JPH06273051A - 連続式熱処理炉 - Google Patents
連続式熱処理炉Info
- Publication number
- JPH06273051A JPH06273051A JP6035193A JP6035193A JPH06273051A JP H06273051 A JPH06273051 A JP H06273051A JP 6035193 A JP6035193 A JP 6035193A JP 6035193 A JP6035193 A JP 6035193A JP H06273051 A JPH06273051 A JP H06273051A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core tube
- rod
- furnace core
- furnace
- continuous heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被処理物の熱処理を、ばらつきをおさえて均
一におこない、品質の安定化および高品質化を実現する
ことが可能な連続式熱処理炉を提供する。 【構成】 被処理物を収納した上で、周方向に沿って回
転駆動される筒状の炉芯管１を備えてなる連続式熱処理
炉の炉芯管１の内部空間に、回転軸に沿いかつ軸心より
変位させて、棒状体１１を配置している。
一におこない、品質の安定化および高品質化を実現する
ことが可能な連続式熱処理炉を提供する。 【構成】 被処理物を収納した上で、周方向に沿って回
転駆動される筒状の炉芯管１を備えてなる連続式熱処理
炉の炉芯管１の内部空間に、回転軸に沿いかつ軸心より
変位させて、棒状体１１を配置している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続式熱処理炉、特に
セラミック等の仮焼や焼成に使用する連続式熱処理炉に
関する。
セラミック等の仮焼や焼成に使用する連続式熱処理炉に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図８に従来の連続式熱処理炉の概略断面
図を示す。同図において、１は炉芯管、２は炉芯管１の
周囲に設けたヒータ、３は炉芯管１を支持するローラ、
４はローラ３を介して炉芯管１を回転させる駆動用モー
タ、５は炉芯管１の周囲の大部分を包囲する炉体、６は
炉体５を支持する架台、７は被処理物を供給するホッパ
ー、８は振動を利用した定量供給装置、９は被処理物回
収用のシュート、１０は被処理物回収容器である。
図を示す。同図において、１は炉芯管、２は炉芯管１の
周囲に設けたヒータ、３は炉芯管１を支持するローラ、
４はローラ３を介して炉芯管１を回転させる駆動用モー
タ、５は炉芯管１の周囲の大部分を包囲する炉体、６は
炉体５を支持する架台、７は被処理物を供給するホッパ
ー、８は振動を利用した定量供給装置、９は被処理物回
収用のシュート、１０は被処理物回収容器である。
【０００３】被処理物である焼成用粉末または仮焼用粉
末は、ホッパー７より定量供給装置８を通して、炉芯管
１内に定量供給される。次に、炉芯管１内に供給された
被処理物は、駆動用モータ４による炉芯管１の周方向に
沿った回転駆動に伴って搬送されながらヒータ２で熱処
理されたのち、炉芯管１の排出口側に配置された回収用
シュート９を介して、被処理物回収容器１０に回収され
る。
末は、ホッパー７より定量供給装置８を通して、炉芯管
１内に定量供給される。次に、炉芯管１内に供給された
被処理物は、駆動用モータ４による炉芯管１の周方向に
沿った回転駆動に伴って搬送されながらヒータ２で熱処
理されたのち、炉芯管１の排出口側に配置された回収用
シュート９を介して、被処理物回収容器１０に回収され
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、被処
理物は筒状の炉芯管１の内壁をすべるように、あるいは
回転したとしても、図９に示すように被処理物粉末は、
中心部では軌跡Ｐ１、外側部では軌跡Ｐ２を描き、中心
部と外側部の混合が十分おこなわれずに、さらには炉芯
管１の内側表面層を素早く移動するために、被処理物粉
末の熱処理が十分に行われないまま排出されることにな
る。
理物は筒状の炉芯管１の内壁をすべるように、あるいは
回転したとしても、図９に示すように被処理物粉末は、
中心部では軌跡Ｐ１、外側部では軌跡Ｐ２を描き、中心
部と外側部の混合が十分おこなわれずに、さらには炉芯
管１の内側表面層を素早く移動するために、被処理物粉
末の熱処理が十分に行われないまま排出されることにな
る。
【０００５】そこで、本発明の目的は、被処理物の熱処
理を、ばらつきを押さえて均一に行う連続式熱処理炉を
提供することにある。
理を、ばらつきを押さえて均一に行う連続式熱処理炉を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の連続式熱処理炉は、被処理物を収納した上
で、周方向に沿って回転駆動される筒状の炉芯管を備え
てなる連続式熱処理炉において、炉芯管の内部空間に、
回転軸に沿い、かつ軸心より変位させた棒状体が配置さ
れていることを特徴とする。
め、本発明の連続式熱処理炉は、被処理物を収納した上
で、周方向に沿って回転駆動される筒状の炉芯管を備え
てなる連続式熱処理炉において、炉芯管の内部空間に、
回転軸に沿い、かつ軸心より変位させた棒状体が配置さ
れていることを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明の連続式熱処理炉は、棒状体を炉芯管の
内部空間に軸心より変位させて配置しているので、この
炉芯管内に投入された被処理物は、炉芯管の回転駆動に
伴って回転する棒状体により、均一に混合されながら搬
送されていくことになる。
内部空間に軸心より変位させて配置しているので、この
炉芯管内に投入された被処理物は、炉芯管の回転駆動に
伴って回転する棒状体により、均一に混合されながら搬
送されていくことになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【０００９】図１は本実施例にかかる連続式熱処理炉の
概略構造を示す断面図である。本発明の特徴である、炉
芯管の内部空間に回転軸に沿いかつ軸心より変位させて
棒状体を配置している構造について詳細に説明し、その
他の部分は従来と同一であるので、同一番号を付して説
明は省略する。図２は図１のＡーＡ線に沿う断面図、図
３は同じくＢーＢ線に沿う側面図である。同図におい
て、１１は棒状体、１２ａ、１２ｂは棒状体１１を炉芯
管１に取り付ける耐熱性の金属フランジ、１３は２つに
分割された金属フランジ１２ａ、１２ｂを炉芯管１に固
定するボルトである。２本の棒状体１１は炉芯管１の内
部空間の小さい円周上に配置され、残りの２本の棒状体
１１は炉芯管１の内部空間の大きい円周上に配置されて
いる。
概略構造を示す断面図である。本発明の特徴である、炉
芯管の内部空間に回転軸に沿いかつ軸心より変位させて
棒状体を配置している構造について詳細に説明し、その
他の部分は従来と同一であるので、同一番号を付して説
明は省略する。図２は図１のＡーＡ線に沿う断面図、図
３は同じくＢーＢ線に沿う側面図である。同図におい
て、１１は棒状体、１２ａ、１２ｂは棒状体１１を炉芯
管１に取り付ける耐熱性の金属フランジ、１３は２つに
分割された金属フランジ１２ａ、１２ｂを炉芯管１に固
定するボルトである。２本の棒状体１１は炉芯管１の内
部空間の小さい円周上に配置され、残りの２本の棒状体
１１は炉芯管１の内部空間の大きい円周上に配置されて
いる。
【００１０】ここで、棒状体１１の炉芯管１への取り付
け方法を図４に基づき説明する。同図において、１４は
例えばアルミナ質の炉芯管１の端部の外周に円環状に設
けたアルミナ質の突起物、１５は耐熱性のセラミックク
ロスである。例えばアルミナ質の棒状体１１の炉芯管１
への固定には、棒状体１１を、二分割した耐熱性金属フ
ランジ１２ａ、１２ｂの先端部にはめこんだあと、あら
かじめセラミック系接着剤で固定された突起物１４の位
置に、セラミッククロス１５等の耐熱性クロスを介し
て、耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂをはさみ込み、
図３で示したボルト１３で固定する。棒状体１１はそれ
自体回転しても良いし、フランジ１２ａ、１２ｂに固定
されていても良い。
け方法を図４に基づき説明する。同図において、１４は
例えばアルミナ質の炉芯管１の端部の外周に円環状に設
けたアルミナ質の突起物、１５は耐熱性のセラミックク
ロスである。例えばアルミナ質の棒状体１１の炉芯管１
への固定には、棒状体１１を、二分割した耐熱性金属フ
ランジ１２ａ、１２ｂの先端部にはめこんだあと、あら
かじめセラミック系接着剤で固定された突起物１４の位
置に、セラミッククロス１５等の耐熱性クロスを介し
て、耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂをはさみ込み、
図３で示したボルト１３で固定する。棒状体１１はそれ
自体回転しても良いし、フランジ１２ａ、１２ｂに固定
されていても良い。
【００１１】なお、セラミッククロス１５は、炉芯管１
と耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂ間が滑らないよう
確実に固定する為のものである。また、棒状体１１と耐
熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂとのはめ込み部分Ｘ
は、熱膨張差によるストレスにより破損するのを防止す
るため、隙間Ｓを設けてある。
と耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂ間が滑らないよう
確実に固定する為のものである。また、棒状体１１と耐
熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂとのはめ込み部分Ｘ
は、熱膨張差によるストレスにより破損するのを防止す
るため、隙間Ｓを設けてある。
【００１２】被処理物の熱処理を図２に基づき説明す
る。炉芯管１内に投入された被処理物は、炉芯管１の回
転駆動に伴って回転する棒状体１１により持ち上げら
れ、炉芯管１の上部より落下する。このため、被処理物
粉末の軌跡は、従来のように中心部と外側部で独立する
ことなく入り乱れ、被処理物の中心部と外側部の混合が
十分おこなわれ、ばらつきのない均一な熱処理が得られ
る。
る。炉芯管１内に投入された被処理物は、炉芯管１の回
転駆動に伴って回転する棒状体１１により持ち上げら
れ、炉芯管１の上部より落下する。このため、被処理物
粉末の軌跡は、従来のように中心部と外側部で独立する
ことなく入り乱れ、被処理物の中心部と外側部の混合が
十分おこなわれ、ばらつきのない均一な熱処理が得られ
る。
【００１３】なお、本実施例においては、棒状体の形状
を長尺状の円柱としたが、熱による歪みを吸収しやすい
パイプ状でも良く、また断面は多角形でも良い。また、
耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂの形状は本実施例に
限定されることなく棒状体１１を炉芯管１に固定できれ
ば良い。図５はパイプ状の棒状体１１を用いた他の実施
例を示す。図６は耐熱性フランジ１２をフランジ部分１
２ｃと取り付け金具１２ｄに分割した実施例を示す。こ
の場合フランジ部分１２ｃは、図３で示したように２分
割する必要がなく、円環状のものを用いることができ
る。一方取り付け金具１２ｄは、図３のフランジ１２
ａ、１２ｂのように２分割し、ボルトで固定すれば良
い。図７（ａ）、図７（ｂ）は棒状体の数が８本の場合
と２本の場合の実施例をそれぞれ示す。さらに、炉芯管
１および棒状体１１の材質もアルミナセラミックに限定
されることなく、被処理物の材質、熱処理温度に応じ
て、ジルコニア等のセラミックスあるいはインコイネル
等の耐熱金属を用いても良い。
を長尺状の円柱としたが、熱による歪みを吸収しやすい
