JPH06272898A - 店舗の空調装置 - Google Patents

店舗の空調装置

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JPH06272898A
JPH06272898A JP5081248A JP8124893A JPH06272898A JP H06272898 A JPH06272898 A JP H06272898A JP 5081248 A JP5081248 A JP 5081248A JP 8124893 A JP8124893 A JP 8124893A JP H06272898 A JPH06272898 A JP H06272898A
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JP
Japan
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air
store
air conditioner
ceiling
showcase
Prior art date
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Application number
JP5081248A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Fukunaga
泰之 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKANO REIKI KK
Nakano Refrigerators Co Ltd
Original Assignee
NAKANO REIKI KK
Nakano Refrigerators Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NAKANO REIKI KK, Nakano Refrigerators Co Ltd filed Critical NAKANO REIKI KK
Priority to JP5081248A priority Critical patent/JPH06272898A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オープンショーケースを備えた店内の湿度除
去とコールドアイルの床面からの除去を図って店内環境
を快適に保つと共に、店内湿度の除去でショーケースの
着霜量を減らして除霜回数の低減を図り、商品の鮮度管
理及び冷凍・冷蔵設備コストの低減を図る。 【構成】 オープンショーケース1のベース部に、エア
カーテンで冷却されてケース前に滞留した空気の吸入口
1bを設け、この吸入口1bと連通する吸入用ダクト3
を店舗天井部6に設置した空調機本体4に接続する。空
調機本体内に配設した冷却コイル4bを電磁弁10を備
えた管路9にて空調用冷凍機7と接続し、また加熱コイ
ル4dを三方弁13を備えた管路12にてショーケース
用冷凍機8の吐出冷媒管と接続する。これら両弁を店内
の温湿度を検知して開閉制御するコントロールパネル1
1にて制御して空調機本体内を通って冷却コイル及び加
熱コイルと接触する空気の温湿度を制御し、この調整空
気を送風機4eにて天井部から直接店内に吹き出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵食品や生鮮食品の
展示にオープンショーケースを使用しているスーパーマ
ーケット等の店舗の空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケット等の店舗において
は、冷蔵食品や生鮮食品を展示するためにオープンショ
ーケースが多く用いられているが、従来の空調方法及び
装置では、このオープンショーケースからのコールドア
イルが床周辺に滞留してしまい、顧客に不快感を与える
ことが多かった。また、従来の空調方法及び装置では、
温度調節のみしか考慮していない設計がほとんどで、湿
度のコントロールが十分考慮されておらず、快適な店内
環境をつくるには不十分であった。
【0003】図5は、この種従来のスーパーマーケット
