JPH06273559A - 沸騰水型原子炉の燃料バンドル用の旋回羽根付きスペーサ - Google Patents

沸騰水型原子炉の燃料バンドル用の旋回羽根付きスペーサ

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JPH06273559A
JPH06273559A JP5311462A JP31146293A JPH06273559A JP H06273559 A JPH06273559 A JP H06273559A JP 5311462 A JP5311462 A JP 5311462A JP 31146293 A JP31146293 A JP 31146293A JP H06273559 A JPH06273559 A JP H06273559A
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fuel
tie plate
ferrule
water
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JP5311462A
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Bruce Matzner
ブルース・マッズナー
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General Electric Co
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    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
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    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/34Spacer grids
    • G21C3/3432Grids designed to influence the coolant, i.e. coolant mixing function
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 沸騰水型原子炉用の燃料バンドルにおいて、
所定の垂直方向位置にて燃料棒を相互に離間せしめるス
ペーサの配備に起因する、「圧力降下」と「ドライアウ
ト(dryout)或いは水膜消失」とを回避する。 【構成】 上部タイプレートの下方に位置するスペーサ
(S2 ;S3 ) を、短縮高さ及び薄肉のフェルールを含むフ
ェルール層F と、 フェルール間のサブチャネル区域の上
方の旋回羽根層V とで構成する。上部二相領域に於いて
旋回羽根層V は、旋回羽根の捩り構造により、サブチャ
ネル区域を上方へ向かう水/蒸気から水のみを分離して
遠心力で燃料棒R に押しやる一方、圧力降下無しに蒸気
を素通りさせる。ドライアウトが生じないスペーサには
適用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉内にお
いて使用するためのスペーサに関するものである。更に
詳しく述べれば、燃料バンドルの上部二相領域内におい
て短縮型のフェルールスペーサ(ferrule spacers) を好
ましくはそれの上方に位置する旋回羽根と組合わせるこ
とにより、総合圧力降下を低減させながら臨界出力性能
の向上が達成される。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉用の燃料バンドルは公知
である。かかる燃料バンドルは下部タイプレート上に支
持された複数の互いに平行に直立した燃料棒を含んでい
て、それらの燃料棒の少なくとも一部は上部タイプレー
トにまで伸びてそれに固定されている。下部タイプレー
トの位置において燃料棒を包囲するチャネルは上方に伸
び、そして上部タイプレートの位置にまで達している。
運転に際しては、下部タイプレートを通って水が燃料バ
ンドル内に流入し、そしてチャネル内の隔離された流路
を通って上方に流れながら蒸気を発生する。最後に、水
および蒸気が上部タイプレートを通って燃料バンドルか
ら流出する。
【0003】燃料棒は細長くてたわみ易いものである。
蒸気の発生がもたらす力学的な作用の下で、かかる燃料
棒は振動を生じ、そして互いに接触して摩擦し合うこと
になる。それ故、いわゆる燃料棒スペーサが使用される
のである。かかるスペーサは燃料バンドルの長手方向に
沿った複数の互いに離隔した鉛直方向位置において各燃
料棒を包囲し、それによりチャネル内において燃料棒を
所定の並列状態に維持する。
【0004】本発明に関連して述べれば、かかる燃料バ
