JPH06274408A - メモリインタフェイス装置 - Google Patents

メモリインタフェイス装置

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JPH06274408A
JPH06274408A JP5061675A JP6167593A JPH06274408A JP H06274408 A JPH06274408 A JP H06274408A JP 5061675 A JP5061675 A JP 5061675A JP 6167593 A JP6167593 A JP 6167593A JP H06274408 A JPH06274408 A JP H06274408A
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勝美 荒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像処理向きデータ駆動型プロセッサの処理
効率を向上させる。 【構成】 入力データパケットを一時保持するためのレ
ジスタ66と、入力アドレスを入力データで修飾したア
ドレス106によりメモリ54をアクセスするための装
置と、メモリアクセス装置の出力を一時保持するための
ラッチ58と、ラッチ58とレジスタ66とから与えら
れるデータに、レジスタ66から与えられる命令コード
により特定される演算を行なうALU52と、レジスタ
66とラッチ58とALU52などを用いて複合演算を
実行させるための制御回路56、60、62と、レジス
タ66とALU52とラッチ58との出力を受け、必要
なデータパケットを生成して出力するための回路68、
64とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データ駆動型プロセ
ッサから入力される入力データパケットに応答して、画
像メモリをアクセスしてその結果を出力するためのメモ
リインタフェイス装置に関し、特に、動的データ駆動型
プロセッサから出力され、入力時間順序に付けられる世
代番号が付された入力データパケットに応答して、その
世代番号をアドレスとして画像メモリなどの内容をアク
セスし結果を出力するためのメモリインタフェイス装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、たとえば画像処理などの分野で、
プロセッサの動作速度を向上させることに対する要求が
高まっている。このようなプロセッサの高速化に対する
解決の1手段として並列処理が有力視されている。並列
処理向きアーキテクチャのうちでも、データ駆動型とよ
ばれるアーキテクチャが特に注目される。
【0003】データ駆動型プロセッサでは、「ある処理
に必要な入力データがすべて揃い、かつその処理に必要
な演算装置などの資源が割当てられたときに処理を行な
う」という単純な規則に従って処理が進行する。このア
ーキテクチャを実現するために必要となる技術として、
入力データが揃ったこと(発火)を検出するための機構
がある。この発火検出の際に、ある処理に対して1組の
入力データしか許さないものを静的データ駆動方式、2
組以上の入力データセットを許すものを動的データ駆動
方式と呼ぶ。
【0004】映像信号処理などの時系列データを処理す
る際には、静的データ駆動方式では十分に対応できず、
動的アーキテクチャを採用することが必要であると考え
られる。この際、ある処理に対して複数の入力セットが
存在するために、これら複数の入力セットを識別するた
めの世代識別子などの概念を導入する必要がある。本明
細書では以下世代識別子のことを世代番号と呼ぶ。
【0005】上述のような映像処理向きデータ駆動型情
報処理装置の一例が、「動的データ駆動型プロセッサに
よる並列処理方式の検討」(情報処理学会、マイクロコ
ンピュータアーキテクチャシンポジューム、1991.
11.12)に示されている。図5は、従来のメモリイ
ンタフェイス装置を用いた、映像処理向きデータ駆動型
情報処理装置のブロック図である。図5を参照してこの
データ駆動型情報処理装置は、映像処理向きデータ駆動
型プロセッサ1と、画像メモリ3と、従来のメモリイン
タフェイス24とを含む。
【0006】データ駆動型プロセッサ1には、データ伝
送路7、8を介して、入力時間順序に対応して付けられ
る世代番号を持つ入力データパケットが時系列的に入力
される。データ駆動型プロセッサ1は、予め設定された
処理内容に基づき、画像メモリ3に対するアクセス(画
像メモリ3の内容の参照/更新など)要求をデータ伝送
路4を介してメモリインタフェイス24に与える。メモ
リインタフェイス24は、このアクセス要求に応答し
て、入力データパケットに含まれる(世代番号)アドレ
スに該当する画像メモリ3のアドレスを、メモリアクセ
ス制御線6を介してアクセスし、その結果をデータ伝送
路5を介してデータ駆動型プロセッサ1に返す。データ
駆動型プロセッサ1は、メモリインタフェイス24の出
力に応答して、入力データパケットに対する処理を行な
ってデータ伝送路9あるいは10を通して出力データパ
ケットを出力する。
【0007】図6に、データ伝送路4を介してメモリイ
ンタフェイス24に入力される入力データパケットのフ
ィールド構成の例を示す。図6を参照して、この入力デ
ータパケットは、命令コード26と、世代番号28と、
第1のデータ30と、第2のデータ32とを含む。
【0008】命令コード26は、画像メモリに対する処
理の内容を示す。この処理の内容としてはたとえば、画
像メモリ3の内容の参照あるいは更新などが含まれる。
【0009】世代番号28は、データ伝送路7あるいは
8を介してデータ駆動型プロセッサ1に対して与えられ
る入力データパケットに対し、入力時系列の順序に従っ
て付けられている識別子である。データ駆動型プロセッ