等の店舗における空調手段を示すものである。
【0004】店内Aの空気は、天井部21の吸込口21
aから天井内の店内空気吸入用ダクト22を通って、パ
ッケージ型空調機23に入り、設定環境により冷却や加
熱が行われ、また外気取入ダクト24から外気の取り入
れが行われ、排気用ダクト25から排気用送風機26に
よって排気が行われて空気調和される。
【0005】空気調和された空気は、送風機27によっ
て吐出用ダクト28を通り、天井部21の吹出口21b
から店内Aへ送られる。
【0006】この場合、吹出口21bと吸込口21aが
共に天井部21にあるため、吹出口21bから吹き出さ
れる空気は十分な到達距離をもたせる必要があるが、強
い風速はオープンショーケース29のエアカーテンを乱
してしまうため吹出速度をある程度抑制しなければなら
ず、店内全体をカバーする空気調和には困難を伴う。特
に、オープンショーケース29は軽い空気のエアカーテ
ンで店内Aと庫内を仕切っているため、店内Aの空気は
冷たいエアカーテンに触れたり混ざったりして冷やさ
れ、これがケース前の通路に溜まってコールドアイル
(冷たい通路)となって顧客に不快感をあたえるが、こ
のコールドアイルの移動が上記空調手段ではスムーズに
行えず、空気調和の意味をなさない。
【0007】そこで、オープンショーケースのコールド
アイル対策のために、アイルベンチレーション30をオ
ープンショーケース29の天井部に取り付けてコールド
アイルの冷気を回収し、加熱ヒータ又はショーケース用
冷凍機の吐出冷媒を熱源にコールドアイルを暖める方法
を併用することも行われている。そして、この場合のア
イルベンチレーション30の空気の流れとしては、床周
辺に滞っている空気をショーケース11のベース部29
aからケース裏面のアイルベンチレーション用ダクト3
1を通りアイルベンチレーション30にて空気を暖め店
内Aへ還元する方式と、ケース天井部の空気をアイルベ
ンチレーション30に吸い込んで暖め、ケース裏面のア
イルベンチレーション用ダクト31を介してケースベー
ス部29aより吹き出す方式の2種類が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパッケージ型空調機とアイルベンチレーションの2
つのシステムを併用する従来の空調手段では、設備が複
雑化してしまうと共に、電気容量の増大と消費電力量の
増大が免れない。
【0009】また、天井吸い込み、天井吹き出しの空気
調和の場合には、店舗全体を均一な条件にすることが難
しく、殊に、オープンショーケースのエアカーテン気流
を乱すおそれがあるために、吹き出し速度を上げられ
ず、やはりオープンショーケースのコールドアイルが床
周辺に滞留することを防げ得ない。しかも、空気調和さ
れた空気は、送風機27によって吐出用ダクト28を通
り、天井部21の吹出口21bから店内Aへ送られるた
め、この吐出用ダクト28内で熱交換が起こり、空調効
率が悪くなる。
【0010】さらに、夏期の空調に際しては、湿度の高
い外気を取り入れながら冷却しているため、店内の除湿
が十分に行えず、顧客に不快感を与えやすいと共に、オ
ープンショーケースの冷却器に霜が多く付いて伝熱性能
が落ち、冷凍負荷の増大、ランニングコストの増大をま
ねき、その上頻繁にデフロスト(除霜)が必要となっ
て、結果的に商品鮮度に悪い影響を与えることになる。
【0011】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
冷凍・冷蔵設備だけでなく、店内空調設備をも含めたト
ータルな鮮度管理を推進することによって、店内環境を
快適に保つと共に、冷凍・冷蔵設備のコスト低減をも図
ることのできる店舗の空調装置を提供することを目的と
する。
【0012】即ち、本発明は、特に店内湿度の除去とコ
ールドアイルの床面からの除去を図ることによって店内
環境を快適に保ち、また店内湿度の除去によってショー
ケースの着霜量を減らしてデフロスト回数の低減を図
り、かつ商品の鮮度管理と共に冷凍・冷蔵設備コストの
低減を図り、さらに空調機本体を店舗天井部に設けて温
湿度の制御された調和空気を吐出ダクトを通さずに直接
