JPH0627579A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0627579A
JPH0627579A JP17995492A JP17995492A JPH0627579A JP H0627579 A JPH0627579 A JP H0627579A JP 17995492 A JP17995492 A JP 17995492A JP 17995492 A JP17995492 A JP 17995492A JP H0627579 A JPH0627579 A JP H0627579A
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Masahito Nishizeki
雅人 西関
Yasuhiko Kawashima
保彦 川島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 迅速な硬膜作用を有し、少ない硬膜剤量でも
効率よく硬膜作用をし、後硬膜作用もなく、且つ、写真
性能(感度、カブリ)を損なわないようなゼラチン硬膜
剤を用いたハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料の親水性コロイド
層の少くとも1層を、上記一般式〔I〕で表される化合
物の少くとも1種によって硬膜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関し、更に詳しくは、特定の化合物で写真構成層が
硬膜されたハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料という。)は、例えばハロゲン化銀乳剤
層、中間層、保護層、フィルター層、下引層、ハレーシ
ョン防止層、紫外線吸収層、帯電防止層、裏引層等、種
々の写真構成層をガラス、紙、合成樹脂フィルムの如き
支持体上に設層して成るものである。
【0003】これら写真構成層は、親水性ポリマー又は
/及び水分散性ポリマーから成る水性塗布液を塗設した
ものであるから、そのままでは機械的強度が弱い。例え
ば、ゼラチン膜は融点が低く、過度に水膨潤性である。
また、ラテックス膜は支持体との接着が著しく悪く、剥
がれ易いなどの欠点がある。
【0004】このため「硬膜剤」と呼ばれる化合物を写
真構成層に添加してその機械的強度を向上させることが
知られている。例えばホルムアルデヒド、グルタルアル
デヒドの如きアルデヒド系化合物、米国特許2,732,303
号、同3,288,775号、英国特許974,723号、同1,167,207
号等に記載されている反応性ハロゲン原子を有する化合
物、ジアセチル、シクロペンタジオンの如きケトン化合
物、ビス(2-クロロエチル)尿素、2-ヒドロキシ-4,6-ジ
クロロ-1,3,5-トリアジン、ジビニルスルホン、5-アセ
チル-1,3-ジアクリロイルヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジ
ン、米国特許3,232,763号、同3,635,718号、英国特許99
4,809号等に記載の反応性オレフィンを有する化合物、
米国特許3,539,644号、同3,642,486号、特公昭49-13563
号、同53-47271号、同56-48860号、特開昭53-57257号、
同61-128240号、同62-4275号、同63-53541、同63-26457
2号等に記載のビニルスルホニル化合物、N-ヒドロキシ
メチルフタルイミド、米国特許2,732,316号、同2,586,1
68号等に記載のN-メチロール化合物、米国特許3,103,43
7号等に記載のイソシアネート類、米国特許2,983,611
号、同3,107,280号等に記載のアジリジン系化合物、米
国特許2,725,294号、同2,725,295号等に記載の酸誘導体
類、米国特許3,100,704号等に記載のカルボジイミド系
化合物、米国特許3,091,537号等に記載のエポキシ系化
合物、米国特許3,321,313号、同3,543,292号等に記載の
イソオキサゾール系化合物、ムコクロル酸のようなハロ
ゲノカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサ
ン、ジクロロジオキサン等のジオキサン誘導体等の有機
硬膜剤およびクロム明ばん、硫酸ジルコニウム、三塩化
クロム等の無機硬膜剤である。
【0005】しかしながら、これら公知の硬膜剤は、感
光材料に用いられた場合、硬化作用が充分でないもの、
ゼラチンに対する硬化反応が緩慢なために起こる「後硬
膜」と称する硬化作用の長期経時変化があるもの、感光
材料の性能に悪影響(特にカブリの増大、感度または最
大濃度の低下、階調の軟調化など)を及ぼすもの、共存
する他の写真用添加剤によって硬化作用を失ったり、他
の写真用添加剤(例えば内式カラー乳剤中のカプラー)
の効力を減じたり汚染を生じたりするもの等、いずれも
何等かの欠点を持っていた。
【0006】ゼラチンに対する硬化作用が比較的速く、