サ1は、この世代番号をデータの待合せの際のマッチン
グに利用している。一方、メモリインタフェイス24に
対しては、この世代番号は、画像メモリ3に対するアド
レスとしての意味を持つ。すなわち、メモリインタフェ
イス24は、この世代番号に基づいて画像メモリ3の該
当アドレスをアクセスする。
【0010】第1のデータ30および第2のデータ32
は、命令コード26の内容に従って異なる意味に解釈さ
れるデータである。たとえば命令コード26が画像メモ
リ3に対する更新を示している場合には、第1のデータ
30は画像メモリに対する書込データであり、第2のデ
ータ32は意味を持たない。命令コード26が画像メモ
リ3に対する参照を示している場合には、第1および第
2のデータ30、32はともに意味を持たない。
【0011】図6に示される入力データパケットにおい
ては、命令コード26は8ビット、世代番号28は24
ビット、第1のデータ30は12ビット、第2データ3
2も12ビットである。
【0012】図7を参照して、データ伝送路5を介して
メモリインタフェイス24から出力される出力データパ
ケットのフィールド構成は次のようになっている。出力
データパケットは、命令コード34と、世代番号36
と、データ38とを含む。
【0013】図7を参照して、8ビットの命令コード3
4および24ビットの世代番号36は、図6に示される
メモリインタフェイス24への入力データパケットの命
令コード26および世代番号28がそのまま出力され
る。データ38には、画像メモリ3へのアクセス結果が
格納される。データ38は12ビットからなる。
【0014】図8は、世代番号28の詳細な構成を示
す。図8を参照して、世代番号28は、3ビットのフィ
ールドアドレスFD#と、11ビットのラインアドレス
LN#と、10ビットのピクセルアドレスPX#とから
なる。
【0015】図8に示される世代番号28は、図9に示
されるような画像メモリ3の論理的な構成に対応してい
る。図9に示される画像メモリ3の論理的な構成は、3
ビットのフィールドアドレスFD#で特定される8枚の
フィールド画像メモリ40a〜40hを含む。各フィー
ルド画像メモリは図8に示される11ビットのラインア
ドレスLN#に対応して、垂直方向に211=2048ラ
インを含む。各ラインは、図8に示される10ビットの
ピクセルアドレスPX#に対応して、210=1024ピ
クセルを含む。
【0016】映像処理向きデータ駆動型プロセッサ1
(図5参照)に対して入力される時点で既に入力時系列
の順序に従って世代番号が信号入力パケットに付けられ
ている。この世代番号に基づいて画像メモリ3をアクセ
スするアドレスを決定すれば、アクセス点は1枚目の画
像メモリ40aの左上の点から始まって、水平方向にス
キャンするように移動する。1ラインのスキャンが終了
するとその直後のラインの左端にアクセス点が移動す
る。1枚目の画像メモリ40aの右下の点までスキャン
が終了すると、アクセス点は2枚目の画像メモリ40b
の左上の点に移動する。以下各画像メモリ40b〜40
hをアクセス点は順にスキャンするように移動する。最
後の画像メモリ、この例では8枚目の画像メモリ40h
の右下の点までスキャンが終了すると、先頭の画像メモ
リ40aの左上の点にアクセス点が戻り、以下同様のこ
とを繰返す。
【0017】メモリインタフェイス装置は、その目的に
適合して、データ駆動型プロセッサへの信号入力パケッ
トの入力順序に従って、画像メモリをアクセスするアド
レスを移動させていくために、映像のスキャンに追従し
て画像メモリ3の内容を処理していくことができる。そ
のためにこのようなメモリインタフェイス装置は映像処
理に適したものとなっている。しかし、このような構成
になっているために、逆に任意のアドレスを指定してそ
の内容を読出すという処理を行なうことができないとい
う問題がある。これは、従来のメモリインタフェイス装
置が、画像メモリに対してアクセスするためのアドレス
を入力データパケットの世代番号に依存しているためで
ある。このような問題があるために、従来のメモリイン
タフェイス装置では、画像メモリの一部に予めテーブル
を書込んでおき、入力データパケットのデータ値によっ
て、該当するテーブルの内容を読出すようなテーブル変
換処理が行なえないという問題点があった。
【0018】また、映像信号処理においては、たとえ
ば、3×3近傍領域のマスク処理のように、隣合った領
域の内容を参照して何らかの演算を行ない、その結果を
同一のまたは異なるフィールドに書込むようなことがよ
く行なわれる。ところが、従来のメモリインタフェイス
装置においては、画像メモリに対してアクセスするため
のアドレスが入力データパケットの世代番号のみにより
決定される。そのために、このような隣合った領域の内
容を参照して何らかの処理を行なうことが容易には行な
えないという問題点があった。この問題は、任意のピク
セルの近傍に対して上述のマスク処理のような処理を行
なう場合にも同様に存在する。
【0019】そこで、映像信号処理および映像信号処理
に類似した処理に適したメモリアクセスを行なえるとと
もに、任意のアドレスを指定してその内容の書込み/読
出しが可能なメモリインタフェイス装置を得られれば便
利である。
【0020】また、世代番号によって指定されたアドレ
スの近傍や、世代番号に対し任意のオフセットをもつア
ドレスの近傍のメモリアクセスを容易に行なうことがで
きればさらに便利である。
【0021】その目的のために、入力信号パケット中の
第2のデータフィールド32の内容により、アドレスを
修飾することが考えられる。この場合、第2のデータ3
2としては、図10に示されるような構成のオフセット
修飾子データが入力されるものとする。図10を参照し
て、この例の場合では、第2のデータ32は、上位の3