吐出口から吹き出すことによって吐出ダクトを不要と
し、かつ調和空気が店内に送られる前にダクト内で熱交
換してしまうことがないようにして効率の良い空調を行
うことのできる店舗の空調装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、オープンショーケースのベース
部に、エアカーテンで冷却されてケース前に滞留した空
気を吸入するための吸入口を設け、該吸入口に連通する
吸入用ダクトを店舗天井部に設置した空調機本体に接続
している。そして、空調機本体内に配設した冷却コイル
を制御弁を備えた管路にて空調用冷凍機と接続し、また
加熱コイルを制御弁を備えた管路にてショーケース用冷
凍機の吐出冷媒管と接続し、かつこれら両制御弁を店内
の温湿度を検知して開閉制御するコントロールパネルを
設けている。また、温湿度が制御された空気を天井部の
吹出口から吹き出すための送風機を前記店舗天井部に設
置した空調機本体の最下流側で、かつ天井部の吹出口に
隣接して設けている(請求項1)。
【0014】そして、この本発明装置によれば、主に湿
度の高い夏期において、オープンショーケースのエアカ
ーテンで冷却されてケース前に滞留した空気を、ショー
ケースのベース部から店舗天井部の空調機本体へ吸入
し、エアフィルタにて微細な塵埃を除去した後、空調用
冷凍機で冷却した冷却コイルで冷却してからショーケー
ス用冷凍機の吐出冷媒を熱源とした加熱コイルで加熱し
て相対湿度を下げ、しかる後にその空気を店舗天井部の
送風機にて店舗の天井部に設けた吹出口から直接店内に
吹き出させることができる。
【0015】また、主に湿度の低い冬期においては、オ
ープンショーケースのエアカーテンで冷却されてケース
前に滞留した空気を、ショーケースのベース部から店舗
天井部の空調機本体へ吸入し、エアフィルタにて微細な
塵埃を除去した後、ショーケース用冷凍機の吐出冷媒を
熱源とした加熱コイルで加熱し、しかる後にその空気を
店舗天井部の送風機にて店舗の天井部に設けた吹出口か
ら直接店内に吹き出させることができる。
【0016】また、本発明は、上記空調装置において、
空調機本体に接続する吸入用ダクトを、店内壁面とショ
ーケース背面間の空間を介してベース部の吸入口に連通
させている(請求項2)。さらに、冷却コイルと空調用
冷凍機とを接続する管路の制御弁を開閉可能な電磁弁と
し、加熱コイルとショーケース用冷凍機の吐出冷媒管と
を接続する管路の制御弁を流路切換え可能な三方弁とし
ている(請求項3)。
【0017】ところで、日本のスーパーマーケットの店
内環境における温度と湿度の条件は、JIS規格によっ
て、25℃・60%とされているが、現実には一般的な
スーパーマーケットの店内環境の平均は、26℃・70
%といわれ、JIS規格すら守られていない店舗が多数
存在することが明らかにされている。
【0018】これは、オープンショーケースという特
殊な設備を考慮していない空調設計が多く見受けられる
こと、温度調節のみしか考慮していない空調設計がほ
とんどであること、に起因するものと思われる。つま
り、オープンショーケースを運転することによって店内
環境が大きく変化する点と、湿度のコントロールが如何
に快適さを生むかという点を忘れ去られている結果だと
思われる。
【0019】そもそも、人間が快適さを感じる環境は、
各個人(年齢、性別など)の条件、着衣の状態、運動量
やその場での滞在時間、その他多くの条件で異なる。し
かし、おおよそどの範囲に対して人は快適さを感じるか
に対しては、いくつかのテストが行われており、それら
を整理すると、夏・・・温度24〜25℃,湿度40〜6
0%、春・秋 ・・・温度21〜22℃,湿度40〜55
%、冬・・・温度17〜18℃,湿度40〜50%である
ことが確認されている。
【0020】ところが、スパーマーケット等の店舗にあ
っては、オープンショーケースは軽い空気のエアカーテ
ンで店内と庫内を仕切っているだけであるため、店内の
空気は冷たいエアカーテンに触れたり混ざったりして冷
やされ、これがケース前の通路に溜まってコールドアイ
ル(冷たい通路)となってしまう。従来の一般空調では
このコールドアイルが移動せずに溜まり続けて、顧客に
不快感をあたえることとなっていた。