ンドルの上部二相領域内においていわゆるフェルールス
ペーサが使用される。フェルールスペーサ中のフェルー
ルは、一方の側に通例1対のストップを有しかつ他方の
側に燃料棒圧迫ばねを有する個別の円筒から成ってい
る。フェルールの内径は燃料棒の外径を越える結果、ば
ねによって押しつけられた燃料棒はフェルールの中心に
位置することになる。かかるフェルールがマトリクス状
を成して結合された場合、燃料棒は極めて満足すべき離
隔状態でしっかりと保持されるのである。
【0005】燃料バンドルの上部二相領域内において燃
料棒と共にフェルールスペーサを使用した場合、臨界出
力性能に対して有利な効果の得られることが見出され
た。かかるスペーサは、蒸気発生用燃料棒の表面上に必
要とされる水膜を増強するために役立つ。水膜の維持
は、燃料棒の表面上に「ドライアウト(dryout)」として
知られる状態が生じることを防止する。ドライアウトの
発生は、燃料棒上の水膜が完全に蒸発する(すなわち、
水膜の厚さがゼロになる)ような最初の位置において開
始する。かかる現象は、スペーサを通過することによっ
て水膜の厚さが増大する前、すなわちスペーサの直ぐ上
流側において起こる。それ故、スペーサ1および2の直
ぐ上流側で起こり易いドライアウトを防止するために
は、それぞれスペーサ2および3によって水膜を厚くす
ればよいわけである。かかるドライアウト状態は被覆管
の過熱を引起こし、その結果として燃料棒の破損をもた
らすことがある。残念ながら、いずれのスペーサもある
程度の圧力降下を生じる。しかるに、燃料バンドルの上
部二相領域内における圧力降下は回避することが好まし
い。なぜなら、かかる圧力降下は熱水力学的不安定性お
よび核熱水力学的不安定性の原因となるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】沸騰水型原子炉におい
てはまた、燃料バンドルの上部二相領域内に旋回羽根が
使用されることがある。本発明に関連しては、少なくと
も下記の3つの先行技術を考察する必要がある。最初、
旋回羽根は燃料バンドル内に閉込められない沸騰水型原
子炉用の燃料棒に関連して提唱された。これらの旋回羽
根は燃料棒と同じ長さを有しており、そして燃料棒間の
空隙内に配置された。燃料バンドルという最新の手段が
導入され、しかも圧力降下が大きかったため、この技術
は商業的な意義を持たなかった。
【0007】1991年5月17日に提出された「イン
コネル製スペーサ中における旋回羽根」と称するJohans
son の米国特許出願第07/702212号中には、全
体が旋回羽根から構成されたスペーサが開示されてい
る。このスペーサにおいては、旋回羽根はスペーサの高
さと同じ高さを有すると共に、燃料棒間のあらゆる空隙
を占めている。その結果、かかるスペーサにおいては大
きい圧力降下が認められる。
【0008】1991年5月17日に提出された「部分
長燃料棒に対する気水分離装置」と称するDix の米国特
許出願第07/702644号(現在では1992年7
月15日に提出された「部分長燃料棒を含む燃料バンド
ルにおける臨界出力の最適化」と称するJohansson 等の
米国特許出願第07/914389号の一部継続出願の
ために放棄されている)中には、部分長燃料棒の上方に
配置された旋回羽根が開示されている。この発明におい
ては、かかる旋回羽根は部分長燃料棒の上方に位置する
気水分離装置および臨界出力を向上させるための装置と
して使用されている。この場合の着想は、部分長燃料棒
の上方の空間内において水と蒸気とを分離することによ
り、燃料バンドルのガス抜きを改善し得るというもので
ある。更にまた、第1のスペーサよりも下方に位置する
燃料バンドルの上部二相領域内に配置された旋回羽根は
臨界出力を向上させ得ることも見出された。
【0009】上記の着想に基づけば、旋回羽根は通常の
ごとく鉛直方向に沿って燃料棒を取出すことを妨げる点
に注意されたい。少なくともこのような理由により、か
かる構成は商業的に使用されなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】沸騰水型原子炉用の燃料
バンドルにおいて使用するため、短縮型のフェルールス
ペーサとそれの上方に配置された旋回羽根との組合せか
ら成る改良スペーサが開示される。好適な実施の態様に
従えば、短縮型のフェルールスペーサは旋回羽根の下方
に配置されると共に、該スペーサの位置において各々の
燃料棒を個別に包囲するフェルールを含んでいる。各々
のフェルールは、0.020インチ以下のなるべく小さ
い肉厚および0.9インチ以下の短縮された高さを有し
ている。このようなフェルールスペーサの縮小された高
さおよび肉厚は、圧力降下を許容限界内に維持するため
