JPH06275841A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH06275841A
JPH06275841A JP6502093A JP6502093A JPH06275841A JP H06275841 A JPH06275841 A JP H06275841A JP 6502093 A JP6502093 A JP 6502093A JP 6502093 A JP6502093 A JP 6502093A JP H06275841 A JPH06275841 A JP H06275841A
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region
control electrode
polarization
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JP6502093A
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Kazuhiro Hoshiba
一博 干場
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積度を向上させた不揮発性半導体記憶装置
を提供する。 【構成】 選択ゲート電極9は、強誘電体膜6および絶
縁体膜26の一部を覆っている。導電性サイドウォール
23はチャネル領域10aを覆い、ソース電極25と接
触している。チャネル領域10aは、書き込み時にはオ
フセット領域を構成するが、読み出す際にはソース4に
読み出し電圧を印加することにより、オン状態とる。 【効果】 導電性サイドウォール23下部を一種のオフ
セット領域として利用できる。また、選択ゲート電極9
およびコントロールゲート電極5が形成される領域をよ
り小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置に関するものであり、特にその集積度向上に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリとしては、強誘電体トラ
ンジスタを用いたもの、強誘電体コンデンサを用いたも
の、E2PROM等が知られている。
【0003】[強誘電体トランジスタを用いた不揮発性
メモリ41の構造]特開平2-64993公報に開示されている
強誘電体トランジスタを用いた不揮発性メモリ41を図
14に示す。不揮発性メモリ41は、P型の基板121
の表面の一部にN型のウェル領域122が形成されてい
る。ウェル領域122上の所定領域には、強誘電体材料
からなる強誘電体膜123を有している。強誘電体膜1
23上には、導電性の材料からなるゲート電極124が
形成されている。ウェル領域122中のゲート膜123
下の両側部分に高濃度のP型の不純物拡散層からなるソ
ース領域125およびドレイン領域126が形成されて
いる。なお、ウェル領域122の電極領域(高濃度のN
型の不純物拡散層)127とソース領域125とは接続
されている。
【0004】[不揮発性メモリ41の動作原理]次に、
強誘電体ゲート膜123を有する不揮発性メモリ41の
動作原理を図13の強誘電体物質のE−Pヒステリシス
ループを参照しつつ説明する。図において、縦軸は分極
Pを示し、横軸は電界Eを示す。
【0005】図14に示す不揮発性メモリ41に書込む
場合、ゲート電極124に接地電位を与え、かつNウェ
ル122に抗電圧より十分大きなプログラム電圧を印加
する。抗電圧とは、強誘電体物質の残留分極を取り除く
のに必要な電界Ecを得る為の電圧をいう。この時、ゲ
ート電極124とNウェル122間に発生する電界によ
って、強誘電体膜123は発生した電界の方向とほぼ同
じ方向に分極する(図13のR1参照)。すなわち、強
誘電体膜123は、図14Cに示すように、ゲート電極
124側がプラスに、Nウェル122側がマイナスに分
極する。
【0006】このような分極状態により、ゲート電極1
24下部の半導体表面に反転層電荷および空乏層電荷か
らなる正電荷が誘起される。残留分極が十分に大きけれ
ば、反転層が形成され、ソース領域125とドレイン領
域126とは電気的に導通する(以下オン状態とい
う)。この状態を、以下書込状態という。なお、プログ
ラム電圧が遮断されても、分極状態はほぼそのままの状
態である(図9のS1)。一方、消去させる場合、書込
時とは反対に、Nウェル122に接地電位を与え、かつ
ゲート電極124に抗電圧より十分大きなプログラム電
圧を印加する。この時、ゲート電極124とNウェル1
22間に書込時とは反対方向の電界が発生する。従っ
て、この電界によって強誘電体膜123の分極状態が反
転する(図13のP1)。すなわち、強誘電体膜123
は、図14Bに示すように、ゲート電極124側がマイ
ナスに、Nウェル122側がプラスに分極する(図13
のQ1)。
【0007】したがって、ゲート電極124下部の反転
層は消滅し、負電荷が蓄積層として形成され、ソース領
域125とドレイン領域126とは電気的に絶縁される
(以下オフ状態という)。この状態を、非書込状態とい
う。なお、プログラム電圧が遮断されても、反転した分
極状態はほぼそのままの状態である。
【0008】つぎに、不揮発性メモリ41の読み出し動
作を説明する。強誘電体膜123が書込状態であれば、
チャネル領域130はオン状態であり、ドレイン125
の電位をソース126の電位より高くすることにより、
ドレイン125とソース126間に電流が流れる。
【0009】これに対し、強誘電体膜123が非書込状
態であれば、チャネル領域130はオフ状態である。し
たがって、ドレイン125の電位をソース126の電位
より高くしても、ドレイン125とソース126間に電
流が流れない。
【0010】このように、不揮発性メモリ41は、一旦
書き込み状態とすれば、たとえゲート電極124への電
圧供給を中止しても、書き込み状態は維持される。ま
た、書き込まれているか否かは、ソース126とドレイ
ン125の間に電流が流れるか否かによって判断するこ
とができる。
【0011】[SRAMとしての不揮発性メモリ41の
動作]不揮発性メモリ41は、SRAM(スタティック
RAM)として使用される。不揮発性メモリ41を複数
組合わせた回路の等価回路15を図15に示す。図に示
すように、不揮発性メモリ41は、左右に一つずつの選
択トランジスタを設けて使用される。書き込み又は読み
出しを希望するメモリ(以下選択セルという)以外のメ
モリに書き込み又は読み出しをしてしまうことを防止す
る為である。
【0012】書き込みは、次のようにして行なわれる。
第1のワード線WL1をVcc電位にしてトランジスタ
T1をオンにし、第2のワード線WL2をVss電位
(接地電位)にしてトランジスタT2をオフにする。ま
た、不揮発性メモリ41のゲート電極をVcc/2電位
にする。さらに、ビット線BLからのデータを不揮発性
メモリ41のソース・基板に印加する。これにより、不
揮発性メモリ41はゲート・基板間にVcc/2電位が
印加されて強誘電体膜123(図14参照)が所定の分
極状態になり、データの書込みが可能になる。
【0013】一方、読出し動作に際しては、第2のワー
ド線WL2をVcc電位にしてトランジスタT2をオン
にしておき、第1のワード線WL1をVcc電位にして
トランジスタT1をオンにする。ここで、あらかじめプ
リチャージ回路PRによりビット線BL…をVcc/2
以上の電位にプリチャージしておく。これにより、不揮
発性メモリ41が書込み状態であれば電流が流れ、この
不揮発性メモリ41が接続されているビット線BLの電
位が下がる。これに対して、不揮発性メモリ41が非書
込み状態であれば電流が流れないので、この不揮発性メ
モリ41が接続されているビット線BLの電位は変わら
ない。このように、不揮発性メモリ41が書込み状態か
非書込み状態かで、ビット線BLの電位が変化する。こ
