JPH06278365A - 感熱記録シートおよびその記録方法 - Google Patents

感熱記録シートおよびその記録方法

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JPH06278365A
JPH06278365A JP5068688A JP6868893A JPH06278365A JP H06278365 A JPH06278365 A JP H06278365A JP 5068688 A JP5068688 A JP 5068688A JP 6868893 A JP6868893 A JP 6868893A JP H06278365 A JPH06278365 A JP H06278365A
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water
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heat
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recording layer
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JP5068688A
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Tadashi Tanimoto
忠 谷本
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New Oji Paper Co Ltd
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印字記録濃度および透明性に優れた感熱記録シ
ートを提供する。 【構成】透明支持体上に無色または淡色の塩基性染料、
顕色剤および接着剤を含有する感熱記録層を設けた感熱
記録シートであり、特に該接着剤が疎水性高分子エマル
ジョンと水可溶性樹脂からなり、かつ疎水性高分子エマ
ルジョンと水可溶性樹脂の固形分配合比が1:4〜4:
1の範囲である感熱記録シート、および前記感熱記録シ
ートを加熱印字後、水洗することを特徴とする感熱記録
シートの記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録シートに関
し、特に透明性の良い感熱記録シートおよびその記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透明な感熱発色シートとしては、
支持体上に発色性化合物を含有する層と、酸成分を含有
する層の二層を積層状に塗布したものがある。しかし、
このものは、透明性には優れるが高濃度の発色画像が得
にくい。他方、マイクロカプセル化した発色性化合物
と、乳化分散した顕色剤を混合し、支持体上に塗被した
もの、あるいは発色性化合物と顕色剤をそれぞれ微粒化
した後、両者を混合、攪拌して得た水性塗被液を支持体
上に塗被したもの等がある。これらのものは、高濃度の
発色画像は得られるものの、シート全体が淡く乳白色を
帯び、透明性の劣るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き実状から、
本発明は印字画像部の発色濃度が高く、かつ非画像部は
透明性に優れた感熱記録シートおよびその記録方法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明支持体上
に無色または淡色の塩基性染料、顕色剤および接着剤を
含有する感熱記録層を設けた感熱記録シートにおいて、
該接着剤が疎水性高分子エマルジョンと水可溶性樹脂か
らなり、かつ疎水性高分子エマルジョンと水可溶性樹脂
の固形分配合比が1:4〜4:1の範囲であることを特
徴とする感熱記録シートおよび該感熱記録シートを加熱
印字後、水洗することを特徴とする感熱記録シートの記
録方法である。
【0005】
【作用】本発明は、透明支持体上に無色または淡色の塩
基性染料、顕色剤および接着剤を含有する感熱記録層、
および水性組成物からなる保護層を順次設けた感熱記録
シートにおいて、感熱記録層の接着剤が疎水性高分子エ
マルジョンと、水可溶性樹脂の混合物よりなり、かつ疎
水性高分子エマルジョンと、水可溶性樹脂の配合比を
1:4〜4:1の範囲に特定した感熱記録シートであ
り、さらに該感熱記録シートを加熱発色させた後、水洗
することによって、非画像部を透明化するところに特徴
を有するものである。
【0006】一般に、感熱記録層は感熱発色系材料の他
に接着剤が含有されてなるが、接着剤として水性高分子
エマルジョンを用いた場合には、加熱印字部および非印
字部ともに耐水性に優れ、かつ支持体と感熱記録層との
密着性が強く、印字部および非印字部ともに水洗により
容易に記録層の離脱は起こらない。一方、接着剤として
水可溶性樹脂を用いた場合には、加熱印字部、非印字部
とも耐水性が劣り、さらに透明支持体(通常、合成樹脂
からなる)と記録層との密着性が悪く、水洗により感熱
記録層が支持体より容易に離脱する。
【0007】本発明者等は、水洗により非印字部の記録
層は支持体より容易に離脱するが、加熱により印字画像
の形成された部分は離脱せずに透明支持体上に残存する
透明感熱記録シートを得るために鋭意研究した。その結
果、接着剤として疎水性高分子エマルジョンと、水可溶
性樹脂とを特定の比率範囲での混合せしめたものを使用
すると、加熱印字部の発色濃度が高く、かつ発色印字後
の感熱記録シートを水洗することにより、印字部分はそ
のまま定着され、非印字部分の記録層は支持体より容易
に溶出されて非印字部分の透明性が極めて高い感熱記録
シートが得られることを見出し、本発明を完成させたの
である。
【0008】即ち、本発明は感熱記録層中に含まれる接
着剤として、疎水性高分子エマルジョンと水可溶性樹脂
を使用し、かつその配合割合を1:4〜4:1、より好
ましくは1:2.5〜2.5:1の範囲に特定すること
により、印字画像濃度が極めて高く、かつ加熱印字後、
記録層面を水洗することにより、印字部分はそのまま定
着し、他方非印字部分の記録層は容易に水中に溶脱して
いき、本発明が所望とする極めて透明性の高い感熱記録
シートが得られるのである。因みに、疎水性高分子エマ
ルジョンを上記範囲以上の割合で使用すると、水洗効果
が低下し、非印字部分の記録層が支持体上に残存し透明
性が劣るようになる。一方、水可溶性樹脂を上記範囲を
超えて使用した場合には、水洗により印字画像部分も水
中に溶出し易くなり、印字画像濃度が低下し好ましくな
い。
【0009】なお、このような作用効果が得られる理由
については定かではないが、記録層の加熱印字により、