ビットと、中位の5ビットと、下位の4ビットとの合計
12ビットからなる。上位の3ビットはフィールドオフ
セットを示す。中位の5ビットはラインオフセットを示
す。下位の4ビットはピクセルオフセットを示す。この
ビット数の割当ては第2のデータ32に割り当てられて
いるビット数の範囲で任意に設定可能である。現在説明
している例の場合には12ビットの範囲内で任意に設定
することができる。
【0022】各オフセット領域には、それぞれのオフセ
ット値に割り当てられたビット幅の符号付き整数(Δf
d、Δln、Δpx)が格納されている。
【0023】メモリインタフェイスにおいては、画像メ
モリ3をアクセスする際の実効アドレスは次のようにし
て定められる。まず、入力データパケット中の世代番号
28(図8参照)に含まれるフィールド・アドレス(f
d♯)と、ライン・アドレス(ln♯)と、ピクセル・
アドレス(px♯)とに、図10に示されるフィールド
・オフセット(Δfd)と、ライン・オフセット(Δl
n)と、ピクセル・オフセット(Δpx)とをそれぞれ
加算する。その結果得られた値がそれぞれ、実効フィー
ルド・アドレスと、実効ライン・アドレスと、実効ピク
セル・アドレスとになる。
【0024】このようにして定められる実効アドレス
は、入力データパケットの世代番号28によって表され
るアドレスから、第2のデータ32によって表されるフ
ィールドオフセット、ラインオフセット、ピクセルオフ
セットだけ移動した近傍位置のアドレスを示す。このよ
うにシフトされたアドレスは世代番号として図1に示さ
れるメモリアクセス回路2に与えられる。したがってこ
の場合、メモリアクセス回路2は、元々メモリインタフ
ェイス12に対して与えられた世代番号28のフィール
ドアドレス、ラインアドレス、ピクセルアドレスに、第
2のデータ32として与えられた対応するオフセット量
を加算した値をアドレスとして画像メモリ3をアクセス
することになる。
【0025】このときのオフセット修飾されたアドレス
の一例が図12に示されている。図12に示される例で
は、フィールドオフセットΔfdは0、ラインオフセッ
トΔlnは−1、ピクセルオフセットΔpxは−3がそ
れぞれ設定されている。この設定では、世代番号28が
示すアドレスに対して、同じフィールド内であって、1
ライン前でかつ3ピクセル前のアドレスに対してアクセ
スが行なわれる。このように第2のデータ32の各オフ
セットで世代番号が示すアドレス(×)をオフセット修
飾することができるため、所定のアドレスの近傍(●)
に対するアクセスを容易に行なうことができる。同様に
して近傍書込命令も行なうことができる。
【0026】上述の例では、世代番号を中心としてその
近傍に対する処理を行なうことができる。しかし、近傍
処理は必ずしも世代番号によって示される位置を中心と
するものに限られるわけではない。そのような場合を考
慮すると、与えられる世代番号によって示されるアドレ
スのみを中心とするだけでなく、世代番号によって示さ
れるアドレスに対して任意のオフセットを持つアドレス
を中心とし、そのオフセットされたアドレスを中心とし
た近傍処理を行なうことができれば画像処理上で便利で
ある。
【0027】そこで、アドレス修飾に対してベースオフ
セットを設けることが考えられる。これにより広範囲の
アドレス修飾を行なうことができる。そのために、メモ
リインタフェイス内に3個のベースオフセットレジスタ
を設けることが考えられる。すなわち、ベースフィール
ドオフセットレジスタと、ベースラインオフセットレジ
スタと、ベースピクセルオフセットレジスタとである。
これらの格納するオフセット値をそれぞれRfd、Rl
n、Rpxとする。これらのレジスタの値は、ベースオ
フセットレジスタ設定命令と呼ぶ特定の命令により入力
データパケットを介して設定される。
【0028】図13を参照して、このようなベースオフ
セットを用いるメモリインタフェイスでは、次のように
実効アドレスを決定する。まず、世代番号が示すアドレ
スに対して、ベースオフセット(Rfd、Rln、Rp
x)によるポジションシフトを行なう。その後、ポジシ
ョンシフト先を中心として、前述のようにデータフィー
ルド(たとえば第2のデータ32)に格納されているオ
フセット修飾子によるオフセット修飾を行なう。これに
よって図13に示される点線の矩形内をアクセスするこ
とができる。
【0029】この場合、図14に示されるように、フィ
ールドオフセット値にベースフィールドオフセット値を
加算したものが広域フィールドオフセットとなる。同様
にラインオフセット値にベースラインオフセット値を加
算したものが広域ラインオフセット値となる。また、ピ
クセルオフセット値にベースピクセルオフセット値を加
算したものが広域ピクセルオフセット値となる。このよ
うにすることにより、図13に示されるように、世代番
号が示すアドレスから、ベースオフセットによるポジシ
ョンシフトを行なった後、フィールドオフセット、ライ
ンオフセット、ピクセルオフセットによって指定される
オフセットを行なうことによりこのベースオフセットさ
れたアドレスを中心とした近傍処理を行なうことが可能
となる。
【0030】各ベースオフセットレジスタのビット幅を
十分に大きくとっておけば、ベースオフセットレジスタ
値の設定と、入力データパケット中のオフセット修飾子
の設定とを組合せることにより、画像メモリの全領域に
対してアドレス修飾を行なうことが可能である。これに
より映像信号に対する処理が効率的に行なえるものと考
えられる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上述したメモリインタ
フェイスでは、信号入力データパケットの入力順序に従
って画像メモリをアクセスするアドレスをスキャンライ
ン方向に移動させている。これによりこのメモリインタ
