JPH06274878A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH06274878A
JPH06274878A JP6566493A JP6566493A JPH06274878A JP H06274878 A JPH06274878 A JP H06274878A JP 6566493 A JP6566493 A JP 6566493A JP 6566493 A JP6566493 A JP 6566493A JP H06274878 A JPH06274878 A JP H06274878A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
recording medium
base body
vapor deposition
magnetic recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP6566493A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Kishimoto
大助 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06274878A publication Critical patent/JPH06274878A/ja
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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アジマス記録した信号を再生する場合におい
て、隣接トラック間に生じる再生出力値の差を小さくす
る。 【構成】 長手方向に移動するテープ状の非磁性基体5
上に磁性金属の蒸着粒子を被着して磁性膜を形成する磁
気記録媒体の製造方法において、前記蒸着粒子を前記非
磁性基体の移動方向に傾斜し、且つ前記非磁性基体の幅
方向に傾斜する方向から前記非磁性基体に向かって飛来
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ等の磁気記録
媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空蒸着法により形成される金属
薄膜型のテープ状の磁気記録媒体は、特公昭56−52
377号公報に示されているように、蒸発源からの蒸気
を磁気記録媒体の進行方向に傾斜させて蒸着を行う、所
謂、斜め蒸着法により形成される。この斜め蒸着法によ
り形成された磁気記録媒体では、該媒体に対する磁気ヘ
ッドの進行方向によって再生出力が異なり、図3の矢印
イに示すように磁性膜1の成長方向(蒸着方向)1aに
向かって磁気ヘッド2を進行させた方が、その逆向きに
磁気ヘッドを進行させるよりも、短波長領域での再生出
力が大きくなることが知られている。尚、図3におい
て、3は磁気テープの非磁性基体である。
【0003】一方、ヘリカルスキャン方式のVTRで
は、磁気テープの有効利用を図るため、記録トラックに
ガードバンドを設けずに記録を行う方式が採用されてい
る。このガードバンドを設けずに記録を行う方式では、
トラッキングの余裕を確保するために、記録を行う磁気
ヘッドの有効トラック幅をトラック幅よりも大きくして
いる。このような場合、隣接トラックからのクロストー
ク雑音を抑制する必要があり、隣接するトラックの記録
を磁気ギャップのアジマス角が異なる磁気ヘッドで行
う、所謂、アジマス記録方式が採用されている。
【0004】図4はアジマス記録方式により磁気テープ
上に形成された記録トラックのパターンを示す図であ
る。Aはアジマス角が+θの磁気ヘッドにより形成され
たトラックパターン、Bはアジマス角が−θの磁気ヘッ
ドにより形成されたトラックパターンである。
【0005】一般に、上記従来の斜め蒸着法により形成
された磁気テープを用いてアジマス記録を行った場合、
再生出力の大きさは磁気テープ4の進行方向ロと磁気ヘ
ッドのギャップ(トラック幅方向と直交する方向)との
為す角度(トラックAの場合、図4の角度γ)に依存す
る。即ち、トラックAとトラックBとでは、テープの進
行方向とギャップとの為す角度が異なり、再生出力値に
差が生じる。
【0006】上記従来の斜め蒸着法により形成された磁
気テープについて、磁気ヘッドを用いて記録波長4μm
の信号と、記録波長0.4μmの信号とを夫々記録再生
し、その時の再生出力値と磁気ヘッドギャップの磁気テ
ープ進行方向に対する角度との関係を調べた。その結果
