JPH10311555A - 店舗用空気調和システム - Google Patents

店舗用空気調和システム

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Publication number
JPH10311555A
JPH10311555A JP9123702A JP12370297A JPH10311555A JP H10311555 A JPH10311555 A JP H10311555A JP 9123702 A JP9123702 A JP 9123702A JP 12370297 A JP12370297 A JP 12370297A JP H10311555 A JPH10311555 A JP H10311555A
Authority
JP
Japan
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air
store
air conditioner
conditioning system
pressure
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Pending
Application number
JP9123702A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Oishi
哲史 大石
Yasuhisa Okuyama
康久 奥山
Hideaki Oguri
英明 小栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP9123702A priority Critical patent/JPH10311555A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンビニエンスストアーなどの店舗に使用され
る空気調和システムにおいて店舗内を陽圧とすることで
外気浮遊塵埃の店舗に侵入を防止することを目的とす
る。 【解決手段】外気処理フィルター13を介して外気を導
入しながら空気調和をおこなう空気調和機9を備え、前
記空気調和機9を店舗1内の一方の壁面近傍に設置し、
吹出ダクト15を介して複数の吹出口16より室内に調
和空気を送出するとともに、対向する壁面近傍に排気口
17を設け、外気からの給気量を排気量よりも多くし、
室内が陽圧(大気圧に対しプラス圧力)になるようにす
ることにより、外気浮遊塵埃の店舗に侵入を防止する店
舗用空気調和システムを得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外気を導入しながら空気
調和をおこなう店舗用空気調和システムに関し、特にコ
ンビニエンスストアーなど、人の出入りが頻繁で比較的
交通量の多い道路に面した店舗に対応するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンビニエンスストアーの売り上
げ構成の主体は雑貨類より食品類に移ってきており、こ
とに弁当などを中心にしたファーストフードの伸張が著
しいことが調査の結果、判明している。したがって、店
舗内の冷凍・冷蔵ショーケースの増加傾向が見られ、こ
のショーケースの廃熱処理のため、排気風量を増加せざ
るを得ないというのが実状である。
【0003】従来、この種の店舗用空気調和システムは
パッケージエアコンに排気専用の換気扇を組み合わせた
ものが一般的であった。図6にコンビニエンスストアー
の店舗内の配置も含めた概略構成を示す。
【0004】図に示すように、店舗101は周囲を壁面
で囲まれ、入口102のある正面はガラス面主体の作り
になっている。店舗101内には商品陳列棚103が複
数設置されており、入口より近い方から、書籍、雑貨、
嗜好品、乾物食品の順に、一般的に陳列している。ま
た、店舗内の壁面のうちのほぼ2面は冷凍・冷蔵ショー
ケース104で覆われるように設置されており、残りの
1面がレジスターや、おでんやファーストフード等の食
品類の再加熱をするための加熱什器105が設置された
カウンター106となっており、さらに入口102の近
傍にはコピー機107などが設置されている。
【0005】また、冷凍・冷蔵ショーケース104の裏