フェイスは映像処理に適した構成となっている。しか
し、このメモリインタフェイスでは、1回の画像メモリ
へのアクセスによりデータの更新あるいは参照など1種
類の処理しか行なうことができない。そのために、たと
えば画像メモリの格納内容と入力データパケットのデー
タ値との間で所定の演算を行なう必要がある場合には、
これら処理を分離し、複数回の処理を行なわなければな
らない。
【0032】たとえばディジタル信号処理などでよく用
いられるFIR(Finite Impulse Re
sponse)フィルタについて考える。図3はFIR
フィルタの一例のシグナルフローグラフである。この場
合、入力データパケットのデータ値と入力データパケッ
トの世代番号が示すアドレスの近傍の画像メモリの内容
とを加算する場合がよく起こる。
【0033】この場合、上述したメモリインタフェイス
では図4に示されるような処理となる。図4において
「VR」は、入力データにより画像メモリを更新する命
令を示す。「VS」は画像メモリを参照する命令を示
す。各命令の肩につけられている3個1組の数字は、メ
モリアクセス位置を指定するためのオフセット値であ
る。たとえばオフセット値が「−1、2、−3」である
ような命令は、入力パケットの世代番号が示すアドレス
に対して1フィールド前で、2ライン下で、3ピクセル
左の位置をアクセスすることになる。
【0034】この図4に示される処理の場合には、各ア
ドレスの内容を読出してデータ値との加算をしなければ
ならない。そのために比較的多い複数回の処理が必要と
なる。それに伴って映像処理向きデータ駆動型プロセッ
サ内のデータパケットの数が増加するために、データパ
ケットの入力レートが落ちるという問題点がある。
【0035】それゆえにこの発明の目的は、複合的な処
理をデータパケットの入力レート数を低下させずに行な
うことが可能なメモリインタフェイス装置を提供するこ
とである。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のメモリ
インタフェイス装置は、入力データパケットを一時保持
するための第1の保持手段と、入力データパケットに応
答し、所定のメモリの、入力データパケットの入力アド
レスを入力データを用いて修飾したアドレスを入力命令
コードに従ってアクセスするためのメモリアクセス手段
と、メモリアクセス手段の出力を一時保持するための第
2の保持手段と、入力の一方が第1の保持手段の出力
に、入力の他方が第2の保持手段の出力にそれぞれ接続
され、入力値に対して、入力データパケットの入力命令
コードにより特定される演算を行なうための演算手段
と、入力データパケットの入力命令コードに応答して、
演算手段とメモリアクセス手段と第2の保持手段とを制
御して、入力データと、メモリアクセス手段の出力とに
対して入力命令コードにより特定される一連の複合演算
処理を実行させるための制御手段と、第1の保持手段の
出力と、演算手段の出力と、第2の保持手段の出力とに
入力が接続されるようにされ、制御手段により制御さ
れ、入力されるデータを用いて必要な出力データパケッ
トを生成して出力するための手段とを含む。
【0037】請求項2に記載のメモリインタフェイス装
置は、請求項1に記載の装置であって、制御手段により
実行が制御される複合演算処理がFIRフィルタ処理で
あることを特徴とする。
【0038】
【作用】請求項1に記載のメモリインタフェイス装置で
は、所定の複合演算命令を含む入力データパケットが与
えられると、メモリアクセス手段により所定のメモリの
所定のアドレスに対するアクセスが行なわれる。さらに
その出力が第2の保持手段によって一時保持された後、
一時保持された入力データパケットの入力データと、メ
モリアクセス手段の出力とに対して、入力命令コードに
より特定される一連の複合演算処理が実行される。その
ために、1つの入力データパケットの入力データに対し
て複数の処理を一括して処理できる。
【0039】請求項2に記載のメモリインタフェイス装
置では、FIRフィルタ処理を構成する多数の処理のう
ち、入力パケットの入力データとメモリから読みだされ
るデータとを用いて行なわれる複合的な処理が、1回の
入力データパケットの入力で実行され、FIRフィルタ
処理全体を実行するに必要なデータパケットの数が減少
する。
【0040】
【実施例】図1に、本発明の一実施例のメモリインタフ
ェイス装置のブロック構成図を示す。図1においては、
説明を容易にするために画像メモリを中心に記載してあ
るが、メモリインタフェイス装置はこの画像メモリ以外
の部分である。
【0041】図1を参照して、この実施例のメモリイン
タフェイス装置は、入力がデータ伝送路(パイプライ
ン)に接続されたパイプラインレジスタ66を含む。パ
イプラインレジスタ66は、メモリインタフェイスへ入
力された入力パケットの内容をラッチする装置である。
パイプラインレジスタ66は、ラッチした入力パケット
に含まれる入力データ82と、アドレス106と、画像
メモリの参照あるいは更新を示す信号88と、入力デー
タパケット中の命令コードの内容を示す信号92と、更
新を示す信号84とを出力する。なお、この場合のアド
レス106は、従来の技術で説明した様にアドレス修飾
したアドレスである。あるいはこのアドレス106は入
力データパケットの入力アドレスそのままとし、画像メ
モリのアクセス時に入力データを用いてアドレス修飾し
てもよい。
【0042】入力データ82は、セレクタ60の一方の
入力に与えられる。入力データ82は途中で分岐し、入
力データ・命令コード72としてALU(算術論理演算
ユニット)52に与えられる。ALU52の出力は、演
算結果76としてセレクタ60の他方の入力に与えられ
る。信号84と88とは、それぞれセレクタ62の2つ
の入力に与えられる。命令コードの内容を示す信号92
