JP2636528B2 - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JP2636528B2
JP2636528B2 JP3037056A JP3705691A JP2636528B2 JP 2636528 B2 JP2636528 B2 JP 2636528B2 JP 3037056 A JP3037056 A JP 3037056A JP 3705691 A JP3705691 A JP 3705691A JP 2636528 B2 JP2636528 B2 JP 2636528B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビルの冷暖房等の空
気調和に使用される空気調和システムに関するものであ
る。
【0002】従来の直膨空調システムは、1台の室外機
に複数台の室内機と、全熱交換器を内蔵して熱回収を可
能とした外気処理専用機とを冷媒配管で接続し、冷暖
房、換気、加湿、除塵及び熱回収を行なうようにしてい
たが、外気処理専用機は室外機により空調可能な床面積
に見合った風量を有しており、室内機の能力に拘らず各
室内機へ均等に風量を供給していた。又、室内機の運転
台数に拘らず、一定風量を室内に供給するシステムとな
っていた。このため、室内を不等分に間仕切り、この各
間仕切りに対応して能力が異なった室内機が設置された
場合、各間仕切り部屋において外気量の過不足が生じて
いた。又、無人であって室内機を停止している部屋も換
気し、暖房時にはこの換気と共に加湿も行なうという省
エネに反することも行なわれていた。
【0003】図3は従来の直膨マルチ空気調和機の断面
を示し、1は圧縮機、非利用側熱交換器等により構成さ
れ、ビルの屋上等に設置された室外機、2は利用側熱交
換器、送風機、絞り装置、高性能フィルタ2b等により
構成され、室内天井裏に設置された室内機である。3は
外気処理専用機であり、図4に示すように、室外空気吸
込口4、第1のフィルタ23、外気吸込用送風機6a、
利用側熱交換器26、加湿器7及び室外空気吹出口8か
らなる吸気路Aと、室内空気吸込口9、第2のフィルタ
10、室内空気排出用送風機6b及び室内空気吹出口1
1からなる排気路Bと、吸気路Aと排気路B間に設けら
れ、それぞれを通る空気の熱交換を行なう全熱交換器5
とから構成されている。
【0004】室内機2と外気処理専用機3は、冷媒配管
22を介して室外機1と接続されている。14,14a
は外気処理専用機3と各室内機2とを連通するダクト及
びその連結部、24はビル、25はその天井である。
【0005】次に、上記した従来装置の動作について説
明する。冷房時は室外機1及び複数の室内機2と連動し
て外気処理専用機3が運転され、室内の冷房、除塵、換
気を行なう。暖房時は四方弁等により冷媒回路を暖房サ
イクルに切換え、室内機2を凝縮側、室外機1を蒸発側
として室内の暖房を行なう。この冷房又は暖房時に、室
内機2の運転台数又は能力にかかわらず、外気処理専用
機3は定格能力運転を継続するとともに各室内機2には
等分の風量を供給し、室内機2が全て停止するまでフル
運転する。又、冷房又は暖房時に、室外空気と室内空気
が全熱交換器5により熱交換され、冷房時は外気温より
低温の空気が、暖房時は外気温より高温の空気が室内機
2に導入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の直膨マルチ空気
調和システムは上記のように構成されており、通しの部
屋の各室内機2又は容量が同じ各室内機2へ外気処理専
用機3から外気を供給する場合は問題がなかった。しか
し、部屋が不等分に間仕切られ、各間仕切られた部屋に
能力が異なった室内機2が設置された場合、各間仕切ら
れた部屋において外気量の過不足が生じた。又、無人で
空調を必要としない部屋においても換気、加湿が行なわ
れ、エネルギロスが生じるという課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、室内機の能力に見合った即ち
在室人員に見合った外気を間仕切りされた各部屋に供給
することができ、かつ空調を必要とする部屋のみを換
気、加湿することができる省エネ運転可能な空気調和シ
ステムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
システムは、外気処理専用機の室外空気吹出口と複数の