側はバックヤードスペース108となっており、ここに
簡易事務所や在庫品のストック置き場、トイレなどがあ
る。
【0006】一方、この店舗空間の空気調和は、天井面
に設置した天井埋込式のカセット型パッケージエアコン
109でおこなうようになっており、この天井埋込式の
パッケージエアコン109は冷媒配管110を介して屋
外の室外機111に接続していた。そして、上記したよ
うに近年の傾向で増加した冷凍・冷蔵ショーケース10
4からの廃熱に対しては換気扇112を用いた排気処理
を強力におこなうことで対応していた。
【0007】なお、本従来例では近年増加しつつある、
天井埋込式のパッケージエアコン109を事例にして説
明を加えたが、その他に床置型のパッケージエアコンの
例も多い。
【0008】また、システム提案ではないが、外気処理
を伴う提案としての外気処理用空気調和装置は、特開平
1−98841号公報に示すような構成が一般的であっ
た。以下、その構成について図7および図8を参照しな
がら説明する。
【0009】図に示すように、本体201の外装を構成
する一面に室外側吸込口202と室外側吹出口203が
設けられ、対応する一面に室内側吸込口204と室内側
吹出口205が設けられており、また、上記外装面はそ
のほとんどを断熱層206に覆われている。
【0010】一方、本体201内部には室外空気の流れ
の順に給気用フィルター207、全熱交換器208(場
合によっては設けられないこともある)、給気用ファン
209、空気調和熱交換器210が設けられており、ま
た、室内空気の流れの順に排気用フィルター211、全
熱交換器208(上記同様)、排気用ファン212が設
けられている。
【0011】なお、給気用ファン209近傍の仕切壁2
13に循環用開口214を設け、ここにダンパー215
を設けた構成のものもある。
【0012】また、本体201は一般的に建築物の天井
裏216に設置され、室外側吸込口202は室外吸込ダ
クト217、室外開口部218を介し屋外に接続され、
同様に室外側吹出口203は室外吹出ダクト219、室
外開口部220を介し屋外に接続されている。さらに、
室内側吸込口204は室内吸込ダクト221、室内吸込
口222を介して室内に接続され、同様に室内側吹出口
205は室内吹出ダクト123、室内吹出口224を介
して室内に接続されるよう施工されていた。
【0013】上記構成において、浮遊塵埃225を含ん
だ、外気温の室外空気は給気用ファン209によって室
外吸込ダクト217を介し本体内201に導入され、給
気用フィルター207で浮遊塵埃225を除去した後、
空気調和熱交換器210で室内空気の温度付近まで冷却
または加熱され室内吹出ダクト223を介し、室内に吹
き出されることになる。また、室内空気は排気用ファン
212によって室内吸込ダクト221を介し本体内20
1に導入され、室外に排気されることとなる。
【0014】なお、本体内の給気通路226と排気通路
227の交差する箇所に設置してある全熱交換器208
で給排気間の熱交換をおこない、さらに本体内に導入さ
れた室内空気の一部は循環用開口214を通過し、給気
用ファン209と空気調和熱交換器210を介して室内
に循環するようになっているものもある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の店舗
用空気調和システムでは、前者の一般的店舗用のものに
おいては、強制的な外気の給気を伴っていないにもかか
わらず、排気だけは強力におこなっている関係上、店舗
内は大気圧に対してマイナス圧力、いわゆる陰圧とな
り、店舗の入口から屋外のほこりや浮遊塵埃が店舗内に
侵入し、商品価値を落としたり、食品類が不衛生となる
ことがあったり、入口近傍のコピー機が砂塵の影響で故
障するなどの各種の悪影響があった。したがって、屋外
のほこりや浮遊粉塵が店舗内に侵入しない空気調和シス
テムが要求されている。
【0016】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、外気を導入しながら店舗内を空気調和する
とともに、常時店舗内を大気圧に対してプラス圧力、い
わゆる陽圧に保持することで、入口が開いたときに屋外
のほこりや浮遊塵埃が店舗内に侵入することを防止する