は、コントロール装置56に与えられる。
【0043】コントロール装置56は、パイプラインレ
ジスタ66から信号92を受取り、その内容に従って後
述のように各部を制御して処理内容を切り替える。コン
トロール装置56はそのために、切り替え信号112を
用いてセレクタ60、62の出力を切り替える。セレク
タ60の出力は、画像メモリ54に接続されている。パ
イプラインレジスタ66の出力するアドレス106も画
像メモリ54に与えられる。セレクタ62の出力も画像
メモリ54に接続されている。コントロール装置56
は、画像メモリ54に対してアクセスを指定するG信号
90を出力する。このG信号も画像メモリ54に与えら
れる。
【0044】画像メモリ54の出力には、画像メモリ5
4の出力を一旦ラッチするためのラッチ回路58が接続
されている。ラッチ回路58は、コントロール装置56
から与えられるDCK信号94により制御されて画像メ
モリ54の出力80をラッチする。ラッチ回路58の出
力は、セレクタ68の入力の1つに接続されている。セ
レクタ68は全部で3つの入力を有する。第1の入力に
はパイプラインレジスタ66の出力する入力データ82
(72)が分岐して与えられる。第2の入力には、セレ
クタ60の出力するデータ78が分岐して与えられる。
第3の入力には前述のようにラッチ回路58の出力する
データ108が与えられる。セレクタ68は、これら3
つの入力から、コントロール装置56から与えられる切
り替え信号104に従って1つを選択して出力する。ラ
ッチ回路58の出力するデータ108は分岐し、ALU
52の入力に与えられるデータ74となっている。
【0045】セレクタ68の出力は、パイプラインレジ
スタ64の入力に接続されている。パイプラインレジス
タ64は、セレクタ68から与えられるデータ96に基
づき出力データパケットを生成し、パイプラインに出力
するためのものである。
【0046】このメモリインタフェイス装置にはさら
に、パイプラインレジスタ66、64のデータラッチと
データ出力とを制御するためのC素子69、70を含
む。C素子69はパイプラインレジスタ66を制御する
ためのCP信号98を出力する。C素子70は、コント
ロール装置56から与えられるINHB信号102と、
隣接するC素子69などとの間の交信に従って、パイプ
ラインレジスタ64のデータラッチと出力とを制御する
CP信号100を出力する。
【0047】以下、データパケット中の命令コードの内
容に従ってこのメモリインタフェイス装置の動作を順次
説明する。命令としては、(1)複合演算以外の命令
(単なる参照あるいは更新)(2)複合演算命令1(画
像メモリの参照データと入力データとの演算値で画像メ
モリを更新し更新データを出力する)(3)複合演算命
令2(画像メモリの参照データと入力データとの演算値
で画像メモリを更新しデータを出力しない)(4)複合
演算命令3(画像メモリの参照データと入力データとの
演算値を出力し、画像メモリは更新しない)(5)複合
演算命令4(画像メモリの参照データを出力し、入力デ
ータと参照データとの演算値で画像メモリを更新する)
との5つがある。以下それぞれの場合について順次説明
する。
【0048】(1) 複合演算以外(参照あるいは更
新) この場合には、コントロール装置56は切り替え信号1
12により、セレクタ60と62とを次のように制御す
る。セレクタ60は入力データ82をそのままデータ7
8として画像メモリ54に与える。セレクタ62は画像
メモリの参照あるいは更新を示す信号88をそのまま信
号86として画像メモリ54に与える。コントロール装
置56は画像メモリ54をアクセスすることを示すG信
号90を画像メモリ54に与える。
【0049】画像メモリ54は、パイプラインレジスタ
66からのアドレス106と、コントロール装置56か
らのG信号90とによってアクセスされる。画像メモリ
54から出力される参照データあるいは更新データ80
は、ラッチ58に与えられる。ラッチ58は、コントロ
ール装置56から与えられるDCK信号94に応答して
データ80を保持する。同時にコントロール装置56は
セレクタ68を切り替える信号104を出力し、この信
号104に応答してセレクタ68はラッチ58の出力す
る信号108をデータ96としてパイプラインレジスタ
64に与える。
【0050】コントロール装置56は、C素子70に対
して出力を許可するINHB信号102を与える。C素
子70はこのINHB信号102が許可であることに応
答して、パイプラインレジスタ64に対してCP信号1
00を与える。パイプラインレジスタ64は、このCP
信号100に応答して、セレクタ68の出力するデータ
96を保持しデータパケットの出力を行なう。
【0051】(2) 第1の複合演算命令 第1の複合演算命令は、画像メモリの参照データと入力
データとの演算値で画像メモリを更新し更新データを出
力するための命令である。この場合にはコントロール装
置56は切り替え信号112によりセレクタ60、62
を制御して、それぞれ入力データ82と、信号88とを
データ78、信号86として出力させる。信号88、す
なわち信号86は画像メモリ54に対する参照を示す。
【0052】コントロール装置56は画像メモリ54に
対して画像メモリをアクセスするG信号90を与える。
画像メモリ54は、パイプラインレジスタ66から与え
られるアドレス106とコントロール装置56から与え
られるG信号90とにより参照される。参照された値は
データ80としてラッチ58の入力に与えられる。
【0053】コントロール装置56はDCK信号94を
ラッチ58に与える。ラッチ58はDCK信号94に応
答して、画像メモリ54の出力データ80を保持する。
同時にコントロール装置56は、C素子70に対して、
出力を許可しないINHB信号102を与える。C素子
