JPH08128504A - ウォーム減速機 - Google Patents

ウォーム減速機

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JPH08128504A
JPH08128504A JP6267484A JP26748494A JPH08128504A JP H08128504 A JPH08128504 A JP H08128504A JP 6267484 A JP6267484 A JP 6267484A JP 26748494 A JP26748494 A JP 26748494A JP H08128504 A JPH08128504 A JP H08128504A
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JP
Japan
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worm
worms
shaft
worm wheel
output shaft
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Application number
JP6267484A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Sekiguchi
久由 関口
Jiro Matsuyama
二郎 松山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転の伝達機構をシンプルに構成でき、かつ
ウォームおよびウォームホイール間のバックラッシュの
発生を小さく抑える。 【構成】 出力軸31に連結した1個のウォームホイー
ル30に対して噛合配置された2個のウォーム11,2
1と、交差軸を持ち、かつ上記2個のウォーム11,2
1を連結する一対の等速伝達機構とを設け、上記ウォー
ム11,21の一方に入力軸10を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウォーム減速機、特
に正逆転時におけるバックラッシュの発生を小さくする
ことができるウォーム減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は例えば特開昭64−46043
号公報に示された従来のウォーム減速機を示す断面図、
図20は図19に示すウォーム減速機の一部を側面から
見た側面図であり、図において、110は入力軸、12
0は入力軸110と平行に配置された補助軸である。
【0003】また、120aは手動回転部、111,1
21はウォーム、130はウォーム111,121と噛
み合うウォームホイール、131はウォームホイール1
30に固定された出力軸、112,122はそれぞれ入
力軸110、補助軸120を支持するベアリングであ
る。
【0004】さらに、113,123はタイミングプー
リ、114,124はフリクション継手、115,12
5は締付けねじ、140はアイドリングプーリ、150
は両面タイミングベルトである。
【0005】次に動作について説明する。入力軸110
のウォーム111の歯面および補助軸120のウォーム
121の歯面は、ウォームホイール130の歯面と図2
1に示すように接触している。
【0006】これは、入力軸110に対するタイミング
プーリ113と補助軸120に対するタイミングプーリ
123との各取付角度を調整して実現することができ
る。入力軸110を矢印K11方向に回転させると、ウ
ォームホイール130はウォーム111を介して矢印K
32方向に回転するので、出力軸131も矢印K32方
向に回転する。
【0007】一方、この時、補助軸120は入力軸11
0のタイミングプーリ113、両面タイミングベルト1
50、補助軸120のタイミングプーリ123とからな
る伝達機構を介して、矢印K21方向に回転する。
【0008】動力伝達機構の速比を1:1として、補助
軸120の回転数を入力軸110の回転数と同一として
あり、ウォームホイール130の回転がウォーム121
によって妨げられることはない。
【0009】同様に、入力軸110を矢印K11の逆方
向に回転させる場合には、入力軸110の回転は上記伝
達機構を介して補助軸120に伝達され、補助軸120
に取り付けてあるウォーム121は矢印K21と逆方向
に回転する。
【0010】このウォーム121の回転により、ウォー
ムホイール130はK32と逆方向に回転する。このよ
うに、ウォーム111,121の各歯面はウォームホイ
ール130の歯面に対して、正逆転方向とも接触を維持
するため、バックラッシュの発生を排除できる。
【0011】ウォーム111,121、ウォームホイー
ル130の一方または双方が摩耗した場合には、補助軸
120に対するタイミングプーリ123の取付角度を調
節し、ウォーム111とウォームホイール130とに対
するウォーム121の相対回転角度を設定し直すことに
より、一旦生じたバックラッシュを除去する。
【0012】そして、タイミングプーリ123の取付角
度の調節は、フリクション継手124に付属の締付けね
じ125を緩めた後、入力軸110を固定して、手動回
転部120aを回転し、補助軸120を所定方向に回転
した後、締付けねじ125を再締付けして実現する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のウォーム減速機
は以上のように構成されているので、正逆転時における
バックラッシュの発生を小さくできるものの、2個のウ
ォーム111,121の回転方向を逆にする必要がある
ことなどから、回転の伝達機構が複雑になり、安定動作
上の信頼性に欠けるほか、コストが高く実用的でないな
どの問題点があった。
【0014】さらに、ウォーム111,121やウォー
ムホイール130が摩耗した場合に、入力軸110を固
定して、手動回転部120aを回転操作するなどの面倒
な調整が必要になるなどの問題点があった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、回転の伝達機構をシンプル