室内機の室外空気取入口との間を、開時に各室内機能力
に応じた通風量を有するとともに各室内機と連動して開
閉するダンパユニットを介してダクト接続したものであ
る。
【0009】又、この発明に係る空気調和システムは、
上記手段に加えて、外気処理専用機の室外空気吸込量を
検出する風量検出手段と、風量検出手段の出力及び各室
内機の運転状態の検知信号を受け、外気処理専用機の室
外空気吸込量が必要風量となるように制御する制御手段
を設けたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、外気処理専用機と各室内
機との通風路にそれぞれ各室内機の能力に応じた通風量
を有するダンパユニットが設けられ、各室内機の能力に
応じた通風量が得られる。
【0011】又、この発明においては、外気処理専用機
の室外空気吸込量が検出され、この室外空気吸込量が各
室内機の運転状態によって変化する必要風量となるよう
に制御される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面とともに説明
する。図1はこの発明の第1の実施例による空気調和シ
ステムの構成を示し、1は室外機、2A〜2Cは高性能
フィルタ2b及び室外空気取入口2cを有する室内機で
あり、能力(冷暖房能力)は室内機2A>室内機2B>
室内機2Cの順となっている。3は図3に示す従来と同
じ外気処理専用機であり、室内機2A〜2Cと連動す
る。12A〜12Cは、外気処理専用機3の室外空気吹
出口8と各部屋(被空調室)16A〜16C間を連通す
るダクト14における、各室内機2A〜2Cの室外空気
取入口2cとのダクト連結部14aに設けられたダンパ
ユニットであり、図2に示すように、回動軸12a、ダ
ンパ12b、ばね12c、ダンパ12bの閉時のストッ
パ12d、マグネット12e、ダクト接続フランジ12
f、ダンパ12bの開時のストッパ12g,12h,1
2jから構成されている。
【0013】13は間仕切り壁、15は各部屋16A〜
16Cの天井25に設けられた室内空気排気口、17は
室内機2A〜2C用スイッチであり、ダンパユニット1
2A〜12Cも室内機2A〜2Cと連動して開閉する。
22は室外機1と室内機2A〜2Cと外気処理専用機3
とを連通する冷媒配管、24はビルである。
【0014】次に、動作について説明する。室内機用ス
イッチ17をオンして例えば冷房モードにすると、室外
機1、室内機2A〜2C、外気処理専用機3及びダンパ
ユニット12A〜12Cが連動して運転を開始する。室
外空気は外気処理専用機3の送風機6aにより吸込ま
れ、高性能フィルタ23により除塵され、全熱交換器5
において排気との熱交換により熱回収され、熱交換器2
6においてさらに冷却され、室外空気吹出口8からダク
ト14へ吹き出される。そして、ダクト連結部14a及
びダンパユニット12A〜12Cを通って室外空気取入
口2cから各室内機2A〜2Cに入り、各部屋16A〜
16Cに吹き出され、冷房及び換気を行なう。
【0015】ここで、室内機2Aに接続されたダンパユ
ニット12Aはダンパ開時のストッパ12jを有し、室
内機2Bに接続されたダンパユニット12Bはダンパ開
時のストッパ12hを有し、室内機2Cに接続されたダ
ンパユニット12Cはダンパ開時のストッパ12gを有
しており、外気処理専用機3から取入れられた室外空気
はダンパユニット16A>ダンパユニット16B>ダン
パユニット16Cの順に配分される。又、室内の汚れた
空気は室内空気排気口15から天井25の裏を通り、外
気処理専用機3の送風機6bによって室内空気吸込口9
に吸込まれ、フィルタ10及び全熱交換器5を通って室
内空気吹出口11からビル24外へ放出される。又、暖
房モード時も冷房モード時と同様であり、外気処理専用
機3内の加湿器7による室外空気への加湿が追加される
だけである。
【0016】上記実施例においては、各室内機2A〜2
Cの能力に応じた通風量が得られるので、各間仕切られ
た部屋において外気量の過不足が生じなくなった。
【0017】図5はこの発明の第2の実施例による空気
調和システムの構成を示し、19は図4に示す外気処理
専用機3内に設けられ、送風機6a,6bの送風量を制
御する制御器、18は外気処理専用機3の室外空気吹出
口8内に設けられ、その風量を検知する風量検知器であ
り、他の構成は第1の実施例と同様である。
【0018】次に、動作について説明するが、第1の実
施例の動作に以下に示す動作が付加される。即ち、部屋