後硬膜の少ない硬膜剤としては、特開昭50-38540号に記
載のジヒドロキノリン骨格を有する化合物、特開昭51-5
9625号、同62-262854号、同62-264044号、同63-184741
号に記載のN-カルバモイルピリジニウム塩類、特公昭55
-38655号に記載のアシルイミダゾール類、特公昭53-220
89号に記載のN-アシルオキシイミノ基を分子内に2個以
上含有する化合物、特開昭52-93470号に記載のN-スルホ
ニルオキシイミド基を有する化合物、特開昭58-113929
号に記載のリン-ハロゲン結合を有する化合物、特開昭6
0-225148号、同61-240236号、同63-41580号に記載のク
ロロホルムアミジニウム化合物等が知られている。
【0007】これらの硬膜剤は硬化作用が速く、従って
後硬膜が少ないという特徴を有している。しかしながら
これらの硬膜剤は写真特性に影響を与えるものが多かっ
たり、ゼラチンの硬化反応が速いと共に水によって分解
される副反応も速いためゼラチンの水溶液を用いる一般
的な写真感光材料の製造方法では硬膜剤の有効使用効率
がきわめて低く、充分な硬膜度を持つゼラチン膜を得る
ためには、大量の硬膜剤を使用しなければならないとい
う欠点を有していた。
【0008】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、第1に写真特
性に何らの悪影響を与えることなく充分な硬膜度を達成
する新規な硬膜剤によって硬膜された写真感光材料を提
供することにある。
【0009】第2に迅速な硬化作用で、後硬膜のない硬
膜剤によって硬膜された写真感光材料を提供することに
ある。
【0010】第3にゼラチン中の反応性残基に対し、高
い選択性を持って反応し、効率よくゼラチンを硬化させ
る硬膜剤によって硬膜された写真感光材料を提供するこ
とにある。
【0011】
【発明の構成】本発明の目的は、支持体上に少なくとも
1層の親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光
材料において、該親水性コロイド層の少なくとも1層
が、下記一般式〔I〕で表される化合物の少なくとも1
種で硬膜されていることを特徴とするハロゲン化銀写真
感光材料によって達成される。
【0012】
【化2】
【0013】〔式中、R1は、水素原子、アルキル基、
アラルキル基、アリール基、アルケニル基、−Y−
6、−N(R7)(R8)又は−N=C(R9)(R10)(ただ
し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、R6〜R10はそ
れぞれ独立にアルキル基、アラルキル基、アリール基、
アルケニル基を表す。又はR7とR8、R9とR10は一緒
になって複素環を形成する。又はR1はR2あるいはR3
と一緒に複素環を形成する。)を表し、R2およびR
3は、それぞれ独立にアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基、アルケニル基を表すか、又はR1と一緒にもし
くは互いに一緒に複素環を形成する。
【0014】R4,R5はそれぞれ独立にアルキル基、ア
ラルキル基、アルケニル基を表す。
【0015】X-,Y-はそれぞれ独立に分子内塩を形成
するためのアニオン又は化合物内のアニオン性部分を表
す。〕 さらに本発明を詳しく説明する。
【0016】R1は好ましくは水素原子、炭素原子数1
〜20のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基)、炭素原子数7〜20のアラルキル基(例えば、
ベンジル基、フェネチル基)、炭素原子数6〜20のアリ
ール基(例えば、フェニル基、ナフチル基)、炭素原子
数2〜20のアルケニル基(例えば、ビニル基、プロペニ
ル基)、−Y−R6、−N(R7)(R8)又は−N=C(R9)
(R10)である。
【0017】〔ここでYは、酸素原子又は硫黄原子を表
す。R6〜R10は好ましくは、炭素原子数1〜20のアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基)、
炭素原子数7〜20のアラルキル基(例えば、ベンジル
基、フェネチル基)、炭素原子数6〜20のアリール基
(例えば、フェニル基、ナフチル基)、炭素原子数2〜
20のアルケニル基(例えば、ビニル基、プロペニル基)
である。R7とR8、R9とR10はそれぞれ一緒になって
複素環を形成するのも好ましい。この複素環にはR7
10が結合している窒素原子以外にも窒素原子、酸素原
子又は硫黄原子が含まれていてもよい。このような複素
環の例としてはピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリンが挙げられる。
【0018】R2,R3は好ましくは、炭素原子数1〜20
のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基)、炭素原子数7〜20のアラルキル基(例えば、ベン
