JPH06272739A - 歯車のバックラッシ吸収機構 - Google Patents

歯車のバックラッシ吸収機構

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JPH06272739A
JPH06272739A JP5739193A JP5739193A JPH06272739A JP H06272739 A JPH06272739 A JP H06272739A JP 5739193 A JP5739193 A JP 5739193A JP 5739193 A JP5739193 A JP 5739193A JP H06272739 A JPH06272739 A JP H06272739A
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JP
Japan
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gear
shaft
backlash
base member
support member
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Pending
Application number
JP5739193A
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English (en)
Inventor
Kinichi Shinjo
謹一 新荘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuj Hensokuki Co Ltd
Original Assignee
Fuj Hensokuki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 敏感な応答と簡単な構造を有する歯車のバッ
クラッシ吸収機構を提供する。 【構成】 第1の歯車5と第3の歯車21及び第4の歯
車22と第2の歯車10が相互に噛み合っている。中間
軸18は支持部材16により入力軸1及び出力軸7に対
して接近離間移動可能に支持されている。板ばね14は
入力及び出力軸1,7の径方向に配列され、一端がフレ
ーム4に固定されるとともに、他端が支持部材16に固
定されている。この板ばね14により、入力及び出力軸
1,7と中間軸18の軸間距離が狭まる方向に付勢され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車のバックラッシ吸
収機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業用ロボットあるいは工作機械等にお
いては、精度の高い位置決め制御が要求されており、動
力伝達系の歯車のバックラッシがその位置決め精度に大
きな影響を与えている。
【0003】従来、図7に示すように、第1の歯車50
と第2の歯車51の噛み合い中心距離を弾性的に変化さ
せることにより、両歯車50,51を押しつけて、歯車
の両面を噛み合わせる方式の歯車のバックラッシ吸収機
構が知られている。このバックラッシ吸収機構は、一方
の歯車51の支持台52をケーシング53に対してばね
54により、弾性的に摺動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術においては、支持台52に滑り抵抗があり、この部に
遊びを生じやすく、慣性モーメントも大きい。従って、
歯車50,51の誤差に対応した噛み合い中心距離変化
に対する応答が鈍く円滑さを欠き、さらに構造が複雑で
あるという難点があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、敏感な応答と簡単な構造を有する歯車
のバックラッシ吸収機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明においては、相互に噛み合う駆動側の
歯車及び被動側の歯車と、少なくとも一方の歯車軸を他
方の歯車軸に対して接近離間移動可能に支持する支持部
材と、前記歯車軸の径方向に配列されるように、一端が
フレームに固定されるとともに、他端が前記支持部材に
固定され、両歯車軸の軸間距離が狭まる方向に付勢する
板ばねとよりなることをその要旨としている。
【0007】又、第2の発明では、相互に噛み合う駆動
側の歯車及び被動側の歯車と、少なくとも一方の歯車の
歯車軸を他方の歯車軸に対して接近離間可能に支持する
支持部材と、前記歯車軸の径方向に配列されるように、
一端がフレームに支持されるとともに、他端が前記支持