に構成でき、かつウォームおよびウォームホイール間の
バックラッシュの発生を小さく抑えることができるウォ
ーム減速機を得ることを目的とする。
【0016】また、この発明は2つのウォームのうち一
方を、さらばねなどの予圧機構によって、そのウォーム
の軸方向に付勢することで、この予圧機構が常時有する
弾発力により、各ウォームとウォームホイールとの間の
バックラッシュを除去できるウォーム減速機を得ること
を目的とする。
【0017】また、この発明は一方のウォーム側の等速
伝達機構とそのウォームとの間に設けた予圧機構の弾発
力により、上記ウォームとウォームホイールとの間のバ
ックラッシュを除去することができるウォーム減速機を
得ることを目的とする。
【0018】また、この発明は一方のウォーム側に設け
た第1の予圧機構と、そのウォームと等速伝達機構との
間に設けた第2の予圧機構とにより、強力かつ永続的に
バックラッシュを除去できるウォーム減速機を得ること
を目的とする。
【0019】また、この発明は一方のウォームおよびこ
のウォームに対して回転自在な等速伝達機構間に介装し
たねじりばねのねじりトルクを、上記ウォームの負荷ト
ルクよりも大きくすることで、上記ウォームとウォーム
ホイールとの間のバックラッシュを除去できるウォーム
減速機を得ることを目的とする。
【0020】また、この発明は互いに噛合させた各一の
ウォームホイールおよびウォーム間のバックラッシュを
簡単な構成にて除去できるウォーム減速機を得ることを
目的とする。
【0021】また、この発明は入力軸から見た見かけの
負荷トルクの最大値を軽減しながら、ウォームホイール
の出力軸に対して重力負荷トルクまたは引っ張りばねの
いずれかを選択的に及ぼせるようにして、常に一定方向
のトルクを得て、ウォームおよび上記ウォームホイール
間のバックラッシュを除去できるウォーム減速機を得る
ことを目的とする。
【0022】また、この発明はウォームホイールに重力
負荷トルクを作用させてウォームとの間のバックラッシ
ュを除去し、一方、重力負荷トルクが逆転しようとする
時点で、モータにより上記重力負荷トルクと同方向のト
ルクを与えて、バックラッシュの発生を引き続き抑える
ことができるウォーム減速機を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るウ
ォーム減速機は、出力軸に連結した1個のウォームホイ
ールに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸
を持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速
伝達機構とを設け、上記ウォームの一方に入力軸を連結
したものである。
【0024】請求項2の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された2個のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記
2個のウォームを連結する一対の等速伝達機構とを設
け、上記ウォームの一方に入力軸を連結し、予圧機構
に、上記ウォームの一方をこれの軸方向に付勢させるよ
うにしたものである。
【0025】請求項3の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された2個のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記
2個のウォームを連結する一対の等速伝達機構とを設
け、上記ウォームの一方に入力軸を連結し、上記ウォー
ムの一方と該ウォームの入力軸または補助軸に対して軸
方向移動自在でかつ回転拘束された上記等速伝達機構と
の間に、予圧機構を介装したものである。
【0026】請求項4の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された2個のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記
2個のウォームを連結する一対の等速伝達機構と、上記
ウォームの一方に連結された入力軸とを設け、第1の予
圧機構に、上記ウォームの一方をこれの軸方向に付勢さ
せ、第2の予圧機構を、上記ウォームの一方と該ウォー
ムの入力軸または補助軸に対して軸方向移動自在でかつ
回転拘束された上記等速伝達機構との間に介装したもの
である。
【0027】請求項5の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された2個のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記
2個のウォームを連結する一対の等速伝達機構とを設
け、上記ウォームの一方に入力軸を連結し、上記ウォー
ムの一方と該ウォームの入力軸または補助軸に対して回
転自在に取り付けられた上記等速伝達機構との間にねじ
りばねを介装したものである。
【0028】請求項6の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された1個のウォームと、該ウォームに連結された
入力軸とを設けて、ばね手段により、上記出力軸に常時
一方向の回転トルクを与えるようにしたものである。
【0029】請求項7の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された1個のウォームと、該ウォームに連結された
入力軸とを設けて、上記出力軸にこれに負荷トルクを与
える重力負荷を連結し、トルク方向設定ばね手段によ
り、該重力負荷の回転位置に応じて変化する回転トルク
を上記出力軸に与えて、出力軸の上記ウォームに対する
トルクの方向を一定にさせるようにしたものである。
【0030】請求項8の発明に係るウォーム減速機は、
出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して噛合
配置された1個のウォームと、該ウォームに連結された
入力軸とを設けて、上記出力軸にこれに負荷トルクを与