印字部分の水溶性接着剤についてなにか化学的変化が起
こり、その部分を水不溶性化したものと推定される。
【0010】本発明において、感熱記録層に使用される
疎水性高分子エマルジョンの具体例としては、例えばス
チレン−ブタジエン系、酢酸ビニル−エチレン系、エチ
レン−塩化ビニル系、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニ
ル系、塩化ビニル系、アクリル系等の高分子エマルジョ
ンが挙げられる。一方、水可溶性樹脂としては、穀物澱
粉、α化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化
澱粉等の澱粉類、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等の
プロティン類、メチルセルロース、エチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等のセルロース類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラ
ビアゴム等の多糖類の如き水溶性天然高分子化合物、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合体等の
如き水溶性合成高分子化合物等が挙げられる。
【0011】なお、上記で特定される疎水性高分子エマ
ルジョンと水可溶性樹脂の記録層塗被液としての全配合
量は、本発明の所望の効果を損なわない範囲で適宜調節
されるものであるが、一般的には、全固形分に対し、5
〜40重量%、好ましくは10〜35重量%程度で調節
するのが望ましい。
【0012】次に、本発明で使用される無色および淡色
の塩基性染料としては、下記のものが例示される。3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3
−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5
−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフ
タリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(2−フェニルインドール−3−イル)−6−ジメチル
アミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3
−(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチルア
ミノフタリド、
【0013】3−〔4−(ジエチルアミノ)−2−エト
キシフェニル〕−3−(2−メチル−1−オクチル−3
−インドリル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(2
−メチル−1−オクチル−3−インドリル)−4−アザ
フタリド等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビス
−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N
−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−
トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメ
タン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染
料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル
−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジ
ナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−メチル−ナフト(6′−メトキシベンゾ)スピ
ロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等の
スピロ系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ロ
ーダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン
(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染料、
3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−
トルイジノ)−7−メチルフルオラン、
【0014】3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル
−N−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−(N−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N−クロロエチ
ル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6
−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カ
ルボメトキシフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、
【0015】3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチ
ル−7−(p−ブチルフェニルアミノ)フルオラン、3
−(N−メチル−N−n−アミルアミノ)−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
N−n−アミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルア
ミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−メチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−β−エ
チルヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン等のフルオラン系染料等が挙げられる。勿
論、これらの染料に限定されるものではなく、二種以上
の染料の併用も可能である。
【0016】上記の塩基性染料と組合せて用いる顕色剤
については、例えば感圧複写紙や感熱記録紙の分野で公
知となっている下記の如き物質が例示される。4−tert
−ブチルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトー
ル、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチルフェ
ノール、4,4′−sec −ブチリデンフェノール、4−
フェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキシ−ジフェ
ニルメタン、4,4′−イソプロピリデンジフェノー
ル、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘキシリデンジ
フェノール、4、4′−ジヒドロキシジフェニルサルフ
ァイド、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−3−
メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、
【0017】4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒド
ロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ
安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4
−ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ
安息香酸ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、
4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息
香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、
4−ヒドロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロ
キシ安息香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸p−
クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸p−メトキシ
ベンジル、
【0018】ノボラック型フェノール樹脂、フェノール
重合体等のフェノール性化合物;安息香酸、p−tert−
ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、
3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプ
ロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−
ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フ
ェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等の
芳香族カルボン酸;これらの芳香族カルボン酸と例えば
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の
有機酸性物質等が挙げられる。勿論、これらの呈色剤も
必要に応じて二種以上を併用することも可能である。
【0019】塩基性染料と顕色剤は、所望の発色が得ら
れるように適宜選択して使用される。また、塩基性染料
と顕色剤の混合比率は、染料100重量部に対して顕色
剤が50〜600重量部、好ましくは100〜400重
量部程度に調節するとよい。さらに、塗液組成物中には
本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、消泡剤、濡れ
剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、増感剤、顔料
等を適宜添加することができる。
【0020】かくして得られた感熱記録層用塗被液を支
持体に塗被する方法としては、特に限定するものではな
く、例えばバーコータ、エアーナイフコータ、ロッドブ
レードコータ、ピュアブレードコータ、ショートドゥエ
ルコータ、リップコータ等の一般に公知、公用の装置を
用いて塗被することができる。また、上記塗被液の塗被
量は特に限定されるものではないが、乾燥後の重量で1
〜30g/m2 、好ましくは2〜25g/m2 程度の範
囲で調節される。
【0021】なお、透明支持体としては、主にプラスチ
ックフィルムが使用される。具体例としては、例えばポ
リエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ナイロン等の透明フィルムが例
示される。勿論これらの透明フィルムは色付きであって
も良い。
【0022】また、感熱記録層上には保護層を設けるこ
とにより、特にサーマルヘッドによる加熱方式の場合、
スティッキングやカス付着防止に効果があり、さらに白
色部のかぶり現象や褪色等が起こり難い感熱記録用シー
トを得ることができるので、特に好ましい実施態様であ
る。この場合の保護層は、接着剤、滑剤、顔料等から構
成される。接着剤としては、水可溶性高分子が使用され
る。具体例としては、穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉、
エーテル化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、各種の鹸
化度を有するポリビニルアルコール、そのアセトアセチ
ル基変性、カルボキシル基変性、シリコン変性等の変性
ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリオレフィン
系樹脂等が挙げられる。なお、保護層の塗被量は乾燥重
量で0.5〜10g/m2 、好ましくは1〜7g/m2
程度の範囲で調節される。また、塗被方式は前記感熱記
録層の形成の場合と同様の方法が適宜使用される。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない、
なお特に断らない限り、例中の部および%は、それぞれ
重量部および重量%を示す。
【0024】実施例1 (A液調製)3−(N−エチル−N−イソアミルアミ
ノ)−6−メチル−7−フェニルフルオラン10部、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン20部、
メチルセルロース5%水溶液15部、水30部をサンド
グラインダーで平均粒子径が1μmとなるまで粉砕し
た。
【0025】(B液調製)4,4′−イソプロピリデン
ジフェノール20部、メチルセルロース5%水溶液10