の電位変化を対応するセンスアンプSAにより検出・増
幅することでデータの読出しが可能になる。
【0014】このように、強誘電体膜を用いた不揮発性
メモリ41においては、複数組合わせて使用する場合、
誤読み出しおよび誤書込を防止するため2種類のトラン
ジスタT1,T2を設けている。
【0015】[強誘電体コンデンサを用いた不揮発性メ
モリ30の構造・動作]強誘電体コンデンサを用いた不
揮発性メモリ30を図16を用いて説明する。不揮発性
メモリ30は、スイッチングトランジスタ31と強誘電
体コンデンサ32を組合わせたものを1ユニットとして
構成されている。強誘電体コンデンサ32は、強誘電体
を電極の間に挟んだコンデンサである。
【0016】不揮発性メモリ30の書き込み、および読
み出し動作原理を図13の強誘電体のE−Pヒステリシ
スループを参照しつつ説明する。
【0017】不揮発性メモリ30に「1」を書込む場
合、強誘電体コンデンサ32の両電極間に、抗電圧以上
の負の電圧を印加する。負の電圧とは、この例において
は端子34側を正、端子35側を負とする。このような
負の電圧が印加されると、発生する電界によって強誘電
体は発生した電界の方向とほぼ同じ方向に分極する(図
13のP1)。この分極状態によって、不揮発性メモリ
30に「1」が書込状態となる。なお、プログラム電圧
が遮断されても、分極状態はほぼそのままの状態である
(図13のQ1)。
【0018】一方、不揮発性メモリ30に「0」を書込
む場合、強誘電体コンデンサ32の両電極間に、抗電圧
以上の正の電圧を印加する。正の電圧とは、この例にお
いては端子34側を負、端子35側を正とする。このよ
うな正のパルス電圧が印加されると、発生する電界によ
って、強誘電体は発生した電界の方向とほぼ同じ方向に
分極する(図13のR1)。このような分極状態によっ
て、不揮発性メモリ30に「0」が書込状態となる。な
お、プログラム電圧が遮断されても、分極状態はほぼそ
のままの状態である(図13のS1)。
【0019】読み出す場合には、強誘電体コンデンサ3
2の両端子間に正の電圧を印加し、蓄積電荷量の変化を
検出する。かりに、強誘電体コンデンサ32に「1」が
書込まれていると、強誘電体の分極状態は、S1からP
1を経由してQ1の位置まで変化する。すなわち、この
ような電圧の印加の前後で、強誘電体コンデンサ32の
電荷蓄積量の変化は、S1とQ1の差の分だけ生ずるこ
ととなる。
【0020】一方、強誘電体コンデンサ32に「0」が
書込まれていると、強誘電体の分極状態はQ1である。
したがって、上記のような電圧の印加の前後で、強誘電
体コンデンサ32の電荷蓄積量はほとんど変化しない。
このような電荷蓄積量の変化の差を利用して、不揮発性
メモリ30に「1」が書込まれているか、「0」が書込
まれているかを区別することができる。
【0021】このように、不揮発性メモリ30は、一旦
書き込み状態とすれば、たとえ強誘電体コンデンサ32
に電圧の供給を中止しても、書き込み状態は維持され
る。また、書き込まれているデータ値は、強誘電体コン
デンサ32に正の電圧を印加し、蓄積電荷量の変化を検
出することによって判断することができる。
【0022】[E2PROMメモリセル50の構造・動
作]つぎに、他の従来例として、E2PROMメモリセ
ル50を、図17を用いて説明する。不揮発性メモリ50
は、基板内に設けられたp形シリコンウエル2内にn+
形ドレイン102及びn+形ソース101が設けられて
いる。また、p形シリコンウエル2上にシリコン酸化膜
108が設けられている。さらに、シリコン酸化膜10
8上に導電体で構成されたフローティングゲート11
2、シリコン酸化膜113、制御電極114が順に設け
られている。また、ドレイン102とフローティングゲ
ート112に挟まれたシリコン酸化膜108の一部10
8aは、薄膜に(厚さ10nm程度)に形成されてい
る。
【0023】上記の不揮発性メモリ50に対する情報の
書込および消去について説明する。情報”1”を書込む
場合、制御電極114に20V程度の高電圧を印加し、
かつドレイン102に接地電位を与える。制御電極11
4とドレイン102間に発生する電界によって、ドレイ
ン102のいくつかの電子は、シリコン酸化膜の薄膜部
108aをF−Nトンネリングしてフローティングゲー
ト112内に流入する。このように電子が相当数流入す
ることによって、制御電極114下部には反転層が形成
され、チャネル領域116にチャネルが形成される(以
下オン状態という)。この状態を、書込状態という。
【0024】一方、不揮発性メモリ50に情報”0”を
記憶させる場合、フローティングゲート112に流入し
た電子をドレイン102に戻してやればよい。制御電極
114とドレイン102間に情報の書込時とは反対方向
の20V程度の電圧を印加する。これにより、書込時と
は反対方向の電界が発生し、F−N(Fowler-Nordheim)
トンネリングにより電子がドレイン102に注入され
る。このような電子の流入によって、制御電極114下
部の反転層が消滅し、チャネル領域116のチャネルが
カットされる(以下オフ状態という)。この状態を、非
書込状態という。次に、不揮発性メモリ50における情
報の読み出し動作を説明する。もし、書込状態であれ
ば、制御電極114下部には反転層が形成され、チャネ
ル領域116にチャネルが形成されている。したがっ
て、ドレイン102の電位をソース101の電位より高
くすることにより、ドレイン102とソース101間に
電流が流れる。
【0025】これに対し、非書込状態であれば、制御電
極114下部の反転層が消滅し、チャネル領域116の
チャネルがカットされている。したがって、ドレイン1
02の電位をソース101の電位より高くしても、ドレ
イン102とソース101間に電流が流れない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような不揮発性メモリ30、41、50においては、次の
ような問題があった。
【0027】図16に示す不揮発性メモリ30において
は、強誘電体コンデンサ32に正の電圧を印加し、蓄積
電荷量の変化を検出することにより、読み出しを行な
う。すなわち、いわゆる破壊読み出しで読み出しを行な
う。したがって、強誘電体コンデンサ32に「1」が書
込まれていた場合、読み取り後、再度「0」を書込む必
要があり、動作が複雑となる。
【0028】また、図17に示す不揮発性メモリ50に
おいては、シリコン酸化膜の薄膜部108aから電子を
F−Nトンネリングさせることにより、書込を行う。し
かし、書込には相当数の電子を移動させる必要があり、
狭い領域である薄膜部108aを通路として、相当数の
電子を移動させるには、時間がかかる。したがって、書
込速度が低速である(消去時も同様である)。さらに、
F−Nトンネリングさせる際に、電界ストレスによる疲
労により、薄膜部108aが損傷し、書き換え可能な回
数を制限する。
【0029】また、図14に示す不揮発性メモリ41に
おいては、誤書込、誤読み出し防止のため、1セルにつ
き2つの選択トランジスタが必要であった。したがっ
て、セル面積の縮小化に限界があった。
【0030】この発明は、上記のような問題点を解決
し、非破壊読み出しが可能な為読み取り後再書込が不要
で、書込動作が高速かつ書き換え可能な回数も多く、さ
らにセル面積を縮小することができ、集積度を向上させ
た強誘電体不揮発性メモリを提供することを目的とす
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる不揮発
性半導体記憶装置は、第1領域、第1領域に隣接して順
次形成された第1,第2,第3の電路形成可能領域、第
3の電路形成可能領域に隣接して形成された第2領域、
少なくとも第2の電路形成可能領域を覆う強誘電体膜、
強誘電体膜を介して第2の電路形成可能領域上に設けら
れた分極用制御電極、第3の電路形成可能領域上に設け
