JPH0627559Y2 - 化粧品容器の蓋体 - Google Patents

化粧品容器の蓋体

Info

Publication number
JPH0627559Y2
JPH0627559Y2 JP1985151803U JP15180385U JPH0627559Y2 JP H0627559 Y2 JPH0627559 Y2 JP H0627559Y2 JP 1985151803 U JP1985151803 U JP 1985151803U JP 15180385 U JP15180385 U JP 15180385U JP H0627559 Y2 JPH0627559 Y2 JP H0627559Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap body
cap
synthetic resin
folded
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985151803U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6260543U (ja
Inventor
豊 中村
Original Assignee
株式会社カツシカ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カツシカ filed Critical 株式会社カツシカ
Priority to JP1985151803U priority Critical patent/JPH0627559Y2/ja
Publication of JPS6260543U publication Critical patent/JPS6260543U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0627559Y2 publication Critical patent/JPH0627559Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製の内キャップに、表面に加飾を施
した合成樹脂シートとアルミニウム板材を貼り合わせた
積層材より成形されたカップ状体を嵌着した化粧品容器
の蓋体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、容器の蓋体は、成形性の優れた合成樹脂製の
内キャップに、強度、加飾性に優れた金属薄板を加工し
てカップ形状に成形したカップ状体を嵌着して構成した
二重構造の構成が多く利用されていた。この金属薄板
は、成形性、加飾性の面からアルミニウム板が多く利用
されており、この表面に陽極酸化被膜処理、塗装、印刷
等の加飾表面処理を行っていた。この加飾表面処理は、
金属薄板の成形加工後に行われていた。
また、近年では、金属薄板の表面にすでに加飾を施した
合成樹脂シートを貼り合わせた積層板を絞り加工してカ
ップ形状に成形し、これを合成樹脂製の内キャップに嵌
着して構成した蓋体も利用されている。この構成の場
合、合成樹脂シートが装飾性の優れた表面処理層となる
ため、成形加工後の表面処理工程を省く事ができた。ま
た、この合成樹脂シートには、エンボス加工、特殊印刷
等が可能なため、金属薄板の表面処理では得られない加
飾を得る事もできた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、この積層板は、表面に化成処理層を構成し、そ
の表面に接着剤層を介在させてロール圧着法により合成
樹脂シートを貼り合わせて構成されているため、この積
層板を絞り加工してカップ形状に成形した場合、母材で
ある金属薄板は変形するが、合成樹脂シートは伸縮した
状態となっている。特に、塑性変形量の大きいカップ状
体の側壁に位置した合成樹脂シートは、復元しようとす
る内部応力を有していた。つまり、接着剤の接着力の方
が内部応力よりも強いため、合成樹脂シートはアルミニ
ウム板に倣った形状をしているだけの状態となってい
た。
従って、この積層板より成形された蓋体を化粧品容器の
蓋体に利用すると、化粧品内に含有されたアルコール等
の溶剤分がコップ状体の端面に付着してしまった場合、
この溶剤分が積層材の接着剤層を僅かに溶かすものであ
ったとしても、接着剤と内部応力のバランスが崩れ、部
分的に接着剤の接着力よりも内部応力の方が強くなり、
合成樹脂シートが剥がれてしまった。この欠点は、塑性
加工した後一定時間過熱して内部応力を除去する事によ
って解消可能であるが、加工後に後工程が必要となり、
加工後の表面処理が必要ないという利点が少なくなって
しまった。
〔課題を解決する為の手段〕
アルミニウム板1の表面に塩化ビニールシート4等の合
成樹脂シートを貼り合わせた積層材を絞り加工して成形
されたキャップ体5に、合成樹脂より成形された内キャ
ップ7を挿嵌止着してなる構成に於いて、前記キャップ
体5には、下端を内方向に折り返して折り返し部6を設
ける。また、前記内キャップ7には、下端外壁にキャッ
プ体5の下端が当接する鍔部10を周設し、この鍔部1
0の上方に前記折り返し部6の内径より僅かに小径か同
径の凹溝11を周設し、この凹溝11に前記キャップ体
5の折り返し部6を突入させ、折り返し部6の内壁を凹
溝11の底面に当接させ、任意の手段でキャップ体5と
内キャップ7を止着する。
〔作用〕
この蓋体12を組み立てる場合、キャップ体5を内キャ
ップ7に嵌着していくと、キャップ体5の内壁に折り返
し部6が突出しているため、キャップ体5は外方向に広
がる。そして折り返し部6が内キャップ7の凹溝11に
位置すると、キャップ体5が金属薄板で構成されている
ため弾性を有しており、しかもキャップ体5の変形量は
キャップ体5の肉厚程度であるため、変形する事なく復
元し、折り返し部6が凹溝11に突入係合する。この
時、キャップ体5の下端は、内キャップ7の鍔部10に
当接している。この状態でキャップ体5とキャップ7を
任意の手段で止着させる。
また、キャップ体5を構成した積層板の合成樹脂シート
の端面は、折り返し部6に位置しており、この折り返し
部6は内キャップ7の凹溝11底面に当接して合成樹脂
シートの剥がれを防いでいる。
〔実施例〕
キャップ体5は、アルミニウム板1の表面に塩化ビニー
ルシート4を貼り合わせた積層板を絞り加工によりカッ
プ形状にプレス成形して得られたものである。この積層
板は、肉厚0.6mm程度のアルミニウム板1の表面及び
裏面に化成処理層2を構成させ、更に接着剤層3を介在
させてロール圧着法により厚さ0.2mm程度の塩化ビニ
ールシート4を貼り合わせて構成されている。このキャ
ップ体5の下端は、内方向に折り返され、下端内壁に突
出した折り返し部6を構成している。
合成樹脂より成形された内キャップ7は、外径がキャッ
プ体5の内径と同径か僅かに小径に構成され、キャップ
体5内に挿入され、接着剤等で接着されている。内キャ
ップ7の内壁には、容器体と螺合する螺旋条8が螺設さ
れ、天面には、容器体内を密閉するパッキン9が貼着さ
れている。また、下端外側壁には、前記キャップ体5に
挿嵌止着した時、キャップ体5の下端が当接する鍔部1
0が突出して周設されている。この鍔部10の上方に
は、前記折り返し部6とほぼ同じ幅で折り返し部6の内
径と同径か僅かに小径の凹溝11を周設している。そし
て、内キャップ7にキャップ体5を止着した時、内キャ
ップ7の凹溝11にキャップ体5の折り返し部6が突入
係合して、表面の塩化ビニールシート4が凹溝11底面
に当接するよう構成されている。
尚、キャップ体5の折り返し部6の内径は、内キャップ
7の外径よりも小径になっているが、キャップ体5がア
ルミニウム板1より成形されているため、その弾性によ
り変形し、容易に内キャップ7を挿嵌できる。
また、本考案はコンパクトケースの蓋体12等、内キャ
ップ7の内側壁に螺旋条8が螺設されていない蓋体12
にも利用可能である。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、金属薄板と合成樹脂シートより
なる積層板より成形されたキャップ体5の、表面の合成
樹脂シートの剥離しやすい端部を、内方向に折り返して
蓋体12内部に収めているため、化粧料等に含有される
アルコール等の溶剤分が端部に付着する事が少なくなっ
ている。また、もし化粧料が蓋体12内部に浸入してキ
ャップ体5の端部に付着してしまったとしても、合成樹
脂シートの端部である折り返し部6は、内キャップ7の
凹溝11に係合し、底面に当接して押さえ込まれている
ため、合成樹脂シートの剥離が起こらないようになって
いる。また、もし合成樹脂シートが剥離してしまった場
合には、キャップ体5の下端が内キャップ7の鍔部10
に当接しているため、剥離が外部に伝わらないようにな
っている。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案実施例の蓋体の側断面図。第2図は、
第1図に於けるA矢示点の部分拡大断面図。第3図は、
その他の実施例の側断面図。 1……アルミニウムム板、2……化成処理層、3……接
着剤層、4……塩化ビニールシート、5……キャップ
体、6……折り返し部、7……内キャップ、8……螺旋
条、9……パッキン、10……鍔部、11……凹溝、1
2……蓋体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム板(1)の表面に塩化ビニール
    シート(4)等の合成樹脂シートを貼り合わせた積層材を
    絞り加工して成形されたキャップ体(5)に、合成樹脂よ
    り成形された内キャップ(7)を挿嵌止着してなる構成に
    於いて、 前記キャップ体(5)は、下端を内方向に折り返して折り
    返し部(6)を設け、 前記内キャップ(7)は、下端外壁にキャップ体(5)の下端
    が当接する鍔部(10)を周設し、該鍔部(10)の上方に前記
    折り返し部(6)の内径より僅かに小径か同径の凹溝(11)
    を周設し、該凹溝(11)に前記キャップ体(5)の折り返し
    部(6)を突入させ、該折り返し部(6)の内壁を凹溝(11)の
    底面に当接させ、任意の手段で前記キャップ体(5)と止
    着した事を特徴とする化粧品容器の蓋体。
JP1985151803U 1985-10-03 1985-10-03 化粧品容器の蓋体 Expired - Lifetime JPH0627559Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985151803U JPH0627559Y2 (ja) 1985-10-03 1985-10-03 化粧品容器の蓋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985151803U JPH0627559Y2 (ja) 1985-10-03 1985-10-03 化粧品容器の蓋体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6260543U JPS6260543U (ja) 1987-04-15
JPH0627559Y2 true JPH0627559Y2 (ja) 1994-07-27