ことのできる店舗用空気調和システムを提供することを
目的としている。
【0017】また、天井埋込カセット型の空気調和機の
場合、商品陳列棚が調和空気の吹出気流の流れを阻害し
て温度・風速分布が不均一になり易い傾向があったた
め、店舗内全体の温度・風速分布を改善することが要求
されている。
【0018】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、吹出気流方向と店舗内の商品陳列棚とが互
いに略平行することでこれらを是正する構成とした店舗
用空気調和システムを提供することを目的としている。
【0019】また、おでん、ファーストフードなどの食
品の加熱什器は入口近傍など任意の店舗内に設置するこ
とも多く、このことで熱的分布が悪くなったり、加熱時
のにおいが拡散し過ぎることがあり、熱的分布を改善す
るとともに加熱時のにおいの拡散を未然防止することが
要求されている。
【0020】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、熱的分布を改善するとともに加熱時のにお
いの拡散を未然に防止することのできる店舗用空気調和
システムを提供することを目的としている。
【0021】また、強力に排気する関係上、エネルギー
ロスも多く、省エネルギーであることがが要求されてい
る。
【0022】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、店舗内を一定の陽圧に制御することで必要
以上に送風出力を上げず、エネルギーロスの少ない店舗
用空気調和システムを提供することを目的としている。
【0023】また、入口が開放状態であった場合にも特
に警告する装置もなく、開放状態のまま空調運転を継続
することがあり、開放状態の場合には何らかの警告を発
することが要求されている。
【0024】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、店舗内外の圧力差が一定の値を維持できな
くなったときに店舗の入口が開放状態であると判断し、
警報信号を出力することのできる店舗用空気調和システ
ムを提供することを目的としている。
【0025】また、人の出入りが頻繁で店舗内の温度が
大きく変化した場合、その温度によって運転制御を加え
ていたため、快適温度になるまでのタイムラグが大き
く、なるべく短時間で元の快適温度に戻るようにするこ
とが要求されている。
【0026】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、人感センサーからの出力信号を圧力検出手
段からの出力信号に優先して制御手段に入力し、空気調
和機の送風能力を一時的に高めることで外気の侵入を未
然に防止し、店舗内を速やかに快適温度領域に戻すこと
のできる店舗用空気調和システムを提供することを目的
としている。
【0027】また、強風時に入口が開いた場合に一瞬に
して外気が店舗内に入り排気口より抜けることがあり、
強風時であっても外気の侵入を極力低減することが要求
されている。
【0028】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、外気給気口を店舗の入口が存在する壁面と
同一面に設置することで、等圧理論により強風時にも安
定した店舗内の陽圧が維持することのできる店舗用空気
調和システムを提供することを目的としている。
【0029】また、外気温度が快適範囲で本来ならば特
に空気調和を要しない中間期であっても、外気を強制的
に導入できないシステム構成であるため、空気調和機は
常時運転していなければならず、中間期に外気を導入す
ることで圧縮機などを運転することなく換気する、いわ
ゆる外気冷房をおこなうことが要求されている。
【0030】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、外気冷房をおこなうとともに、冷暖房負荷
の小さい時期にも外気導入専用空気調和機と、室内循環
専用空気調和機という2種類の空気調和機の運転・休止
の組み合わせにより、外気冷房による省エネ、店舗内の
清浄度の維持、空調むらの解消をおこなうことのできる
店舗用空気調和システムを提供することを目的としてい
る。