られる電路形成用制御電極であって、分極用制御電極の
一部を覆うとともに、分極用制御電極および第3の電路
形成可能領域と絶縁状態で設けられた電路形成用制御電
極、第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能
領域および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御
電極の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、を備えた
ことを特徴とする。
【0032】請求項2にかかる不揮発性半導体記憶装置
は、第1領域、第1領域に隣接して順次形成された第
1,第2,第3の電路形成可能領域、第3の電路形成可
能領域に隣接して形成された第2領域、第3の電路形成
可能領域上に設けられた電路形成用制御電極、少なくと
も第2の電路形成可能領域を覆うとともに、電路形成用
制御電極の一部を覆う強誘電体膜、電路形成用制御電極
と絶縁状態で電路形成用制御電極の一部を覆うととも
に、強誘電体膜を介して第2の電路形成可能領域上に設
けられた分極用制御電極、第1の電路形成可能領域上
に、第1の電路形成可能領域および分極用制御電極とは
絶縁状態で、分極用制御電極の側壁に隣接して設けられ
た導電性側壁、を備えたことを特徴とする。
【0033】請求項3にかかる不揮発性半導体記憶装置
の製造方法においては、半導体基板の第1導電型領域表
面の1部に強誘電体膜および分極用制御電極を形成する
工程、分極用制御電極の下部の第1導電型領域表面を第
2の電路形成可能領域として、第2の電路形成可能領域
に隣接する2つの第1導電型領域を、第1および第3の
電路形成可能領域として、前記第3の電路形成可能領域
上に、分極用制御電極および第3の電路形成可能領域と
絶縁状態で、分極用制御電極の一部を覆う電路形成用制
御電極を形成する工程、前記第1の電路形成可能領域上
の分極用制御電極の側壁に、第1の電路形成可能領域お
よび分極用制御電極と絶縁状態で、導電性側壁を形成す
る工程、前記第3の電路形成可能領域に隣接する第1導
電型領域内に第2導電型の第1領域、および前記第1の
電路形成可能領域に隣接する第1導電型領域内に第2導
電型の第2領域を形成する工程、を備えたことを特徴と
する。
【0034】請求項4にかかる不揮発性半導体記憶装置
の製造方法においては、半導体基板の第1導電型領域表
面の1部に電路形成用制御電極を形成する工程、電路形
成用制御電極の下部の第1導電型領域表面を第3の電路
形成可能領域として、第3の電路形成可能領域に隣接す
る第1導電型領域のうち一方の第1導電型領域を第2の
電路形成可能領域として、第2の電路形成可能領域の上
に強誘電体膜を形成する工程、前記強誘電体膜を介して
第2の電路形成可能領域の上に設けられた分極用制御電
極であって、電路形成用制御電極の一部を覆う分極用制
御電極を形成する工程、前記第2の電路形成可能領域を
挟んで第3の電路形成可能領域と対抗する第1導電型領
域を第1の電路形成可能領域として、第1の電路形成可
能領域および分極用制御電極とは絶縁状態で、第1の電
路形成可能領域上の分極用制御電極の側壁に導電性側壁
を形成する工程、前記第3の電路形成可能領域に隣接す
る第1導電型領域内に第2導電型の第1領域、および前
記第1の電路形成可能領域に隣接する第1導電型領域内
に第2導電型の第2領域を形成する工程、を備えたこと
を特徴とする。
【0035】請求項5にかかる不揮発性半導体記憶装置
の使用方法においては、ソース、ソースに隣接して順次
形成された第1,第2,第3の電路形成可能領域、第3
の電路形成可能領域に隣接して形成されたドレイン、少
なくとも第2の電路形成可能領域を覆う強誘電体膜、強
誘電体膜上に設けられた分極用制御電極、第3の電路形
成可能領域上に設けられた電路形成用制御電極であっ
て、分極用制御電極の一部を覆うとともに分極用制御電
極と絶縁して設けられた電路形成用制御電極、第1の電
路形成可能領域上に、第1の電路形成可能領域および分
極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御電極の側壁に
隣接して設けられた導電性側壁、を備えた不揮発性メモ
リをマトリックス状に配置し、同一行に配置された不揮
発性メモリのドレインを接続するドレインラインを各行
ごとに設け、同一列に配置された不揮発性メモリの分極
用制御電極を接続するメモリゲートラインを各列ごとに
設け、同一列に配置された不揮発性メモリの電路形成用
制御電極を接続する選択ゲートラインを各列ごとに設
け、全ての不揮発性メモリのソースを接続するソースラ
インを設け、書き込む場合には、書き込み予定のメモリ
のメモリゲートラインに分極電圧を印加するとともに、
書き込みを防止したいメモリのドレインラインに電圧を
印加することにより、書き込みを防止したいメモリの強
誘電体膜に分極電圧を印加しないようにし、読み出す場
合には、読み出し予定のメモリのメモリゲートラインに
センス電圧を印加し、読み出し予定の選択ゲートライン
に電路形成電圧を印加するとともに、ソースラインに読
み出し電圧を印加し、読み出し予定のドレインラインに
電流が流れるか否かを読み取ることを特徴とする。
【0036】請求項6にかかる不揮発性半導体記憶装置
の使用方法においては、ソース、ソースに隣接して順次
形成された第1,第2,第3の電路形成可能領域、第3
の電路形成可能領域に隣接して形成されたドレイン、第
3の電路形成可能領域上に設けられた電路形成用制御電
極、少なくとも第2の電路形成可能領域を覆うととも
に、電路形成用制御電極の一部を覆う強誘電体膜、強誘
電体膜上に設けられており、少なくとも第2の電路形成
可能領域を覆うとともに、電路形成用制御電極と絶縁状
態で、電路形成用制御電極の一部を覆う分極用制御電
極、第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能
領域および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御
電極の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、を備えた
不揮発性メモリをマトリックス状に配置し、同一行に配
置された不揮発性メモリのドレインを接続するドレイン
ラインを各行ごとに設け、同一列に配置された不揮発性
メモリの分極用制御電極を接続するメモリゲートライン
を各列ごとに設け、同一列に配置された不揮発性メモリ
の電路形成用制御電極を接続する選択ゲートラインを各
列ごとに設け、全ての不揮発性メモリのソースを接続す
るソースラインを設け、書き込む場合には、書き込み予
定のメモリのメモリゲートラインに分極電圧を印加する
とともに、書き込みを防止したいメモリのドレインライ
ンに電圧を印加することにより、書き込みを防止したい
メモリの強誘電体膜に分極電圧を印加しないようにし、
読み出す場合には、読み出し予定のメモリのメモリゲー
トラインにセンス電圧を印加し、読み出し予定の選択ゲ
ートラインに電路形成電圧を印加するとともに、ソース
ラインに読み出し電圧を印加し、読み出し予定のドレイ
ンラインに電流が流れるか否かを読み取ることを特徴と
する。
【0037】
【作用】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4にか
かる不揮発性半導体記憶装置または、その製造方法にお
いては、電路形成用制御電極または分極用制御電極は、
たがいに絶縁状態で、一方が他方の一部を覆っている。
したがって、分極用制御電極が形成される領域と電路形
成用制御電極が形成される領域の合計寸法をアライメン
ト許容度および加工精度により決定される最小寸法よ
り、小さくすることができる。
【0038】また、導電性側壁が、第1の電路形成可能
領域上に、第1の電路形成可能領域および分極用制御電