パイプ状でも良く、また断面は多角形でも良い。また、
耐熱性金属フランジ１２ａ、１２ｂの形状は本実施例に
限定されることなく棒状体１１を炉芯管１に固定できれ
ば良い。図５はパイプ状の棒状体１１を用いた他の実施
例を示す。図６は耐熱性フランジ１２をフランジ部分１
２ｃと取り付け金具１２ｄに分割した実施例を示す。こ
の場合フランジ部分１２ｃは、図３で示したように２分
割する必要がなく、円環状のものを用いることができ
る。一方取り付け金具１２ｄは、図３のフランジ１２
ａ、１２ｂのように２分割し、ボルトで固定すれば良
い。図７（ａ）、図７（ｂ）は棒状体の数が８本の場合
と２本の場合の実施例をそれぞれ示す。さらに、炉芯管
１および棒状体１１の材質もアルミナセラミックに限定
されることなく、被処理物の材質、熱処理温度に応じ
て、ジルコニア等のセラミックスあるいはインコイネル
等の耐熱金属を用いても良い。
【００１４】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よる連続式熱処理炉によれば、棒状体を炉芯管の内部空
間に配置しているため、この炉芯管に投入された被処理
物は、炉芯管の回転駆動に伴って公転する棒状体により
混合されるため、均一にむらなく熱処理でき、品質のば
らつきを小さくできる。また、被処理物の熱処理中に被
処理物よりガスが発生する場合、そのガスを滞留させる
ことなくすみやかに除去でき、短時間処理が可能とな
る。
よる連続式熱処理炉によれば、棒状体を炉芯管の内部空
間に配置しているため、この炉芯管に投入された被処理
物は、炉芯管の回転駆動に伴って公転する棒状体により
混合されるため、均一にむらなく熱処理でき、品質のば
らつきを小さくできる。また、被処理物の熱処理中に被
処理物よりガスが発生する場合、そのガスを滞留させる
ことなくすみやかに除去でき、短時間処理が可能とな
る。
【図１】本発明の連続式熱処理炉の一実施例の概略断面
図である。
図である。
【図２】図１のＡーＡ線に沿う断面図である。
【図３】図１のＢーＢ線に沿う側面図である。
【図４】図１の耐熱性金属フランジ部の部分拡大図であ
る。
る。
【図５】棒状体取り付け構造の他の実施例の断面図であ
る。
る。
【図６】棒状体取り付け構造のさらに他の実施例の断面
図である。
図である。
【図７】（ａ） 棒状体を８本とした配置例の断面図で
ある。 （ｂ） 棒状体を２本とした配置例を示す断面図であ
る。
ある。 （ｂ） 棒状体を２本とした配置例を示す断面図であ
る。
【図８】従来の連続式熱処理炉の概略断面図である。
【図９】従来の連続式熱処理炉の被処理物粉末の混合状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
１ 炉芯管 ２ ヒータ ３ ロ−ラ ４ 駆動用モータ ５ 炉体 ８ 定量供給装置 １１ 棒状体 １２ａ、１２ｂ 耐熱性金属フランジ １４ 突起物 １５ セラミッククロス
Claims (1)
- 【請求項１】 被処理物を収納した上で、周方向に沿っ
て回転駆動される筒状の炉芯管を備えてなる連続式熱処
理炉において、炉芯管の内部空間に、回転軸に沿い、か
つ軸心より変位させた棒状体が配置されていることを特
徴とする連続式熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6035193A JPH06273051A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 連続式熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6035193A JPH06273051A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 連続式熱処理炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06273051A true JPH06273051A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13139657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6035193A Pending JPH06273051A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 連続式熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06273051A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008045863A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Tdk Corp | 焼成炉 |
| DE19646214B4 (de) * | 1995-11-09 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma | Brennverfahren für Keramiken |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP6035193A patent/JPH06273051A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19646214B4 (de) * | 1995-11-09 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma | Brennverfahren für Keramiken |
| JP2008045863A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Tdk Corp | 焼成炉 |
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