JPH0627249U - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JPH0627249U
JPH0627249U JP6604392U JP6604392U JPH0627249U JP H0627249 U JPH0627249 U JP H0627249U JP 6604392 U JP6604392 U JP 6604392U JP 6604392 U JP6604392 U JP 6604392U JP H0627249 U JPH0627249 U JP H0627249U
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resin sheet
door trim
cushion
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豊和 遠藤
則良 鈴木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性複合樹脂シートを素材とした芯材の
補強構造において、製品外観に悪影響を及ぼすことなく
簡単かつ廉価に補強を行なうことを目的とする。 【構成】 熱可塑性複合樹脂シートSのコールドプレス
成形時、熱可塑性複合樹脂シートSの高展開率部分に沿
ってクッション体30との間に高融点繊維のメッシュ体
21を介挿することにより、芯材20とクッション体3
0とを一体化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用ドアトリム等の自動車用内装部品に係り、特に、剛性お よび製品外観に優れた自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車の室内には、自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等の各種 内装部品が装着されているが、これら内装部品の一般的な構成は、適度の保形性 と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材の表面に、クッション性および装飾性を 付与する表皮材を貼着してなる積層構造のものが多い。
【0003】 そして、内装部品の芯材としては、成形性,コスト等から、ポリプロピレン樹 脂等に木粉フィラー等を混入したポリオレフィン系複合樹脂が多用されている。 図8は、従来の自動車用ドアトリム1の一般的な構成を示すものであり、この ドアトリム1は、PP(ポリプロピレン)複合樹脂材料を使用してなる芯材2の 表面にポリウレタンフォーム等のクッション体3が貼着された構成であり、芯材 2の片面にホットメルトフィルム4がラミネートされていることにより、芯材2 とクッション体3とが良好に接合固定している。
【0004】 ところで、最近の傾向として自動車用ドアトリム1の造形上、複雑な曲面形状 に成形される場合が多く、そうした場合、高展開率部分には補強材5が芯材2と クッション体3との間に介挿されている。この補強材5の材料は、芯材2と同材 質のPP複合樹脂シートを使用するか、あるいは所要形状に成形された鉄板等が 使用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の自動車用ドアトリム1においては、深絞り部分すなわち高 展開率部分の強度を確保するために芯材2と同材質のPP複合樹脂シート,ある いは鉄板等の補強材5を使用するという構成であり、例えば、芯材2と同材質の PP複合樹脂シートを使用した場合には、その部分の板厚が厚くなり、製品表面 に凹凸が生じ、製品の外観意匠性を損うとともに、PP複合樹脂シートを予熱軟 化させる工程も必要となり、製造工程を長期化させ、製品コストを引き上げると いう欠点が指摘されている。
【0006】 同様に、鉄板等を芯材2に取付ける場合には、材料費がかさむとともに、鉄板 を所要形状に成形する加工費に加え、後工程で機械止めにより芯材2に取付ける 作業工数がかかるなど、大幅なコストアップを招来するという不具合が指摘され ている。
【0007】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、本考案の目的とすると ころは、所要形状に熱成形される熱可塑性複合樹脂芯材の高展開率部分に廉価で かつ効果のある補強構造を採用することにより、大幅なコストダウンおよび良好 な製品外観を付与できる自動車用内装部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ホットメルト付熱可塑性複合樹脂シー トからなる芯材を加熱軟化させ、この芯材とクッション体とをコールドプレス成 形することにより所要形状に成形してなる自動車用内装部品において、前記芯材 の高展開率部分には、芯材とクッション体との間に高融点繊維のメッシュ体が介 挿されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