ジル基、フェネチル基)、炭素原子数6〜20のアリール
基(例えば、フェニル基、ナフチル基)、炭素原子数2
〜20のアルケニル基(例えば、ビニル基、プロペニル
基)である。
【0019】R2とR3が互いに組み合わさって複素環を
形成するのも好ましい。この複素環には、R2,R3が結
合している窒素原子以外にも窒素原子、酸素原子又は硫
黄原子が含まれていてもよい。このような複素環の例と
しては、ピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、モルホ
リン、チオモルホリンが挙げられる。
【0020】R2,R3のどちらかとR1が結合して、複
素環を形成するのも好ましい。この複素環にはR1〜R3
が結合している窒素原子以外にも、窒素原子、酸素原子
又は硫黄原子が含まれていてもよい。このような複素環
の例としては、ピリジン、キノリン、イソキノリン、チ
アゾール、ベンゾチアゾール、チアゾリン、オキサゾー
ル、ベンズオキサゾール、オキサゾリン、イミダゾール
及びベンズイミダゾールが挙げられる。
【0021】R4,R5は好ましくは、炭素原子数1〜10
のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基)、炭素原子数6〜10のアラルキル基(例えば、ベン
ジル基、フェネチル基)、炭素原子数2〜20のアルケニ
ル基(例えばビニル基、プロペニル基)である。
【0022】R1〜R10においてアルキル基、アラルキ
ル基、アリール基、アルケニル基としては無置換のもの
だけでなく置換されたものでもよい。有用な置換基とし
ては、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のアルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基)炭素原子数6〜20
のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、ナフトキ
シ基)、スルホ基、スルホオキシ基、N,N-ジ置換カルバ
モイル基、N,N-ジ置換スルファモイル基等が挙げられ
る。
【0023】X-,Y-はそれぞれ独立に分子内塩を形成
するアニオン又は化合物のアニオン性部分を表す。
【0024】好ましいアニオンとしては、メタンスルホ
ネートイオン、p-トルエンスルホネートイオン、トリフ
ルオロメタンスルホネートイオンのようなスルホネート
イオン、クロライドイオン、ブロマイドイオンのような
ハロゲン化物イオン、メチルサルフェート、エチルサル
フェートのようなアルキルサルフェートイオン、BF4 -
PF6 -、ClO4 -等が挙げられる。
【0025】以下に一般式〔I〕で表される化合物の例
を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】本発明の化合物は公知の方法で容易に合成
できる。1つの方法としては、下記一般式〔II〕で表さ
れる化合物に、一般式〔III〕で表されるフェノール化
合物を反応させる方法である。この方法で合成した化合
物はアニオン交換反応によって、分子内のアニオンを変
えることもできる。
【0032】
【化8】
【0033】〔式中、R1〜R5は一般式〔I〕における
ものと同じものを表す。X1はハロゲン原子、スルホニ
ルオキシ基等の脱離基を表す。Y1 -は分子内塩を形成す
るアニオン又は化合物内のアニオン性部分を表す。〕 ここで一般式〔II〕で表される化合物は、下記一般式
〔IV〕で表される化合物をハロゲン化、スルホネート化
等の反応でイミジニウム塩とするか、あるいは一般式
〔V〕で表される化合物を一般式〔VI〕で表される化合
物で四級アンモニウム化することで得られる。
【0034】
【化9】
【0035】〔式中、R1〜R3は一般式〔I〕における
ものと同じものを表す。X1,X2はハロゲン原子、スル
ホニルオキシ基等の脱離基を表す。〕 次に本発明の例示化合物10を例して合成法を具体的に説
明する。
【0036】〈例示化合物10の合成〉2-クロロピリジン
(11.3g)をアセトニトリルに溶解し、硫酸ジメチル
(13.5g)を添加した。反応混合物を3時間還流し、次
いで冷却した。4-ヒドロキシフェニルジメチルスルホニ
ウムメチルサルフェート(26.9g)を添加し、次いでト
リエチルアミン(10.2g)のアセトニトリル(30ml)溶
液を添加した。反応混合物を2時間還流し、次いで冷却
した。トリエチルアミン塩酸塩を除去し、濾液は減圧濃
縮し乾固させた。ナトリウムフルオロボレート(23g)
を水(40ml)に溶解し、この溶液を上記の残渣に添加し
激しく撹拌した。生成物が沈澱するので濾取し、イソプ
ロピルアルコールで洗浄後、40℃で乾燥させた。収量は
28.8g。生成物の構造はNMR,IRで確認した。
【0037】本発明の他の化合物も同様の方法により収
率よく合成できる。
【0038】本発明を実施する際の硬膜剤の使用量は、
適用される感光材料の種類や親水性バインダーの種類等
により異なるが、好ましくはバインダーの乾燥重量の0.
