JP2004003826A - ロータリーキルン - Google Patents

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Abstract

【課題】回転炉の長さを短くして熱効率を高くするとともに、原料の付着を防ぐ。
【解決方法】内筒3と外筒2からなる2重筒構造の回転炉を外熱炉4で覆い、周方向移動力を軸方向移動力に変えるスパイラル状の羽根13,14を、内筒3の内面と外面にそれぞれ設ける。供給した原料Aを内筒3の一端3aから他端3bへ通過させて徐々に温度を上げて乾燥させ、外筒2の他端2bから一端2aへ通過させて燃焼させ、一端2aから燃焼物Bを排出する。2重筒構造の回転炉内を往復させて加熱処理するので、回転炉の長さが短くても充分な加熱滞留時間が確保でき、コンパクトなロータリーキルン1となる。また、前記原料Aが前記内筒3内で徐々に温度を上げるので熱効率がよく、外筒2をその他端2bから一端2aに向かい下り勾配に敷設すれば、原料の移送、燃焼物Bの排出がスムースである。また、羽根14が外筒2内周に付着した原料Aをかき落とすので、さらに熱効率、移送効率がよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術的分野】
この発明は、供給した原料を加熱処理する2重筒構造のロータリーキルンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の2重筒構造のロータリーキルンは、特許文献1に開示されており、その一例として図9に示すものがある。このロータリーキルン20は、図9に示すように、原料Aの投入口21を一端に、燃焼器22を他端に配置した、内筒23と外筒24の2つの回転炉からなる2重筒構造である。その内筒23内の空間Nは、前記投入口21から燃焼器22に向かって順に、乾燥過程25、燃焼乾燥過程26、及び燃焼過程27の3つの要素が直列しており、また、外筒24と内筒23に挟まれた空間Sは、鎮火冷却過程28をなす。
【0003】
前記投入口21から投入された原料Aは、空間N内で矢印aに示すように移送され、前記乾燥過程25や燃焼乾燥過程26での余熱によって乾燥されて、燃焼過程27に至る。この燃焼過程27において原料Aは、前記燃焼器22の燃焼炎eに近づき燃焼した後、内筒22と外筒23に挟まれた空間S内に矢印bに示すように移行し、さらに自然燃焼しながら、空気の遮断された空間S内で矢印cに示すように移送され、次第に鎮火し冷却され、最後は排出コンベア等による導出手段29から燃焼物Bとして矢印dに示すように排出される。
【0004】
【特許文献1】
特許第3021387号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のロータリーキルン20は、図9に示すように、原料Aを加熱する乾燥過程、燃焼過程をすべて前記空間Nに直列して配置し、内筒23外側の空間Sは、その燃焼物Bの鎮火、冷却過程としている。2重筒構造の空間のうち、内筒23外側の部分を、原料Aの加熱以外に使用するため、原料Aの加熱滞留時間を長くしようとすれば、その内筒23を長くせざるを得ない。
【0006】
内筒23が長くなれば、熱源からの距離が遠くなる箇所が発生するので、熱源を大きくしない限り熱効率が低下する。また、外筒24も内筒23に合わせて長くなるので、装置が大型化し、その機器の配置に多くのスペースを必要とする。
【0007】
そこで、この発明は、原料の加熱滞留時間を確保しながらロータリーキルンの長さを短くでき、また熱効率を高くすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、原料を供給して加熱処理する回転炉を内筒と外筒の2重筒構造とし、前記内筒の一端から供給した原料を、その内筒の内部を他端まで通過させて加熱処理した後、その内筒の他端から前記外筒の他端に供給し、その供給された原料を、外筒内側部であって内筒の外側部に通過させて加熱処理した後、その外筒の一端から燃焼物として排出するようにしたのである。
【0009】