極とは絶縁状態で、分極用制御電極の側壁の側壁に隣接
して設けられている。したがって、第1の電路形成可能
領域の領域長の制御が容易である。また、導電性側壁に
電圧を印加することより、第1の電路形成可能領域の導
通状態を変化させることができ、1セルにつき1つの選
択トランジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置を構成
することができる。
【0039】請求項5、請求項6の不揮発性半導体記憶
装置の使用方法においては、書き込む場合には、書き込
み予定のメモリのメモリゲートラインに分極電圧を印加
するとともに、書き込みを防止したいメモリのドレイン
ラインに電圧を印加することにより、書き込みを防止し
たいメモリの強誘電体膜に分極電圧を印加しないように
し、読み出す場合には、読み出し予定のメモリのメモリ
ゲートラインにセンス電圧を印加し、読み出し予定の選
択ゲートラインに電路形成電圧を印加するとともに、ソ
ースラインに読み出し電圧を印加し、読み出し予定のド
レインラインに電流が流れるか否かを読み取る。
【0040】したがって、前記不揮発性メモリをマトリ
ックス状に接続しても、誤書き込み、誤読み出しを防止
できる。
【0041】
【実施例】[強誘電体不揮発性メモリ1の構造]本発明
の一実施例を図面に基づいて説明する。まず、図1に、
本発明の一実施例による強誘電体不揮発性メモリ1を示
す。強誘電体不揮発性メモリ1は、図に示すように、P
ウェル2内に、第1領域であるソース4、および第2領
域であるドレイン3が形成されている。ドレイン3、ソ
ース4ともn+層である。ドレイン3、ソース4の間に
は、第1の電路形成可能領域であるチャネル領域10
a、第2の電路形成可能領域であるチャネル領域10
b、および第3の電路形成可能領域であるチャネル領域
10cが形成されている。
【0042】チャネル領域10bは、比誘電率の高い物
質で構成された絶縁体膜26で覆われている。本実施例
においては、絶縁体膜26はSrTiO3で構成した。
さらに、絶縁体膜26は、強誘電体材料であるPZTか
らなる強誘電体膜6で覆われている。強誘電体膜6の上
部には、分極用制御電極であるコントロールゲート電極
5が設けられている。
【0043】チャネル領域10cは、絶縁膜(シリコン
酸化膜)8で覆われている。絶縁膜8の上には電路形成
用制御電極である選択ゲート電極9が設けられている。
絶縁膜8および選択ゲート電極9はコントロールゲート
電極5の一部も覆うように形成されている。なお、選択
ゲート電極9とコントロールゲート電極5とは、絶縁膜
8によって絶縁されている。
【0044】チャネル領域10aの上部には、絶縁膜
(シリコン酸化膜)18を介して、導電性側壁である導
電性サイドウォール23が設けられている。なお、コン
トロールゲート電極5と導電性サイドウォール23は、
図に示すように隣接している。コントロールゲート電極
5、および選択ゲート電極9の上部には、シリコン酸化
膜7が形成されている。
【0045】導電性サイドウォール23は、第1領域用
の電極であるソース電極25と接触している。なお、絶
縁膜18は、コントロールゲート電極5の側面にも形成
されており、絶縁膜18によってコントロールゲート電
極5とソース電極25は絶縁状態である。ソース電極2
5、コントロールゲート電極5、および選択ゲート電極
9は、保護膜である層間膜24で覆われている。層間膜
24上には、アルミニウム膜であるビットライン29が
設けられており、マトリックス接続に必要な各ドレイン
3を接続する。
【0046】[強誘電体不揮発性メモリ1の動作原理]
強誘電体不揮発性メモリ1の書き込み、および消去動作
原理を説明する。強誘電体不揮発性メモリ1に書込む場
合、Pウェル2に接地電位を与え、かつコントロールゲ
ート電極5に抗電圧より十分大きなプログラム電圧を印
加する。この時、コントロールゲート電極5とPウェル
2間に発生する電界によって、強誘電体膜6は図2Bに
示すように分極する(以下マイナス方向の分極とい
う)。これにより、コントロールゲート電極5下部のチ
ャネル領域10bは導通状態(以下オン状態という)と
なる。この状態を以下書込み状態という。なお、プログ
ラム電圧が遮断されても、分極状態は、ほぼそのままの
状態である。このように、強誘電体膜6をマイナス方向
に分極させる電圧であって、プログラム電圧が遮断され
ても、分極状態がほぼそのままの状態のまま保持される
ような電圧を分極電圧という。
【0047】一方、消去させる場合には、書込時とは反
対に、コントロールゲート電極5に接地電位を与え、か
つPウェル2に抗電圧より十分大きなプログラム電圧を
印加する。この時、コントロールゲート電極5とPウェ
ル2間に、書込時とは反対方向の電界が発生する。従っ
て、この電界によって強誘電体膜6が図2Dに示すよう
に分極する(以下プラス方向の分極という)。これによ
り、コントロールゲート電極5下部のチャネル領域10
bは非導通状態(以下オフ状態という)となる。なお、
プログラム電圧が遮断されても、反転した分極状態は維
持される。
【0048】つぎに、強誘電体不揮発性メモリ1の読み
出し動作を説明する。選択ゲート電極9に、しきい値を
越える電圧を印加する。なお、本明細書においては、電
路形成用制御電極下部の電路形成可能領域に電路を形成
できる電圧を電路形成電圧という。また、ソース電極2
5にPウェル2より高い読み出し電圧を印加し、Pウェ
ル2およびドレイン3には、接地電圧を印加する。コン
トロールゲート電極5には、センス電圧を印加する。
【0049】なお、センス電圧とは、強誘電体膜6がプ
ラス方向に分極している場合のしきい値電圧と強誘電体
膜6がマイナス方向に分極している場合のしきい値電圧
の中間の値である。
【0050】選択ゲート電極9に、しきい値を越える電
圧を印加することにより、選択ゲート電極9の下部のチ
ャネル領域10cはオン状態となる。また、ソース電極
25に印加された読み出し電圧により、導電性サイドウ
ォール23の下部のチャネル領域10aがオン状態とな
る。
【0051】ここで、コントロールゲート電極5にはセ
ンス電圧が印加されているので、強誘電体膜6がマイナ
ス方向に分極していれば(図2B参照)、コントロール
ゲート電極5下部のチャネル領域10bは、オン状態と
なる。すなわち、チャネル領域10a,10b,10cす
べてがオン状態となる。ここで、ソース4の電位はドレ
イン3の電位より高いので、ソース4とドレイン3間に
電流が流れる。
【0052】このように、ソース4に印加された読み出
し電圧は、チャネル領域10aをオン状態とするととも
に、書き込み状態の有無を調べる検出電圧として機能す
る。これに対し、強誘電体膜6が、プラス方向に分極し
ていると(図2D参照)、チャネル領域10bはオフ状
態である。したがって、ソース4の電位をドレイン3の
電位より高くしても、ソース4とドレイン3間には電流
が流れない。
【0053】このように、強誘電体不揮発性メモリ1
は、一旦書き込み状態とすれば、たとえコントロールゲ
ート電極5に電圧の供給を中止しても、書き込み状態は
維持される。また、書き込まれているか否かは、チャネ
ル領域10cをオン状態するとともに、ソース電極25
に読み出し電圧を印加することにより、チャネル領域1
0aをオン状態とする。さらに、コントロールゲート電
極5にセンス電圧を印加することにより、ソース4とド
レイン3の間に電流が流れるか否かによって判断するこ
とができる。
【0054】消去の場合は、Pウェル2にコントロール
ゲート電極5より高い電位を印加する。これにより、強
誘電体膜6の分極状態が反転し、書き込み状態を解除で
きる。
【0055】[マトリックス状に接続された強誘電体不
揮発性メモリ1の動作]上記、強誘電体不揮発性メモリ
1は、マトリックス状に接続されて使用される。強誘電
体不揮発性メモリ1を複数組合わせたマトリックス回路
の等価回路21を図4Aに示す。ここで、図に示すよう
