JPH0959011A - 活性炭材の乾留処理装置 - Google Patents

活性炭材の乾留処理装置

Info

Publication number
JPH0959011A
JPH0959011A JP7239182A JP23918295A JPH0959011A JP H0959011 A JPH0959011 A JP H0959011A JP 7239182 A JP7239182 A JP 7239182A JP 23918295 A JP23918295 A JP 23918295A JP H0959011 A JPH0959011 A JP H0959011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating pipe
side body
coil
activated carbon
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7239182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3391164B2 (ja
Inventor
Sadahiro Ueno
定洋 上野
Tsugiharu Omori
次治 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP23918295A priority Critical patent/JP3391164B2/ja
Publication of JPH0959011A publication Critical patent/JPH0959011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3391164B2 publication Critical patent/JP3391164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の多筒形外熱式キルンを用いた炭材の乾
留では、バーナーによる加熱であるため、温度制御が不
安定であるとともに周辺環境が劣悪になる。 【解決手段】 水平軸まわりを回転する加熱パイプ11
を金属製にするとともに、その外側に誘導加熱コイル2
1を継鉄22とともに配設して、加熱パイプ11を直接
加熱しながら、内部に炭材Mを通過させて、均一に加熱
して乾留する。さらに、加熱パイプ11の外方に放射式
温度計を設置し、その検出温度にもとづき誘導加熱コイ
ル21への供給電流を制御して、加熱パイプ11を所定
温度に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素質材料(以
下、炭材と称する。)に乾留処理を施して活性炭を生成
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭材に乾留処理を施して活性炭を
生成する乾留処理装置として、多筒形外熱式キルンがあ
る。図3および図4はその装置を示す。この装置は、炭
材Mが投入口1から供給されると、入口ダクト2、回転
する入口側胴体6を経て、加熱炉31内に配設された加
熱パイプ11の中を通過する。加熱パイプ11内で、炭
材Mは750°C程度に加熱されることにより、乾留さ
れて活性炭になり、出口側胴体12を経て、出口ダクト
13より排出される。この加熱炉31内の燃焼室32
は、ガスまたはオイルバーナー33により加熱される。
なお、図中の4はスプロケット、5、16はローラ、7
はチェン、8は駆動モータ、9、17は支持ローラ、1
0、18は台、20は投入シュート、34は排気室、3
5は排気管、36は排気筒である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の乾留処理装置は、加熱源がバーナーであるた
め、温度制御に難点があり、炉内温度を均一に保持する
ことが困難であり、生成される活性炭の品質が不安定で
あった。また、バーナーから発せられる熱気と騒音のた
め作業環境が劣悪であった。しかも、排ガス処理装置の
設置が必要であるため設備が大型、複雑になるという課
題があった。本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、温度管理が容易で
あって品質が安定し、しかも作業環境を損なうことのな
い、クリーンな乾留処理装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、炭材が投入されるとともにほぼ
水平軸回りの回転を可能に支持された入口側胴体と、ほ
ぼ水平軸回りの回転を可能に支持されるとともに乾留さ
れた活性炭を排出する出口側胴体と、入口側胴体と出口
側胴体との間に接続・支持されて入口側胴体内の炭材を
出口側胴体へ移送させるとともに、外部から加熱される
1以上の加熱パイプと、入口側胴体に接続されて入口側
胴体および加熱パイプ、出口側胴体を回転駆動する手段
とを備えた活性炭材の乾留処理装置において、加熱パイ
プを金属製にするとともに、その外側に誘導加熱コイル
を配設して交番電流を供給することを特徴とする。それ
により、回転駆動される加熱パイプ自体がその外側の誘
導加熱コイルにより加熱されて、軸方向に均一にしかも
効率よく加熱される。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、加熱パイプの外方に放射式温度計を設置し、その検
出温度にもとづき誘導加熱コイルへの供給電流を制御す
る。それにより、加熱パイプの温度を高精度に制御する
ことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の実施形態を示す縦断面図
であり、図2は図1の要部の断面斜視図である。図にお
いて、入口側胴体6と出口側胴体12は、その間を、金
属製からなる6本の加熱パイプ11により、同一軸心上
に接続されている。この加熱パイプ11は胴体6、12
の軸心を中心として等ピッチで配置されている。入口側
胴体6は、その外周部にローラ5が一体的に嵌着固定さ
れており、ローラ5が支持ローラ9により回転自在に支
