JPH0554425B2 - - Google Patents

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JPH0554425B2
JPH0554425B2 JP60142518A JP14251885A JPH0554425B2 JP H0554425 B2 JPH0554425 B2 JP H0554425B2 JP 60142518 A JP60142518 A JP 60142518A JP 14251885 A JP14251885 A JP 14251885A JP H0554425 B2 JPH0554425 B2 JP H0554425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin metal
synthetic resin
metal plate
concave
cavity
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60142518A
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English (en)
Other versions
JPS623941A (ja
Inventor
Yoshio Sakamaki
Mikihiro Kuramitsu
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YKK Corp
Original Assignee
Yoshida Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Yoshida Kogyo KK filed Critical Yoshida Kogyo KK
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Publication of JPS623941A publication Critical patent/JPS623941A/ja
Publication of JPH0554425B2 publication Critical patent/JPH0554425B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この発明は、さまざまな機器の表示パネルや合
成樹脂製容器の装飾部などに応用される合成樹脂
と金属薄板による装飾体およびその製造方法に関
する。
≪発明の背景≫ 合成樹脂と金属薄板を用いた装飾体としては、
合成樹脂製のパネルの表面に金属薄板を接着した
ものがよく見られる。またこの種のもので、合成
樹脂パネルおよびその表面の金属薄板に凹凸によ
つて文字や模様を形成したものもある。
これらの装飾体は、金属の持つ高級な質感、重
量感を安価に醸し出すことを主に意図して作られ
たものである。つまり、基材である合成樹脂表面
を金属薄板によつて隠蔽し、中味までが表面の金
属と同じ材料であるような印象を与えるように工
夫している。このような装飾体を用いることによ
り、安価で軽量な合成樹脂成形体に金属の高級な
質感と重量感を与えるようにしている。
≪発明の目的≫ この発明の目的は、前述した従来の装飾体では
得ることのできな斬新な装飾効果を醸し出す合成
樹脂と金属薄板による装飾体を提供することにあ
る。また他の目的は、そのような装飾体を簡単な
機材で容易かつ安価に製造する方法を提供するこ
とにある。
≪発明の概要≫ この発明に係る合成樹脂と金属薄板による装飾
体は、透光性のある合成樹脂成形体の表面に段差
の明瞭な凹凸によつて文字や模様が形成され、そ
の凹面および凸面がそれぞれに密着接合された金
属薄板によつて隠蔽され、その凹面と凸面の段差
部分が上記金属薄板間の隙間から露呈したもので
ある。
上記の装飾体の製造方法として、この発明で
は、成形金型のキヤビテイを画成する面に文字や
模様を形成するための段差が明瞭な凹凸部を設
け、上記キヤビテイ内に金属薄板を配し、この金
属薄板の周辺部を上記金型に固定した状態で上記
キヤビテイに溶融した合成樹脂を圧入充填し、こ
の充填圧力により上記金属薄板を上記凹凸部側へ
加圧して、その凹面と凸面の段差部および上記キ
ヤビテイの周縁部に沿つて上記金属薄板を切断さ
せ、上記凹面と凸面の段差部の合成樹脂を切断分