にマトリックス状に組合わせた場合、行方向、列方向に
各コントロールゲート電極5、選択ゲート電極9、ドレ
イン3が各々接続されており、さらに、全てのソース4
が接続されている。したがって、非選択セルに書き込
み、または、読み出しをしてしまうおそれがある。そこ
で、等価回路21においては、次に述べるようにして、
確実に選択セルと非選択セルを区別できるようにしてい
る。
【0056】図4Bに、セルC11を選択セルとする場
合に、書き込み時および読み出し時に印加する電圧の一
例を示す。
【0057】なお、本実施例においては、セルC11と
セルC12が同一列に配置されているとし、セルC1
1,C13が同一行に配置されているものとする。
【0058】また、本実施例においては、ビットライン
(BLn、BLn+1)が、ドレインラインを構成し、
ワードライン(WL2n、WL2n+1)がメモリゲー
トラインを構成し、ワードライン(WL1n、WL1n
+1)が選択ゲートラインを構成し、ソースラインSL
がソースラインを構成する。
【0059】まず書き込む場合には、一括消去を行い分
極の向きを非書込状態としておく。つぎに、ワードライ
ンWL1nに電路形成電圧としてVcc、ワードライン
WL,WL2nに分極電圧としてVcc、ビットライン
BLn+1に書き込み禁止電圧としてVcc、その他に
は、0Vを印加する。これにより、図2Aに示すよう
に、選択セルC11については、コントロールゲート電
極5および選択ゲート電極9に、ソース4およびドレイ
ン3の電位よりVccだけ高い電位が与えられる。した
がって、コントロールゲート電極5とPウェル2間に電
界が発生し、強誘電体膜6は、マイナス方向(図2B参
照)に分極する。
【0060】一方、非選択セルであるセルC12につい
て見てみると、ワードラインWL1nにVccを印加す
ることにより、図2Cに示すように、選択ゲート電極9
にVccが印加される。したがって、チャネル領域10
cはオン状態となる。ここで、ドレイン3には書き込み
禁止電圧としてVccが印加されており、さらにコント
ロールゲート電極5にVccが印加されていることか
ら、チャネル領域10bにVccが転送される。このた
め、コントロールゲート電極5にVccが印加されてい
ても、コントロールゲート電極5とPウェル2間に電位
差が生じない。したがって、強誘電体膜6は分極せず、
書き込み状態となることはない。
【0061】なお、書き込みを防止する為、ビットライ
ンBLn+1に印加されている書き込み禁止電圧Vcc
(図4参照)については、セルC11〜C14のチャネ
ル領域10aがオフ状態であるので、コントロールゲー
ト電極5下のチャネル領域10bにおいても保持され
る。
【0062】読み出しについては、次のようにして行
う。図4Bに示すように、ワードラインWL1nにVc
c(電路形成電圧)、ソースラインSLにVcc(読み
出し電圧)、コントロールゲート電極5に0V(センス
電圧)、その他は0Vを印加し、ビットラインBLnに
センスアンプを接続する。
【0063】選択セルC11については、ソースライン
SLに読み出し電圧としてVccを印加することによ
り、図3Aに示すようにチャネル領域10aがオン状態
となる。また、ワードラインWL1nにVccを印加す
ることにより、選択ゲート電極9にVccが印加され、
チャネル領域10cはオン状態となる。ここで、強誘電
体膜6がマイナス方向に分極していると(図2B参
照)、チャネル領域10bはオン状態となる。すなわ
ち、チャネル領域10a、10b、10cともオン状態
となる。したがって、ソースラインSLとビットライン
BLnに電流が流れ、この電流をセンスアンプで検出す
ることができる。
【0064】これに対して、強誘電体膜6がプラス方向
に分極していると(図2D参照)、図3Bに示すように
チャネル領域10bがオフ状態である。したがって、チ
ャネル領域10a、およびチャネル領域10cがオン状
態であっても、ソースラインSLとビットラインBLn
間に電流が流れない。
【0065】非選択セルC12については、仮にチャネ
ル領域10a、10b、10c全てがオン状態であった
としても、センスアンプを接続しているのは、ビットラ
インBLnであるから、誤って読み出されることはな
い。なおビットラインBLn+1をオープンとしても、
同様である。
【0066】その他の非選択セルC13、C14につい
て見てみると、ワードラインWL2nに0Vが印加され
ていることから、チャネル領域10cは、ともにオフ状
態である。したがって、ソースラインSLとビットライ
ンBLn間、ソースラインSLとビットラインBLn+
1間に電流が流れない。
【0067】このように、強誘電体不揮発性メモリ1を
マトリックス状に接続した場合でも、図4Bに示すよう
な電圧を印加することにより、選択セルのみに書き込む
こと、および読み出すことが可能となる。
【0068】なお、消去の際は、ワードラインWL2
n,WL2n+1に−Vccを、その他には0Vを印加
する。これにより、強誘電体膜6の分極状態が反転し、
一括消去可能となる。
【0069】以上述べたように、強誘電体不揮発性メモ
リ1においては、ソース電極25と接触状態で導電性サ
イドウォール23を設けている。導電性サイドウォール
23下部のチャネル領域10aは、書き込み時にはオフ
セット領域として機能する。一方、読み出す際には、ソ
ース電極25に読み出し電圧を印加することにより、チ
ャネル領域10aをオン状態とできるとともに、この電
圧を書き込み状態の有無を調べる検出電圧として利用す
ることができる。
【0070】[強誘電体不揮発性メモリ1の製造方法]
つぎに、強誘電体不揮発性メモリ1の製造方法を説明す
る。まず、図5A(平面図)に示すように、LOCOS
法によりフィールド酸化層101を形成し、素子分離を
行う。図5Bは、図5AのI−I断面であり、素子分離
領域の断面図である。素子分離領域は、フィールド酸化
層101が基板表面から突出するように形成されてい
る。
【0071】次に、全面にSrTiO3(チタン酸スト
ロンチウム)からなる絶縁体層56をスパッタリング法
により形成する。さらに、その上に、PZTから成る強
誘電体層66をスパッタリング法により形成した後、熱
処理を行う。なお強誘電体層66の形成はMOCVD
法,Sol−Gel(ゾルゲル)法等を用いてもよい。
絶縁体層56の上に強誘電体層66を形成した状態を図
5Cに示す。
【0072】その後、ポリサイドを堆積し、フォトレジ
ストによるパターンを形成した後、エッチングにより、
不要部分を取り除き、絶縁体膜26、強誘電体膜6およ
びコントロールゲート電極5を形成する(図5E)。な
お、図5Eは、図5Dの線X−Xにおける断面図であ
る。
【0073】つぎに、15nmのシリコン酸化膜を酸化
形成した後、その上に、化学気相成長(CVD)法を用
いてポリサイドを堆積し、フォトレジストによるパター
ンを形成した後、エッチングにより、不要部分を取り除
く。これにより、図6Aに示すように、絶縁膜8および
選択ゲート電極9が形成される。
【0074】つぎに、図6Bに示す様に、全面に、15
nmの絶縁膜18(SiO2)を希釈酸化により形成
し、その上に、CVD法を用いてポリサイド層33を形
成する。この状態から、リアクティブイオンエッチング
(RIE)を用いた異方性エッチングにより、図6Cに
示すように導電性サイドウォール22a、22b、22
c、23が残るようにエッチバックを行う。
【0075】つぎに、図7Aに示すように、導電性サイ
ドウォール23をレジスト27によって覆い、エッチン
グを行って導電性サイドウォール22a、22b、22
cを取り除く。レジストを取り除いた後、イオン注入を
行って、熱処理し、図7Bに示すように、n+層を形成
する。
【0076】その後、CVD法を用いて15nmのシリ
コン酸化膜7を形成する。ソース4領域を露出するため
の開口を形成し、その上に、全面にポリサイドをデポジ