70は、INHB信号102が出力禁止を示す値となっ
たことに応答して動作を中止する。したがってパイプラ
インレジスタ64からの出力は行なわれない。
【0054】ラッチ58に保持されたデータはデータ7
4としてALU52の入力に与えられる。ALU52
は、パイプラインレジスタ66から与えられる入力・命
令コード72とデータ74とに基づき、パイプラインレ
ジスタ66から与えられる入力データとデータ74との
間に、パイプラインレジスタ66から与えられる命令コ
ードで決定される演算を行なう。ALU52は演算結果
76をセレクタ60の一方の入力に与える。
【0055】コントロール装置56は、再び切り替え信
号112を用いてセレクタ60と62とを制御する。セ
レクタ60は演算結果76を出力する。セレクタ62は
パイプラインレジスタ66から与えられる更新信号84
を信号86として出力する。さらにコントロール装置5
6は、画像メモリをアクセスすることを示すG信号90
を画像メモリ54に与える。これにより画像メモリ54
は、パイプラインレジスタ66から与えられるアドレス
106と、セレクタ60から与えられるデータ78(演
算結果76)により更新される。
【0056】コントロール装置56は信号104により
セレクタ68を切り替え、セレクタ60の出力データ7
8をデータ96として出力させる。同時にコントロール
装置56は、出力を許可するINHB信号102をC素
子70に与える。C素子70はINHB信号102が出
力許可を示す値となったことに応答してパイプラインレ
ジスタ64にデータ96を保持させ、データパケットの
出力動作を行なわせる。
【0057】(3) 第2の複合演算命令 複合演算命令2は、画像メモリの参照データと入力デー
タとの演算値で画像メモリを更新し、データを出力しな
い処理を示す。この場合にはコントロール装置56は切
り替え信号112を用いてセレクタ60、62を制御す
る。セレクタ60は入力データ82を出力する。セレク
タ62は参照を示す信号88を出力する。セレクタ60
の出力データ78およびセレクタ62の出力信号86は
それぞれ画像メモリ54に与えられる。
【0058】コントロール装置56は、画像メモリ54
をアクセスするためのG信号90を画像メモリ54に与
える。画像メモリ54は、パイプラインレジスタ66か
ら与えられるアドレス106と、コントロール装置56
から与えられるG信号90とにより参照される。参照さ
れた値は画像メモリ54からデータ80としてラッチ5
8の入力に与えられる。
【0059】コントロール装置56は、DCK信号94
によりラッチ58に、画像メモリ54の出力データ80
を保持させる。同時にコントロール装置56は、C素子
70に対して出力を許可しないINHB信号102を与
える。C素子70は出力動作を中止する。
【0060】ラッチ58に保持されたデータは分岐して
データ74としてALU52に与えられる。ALU52
は、パイプラインレジスタ66から与えられる入力デー
タ・命令コード72の入力データとデータ74との間
に、入力データ・命令コード72の命令コードにより特
定される演算を行ない演算結果76をセレクタ60の一
方の入力に与える。
【0061】コントロール装置56は再び切り替え信号
112を用いてセレクタ60、62を切り替える。セレ
クタ60はALU52からの演算結果76をデータ78
として出力する。セレクタ62は、パイプラインレジス
タ66から与えられる更新信号84を信号86として出
力する。
【0062】コントロール装置56は、画像メモリ54
をアクセスするためのG信号90を画像メモリ54に与
える。画像メモリ54は、パイプラインレジスタ66か
ら与えられるアドレス106と、セレクタ60から与え
られるデータ78(演算結果76)とにより更新され
る。
【0063】コントロール装置56は、C素子70に対
して出力を許可しないINHB信号102を与える。C
素子70は、INHB信号102が出力を許可しない値
となったことに応答して、出力動作を中止する。すなわ
ちパイプラインレジスタ64からパイプラインへの出力
データパケットの出力は行なわれない。
【0064】(4) 第3の複合演算命令 複合演算命令3は、画像メモリの参照データと入力デー
タとの演算値をパイプラインに出力し、画像メモリは更
新しない処理である。この場合にはコントロール装置5
6は切り替え信号112を用いてセレクタ60、62を
次のように制御する。セレクタ60はパイプラインレジ
スタ66からの入力データ82をデータ78として出力
する。セレクタ62はパイプラインレジスタ66からの
信号88を信号86として出力する。信号88はこの場
合参照を示す値である。
【0065】コントロール装置56は画像メモリ54を
アクセスするためのG信号90を画像メモリ54に対し
て与える。画像メモリ54は、パイプラインレジスタ6
6からのアドレス106と、コントロール装置56から
与えられるG信号90とにより参照される。参照された
値は画像メモリ54からデータ80としてラッチ58の
入力に与えられる。
【0066】コントロール装置56はDCK信号94を
ラッチ58に与える。ラッチ58はDCK信号94に応
答してデータ80を保持する。同時にコントロール装置
56は、出力を許可しないINHB信号102をC素子
70に対して与える。C素子70はINHB信号102
が出力を許可しない値となったことに応答して動作を中
止する。したがってパイプラインレジスタ64からの出
力データパケットの出力は行なわれない。
【0067】ラッチ58に保持されたデータはデータ7
4としてALU52に与えられる。ALU52は、パイ
プラインレジスタ66から与えられる入力データ・命令
コード72の入力データとデータ74との間で、パイプ
ラインレジスタ66からの命令コードに従った演算を行
ない、演算結果76をセレクタ60に与える。
