能な範囲内に位置する仮置場に、前記仮
置場に置かれた刷本群の側板及び結束紐を除去する側板
・結束紐除去手段を配設したものであるから、仮置場で
刷本群の側板及び結束紐を除去した後で、製本機の供給
部である載置部へ刷本のみを供給できるとともに、ハン
ド手段を簡略化できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例である荷積み
装置を示す平面図、図2は図1のA−A切断線による断
面図、図3は図2のB部を示す拡大正面図、図4は図3
の矢印C方向から見た側面図、図5は図4の矢印D方向
から見た平面図、図6は本発明の第一実施例である荷積
み装置において刷本群が側板を介し結束紐で結束された
状態を示す斜視図、図7は図6の分解斜視図である。
【0017】まず、本実施例の荷積み装置によって処理
される刷本群について説明する。本実施例の荷積み装置
によって処理される刷本群は、図6及び図7のように一
体化されている。図6及び図7において、1は複数の刷
本1aが積層されて束ねられた刷本群、2は刷本群1の
両端に配設された木製の側板であり、この側板2には略
U字状の切欠部2aが形成されている。3は刷本群1及
び側板2が結束されている結束紐である。図のように、
刷本群1は側板2で挾持され、結束紐3で結束されて、
一体化されている。
【0018】次に、本実施例の荷積み装置について説明
する。図1及び図2において、10は製本機であり、1
1は所定の製本作業を行なう製本部、12は製本部11
に直交して配設された複数の載置部、13は製本部11
と載置部12とを組合せている組合せ部、14は図6の
ような状態に一体化された刷本群1をパレット上に積上
げて暫定的に載置される仮置場、15は載置部12の端
に製本部11と平行に配設された走行台、16は走行台
15に沿って製本部11に平行に走行する走行ロボッ
ト、17は載置部12に載置されている残余刷本1bを
製本部11方向に押圧する刷本押圧装置、20は走行ロ
ボット16に移動可能な状態で装着されたハンド装置で
あり、このハンド装置20によって刷本群1は仮置場1
4から所定の載置部12に搬送される。
【0019】続いて、走行ロボット16に取付けられて
いるハンド装置20について説明する。図3乃至図5に
おいて、21は走行ロボット16の関節、22は関節2
1の回動軸、23は回動軸22の先端に固定されたフレ
ームであり、このフレーム23は上部23a及び拡幅垂
下部23bとからなる略U字状を呈している。24はフ
レーム23の上部23aの両内側に各々配設された駆動
機、25は前記駆動機24に連結された駆動ボールネ
ジ、26はフレーム23の上部23aの外側に駆動ボー
ルネジ25と平行な状態で垂設されたガイド棒、27は
フレーム23の上部23aの外側に位置する昇降シリン
ダ、28は昇降シリンダ27を連結する連結体、30は
前記昇降シリンダ27等からなる把持爪移動装置であ
り、この把持爪移動装置30は連結体28を介して駆動
ボールネジ25に係合し、且つ、ガイド棒26に遊嵌し
ている。したがって、駆動機24の駆動により、把持爪
移動装置30はガイド棒26に沿って移動する。31は
昇降シリンダ27内を昇降する昇降体、32は2本の昇
降体31の下端に固定されている把持爪、33は把持爪
32の内側に各々4個配設されたゴム等からなる吸着パ
ットである。34は一方の昇降体31の吸着パット33
の上方に昇降可能に固定された結束紐切断器、35は他
方の昇降体31の吸着パット33の上方に固定されたゴ
ム等の弾性体からなる結束紐押圧器であり、この結束紐
切断器34及び結束紐押圧器35は結束紐3に応じて各
々2個ずつ配設されている。
【0020】40はフレーム23の拡幅垂下部23bに
設けられた2組の刷本群挾持装置、41はフレーム23
の拡幅垂下部23bに2本平行に橋架されたボールネ
ジ、42は前記ボールネジ41に装着された2組の挾持
体であり、各挾持体42は前記ボールネジ41の一方に