このようにすれば、回転炉内において原料が、内筒の一端から他端へ、さらに外筒の他端から一端へ往復する間に加熱処理されるので、原料の加熱滞留時間を確保しつつ回転炉の長さを短くできる。このため、同じ加熱滞留時間を有する従来のロータリーキルンよりも回転炉の長さを短くし得て、熱源をコンパクトにできるので熱効率がよい。
【0010】
また、回転炉内で、原料を移送するための手段として、前記内筒内側部に、内筒の一端から他端に向かって、原料を送る羽根を設けた構成を採用し得る。このようにすれば、その羽根により内筒に供給された原料をスムースに軸方向へ移送できる。その羽根の形状は、羽根の回転により得られる周方向の移動力を、原料の軸方向の移動力に変える形状であればよく、原料を軸方向に押し出すことができるようその軸方向に対して角度を持ったものであれば、断続的な羽根であっても連続的な羽根であってもよい。また、スパイラル形状の羽根も採用し得る。
【0011】
また、その内筒内側部に設けた羽根と、内筒とを、それぞれ独立して回転可能となるように支持すれば、その羽根が内筒の回転方向と逆方向に回転、あるいは同方向に速度を変えて回転することにより、内筒内面に付着した原料をその羽根でかき落とすことができるので、熱効率及び移送効率がよくなる。
【0012】
さらに、前記内筒内側部と同様に、前記外筒内側部の内筒外側部に、外筒の他端から一端に向かって、原料を送る羽根を設けた構成を採用し得る。このようにすれば、その羽根により外筒に供給された原料をスムースに軸方向へ移送できる。また、その外筒内側部の内筒外側部に設けた羽根と、外筒とを、それぞれ独立して回転可能となるように支持すれば、その羽根が外筒の回転方向と逆方向に回転、あるいは同方向に速度を変えて回転することにより、外筒内面に付着した原料をその羽根でかき落とすことができるので、熱効率及び移送効率がよくなる。
【0013】
この外筒は、水平に敷設してもよいし、勾配になるように敷設してもよいが、他端から一端へ下り勾配とすれば、外筒内側部の内筒外側部では原料が勾配を下りながら移送されるので、その外筒内側部の内筒外側部の空間での原料の移送、及び、外筒一端での燃焼物の排出がスムースである。
【0014】
【発明の実施の形態】
一実施形態を図1乃至図3に示し、この実施形態のロータリーキルン1は、内筒3と外筒2の2重筒構造の回転炉と、原料Aをその回転炉内に誘導する誘導筒5、及びその回転炉の外周を覆う外熱炉4から構成される外熱式のものである。前記外熱炉4は、燃焼室から熱気が送りだされて前記回転炉をその外周から加熱し、炉内に投入される原料Aを加熱処理する。
【0015】
図1に示すように、外筒2は、支持ローラ16を介してその外面をフレーム(図示せず)に回転可能に支持され、その一端側2aから他端側2bへ向かって上り勾配に敷設される。外筒2は、モーターM2により歯車などの伝達手段10を介して回転し、その外筒2内側部には、別のモータM3により伝達手段17を介して回転する、外筒2より小径の内筒3が同心軸状に挿入されている。外筒2と内筒3とは、その両端部に設けた内筒取付脚7によって、相互に独立して回転可能に連結され、外筒2と内筒3とは、図1乃至図3の矢印C及び矢印Dに示すように、それぞれ逆方向に回転する。
【0016】
この内筒取付脚7は、外筒2と内筒3を連結する部材であって、外筒2内面あるいは内筒3外面のいずれかを保持してローラ支承することにより、相互に別々の回転が可能となる構造のものであれば、特にその支持方法は限定されない。
【0017】
また、内筒3の一端3aには、モーターM1により回転自在の誘導筒5の他端5bが挿入されている。この誘導筒5内側部には、誘導筒5の一端に設けた投入口5aから他端5bへ向かって、原料Aを送る羽根11がスパイラル状に設けられ、その羽根11が回転して、その回転による周方向の移動力を他端5bへ向かう軸方向の移動力に変えて、内部に供給された原料Aを移送する。このため、誘導筒5の投入口5aに投入された原料Aが、誘導筒5の回転によって内部を通過して、他端5bから内筒3の一端3aに供給される。ただし、コンベアなど他の形態の原料投入手段を用いて、内筒3への原料Aの投入方法を別に確保した場合には、この誘導筒5を省略してもよい。
【0018】