01〜100重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲で
ある。
【0039】また本発明を実施する際に用いられる親水
性バインダーは、一般に用いられるゼラチン、ゼラチン
誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマーな
ど任意である。
【0040】又、写真構成層に含有される水分散性ポリ
マーとしては、ビニル化合物から得られる疎水性ポリマ
ー、コポリマーの水性分散物、ポリエステル等の縮重合
系ポリマーの水性分散物を用いることができる。
【0041】本発明を実施する際における感光材料のハ
ロゲン化銀乳剤層またはその他の層に用いられるハロゲ
ン化銀、化学増感剤、ハロゲン化銀溶剤、分光増感色
素、カブリ防止剤、ゼラチン等の親水性保護コロイド、
紫外線吸収剤、ポリマーラテックス、増白剤、カラーカ
プラー、褪色防止剤、染料、マット剤、界面活性剤等に
ついては、特に制限はなく、例えばリサーチ・ディスク
ロジャー(Research Disclosure)176巻(1978年12
月)、22〜31頁に記載されたものを用いることができ
る。
【0042】又、感光材料の支持体、現像処理方法、感
光材料の構成層等に関しても、上記リサーチ・ディスク
ロジャー誌の記載を参考にすることができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】実施例1 以下の実施例において、ハロゲン化銀写真感光材料中の
添加量は特に記載のない限り1m2当たりのグラム数を
示す。又、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して示
した。増感色素は銀1モル当たりのモル数で示した。
【0045】トリアセチルセルロースフィルム支持体上
に、下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形
成して、多層カラー写真感光材料試料を作成した。
【0046】 第1層:ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15 UV吸収剤(UV−1) 0.20 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.6 第2層:中間層(IL−1) ゼラチン 1.3 第3層:低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.3 増感色素(S−1) 3.2×10-4 増感色素(S−2) 3.2×10-4 増感色素(S−3) 0.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.50 シアンカプラー(C−2) 0.13 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07 DIR化合物(D−1) 0.006 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55 添加剤(SC−1) 0.003 ゼラチン 1.0 第4層:高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 0.9 増感色素(S−1) 1.7×10-4 増感色素(S−2) 1.6×10-4 増感色素(S−3) 0.1×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.23 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03 DIR化合物(D−2) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25 添加剤(SC−1) 0.003 ゼラチン 1.0 第5層:中間層(IL−2) ゼラチン 0.8 第6層:低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.6 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.2 増感色素(S−4) 6.7×10-4 増感色素(S−5) 0.8×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.17 マゼンタカプラー(M−2) 0.43 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10 DIR化合物(D−3) 0.02 高沸点溶媒(Oil−2) 0.70 添加剤(SC−1) 0.003 ゼラチン 1.0 第7層:高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 0.9 増感色素(S−6) 1.1×10-4 増感色素(S−7) 2.0×10-4 増感色素(S−8) 0.3×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.03 マゼンタカプラー(M−2) 0.13 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04 DIR化合物(D−3) 0.004 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35 添加剤(SC−1) 0.003 ゼラチン 1.0 第8層:イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 添加剤(HS−1) 0.07 添加剤(HS−2) 0.07 添加剤(SC−2) 0.12 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.0 第9層:低感度青感性乳剤層(B−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.25 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.25 増感色素(S−9) 5.8×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.60 