に必要であると共に、蒸気発生のために必要な水膜を該
スペーサの下流側(すなわち、該スペーサの直ぐ上方)
の燃料棒上において増強するために役立つ。それと同時
に、フェルールスペーサの直ぐ上方には旋回羽根が配置
されているが、これらの旋回羽根は隣接するフェルール
間に形成されたいわゆるサブチャネル区域の上方に位置
している。
【0011】
【実施例】フェルールスペーサの上方に配置された旋回
羽根は、燃料棒間のサブチャネル区域内に導入された水
を燃料棒に向けて再分配するために役立つ。このような
構成の目的は、圧力降下を最小限に抑えながら従来のス
ペーサと同等な臨界出力性能を達成することにある。か
かる目的は2つの改良点によって達成される。第一に、
旋回羽根はフェルールスペーサの上方に配置される。そ
の結果、現行のフェルールスペーサの内部に旋回羽根を
配置した場合に生じるような流体流路の顕著な狭窄が回
避されることになる。第二に、旋回羽根の追加された改
良スペーサは、それが臨界出力性能を向上させるために
役立つような位置においてのみ使用される。そのような
位置とは、通例は燃料バンドルの上端から数えて2番目
および3番目のスペーサ位置であり、また非常に稀には
それより下方のスペーサ位置をも含む。
【0012】先ず図1を見ると、本発明のスペーサを有
する典型的な燃料バンドルBが示されている。かかる燃
料バンドルBは、ノーズピースNを有する下部タイプレ
ートLを含んでいる。複数の全長燃料棒Rが下部タイプ
レートLから上部タイプレートUまで伸びている。通常
の実施の態様に従えば、1本以上の燃料棒は部分長燃料
棒Rpを成している。かかる燃料バンドルBは、下部タ
イプレートLの位置から少なくとも上部タイプレートU
の付近にまで伸びるチャネルCによって包囲されてい
る。従来公知のごとく、スペーサのバンドは導流タブT
を含むことがある(図1および2参照)。
【0013】言うまでもないが、燃料バンドルBは長手
方向の一部分のみが示されている。また、スペーサ
1 、S2 およびS3 が見えるようにするため、燃料バ
ンドルBを包囲するチャネルCの一部が切取られてい
る。なお、本発明は特にスペーサS 2 およびS3 に適用
されることを理解すべきである。次に図2の斜視図を見
ると、内部に燃料棒が配置されていない状態にあるスペ
ーサS2 またはS3 の構造が示されている。このスペー
サは、好ましくは下方に位置するフェルール層Fおよび
上方に位置する旋回羽根層Vを含む二段スペーサであ
る。
【0014】下方のフェルール層Fは、短縮された高さ
および最小肉厚の管壁を有する通常のフェルール14を
互いに並列した状態で含んでいる。通例、かかるフェル
ールスペーサは1.2インチ程度の高さを有している。
しかるに、本発明のスペーサはかかる通常値の1/2 〜3/
4 程度の高さを有することが好ましい。すなわち、フェ
ルールの高さは0.9インチ以下に制限されるのであ
る。
【0015】本発明のスペーサにおいては、フェルール
の肉厚についても同様な変更が行われた。通例、フェル
ールスペーサは0.020インチ程度の肉厚を有してい
る。本発明の場合、フェルール材料の肉厚は0.020
インチより小さい値(好ましくは0.015インチ程
度)に制限される。このような材料寸法の縮小は、燃料
バンドル内において大きい圧力降下を示すのが普通であ
るような設計例に関して必要とされる。
【0016】フェルール層Fの残りの構造は従来通りで
ある。かかるスペーサはバンド16によって包囲されて
いると共に、フェルールの内部にストップ18およびル
ープばね20を含んでいる(図3参照)。全く同様に、
旋回羽根層Vの構造も容易に理解されよう。図4(A)
を見ると、好ましくはジルカロイ製の材料が示されてい
る。かかる材料は概してI字形の直立した打抜き金属部
材40から成っていて、部材40の下端は連続したアー
ム42によって連結されている。なお、部材40の上端
に設けられたアーム44は分断されている。また、概し
てI字形の部材40の中央には中央アーム46が設けら
れている。
【0017】部材40の幅は、隣接するフェルール14
間に形成されたサブチャネル区域48(図3(D)参
照)の最小幅にほぼ等しい。この最小幅が使用される理
由は、それぞれの部材40をねじった場合、得られる旋
回羽根がサブチャネル区域48の上方にのみ位置するよ
うにすることにある。連続アーム42はタブ43を有し
ている。かかるタブ43は、組立済みのフェルール14
の上端にキー留めし得るように配置されている。なお、
これらのタブ43を取付点として使用することが好都合
である。
【0018】部材40には、上端と下端との間において
少なくとも90°のねじりを加えることが好ましい。図
示の場合、部材40は180°だけねじられている。か
かるねじりの結果、アーム44は下端の連続アーム42