【0021】したがって、このコールドアイルを回収し
たり移動すれば、夏や中間期には効果的に利用が可能と
なる。つまり冷房の役目をショーケースが行っているこ
とになり、例えば、350坪の標準的なスーパーマーケ
ットでは、ショーケースの冷房効果が70,000kcal/hもあ
り、この効果は30HPの空調機に相当する。
【0022】湿度をコントロールするためには、その機
能をもった空調機が必要となり、当然ながら電力を消費
する。ショーケース(冷凍機)の消費電力と空調機の消
費電力の変化について、温度と湿度を変化させて研究テ
ストした結果を図3に示す。
【0023】図3からも明らかなように、夏期のショー
ケース(冷凍機)と空調機の合計消費電力が最も少なく
なるポイントは、温度25℃、湿度55%である。した
がって、夏は人もショーケースも同一範囲において、快
適であり効率的であることが分かる。
【0024】また、空調の善し悪しで、冷凍・冷蔵ショ
ーケースの性能は大きく変わる。即ち、店内の湿度が高
いと、ショーケースの冷却器に霜が多く付いて伝熱性能
が落ち、冷凍負荷の増大、ランニングコストの増大をま
ねき、その上頻繁にデフロスト(除霜)が必要となっ
て、結果的に商品鮮度に悪い影響を与えることになる。
したがって、ショーケースをローコストで効率よく運転
するには、適正な湿度環境が必要になる。この周囲の湿
度(店内環境)とオープンショーケース冷却負荷の関係
は、テストした結果、図4の如くであった。この結果、
例えば店内環境26℃、70%では冷凍負荷100、除
霜回数4/1日であるが、店内環境25℃、55%では
冷凍負荷83、除霜回数3/1日となって、よりローコ
ストでショーケースを運転できることが分かる。
【0025】本発明者は、これらの点を考慮に入れて研
究した結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0026】そして、その要点は、オープンショーケー
スの下部から冷気を回収して空調機本体へ吸入し、該空
調機本体で適温適湿にした空気を天井の吹出口から店内
に吹き出す構成とすることによってコールドアイルを移
動解消すると共に、空調機本体に吸入される空気が湿度
の高い空気の場合には冷却コイルにて冷却してから加熱
コイルで加熱して相対湿度を下げるようにし、かつ前記
空調機本体の加熱コイルの熱源としてオープンショーケ
ースの吐出冷媒を利用して省エネルギー化を図った店舗
の空調装置であり、これによって、店舗内の環境を、夏
では温度24〜25℃,湿度40〜60%、春秋では温
度21〜22℃,湿度40〜55%、冬では温度17〜
18℃,湿度40〜50%に保ち得るようにしたもので
ある。
【0027】しかも、本発明の場合、空調機本体を店舗
天井部に設け、ここから直接調和空気を店舗内に吹き出
すようにして、吐出ダクトを不要とし、かつ従来の吐出
ダクト内での熱交換を防いで、安価で効率の良い空調装
置としたものである。
【0028】
【作用】オープンショーケースのベース部から吸入され
た空気は、店内壁面とケース背面間から吸入用ダクトを
通り、店舗天井部の空調機本体に入る。本体内ではエア
フィルタにて微細な塵埃が除去され、冷却コイルと加熱
コイルとで温湿度が制御されてから、送風機にて天井部
の吹出口を介して、店内に還元される。
【0029】冷却コイルは、空調用冷凍機によって冷却
され、店内の温湿度環境を検知したコントロールパネル
によって制御弁(電磁弁)を開閉し制御される。
【0030】加熱コイルは、ショーケース用冷凍機の吐
出冷媒管からの吐出高温冷媒(廃熱)によって加熱さ
れ、店内の温湿度環境を検知したコントロールパネルに
よって制御弁(三方弁)の開度が制御される。
【0031】夏期においては、冷却コイルにて冷却し除
湿した空気を加熱コイルにて加熱して相対湿度を下げ
る。
【0032】冬期においては、冷却コイルの制御弁(電
磁弁)を閉じることにより停止し、加熱コイルの空気加
熱のみで暖房する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。図1は本発明の空調システムの全体図
を示すもので、店内Aの空気は、オープンショーケース