図2及び図3に示すように、内筒3内側部において、その内筒3内面には、一端3aから他端3bに向かって原料を送る羽根13がスパイラル状に設けられ、その羽根13が、内筒3と一体に回転して、内筒3内側部の空間において、前記内筒3及び羽根13の回転による周方向の移動力を、前記他端3bへ向かう軸方向の移動力に変えるようになっている。
【0019】
図1に示すように、前記内筒3の一端3aに供給された原料Aは、その内筒3の内側部の空間を、内筒3及び羽根13の回転とともに、矢印fに示すように通過し、外熱炉4からの加熱を受けながら他端3bまで移送され、矢印gに示すように前記外筒2の他端2bに供給される。
【0020】
また、前記内筒3外面には、図3に示すように、他端2bから一端2aに向かって原料を送る羽根14がスパイラル状に設けられ、その羽根14が、内筒3と一体に回転して、外筒2内側部の内筒3外側部の空間において、前記内筒3及び羽根14の回転による周方向の移動力を、前記一端2aへ向かう軸方向の移動力に変えるようになっている。
【0021】
図1に示すように、前記外筒2の他端2bに供給された原料Aは、外筒2の回転とともに、矢印hに示すように勾配を下って通過し、外熱炉4からの加熱を受けながら一端2aまで移送される。このとき、前記羽根14の回転によって、原料Aが、他端2bから一端2aに向かって送られるよう、さらに付勢されるので、移送がスムースである。
【0022】
その外筒2内において、加熱中である一部燃焼物Bと化した原料Aが、外筒2の内面に付着することがある。このように付着物が生じると、回転炉内への熱供給が阻害され、熱効率が下がるとともに、原料Aの移送が妨げられ、その焼成時間が長くなることがある。
【0023】
そこで、内筒3外面の前記羽根14の高さを高くして、外筒2内面に近づけるようにすれば、前記外筒2と内筒3は逆方向に回転しているため、羽根14と外筒2とが独立して回転して、その外筒2の内面の前記付着物を羽根14によりかき落とすことができる。このため、例えば、付着性の高い水分の多い原料などを用いる際にも、熱効率を下げることなく加熱処理ができる。なお、この外筒2と内筒3の回転は、同方向にそれぞれ速度を変えて回転してもよい。
【0024】
このようにして、燃焼物Bと化した原料Aは、外筒2内の内筒3外側部分の空間を一端2aまで移送され、矢印iに示すように排出口6から排出される。前記燃焼物Bは前記排出口6を介してこの回転炉から排出後に冷却されるので、前記燃焼物Bの冷却によって回転炉の温度を下げることがない。
【0025】
この一連の加熱処理において、原料Aは、前記誘導筒5を介して前記内筒3に供給され、まず比較的熱源から遠い内筒3の内部を通過し、徐々に温度を上げるとともに乾燥される(乾燥過程)。前記原料Aが、比較的温度の低い部分である内筒3内へまず供給されて、徐々に温度を上げながら乾燥された後、より熱源に近く高温である外筒2内へ供給されるので、原料Aの投入による回転炉内の急激な温度降下がなく熱効率がよい。
【0026】
前記内筒3内側部の空間を通過した後、前記原料Aは、比較的熱源に近い前記外筒2に供給され、前記外筒2内側部の内筒3外側部の空間を通過しながら加熱され燃焼される(燃焼過程)。これらの乾燥過程、燃焼過程を経て、前記原料Aは燃焼物Bと化し排出されるが、前記乾燥過程と前記燃焼過程は、前記回転炉内での原料Aの加熱中に相乗作用として進行するため、例えば、乾燥過程の前記内筒3の内部で、燃焼過程の作用が全く発生しないことを意味するものではない。
【0027】
このように、原料Aが回転炉内を往復して加熱処理を経るので、この回転炉は、同じ加熱滞留時間を有する従来のロータリーキルンよりも短くコンパクトなものとなるので、その回転炉を覆う前記外熱炉4も小型化し得て、同じ加熱滞留時間を有する従来のロータリーキルンよりも熱効率がよい。
【0028】
また、前記外筒2が、その他端2bから一端2aに向かって下り勾配になるよう敷設されているので、上方に位置する他端2b側に設けられた排気口8からの排気、及び下方に位置する一端2a側に設けられた吸気口9からの吸気が、それぞれ円滑になされ、燃焼効率がよい。
【0029】