各々係合し、他方は遊嵌状態となっている。43は各ボ
ールネジ41を各々駆動させる駆動機、44は各挾持体
42の先端に配設された挾持爪、45は挾持爪44を駆
動する駆動機である。
【0021】図示の如く、走行ロボット16のハンド装
置20には、把持爪移動装置30及び刷本群挾持装置4
0が組込まれており、また、結束紐切断器34及び結束
紐押圧器35も装着されている。そして、このハンド装
置20を使用して、刷本群1は製本機10の所定の載置
部12に搬送され、そこで、側板2及び結束紐3が除去
され、刷本1aのみが載置部12上に載置される。な
お、この載置部12には刷本押圧装置17が装着されて
おり、残余刷本1bを組合せ部13方向へ押圧してい
る。この刷本押圧装置17も、図3乃至図5に示されて
いる。
【0022】上記と同様に、図3乃至図5において、5
1は載置部12に平行に配設されたボールネジ、52は
同じく載置部12にボールネジ51と平行に配設された
ガイド棒、53は残余刷本1bに当接し、これを押圧す
る押圧爪、54は押圧爪53を移動させる駆動機、55
は前記押圧爪53及び駆動機54が配設され、ボールネ
ジ51に係合しガイド棒52に遊嵌している押圧体であ
る。
【0023】次に、上記構成の荷積み装置の動作を、図
8乃至図10を加えて説明する。図8は本発明の第一実
施例である荷積み装置により刷本群が挾持され結束紐が
切断された状態を示す正面図、図9は本発明の第一実施
例である荷積み装置により側板及び結束紐が上方に除去
された状態を示す正面図、図10は本発明の第一実施例
である荷積み装置により刷本群を載置部に載せ残余刷本
側に移動させた状態を示す正面図である。
【0024】特定の載置部12の残余刷本1bの残量が
一定値に達すると、図示しない残余刷本量検出装置及び
制御装置により、走行ロボット16に対し刷本1aの追
加供給指令が発信される。この指令を受け、走行ロボッ
ト16は前記特定の載置部12に対峙し、仮置場14に
置かれている刷本群1を該載置部12に移送する。
【0025】ここで、刷本群1の把持、側板2及び結束
紐3の除去、及び載置部12上の残余刷本1bに新たに
刷本1aを加える動作の詳細について説明する。昇降シ
リンダ27の昇降体31を最下端まで下降させ、吸着パ
ット33間の幅を刷本群1の幅よりも広くなるように、
左右の把持爪移動装置30を外方向へ移動させる。そし
て、吸着パット33が側板2の所定の位置に当たるよう
に、刷本群1とハンド装置20との相対位置を決め、仮
置場14に置いてある刷本群1を把持する。つまり、吸
着パット33間に刷本群1を挾込み、側板2を両側から
押圧して吸着状態で把持する。このとき、結束紐3の一
端は、結束紐押圧器35によって側板2との間に押圧さ
れ挾持される。この状態で、製本機10の載置部12の
残余刷本1bから所定の距離離れた位置に移送され、刷
本群1の下面が載置部12の上面と若干隙間を保つ位置
でハンド装置20を停止させる。この位置が図3乃至図
5の位置である。
【0026】この位置で、刷本群挾持装置40の駆動機
43によりボールネジ41を回動させ、挾持爪44が側
板2の切欠部2aに挿入できる位置まで挾持体42を移
動させる。続いて、駆動機45を駆動して、挾持爪44
を側板2の切欠部2aに挿入し、更に、駆動機43を駆
動して、この挾持爪44で刷本群1の刷本1aの束のみ
を挾持する。この状態が図3乃至図5の状態である。そ
して、図8に示すように、刷本1aの束が両側の側板2
から離れる方向に把持爪移動装置30の駆動機24を駆
動し、刷本1aと側板2との間に所定の空間を形成し、
結束紐切断器34を下降して結束紐3を切断する。
【0027】この後、図9に示すように、把持爪移動装
置30の昇降シリンダ27を作動させて、昇降体31を
上昇させ、側板2及び結束紐3を持上げることにより、
刷本群1から側板2及び結束紐3を除去する。続いて、
図10に示すように、ハンド装置20全体を移動させ、