1のベース部1aの吸入口1bから吸入されて、店内壁
面2とショーケース背面1c間を通り、吸入用ダクト3
を介して店舗天井部6の空調機本体4に送られ、ここで
温湿度が調整された後、送風機4eによってこれと隣接
された天井部6の吹出口6aから再び店内Aへ還元され
る。
【0034】店舗天井部6内に配置された空調機本体4
内には、空気吸入側からエアフィルタ4a、冷却コイル
4b、エリミネータ4c、加熱コイル4d、そして最下
流側の送風機4eが順次設けられていて、本体4内に取
り入れられた空気は、エアフィルタ4aにて微細な塵埃
が除去され、冷却コイル4bで冷却除湿された後、加熱
コイル4dで加熱されて相対湿度を下げられ、しかる後
に送風機4eにて店舗の天井部6に設けた吹出口6aか
ら店内Aに吹き出される。これにより店内Aを快適な環
境、例えば夏期であれば温度24〜25℃,湿度40〜
60%、春秋期であれば温度21〜22℃,湿度40〜
55%、冬期であれば温度17〜18℃,湿度40〜5
0%程度の環境に保つようにしている。
【0035】そして、このとき冷凍機本体4を店舗天井
部6に設けて温湿度の制御された調整空気を、従来のよ
うな吐出ダクトを廃止して、これを通さずに、直接、送
風機4eに隣接している吐出口6aから店内Aに吹き出
すようにしたので、調和空気が店内に送られる前に吐出
ダクト内で熱交換してしまうといった不都合はなくな
り、効率の良い空調を行うことができる。
【0036】冷却コイル4bは空調機械室Bに設けた空
調機用冷凍機7と配管接続されていて、その冷却は空調
機用冷凍機7で冷却された低温冷媒を循環させることに
よって行われている。
【0037】また加熱コイル4dはショーケース用冷凍
機8の吐出冷媒管と配管接続されていて、その加熱はシ
ョーケース用冷凍機8から吐出された高温冷媒を循環さ
せることによって行われている。
【0038】前記冷却コイル4bと空調機用冷凍機7を
結ぶ配管には管路9を開閉する制御弁として電磁弁10
が設けられ、この電磁弁10は店内温度を検出するサー
モスタットや店内湿度を検出するヒューミディスタット
などの検出器から調節器へ送られた信号で作動するコン
トロールパネル11によって開閉制御される。即ち、店
内Aの温湿度が所定値よりも高い場合には、コントロー
ルパネル11で電磁弁10を開き空調用冷凍機7の低温
冷媒を冷却コイル4bに送って冷却し、低くなった場合
には電磁弁10を閉じて冷却コイル4bの冷却を停止す
る。
【0039】また、前記加熱コイル4dとショーケース
用冷凍機8を結ぶ配管には管路12を開閉する制御弁と
して三方弁13が設けられ、この三方弁13は前記と同
様に店内温湿度環境を検出する検出器から調節器へ送ら
れた信号で作動するコントロールパネル11によって制
御される。即ち、通常は加熱コイル4d側に開いてショ
ーケース用冷凍機8の吐出高温冷媒(廃熱)で加熱コイ
ル4dを加熱し、冷却コイル4bを通ってきた空気の相
対湿度を下げたり、店内温度を上げたりする役割をはた
させているが、温度が所定値よりも高くなったような場
合には、ショーケース用冷凍機への戻り管路側に開いて
加熱コイル側には循環させないようにし、それ以上の店
内温度の上昇を防いでいる。
【0040】図2は、その制御の一例を示す系統図であ
り、これに基づいてさらに詳細に説明する。オープンシ
ョーケース1のベース部1aから取り入れられた空気
は、店舗天井部6の空調機本体4に設けられたエアフィ
ルタ4aにて微細な塵埃が除去され、冷却コイル4bで
冷却除湿された後、加熱コイル4dで加熱されて相対湿
度を下げられ、しかる後に送風機4eにて店舗の天井部
6に設けた吹出口6aに送られる。
【0041】冷却コイル4bと空調用冷凍機7とは、低
温冷媒ガスが冷却コイル4b内を循環するように配管接
続されており、空調用冷凍機7の受液器7aから送られ
た液冷媒は、電磁弁10を設けた管路9aに導かれ膨張
弁7dを介して前記冷却コイル4b内で低温冷媒ガスの
状態に変化し、圧力制御弁14、15を設けた管路9b
を通じて再び空調用冷凍機7の圧縮機7bに吸入される
ように構成されている。圧縮機7bに吸入された冷媒ガ
スは高温冷媒ガスとなって凝縮器7cにて液化され受液
器7aに戻る循環経路をとる。