なお、上記の実施形態では、内筒3内面にその内筒3と一体に回転する羽根13を設けたが、内筒3内側部に羽根を設ける他の実施形態として、図4乃至図6に示すように、前記羽根13の代わりに、前記内筒3内に、内筒3の一端3aから他端3bに向かって原料を送るスパイラル状の羽根15を挿入した構成を採用し得る。その羽根15と、内筒3とは、独立して別々に回転できるように支持されて、羽根15は、内筒2の回転方向と逆方向に回転するようにする。この場合、前記外筒2と内筒3とは、図5に示すように、一体に回転するようにしてもよいし、図2に示すように、別々に回転するようにしてもよい。このようにすれば、前記内筒3と羽根15とは逆方向に回転しているため、その内筒3の内面への前記付着物をかき落とすことができる。
【0030】
このとき、図6に示す羽根15の外径Rを大きくして、その羽根15の外周を、内筒3内面に近づけることにより、少量の付着物であってもかき落とすことができる。なお、この羽根15の内筒3内側部での原料Aの移送の作用は、前述の内筒3内面に設けた羽根13の作用と同様である。
【0031】
この内筒3と羽根15とを独立して回転可能に設ける構成では、図4に示すように、羽根15を回転させるモータを誘導筒5のモータM1と共用するようにして、羽根15が誘導筒5とともに回転するようにしてもよいし、モータ、駆動手段を誘導筒5とは別に設けてもよい。また、この羽根15と内筒3の回転は、同方向にそれぞれ速度を変えて回転してもよい。
【0032】
また、上記の実施形態では、前記内筒3外面にその内筒3と一体に回転する羽根14を設けたが、前記外筒2内側部の内筒3外側部に羽根を設ける他の実施形態として、図7及び図8に示すように、前記内筒3外面の羽根14の代わりに、前記外筒2の内面に、外筒2の他端2bから一端2aに向かって原料を送る羽根12をスパイラル状に設けた構成を採用し得る(図7には羽根12を図示せず)。この羽根12が、外筒2と一体に回転して、前記外筒2の回転による周方向の移動力を前記一端2aへ向かう軸方向の移動力に変えるので、前記他端2bに供給された原料Aを矢印hに示すように移送できる。この構成において、前記内筒3内側部に設ける羽根は、内筒3内面に設ける図2及び図3に示す羽根13であってもよいし、図5及び図6に示す羽根15であってもよい。
【0033】
また、この実施形態では、外筒2に勾配を付けて敷設したが、外筒2を水平に敷設して稼働させることも可能である。回転炉内において、原料を移送する方向が上り勾配である場合や水平である場合には、原料をスムースに移送するため、その空間には、前記羽根を設けることが望ましい。原料を移送する方向が下り勾配である場合には、移送が比較的スムースであるので、必要に応じて、羽根の回転軸周りの枚数、回転軸方向の間隔を減じたり、あるいは、省略したりすることができる。
【0034】
前記羽根11,12,13,14,15は、それぞれスパイラル状を成し、回転炉内に供給された原料を軸方向へ移送する仕組みになっているが、その羽根11,12,13,14,15の角度、形状、位置は、羽根の回転による周方向の移動力を原料の軸方向の移動力に変えるものであればよく、スパイラル状のものに限定されない。つまり、原料を送ろうとする軸方向に対して角度を持っていればよく、その角度は、前記軸方向に平行又は垂直に近づくと、原料を軸方向に押し出す力が少なくなるので、平行や垂直にならない角度において、原料Aの種類に応じて適切な角度を決定する。また、羽根の高さについても自由であり、形状、位置は、間歇的であっても連続的であってもよい。例えば、図6に示す羽根14のように、小片の集合からなる羽根で構成してもよい。
【0035】
また、この実施形態では、前記外筒2、内筒3、誘導筒5は、円筒状のものを使用したが、他の実施形態として、前記外筒2、内筒3、誘導筒5のいずれか、あるいはすべての横断面形状を、例えば六角形などの多角形とし得る。横断面形状が多角形であると、原料がその角部でもって幾分滞留しながら上まで持ち上げられて落とされるので、回転炉内で原料Aが攪拌されて熱処理がさらにスムースとなる。
【0036】
また、上記のロータリーキルンは外熱式であったが、加熱処理を行う原料の種類に応じて、上記の回転炉の構造に、原料が回転炉内で直接炎に触れる内熱式を選択することもできる。内熱式を選択する場合は、前記外熱炉4に代えて回転炉内のいずれかの場所に燃焼器を配置する。