える重力負荷を連結し、該重力負荷の回転位置に応じて
上記負荷トルクの方向が逆転する際補助モータを駆動可
能にし、上記ウォームホイールに噛合された歯車を上記
補助モータにより駆動することで、上記出力軸にトルク
を引続き付与するようにしたものである。
【0031】
【作用】請求項1の発明におけるウォーム減速機は、入
力軸と補助軸の各ウォームの取付角度調整によって、2
つのウォームを1つのウォームホイールに対して正逆転
時ともバックラッシュの生じない歯面接触を得られるよ
うにし、バックラッシュの出力軸への影響を小さく抑え
る。
【0032】請求項2の発明におけるウォーム減速機
は、ウォームの一方に設けた予圧機構によって、このウ
ォームを常時これの軸方向に付勢して、このウォームと
ウォームホイールの各歯面間隙をなくし、バックラッシ
ュの発生を制する。
【0033】請求項3の発明におけるウォーム減速機
は、ウォームの一方とこれに同軸の等速伝達機構のマイ
タ歯車との間に入れた予圧機構によって、互いに噛合す
るマイタ歯車間のバックラッシュと、ウォームおよびウ
ォームホイール間のバックラッシュを共に抑え、かつ各
マイタ歯車,ウォームおよびウォームホイールの摩耗を
吸収する。
【0034】請求項4の発明におけるウォーム減速機
は、第1の予圧機構および第2の予圧機構によって、各
マイタ歯車間とウォームおよびウォームホイール間との
各バックラッシュを効率的に永続的に除去可能にする。
【0035】請求項5の発明におけるウォーム減速機
は、ウォームに対しねじりトルクを付与するねじりばね
を介して、このウォームに対し同軸のマイタ歯車を支持
させることで、そのウォームの負荷トルクに比べて大き
い上記ねじりばねによるねじりトルクを利用して、上記
ウォームおよびウォームホイールの各歯面間の接触を常
に維持可能にし、バックラッシュの発生を抑える。
【0036】請求項6の発明におけるウォーム減速機
は、ウォームホイールの一部にねじりばねなどのばね手
段の一端を停止することで、出力軸を常時一方に付勢
し、これにより、このウォームホイールとウォームの各
歯面間の接触を常に維持させ、バックラッシュの発生を
抑える。
【0037】請求項7の発明におけるウォーム減速機
は、重力負荷が0(中性点)となる前には、その重力負
荷を支持するウォームホイールの歯面を、その重力負荷
のトルクによってウォームの歯面に接触させ、一方、重
力負荷が上記0を超えてトルク方向が反転する場合に
は、その重力負荷に引っ張りばねを作用させて、この引
っ張りばねのトルクを利用して、上記各歯面の接触を引
続き可能にする。
【0038】請求項8の発明におけるウォーム減速機
は、出力軸に連結された重力負荷が0となる前には、そ
の重力負荷を支持するウォームホイールの歯面を、その
重力負荷のトルクによってウォームの歯面に接触させ、
一方、上記重力負荷が微小から0となり、トルク方向が
反転する場合に、モータを駆動することにより、はすば
歯車を介して上記ウォームホイールに積極的にトルクを
付与して、上記両歯面の接触を引続き可能にする。
【0039】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1において、10は入力軸、20は入力軸10と
直交する補助軸、20aは手動回転部、11,21はウ
ォーム、30はウォーム11,21と噛み合うウォーム
ホイールである。
【0040】また、31はウォームホイール30に固定
された出力軸、12、22はそれぞれ入力軸10、補助
軸20を支持するベアリング、13,23は歯数が同一
で、交差軸を持つ等速伝達機構としての一対のかさ歯車
(以下、マイタ歯車という)である。
【0041】次に、動作について説明する。入力軸10
のウォーム11の歯面および補助軸20のウォーム21
の歯面は、ウォームホイール30の歯面と図2に示すよ
うに接触している。これは、入力軸10のウォーム11
あるいは補助軸20のウォーム21の取付角度を調整し
て実現することができる。
【0042】すなわち、入力軸10を固定し、マイタ歯
車13,23の中の少なくとも一方を、入力軸10ある
いは補助軸20と一部で分離して回転自由にし、手動回
転部20aを回して補助軸20に固定されたウォーム2
1を回転せしめ、図2のような接触状態、すなわち、ウ
ォーム11の歯面左がウォームホイール30の歯面右
に、ウォーム21の歯面上がウォームホイールの歯面下
に接触している状態、あるいはこの接触状態に近い状態
まで調整した後、回転自由にしていたマイタ歯車を対応
する軸(入力軸10あるいは補助軸20)と固定すれば
よい。
【0043】入力軸10を矢印K1方向に回転させる
と、ウォームホイール30はウォーム11を介して矢印
K3方向に回転するので、出力軸31も矢印K3方向に
回転する。一方、この時、補助軸20は入力軸10のマ
イタ歯車13、補助軸20のマイタ歯車23とからなる
伝達機構を介して、矢印K2方向に回転する。
【0044】動力伝達機構の速比は1:1であり、補助
軸20の回転数は入力軸10の回転数と同一であるた
め、ウォームホイール30の回転がウォーム21によっ
て妨げられることはない。
【0045】同様に、入力軸10を矢印K1の逆方向に
回転させる時には、入力軸10の回転は上記伝達機構を
介して補助軸20に伝達され、補助軸20に取り付けて
あるウォーム21により、ウォームホイール30は矢印
K3とは逆方向に回転する。
【0046】このように、ウォーム11,21の各歯面
はウォームホイール30の歯面に対して、正逆転方向と
も接触を維持し、バックラッシュの発生を有効に排除で
きる。この実施例で用いたマイタ歯車13,23による
伝達機構部にはバックラッシュが若干発生するが、減速
する前の高速側であり、このバックラッシュの出力軸3
1への影響は小さい。
【0047】ウォーム11,21、ウォームホイール3
0の一方または双方が摩耗した場合には、ウォーム11
とウォームホイール30とに対するウォーム21の相対
回転角度を設定し直すことにより、一旦生じたバックラ
ッシュを除去する。すなわち、図2の接触状態を実現す
る上記のような調整を再度行えばよい。
【0048】実施例2.なお、上記実施例1ではウォー