【0031】また、後者の外気処理用空気調和装置で
は、給排気がほぼ同風量によっておこなわれるため、店
舗内と外気とは、ほぼ同等の圧力となってしまい、上記
した従来例ほど顕著ではないにせよ、コンビニエンスス
トアーなど店舗面積に対し比較的大きな出入口があり、
人の出入りが激しい場所においては外気に含まれる浮遊
粉塵が室内に侵入しやすいという課題は依然として残さ
れていた。
【0032】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、外気を導入しながら店舗内を陽圧に保持し
つつ空気調和をおこなうことで、入口が開いたときに屋
外のほこりや浮遊塵埃が店舗内に侵入することを、より
確実に防止することのできる店舗用空気調和システムを
提供することを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の店舗用空気調和システムの一つの手段は、外
気処理フィルターを介して外気を導入しながら空気調和
をおこなう空気調和機を備え、前記空気調和機を店舗内
の一方の壁面近傍に設置し、吹出ダクトを介して複数の
吹出口より室内に調和空気を送出するとともに、対向す
る壁面近傍に排気口を設け、外気からの給気量を排気量
よりも多くなるようにしたものである。
【0034】そして本発明によれば上記手段により、常
時店舗内を大気圧に対してプラス圧力、いわゆる陽圧に
保持することで、入口が開いたときに屋外のほこりや浮
遊塵埃が店舗内に侵入することを防止できる店舗用空気
調和システムが得られる。
【0035】また、他の手段は、店舗入口近傍に人感セ
ンサーを設け、人感センサーからの出力信号を圧力検出
手段からの出力信号に優先して制御手段に入力し、空気
調和機の送風能力を一時的に高めるようにしたものであ
る。
【0036】そして本発明によれば上記手段により、外
気の侵入を未然に防止し、店舗内を速やかに快適温度領
域に戻すことのできる店舗用空気調和システムが得られ
る。
【0037】また、他の手段は、外気導入専用空気調和
機と、室内循環専用空気調和機とを店舗内の一方の壁面
近傍に設置し、吹出ダクトを介して複数の吹出口より室
内に調和空気を送出するようにしたものである。
【0038】そして本発明によれば上記手段により、外
気冷房をおこなうとともに、冷暖房負荷の小さい時期に
も2種類の空気調和機の運転・休止を組み合わせること
により、外気冷房による省エネ、店舗内の清浄度の維
持、空調むらの解消をおこなうことのできる店舗用空気
調和システムが得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外気処理フィルターを介して外気を導入しながら空
気調和をおこなう空気調和機を備え、前記空気調和機を
店舗内の一方の壁面近傍に設置し、吹出ダクトを介して
複数の吹出口より室内に調和空気を送出するとともに、
対向する壁面近傍に排気口を設け、外気からの給気量を
排気量よりも多くし、室内が陽圧(大気圧に対しプラス
圧力)になるようにしたものであり、入口が開いたとき
に屋外のほこりや浮遊塵埃が店舗内に侵入することを防
止するという作用を有する。
【0040】請求項2に記載の発明は、空気調和機の調
和空気を吹き出す吹出口からの吹出気流方向と店舗内の
商品陳列棚とが互いに略平行であることを特徴とするこ
とで、店舗内全体の温度・風速分布を改善したものであ
り、商品陳列棚が調和空気の吹出気流の流れを阻害して
温度・風速分布が不均一になることを防止するという作
用を有する。
【0041】請求項3に記載の発明は、排気口近傍に販
売用食品の加熱什器を設置したものであり、熱的分布を
改善するとともに加熱時のにおいの拡散を未然防止する
という作用を有する。
【0042】請求項4に記載の発明は、店舗内外の圧力
差を検知する圧力検出手段を備え、この圧力検出手段か
らの出力信号を入力として空気調和機の送風能力を制御
する制御手段を設け、店舗内を一定の陽圧に制御するよ
うにしたものであり、室内の陽圧の安定維持と、必要以
上に送風出力を上げずエネルギーロスを少なくするとい
う作用を有する。
【0043】請求項5に記載の発明は、店舗内外の圧力
差が一定の値を維持できなくなったときに店舗の入口が
開放状態であると判断し、警報信号を出力するようにし