刷本群1の下面を載置部12に接触させるとともに、刷
本群挾持装置40を拡幅移動させて元の位置に戻し、同
時に、刷本群1を残余刷本1b側に寄せる。この刷本群
1を寄せる位置は、刷本押圧装置17の押圧爪53を残
余刷本1bから離したときに、残余刷本1bの端部の刷
本が載置部12上に倒れない位置まで寄せる。刷本群1
を残余刷本1b側に寄せた後、刷本押圧装置17の押圧
爪53を、図4の二点鎖線の位置まで後退させ、新たに
加えることになる刷本群1の最外側まで移動させる。そ
して、実線の位置まで突出させて、刷本に接触させる。
【0028】こうして、刷本群1を載置部12に供給し
た後に、挾持爪44を図4の二点鎖線の位置まで後退さ
せ、ハンド装置20全体を所定の位置まで退避させて、
そこで側板2及び結束紐3を取外し排出する。また、刷
本押圧装置17の押圧爪53で、残余刷本1b及び新た
に加わった刷本群1全体を組合せ部13方向へ所定の押
圧力で押し付ける。そして、別の特定の載置部12から
刷本の追加供給指令が発信されるまで、走行ロボット1
6は待機状態となり、再び、刷本の追加供給指令が発信
されると、上記の動作を行なう。このように、本実施例
の荷積み装置は、略中央にU字状の切欠部2aを有する
側板2と、前記側板2で両側から挾持され積層状に束ね
られた複数の刷本1aと、前記側板2及び複数の刷本1
aを結束して一体化する結束紐3とからなる刷本群1を
取扱単位とするものである。
【0029】そして、把持爪移動装置30により上記の
刷本群1の両側の側板2を外方向から着脱可能な状態で
吸着及び把持して所定の搬送動作を行なうハンド装置2
0(ハンド手段)と、前記ハンド装置20に組込まれ、
前記刷本群1の側板2の切欠部2aに挾持爪44を挿脱
して刷本1aのみを外方向から挾持する刷本群挾持装置
40(刷本群挾持手段)と、前記ハンド装置20に組込
まれ、前記刷本群1の結束紐3を切断する結束紐切断器
34(結束紐切断手段)と、前記ハンド装置20に組込
まれ、前記結束紐3を側板2に押圧する結束紐押圧器3
5(結束紐押圧手段)とを備えている。
【0030】つまり、本実施例の荷積み装置は、ハンド
装置20に刷本群挾持装置40、結束紐切断器34、結
束紐押圧器35等を組込み、刷本群1の搬送のみなら
ず、側板2及び結束紐3の除去もできる多機能ハンド装
置20としたものである。したがって、従来のような特
殊なケース等を使用することなく、従来と略同様の設備
やロボット等を使用して刷本群を自動的に製本機の供給
部へ供給できる。また、側板2及び結束紐3を除去で
き、製本機10の供給部である載置部12に刷本のみを
供給できる。この結果、安価な費用で、製本機10の供
給部へ刷本群1を自動供給できる荷積み装置となる。
【0031】〈第二実施例〉図11は本発明の第二実施
例である荷積み装置において刷本群が側板を介し結束紐
で結束された状態を示す斜視図、図12は図11の分解
斜視図であり、共に本実施例の荷積み装置によって処理
される刷本群を示す。図11及び図12において、1は
複数の刷本1aが積層されて束ねられた刷本群、2は刷
本群1の両端に配設された鋼板或いは合成樹脂製の側板
であり、この側板2には刷本1aとは接しない凹部2b
が形成されている。3は刷本群1及び側板2が結束され
ている結束紐である。図示の如く、本実施例において
も、刷本群1は側板2で挾持され、結束紐3で結束され
て、一体化されている。なお、本実施例においても、製
本機10の全体構成、ハンド装置20等の構成は上記第
一実施例と同一であるので、ここでは荷積み装置の各装
置についての説明は省略する。
【0032】この構成の刷本群1では、側板2の凹部2
bに挾持爪44を挿入できるので、この凹部2bが上記
第一実施例で述べた側板2の切欠部2aと同様の作用を
果す。したがって、この刷本群1を荷積み装置による取
扱単位とすれば、上記第一実施例と同様の作用効果を奏
する。更に、この凹部2bに挾持爪44を挿入した状態