ム11とウォーム21との間の等速伝達機構としてマイ
タ歯車13,23を用いたが、これらに代えて等速かつ
バックラッシュの無いユニバーサルジョイントを用いて
もよく、上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0049】実施例3.また、実施例1では入力軸10
と補助軸20が直交する場合を示したが、斜交かさ歯車
や斜交軸を持つノンバックラッシュの等速ユニバーサル
ジョイントなどを上記伝達機構として用いることで、入
力軸10と補助軸20を斜交させるようにしてもよく、
上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0050】実施例4.さらに、実施例1では、入力軸
10のウォーム11の歯面および補助軸20のウォーム
21の歯面が、ウォームホイール30の歯面と図2のよ
うに接触させた場合を示したが、図3のように、ウォー
ム11の歯面右をウォームホイール30の歯面左に、ウ
ォーム21の歯面下をウォームホイール30の歯面上
に、それぞれ接触させるようにしてもよい。この場合
は、入力軸10を矢印K1方向に回転させると、補助軸
20がマイタ歯車13,23を介して矢印K2方向に回
転し、ウォームホイール30はウォーム21によりK3
方向に回転する。したがって、出力軸31も矢印K3方
向に回転する。
【0051】一方、入力軸10を矢印K1の逆方向に回
転させると、入力軸10の回転はウォーム11により、
ウォームホイール30に伝達され、出力軸31は矢印K
3とは逆方向に回転する。
【0052】実施例5.図4はこの発明の他の実施例を
示し、図において、24はウォーム21に対し、これの
軸方向に働く力を発生させる予圧機構としてのさらば
ね、27は補助軸20を支持するベアリング22のベア
リング押さえ、28はさらばね24を圧縮し補助軸20
にこれの軸方向(図中矢印L方向)に力を発生させるさ
らばね押さえ、29はこのさらばね押さえ28を固定す
る締付けねじである。
【0053】次に、動作について説明する。さらばね2
4の復元力により、補助軸20がこれの軸方向(図中矢
印L方向)に押しつけられているため、入力軸10のウ
ォーム11の歯面および補助軸20のウォーム21の歯
面は、ウォームホイール30の歯面と図2に示すように
接触している。したがって、実施例1と同様にウォーム
ホイール30に固定された出力軸31の正逆転に伴うバ
ックラッシュを小さく抑えることができる。
【0054】また、この実施例では、ウォーム11,2
1、ウォームホイール30の一方または双方が摩耗して
も、さらばね24の復元力により、補助軸20が矢印L
方向に押し付けられているため、バックラッシュを除去
するための再調整の必要はない。
【0055】実施例6.図5はこの発明の他の実施例を
示し、図において、26は直線ばね要素としてのさらば
ね(予圧機構)であり、マイタ歯車23は補助軸20に
対しスプライン部20bを介して連結しており、この補
助軸20に対して軸方向には相対的に移動可能である
が、回転は拘束されている。また、ウォーム21は補助
軸20に固定されている。さらばね26は圧縮されてお
り、マイタ歯車23をウォーム21から遠ざける方向に
大きな反発力を発生している。
【0056】この実施例では、入力軸10のウォーム1
1の歯面および補助軸20のウォーム21の歯面は、上
記さらばね26の反発力を受けて、ウォームホイール3
0の歯面に対し図6に示すように接触する。
【0057】このため、ウォーム11,21の各歯面は
ウォームホイール30の歯面に対して、正逆転方向とも
接触を維持し、出力軸31の正逆転に伴うバックラッシ
ュを小さく抑えることができる。
【0058】この場合において、ウォーム11,21お
よびウォームホイール30のうち少なくとも1つが摩耗
しても、さらばね26の復元力により、図6に示すよう
な歯面の接触状態を維持するため、バックラッシュを除
去するための再調整の必要はない。
【0059】また、上記マイタ歯車23はさらばね26
によってマイタ歯車13側に付勢されるため、これらの
歯面間でも隙間のない接触を実現し、これらの間でバッ
クラッシュの防止や摩耗の吸収を可能にしている。
【0060】実施例7.なお、この実施例では、マイタ
歯車23は補助軸20に対しスプライン部20bを介し
て連結していたが、スプライン以外の回転拘束手段を用
いてもよく、上記各実施例と同様の効果を奏する。
【0061】実施例8.また、上記各実施例5〜7では
ウォーム21の歯面をウォームホイール30の歯面に当
接させるように付勢する直線ばね要素として、さらばね
24,26を用いる場合を示したが、圧縮コイルばねな
どの他の直線ばね要素を用いてもよく、上記実施例と同
様の効果を奏する。
【0062】実施例9.図7はこの発明の他の実施例を
示し、図において、25はウォーム21とマイタ歯車2
3との間に介装され、かつ第1の予圧機構としてのさら
ばね24よりも復元力が小さい第2の予圧機構としての
さらばね、20bはマイタ歯車23と補助軸20の回転
を拘束するためのスプライン部である。
【0063】なお、ウォーム21にはこれを軸方向に付
勢する、図4に示したものと同様の、第1の予圧機構と
してのさらばね24が並設されている。
【0064】すなわち、マイタ歯車23は補助軸20に
対しスプライン部20bを介して連結しており、また、
補助軸20に対し軸方向には相対的に移動可能である
が、回転は拘束されている。さらに、ウォーム21は補
助軸20に固定されている。
【0065】この実施例では、実施例5と同様に、さら
ばね24によって補助軸20が上記矢印L方向に押しつ
けられているため、出力軸31の正逆転に伴うバックラ
ッシュを小さく抑えることができる。また、マイタ歯車
23はウォーム21に対して軸方向に移動可能なため、
上記の実施例5のケースよりもウォーム11,21やウ
ォームホイール30の摩耗に対してバックラッシュを無
調整で除去できる適応範囲が大きくなる。
【0066】実施例10.図8はこの発明の他の実施例
を示す。上記実施例5では、さらばね25の復元力はさ
らばね24の復元力よりも小さく設定されているものを