たものであり、開放状態のまま空調運転を継続すること
を防止するという作用を有する。
【0044】請求項6に記載の発明は、店舗入口近傍に
人感センサーを設け、人感センサーからの出力信号を圧
力検出手段からの出力信号に優先して制御手段に入力
し、空気調和機の送風能力を一時的に高めるようにした
ものであり、空気調和機の送風能力を一時的に高めるこ
とで外気の侵入を未然に防止し、店舗内を速やかに快適
温度領域に戻すという作用を有する。
【0045】請求項7に記載の発明は、外気処理フィル
ターを備えた外気給気口を店舗の入口が存在する壁面と
同一面に設置することで、強風時にも安定した店舗内の
陽圧が維持できるようにしたものであり、一瞬にして外
気が店舗内に入り排気口より抜けるのではなく、等圧理
論により強風時であっても外気の侵入を極力低減すると
いう作用を有する。
【0046】請求項8に記載の発明は、外気導入専用空
気調和機と、室内循環専用空気調和機とを店舗内の一方
の壁面近傍に設置し、吹出ダクトを介して複数の吹出口
より室内に調和空気を送出するようにしたものであり、
外気冷房をおこなうとともに、冷暖房負荷の小さい時期
にも2種類の空気調和機の運転・休止を組み合わせるこ
とにより、外気冷房による省エネ、店舗内の清浄度の維
持、空調むらの解消をおこなうという作用を有する。
【0047】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について添付図面を
参照しながら説明する。
【0048】図1は実施例1の店舗用空気調和システム
の構成を示し、図に示すように、店舗1は周囲を壁面で
囲まれ、入口2のある正面はガラス面主体の作りになっ
ている。
【0049】店舗1の内部には商品陳列棚3が複数設置
されており、入口より近い方から、書籍、雑貨、嗜好
品、乾物食品の順に陳列している。
【0050】また、店舗1の内側壁面のうち、ほぼ2面
は、近年の販売傾向で増加しつつある食品類を反映し
て、冷凍・冷蔵ショーケース4がその壁面を覆いつくす
ように設置されており、残りの1面の前面は、レジスタ
ーと、おでんやファーストフード等の食品類の再加熱を
するための加熱什器5が設置されたカウンター6となっ
ており、さらに入口2の近傍にはコピー機7などが設置
されている。
【0051】また、冷凍・冷蔵ショーケース4の裏側は
バックヤードスペース8となっており、ここに簡易事務
所や在庫品のストック置き場、トイレなどがある。
【0052】一方、この店舗空間の空気調和は、バック
ヤードスペース8に設置した空気調和機9でおこなうよ
うになっており、この空気調和機9は冷媒配管10を介
して屋外の室外機11に接続されている。
【0053】さらにこの空気調和機9には外気吸込ダク
ト11が設けられており、外気給気口12に取り付けた
外気処理フィルター13を介して除塵された外気を導入
し、空気調和機9の内部で店舗1の天井面に設けた室内
吸込口14からの循環気と混合され、熱交換の後、吹出
ダクト15を介して複数の吹出口16より店舗内に吹き
出されるようになっている。これらの外気吸込ダクト1
1、吹出ダクト15などのダクト類はすべてバックヤー
ドスペース8の天井裏もしくは天井近傍に設けている。
【0054】なお、上記空気調和機9は天井埋込式の隠
蔽型にしてもよいし、バックヤードスペース8の床面積
に余裕があれば、床置式にして平易なメンテナンスがで
きるようにしてもよい。
【0055】また、上記外気処理フィルター13は一般
的な都市部の店舗においては、バグフィルターとNBS
65%程度の中性能フィルターをペアにして用いるが、
近郊の空気環境の良い店舗では粗塵除去フィルターのみ
で有効に機能を果たす場合があることは言うまでもな
い。
【0056】次に、排気系は上記の空気調和機9が設置
されている壁面と対向する反対側の面に主排気口を設け
てある。とくにフライヤーレンジなど加熱調理機器18
がある場合、開口の大きい大型の排気機器を設置するの
が望ましい。さらに入口の近傍にも小排気風量の副排気
口19を設けている。また、バックヤードスペースには
冷凍・冷蔵ショーケースの廃熱と、事務所・倉庫・トイ
レ換気のための副排気口20を設けている。
【0057】そして、外気からの給気量を排気量よりも
多くなるよう各機器を設定している。