【0068】コントロール装置56は、再び切り替え信
号112によりセレクタ60、62を制御し、セレクタ
60が演算結果76を、セレクタ62がパイプラインレ
ジスタ66からの信号84をそれぞれ画像メモリ54に
与えるように切り替える。セレクタ60からの出力デー
タ78はALU52からの演算結果76である。セレク
タ62からの出力信号86は、パイプラインレジスタ6
6から与えられた更新信号84である。コントロール装
置56はG信号90を画像メモリ54に与えることはし
ない。したがってこの場合画像メモリ54の更新が行な
われることはない。
【0069】コントロール装置56は、セレクタ68に
対して切り替え信号104を与える。セレクタ68はこ
の切り替え信号104に応答して、セレクタ60からの
出力データ78を出力96としてパイプラインレジスタ
64に与える。同時にコントロール装置56は、出力を
許可するINHB信号102をC素子70に与える。C
素子70はこのINHB信号102が出力を許可する値
となったことに応答し、パイプラインレジスタ64にセ
レクタ68からの出力データ96を保持させ、出力パケ
ットの出力動作を行なう。
【0070】(5) 第4の複合演算命令 複合演算命令4は、画像メモリの参照データを出力し、
入力データと参照データとの演算値で更新する処理を示
す。
【0071】この場合にはコントロール装置56は切り
替え信号112を用いてセレクタ60、62を制御し、
セレクタ60が入力データ82を、セレクタ62がパイ
プラインレジスタ64からの信号88をそれぞれ出力す
るように切り替える。この場合の信号88は「参照」を
示す値である。またコントロール装置56は画像メモリ
54をアクセスするG信号30を画像メモリ54に与え
る。
【0072】この場合画像メモリ54は、パイプライン
レジスタ66から与えられるアドレス106と、コント
ロール装置56から与えられるG信号90とにより参照
される。参照されたデータ80はラッチ58の入力に与
えられる。
【0073】コントロール装置56はラッチ58に対し
てDCK信号94を与える。ラッチ58はこのDCK信
号94に応答して画像メモリ54からの出力データ80
を保持する。
【0074】コントロール装置56は同時に、C素子7
0に対して、出力を許可しないINHB信号102を与
える。C素子70はこのINHB信号102が出力を許
可しない値となったことに応答して出力動作を中止す
る。
【0075】ラッチ58に保持されたデータはデータ7
4としてALU52に与えられる。ALU52は、パイ
プラインレジスタ66から与えられる入力データ・命令
コード72の入力データとデータ74との間で、パイプ
ラインレジスタ66からの入力データ・命令コード72
により特定される演算を行ない、演算結果76をセレク
タ60に与える。
【0076】コントロール装置56は切り替え信号11
2を用いてセレクタ60、62を制御し、セレクタ60
からは演算結果76を、セレクタ62からはパイプライ
ンレジスタ66の出力する信号84をそれぞれ出力させ
る。したがってセレクタ60の出力78は演算結果76
であり、セレクタ62の出力する信号86は、パイプラ
インレジスタ66から与えられる更新信号84となる。
コントロール装置56はさらに、画像メモリ54に対す
るアクセスを示すG信号90を画像メモリ54に与え
る。
【0077】画像メモリ54は、パイプラインレジスタ
66から与えられるアドレス106と、セレクタ60か
ら与えられるデータ78(演算結果76)により更新さ
れる。
【0078】コントロール装置56は、セレクタの切り
替え信号104をセレクタ68に与える。セレクタ68
はこの切り替え信号104に応答して、ラッチ58から
の出力データ108を選択してパイプラインレジスタ6
4に対してデータ96として与える。
【0079】コントロール装置56はこのとき、出力を
許可するINHB信号102をC素子70に与える。C
素子70はINHB信号102が出力を許可する値とな
ったことに応答して、CP信号100を用いてパイプラ
インレジスタ64にデータ96を保持させ、出力パケッ
トの出力動作を行なう。このように、図1に示される本
実施例のメモリインタフェイス装置を用いれば、1回の
データパケットの入力により画像メモリのデータに対す
るアクセス、更新、演算、演算結果の出力、参照データ
の出力などの複合動作を行なうことができる。このよう
な複合演算処理を可能とすることにより、次のような効
果を得ることができる。
【0080】図2は、図1に示されるメモリインタフェ
イス装置を用いた複合演算処理により、処理量削減をし
たFIRフィルタのデータフローグラフである。
【0081】図2において演算「VNADD」は、入力
データと、入力パケットの世代番号とオフセット値とに
よって指定された画像メモリの内容とを加算し、画像メ
モリを更新しないで出力する複合演算命令である。上述
の例で言えば複合演算命令3に相当する。演算「VAD
D」は演算VNADDと同様の演算を行ない、さらに演
算値で画像メモリの内容を更新する複合演算命令であ
る。上述の例で言えば複合演算命令1に相当する。演算
命令「VR」は、入力データと画像メモリを更新する命
令である。上述の例で言えば「複合演算以外の命令」の
1つに相当する。演算命令「VS」は画像メモリを参照
する命令である。この命令も上述の例で言えば「複合演
算以外の命令」の1つに相当する。
【0082】図2において、各命令の型に付けられてい
る3個1組の数字は、メモリアクセス位置を指定するた
めのオフセット値を示す。たとえばオフセット値が「−
1、2、−3」であるような命令は、入力パケットの世
代番号が示すアドレスの位置に対して1フィールド前、
2ライン下、3ピクセル左の位置をアクセスすることに
なる。
【0083】図2に示されるデータフローグラフでは、