離した上記金属薄板の隙間に臨ませるようにし
た。
≪実施例≫ 第1図はこの発明に係る装飾体の一例を示して
いる。この装飾体は沈み彫り(凹彫)装飾で
『A』の文字を形成した表示パネルである。1は
透明な合成樹脂パネルで、1aはその表面の主
面、1bは『A』を象つた凹面、1cは主面1a
と凹面1bとの段差部である。主面1aと凹面1
bとが明瞭なほぼ垂直の段差部1cを伴つてい
る。
2aは合成樹脂パネル1の主面1aに密着接合
された金属薄板、2bは凹面1bに密着接合され
た金属薄板である。金属薄板2aには『A』の形
の打抜き孔があり、金属薄板2bは『A』の形を
呈し、金属薄板2aとは分離独立したものであ
る。金属薄板2a,2bは同じ材質で、例えば硬
質アルミニウム板からなる。
合成樹脂パネル1の段差部1cの高さは金属薄
板2bの厚さより充分に大きく、従つて、段差部
1cの樹脂面がこの表示パネルの表面側に露呈し
ている。この段差部1cの樹脂面が表示パネルの
表側から見えるが、主面1aと凹面1bの樹脂面
は金属薄板2a,2bによつて隠蔽されている。
なお、図示の例では合成樹脂パネル1の周縁は面
取された形になつており、金属薄板2aもこれに
沿つた斜面になつている。
以上のように構成された表示パネルにおいて
は、金属薄板2a面に対して金属薄板2bが
『A』の文字を象つた沈み彫りになつていて、そ
の『A』の輪郭を形成している段差部1cの樹脂
面が表示パネルの表面側に見える。この段差部1
cの樹脂面が表に見えることにより、従来には全
く見られなかつた斬新な装飾効果を醸し出す。
つまり、合成樹脂パネル1は透明であるので、
これの裏面側に光を当てると、段差部1cから表
面側へ光が洩れ出すのである。例えば、金属薄板
2a,2bの表面をアルミニウムなどの光沢面と
し、合成樹脂パネル1を赤く着色した透明樹脂で
作る。そうすると、金属光沢の沈み彫り装飾の輪
郭線から赤い光がイルミネーシヨンのように見え
て、従来では見られなかつた特異な装飾効果が得
られる。
このように本発明による装飾体は、合成樹脂成
形体の安つぽい質感を金属薄板で隠蔽しただけの
従来の装飾体とは明らかに異なり、従来他の装飾
体でも目にすることのなかつ新鮮な立体感の装飾
効果を醸し出す。
第2図はこの発明による装飾体の他の実施例で
あり、第1図の表示パネルでは『A』の文字を沈
み彫りしていたのに対し、第2図の表示パネルは
『A』の文字を浮き彫りにしている。第2図にお
いて、1bは合成樹脂パネル1の主面1aに対す
る凸面で、『A』の文字を象つている。主面1a
と凸面1bとはそれぞれに密着接合された金属薄
板2aと2bによつて隠蔽され、主面1aと凸面
1bとの段差部1cの樹脂面が表示パネルの表面
側に露呈している。この実施例においても先の実
施例と同様な装飾効果が得られる。
第1図および第2図の実施例において、合成樹
脂パネル1に螢光物質を分散させておけば、裏面
側から照明をしなくても、段差部1cの樹脂面が
光つて見え、さらに特異な視覚効果が加わる。
また、上記の2つの実施例は平板状の独立した
表示パネルであつたが、本発明はこのような実施
例に限定されるものではなく、例えば化粧品の合
成樹脂容器に本発明の装飾体を用いることもでき
る。装飾面あるいは表示面は実施例のような平面
に限定されず、円筒面あるいは球面のような曲面
になつていてもよい。
次に、第1図および第2図に示したような表示
パネルの製造方法を第3図に従つて説明する。
第3図において、3と4は射出成形用の上型と
下型であり、5は両者のパーテイング面、6と7
は両方でキヤビテイを形成する凹所、8は溶融し
た合成樹脂が高圧注入されるスプルーである。
下型4の凹所7の底面には、前述したような文
字を浮き彫りで形成するために、主面7aに対す
る凸面7bが形成されている。主面7aと凸面7
bとの段差部7cは明瞭なほぼ垂直面になつてお
り、後述する金属薄板の肉厚よりも充分に大きな
高さを有している。
2は硬質アルミニウムなどの金属薄板で、その
上面には感熱性接着材が予め塗布されている。こ
の金属薄板2を上型3と下型4のパーテイング面
5に挾み込み、型締め力により金属薄板2をキヤ
ビテイ周辺部分で強く固定する。
そして第3図Bに示すように、スプルー8を通
じてキヤビテイ内に溶融した透明な合成樹脂を圧
入充填する。この樹脂充填圧力によつて金属薄板
2は下型4の凹所7の底面に強く加圧される。こ
の圧力で金属薄板2は凹所7の底面形状に沿うよ