【0042】また、加熱コイル4dとショーケース用冷
凍機8とは、高温冷媒ガスが加熱コイル4d内を循環す
るように配管接続されており、ショーケース用冷凍機8
の圧縮器(図示せず)から吐出冷媒管8aを介して送ら
れた高温冷媒ガスを三方弁13を設けた管路12aに導
き前記加熱コイル4dを加熱した後、管路12bを通っ
て再びショーケース用冷凍機8の凝縮器(図示せず)に
戻すように構成されており、該戻り管路12bには前記
三方弁13が接続されていて、三方弁13の調整で加熱
コイル4d側へ高圧冷媒ガスを供給するのを停止できる
ようにしている。
【0043】そして、前記電磁弁10及び三方弁13の
開閉制御はコントロールパネル11にて行うようにして
おり、このコントロールパネル11は、前述したよう
に、店内環境を検出した検出器からの信号により作動さ
れ、季節に応じて店内環境を快適に保つようにしてい
る。
【0044】なお、閉店後に空調用冷凍機7を停止した
場合、湿度の高い夏期などにおいては、ショーケース1
の負荷軽減用のナイトカバーやショーケース床の裏面等
に結露を生じ床面を濡らす結果となっていたが、本発明
装置によれば、送風機4eを廻しておくだけで、床面の
空気がショーケース1のベース部1aから店舗天井部6
の空調機本体4内を通り、ここから直接吹出口6aを介
して店内に還元されるという空気の流れをつくることが
できるので、上記結露を防止できる。また、店舗天井部
6の空調機本体4によって調整された空気は、ダクトを
介さずに直接吐出口6aから店内Aに吹き出されるた
め、調整空気が途中で熱交換されることはなく、効率の
良い空調とすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の店舗の空調装置
によれば、冷凍・冷蔵設備だけでなく、店内空調設備を
も含めたトータルな鮮度管理を推進できるため、店内環
境を快適に保てると共に、冷凍・冷蔵設備のコスト低減
をも図ることができる。また、空調機本体を店舗天井部
に設けて温湿度の制御された調和空気を吐出ダクトを通
さずに直接吐出口から吹き出すことによって吐出ダクト
を不要とし、かつ調和空気が店内に送られる前にダクト
内で熱交換してしまうことがないようにしたので、安価
で効率の良い空調装置とすることができる。
【0046】即ち、本発明の店舗の空調装置は、オープ
ンショーケースのベース部に、エアカーテンで冷却され
てケース前に滞留した空気を吸入するための吸入口を設
け、該吸入口に連通する吸入用ダクトを店舗天井部に設
置した空調機本体に接続し、空調機本体内に配設した冷
却コイルを制御弁を備えた管路にて空調用冷凍機と接続
し、また加熱コイルを制御弁を備えた管路にてショーケ
ース用冷凍機の吐出冷媒管と接続し、かつこれら両制御
弁を店内の温湿度を検知して開閉制御するコントロール
パネルを設け、さらに温湿度が制御された空気を天井部
の吹出口から吹き出すための送風機を前記店舗天井部に
設置した空調機本体の最下流側で、かつ天井部の吹出口
に隣接して設けたので、この装置を運転することによっ
て、コールドアイルを有効に除去できると共に、制御弁
のコントロールによって、夏期、春秋期、冬期に見合っ
た快適な温湿度調整をすることができ、店内環境を良好
なものとすることができる。
【0047】そして、特に夏期においては、両制御弁を
適度に開いて冷却コイルにて冷却した空気を加熱コイル
にて加熱して相対湿度を下げて除湿することができ、ま
た冬期においては、冷却コイルの制御弁(電磁弁)を閉
じることにより停止し、加熱コイルの空気加熱のみで暖
房して、ローコストで快適な店内環境をつくることがで
きる。
【0048】また、加熱コイルの熱源をショーケース用
冷凍機の吐出冷媒としているため、専用の熱源を必要と
せず、省エネルギー化を図ることができる。
【0049】さらに、閉店後に空調用冷凍機を停止した
場合、湿度の高い夏期などにおいては、ショーケースの
負荷軽減用のナイトカバーやショーケース床の裏面等に
結露を生じ床面を濡らす結果となっていたが、本発明の
上記空調装置によれば、送風機を廻しておくだけで、床
面の空気がショーケースのベース部から店舗天井部の空