示したが、この実施例では、さらばね25の復元力がさ
らばね24の復元力よりも大きく設定されている。
【0067】この実施例では、入力軸10のウォーム1
1の歯面および補助軸20のウォーム21の歯面は、ウ
ォームホイール30の歯面と図に示すように接触し、入
力軸10を矢印K1方向に回転させると、補助軸20は
マイタ歯車13,23を介して矢印K2方向に回転す
る。ウォームホイール30はウォーム21によりK3方
向に回転し、したがって、出力軸31も矢印K3方向に
回転する。
【0068】一方、入力軸10を矢印K1の逆方向に回
転させると、入力軸10の回転はウォーム11により、
ウォームホイール30に伝達され、出力軸31はK3と
逆方向に回転する。このように、上記実施例4の場合と
同様に、ウォーム11,21の各歯面はウォームホイー
ル30の歯面に対して正逆転方向とも接触を維持するた
め、バックラッシュの発生を小さく抑えることができ
る。
【0069】実施例11.図9はこの発明の他の実施例
を示し、図において、10は入力軸、20は入力軸10
と直交する補助軸、11,21はウォーム、30はウォ
ーム11,21と噛み合うウォームホイールである。
【0070】また、31はウォームホイール30に固定
された出力軸、12,22はそれぞれ入力軸10、補助
軸20を支持するベアリング、13,23は歯数が同一
のマイタ歯車で、マイタ歯車13はボルト17によって
入力軸10に固定され、マイタ歯車23はボルト27に
よって補助軸20に対して回転可能に取り付られてい
る。
【0071】さらに、18、28はウォーム11,21
をそれぞれ入力軸10および補助軸20に固定する止め
ねじ、32はウォーム21とマイタ歯車23に相対的な
トルクを与えるねじりばねで、このねじりばね32の両
端はウォーム21とマイタ歯車23に固定されたピン3
3a,33bによってねじり方向に支持されている。
【0072】次に動作について説明する。ウォーム11
およびマイタ歯車13は入力軸10に固定されているの
で相対的に回転することはできない。一方、ウォーム2
1はマイタ歯車23に対して相対的にねじられるよう
に、両者の間にはねじりばね32が設けられている。
【0073】このため、ウォーム11とウォームホイー
ル30の歯面を図9に示すように接触させ、マイタ歯車
23をマイタ歯車13に噛み合わせ、さらにウォーム2
1をマイタ歯車23に対して矢印K2方向にねじった状
態でウォーム21をウォームホイール30と噛み合わせ
ると、ウォーム21とウォームホイール30の歯面は必
ず図9に示すように接触する。
【0074】ねじりばね32によるねじりトルクがウォ
ーム21の負荷トルクに比べて十分大きければ、入力軸
10の回転方向とは無関係に図9に示す歯面の接触状態
が維持される。
【0075】この状態で入力軸10を矢印K1方向に回
転させると、補助軸20は矢印K2方向に回転し、ウォ
ームホイール30はウォーム11,21に対し、図9に
示す歯面の接触を維持しながら矢印K3方向に回転す
る。したがって、ウォームホイール30に固定された出
力軸31の正逆転に伴うバックラッシュを無くすことが
できる。
【0076】なお、ウォーム11,21およびウォーム
ホイール30のうち少なくとも1つが摩耗しても、ねじ
りばね32のねじり方向の復元力により、図9に示す歯
面の接触状態は維持されるので、バックラッシュは発生
しない。
【0077】実施例12.なお、実施例11では、入力
軸10のウォーム11の歯面および補助軸20のウォー
ム21の歯面が、ウォームホイール30の歯面と図9に
示すように接触している場合を示したが、図10に示す
ようにウォーム11の歯面右をウォームホイール30の
歯面左に接触させ、ウォーム21の歯面下をウォームホ
イール30の歯面上に接触させるようにしてもよい。こ
の場合、ねじりばね32のねじり方向は上記実施例11
の場合とは逆向きになる。
【0078】実施例13.また、実施例11および実施
例12では、ねじりばね32を補助軸20側のウォーム
21とマイタ歯車23との間に設けたが、図11に示す
ように、マイタ歯車23を補助軸20に対し固定し、マ
イタ歯車13を入力軸10に対し回転可能として、入力
軸10側のウォーム11とマイタ歯車13との間に設け
ても、上記各実施例と同様の効果を奏する。
【0079】実施例14.実施例13では、補助軸20
のウォーム21の歯面および入力軸10のウォーム11
の歯面が、ウォームホイール30の歯面と図11に示す
ように接触している場合を示したが、図12に示すよう
に、ウォーム11の歯面右をウォームホイール30の歯
面左に接触させ、ウォーム21の歯面下をウォームホイ
ール30の歯面上に接触させるようにしてもよい。この
場合、ねじりばね32のねじり方向は実施例13の場合
とは逆向きになる。
【0080】実施例15.図13はこの発明の他の実施
例を示し、図において、10は入力軸、11はウォー
ム、30はウォーム11と噛み合うウォームホイール、
31はウォームホイール30に固定された出力軸、12
は入力軸10を支持するベアリング、38はばね手段と
してのねじりばねで、一端が固定側のベースBに取り付
けられたピン45に支持され、他端がウォームホイール
30上に取り付けられたピン46に支持されている。
【0081】次に動作について説明する。ウォームホイ
ール30には、ねじりばね38の復元力によって常に矢
印K4方向のねじりトルクが作用している。このため、
ウォーム11とウォームホイール30の歯面は図13に
示すように接触している。すなわち、ウォーム11の歯
面下がウォームホイール30の歯面上に接触している。
【0082】そして、ねじりばね38によるねじりトル
クが出力軸31の負荷トルクに比べて十分大きければ、
入力軸10の回転方向とは無関係に図13に示す歯面の
接触状態が維持される。したがって、ウォームホイール
30に固定された出力軸31の正逆転に伴うバックラッ
シュを無くすことができる。
【0083】ここで、ウォーム11およびウォームホイ
ール30の一方はたは双方が摩耗しても、ねじりばね3
8のねじり方向の復元力により、図13に示す歯面の接