うに変形するが、金属薄板2はキヤビテイの周辺
で固定されているので、その変形で大きなせん断
力が働く。その結果、金属薄板2はキヤビテイの
外周形状に沿つてせん断するとともに、主面7a
と凸面7bとの段差部7cに沿つてせん断する。
このようにして合成樹脂パネル1の成形と、金
属薄板2の打抜き加工と、金属薄板と合成樹脂パ
ネル1との接着が1回の射出成形作業でもつて行
える。下型4の主面7a、凸面7bに対応して、
合成樹脂パネル1に主面1aと凹面1bが形成さ
れ、また金属薄板2は樹脂パネル1aに接合した
主面2aと、樹脂パネル凹面1bに接合した金属
薄板2bとに切断分離される。しかも切断分離さ
れた金属薄板2aと2bとの隙間に樹脂パネルの
段差部1cが臨んでいる。
なお、第2図に示した如き装飾体を成形する場
合には、凹所7の底面に上記凸面7bに代えて凹
面を形成しておけば良い。
≪発明の効果≫ 以上詳細に説明したように、この発明に係る合
成樹脂と金属薄板による装飾体は、金属の質感を
生かした浮き彫りあるいは沈み彫り状の装飾面
に、その凹凸を縁取るような光が段差部の合成樹
脂面から発せられ、特異な立体感を伴つた従来に
ない斬新な装飾効果が得られる。
また本発明の製造方法によれば、一般的な射出
成形と比較してそれほど製造工程を複雑にするこ
となく、上記の装飾体を非常に簡単に作ることが
でき、従つて非常に安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bはこの発明の一実例による装飾体
のそれぞれ正面図と断面図、第2図A,Bは同じ
く他の実施例による装飾体の正面図と断面図、第
3図A,Bはそれぞれこの発明による製造方法の
一例を示す成形工程図である。 1……合成樹脂パネル、1a……主面、1b…
…凹面または凸面、1c……段差部、2,2a,
2b……金属薄板、3……上型、4……下型、
6,7……凹所、7a……主面、7b……凸部、
7c……段差部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透光性のある合成樹脂成形体の表面に段差の
    明瞭な凹凸によつて文字や模様が形成され、その
    凹面および凸面がそれぞれ密着接合された金属薄
    板によつて隠蔽され、その凹面と凸面の段差部分
    が上記金属薄板間の隙間から露呈していることを
    特徴とする合成樹脂と金属薄板による装飾体。 2 上記合成樹脂成形体が螢光物質を含んでいる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    合成樹脂と金属薄板による装飾体。 3 成形金型のキヤビテイを画成する面に文字や
    模様を形成するための段差が明瞭な凹凸部を設
    け、上記キヤビテイ内に金属薄板を配し、この金
    属薄板の周辺部を上記金型に固定した状態で上記
    キヤビテイに溶融した合成樹脂を圧入充填し、こ
    の充填圧力により上記金属薄板を上記凹凸部側へ
    加圧して、その凹面と凸面の段差部および上記キ
    ヤビテイの周縁部に沿つて上記金属薄板を切断さ
    せ、上記凹面と凸面の段差部の合成樹脂を切断分
    離した上記金属薄板の隙間に臨ませることを特徴
    とする合成樹脂と金属薄板による装飾体の製造方
    法。
JP14251885A 1985-07-01 1985-07-01 合成樹脂と金属薄板による装飾体およびその製造方法 Granted JPS623941A (ja)

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JPS623941A JPS623941A (ja) 1987-01-09
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6211782B2 (ja) * 2013-03-28 2017-10-11 株式会社河合楽器製作所 金属化粧材及びその製造方法
JP6405116B2 (ja) * 2014-05-08 2018-10-17 株式会社アルテクノ 金属製表示パネルの製造方法及び金属製表示パネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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