【0058】ここで、本実施例の外気導入量と、排気風
量の実際のデータを補足説明すると、外気給気口12か
らの外気導入量は毎時2200立方メートルとしてお
り、一方、排気風量については、主排気口17からは毎
時1350立方メートル、入口近傍の副排気口19から
は毎時450立方メートル、バックヤードスペースの副
排気口20からは毎時210立方メートルとしている。
【0059】上記構成において、空気調和機9を運転す
ると外気処理フィルター13を介して外気吸込ダクト1
1から除塵された清浄外気が空気調和機9に導入される
と同時に、室内吸込口14より店舗1の内部の循環気も
導入され、空気調和機9の内部で混合されながら熱交換
されたのち、吹出ダクト15、吹出口16を介して、店
舗1の内部に調和空気が送出されることとなる。
【0060】また、空気調和機9と同時に排気系機器1
7・19・20の運転をおこなっても、上記外気導入量
と排気風量の実際のデータから、算出できるように、外
気からの給気量は排気量よりも多くなり、店舗の内部か
ら毎時190立方メートルの空気が入口より排気される
こととなる。つまり、室内は陽圧(大気圧に対しプラス
圧力)となるのである。
【0061】したがって、入口が開いたときに屋外のほ
こりや浮遊塵埃が店舗内に侵入することがなく、従来、
浮遊塵埃の侵入で商品価値を落としたり、食品類が不衛
生となることがあったり、入口近傍のコピー機が砂塵の
影響で故障するなどの各種の悪影響を防止するという作
用を行うこととなる。
【0062】(実施例2)図1に示すように、空気調和
機9の調和空気を吹き出す吹出口16からの吹出気流方
向と店舗1の内部の商品陳列棚3とが互いに略平行に設
置されている。
【0063】上記構成において、空気調和機9の運転時
に、吹出気流の流れを商品陳列棚が阻害することなくス
ムーズに排気口17、19の方に流すという作用をおこ
なうこととなる。したがって、店舗内全体の温度・風速
分布を改善することが可能となる。
【0064】(実施例3)図1に示すように、主排気口
17の近傍におでん、ファーストフードなどの販売用食
品の加熱什器5を設置している。
【0065】上記構成により、店舗内の熱的分布を均一
化するとともに、加熱時のにおいの拡散を未然防止する
ことができる。
【0066】(実施例4)図2に示すように、上記実施
例1の構成に加え、店舗1の内部と外部の圧力差を検知
する圧力検出手段21を備えている。そして、この圧力
検出手段からの出力信号を入力として空気調和機の送風
能力を制御する制御手段22を設けている。
【0067】上記構成により、必要以上に空気調和機9
からの送風出力を上げず店舗1内を一定の陽圧に制御す
るという作用を有する。
【0068】したがって、エネルギーロスを少なくする
ことができるとともに、常時安定した陽圧を維持するこ
とができる。
【0069】(実施例5)図2において、店舗1の内部
と外部の圧力差を検知する圧力検出手段21における圧
力差が一定の値を維持できなくなったときに制御手段2
2より警報信号を出力するようにしている。
【0070】上記構成により、圧力差が一定の値を維持
できなくなったときは、店舗1の入口が開放状態である
と判断し、警報を発するという作用を有する。
【0071】したがって、入口2を閉めたり、空気調和
機9や排気用機器17・19・20などの異常調査をし
たり、入口2が自動ドアの場合は、自動ドアのセンサー
の反応を弱くするなど、何らかの是正策を速やかに打つ
ことが可能となる。
【0072】(実施例6)図3に示すように、上記実施
例1の構成に加え、店舗入口近傍に人感センサー23を
設けている。そして、人感センサー23からの出力信号
を圧力検出手段21からの出力信号に優先して制御手段
22に入力し、空気調和機9の送風能力を一時的に高め
るようにしている。
【0073】上記構成により、人感センサー23で店舗
1に入ろうとする人を直前に感知し、空気調和機9の送
風能力を一時的に大きくすることで、あらかじめ店舗1
内部の圧力を高めておくことができ、実際に人が入口2
から店舗1内部に入るときに、外気が入口2より侵入す
ることを強力に防止するという作用を有する。
【0074】したがって、店舗内を速やかに快適温度領
域に戻すことができる。なお、本実施例では独立した空