【0037】
例えば、前記他端2bに燃焼器を配置する場合、前記内筒3の他端3bに対向して防炎板を設けて、前記内筒3内に燃焼器の炎が入らないようにすると、上記の外熱式の場合と同様に原料Aが乾燥過程と燃焼過程の両過程を経て加熱処理することができる。つまり、前記一端3aに供給された原料Aは、この内筒3内で移送されながら防炎板で燃焼器の炎に触れずに燃焼器の熱を内筒3の壁を介して受け、前記乾燥過程と同様の加熱処理がなされる。つぎに、前記原料Aが前記他端3bから前記他端2bに供給された後、前記原料Aは、前記外筒2内で移送されながら燃焼器からの炎を受け、前記燃焼過程と同様の加熱処理がなされることになる。これにより、原料Aの投入による急激な温度降下を防ぎ、熱効率を上げることができる。もちろん、これによらず前記一端2aに燃焼器を配置することも可能である。
【0038】
また、前記排気口8の設置位置は、例えば前記他端2b付近に前記燃焼器を設ける場合は前記一端2a付近に、また、前記一端2a付近に燃焼器を設ける場合は前記排気口8は前記他端2b付近に設けることが、回転炉内の吸排気を円滑にするためには望ましい。ただし、前記外筒2にその他端2bから一端2aへ下り勾配を設ける場合は、上記にかかわらず、前記排気口8を勾配の上部である他端2b付近に設けることになる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、回転炉を2重構造として、原料の加熱滞留時間を確保したので、ロータリーキルンの長さを短くすることができ、また熱効率がよい。また、回転炉の内壁に付着した原料を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の切断正面図
【図2】一実施形態の切断側面図
【図3】一実施形態の回転炉内部の構造を示す斜視図
【図4】他の実施形態の切断正面図
【図5】他の実施形態の切断側面図
【図6】他の実施形態の回転炉内部の構造を示す斜視図
【図7】他の実施形態の切断正面図
【図8】他の実施形態の切断側面図
【図9】従来例の切断正面図
【符号の説明】
1 ロータリーキルン
2 外筒
2a,3a 一端
2b,3b 他端
3 内筒
4 外熱炉
5 誘導筒
5a 投入口
5b 他端
6 排出口
7 内筒取付脚
8 排気口
9 吸気口
10,17 伝達手段
11,12,13,14,15 羽根
16 支持ローラー
A 原料
B 燃焼物
M1,M2,M3 モーター

Claims (6)

  1. 回転炉の一端から供給した原料をその回転炉内を通過させて加熱処理するロータリーキルン1において、
    前記回転炉を内筒3と外筒2とからなる2重筒構造とし、前記内筒3の一端3aから原料を供給し、その原料を内筒3内側部を通過させて加熱処理した後、前記内筒3の他端3bから前記外筒2の他端2bに供給し、前記外筒2の他端2bから供給された原料を外筒2内側部の内筒3外側部に通過させて加熱処理後、前記外筒2の一端2aから排出することを特徴とするロータリーキルン。
  2. 前記外筒2は、他端2bから一端2aに向かい下り勾配としたことを特徴とする請求項1に記載のロータリーキルン。
  3. 前記内筒3内側部に、その内筒3の一端3aから他端3bに向かって原料を送る羽根を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリーキルン。
  4. 前記内筒3内側部に設けた羽根と、前記内筒3とは、それぞれ独立して回転可能となるように支持されることを特徴とする請求項3に記載のロータリーキルン。
  5. 前記外筒2内側部の内筒3外側部に、その外筒2の他端2bから一端2aに向かって原料を送る羽根を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロータリーキルン。
  6. 前記外筒2内側部の内筒3外側部に設けた羽根と、前記外筒2とは、それぞれ独立して回転可能となるように支持されることを特徴とする請求項5に記載のロータリーキルン。
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