持されている。
【0007】支持ローラ9は、台10により支持されて
いる。同様に、出口側胴体12は、その外周部にローラ
16が一体的に嵌着固定されており、ローラ16が支持
ローラ17により回転自在に支持されている。この支持
ローラ17は、支持ローラ9よりも若干、低い位置で台
18により支持されている。それにより、一体的に固定
されて回転する胴体6、加熱パイプ11、胴体12の回
転軸が緩やかな右下がりに支持される。また、入口側胴
体6の外周部には、スプロケット4が一体的に嵌着固定
されており、このスプロケット4が、チェン7を介して
下方に設置されている駆動モータ8と接続されて回転駆
動される。
【0008】さらに、入口側胴体6の左端外周部は、パ
ッキン3を介して、入口ダクト2の開口部に回転自在に
嵌合されている。同様に、出口側胴体12の右端外周部
は、パッキン19を介して、出口ダクト13の開口部に
回転自在に嵌合されている。入口ダクト2の左上方に
は、投入口1が設置され、その下端に接続されている投
入シュート20が入口ダクト2の側面を貫通し、その先
端が入口側胴体6内に開放されている。また、出口ダク
ト13の下方には、受け皿14が置かれている。
【0009】加熱パイプ11の外側には、円筒状をした
継鉄22が、押しボルト23を介して、支持枠24によ
り支持されている。継鉄22の内側には誘導加熱用のコ
イル21が収納され、さらにその内側をコイルセメント
層25により覆っている。コイルセメント層25の内面
と、回転する加熱パイプ11との間には、一定の間隔を
おいて接触しないようにしている。また、コイル21は
一様なピッチで巻回されており、図示しない電源部から
商用電流または高周波電流が供給されることにより交番
磁界を生じ、その内側の加熱パイプ11に誘導電流を発
生させて加熱パイプ11自体を軸方向に均一に加熱する
ことができる。なお、加熱パイプ11の外方には、図示
しないが、放射温度計が設置されており、加熱パイプ1
1の表面温度を非接触でしかも精密に測定することがで
きる。
【0010】次に、この実施形態の動作について説明す
る。先ず、電源を投入して駆動モータ8を起動させ、胴
体6、加熱パイプ11、胴体12からなる回転部を一定
速度で回転させる。同時に、コイル21へ電流を供給す
ることにより、加熱パイプ11自体を加熱する。加熱パ
イプ11の温度は、放射温度計(図示せず)により測定
されてコイル21の電源部(図示せず)へフィードバッ
クされることにより供給電流が調節され、加熱パイプ1
1が所定温度に保たれる。具体的には、加熱パイプ11
内の温度は700〜850°Cに維持される。
【0011】次に、加熱パイプ11が所定温度に達した
ら、投入口1へ炭材Mを投入する。炭材Mは、投入シュ
ート20を経て、入口側胴体6内に供給される。入口側
胴体6内の炭材Mは、胴体6が若干右下がりに傾斜しな
がら回転しているため、その自重により、順に加熱パイ
プ11内に送られていく。加熱パイプ11内に送られた
炭材Mは、加熱パイプ11の回転とその回転軸の傾斜に
より、同様に、順に右側の出口側胴体12へ送られる。
このとき、炭材Mは加熱パイプ11の内面に接触しなが
ら均一に加熱されることにより、乾留されて活性炭Cと
なる。
【0012】炭材Mが加熱パイプ11内で加熱される時
間は、炭材Mの通過所要時間でもあるため、駆動モータ
8の回転速度と投入口1への炭材Mの投入量により、調
節することができる。生成された活性炭Cは、出口側胴
体12内に送られてから徐々に冷やされて受け皿14に
排出される。なお、上述した実施形態では、具体的な構
造が図示されていないが、投入シュート20および出口
ダクト13を外気に対して密封構造とし、内部に窒素ガ
ス等の不活性ガスを封入して微小圧力に維持している。
【0013】この実施形態では、次のような効果が得ら
れる。 (1)加熱パイプ11が誘導加熱されるため、各加熱パ
イプ11はそれぞれ全長にわたって均一に加熱されて炭
材の乾留処理が均一となり、生成された活性炭の品質が
向上し安定する。 (2)同じく、誘導加熱方式であるため炭材を加熱する
際の効率が向上して処理時間が短縮される。その結果、
生産性が向上する。 (3)また、加熱パイプ11の温度を非接触の放射温度
計により、高精度に測定して、精密な温度調節ができる
ため、生成された活性炭の品質が向上し安定する。
【0014】(4)さらには、従来のバーナー式に比べ
て、加熱炉の構造が簡単になるとともに、排ガス処理設
備が不要となり装置が小型化される。 (5)またさらに、従来のバーナー式に比べて、排ガス
がないため、周辺環境がクリーンになる。 なお、実施形態は6本の加熱パイプ11を配置した構造
としたが、他の本数にすることも可能であり、加熱パイ
プを1本として入口側胴体および出口側胴体と一体構造
にすることも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
駆動される加熱パイプ自体をその外側の誘導加熱コイル
により加熱するため、軸方向に均一にしかも効率よく加
熱することができるとともに、加熱パイプの温度を高精
度に制御することが可能となる。その結果、生成される
活性炭の品質が安定して歩留まりおよび生産性が向上す
る。さらに、バーナー式の従来装置に比べて、装置全体
が小型になるとともに作業環境がクリーンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部を示す断面斜視図である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】図3の要部を示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 投入口 2 入口ダクト 3 パッキン 4 スプロケット 5 ローラ 6 入口側胴体 7 チェン 8 駆動モータ 9 支持ローラ 10 台 11 加熱パイプ 12 出口側胴体 13 出口ダクト 14 受け皿 16 ローラ 17 支持ローラ 18 台 19 パッキン 20 投入シュート 21 コイル 22 継鉄 23 押しボルト 24 支持枠 25 コイルセメント層 M 炭材 C 活性炭