調機本体内を通り、吹出口から店内に還元されるという
空気の流れをつくることができるので、上記結露を有効
に防止できる。
【0050】さらに又、空調機本体を店舗天井部に設け
て温湿度の制御された調和空気を、従来用いていた吐出
ダクトを通さずに直接吐出口から吹き出すようにしたの
で、従来のごとき吐出ダクトは不要となり、その分ダク
ト工事が不要となって安価に製造できると共に、調和空
気が店内に送られる前に吐出ダクト内で熱交換してしま
うことも防止できるので、一層効率の良い空調装置とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調装置の全体図である。
【図2】本発明の空調制御の一例を示す系統図である。
【図3】温度と湿度を変化させた場合のショーケース
(冷凍機)の消費電力と空調機の消費電力の変化を示す
グラフ図である。
【図4】店内環境とオープンショーケースの冷却負荷と
の関係を示すグラフ図である。
【図5】従来のスーパーマーケット等の店舗における空
調システムの全体図である。
【符号の説明】
1 オープンショーケース 1a オープンショーケースのベース部 1b オープンショーケースのベース部に設けた吸入
口 1c オープンショーケース背面 2 店内 2a 店内壁面 3 吸入用ダクト 4 空調機本体 4a エアフィルタ 4b 冷却コイル 4d 加熱コイル 4e 送風機 6 店舗天井部 6a 吹出口 7 空調用冷凍機 8 ショーケース用冷凍機 9 冷却コイル4bとショーケース用冷凍機8を結
ぶ管路 10 電磁弁 11 コントロールパネル 12 加熱コイル4dと空調用冷凍機7を結ぶ管路 13 三方弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンショーケースのベース部に、エ
    アカーテンで冷却されてケース前に滞留した空気を吸入
    するための吸入口を設け、該吸入口に連通する吸入用ダ
    クトを店舗天井部に設置した空調機本体に接続し、空調
    機本体内に配設した冷却コイルを制御弁を備えた管路に
    て空調用冷凍機と接続し、また加熱コイルを制御弁を備
    えた管路にてショーケース用冷凍機の吐出冷媒管と接続
    し、かつこれら両制御弁を店内の温湿度を検知して開閉
    制御するコントロールパネルを設け、さらに温湿度が制
    御された空気を天井部の吹出口から吹き出すための送風
    機を前記店舗天井部に設置した空調機本体の最下流側
    で、かつ天井部の吹出口に隣接して設けたことを特徴と
    する店舗の空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の店舗の空調装置におい
    て、空調機本体に接続する吸入用ダクトは、店内壁面と
    ショーケース背面間の空間を介してベース部の吸入口に
    連通させたことを特徴する店舗の空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の店舗の空調装置に
    おいて、冷却コイルと空調用冷凍機とを接続する管路の
    制御弁を開閉可能な電磁弁とし、加熱コイルとショーケ
    ース用冷凍機の吐出冷媒管とを接続する管路の制御弁を
    流路切換え可能な三方弁としたことを特徴する店舗の空
    調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006343019A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Sanden Corp 冷凍空調システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343019A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Sanden Corp 冷凍空調システム
JP4654073B2 (ja) * 2005-06-08 2011-03-16 サンデン株式会社 冷凍空調システム

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