を図5に示す。図5において、横軸に示す角度は磁気テ
ープの進行方向(長手方向)と磁気ヘッドのギャップ
(トラック幅方向と直交する方向)との為す角度γであ
る。
【0007】図6はこの従来の斜め蒸着法による磁気テ
ープの製造方法で使用する蒸着装置の要部を示す概略構
成図である。尚、図6(b)は図6(a)において矢印
X方向より観た図である。
【0008】図6において、5はフィルム状の非磁性基
体、6は送り出しロール、7は冷却ロール、8は巻き取
りロール、9、10はマスク、11は酸素導入ノズル、
12は蒸着るつぼ、13はCoNi合金(Niが20w
t%)よりなる蒸着源である。前記非磁性基体5は送り
出しロール6より送り出され、冷却ロール7に巻き付け
られ、巻き取りロール8に巻き取られる。矢印ハは非磁
性基体5の移動方向である。前記蒸着るつぼ12は、蒸
着源13が収容される部分が冷却ロール7の周面中央の
真下(φ=90°)に位置するように配置されている。
前記蒸着源13は電子ビームによって加熱溶融され、そ
れによって生じた蒸着粒子は酸素ノズル11から導入さ
れた酸素によって酸化されながら、冷却ロール7に巻き
付けられている非磁性基体5上に蒸着する。この時、蒸
着粒子の初期入射角はマスク9によって規制され、終期
入射角はマスク10によって規制される。
【0009】図5から判るように、磁気ヘッドギャップ
と磁気テープ5の進行方向との為す角度γが0°(=3
60°)の時、即ち、磁気ヘッドギャップのトラック幅
方向が磁気テープの進行方向と直交する時、再生出力が
最大になる。そして、例えば、リード角β(磁気テープ
の進行方向とトラックパターンとの為す角度)が5°、
アジマス角θが±25°の場合、トラックAとトラック
Bとでは再生出力の大きさが異なり、その出力差は記録
波長が短い0.4μmの方が大きい。例えば、記録波長
が0.4μmの場合、トラックA(30°の地点)での
再生出力は−3dB、トラックB(340°の地点)で
の再生出力は−1.5dBであり、1.5dBの出力差
が生じる。
【0010】尚、上記磁気テープの磁気特性は、飽和磁
化4πMS=6.1kG、面内方向保磁力Hc=1.1
kOe、角形比S=0.77である。
【0011】以上のように、ヘリカルスキャン方式のV
TRにおいて、斜め蒸着法により形成された磁気テープ
を用いてアジマス記録を行った場合、隣接トラック間で
再生出力の大きさが異なり、良好な再生を行うことが出
来ないという問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点に鑑み為されたものであり、アジマス記録方式によ
って記録を行った場合において、隣接トラック間で生じ
る再生出力の差を低減することが可能な磁気記録媒体の
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向に移
動するテープ状の非磁性基体上に磁性金属の蒸着粒子を
被着して磁性膜を形成する磁気記録媒体の製造方法にお
いて、前記蒸着粒子を前記非磁性基体の移動方向に傾斜
し、且つ前記非磁性基体の幅方向に傾斜する方向から前
記非磁性基体に向かって飛来させることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記製造方法によれば、非磁性基体上に形成さ
れる磁性膜の成長により生じる柱状構造は該基体の進行
方向に傾斜し、且つ幅方向に傾斜する構造となり、この
ような構造に形成された磁気記録媒体を用いてアジマス
記録再生を行った場合に生じる隣接トラックの再生出力
値の差は小さくなる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0016】図1は本実施例の磁気テープの製造方法で
使用する蒸着装置の要部を示す概略構成図である。尚、
図1(b)は図1(a)において矢印X方向より観た図
である。
【0017】図1において、5はフィルム状の非磁性基
体、6は送り出しロール、7は冷却ロール、8は巻き取
りロール、9、10はマスク、11は酸素導入ノズル、
12は蒸着るつぼ、13はCoNi合金(Niが20w
t%)よりなる蒸着源である。前記非磁性基体5は送り
出しロール6より送り出され、冷却ロール7に巻き付け
られ、巻き取りロール8に巻き取られる。前記蒸着るつ
ぼ12は、蒸着源13が収容される部分が冷却ロール7
の周面中央に対して非磁性基体5の幅方向に向かって角
度φ(本実施例では、φ=5°)だけ斜め下方に位置す
るように配置されている。前記蒸着源13は電子ビーム
によって加熱溶融され、それによって生じた蒸着粒子は
酸素ノズル11から導入された酸素によって酸化されな