ションした後、パターニングしてソース電極25を形成
する(図1参照)。
【0077】[強誘電体不揮発性メモリ81の説明]図
8に、他の実施例である強誘電体不揮発性メモリ81を
示す。強誘電体不揮発性メモリ81においては、コント
ロールゲート電極5が選択ゲート電極9の1部を覆う様
に構成される点で、強誘電体不揮発性メモリ1と異な
る。これ以外の構造は、強誘電体不揮発性メモリ1と異
なるところはないので、説明は省略する。
【0078】強誘電体不揮発性メモリ81の書き込み、
読み出しおよび消去動作原理についても、強誘電体不揮
発性メモリ1と同様なので説明は省略する。
【0079】[強誘電体不揮発性メモリ81の製造方
法]つぎに、強誘電体不揮発性メモリ81の製造方法を
説明する。強誘電体不揮発性メモリ1の場合と同様に、
図9A〜Bに示すように、LOCOS法によりフィール
ド酸化層101を形成し、素子分離を行う。
【0080】次に、図9Cに示すように、15nmのシ
リコン酸化膜81を酸化形成する。その上にポリサイド
を成膜し、フォトレジストによるパターンを形成した
後、エッチングにより、不要部分を取り除く。これによ
り、絶縁膜8および選択ゲート電極9が形成される(図
9D、E)。なお、図9Eは、図9Dの線X−Xにおけ
る断面図である。
【0081】つぎに、全面にSrTiO3(チタン酸ス
トロンチウム)からなる絶縁体層56をスパッタリング
法により形成する。さらに、その上に、PZTから成る
強誘電体層66をスパッタリング法により形成した後、
熱処理を数時間行う。なお強誘電体層66の形成方法は
強誘電体不揮発性メモリ1と同様、MOCVD法,So
l−Gel法等を用いてもよい。絶縁体層56の上に強
誘電体層66を形成した状態を図9Fに示す。
【0082】その後、図10Aに示すように、ポリサイ
ド57を堆積させる。この状態から、選択ゲート電極9
の一部を覆うように、フォトレジストによるパターンを
形成した後、エッチングにより不要部分を取り除き、図
10B、Cに示すように、絶縁体膜26、強誘電体膜6
およびコントロールゲート電極5を形成する。なお、図
10Cは、図10Bの線X−Xにおける断面図である。
【0083】つぎに、図10Dに示す様に、全面に、1
5nmの絶縁膜18(SiO2)を希釈酸化により形成
した後、CVD法を用いてポリサイド層33を形成す
る。この状態から、リアクティブイオンエッチング(R
IE)を用いた異方性エッチングにより、図11Aに示
すように導電性サイドウォール22a、22b、22
c、23が残るようにエッチバックを行う。
【0084】つぎに、図11Bに示すように、導電性サ
イドウォール23をレジスト27によって覆い、エッチ
ングを行って導電性サイドウォール22a、22b、2
2cを取り除く。レジストを取り除いた後、イオン注入
を行って、熱処理し、図11Cに示すように、n+層を
形成する。
【0085】その後、CVD法を用いて、15nmのシ
リコン酸化膜7を形成する(図示せず)。ソース4領域
を露出するための開口を形成し、その上に、全面にポリ
サイドをデポジションした後、パターニングしてソース
電極25を形成する(図8参照)。
【0086】なお、上記エッチバックは、従来の半導体
プロセスでLDDゲート構造を形成する際に用いられる
技術を用いればよい。これにより、導電性サイドウォー
ルの幅、すなわちチャネル領域10aの幅D(図7B参
照)を正確に制御することができる。したがって、導電
性サイドウォール23下部を、一種のスイッチング手段
として利用する際、安定的に作動させることができ、信
頼性の高い強誘電体不揮発性メモリを提供することがで
きる。
【0087】なお、選択ゲート電極9およびコントロー
ルゲート電極5の形成工程において、アライメント許容
度および加工精度により、選択ゲート電極9およびコン
トロールゲート電極5の幅を小さくすることには限界が
ある。しかし、上記各実施例においては、コントロール
ゲート電極5と選択ゲート電極9は、たがいに絶縁状態
で、一方が他方の一部を覆っている。したがって、選択
ゲート電極9およびコントロールゲート電極5が形成さ
れる領域の合計寸法を、小さくすることができる。これ
により、よりセル面積の小さな強誘電体不揮発性メモリ
を提供することができる。
【0088】[他の応用例]なお、強誘電体不揮発性メ
モリ1の製造方法においては、選択ゲート電極9を形成
後、導電性サイドウォール23を形成している。しか
し、これに限られることなく、導電性サイドウォール2
3を形成後、選択ゲート電極9を形成するようにしても
よい。
【0089】また、上記各実施例においては、チャネル
領域10a上の絶縁膜18をシリコン酸化膜で構成して
いるが、チャネル領域10aを絶縁体膜26および強誘
電体膜6で覆い、その上に導電性サイドウォール23を
形成してもよい。この場合は、絶縁体膜26、および強
誘電体膜6にコントロールゲート電極5を形成する際、
導電性サイドウォール23形成の分だけ残してコントロ
ールゲート電極5を形成することとなる。なお、チャネ
ル領域10aを、絶縁体膜26および強誘電体膜6で覆
うのではなく、絶縁体膜26または強誘電体膜6のどち
らか一方で覆うようにしてもよい。
【0090】なお、上記各実施例においては、導電性サ
イドウォール22をポリサイドで構成した。しかし、導
電体でかつ異方性エッチングが可能な物質であればどの
ようなものであってもよく、例えば、ポリシリコンであ
ってもよい。
【0091】また、上記各実施例では、絶縁体層56をス
パッタリング法により形成したが、メタルオルガニック
CVD(MOCVD)法等で行ってもよい。
【0092】なお、上記各実施例においては、絶縁体層
56の材質としてSrTiO3を用いている。しかし、
比誘電率の高い物質であればどのようなものでもよく、
たとえば、MgAl24,SrF2,TiO2等を採用し
てもよい。とくに、これらは、後工程において、絶縁体
層56の上に形成される強誘電体層66との整合性もよ
いので、より容易に強誘電体層66を形成することがで
きる。
【0093】ところで、強誘電体層66を形成する際、
熱処理がなされる。もし絶縁体層56がなければ、この
ような熱処理より、PZTに含まれるPb等が半導体基
板中へ拡散する等して、界面に表面準位等が生成され
る。これにより、デバイスの動作を妨げるという問題が
発生する。
【0094】そこで、上記各実施例においては、強誘電
体層66と基板表面との間に、絶縁体層56を形成する
ようにしている。これにより、強誘電体層66形成の際
に行なう熱処理によりPZTに含まれるPb等が半導体
基板中へ拡散することを防止でき、基板表面を保護する
ことができる。また、絶縁体層56の方が、基板表面が
酸化処理することにより形成されるシリコン酸化膜より
も、誘電率が高いため、強誘電体膜6の分圧比を上げる
こともできる。
【0095】なお、上記各実施例においては、強誘電体
膜6と基板表面との間に、比誘電率の高い絶縁体膜26
を設けているが、強誘電体層66形成の際で生ずる障害
から基板表面を保護できる絶縁物質であれば、どのよう
なものであってもよい。さらに、場合によっては基板表
面に強誘電体膜6を直接形成してもよい。
【0096】また、上記各実施例においては、強誘電性
物質としてPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を使用した
が、PbTiO3、チタン酸バリウム、チタン酸ビスマ
ス、PLZT等の強誘電性を示す物質であれば、他の物
質を用いてもよい。さらに、ソフトライトの問題を避け
るため活性化電界の大きい物質を用いるとともに、活性
化電界が大きくなるように形成することが望ましい。
【0097】ここで、ソフトライトとは、書込時に、非
選択セルのコントロールゲート電極5にプログラム電圧
を印加するたびに、チャネル領域10b上の強誘電体膜
6の分極状態が少しずつ反転することをいう。ソフトラ
イトが繰り返されると、分極状態がついには完全に反転