以上の構成から明らかなように、補強体として高融点繊維のメッシュ体を採用 することにより、ホットメルトはメッシュ体の網目間を透過し、かつメッシュ体 は軟化状態の基材内部に埋設するため、芯材とクッション体との強固な接合が期 待できるとともに、メッシュ体が製品表面に凹凸となって現われることがない。 さらに、高融点繊維のメッシュ体を使用する関係で、芯材の高展開率部分にお ける補強機能を達成するとともに、耐熱性も向上する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案による自動車用内装部品の実施例について、添付図面を参照しな がら詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案を適用した自動車用ドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用 ドアトリムの構成を示す断面図、図3ならびに図4は自動車用ドアトリムにおけ る芯材とクッション体とのプレス成形工程をそれぞれ示す各断面図である。
【0012】 まず、図1,図2において、この自動車用ドアトリム10は、所要形状に成形 され、適度の保形性と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材20と、この芯材2 0の表面側にクッション性を付与するクッション体30がプレス一体化されてお り、所望ならばクッション体30の表面側に装飾性を備えた表皮材31を被覆一 体化しても良い。
【0013】 更に、通常、自動車用ドアトリム10はほぼ中央のアームレスト部が車室内側 に膨出状に設定されるため、この部分で芯材20は高展開率になるように設定さ れている。
【0014】 そして、本考案では、この芯材20の高展開率部分に沿って高融点繊維のメッ シュ体21が芯材20とクッション体30との間に介挿されていることが特徴で ある。
【0015】 したがって、この高融点繊維のメッシュ体21により剛性が著しく強化されて いるとともに、この部分での耐熱性も向上していることから、熱変形することが なく、しかも従来の補強体に比べ、芯材20内部に容易に埋設することから、製 品外観に凹凸となって現われることがなく、良好な製品外観をもたらすという効 果がある。
【0016】 次いで、図3,図4に基づいて、芯材20とクッション体30とのプレス工程 について説明する。
【0017】 まず、図3に示すように、コールドプレス成形用下型40の型面上に芯材20 の素材であるPP複合樹脂シートSを予め所定温度に加熱軟化させた状態でセッ トする。
【0018】 なお、このPP複合樹脂シートSの表面側にはクッション体30との接着性を 考慮して、ホットメルトフィルムFがラミネートされている。
【0019】 そして、PP複合樹脂シートSの高展開率部分に予め高融点繊維のメッシュ体 21を介挿しておき、その上側からポリウレタンフォーム等のクッション体30 をセットする。
【0020】 その後、図4に示すように、コールドプレス成形用上型41を下降させてコー ルドプレス成形用上下型40,41を係合圧締めすることにより、PP複合樹脂 シートSを所要形状に成形して芯材20を得るとともに、芯材20の一面側にホ ットメルトフィルムFを介してクッション体30を一体化する。
【0021】 なお、高融点繊維のメッシュ体21の素材としては、本実施例ではガラス繊維 ,ビニロン,綿布,スフ等化繊または天然繊維およびこれらに樹脂を含浸させ、 繊維強度を上げコシをもたせた構成のものを使用し、目付けとしては50〜20 0g/m 2とし、メッシュとしては16メッシュ以下のものを使用している。
【0022】 そして、このプレス成形時、高融点繊維のメッシュ体21は加熱軟化状態にあ るPP複合樹脂シートS内に食い込んで、このPP複合樹脂シートSのプレス成 形時の強度を維持するとともに、高融点繊維のメッシュ体21の網目間をホット メルトフィルムFが透過して芯材20とクッション体30との良好な接着が図れ るとともに、メッシュ体21はPP複合樹脂シートS内に埋設されるため、製品 外観に凹凸となって生じることがない。
【0023】 なお、若干の凹凸が生じても、ポリウレタンフォーム等のクッション体30に より吸収できる。
【0024】 最後に、図示はしないが、クッション体30の表面側に装飾性に優れた表皮材 31を被覆貼着すれば、図1,図2に示す自動車用ドアトリム10が得られる。 このように、本考案による自動車用ドアトリム10によれば、特に省資源を考 慮した素材であるPP複合樹脂シートSの補強構造として高融点繊維のメッシュ 体21を採用することにより、このメッシュ体21を使用しないタイプに比べ破 壊強度が50%前後強化することを考案者は知見している。
【0025】 尚、このことは、表1に示す破壊強度実力値(MIN値)の測定結果から明ら かである。この測定については、図5に示す右側仕様フロントドアトリムにおけ る測定箇所1,2,3、図6に示す左側仕様フロントドアトリムにおける測定箇 所1,2,3、図7に示す左側仕様リヤドアトリムにおける測定箇所1,2につ いて比較例(パッチ無しの従来品)と本考案品(ガラスパッチタイプ、ビニロン パッチタイプ)との構成のものを対象にして行なった。