触状態は維持されるので、バックラッシュは発生しな
い。
【0084】実施例16.図14はこの発明の他の実施
例を示し、図において、10は入力軸、11はウォー
ム、30はウォーム11と噛み合うウォームホイール、
31はウォームホイール30に固定された出力軸、12
は入力軸10を支持するベアリング、40は出力軸31
に固定された負荷となるアームで2つの異なる実線およ
び鎖線で示す位置に静止した状態を示している。
【0085】また、36はトルク方向設定ばね手段とし
ての引っ張りばねで、一端が固定側のピン45に支持さ
れ、他端がウォームホイール30上のピン46に支持さ
れている。
【0086】次に動作について説明する。アーム(動負
荷)40が実線位置にある場合、アーム40に作用する
重力によって、出力軸31には矢印K5方向の負荷トル
クが作用すると同時に、ウォームホイール30には、引
っ張りばね36の復元力によって矢印K6方向のねじり
トルクが作用している。
【0087】引っ張りばね36による矢印K6方向のね
じりトルクが重力による矢印K5方向の負荷トルクより
も小さければ、入力軸10側から見た見かけの負荷トル
クが小さくなると共に、ウォーム11とウォームホイー
ル30の歯面は図14に示すように接触する。すなわ
ち、ウォーム11の歯面下がウォームホイール30の歯
面上に接触する。
【0088】一方、アーム40が鎖線位置にある場合、
アーム40に作用する重力によって出力軸31には矢印
K6方向の負荷トルクが作用すると同時に、ウォームホ
イール30には、引っ張りばね36の復元力によって矢
印K5方向のねじりトルクが作用する。
【0089】いま、引っ張りばね36による矢印K5方
向のねじりトルクが重力による矢印K6方向の負荷トル
クよりも大きければ、入力軸10側から見た見かけの負
荷トルクの作用方向が逆転し、ウォーム11とウォーム
ホイール30の歯面は、上記と同じく図14に示すよう
に接触する。
【0090】すなわち、引っ張りばね36の強さと両端
を支持するピン45,46の位置を適当に選べば、入力
軸から見た見かけの負荷トルクの最大値を軽減すると共
に、入力軸10の回転方向とは無関係に、図14に示す
歯面の接触状態が維持される。したがって、ウォームホ
イール30に固定された出力軸31の正逆転に伴うバッ
クラッシュを無くすことができる。
【0091】そして、この実施例では、ウォーム11お
よびウォームホイール30の一方はたは双方が摩耗して
も、アーム40に作用する重力による負荷トルクと、引
っ張りばね36の復元力との比率がほとんど変化しない
ので、図14に示す歯面の接触状態が維持されバックラ
ッシュは発生しない。
【0092】実施例17.図15および図16はこの発
明の他の実施例を示し、図において、10は入力軸、1
1はウォーム、30はウォーム11とを噛み合うウォー
ムホイール、31はウォームホイール30に固定された
出力軸、12は入力軸10を支持するベアリングであ
る。
【0093】また、34は入力軸10を駆動する駆動モ
ータ、35は駆動モータ34の回転角度を検出するエン
コーダ、40は出力軸31に固定された重力負荷となる
アームで、2つの異なる位置に静止した状態を実線およ
び鎖線で示してある。42はウォームホイール30と噛
み合う歯車としてのはすば歯車で、図16に示すような
補助モータ41の出力軸に結合されている。
【0094】次に動作について説明する。アーム40が
実線位置にある場合、このアーム40に作用する重力に
よって出力軸31には矢印K5方向の負荷トルクが作用
するので、ウォーム11とウォームホイール30の歯面
は図15に示すように接触する。すなわち、ウォーム1
1の歯面下がウォームホイール30の歯面上に接触す
る。
【0095】いま、アーム40が鎖線位置の方向に向か
って回転していくと、アーム40に作用する重力による
負荷トルクが次第に減少し、上記鎖線位置では負荷トル
クの方向が逆転し、ウォーム11とウォームホイール3
0の各歯面は図15に示すような接触状態を維持するこ
とが不可能となる。
【0096】このように、ウォーム11とウォームホイ
ール30の歯面の接触状態が逆転する位置は、入力軸1
0の回転角をエンコーダ35によって検出することが可
能であるため、この位置においてのみ、補助モータ41
からはすば歯車42を介してウォームホイール30に矢
印K5方向のトルクを与える。
【0097】こうすることにより、入力軸10から見た
見かけの負荷トルクの方向がアーム40の位置とは無関
係に一定となる。したがって、ウォームホイール30に
固定された出力軸31の正逆転に伴うバックラッシュを
無くすことができる。
【0098】また、ウォーム11およびウォームホイー
ル30の一方はたは双方が摩耗しても、補助モータ41
にトルクを与える範囲を重力による負荷トルクが逆転す
る範囲よりも広くとっておけば、図15に示す歯面の接
触状態が常に維持され、バックラッシュは発生しない。
【0099】実施例18.なお、上記実施例17では、
補助モータ41のトルクをはすば歯車42およびウォー
ムホイール30を介して出力軸31に伝達したが、図1
7および図18に示すように、出力軸31および補助モ
ータ41の軸に取り付けられた各平歯車43,44を介
して伝達するように構成してもよい。
【0100】実施例1〜10では左ねじれのウォーム減
速機について、また、実施例11〜18では右ねじれの
ウォーム減速機について説明したが、この発明はいずれ
の場合も、これらのねじれ方向を限定するものではな
い。たとえば、左ねじれを右ねじれにすると、ウォーム
11,21の回転方向に対するウォームホイール30の
回転方向が逆になるだけである。
【0101】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、出力軸に連結した1個のウォームホイールに対して
噛合配置された2個のウォームと、交差軸を持ち、かつ
上記2個のウォームを連結する一対の等速伝達機構とを
設け、上記ウォームの一方に入力軸を連結するように構
成したので、回転の伝達機構をシンプルに構成でき、か
つウォームおよびウォームホイール間のバックラッシュ
の発生を小さく抑えることができるものが得られる効果