し、そのセルのデータが誤ったデータとなってしまうお
それがある。
【0098】なお、チャネル領域10bをオン状態とす
るためのしきい値電圧(Vth)を強誘電体薄膜の抗電
圧より低く設定するとともに、非選択セルのコントロー
ルゲート電極5に、図12Bに示すような立上がり波形
をなだらかにした電圧を与えるようにしてもよい。これ
により、非選択セルの強誘電体膜6が誤って書き込み状
態となることおよびソフトライトをより完全に防止する
ことができる。
【0099】なぜなら、一般的に、強誘電体膜6は抗電
界に相当する電圧以上の電圧を印加した場合に急激に分
極が生じ、抗電界に相当する電圧でなければ、短時間の
間にはほとんど分極は起こらないという性質を有する
(図13の強誘電体膜のE−Pヒステリシスループ参
照)。一方、コントロールゲート電極5に前記しきい値
電圧(Vth)以上の電圧を印加すると、チャネル領域
10bはオン状態となる。ここで、隣接するチャネル領
域10cがオン状態であれば、ドレイン3の電位とチャ
ネル領域10bの電位が等しくなる。したがって、実質
的に強誘電体膜6に抗電界に相当する電圧が印加されな
いこととなるからである。
【0100】このように、しきい値電圧を調整するとと
もに、立上がり波形をなだらかにした電圧を印加するこ
とにより、非選択セルにおいて、強誘電体膜6の分極状
態が反転するより早く、チャネル領域10bをオン状態
とすることができ、誤書込およびソフトライトをより確
実に防止することができる。
【0101】なお、上記各実施例においては、導電性サ
イドウォール23とソース電極25を接続しているが、
両者を絶縁膜で絶縁し、導電性サイドウォール23用の
電極を別に設けてもよい。この場合、製造方法としては
つぎの様に行われる。層間膜24をCVD法により形成
する前に、一旦別の酸化膜を絶縁膜として形成し、導電
性サイドウォール23領域を露出するための開口を形成
する。その上に、全面にポリサイドをデポジションした
後、パターニングして導電性サイドウォール電極を形成
する。
【0102】また、上記各実施例においては、Nチャネ
ルトランジスタにて説明したが、Pチャネルトランジス
タに採用してもよい。
【0103】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4にかかる不揮発性半導体記憶装置またはその製造方法
においては、電路形成用制御電極または分極用制御電極
は、たがいに絶縁状態で、一方が他方の一部を覆ってい
る。したがって、分極用制御電極が形成される領域と電
路形成用制御電極が形成される領域の合計寸法をアライ
メント許容度および加工精度により決定される最小寸法
より、小さくすることができる。
【0104】また、導電性側壁が、第1の電路形成可能
領域上に、第1の電路形成可能領域および分極用制御電
極とは絶縁状態で、分極用制御電極の側壁の側壁に隣接
して設けられている。したがって、第1の電路形成可能
領域の領域長の制御が容易である。また、導電性側壁に
電圧を印加することより、第1の電路形成可能領域の導
通状態を変化させることができ、1セルにつき1つの選
択トランジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置を構成
することができる。
【0105】そのため、読み取り後再書込が不要で、書
込動作が高速かつ書き換え可能な回数も多く、さらにセ
ル面積を縮小することができ、集積度を向上させた不揮
発性半導体記憶装置を提供することができる。
【0106】請求項5、請求項6の不揮発性半導体記憶
装置の使用方法においては、書き込む場合には、書き込
み予定のメモリのメモリゲートラインに分極電圧を印加
するとともに、書き込みを防止したいメモリのドレイン
ラインに電圧を印加することにより、書き込みを防止し
たいメモリの強誘電体膜に分極電圧を印加しないように
し、読み出す場合には、読み出し予定のメモリのメモリ
ゲートラインにセンス電圧を印加し、読み出し予定の選
択ゲートラインに電路形成電圧を印加するとともに、ソ
ースラインに読み出し電圧を印加し、読み出し予定のド
レインラインに電流が流れるか否かを読み取る。
【0107】したがって、前記不揮発性メモリをマトリ
ックス状に接続しても、誤書き込み、誤読み出しを防止
できる。これにより、セル面積を小さくでき、製造が容
易で、製造コストを低くすることができる不揮発性半導
体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】強誘電体不揮発性メモリ1を示す構造図であ
る。
【図2】書込時における強誘電体不揮発性メモリ1を示
す図である。A,Cは書込状態の空乏層の状態を示す図
である。Aは選択セル、Cは非選択セルを示す。また、
B,Dは強誘電体膜6の分極状態を示す図であり、Bが
マイナス方向、Dがプラス方向に分極している状態を示
す。
【図3】読み出し時における強誘電体不揮発性メモリ1
の各チャネル領域の状態を示す図である。Aは書込状態
である場合、Bは非書込状態である。
【図4】強誘電体不揮発性メモリ1の使用状態図であ
る。Aは、マトリックス状に組合わせた等価回路図であ
り、Bは、各動作における電圧を表わした一例である。
【図5】強誘電体不揮発性メモリ1の製造工程を示す図
である。
【図6】強誘電体不揮発性メモリ1の製造工程を示す図
である。
【図7】強誘電体不揮発性メモリ1の製造工程を示す図
である。
【図8】強誘電体不揮発性メモリ81を示す構造図であ
る。
【図9】強誘電体不揮発性メモリ81の製造工程を示す
図である。
【図10】強誘電体不揮発性メモリ81の製造工程を示
す図である。
【図11】強誘電体不揮発性メモリ81の製造工程を示
す図である。
【図12】書込時にコントロールゲート電極5に与える
パルス波形を示す図である。Aは、方形パルス、Bはラ
ンプ形状パルスを示す図である。
【図13】強誘電体のヒステリシスループを示す図であ
る。
【図14】従来の不揮発性メモリ41を示す図である。
【図15】従来の不揮発性メモリ41を複数組合わせた
等価回路を示す図である。
【図16】従来の不揮発性メモリ30の等価回路を示す
図である。
【図17】従来の不揮発性メモリ50を示す図である。
【符号の説明】
3・・・ドレイン 4・・・ソース 5・・・コントロールゲート電極 6・・・強誘電体膜 9・・・選択ゲート電極 10a・・・チャネル領域 10b・・・チャネル領域 10c・・・チャネル領域 23・・・導電性サイドウォール 25・・・ソース電極 26・・・絶縁体膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1領域、 第1領域に隣接して順次形成された第1,第2,第3の
    電路形成可能領域、 第3の電路形成可能領域に隣接して形成された第2領
    域、 少なくとも第2の電路形成可能領域を覆う強誘電体膜、 強誘電体膜を介して第2の電路形成可能領域上に設けら
    れた分極用制御電極、 第3の電路形成可能領域上に設けられる電路形成用制御
    電極であって、分極用制御電極の一部を覆うとともに、
    分極用制御電極および第3の電路形成可能領域と絶縁状
    態で設けられた電路形成用制御電極、 第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能領域
    および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御電極
    の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、を備えたこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】第1領域、 第1領域に隣接して順次形成された第1,第2,第3の
    電路形成可能領域、 第3の電路形成可能領域に隣接して形成された第2領