気調和専用の人感センサーを用いたが、入口が自動ドア
の場合、入口用のセンサーの感度調整で、人感センサー
の代用とすることも可能である。
【0075】(実施例7)図4に示すように、上記実施
例1の構成に加え、外気処理フィルター13Aを備えた
外気給気口12Aを店舗1の入口2が存在する壁面と同
一面に設置している。
【0076】上記構成により、強風時に入口2が開いた
場合に一瞬にして外気が店舗1内に入り排気口17や、
空気調和機の外気給気口12Aより抜けようとするが、
外気給気口12Aは入口2と同一面にあるため、強風の
動圧成分は等しく、したがって、強風時にも安定した店
舗1内の陽圧を維持することができる。
【0077】(実施例8)図5に示すように、上記実施
例1の構成に加え、外気導入専用空気調和機24と、室
内循環専用空気調和機25とを店舗1内の一方の壁面近
傍に設置し、吹出ダクト15A、15Bを介して各々の
複数の吹出口16A、16Bより店舗1内に調和空気を
送出するようにしている。
【0078】上記構成により、外気導入専用空気調和機
24と、室内循環専用空気調和機25とは独立した運転
が可能になり、図6に示すような運転テーブルに基づき
運転の組み合わせを適宜選択するという作用を有する。
【0079】したがって、外気冷房をおこなうととも
に、冷暖房負荷の小さい時期にも外気導入専用空気調和
機と、室内循環専用空気調和機という2種類の空気調和
機の運転・休止の組み合わせにより、外気冷房による省
エネ、店舗内の清浄度の維持、空調むらの解消をおこな
うことができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外気から
の給気量を排気量よりも多くし、室内が陽圧(大気圧に
対しプラス圧力)になるようにしたので、入口が開いた
ときに屋外のほこりや浮遊塵埃が店舗内に侵入すること
を防止するという有利な効果が得られる。
【0081】また、吹出口からの吹出気流方向と店舗内
の商品陳列棚とが互いに略平行にしたので、商品陳列棚
が調和空気の吹出気流の流れを阻害して温度・風速分布
が不均一になることを防止するという有利な効果が得ら
れる。
【0082】また、排気口近傍に販売用食品の加熱什器
を設置したので、熱的分布を改善するとともに加熱時の
においの拡散を未然防止するという有利な効果が得られ
る。
【0083】また、圧力検出手段からの出力信号を入力
として空気調和機の送風能力を制御する制御手段を設
け、店舗内を一定の陽圧に制御するようにしたので、室
内の陽圧の安定維持と、必要以上に送風出力を上げずエ
ネルギーロスを少なくするという有利な効果が得られ
る。
【0084】また、店舗内外の圧力差が一定の値を維持
できなくなったときに店舗の入口が開放状態であると判
断し、警報信号を出力するようにしたので、開放状態の
まま空調運転を継続することを防止するという有利な効
果が得られる。
【0085】また、店舗入口近傍に人感センサーを設
け、人感センサーからの出力信号を圧力検出手段からの
出力信号に優先して制御手段に入力し、空気調和機の送
風能力を一時的に高めるようにしたので、空気調和機の
送風能力を一時的に高めることで外気の侵入を未然に防
止し、店舗内を速やかに快適温度領域に戻すという有利
な効果が得られる。
【0086】また、外気処理フィルターを備えた外気給
気口を店舗の入口が存在する壁面と同一面に設置するこ
とで、強風時にも安定した店舗内の陽圧が維持できるよ
うにしたので、一瞬にして外気が店舗内に入り排気口よ
り抜けるのではなく、等圧理論により強風時であっても
外気の侵入を極力低減するという有利な効果が得られ
る。
【0087】また、外気導入専用空気調和機と、室内循
環専用空気調和機とを店舗内の一方の壁面近傍に設置
し、吹出ダクトを介して複数の吹出口より室内に調和空
気を送出するようにしたので、外気冷房をおこなうとと
もに、冷暖房負荷の小さい時期にも2種類の空気調和機
の運転・休止を組み合わせることにより、外気冷房によ
る省エネ、店舗内の清浄度の維持、空調むらの解消をお
こなうという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜3による店舗用空気調和シ
ステムを示す構成図