に平行な格子を形成すると共に、アーム46は90°の
方向において互いに接合されて連続した空隙を形成す
る。なお、連続アーム42はフェルール層Fの上部に固
定されることが好ましい。
【0019】再び図2を見ると、旋回羽根層Vの取付け
方法が示されている。好ましくは、第1の旋回羽根列R
1 が第1の燃料棒列と第2の燃料棒列との間に配置され
る。同様に、第2の旋回羽根列R2 が第2の燃料棒列と
第3の燃料棒列との間に配置される。図示された燃料棒
配列は2本の水管W1 およびW2 を含む10×10のマ
トリクスであって、各々の水管がかかるマトリクスから
4本ずつの燃料棒を排除していることが認められよう。
このような場合、第3の燃料棒列と第4の燃料棒列との
間に第3の部分旋回羽根列R3 を使用することができ
る。
【0020】以上、スペーサS2 およびS3 の構造を説
明したので、次にかかるスペーサの動作について説明し
よう。原子炉が(利用可能な出力の80%を越える)通
常の出力負荷の下で運転されている場合、燃料バンドル
Bの上部二相領域内においては、蒸気発生のために所望
される水膜を燃料棒Rの表面上に維持する必要があるこ
とは自明であろう。これは、スペーサS2 およびS3
設置される領域に相当している。
【0021】また、本発明はスペーサS1 に適用されな
いことも自明であろう。簡単に述べれば、燃料棒Rの核
燃料装填状態は燃料棒被覆管の表面にドライアウト状態
を引起こす恐れのある熱出力が活性燃料領域の上端では
生じないように設計されているのである。前述のごと
く、スペーサS2 およびS3 の構造は現行のスペーサに
旋回羽根を追加することがもたらす圧力降下を最小限に
抑えるものである。このような圧力降下の低減は、少な
くとも、スペーサの軸方向長さ全体にわたって流路面積
を減少させないことに由来している。それ故、運動性の
大きい低密度の蒸気はこの領域を避け、そして運動性の
小さい高密度の水がこの領域を占める傾向が生じるので
ある。
【0022】フェルール層Fに関しては、各々のフェル
ール14と各々の燃料棒Rとの間の空隙は比較的大きい
流れ抵抗を有する区域であることが理解されよう。ま
た、旋回羽根層Vに関しては、フェルール14間のサブ
チャネル区域48から出た高速の流れは直ちに旋回羽根
に衝突することが理解されよう。その場合、(より高密
度の流体成分である)液体の水は遠心力の作用下で周囲
の燃料棒に向かって押しやられるのに対し、蒸気はほと
んど妨害を受けずに旋回羽根層Vを通過する。それと同
時に、フェルール14間のサブチャネル区域48は流れ
抵抗の比較的小さい流路を規定する。その結果、フェル
ール層Fを通過する蒸気の大部分は迂回してサブチャネ
ル区域48を流れることになる。
【0023】旋回羽根層Vはフェルール層Fの上方に配
置するのが好ましいことを理解すべきである。このよう
な配置には理由がある。すなわち、蒸気を旋回羽根40
に沿って直接に上昇させることが旋回羽根40の機能で
ある。それと同時に、水の粒子は遠心力の作用下で旋回
羽根40から周囲の燃料棒Rに押しやられるのである。
【0024】旋回羽根層Vがフェルール層Fの下方に位
置するものと仮定すれば、上記のごとく燃料棒Rに向け
て水を押しやる作用は、燃料棒Rではなくフェルール1
4に水を接触させることになる。これは、旋回羽根層V
がフェルール層Fの上方に位置する場合のように水が妨
げられることなく燃料棒Rに接触するのに比べて望まし
くないように思われる。
【0025】以上を要約すると、本発明によれば、沸騰
水型原子炉用の燃料バンドルにおいて使用するため、短
縮型のフェルールスペーサとそれの上方に配置された旋
回羽根との組合せから成る改良スペーサが開示される。
好適な実施の態様に従えば、短縮型のフェルールスペー
サは旋回羽根の下方に配置されると共に、該スペーサの
位置において各々の燃料棒を個別に包囲するフェルール
を含んでいる。各々のフェルールは、0.020インチ
以下のなるべく小さい肉厚および0.9インチ以下の短
縮された高さを有している。このようなフェルールスペ
ーサの縮小された高さおよび肉厚は、圧力降下を許容限
界内に維持するために必要であると共に、蒸気発生のた
めに必要な水膜を該スペーサの下流側(すなわち、該ス
ペーサの直ぐ上方)の燃料棒上において増強するために
役立つ。それと同時に、フェルールスペーサの直ぐ上方
には旋回羽根が配置されているが、これらの旋回羽根は
隣接するフェルール間に形成されたいわゆるサブチャネ
ル区域の上方に位置している。
【図面の簡単な説明】
【図1】長手方向の大部分を省略した燃料バンドルの斜
視図であって、本発明を適用し得る第2および第3のス
ペーサを含めた上部3個のスペーサが示されている。
【図2】短縮された高さを有するフェルール層およびそ