    域、 第3の電路形成可能領域上に設けられた電路形成用制御
    電極、 少なくとも第2の電路形成可能領域を覆うとともに、電
    路形成用制御電極の一部を覆う強誘電体膜、 電路形成用制御電極と絶縁状態で電路形成用制御電極の
    一部を覆うとともに、強誘電体膜を介して第2の電路形
    成可能領域上に設けられた分極用制御電極、 第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能領域
    および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御電極
    の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、 を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の第1導電型領域表面の1部に
    強誘電体膜および分極用制御電極を形成する工程、 分極用制御電極の下部の第1導電型領域表面を第2の電
    路形成可能領域として、第2の電路形成可能領域に隣接
    する2つの第1導電型領域を、第1および第3の電路形
    成可能領域として、前記第3の電路形成可能領域上に、
    分極用制御電極および第3の電路形成可能領域と絶縁状
    態で、分極用制御電極の一部を覆う電路形成用制御電極
    を形成する工程、 前記第1の電路形成可能領域上の分極用制御電極の側壁
    に、第1の電路形成可能領域および分極用制御電極と絶
    縁状態で、導電性側壁を形成する工程、 前記第3の電路形成可能領域に隣接する第1導電型領域
    内に第2導電型の第1領域、および前記第1の電路形成
    可能領域に隣接する第1導電型領域内に第2導電型の第
    2領域を形成する工程、 を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板の第1導電型領域表面の1部に
    電路形成用制御電極を形成する工程、 電路形成用制御電極の下部の第1導電型領域表面を第3
    の電路形成可能領域として、第3の電路形成可能領域に
    隣接する第1導電型領域のうち一方の第1導電型領域を
    第2の電路形成可能領域として、第2の電路形成可能領
    域の上に強誘電体膜を形成する工程、 前記強誘電体膜を介して第2の電路形成可能領域の上に
    設けられた分極用制御電極であって、電路形成用制御電
    極の一部を覆う分極用制御電極を形成する工程、 前記第2の電路形成可能領域を挟んで第3の電路形成可
    能領域と対抗する第1導電型領域を第1の電路形成可能
    領域として、第1の電路形成可能領域および分極用制御
    電極とは絶縁状態で、第1の電路形成可能領域上の分極
    用制御電極の側壁に導電性側壁を形成する工程、 前記第3の電路形成可能領域に隣接する第1導電型領域
    内に第2導電型の第1領域、および前記第1の電路形成
    可能領域に隣接する第1導電型領域内に第2導電型の第
    2領域を形成する工程、 を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】ソース、 ソースに隣接して順次形成された第1,第2,第3の電
    路形成可能領域、 第3の電路形成可能領域に隣接して形成されたドレイ
    ン、 少なくとも第2の電路形成可能領域を覆う強誘電体膜、 強誘電体膜上に設けられた分極用制御電極、 第3の電路形成可能領域上に設けられた電路形成用制御
    電極であって、分極用制御電極の一部を覆うとともに分
    極用制御電極と絶縁して設けられた電路形成用制御電
    極、 第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能領域
    および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御電極
    の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、 を備えた不揮発性メモリをマトリックス状に配置し、 同一行に配置された不揮発性メモリのドレインを接続す
    るドレインラインを各行ごとに設け、 同一列に配置された不揮発性メモリの分極用制御電極を
    接続するメモリゲートラインを各列ごとに設け、 同一列に配置された不揮発性メモリの電路形成用制御電
    極を接続する選択ゲートラインを各列ごとに設け、 全ての不揮発性メモリのソースを接続するソースライン
    を設け、 書き込む場合には、書き込み予定のメモリのメモリゲー
    トラインに分極電圧を印加するとともに、書き込みを防
    止したいメモリのドレインラインに電圧を印加すること
    により、書き込みを防止したいメモリの強誘電体膜に分
    極電圧を印加しないようにし、 読み出す場合には、読み出し予定のメモリのメモリゲー
    トラインにセンス電圧を印加し、読み出し予定の選択ゲ
    ートラインに電路形成電圧を印加するとともに、ソース
    ラインに読み出し電圧を印加し、読み出し予定のドレイ
    ンラインに電流が流れるか否かを読み取ることを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
  6. 【請求項6】ソース、 ソースに隣接して順次形成された第1,第2,第3の電
    路形成可能領域、 第3の電路形成可能領域に隣接して形成されたドレイ
    ン、 第3の電路形成可能領域上に設けられた電路形成用制御
    電極、 少なくとも第2の電路形成可能領域を覆うとともに、電
    路形成用制御電極の一部を覆う強誘電体膜、 強誘電体膜上に設けられており、少なくとも第2の電路
    形成可能領域を覆うとともに、電路形成用制御電極と絶
    縁状態で、電路形成用制御電極の一部を覆う分極用制御
    電極、 第1の電路形成可能領域上に、第1の電路形成可能領域
    および分極用制御電極とは絶縁状態で、分極用制御電極
    の側壁に隣接して設けられた導電性側壁、 を備えた不揮発性メモリをマトリックス状に配置し、 同一行に配置された不揮発性メモリのドレインを接続す
    るドレインラインを各行ごとに設け、 同一列に配置された不揮発性メモリの分極用制御電極を
    接続するメモリゲートラインを各列ごとに設け、 同一列に配置された不揮発性メモリの電路形成用制御電
    極を接続する選択ゲートラインを各列ごとに設け、 全ての不揮発性メモリのソースを接続するソースライン
    を設け、 書き込む場合には、書き込み予定のメモリのメモリゲー
    トラインに分極電圧を印加するとともに、書き込みを防
    止したいメモリのドレインラインに電圧を印加すること
    により、書き込みを防止したいメモリの強誘電体膜に分
    極電圧を印加しないようにし、 読み出す場合には、読み出し予定のメモリのメモリゲー
    トラインにセンス電圧を印加し、読み出し予定の選択ゲ
    ートラインに電路形成電圧を印加するとともに、ソース
    ラインに読み出し電圧を印加し、読み出し予定のドレイ
    ンラインに電流が流れるか否かを読み取ることを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996013860A1 (en) * 1994-10-28 1996-05-09 Symetrix Corporation Ferroelectric memory
KR100554833B1 (ko) * 1999-10-11 2006-02-22 주식회사 하이닉스반도체 비휘발성 메모리 소자 및 그의 제조방법

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