イエローカプラー(Y−2) 0.32 DIR化合物(D−1) 0.003 DIR化合物(D−2) 0.006 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 添加剤(SC−1) 0.004 ゼラチン 1.3 第10層:高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.5 増感色素(S−10) 3.0×10-4 増感色素(S−11) 1.2×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.18 イエローカプラー(Y−2) 0.10 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 添加剤(SC−1) 0.002 ゼラチン 1.0 第11層:第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀乳剤(Em−5) 0.3 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10 添加剤(HS−1) 0.2 添加剤(HS−2) 0.1 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 0.8 第12層:第2保護層(PRO−2) アルカリで可溶性のマット化剤(平均粒径−2μm) 0.13 ポリメチルメタクリレート (平均粒径−3μm) 0.02 スベリ剤(WAX−1) 0.04 帯電調節剤(SU−1) 0.004 帯電調節剤(SU−2) 0.02 ゼラチン 0.5 本発明の硬膜剤あるいは比較の硬膜剤を第12層(第2
保護層)に添加し、全層のゼラチンに対して、表1に記
載した分量になるようにして試料1〜9を作成した。
【0047】なお、各層には塗布助剤(SU−4)、分
散助剤(SU−3)、安定剤(ST−1)、防腐剤(D
I−1)、カブリ防止剤(AF−1)、(AF−2)、
染料(AI−1)、(AI−2)を適宜添加した。
【0048】又、上記試料中に使用した乳剤は以下のも
のである。いずれも内部高ヨード型の単分散性の乳剤で
ある。
【0049】 Em−1:平均沃化銀含有率 7.5モル% 平均粒径0.55
μm 粒子形状 8面体 Em−2:平均沃化銀含有率 2.5モル% 平均粒径0.36
μm 粒子形状 8面体 Em−3:平均沃化銀含有率 8.0モル% 平均粒径0.84
μm 粒子形状 8面体 Em−4:平均沃化銀含有率 8.5モル% 平均粒径1.02
μm 粒子形状 8面体 Em−5:平均沃化銀含有率 2.0モル% 平均粒径0.88
μm
【0050】
【化10】
【0051】
【化11】
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】
【化19】
【0060】作成された各試料をフレッシユ試料とし、
この試料を室温下で7日間放置した試料、及び50℃、
相対湿度50%RHの条件下で2日間放置して強制劣化した
試料をそれぞれ作成した。
【0061】これら試料を白色光でウェッジ露光した
後、下記の処理を行い、感度とカブリを測定した。
【0062】感度はカブリ+0.5の濃度を与える露光量
の逆数で表し、塗布後室温下で7日間放置した試料1の
感度を100とした相対感度で示した。
【0063】又、上記室温下で7日間放置した試料を30
℃の水中に5分間浸漬し、半径0.3mmのサファイア針を
試料表面に圧接し、1秒間に2mmの速さで膜面上を平行
移動させながら0〜200gの範囲でサファイア針の圧接荷
重を連続的に変化させて試料の膜面に損傷の生ずる時の
荷重を耐傷強度として求めた。
【0064】その結果を併せて表1に示した。
【0065】 処理工程 発色現像 38℃ 3分15秒 漂 白 38℃ 6分30秒 水 洗 38℃ 3分15秒 定 着 38℃ 6分30秒 水 洗 38℃ 3分15秒 安 定 化 25℃ 1分30秒 乾 燥 45℃ 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0066】(発色現像液) 4‐アミノ‐3‐メチル‐N‐エチル‐N‐ (β‐ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1000mlとする。
【0067】(漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ml 水を加えて1000mlとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0068】(定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1000mlとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。
【0069】(安定化液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ(株)製) 7.5ml 水を加えて1000mlとする。
【0070】
【化20】
【0071】
【表1】
【0072】上記表1の結果からも明らかなように、本
発明に係る硬膜剤を用いた試料1〜6は、いずれも比較
試料7〜8と比較して相対感度の低下が僅かしかなく、
カブリの悪化(増加)も認められない。
【0073】又、強制劣化させた場合であっても、比較
試料7〜9と比較して本発明試料1〜6は、感度低下が
僅かであり、カブリの増加も僅かしか認められない。
【0074】従って本発明に係る硬膜剤は写真特性を殆
ど阻害しないことが判る。
【0075】又、膜強度を示す耐傷強度の結果より、本
発明試料1〜6は、いずれも比較試料6〜8と比較して
高い膜強度を示していることから、本発明の硬膜剤は比
較化合物よりも効率よく硬膜していることがわかる。
【0076】実施例2 下引きを施したポリエチレンテレフタレート支持体の両
面に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形
成して、X線用感光材料10〜18を得た。
【0077】ハロゲン化銀以外の添加剤は特に記載のな
い限りハロゲン化銀1モル当りの量を示した。