Family

ID=31069205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985151803U Expired - Lifetime JPH0627559Y2 (ja) 1985-10-03 1985-10-03 化粧品容器の蓋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627559Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5143947Y2 (ja) * 1971-10-18 1976-10-25
US4011962A (en) * 1976-06-01 1977-03-15 Vca Corporation Two piece closure for containers

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6260543U (ja) 1987-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB1602625A (en) Double-walled paper container and a method for producing the same
JPH0627559Y2 (ja) 化粧品容器の蓋体
CN109127938A (zh) 一种铁皮罐罐身制作方法
JPH0340749Y2 (ja)
TWI237601B (en) Special decoration printed metal sheet and its manufacturing method
JPS6230030A (ja) 合成樹脂成形品の模様形成方法
JPH0228211Y2 (ja)
JPH051394Y2 (ja)
JPS6018313B2 (ja) メタリツク加飾方法
JP3028972U (ja) 塗布器
JPS5916271Y2 (ja) 合成樹脂製チユ−ブ容器
JPS60182917U (ja) 合成樹脂製品の装飾構造
JPH0212173Y2 (ja)
JPH043794Y2 (ja)
JPH048046Y2 (ja)
JP4483209B2 (ja) チューブ容器
CN115179597A (zh) 一种复合杯的制备方法
JPS5864955A (ja) 容器口部密封用インナーシール材
JPH0526978Y2 (ja)
JPH0513599Y2 (ja)
JPH01139343A (ja) 容器の加飾方法
JPH0322559U (ja)
JPS6254531A (ja) キヤツプ体の成形方法
JP3079770U (ja) ステッカーマシーン専用シール用紙
JPH0554425B2 (ja)