【0026】
【表1】 表1から明らかなように、比較例では、フロントドアトリム、およびリヤドア トリム共に高展開率部分(アームレスト部後端部分)の強度が弱く要求を満たす ことができない。
【0027】 これに対して、本考案品では、強度がほぼ50%アップしており、全体的な評 価も市場の要求を満足するものである。
【0028】 このように、高融点繊維のメッシュ体21を採用した補強構造によれば、機械 強度が50%前後向上し、剛性が著しく強化されるとともに、特に高融点繊維の メッシュ体21を用いることにより、耐熱性が向上し、熱変形も未然に防止でき るとともに、メッシュ体構成であるためホットメルトフィルムFの接着性に支障 を与えることがなく、またPP複合樹脂シートS内に食い込むことにより製品表 面に凹凸となって現われることがなく、製品外観も極めて良好に仕上げることが できるという効果を有する。
【0029】 なお、この実施例では、芯材20とクッション体30とをプレス成形した後、 表皮材31を別途工程で被覆する工程について説明したが、クッション体30に 予め表皮材31がラミネートされたものを使用すれば、芯材20のプレス成形時 芯材20の表面側にクッション体30,表皮材31を一体化できる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による自動車用内装部品は、以下に記載する格別の 作用効果を有する。
【0031】 (1)熱可塑性複合樹脂シートのコールドプレス成形時、ガラス繊維,スフ繊維 ,ビニロン繊維等の高融点繊維のメッシュ体を芯材とクッション体との間に介挿 してプレス一体化するという構成であるため、芯材の高展開率部分においても切 れ,透けが生じることがなく、充分な強度が得られ、補強材なしのものに比べ、 強度が50%アップする。
【0032】 (2)補強材は高融点繊維のメッシュ体から構成されているため、熱可塑性複合 樹脂シート内部にメッシュ体が食い込み、製品表面に凹凸となって現われづらく 、かつホットメルトフィルムの接着性に支障を与えることがないため、クッショ ン体の浮き等の不良がなく、良好な製品外観が得られるとともに、高融点繊維の メッシュ体であるため、この部分の耐熱性も向上し、熱変形も未然に防止できる という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した自動車用ドアトリムを示す正
面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムのプレス成形工
程を示すもので、素材のセット状態を示す断面図。
【図4】図1に示す自動車用ドアトリムのプレス成形工
程を示すもので、プレス成形時の状態を示す断面図。
【図5】破壊強度試験の測定箇所を示す左側仕様のフロ
ント側ドアトリムの正面図。
【図6】破壊強度試験の測定箇所を示す右側仕様のフロ
ントドアトリムの正面図。
【図7】破壊強度試験の測定箇所を示す左側仕様のリヤ
ドアトリムの正面図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 20 芯材 21 メッシュ体 30 クッション体 31 表皮材 40 コールドプレス成形用下型 41 コールドプレス成形用上型 S PP複合樹脂シート F ホットメルトフィルム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットメルト付熱可塑性複合樹脂シート
    からなる芯材(20)を加熱軟化させ、この芯材(2
    0)とクッション体(30)とをコールドプレス成形す
    ることにより所要形状に成形してなる自動車用内装部品
    において、 前記芯材(20)の高展開率部分には、芯材(20)と
    クッション体(30)との間に高融点繊維のメッシュ体
    (21)が介挿されていることを特徴とする自動車用内
    装部品。
JP1992066043U 1992-09-22 1992-09-22 自動車用内装部品 Expired - Lifetime JP2603397Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112788A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ紡織株式会社 繊維ボード及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016112788A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ紡織株式会社 繊維ボード及びその製造方法

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