れの上方に配置された旋回羽根層から成るスペーサを示
す斜視図である。なお、一部の旋回羽根は斜視図によっ
て示されているのに対し、残りの旋回羽根についてはそ
れらの配置場所のみが略示されている。
【図3】(A)は小さな圧力降下の下で最大の臨界出力
を生み出すために役立つスペーサ近傍の流路を説明する
ため2つの燃料棒列および1つの旋回羽根列を取出して
示す図2のスペーサの部分斜視図であり、(B)は図2
のスペーサの平面図であり、(C)は矢印3C−3Cに
対して垂直な旋回羽根層の断面のみを示す図2のスペー
サの平面図であり、(D)は矢印3D−3Dに対して垂
直なフェルール層の断面のみを示す図2のスペーサの平
面図である。
【図4】(A)は旋回羽根に所要の180°のねじりを
加える前における旋回羽根列の略図であり、(B)は旋
回羽根に所要の180°のねじりを加えた後における旋
回羽根列の略図である。
【符号の説明】
B 燃料バンドル C チャネル F フェルール層 L 下部タイプレート R,Rp 燃料棒 S,S1 ,S2 ,S3 スペーサ U 上部タイプレート V 旋回羽根層 40 部材または旋回羽根 42 下部アーム 43 タブ 44 上部アーム 46 中央アーム 48 サブチャネル区域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の互いに平行に直立した燃料棒(R
    およびRp)と、 前記燃料棒を支持しかつ蒸気発生用の水減速材を流入さ
    せるために役立つ下部タイプレート(L)と、 少なくとも一部の前記燃料棒を保持しかつ水および蒸気
    を流出させるために役立つ上部タイプレート(U)と、 前記下部タイプレートから少なくとも前記上部タイプレ
    ートの近傍までの位置において前記燃料棒を包囲して、
    前記下部タイプレートから前記上部タイプレートの近傍
    にまで達する流体流路を隔離するために役立つチャネル
    (C)と、 前記下部タイプレートと前記上部タイプレートとの間に
    おいて互いに離隔した鉛直方向位置に配置された複数の
    スペーサ(S1 、S2 、S3 )と、を備えて成る沸騰水
    型原子炉用の燃料バンドル(B)において、 前記上部タイプレートの下方に位置する前記スペーサ
    が、 0.9インチ以下の鉛直方向高さおよび0.020イン
    チ以下の肉厚を有するフェルールを含むフェルール層
    (F)と、 前記フェルール間に形成されたサブチャネル区域(4
    8)の上方に配置されて、前記サブチャネル区域の上方
    に位置する区域内の水を蒸気から分離しかつ遠心力の作
    用下で前記水を前記燃料棒に向けて押しやるために役立
    つ旋回羽根層(V)と、を備えた改良スペーサ、を含む
    ことを特徴とする、燃料バンドル。
  2. 【請求項2】 前記上部タイプレートから数えて2番目
    および3番目のスペーサ位置(S2 およびS3 )に前記
    改良スペーサが使用される請求項1記載の燃料バンド
    ル。
  3. 【請求項3】 前記サブチャネル区域(48)の全数未
    満の上方に旋回羽根が配置される請求項1記載の燃料バ
    ンドル。
  4. 【請求項4】 前記フェルール層の前記サブチャネル区
    域の直ぐ上方に旋回羽根(40)が配置される請求項1
    記載の燃料バンドル。
  5. 【請求項5】 前記上部タイプレートから数えて4番目
    のスペーサ位置に前記改良スペーサが追加される請求項
    1記載の燃料バンドル。
JP5311462A 1992-12-14 1993-12-13 沸騰水型原子炉の燃料バンドル用の旋回羽根付きスペーサ Pending JPH06273559A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/989,661 US5371768A (en) 1992-12-14 1992-12-14 Swirl type spacer for boiling water reactor fuel
US989661 1992-12-14

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JPH06273559A true JPH06273559A (ja) 1994-09-30

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ID=25535334

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US (1) US5371768A (ja)
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