で刷本群1の搬送等を行なえば、上記実施例で述べた吸
着パット33での吸着による搬送よりも、信頼性が向上
する。なお、本実施例においても、当然、吸着パット3
3による吸着搬送を行なうこともできる。
【0033】このように、本実施例の荷積み装置は、略
中央に凹部2bを有する側板2と、前記側板2で両側か
ら挾持され積層状に束ねられた複数の刷本1aと、前記
側板2及び複数の刷本1aを結束して一体化する結束紐
3とからなる刷本群1を取扱単位とするものである。し
たがって、従来のような特殊なケース等を使用すること
なく、従来と略同様の設備やロボット等を使用して刷本
群を自動的に製本機の供給部へ供給できる。この結果、
安価な費用で、製本機10の供給部へ刷本群1を自動供
給できる荷積み装置となる。
【0034】ところで、上記第一実施例及び第二実施例
では、いずれも1つの側板2に1つの切欠部2aまたは
凹部2bを設けたものについて説明したが、複数の切欠
部2aまたは凹部2bを設けても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0035】〈第三実施例〉また、上記実施例では、い
ずれも刷本群1の側板2及び結束紐3を除去する機構を
ハンド装置20に組込んだが、ハンド装置20とは別個
に設けてもよい。例えば、走行ロボット16の一部、ま
たは走行ロボット16の移動範囲内の床部等に刷本群1
を置く仮置場14を設け、この仮置場14の一部に、上
記実施例で述べたハンド装置20に組込んだものと同様
の構造の各機構を配し、側板及び結束紐の除去装置を構
成する。つまり、側板2を吸着する移動可能な吸着パッ
ト33、刷本群挾持装置40、結束紐切断器34、結束
紐押圧器35等を走行ロボット16の一部または仮置場
14の一部に適宜配設して、刷本群1の側板2及び結束
紐3の除去を行なう側板・結束紐除去手段を構成してい
る。なお、これらの各装置の構成及び動作は上記第一実
施例で述べたものと略同様であるので、ここでは説明を
省略する。
【0036】次に、この構成の荷積み装置の動作につい
て説明する。まず、仮置場14に置かれた刷本群1を、
走行ロボット16のハンド装置20によって仮置場14
の所定の位置にセットする。そして、刷本群1の側板2
及び結束紐3の除去を行なう。このとき、刷本1aが倒
れないように、刷本1aのみの刷本群1を所定の刷本挾
持装置等で挾持し保持する。この刷本1aのみの刷本群
1を、本出願人の出願による特願平4−000977号
の図17に掲載のフォーク式の把持ハンド等を用いて、
製本機10の載置部12の所定の位置まで搬送し、残余
刷本1bに加えて刷本押圧装置17で組合せ部13方向
へ押圧する。なお、本実施例の荷積み装置による刷本群
1の取扱単位は、上述の図6及び図7に示すような構成
の刷本群1であっても、或いは、図11及び図12に示
すような構成の刷本群1であっても構わない。
【0037】このように、本実施例の荷積み装置は、フ
ォーク式の把持ハンド等を用いて刷本1aのみの刷本群
1を着脱可能な状態で把持して製本機10の載置部12
の所定の位置へ搬送するハンド手段と、前記ハンド手段
が組込まれ、所定の範囲を走行する走行ロボット16
(走行ロボット手段)と、前記走行ロボット16または
前記走行ロボット16の移動範囲内に位置する仮置場1
4に配設され、前記仮置場14に置かれた上述の図6及
び図7に示すような構成の刷本群1の側板2及び結束紐
3、または、図11及び図12に示すような構成の刷本
群1の側板2及び結束紐3を除去する吸着パット33、
刷本群挾持装置40、結束紐切断器34、結束紐押圧器
35等からなる側板・結束紐除去手段とを備えている。
【0038】即ち、本実施例の荷積み装置は、刷本1a
のみの刷本群1を搬送するハンド手段が組込まれた走行
ロボット手段、または、前記走行ロボット手段の移動可
能な範囲内に位置する仮置場14に、刷本群1の側板2