がら、冷却ロール7に巻き付けられている非磁性基体5
上に蒸着する。この時、蒸着粒子の初期入射角θiはマ
スク9によって規制され、終期入射角θjはマスク10
によって規制される。
【0018】上記製造装置では、蒸着源13が非磁性基
体5の幅方向に向かって所定角度だけ斜め下方に位置す
るように配置されているため、蒸着粒子は非磁性基体5
の進行方向に傾斜し、且つ幅方向に傾斜した方向から飛
来する。このため、この製造装置により製造される磁気
テープは、非磁性基体5上に形成される磁性膜の成長に
より生じる柱状構造が該基体5の進行方向に傾斜し、且
つ幅方向に傾斜する構造となる。
【0019】本実施例の製造方法では、この製造装置を
用いて非磁性基体5上にCoNi合金よりなる磁性膜を
成膜して磁気テープを形成した。この磁気テープの磁性
膜の磁気特性は、飽和磁化4πMS=6.0kG、面内
方向保磁力Hc=1.1kOe、角形比S=0.74で
ある。
【0020】上記本実施例の製造方法により製造された
磁気テープについて、磁気ヘッドを用いて記録波長4μ
mの信号と、記録波長0.4μmの信号とを夫々記録再
生し、その時の再生出力値と磁気ヘッドの磁気テープ進
行方向に対する角度との関係を調べた。その結果を図2
に示す。図2において、横軸に示す角度は磁気テープの
進行方向(長手方向)と磁気ヘッドの進行方向(テープ
上に形成される記録トラックの方向)との為す角度γで
ある。
【0021】図2から判るように、磁気ヘッドギャップ
と磁気テープ5の進行方向との為す角度γが図1におけ
る角度φと等しい5°の時、再生出力が最大になる。ま
た、磁気テープの進行方向と磁気ヘッドの走行方向との
為す角度が30°の時と340°の時との再生出力値は
共に略−2dBで等しい。即ち、図6に示すようなVT
Rにおいて、上記本実施例により製造された磁気テープ
を用い、リード角βが5°、アジマス角θが±25°の
条件で記録再生を行う場合、トラックA(30°の地
点)での再生出力とトラックB(340°の地点)での
再生出力が共に−2dBと等しくなる。
【0022】以上のように、磁性膜の成長により生じる
柱状構造が該基体5の進行方向に傾斜し、且つ幅方向に
傾斜する構造の磁気テープを用いて、アジマス記録再生
を行った場合、隣接するトラックAとトラックBでの再
生出力値を略等しくすることが可能となる。また、製造
時にいては、アジマス記録時におけるリード角βと等し
い角度だけ非磁性基体の幅方向に傾斜した角度から蒸着
粒子を非磁性基体に向けて飛来させた場合、隣接トラッ
ク間の再生出力値の差が最も小さくなる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、複数の磁気ヘッドを用
いて磁気記録媒体にアジマス記録再生を行った場合にお
いて、隣接トラック間での再生出力値の差を小さくする
ことが可能である磁気記録媒体の製造方法を提供し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造装置の概略構成を
示す図である。
【図2】本発明の製造方法により製造された磁気記録媒
体に記録された信号を再生する際の磁気ヘッドのギャッ
プの向きと再生出力値との関係を示す図である。
【図3】磁気テープと磁気ヘッドとの関係を示す図であ
る。
【図4】アジマス記録した際における磁気テープ上の記
録パターンを示す図である。
【図5】従来の磁気記録媒体の製造装置の概略構成を示
す図である。
【図6】従来の製造方法により製造された磁気記録媒体
に記録された信号を再生する際の磁気ヘッドのギャップ
の向きと再生出力値との関係を示す図である。
【符号の説明】
5 非磁性基体 13 蒸着源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に移動するテープ状の非磁性基
    体上に磁性金属の蒸着粒子を被着して磁性膜を形成する
    磁気記録媒体の製造方法において、前記蒸着粒子を前記
    非磁性基体の移動方向に傾斜し、且つ前記非磁性基体の
    幅方向に傾斜する方向から前記非磁性基体に向かって飛
    来させることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP6566493A 1993-03-24 1993-03-24 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH06274878A (ja)

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