がある。
【0102】請求項2の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された2個
のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記2個のウォーム
を連結する一対の等速伝達機構とを設け、上記ウォーム
の一方に入力軸を連結し、予圧機構に、上記ウォームの
一方をこれの軸方向に付勢させるように構成したので、
2つのウォームのうち一方を、さらばねなどの予圧機構
によって、そのウォームの軸方向に付勢するだけで、こ
の予圧機構が常時有する弾発力により、各ウォームとウ
ォームホイールとの間のバックラッシュを有効に除去で
きるものが得られる効果がある。
【0103】請求項3の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された2個
のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記2個のウォーム
を連結する一対の等速伝達機構とを設け、上記ウォーム
の一方に入力軸を連結し、上記ウォームの一方と該ウォ
ームの入力軸または補助軸に対して軸方向移動自在でか
つ回転拘束された上記等速伝達機構との間に、予圧機構
を介装するように構成したので、一方のウォーム側の等
速伝達機構とそのウォームとの間に設けた予圧機構の弾
発力により、各ウォームとウォームホイールとの間にバ
ックラッシュを確実に除去できるものが得られる効果が
ある。
【0104】請求項4の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された2個
のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記2個のウォーム
を連結する一対の等速伝達機構と、上記ウォームの一方
に連結された入力軸とを設けて、第1の予圧機構に、上
記ウォームの一方をこれの軸方向に付勢させ、第2の予
圧機構を、上記ウォームの一方と該ウォームの入力軸ま
たは補助軸に対して軸方向移動自在でかつ回転拘束され
た上記等速伝達機構との間に介装するように構成したの
で、一方のウォーム側に設けた第1の予圧機構と、その
ウォームと等速伝達機構との間に設けた第2の予圧機構
とにより、強力かつ永続的にバックラッシュを除去でき
るものが得られる効果がある。
【0105】請求項5の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された2個
のウォームと、交差軸を持ち、かつ上記2個のウォーム
を連結する一対の等速伝達機構とを設け、上記ウォーム
の一方に入力軸を連結し、上記ウォームの一方と該ウォ
ームの入力軸または補助軸に対して回転自在に取り付け
られた上記等速伝達機構との間にねじりばねを介装する
ように構成したので、一方のウォームおよびこのウォー
ムに対して回転自在な等速伝達機構間に介装したねじり
ばねのねじりトルクを、上記ウォームの負荷トルクより
も大きくすることで、上記ウォームとウォームホイール
との間のバックラッシュを確実に除去できるものが得ら
れる効果がある。
【0106】請求項6の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された1個
のウォームと、該ウォームに連結された入力軸とを設け
て、ばね手段により、上記出力軸に常時一方向の回転ト
ルクを与えるように構成したので、互いに噛合させた各
一のウォームホイールおよびウォーム間のバックラッシ
ュを簡単な構成にて除去できるものが得られる効果があ
る。
【0107】請求項7の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された1個
のウォームと、該ウォームに連結された入力軸とを設け
て、上記出力軸にこれに負荷トルクを与える重力負荷を
連結し、トルク方向設定ばね手段により、該重力負荷の
回転位置に応じて変化する回転トルクを上記出力軸に与
えて、出力軸の上記ウォームに対するトルクの方向を一
定にさせるように構成したので、入力軸から見た見かけ
の負荷トルクの最大値を軽減しながら、ウォームホイー
ルの出力軸に対して重力負荷トルクまたは引っ張りばね
のいずれかを選択的に及ぼせるようにして、ウォームお
よび上記ウォームホイール間のバックラッシュを有効に
除去できるものが得られる効果がある。
【0108】請求項8の発明によれば、出力軸に連結し
た1個のウォームホイールに対して噛合配置された1個
のウォームと、該ウォームに連結された入力軸とを設け
て、上記出力軸にこれ負荷トルクを与える重力負荷を連
結し、該重力負荷の回転位置に応じて上記負荷トルクの
方向が逆転する際補助モータを駆動可能にし、上記ウォ
ームホイールに噛合された歯車を上記補助モータにより
駆動することで、上記出力軸にトルクを引続き付与する
ように構成したので、ウォームホイールに重力負荷トル
クを作用させてウォームとの間のバックラッシュを除去
し、一方、重力負荷トルクが逆転しようとする時点でモ
ータにより、上記重力負荷トルクと同方向のトルクを与
えることができ、これにより確実にバックラッシュの発
生を抑えることができるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるウォーム減速機を
示す断面図である。
【図2】 図1におけるウォーム減速機のウォームとウ
ォームホイールとの接触状態の一例を示す正面図であ
る。
【図3】 図1におけるウォーム減速機のウォームのウ
ォームホイールとの接触状態の他の例を示す正面図であ
る。
【図4】 この発明の他の実施例によるウォーム減速機
を示す断面図である。
【図5】 この発明の他の実施例によるウォーム減速機
を示す断面図である。
【図6】 図5におけるウォーム減速機のウォームとウ
ォームホイールとの接触状態を示す正面図である。
【図7】 この発明の他の実施例によるウォーム減速機
を示す断面図である。
【図8】 図7におけるウォーム減速機のウォームとウ
ォームホイールとの接触状態を示す正面図である。