世代番号が示すアドレスに入力データを一旦格納してお
き、1フィールド先のアドレスをFIRフィルタ処理の
演算途中データの格納用に使用している。この演算途中
用のアドレスはどこであってもよい。
【0084】図2に示すデータフローグラフは、本発明
にかかるメモリインタフェイス装置を用いたデータ駆動
型プロセッサによって図3に示すシグナルフローグラフ
のFIRフィルタ処理を行なうためのものである。図2
に示されるデータフローグラフは、図4に示す従来の装
置を用いたデータフローグラフに比べて、ノード数、ア
ーク数ともに削減されている。これによりFIRフィル
タを実現するための処理量が削減されている。処理量が
削減された分だけ、データ駆動型プロセッサ内に滞在す
る同一世代番号のパケットの数が減少する。したがって
複数世代のパケットが多くデータ駆動型プロセッサ内に
滞在できるようになり、処理の並列性を向上させること
ができる。データパケットの入力レートも向上すること
ができ、データ駆動型プロセッサによるFIRフィルタ
処理の効率を向上させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、第1の保持手段と第2の保持手段と演算手段とを
用いて制御手段により一連の複合演算処理を実行させる
ことができる。1回のデータパケットの入力に対し、所
定のメモリの内容の更新あるいは参照処理のみでなく、
データ間の演算処理を含む複合演算処理を実現すること
ができ、複合的な処理を実現するための入出力データパ
ケットの数を削減することができる。
【0086】その結果、複合的な処理をより効率よく実
行できるメモリインタフェイス装置を提供できる。
【0087】請求項2に記載のメモリインタフェイス装
置を用いれば、FIRフィルタ処理を、より少ないデー
タパケットの数で実現させることができる。その結果、
より効率的にFIRフィルタ処理を実行できるメモリイ
ンタフェイス装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の複合演算処理機能付きのメ
モリインタフェイス装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の複合演算処理を用いて実現
できる、処理数が削減されたFIRフィルタのデータフ
ローグラフを示す図である。
【図3】図2及び図4に示すFIRフィルタのシグナル
フローグラフを示す図である。
【図4】従来のメモリインタフェイス装置を用いたFI
Rフィルタのデータフローグラフを示す図である。
【図5】従来のメモリインタフェイス装置を用いた、映
像処理向きデータ駆動型プロセッサのシステム構成を示
す図である。
【図6】メモリインタフェイス装置に対する入力データ
パケットのフィールド構成を示す図である。
【図7】メモリインタフェイス装置に対する出力データ
パケットのフィールド構成を示す図である。
【図8】データパケットの世代番号のフィールド構成を
示す図である。
【図9】図8に示す世代番号の分割例に基づく画像メモ
リの論理的な構成例を示す図である。
【図10】メモリインタフェイス装置に対する入力デー
タパケットのうち、第2のデータ領域に格納されるアド
レス修飾子のフィールド構成を示す図である。
【図11】オフセット修飾子を用いて実効アドレスを決
定する方法を示すための図である。
【図12】画像メモリをアクセスする際のアドレス修飾
の方法を示すための図である。
【図13】メモリインタフェイス装置の広域アドレス修
飾の方法を示すための図である。
【図14】ベースオフセット値を用いて広域オフセット
を決定するための方法を示す図である。
【符号の説明】
52 ALU 54 画像メモリ 56 コントロール装置 58 ラッチ 60、62、68 セレクタ 64、66 パイプラインレジスタ 76 演算結果

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも入力命令コードと、入力アド
    レスと、入力データとを含む入力データパケットに応答
    して、所定のメモリの所定アドレスにアクセスするため
    のメモリインタフェイス装置であって、 入力データパケットを一時保持するための第1の保持手
    段と、 前記入力データパケットに応答し、前記所定のメモリ
    の、前記入力アドレスを前記入力データを用いて修飾し
    たアドレスを前記入力命令コードに従ってアクセスする
    ためのメモリアクセス手段と、 前記メモリアクセス手段の出力を一時保持するための第
    2の保持手段と、 入力の一方が前記第1の保持手段の出力に、入力の他方
    が前記第2の保持手段の出力にそれぞれ接続され、入力
    値に対して、前記入力データパケットの入力命令コード
    により特定される演算を行なうための演算手段と、 前記入力データパケットの入力命令コードに応答して、
    前記演算手段と前記メモリアクセス手段と前記第2の保
    持手段とを制御して、入力データと、前記メモリアクセ
    ス手段の出力とに対して前記入力命令コードにより特定
    される一連の複合演算処理を実行させるための制御手段
    と、 前記第1の保持手段の出力と、前記演算手段の出力と、
    前記第2の保持手段の出力とに入力が接続されるように
    され、前記制御手段により制御され、入力されるデータ
    を用いて必要な出力データパケットを生成して出力する
    ための手段とを含む、メモリインタフェイス装置。
  2. 【請求項2】 前記複合演算処理がFIRフィルタ処理
    であることを特徴とする、請求項1に記載のメモリイン
    タフェイス装置。
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