及び結束紐3を除去する側板・結束紐除去手段を配設し
たものである。
【0039】したがって、仮置場14で刷本群1の側板
2及び結束紐3を除去した後で、製本機10の供給部で
ある載置部12へ刷本のみを供給できるので、従来のよ
うな特殊なケース等を使用することなく、従来と略同様
の設備やロボット等を使用して刷本群を自動的に製本機
の供給部へ供給できる。また、ハンド手段を簡略化で
き、ハンド手段が小形、軽量化できるので、ロボット本
体の小形化を促進でき、全体として安価な装置となる。
この結果、安価な費用で、製本機10の供給部へ刷本群
1を自動供給できる荷積み装置となる。
【0040】〈その他の実施例〉ところで、上記各実施
例では、切断後の結束紐3を側板2とともに除去するた
めに、結束紐押圧器35をハンド装置20に組込んだ
り、或いは、走行ロボット16の一部または仮置場14
の一部に配設したが、この結束紐押圧器35で結束紐3
を側板2に押圧する代わりに、その部位の結束紐3を側
板2に接着剤等により固着させてもよい。このように、
結束紐3を側板2に接着固定すれば、側板2の除去によ
り、結束紐3も同時に除去できるので、上記のような専
用の結束紐押圧器35が不要になり、ハンド装置20の
簡略化、小形化を促進でき、安価な装置となる。また、
走行ロボット16の一部または仮置場14の一部に側板
・結束紐除去手段を配設する場合にも、これら全体の装
置が簡略化でき、安価な装置となる。
【0041】また、上記各実施例の荷積み装置で取扱う
刷本群1の側板2は、図6及び図7に示すように横方向
に開口するU字状の切欠部2aや、図11及び図12に
示すように横方向に溝状とした凹部2bを有するものに
ついて説明した。これは、刷本群挾持装置40の挾持爪
44が横方向から挿脱するタイプのものだからである。
しかし、この切欠部2aや凹部2bを縦方向に形成して
もよく、この場合は、側板2の形状に合せて刷本群挾持
装置40の機構、特に、挾持爪44の挿脱方向を変更す
る必要がある。例えば、下方向に開口するU字状の切欠
部2aを側板2に設けた場合には、エアシリンダ等によ
り刷本群1の両側から伸縮可能な押圧装置を採用する必
要がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
荷積み装置は、略中央に所定形状の切欠部を有する側板
で、積層状に束ねられた複数の刷本を両側から挾持し、
結束紐で結束して一体化した刷本群を取扱単位とするこ
とにより、特殊なケース等を使用することなく、従来と
略同様の設備やロボット等を使用して刷本群を自動的に
製本機の供給部へ供給できるので、安価な費用で、製本
機の供給部への刷本群の自動供給ができる。
【0043】請求項2の発明の荷積み装置は、略中央に
凹部を有する側板で、積層状に束ねられた複数の刷本を
両側から挾持し、結束紐で結束して一体化した刷本群を
取扱単位とすることにより、特殊なケース等を使用する
ことなく、従来と略同様の設備やロボット等を使用して
刷本群を自動的に製本機の供給部へ供給できるので、安
価な費用で、製本機の供給部への刷本群の自動供給がで
きる。
【0044】請求項3の発明の荷積み装置は、刷本群の
搬送動作を行なうハンド手段と、前記刷本群の側板の切
欠部または凹部を介して刷本のみを外方向から挾持する
刷本群挾持手段、前記刷本群の結束紐を切断する結束紐
切断手段とを具備し、刷本群の搬送とともに側板及び結
束紐を除去でき、製本機の供給部である載置部に刷本の
みを供給できるので、特殊なケース等を使用することな
く、従来と略同様の設備やロボット等を使用して、安価
な費用で刷本群を自動的に製本機の供給部へ供給でき
る。
【0045】請求項4の発明の荷積み装置は、刷本のみ
の刷本群の搬送動作を行なうハンド手段が組込まれた走
行ロボット手段の移動可能な範囲内に位置する仮置場
に、刷本群の側板及び結束紐を除去する側板・結束紐除
去手段を配設したことにより、仮置場で刷本群の側板及