【図2】本発明の実施例4および5による店舗用空気調
和システムを示す構成図
【図3】本発明の実施例6による店舗用空気調和システ
ムを示す構成図
【図4】本発明の実施例7による店舗用空気調和システ
ムを示す構成図
【図5】本発明の実施例8による店舗用空気調和システ
ムを示す構成図
【図6】同運転テーブルを示した図
【図7】従来の店舗用空気調和システムを示す構成図
【図8】別の従来の外気導入を伴った空気調和装置の例
を示す構成図
【図9】同システム概略図
【符号の説明】
1 店舗 3 商品陳列棚 5 加熱什器 9 空気調和機 12 外気給気口 12A 外気給気口 13 外気処理フィルター 13A 外気処理フィルター 15 吹出ダクト 16 吹出口 17 排気口(主排気口) 19 排気口(副排気口) 21 圧力検出手段 22 制御手段 23 人感センサー 24 外気導入専用空気調和機 25 室内循環専用空気調和機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気処理フィルターを介して外気を導入
    しながら空気調和をおこなう空気調和機を備え、前記空
    気調和機を店舗内の一方の壁面近傍に設置し、吹出ダク
    トを介して複数の吹出口より室内に調和空気を送出する
    とともに、対向する壁面近傍に排気口を設け、外気から
    の給気量を排気量よりも多くし、室内が陽圧(大気圧に
    対しプラス圧力)になるようにした店舗用空気調和シス
    テム。
  2. 【請求項2】 空気調和機の調和空気を吹き出す吹出口
    からの吹出気流方向と店舗内の商品陳列棚とが互いに略
    平行であることを特徴とすることで、店舗内全体の温度
    ・風速分布を改善した請求項1記載の店舗用空気調和シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 排気口近傍に販売用食品の加熱什器を設
    置することで店舗内の熱的分布を均一化した請求項1記
    載の店舗用空気調和システム。
  4. 【請求項4】 店舗内外の圧力差を検知する圧力検出手
    段を備え、この圧力検出手段からの出力信号を入力とし
    て空気調和機の送風能力を制御する制御手段を設け、店
    舗内を一定の陽圧に制御するようにした請求項1記載の
    店舗用空気調和システム。
  5. 【請求項5】 店舗内外の圧力差が一定の値を維持でき
    なくなったときに店舗の入口が開放状態であると判断
    し、警報信号を出力するようにした請求項4記載の店舗
    用空気調和システム。
  6. 【請求項6】 店舗入口近傍に人感センサーを設け、人
    感センサーからの出力信号を圧力検出手段からの出力信
    号に優先して制御手段に入力し、空気調和機の送風能力
    を一時的に高めるようにした請求項1および4記載の店
    舗用空気調和システム。
  7. 【請求項7】 外気処理フィルターを備えた外気給気口
    を店舗の入口が存在する壁面と同一面に設置すること
    で、強風時にも安定した店舗内の陽圧が維持できるよう
    にした請求項1記載の店舗用空気調和システム。
  8. 【請求項8】 外気導入専用空気調和機と、室内循環専
    用空気調和機とを店舗内の一方の壁面近傍に設置し、吹
    出ダクトを介して複数の吹出口より室内に調和空気を送
    出するようにした請求項1〜7記載の店舗用空気調和シ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012137225A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Sanyo Electric Co Ltd 店舗の換気装置
JP2019066073A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 サンデン・リテールシステム株式会社 店舗集中制御システム
JPWO2020148806A1 (ja) * 2019-01-15 2021-09-09 三菱電機株式会社 空気調和システム

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