16Bの室内機2Bをスイッチ17でオフした場合、ダ
ンパユニット12Bのマグネット12eの励磁が解け、
ダンパ12bがばね12cの弾性力により閉じる(この
動作は第1の実施例も同様である。)と同時に、制御器
19は
【数1】 となるように、即ち外気処理専用機3に接続された全室
内機2A〜2Cの能力に対する運転されている室内機2
A,2Cの合計能力の割合まで定格風量を低減するよう
送風機6a,6bの回転数を制御する。この場合、制御
器19は各室内機2A〜2Cの運転状態を検知するとと
もに風量検知器18の出力を受け、上記した数1により
必要風量を算出し、検知風量が必要風量となるように制
御する。
【0019】上記した第2の実施例においては、第1の
実施例と同様に各間仕切りされた部屋における外気量の
過不足をダンパユニットを設けることにより解消し、ま
た外気処理専用機3に必要風量のみ流すので省エネ運転
が可能となる。
【0020】なお、上記各実施例は直膨空調システムの
場合について述べたが、水方式の空調システムであって
も同様の効果を奏することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、各室内
機の能力に応じた通風量を有するダンパユニットを外気
処理専用機と各室内機との間の通風路に設けたので、不
等分に間仕切りされた部屋に設置された室内機能力に見
合った外気量を各部屋に供給することができ、外気量の
過不足を防止することができる。
【0022】又、外気処理専用機の室外空気取入量が各
室内機の運転状態に応じて変化する必要風量となるよう
に制御するので、無駄な風量をなくして省エネ運転を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による空気調和システ
ムの構成図である。
【図2】この発明によるダンパユニットの断面図であ
る。
【図3】従来の空気調和システムの構成図である。
【図4】外気処理専用機の正面図である。
【図5】この発明の第2の実施例による空気調和システ
ムの構成図である。
【符号の説明】
1 室外機 2A〜2C 室内機 2c 室外空気取入口 3 外気処理専用機 5 全熱交換器 6a,6b 送風機 7 加湿器 8 室外空気吹出口 12A〜12C ダンパユニット 14 ダクト 14a ダクト接続部 18 風量検知器 19 制御器 22 冷媒配管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と非利用側熱交換器を有する室外
    機と、利用側熱交換器を有する複数台の室内機とを冷媒
    配管により接続して冷凍サイクルを形成し、室内の空気
    調和を行なう空気調和システムにおいて、複数台の室内
    機のうちの少なくとも一台を換気、除塵、熱回収、加湿
    機能を有する外気処理専用機とし、外気処理専用機の室
    外空気吹出口と複数の室内機の室外空気取入口との間
    を、開時に各室内機能力に応じた通風量を有するととも
    に各室内機と連動して開閉する各ダンパユニットを介し
    てダクト接続したことを特徴とする空気調和システム。
  2. 【請求項2】 外気処理専用機の室外空気吸込量を検出
    する風量検出手段と、風量検出手段の出力及び各室内機
    の運転状態の検知信号を受け、外気処理専用機の室外空
    気吸込量が必要風量となるように制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180113845A (ko) * 2017-04-07 2018-10-17 엘지전자 주식회사 덕트형 공기조화기
CN111108330A (zh) * 2017-10-25 2020-05-05 陈韦任 暖通空调系统及其控制方法

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180113845A (ko) * 2017-04-07 2018-10-17 엘지전자 주식회사 덕트형 공기조화기
KR102306033B1 (ko) * 2017-04-07 2021-09-27 엘지전자 주식회사 덕트형 공기조화기
CN111108330A (zh) * 2017-10-25 2020-05-05 陈韦任 暖通空调系统及其控制方法
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