部、水20部をサンドグラインダーで平均粒子径が1.
5μmとなるまで粉砕した。
【0026】(感熱記録層の形成)A液50部、B液5
0部、15%ポリビニルアルコール水溶液(商品名:P
VA−105/クラレ社製)60部、塩化ビニル系エマ
ルジョン(商品名:ビニブラン200C/日信化学工業
社製)の45%水分散液20部、微粒子状無水シリカ
(商品名:ミズカシールP−527/水沢化学社製)1
0部、水10部を混合攪拌し感熱記録層用塗被液を調製
した。この塗被液を厚さ100μmの透明ポリエチレン
フタレートフィルム(商品名:エステルフィルムA−7
300/東洋紡社製)上に乾燥重量が5g/m2 となる
ようにワイヤーバーで塗被し、45℃のドライヤーで6
0秒間乾燥して感熱記録層を形成した。
【0027】(保護層の形成)上記の感熱記録層上に、
下記組成よりなる塗被液を乾燥後の塗被量が3g/m 2
となるように塗被し、45℃のドライヤーで120秒間
乾燥し、保護層を有する感熱記録シートを得た。 保護層用塗被液:アセトアセチル変性ポリビニルアルコ
ール(商品名:Z−200/日本合成化学社製)の10
%水溶液40部、カオリンの60%水分散液8部、ステ
アリン酸亜鉛の30%水分散液2部、水10部。
【0028】実施例2 実施例1において、感熱記録層用塗被液中の塩化ビニル
系エマルジョン(商品名:ビニブラン200C)の代わ
りに、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル系エマルジョ
ン(商品名:S−850/住友化学工業社製)の50%
水分散液を使用した以外は、実施例1と同様にして感熱
記録シートを得た。
【0029】実施例3 実施例1において、基材のポリエチレンフタレートフィ
ルム(商品名:エステルフィルムA−7300)の代わ
りに、厚さ60μmの透明ポリプロピレンフィルム(商
品名:パイレンフィルムP−7264/東洋紡社製)を
使用した以外は、実施例1と同様にして感熱記録シート
を得た。
【0030】実施例4 実施例1において、保護層塗液中のアセトアセチル変性
ポリビニルアルコール(商品名:Z−200)の代わり
に、ポリビニルアルコール(商品名:PVA117/ク
ラレ社製)の10%水溶液を使用した以外は、実施例1
と同様にして感熱記録シートを得た。
【0031】実施例5 実施例1において、保護層塗被液中のアセトアセチル変
性ポリビニルアルコール(商品名:Z−200)の10
%水溶液40部の代わりに、エステル化澱粉の15%水
溶液27部を使用した以外は、実施例1と同様にして感
熱記録シートを得た。
【0032】実施例6 実施例1において、感熱記録層を乾燥重量で18g/m
2 となるようにワイヤーバーで塗被し、60℃のドライ
ヤーで90秒間乾燥した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録シートを得た。
【0033】実施例7〜12 実施例1において、感熱記録層として下記組成よりなる
塗被液を塗被、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録シートを得た。 感熱記録層用塗被液:A液50部、B液50部、表1に
示す割合の15%ポリビニルアルコール水溶液(商品
名:PVA105/クラレ社製)とスチレン−ブタジエ
ン系エマルジョン(商品名:ポリラック750/三井東
圧社製)の48%水分散液(部)、微粒子状無水シリカ
(商品名:ミズカシールP−527/水沢化学社製)1
0部、および水10部からなる。
【0034】
【表1】
【0035】比較例1 実施例1において、感熱記録層用塗液中のポリビニルア
ルコール水溶液(商品名:PVA105)を除き、塩化
ビニル系エマルジョン(商品名:ビニブラン200C)
の45%水分散液20部を40部に置換した以外は、実
施例1と同様にして感熱記録シートを得た。
【0036】比較例2 実施例1において、感熱記録用塗被液中の塩化ビニル系
エマルジョン(商品名:ビニブラン200C)を除き、
15%ポリビニルアルコール水溶液(商品名:PVA1
05)60部を120部に置換した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録シートを得た。
【0037】かくして得られた14種類の感熱記録シー
トを、6ドット/mmのサーマルヘッド(発熱抵抗体:
750Ω/ドット)を有する感熱記録評価機を用い、印
加電圧22V、印加時間4ms/line、スキャンラ
インタイム7ms/line、ヘッド入力0.36mj
/ドットの条件で画像記録を行った後、水温25℃の水
中で記録表面を軽くスポンジで5回擦過、水洗し、その
後室温で乾燥した。以下の項目について評価、測定し、
得られた結果を表2に示した。
【0038】〔透過濃度〕得られた記録像の濃度を透過
濃度計(商品名:DM−500/大日本スクリーン社
製)を用いて測定した。値が大きい程、記録濃度が高
い。
【0039】〔曇価〕(%) 水洗後の無印字部をヘイズメーター(商品名:TC−H
III/東京電色社製)を用いて測定した。値が小さい
程、透明である。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】表2の結果より明らかなように、本発明
の実施例に係る感熱記録シートは、水洗処理により非画
像部分は基材フィルム(透明)と同程度の透明性を有
し、かつ印字部の記録濃度は水洗により低下することな
く、高濃度を有し、OHP用やオーバーレイ用、あるい
は製版用等として有用な感熱記録シートであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明支持体上に無色または淡色の塩基性染
    料、顕色剤および接着剤を含有する感熱記録層を設けた
    感熱記録シートにおいて、該接着剤が疎水性高分子エマ
    ルジョンと水可溶性樹脂からなり、かつ疎水性高分子エ
    マルジョンと水可溶性樹脂の固形分配合比が1:4〜
    4:1の範囲であることを特徴とする感熱記録シート。
  2. 【請求項2】疎水性高分子エマルジョンと水可溶性樹脂
    の固形分配合比が1:2.5〜2.5:1の範囲である
    請求項1記載の感熱記録シート。
  3. 【請求項3】上記感熱記録層上に水可溶性樹脂を含有す
    る保護層を設けてなる請求項1記載の感熱記録シート。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、または請求項3記載
    の感熱記録シートを加熱印字後、水洗することを特徴と
    する感熱記録シートの記録方法。
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