部材に支持されたリンクと、前記歯車軸の軸間距離が狭
まる方向に付勢する付勢手段とよりなることをその要旨
としている。
【0008】さらに、第3の発明では、リンク、フレー
ム及び支持部材により平行四節機構が構成されているこ
とをその要旨としている。
【0009】
【作用】上記第1の発明の構成により、駆動側の歯車の
回転により被動側の歯車が回転される。駆動側の歯車軸
あるいは被動側の歯車軸の何れか一方は支持部材により
他方の歯車軸に対して接近離間移動可能に支持される。
一端がフレームに固定されるとともに、他端が前記支持
部材の歯車軸を挟んだ位置に取り付けられた板ばねによ
り、支持部材は両歯車軸の軸間距離が狭まる一方向に付
勢される。従って、両歯車の噛み合いにおけるバックラ
ッシが吸収される。
【0010】また、第2の発明の構成により、駆動側の
歯車の回転により被動側の歯車が回転される。駆動側の
歯車軸あるいは被動側の歯車軸の何れか一方はリンクに
より連結された支持部材により移動可能に支持される。
支持部材はばねにより両歯車軸の軸間距離が狭まる一方
向に付勢され、両歯車の噛み合いにおけるバックラッシ
が吸収される。
【0011】
【実施例】以下に本発明を減速装置に具体化した一実施
例について図1〜図5に従って説明する。
【0012】図1及び図2に示すように、入力軸1は一
対の軸受け2,3を介して減速装置のフレーム4に支持
されている。第1の歯車5が入力軸1の一端に形成され
ており、駆動源であるモータ6は入力軸1の他端に連結
されている。出力軸7は、入力軸1と反対側において軸
受8及びエンドボス9によりフレーム4に支持されてい
る。第2の歯車10が出力軸7に嵌装されている。
【0013】図3に示すように、長孔11がフレーム4
上部に形成されている。ベース部材12は長孔11を通
るボルト13によってフレーム4内に保持されている。
ベース部材12は長孔11に沿って軸1,7の径方向に
若干移動可能である。図4に示すように、4枚の板ばね
14はその一端においてベース部材12の側面にそれぞ
れ2枚ずつ、ボルト15により止着されている。一対の
支持部材16はそれぞれ板ばね14の下端にボルト17
により固定され、ベース部材12から吊り下げ保持され
ている。中間軸18はその両端において支持部材16に
嵌入された軸受け19,20により支持されている。そ
して、中間軸18の軸方向に並設された2枚の板ばね1
4の組が2組あり、それらの組は中間軸18の径方向に
おいて支持部材16を挟むように配置されている。第1
の歯車5と噛み合う第3の歯車21と、第2の歯車10
と噛み合う第4の歯車22が隣接して中間軸18に嵌装
されている。従って、駆動源からの駆動力は、第1の歯
車5と第3の歯車21の噛み合いにより入力軸1から中
間軸18に伝達され、さらに、第4の歯車22と第2の
歯車10の噛み合いにより出力軸7へと伝達される。減
速比はこれら4個の歯車5,10,21,22の歯数に
よって設定される。
【0014】図3に示すように、ネジ孔23がフレーム
4側面に形成され、このネジ孔23にボルト24が進退
可能に螺着されている。このボルト24はその先端がベ
ース部材12を押圧している。これにより、板ばね14
の付勢が中間軸18に作用し、中間軸18は中間軸18
と出力軸7との間の軸間距離が狭まる方向へ付勢されて
いる。ボルト24はナット25により緩まないように保
持されている。
【0015】次に、以上のように構成された実施例につ
いて、作用を説明する。減速装置の調整において、ボル
ト13が緩められることにより、ベース部材12は軸
1,7方向に移動可能となる。そして、ボルト24がフ
レーム4から螺入され、ベース部材12に当接される。
ベース部材12はこのボルト17の押圧力によって軸
1,7方向に若干移動される。これにより、ベース部材
12に板ばね14を介して支持されている中間軸18
は、入力軸1側および出力軸7側に付勢されることにな
る。従って、第1の歯車5と第3の歯車21、第2の歯
車10と第4の歯車22のそれぞれの噛み合いにおける
バックラッシが吸収される。さらに、ボルト13を締め
つけることによりベース部材12が固定され、この付勢
状態をより確実に保持することができる。
【0016】この場合、図5の模式図に示すように、支
持部材16は一対の板ばね14により支持されているた
め、板ばね14の付勢による移動は平行移動である。従
って、支持部材16は一方向のみに移動する。このた
め、歯車の移動方向が定まらないことはなく、長期間使
用しても偏磨耗が発生しない。従って、歯車と偏磨耗し
た部分との接触を原因とする異音あるいはガタの発生を
抑えることができる。
【0017】又、歯車を押しつけて両歯面を噛み合わせ
て回転させると、軸間距離が変化することになるが、板
ばね14と軽量の支持部材16とはこの変化に敏感に応
答して、常に両歯面の噛み合いを成立させることができ
る。しかも、このための構成は支持部材16を板ばね1
4で支持しただけであるから、極めて簡単である。
【0018】
【別の実施例】次に、この発明を具体化した別の実施例
を図6に従って説明する。なお、以降の説明においては
前記実施例の構成と同様な構成については図面に同一番
号を記すのみで、説明は省略する。
【0019】それぞれ一対のリンク30はその上端がベ
ース部材12に支持され、下端において支持部材16を
支持している。これらのリンク30は中間軸18を挟む
位置に配置されている。そして、リンク30、ベース部
材12及び支持部材16により平行四節リンクが構成さ
れている。コイルばね32は支持部材16と、ボルト2
4の先端に止着されたブラケット31との間に収容され
ている。支持部材16はこのコイルばね32により両軸
1,7方向に付勢されているため、中間軸18は、入力
軸1側および出力軸7側に付勢されている。従って、第
1の歯車5と第3の歯車21、第2の歯車10と第4の
歯車22のそれぞれの噛み合いにおけるバックラッシが
吸収される。
【0020】そして、複数のリンク30とベース部材1
2及び支持部材16とにより平行四節リンク機構が構成
されているため、支持部材16の移動方向は一方向のみ
であり、前記実施例と同様に歯車の偏磨耗等を防止でき
る。また、そのための構成は、支持部材16をリンク3
0で支持するとともに、コイルばね32等を設けただけ
であるため極めて簡単である。
【0021】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、任意に変更して具体化することも可能である。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、バックラッシを確実
に吸収でき、長期間使用しても偏磨耗による異音、ガタ
が発生せず、静粛性を向上することができる。さらに、
軽量な板ばねと支持部材とは歯車の回転時における軸間
距離の変化に敏感に応答して、常に両歯面の噛み合いを
成立させることができるとともに、構成を簡単にできる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した減速装置における歯車のバ
ックラッシ吸収機構の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の減速装置のA−A線における断面図であ
る。
【図3】図1の減速装置のB−B線における断面図であ
る。
【図4】図3の減速装置のC−C線における断面図であ
る。
【図5】板ばねの付勢による支持部材の動きを示す説明
図である。
【図6】バックラッシ吸収機構の別例を示す断面図であ
る。
【図7】従来のバックラッシ吸収機構を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 入力軸、4 フレーム、5 第1の歯車、7 出力
軸、10 第2の歯車、14 板ばね、16 支持部
材、18 中間軸、21 第3の歯車、22 第4の歯
車。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に噛み合う駆動側の歯車及び被動側
    の歯車と、 少なくとも一方の歯車軸を他方の歯車軸に対して接近離
    間移動可能に支持する支持部材と、 前記歯車軸の径方向に配列されるように、一端がフレー
    ムに固定されるとともに、他端が前記支持部材に固定さ
    れ、両歯車軸の軸間距離が狭まる方向に付勢する板ばね
    とよりなる歯車のバックラッシ吸収機構。
  2. 【請求項2】 相互に噛み合う駆動側の歯車及び被動側
    の歯車と、 少なくとも一方の歯車の歯車軸を他方の歯車軸に対して
    接近離間可能に支持する支持部材と、 前記歯車軸の径方向に配列されるように、一端がフレー
    ムに支持されるとともに、他端が前記支持部材に支持さ
    れたリンクと、 前記歯車軸の軸間距離が狭まる方向に付勢する付勢手段
    とよりなる歯車のバックラッシ吸収機構。
  3. 【請求項3】 リンク、フレーム及び支持部材により平
    行四節機構が構成されている請求項2に記載の歯車のバ
    ックラッシ吸収機構。
JP5739193A 1993-03-17 1993-03-17 歯車のバックラッシ吸収機構 Pending JPH06272739A (ja)

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