び結束紐を除去した後で、製本機の供給部である載置部
へ刷本のみを供給できるので、従来のような特殊なケー
ス等を使用することなく、従来と略同様の設備やロボッ
ト等を使用して刷本群を自動的に製本機の供給部へ供給
できる。また、ハンド手段を簡略化でき、ハンド手段が
小形、軽量化できるので、ロボット本体の小形化を促進
でき、全体として安価な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である荷積み装置を
示す平面図である。
【図2】図2は図1のA−A切断線による断面図であ
る。
【図3】図3は図2のB部を示す拡大正面図である。
【図4】図4は図3の矢印C方向から見た側面図であ
る。
【図5】図5は図4の矢印D方向から見た平面図であ
る。
【図6】図6は本発明の第一実施例である荷積み装置に
おいて刷本群が側板を介し結束紐で結束された状態を示
す斜視図である。
【図7】図7は図6の分解斜視図である。
【図8】図8は本発明の第一実施例である荷積み装置に
より刷本群が挾持され結束紐が切断された状態を示す正
面図である。
【図9】図9は本発明の第一実施例である荷積み装置に
より側板及び結束紐が上方に除去された状態を示す正面
図である。
【図10】図10は本発明の第一実施例である荷積み装
置により刷本群を載置部に載せ残余刷本側に移動させた
状態を示す正面図である。
【図11】図11は本発明の第二実施例である荷積み装
置において刷本群が側板を介し結束紐で結束された状態
を示す斜視図である。
【図12】図12は図11の分解斜視図である。
【図13】図13は従来の荷積み装置における刷本群を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 刷本群 1a 刷本 2 側板 2a 切欠部 2b 凹部 3 結束紐 10 製本機 12 載置部 14 仮置場 16 走行ロボット 17 刷本押圧装置 20 ハンド装置 30 把持爪移動装置 32 把持爪 33 吸着パット 34 結束紐切断器 35 結束紐押圧器 40 刷本群挾持装置 44 挾持爪 53 押圧爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の切欠部を有する側板と、前記
    側板で両側から挾持され積層状に束ねられた複数の刷本
    と、前記側板及び複数の刷本を結束して一体化する結束
    紐とを具備し、前記複数の刷本を結束して一体化されて
    なる刷本群を取扱単位とすることを特徴とする荷積み装
    置。
  2. 【請求項2】 凹部を有する側板と、前記側板で両側か
    ら挾持され積層状に束ねられた複数の刷本と、前記側板
    及び複数の刷本を結束して一体化する結束紐とを具備
    し、前記複数の刷本を結束して一体化されてなる刷本群
    を取扱単位とすることを特徴とする荷積み装置。
  3. 【請求項3】 刷本群の両側の側板を外方向から着脱自
    在に保持して所定の搬送を行なうハンド手段と、 前記刷本群の側板の切欠部または凹部を介して刷本を外
    方向から挾持する刷本群挾持手段と、 前記刷本群の結束紐を切断する結束紐切断手段とを具備
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    荷積み装置。
  4. 【請求項4】 刷本のみの刷本群を着脱自在に保持して
    所定の搬送を行なうハンド手段と、 所定の範囲を走行する走行ロボット手段と、 前記走行ロボット手段の移動可能な範囲内に位置する仮
    置場に配設され、前記仮置場に置かれた刷本群の側板及
    び結束紐を除去する側板・結束紐除去手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷積
    み装置。
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