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭材が投入されるとともにほぼ水平軸回
    りの回転を可能に支持された入口側胴体と、 ほぼ水平軸回りの回転を可能に支持されるとともに乾留
    された活性炭を排出する出口側胴体と、 入口側胴体と出口側胴体との間に接続・支持されて入口
    側胴体内の炭材を出口側胴体へ移送させるとともに、外
    部から加熱される1以上の加熱パイプと、 入口側胴体に接続されて入口側胴体および加熱パイプ、
    出口側胴体を回転駆動する手段と、 を備えた活性炭材の乾留処理装置において、 加熱パイプを金属製にするとともに、その外側に誘導加
    熱コイルを配設して交番電流を供給することを特徴とす
    る活性炭材の乾留処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の活性炭材の乾留処理装置
    において、 加熱パイプの外方に放射式温度計を設置し、その検出温
    度にもとづき誘導加熱コイルへの供給電流を制御するこ
    とを特徴とする活性炭材の乾留処理装置。
JP23918295A 1995-08-24 1995-08-24 活性炭材の乾留処理装置 Expired - Fee Related JP3391164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23918295A JP3391164B2 (ja) 1995-08-24 1995-08-24 活性炭材の乾留処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23918295A JP3391164B2 (ja) 1995-08-24 1995-08-24 活性炭材の乾留処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0959011A true JPH0959011A (ja) 1997-03-04
JP3391164B2 JP3391164B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=17040946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23918295A Expired - Fee Related JP3391164B2 (ja) 1995-08-24 1995-08-24 活性炭材の乾留処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3391164B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3391164B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2161950A (en) Deposition furnace
JPH0497905A (ja) 活性炭材の通電賦活装置
WO2007010607A1 (ja) 浸炭処理方法および浸炭炉
CA1138252A (en) Induction heating method and apparatus for processing food material
JP3101264B1 (ja) 外熱式ロータリーキルン
JP2000016807A (ja) 粉末カーボンの黒鉛化焼成装置
JP3391164B2 (ja) 活性炭材の乾留処理装置
JP2005331158A (ja) マイクロ波加熱処理装置
US4931610A (en) Induction heated rotary kiln
JPS5931591A (ja) 高温発生方法および装置
JP2004352538A (ja) 活性炭化物の製造方法及び装置
JP3787216B2 (ja) 廃棄物の炭化・還元装置
JPH10141859A (ja) バッチ式熱処理炉
US2898099A (en) Rotating drum heat-treating furnace with internal fan
JP3286262B2 (ja) 連続炭化装置
JPH09309714A (ja) 炭材の活性改質方法及びこれに用いる装置
JPH09114111A (ja) 電子写真有機感光体の製造方法および製造装置
JP2021125468A (ja) マイクロ波処理装置、マイクロ波導入装置、及びマイクロ波処理方法
JP2004003826A (ja) ロータリーキルン
RU2121639C1 (ru) Устройство предварительного нагревания
JP2001311082A (ja) 回転加熱処理方法と処理装置
JP5629702B2 (ja) バッチ式ロータリーキルン及びバッチ式ロータリーキルンによる加熱処理方法
CN2208803Y (zh) 烘丝机
JP2000055562A (ja) 誘導加熱式ロータリキルン
JPH10141856A (ja) 炉芯管式熱処理炉

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021224

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees