JPH06307504A - 歯厚可変歯車 - Google Patents
歯厚可変歯車Info
- Publication number
- JPH06307504A JPH06307504A JP11536793A JP11536793A JPH06307504A JP H06307504 A JPH06307504 A JP H06307504A JP 11536793 A JP11536793 A JP 11536793A JP 11536793 A JP11536793 A JP 11536793A JP H06307504 A JPH06307504 A JP H06307504A
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- Japan
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- gear
- helical gears
- helical
- shaft
- gears
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、産業機械などに使用される歯車装置
において、振動、騒音の発生しないバックラッシのない
歯車伝動装置を提供することが目的である。 【構成】動力を伝達まするハスバ歯車装置において、互
に噛み合う一対のハスバ歯車のうちの一方の歯車を回転
方向には固定され、軸方向には移動可能にスプライン14
などで軸12に装着された２枚のハスバ歯車10，10a によ
り構成され、該２枚の歯車の間に互に押し離す方向に作
用力を与える複数個のコイルばね11を挟み保持し、該２
枚の歯車を軸方向に締付ナット13により締め付け、位置
決めする。
において、振動、騒音の発生しないバックラッシのない
歯車伝動装置を提供することが目的である。 【構成】動力を伝達まするハスバ歯車装置において、互
に噛み合う一対のハスバ歯車のうちの一方の歯車を回転
方向には固定され、軸方向には移動可能にスプライン14
などで軸12に装着された２枚のハスバ歯車10，10a によ
り構成され、該２枚の歯車の間に互に押し離す方向に作
用力を与える複数個のコイルばね11を挟み保持し、該２
枚の歯車を軸方向に締付ナット13により締め付け、位置
決めする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、産業機械に使用される
歯車装置に関するものである。
歯車装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術を図面を参照して説明ます
る。図４は従来から使用されている歯車装置の断面図を
示すもので、１は歯車箱、２は軸、３は軸２に固着され
たハスバ歯車、４はハスバ歯車３に噛み合うハスバ歯
車、５はハスバ歯車４を固着した軸を示す。軸２および
軸５はそれぞれ軸受６，７，８，９により歯車箱１に支
持されている。本装置の作用について説明すると、軸２
を回す動力はハスバ歯車３を介してこれに噛み合うハス
バ歯車４に伝えられさらに軸５に伝えられて軸５が回転
する。
る。図４は従来から使用されている歯車装置の断面図を
示すもので、１は歯車箱、２は軸、３は軸２に固着され
たハスバ歯車、４はハスバ歯車３に噛み合うハスバ歯
車、５はハスバ歯車４を固着した軸を示す。軸２および
軸５はそれぞれ軸受６，７，８，９により歯車箱１に支
持されている。本装置の作用について説明すると、軸２
を回す動力はハスバ歯車３を介してこれに噛み合うハス
バ歯車４に伝えられさらに軸５に伝えられて軸５が回転
する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯車装置におい
て、軸２を図４の矢印ア方向に回転すると軸５は矢印イ
方向に回転する。ハスバ歯車３、４の噛合部には歯車箱
１の歯車取付軸間の中心距離の誤差、歯車の加工精度な
どを考慮してハスバ歯車が噛み合って円滑に回転するよ
うに或程度のバックラッシδがとってある。図４におい
て、ハスバ歯車３，４の噛合部のウーウ矢視断面を示し
たものが図５，図６である。図５は歯の断面図で図６は
その側面図である。図５，図６において3aはハスバ歯車
３の歯の断面、4aはハスバ歯車４の歯の断面を示すもの
でハスバ歯車３が矢印エの方向に回転しているとき被駆
動側のハスバ歯車４の歯4aはハスバ歯車３の回転方向前
面歯面に密着し、歯4aの反密着側にはバックラッシδが
空間として残っている状態となっている。したがって、
従来の歯車装置においては、軸２から正逆両方向の動力
伝達を行う場合とか、伝達動力の変動がある場合に入力
側歯車３の歯面と出力側歯車４の歯面との間にバックラ
ッシδによる遊びがあるため動力伝達か間欠的となり振
動、騒音などを惹き起こす欠点があった。また、出力軸
の回転を制御する場合に入力軸に回転数指令を与えてバ
ツクラッシのため出力軸回転に誤差を発生させ、また
は、ハンチングを起こさせるなどの欠点があった。本発
明は、これらの欠点を解消したバックラッシのない歯車
装置を提供ますることを目的としている。
て、軸２を図４の矢印ア方向に回転すると軸５は矢印イ
方向に回転する。ハスバ歯車３、４の噛合部には歯車箱
１の歯車取付軸間の中心距離の誤差、歯車の加工精度な
どを考慮してハスバ歯車が噛み合って円滑に回転するよ
うに或程度のバックラッシδがとってある。図４におい
て、ハスバ歯車３，４の噛合部のウーウ矢視断面を示し
たものが図５，図６である。図５は歯の断面図で図６は
その側面図である。図５，図６において3aはハスバ歯車
３の歯の断面、4aはハスバ歯車４の歯の断面を示すもの
でハスバ歯車３が矢印エの方向に回転しているとき被駆
動側のハスバ歯車４の歯4aはハスバ歯車３の回転方向前
面歯面に密着し、歯4aの反密着側にはバックラッシδが
空間として残っている状態となっている。したがって、
従来の歯車装置においては、軸２から正逆両方向の動力
伝達を行う場合とか、伝達動力の変動がある場合に入力
側歯車３の歯面と出力側歯車４の歯面との間にバックラ
ッシδによる遊びがあるため動力伝達か間欠的となり振
動、騒音などを惹き起こす欠点があった。また、出力軸
の回転を制御する場合に入力軸に回転数指令を与えてバ
ツクラッシのため出力軸回転に誤差を発生させ、また
は、ハンチングを起こさせるなどの欠点があった。本発
明は、これらの欠点を解消したバックラッシのない歯車
装置を提供ますることを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の歯車装置においては、互に噛み合う一対の
歯において、一方の歯車を同一の歯仕様を有し歯巾は他
方の歯車のほぼ１／２である２枚の歯で構成し、この２
枚の歯車を軸にスプララインまたはキーにより回転方向
には固定し、軸方向には移動できるように装着し、２枚
の歯の間に軸方向に２枚の歯を互に押し離す方向に作用
力を与えるコイルばねを複数個同心円周上に挟み保持
し、軸に設けたネジに合う締付けナットにより２枚の歯
を軸方向に締めて、位置決め固定する。
に、本発明の歯車装置においては、互に噛み合う一対の
歯において、一方の歯車を同一の歯仕様を有し歯巾は他
方の歯車のほぼ１／２である２枚の歯で構成し、この２
枚の歯車を軸にスプララインまたはキーにより回転方向
には固定し、軸方向には移動できるように装着し、２枚
の歯の間に軸方向に２枚の歯を互に押し離す方向に作用
力を与えるコイルばねを複数個同心円周上に挟み保持
し、軸に設けたネジに合う締付けナットにより２枚の歯
を軸方向に締めて、位置決め固定する。
【０００５】
【作用】上記のように構成された歯車装置において、２
枚の歯を軸方向の間隔０の状態になるように重ね合わせ
て軸の締付ナットにより締め付けた場合は従来の一対の
歯の噛み合いの場合と同様なバックラッシを有した状態
で噛み合っている。この状態から締付ナットを若干弛め
てやると軸方向の間隔０で重なっている２枚のハスバ歯
車は２枚のハスバ歯車間に設けられているコイルばねの
力によって軸のスプライン上を軸方向に平行移動し、２
枚のハスバ歯車の間隔が離れる。これにより２枚のハス
バ歯車はあたかも全歯巾が広くなり、同時に歯車の歯厚
が増した１枚のハスバ歯車と同様な状態となって他方の
歯車と噛み合う。したがって、締付ナットの弛みしろを
調整することにより２枚のハスバ歯車を重ねて構成した
ハスバ歯車の歯厚を変えることができるので相手のハス
バ歯車とのバックラッシを減少することができ、バック
ラッシを０とした噛み合い状態とすることができる。
枚の歯を軸方向の間隔０の状態になるように重ね合わせ
て軸の締付ナットにより締め付けた場合は従来の一対の
歯の噛み合いの場合と同様なバックラッシを有した状態
で噛み合っている。この状態から締付ナットを若干弛め
てやると軸方向の間隔０で重なっている２枚のハスバ歯
車は２枚のハスバ歯車間に設けられているコイルばねの
力によって軸のスプライン上を軸方向に平行移動し、２
枚のハスバ歯車の間隔が離れる。これにより２枚のハス
バ歯車はあたかも全歯巾が広くなり、同時に歯車の歯厚
が増した１枚のハスバ歯車と同様な状態となって他方の
歯車と噛み合う。したがって、締付ナットの弛みしろを
調整することにより２枚のハスバ歯車を重ねて構成した
ハスバ歯車の歯厚を変えることができるので相手のハス
バ歯車とのバックラッシを減少することができ、バック
ラッシを０とした噛み合い状態とすることができる。
【０００６】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は本発明に係る歯厚可変歯車の断面図、図２は本発明
の歯厚可変歯車を他のハスバ歯車と一対の歯車として噛
み合って歯車装置を構成している状態を示す断面図であ
る。図３は噛み合い部の断面図で、図３（ａ）は本発明
の歯厚可変歯車を構成する２枚のハスバ歯車の間隔が０
の場合、（ｂ）は締付ナットを適宜に弛めて２枚のハス
バ歯車の間隔をあけ一対のハスバ歯車間のバックラッシ
を０とし場合を示す図である。図１〜図３において、図
４〜図６と同一符号の部品は同一部品または同一機能を
有する部品を示す。
１は本発明に係る歯厚可変歯車の断面図、図２は本発明
の歯厚可変歯車を他のハスバ歯車と一対の歯車として噛
み合って歯車装置を構成している状態を示す断面図であ
る。図３は噛み合い部の断面図で、図３（ａ）は本発明
の歯厚可変歯車を構成する２枚のハスバ歯車の間隔が０
の場合、（ｂ）は締付ナットを適宜に弛めて２枚のハス
バ歯車の間隔をあけ一対のハスバ歯車間のバックラッシ
を０とし場合を示す図である。図１〜図３において、図
４〜図６と同一符号の部品は同一部品または同一機能を
有する部品を示す。
【０００７】図１において、10，10a は同一歯車仕様を
もちハスバ歯車３のほぼ１／２の歯巾をもつハスバ歯
車、11はコイルばねで２枚のハスバ歯車10，10a の内側
に同心円周上に設けられた複数個の孔11a に挿入して挟
み保持された10，10a を押し離す方向に作用力を与えて
いる。12は軸でスプライン14またはキーによりハスバ歯
車10，10a を回転方向には固定し、軸方向には移動可能
に支持している。ハスバ歯車10の外側は軸12のフランジ
12a に胴付き固定され、他方10a のハスバ歯車の外側は
軸12のネジ12b に合う締付ナット13により位置決め固定
されいる。ハスバ歯車10，10a の内側の間隔Ｃは締付ナ
ット13の締め具合により適宜寸法に調整可能である。
もちハスバ歯車３のほぼ１／２の歯巾をもつハスバ歯
車、11はコイルばねで２枚のハスバ歯車10，10a の内側
に同心円周上に設けられた複数個の孔11a に挿入して挟
み保持された10，10a を押し離す方向に作用力を与えて
いる。12は軸でスプライン14またはキーによりハスバ歯
車10，10a を回転方向には固定し、軸方向には移動可能
に支持している。ハスバ歯車10の外側は軸12のフランジ
12a に胴付き固定され、他方10a のハスバ歯車の外側は
軸12のネジ12b に合う締付ナット13により位置決め固定
されいる。ハスバ歯車10，10a の内側の間隔Ｃは締付ナ
ット13の締め具合により適宜寸法に調整可能である。
【０００８】図２において、１は歯車箱、２はハスバ歯
車３が固着されている軸である。ハスバ歯車３は図１の
歯厚可変歯車10，10a と噛み合わされている。軸２は軸
受６，７で歯車箱１に取り付けられ、軸12は軸受８，９
で歯車箱１に取り付けられている。
車３が固着されている軸である。ハスバ歯車３は図１の
歯厚可変歯車10，10a と噛み合わされている。軸２は軸
受６，７で歯車箱１に取り付けられ、軸12は軸受８，９
で歯車箱１に取り付けられている。
【０００９】本発明に係る歯厚可変歯車の作用について
以下説明する。図３は図２において、軸２が矢印方向に
回転して動力を伝達しているときの噛合部のオーオ方向
矢視断面を示す図である。図３（ｄ）は図１において締
付ナット13を締め付けてハスバ歯車10，10a の間隔Ｃを
０としている状態を示すものでハスバ歯車３が矢印エ方
向に回転する場合ハスバ歯車10，10a はハスバ歯車３の
回転方向前面の歯面3bに密着し、その前の歯の回転方向
後面の歯面3cとの間にバックラッシδが生じ図４〜図６
に示す従来の歯車装置と同様な状態となっている。この
状態において、ハスバ歯車３の回転が変動するとバック
ラッシδのためにハスバ歯車10，10a の歯面はハスバ歯
車の歯面3bと3cの間で変動し衝突を繰り返すため振動、
騒音などを発生することになる。
以下説明する。図３は図２において、軸２が矢印方向に
回転して動力を伝達しているときの噛合部のオーオ方向
矢視断面を示す図である。図３（ｄ）は図１において締
付ナット13を締め付けてハスバ歯車10，10a の間隔Ｃを
０としている状態を示すものでハスバ歯車３が矢印エ方
向に回転する場合ハスバ歯車10，10a はハスバ歯車３の
回転方向前面の歯面3bに密着し、その前の歯の回転方向
後面の歯面3cとの間にバックラッシδが生じ図４〜図６
に示す従来の歯車装置と同様な状態となっている。この
状態において、ハスバ歯車３の回転が変動するとバック
ラッシδのためにハスバ歯車10，10a の歯面はハスバ歯
車の歯面3bと3cの間で変動し衝突を繰り返すため振動、
騒音などを発生することになる。
【００１０】図３（ｂ）は締付ナット13を若干弛めてハ
スバ歯車10，10a の間に間隔Ｃをもたせた場合である。
締付ナット13を弛めるとコイルバネ11の押し離す作用に
よってハスバ歯車10a は図１において右方に移動する。
ハスバ歯車10a の右方いどうにより噛合部の歯面は図３
（ｂ）に示すように右方に平行移動し、締付ナット13を
適度に弛めることによりハスバ歯車10a の歯面はハスバ
歯車３の歯面3cに接触した状態で位置決め固定すること
ができる。この状態でハスバ歯車10a を締付ナット13に
より位置決め固定するとバックラッシは０となる。そし
てハスバ歯車10，10a は丁度歯巾が間隔ｃだけ増加し、
歯厚がバックラッシδだけ増加した１枚のハスバ歯車と
同じ状態となってハスバ歯車３の動力を伝達し、ハスバ
歯車３の回転が変動してもバックラッシが０のため振
動、騒音などを発生することなく円滑に噛み合って回転
し動力を軸12に伝達することができる。
スバ歯車10，10a の間に間隔Ｃをもたせた場合である。
締付ナット13を弛めるとコイルバネ11の押し離す作用に
よってハスバ歯車10a は図１において右方に移動する。
ハスバ歯車10a の右方いどうにより噛合部の歯面は図３
（ｂ）に示すように右方に平行移動し、締付ナット13を
適度に弛めることによりハスバ歯車10a の歯面はハスバ
歯車３の歯面3cに接触した状態で位置決め固定すること
ができる。この状態でハスバ歯車10a を締付ナット13に
より位置決め固定するとバックラッシは０となる。そし
てハスバ歯車10，10a は丁度歯巾が間隔ｃだけ増加し、
歯厚がバックラッシδだけ増加した１枚のハスバ歯車と
同じ状態となってハスバ歯車３の動力を伝達し、ハスバ
歯車３の回転が変動してもバックラッシが０のため振
動、騒音などを発生することなく円滑に噛み合って回転
し動力を軸12に伝達することができる。
【００１１】本発明の歯厚可変歯車の場合、ハスバ歯車
10a を軸方向に平行移動することによりバックラッシ０
の状態を作りだしているので動力伝達を行う場合の力の
関係は図３（ｂ）に示してあるように軸の伝達トルクに
よる歯面切線力をＰ、そのとき発生するスラスト力を
Ｑ、ハスバ歯車のねじれ各をβ°とすると、Ｑ＝Ｐtan
β°の関係があり、ねじれ角の大きさは通常15°程度と
するとＱ＝Ｐtan 15°＝0.27Ｐ≒（１／４）P となる。
すなわち、図３（ｂ）の状態で動力伝達を行う場合、伝
達トルクに必要な切線力Ｐに対してこれを支えるこめに
必要なコイルばね11によるスラスト力は１／４程度の力
があればよいので動力伝達中に発生する衝撃的な回転力
の変動に対してもハスバ歯車が軸方向にガタつくことが
なく安定して動力を伝達することができる。なお、コイ
ルばね11の代りに他の弾性体皿ばね，ゴムなどを用いて
もよい。
10a を軸方向に平行移動することによりバックラッシ０
の状態を作りだしているので動力伝達を行う場合の力の
関係は図３（ｂ）に示してあるように軸の伝達トルクに
よる歯面切線力をＰ、そのとき発生するスラスト力を
Ｑ、ハスバ歯車のねじれ各をβ°とすると、Ｑ＝Ｐtan
β°の関係があり、ねじれ角の大きさは通常15°程度と
するとＱ＝Ｐtan 15°＝0.27Ｐ≒（１／４）P となる。
すなわち、図３（ｂ）の状態で動力伝達を行う場合、伝
達トルクに必要な切線力Ｐに対してこれを支えるこめに
必要なコイルばね11によるスラスト力は１／４程度の力
があればよいので動力伝達中に発生する衝撃的な回転力
の変動に対してもハスバ歯車が軸方向にガタつくことが
なく安定して動力を伝達することができる。なお、コイ
ルばね11の代りに他の弾性体皿ばね，ゴムなどを用いて
もよい。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。正
逆両方向回転の動力伝達、あるいは伝達動力の変動か激
しい場合に対しても振動、騒音などを発生することがな
い。入力軸から回転複数指令を与えて出力軸の回転を制
御する場合、出力軸回転に誤差を生ずるとか、ハンチン
グを起こすようなことがない。動力伝達により発生する
歯面切線力に対してハスバ歯車を軸方向に動かすスラス
ト力は１／４程度なので衝撃的な回転力変動に対しても
安定して動力を伝達するこができる。構造が簡単で調整
も容易に行うことができる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。正
逆両方向回転の動力伝達、あるいは伝達動力の変動か激
しい場合に対しても振動、騒音などを発生することがな
い。入力軸から回転複数指令を与えて出力軸の回転を制
御する場合、出力軸回転に誤差を生ずるとか、ハンチン
グを起こすようなことがない。動力伝達により発生する
歯面切線力に対してハスバ歯車を軸方向に動かすスラス
ト力は１／４程度なので衝撃的な回転力変動に対しても
安定して動力を伝達するこができる。構造が簡単で調整
も容易に行うことができる。
【図１】本発明の歯厚可変歯車の一実施例を示す断面図
である。
である。
【図２】本発明の歯厚可変歯車を他のハスバ歯車と一対
の歯車として噛み合って歯車装置を構成している状態を
示す断面図である。
の歯車として噛み合って歯車装置を構成している状態を
示す断面図である。
【図３】噛み合い部の断面図で、図３（ａ）は本発明の
歯厚可変歯車を構成する２枚のハスバ歯車の間隔が０の
場合を示す図、図３（ｂ）は締付ナットを適宜に弛めて
２枚のハスバ歯車の間隔をあけ一方のハスバ歯車との間
のバックラッシを０とした場合を示す図である。
歯厚可変歯車を構成する２枚のハスバ歯車の間隔が０の
場合を示す図、図３（ｂ）は締付ナットを適宜に弛めて
２枚のハスバ歯車の間隔をあけ一方のハスバ歯車との間
のバックラッシを０とした場合を示す図である。
【図４】従来の歯車装置の断面図である。
【図５】図４においてウーウ矢視方向から見た噛み合い
部の歯の断面図である。
部の歯の断面図である。
【図６】図５の側面図である。
１ 歯車箱 ２ 軸 ３ ハスバ歯車 ４ ハスバ歯車 ５ 軸 ６ 軸受 ７ 軸受 ８ 軸受 ９ 軸受 10 ハスバ歯車 10a ハスバ歯車 11 コイルばね 12 軸 13 締付ナット 14 スプライン Ｃ 間隔 δ バックラッシ
Claims (3)
- 【請求項１】 動力を伝達するハスバ歯車装置におい
て、互いに噛み合う一対のハスバ歯車のうちの一方の歯
車を、中間にスプライン（14）、その片方にフランジ
（12a ）を設け、他方にネジ（13a ）を設けた軸（12）
に装着された同一歯車仕様をもち、他方の歯車の歯巾の
ほぼ１／２の歯巾の２枚のハスバ歯車（10）、（10a ）
の間に、複数個の弾性体を挟み装着し、該ハスバ歯車
（10）、（10a ）を該軸（12) に設けたネジ（12b ）に
合う締付ナット（13）により締め付け、軸方向に位置決
め固定する。以上のように構成されてなる歯厚可変歯
車。 - 【請求項２】 軸（12）のスプライン（14）をキーとし
た、請求項１記載の歯厚可変歯車。 - 【請求項３】 弾性体をコイルばねとした、請求項１記
載の歯厚可変歯車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11536793A JPH06307504A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 歯厚可変歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11536793A JPH06307504A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 歯厚可変歯車 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06307504A true JPH06307504A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14660776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11536793A Pending JPH06307504A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 歯厚可変歯車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06307504A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5787766A (en) * | 1995-10-18 | 1998-08-04 | Blach; Josef | Torque-splitting gear |
| US7762155B2 (en) * | 2003-02-27 | 2010-07-27 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Partial tooth gear bearings |
| CN102878279A (zh) * | 2012-10-11 | 2013-01-16 | 重庆大学 | 电控消隙的变齿厚齿轮副 |
| US20130199323A1 (en) * | 2012-02-07 | 2013-08-08 | Zhang-Hua Fong | Zero backlash gear structure |
| WO2013134086A1 (en) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Caterpillar Inc. | Scissors gear assembly |
| US8893572B2 (en) | 2011-12-08 | 2014-11-25 | Industrial Technology Research Institute | Backlash eliminating device for helical gears |
| EP4336066A1 (en) * | 2022-09-08 | 2024-03-13 | Ratier-Figeac SAS | Gear assembly for a side stick unit |
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| JPS61154078A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-12 | Toshiba Corp | Ｍｏｓｆｅｔの製造方法 |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP11536793A patent/JPH06307504A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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