【0078】 第1層:クロスオーバーカット層 染料(I) 3mg/m2 媒染剤 (II) 0.12g/m2 ゼラチン 0.2g/m2 第2層:乳剤層 平均粒径0.57μm,AgI 2モル%を含むAgBrI からなる乳剤 塗布銀量 4.5g/m2 増感色素(A) 450mg 増感色素(B) 20mg 4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン 3.0mg t−ブチル-カテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g トリメチロールプロパン 10g ジエチレングリコール 5g p-ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロライド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 4g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ソーダ 15mg 添加剤A 70mg 添加剤B 1g 1,1-ジメチロール-1-ブロモ-1-ニトロメタン 10mg ゼラチン 2g/m2 第3層:保護層 ポリメチルメタクリレート(平均粒径5μm) 7mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.013μm) 70mg/m2 添加剤C 10mg/m2 添加剤D 2mg/m2 添加剤E 7mg/m2 添加剤F 15mg/m2 ゼラチン 1g/m2 硬膜剤(表2に記載) 尚、各試料には、防腐剤DI−1を添加した。
【0079】
【化21】
【0080】
【化22】
【0081】
【化23】
【0082】各試料について実施例1と同様に保存試験
後、露光を与えて下記の処理を行い、実施例1と同様に
写真特性を測定した。
【0083】感度は塗布後7日の試料10の感度を100と
した相対感度で示した。
【0084】結果を表2に示す。
【0085】(処理工程) 挿入 1.2秒 現像 + 渡り 35℃ 14.6秒 定着 + 渡り 33℃ 8.2秒 水洗 + 渡り 25℃ 7.2秒 スクイズ 40℃ 5.7秒 乾燥 45℃ 8.1秒 (現像液) ハイドロキノン 25.0g フェニドン 1.2g 亜硫酸カリウム 55.0g ホウ酸 10.0g 水酸化ナトリウム 21.0g トリエチレングリコール 17.5g 5-ニトロイミダゾール 0.10g 5-ニトロベンツイミダゾール 0.10g グルタルアルデヒド重亜硫酸塩 15.0g 氷酢酸 16.0g 臭化カリウム 4.0g トリエチレンテトラミン六酢酸 2.5g 水を加えて1000mlに仕上げる。
【0086】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 130.9g 無水亜硫酸ナトリウム 7.3g ホウ酸 7.0g 酢酸(90wt%) 5.5g 酢酸ナトリウム(3水塩) 25.8g 硫酸アルミニウム(18水塩) 14.6g 硫酸(50wt%) 6.77g 水を加えて1000mlに仕上げる。
【0087】又、試料を25℃、50%RHの湿度に保ちなが
ら塗布後2時間、1日、7日後に各々の試料の一部をと
り出し、30℃の水中で5分間膨潤させ、各試料の膜厚を
測定し、次式で表される膨潤度Vを算出し、硬化作用の
経時変化(後硬膜性)をみた。
【0088】その結果を下記表2に示した。
【0089】V=膨潤で増加した膜厚/乾燥時の膜厚 比較化合物 (IV) HCHO (V) OCH−CHO
【0090】
【表2】
【0091】表2の結果から明らかなように、本発明の
硬膜剤を保護層に添加したX線用感光材料試料10〜14で
は、感度の低下やカブリの増大などの写真特性の変動が
殆ど見られず、しかも塗布、乾燥後1日以上たてば膨潤
度の変化も小さく安定し、比較試料17〜18と比べて後硬
膜性が著しく改善されている。又試料15〜16と比べてみ
れば硬膜が効率よくされていることがわかる。
【0092】
【発明の効果】以上本発明によれば、写真性能を損なう
ことなく、少ない硬膜剤量でも効率よく硬膜作用をし、
後硬膜作用もない新規な硬膜剤を含有したハロゲン化銀
写真感光材料を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の親水性コロ
    イド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
    親水性コロイド層の少なくとも1層が、下記一般式
    〔I〕で表される化合物の少なくとも1種で硬膜されて
    いることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1は、水素原子、アルキル基、アラルキル
    基、アリール基、アルケニル基、−Y−R6、−N(R7)
    (R8)又は−N=C(R9)(R10)(ただし、Yは酸素原子
    又は硫黄原子を表し、R6〜R10はそれぞれ独立にアル
    キル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基を表
    す。又はR7とR8、R9とR10は一緒になって複素環を
    形成する。又はR1はR2あるいはR3と一緒に複素環を
    形成する。)を表し、R2およびR3は、それぞれ独立に
    アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基
    を表すか、又はR1と一緒にもしくは互いに一緒に複素
    環を形成する。R4,R5はそれぞれ独立にアルキル基、
    アラルキル基、アルケニル基を表す。X-,Y-はそれぞ
    れ独立に分子内塩を形成するためのアニオン又は化合物
    内のアニオン性部分を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018007A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 信越化学工業株式会社 光酸発生剤、化学増幅型レジスト材料及びパターン形成方法

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