【図9】 この発明の他の実施例によるウォーム減速機
を一部破断して示す正面図である。
【図10】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を一部破断して示す正面図である。
【図11】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を一部破断して示す正面図である。
【図12】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を一部破断して示す正面図である。
【図13】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を示す正面図である。
【図14】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を示す正面図である。
【図15】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を示す正面図である。
【図16】 図15に示すウォーム減速機の側面図であ
る。
【図17】 この発明の他の実施例によるウォーム減速
機を示す正面図である。
【図18】 図17に示すウォーム減速機の側面図であ
る。
【図19】 従来のウォーム減速機を示す断面図であ
る。
【図20】 図19における要部の側面図である。
【図21】 従来のウォーム減速機のウォームとウォー
ムホイールとの接触状態を示す正面図である。
【符号の説明】 10 入力軸、11,21 ウォーム、13,23 マ
イタ歯車(等速伝達機構)、20 補助軸、24 さら
ばね(予圧機構、第1の予圧機構)、25 さらばね
(予圧機構、第2の予圧機構)、26 さらばね(予圧
機構)、30 ウォームホイール、31 出力軸、32
ねじりばね、36 引っ張りばね(ばね手段)、38
ねじりばね(ばね手段)、40 アーム(重力負
荷)、41 補助モータ、42 はすば歯車(歯車)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸を
    持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速伝
    達機構と、上記ウォームの一方に連結された入力軸とを
    備えたウォーム減速機。
  2. 【請求項2】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸を
    持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速伝
    達機構と、上記ウォームの一方に連結された入力軸と、
    上記ウォームの一方をこれの軸方向に付勢する予圧機構
    とを備えたウォーム減速機。
  3. 【請求項3】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸を
    持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速伝
    達機構と、上記ウォームの一方に連結された入力軸と、
    上記ウォームの一方と該ウォームの入力軸または補助軸
    に対して軸方向移動自在でかつ回転拘束された上記等速
    伝達機構との間に介装した予圧機構とを備えた上記ウォ
    ーム減速機。
  4. 【請求項4】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸を
    持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速伝
    達機構と、上記ウォームの一方に連結された入力軸と、
    上記ウォームの一方をこれの軸方向に付勢する第1の予
    圧機構と、上記ウォームの一方と該ウォームの入力軸ま
    たは補助軸に対して軸方向移動自在でかつ回転拘束され
    た上記等速伝達機構との間に介装した第2の予圧機構と
    を備えたウォーム減速機。
  5. 【請求項5】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された2個のウォームと、交差軸を
    持ち、かつ上記2個のウォームを連結する一対の等速伝
    達機構と、上記ウォームの一方に連結された入力軸と、
    上記ウォームの一方と該ウォームの入力軸または補助軸
    に対して回転自在に取り付けられた上記等速伝達機構と
    の間に介装されたねじりばねとを備えたウォーム減速
    機。
  6. 【請求項6】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された1個のウォームと、該ウォー
    ムに連結された入力軸と、上記出力軸に常時一方向の回
    転トルクを与えるばね手段とを備えたウォーム減速機。
  7. 【請求項7】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された1個のウォームと、該ウォー
    ムに連結された入力軸と、上記出力軸に連結されて、該
    出力軸に負荷トルクを与える重力負荷と、該重力負荷の
    回転位置に応じて変化する回転トルクを上記出力軸に与
    えて、出力軸の上記ウォームに対するトルクの方向を一
    定にするトルク方向設定ばね手段とを備えたウォーム減
    速機。
  8. 【請求項8】 出力軸に連結した1個のウォームホイー
    ルに対して噛合配置された1個のウォームと、該ウォー
    ムに連結された入力軸と、上記出力軸に連結されて、該
    出力軸に負荷トルクを与える重力負荷と、該重力負荷の
    回転位置に応じて上記負荷トルクの方向が逆転する際駆
    動される補助モータと、上記ウォームホイールに噛合さ
    れて、上記補助モータにより駆動され、上記出力軸にト
    ルクを引続き付与する歯車とを備えたウォーム減速機。
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