JP3082894B2 - 自動車用内装部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品及びその製造方法

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JP3082894B2
JP3082894B2 JP07032452A JP3245295A JP3082894B2 JP 3082894 B2 JP3082894 B2 JP 3082894B2 JP 07032452 A JP07032452 A JP 07032452A JP 3245295 A JP3245295 A JP 3245295A JP 3082894 B2 JP3082894 B2 JP 3082894B2
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昭 金敷
則良 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発泡PPO芯材の表
面に表皮材を積層してなる自動車用内装部品に関するも
ので、特に製品の凹R部に生じる表皮材の層間剥離を防
止し、芯材と表皮材の接着性を向上させると共にクロス
に発生する毛方向の変化を防止した、外観の見栄えが良
好な自動車用内装部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車のルーフパネルに内装される自動
車用ルーフトリムとしては、軽量で、かつ優れた剛性、
耐熱性を備えていることが望ましいことから近年発泡P
PO(ポリフェニレンオキシドの略)芯材が多用されて
いる。
【0003】図は発泡PPO芯材を使用したルーフト
リムの成形前の状態を示す断面図、図は同ルーフトリ
ムを示す正面図、図はルーフトリムの成形後の状態を
示す断面図であり、ルーフトリム1は発泡PPO芯材2
の表面にクロス3a,ウレタンフォーム3b,不織布3
c,ホットメルトフィルム3dからなる表皮材3を積層
した後、積層体の上下から図示しない加熱ヒーターによ
り加熱し、ホットメルトフィルム3dを溶融させ、アバ
タ防止の為に設定した不織布3cに染み込ませた状態で
発泡PPO芯材2と表皮材3をコールドプレス成形して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のルーフトリム1
においては、表皮材3側にホットメルトフィルム3dが
ラミネートされている為、加熱ヒーターによる加熱中に
はホットメルトフィルム3dが溶融されるが、表皮材3
の熱伝導性が悪い為、成形時には表皮材3の温度が下が
り、ホットメルトフィルム3dが均一に不織布3cに染
み込まず、ルーフトリム1の高温試験を行なった際、凹
R部4の表皮材3が室内側へ浮き上がろうとする力が不
織布3cの繊維の連続性を断ち層間剥離5を発生させ、
結果的に表皮材3と発泡PPO芯材2の接着性を損なう
という不具合があった。
【0005】また、発泡PPO芯材2と不織布3cに染
み込んだホットメルトフィルム3d共に通気性が無い為
に、表皮材3と発泡PPO芯材2を積層した際、間に残
った空気が成形時、部分的にたまってしまい、限界を越
えた時点で不織布3cに染み込んだホットメルトフィル
ム3dを突き破り空気が逃げるので、クロス3aの毛方
向が変わってしまい見栄えが低下するという不具合も指
摘されている。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、発泡PPO芯材の表面に表皮材を積層して
なる自動車用内装部品において、特に、製品の凹R部に
生じる表皮材の層間剥離や毛方向の変化を防止し、表皮
材と発泡PPO芯材の接着性を向上させ、見栄えも良好
な自動車用内装部品及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は表面にホットメルトフィルムをラミネー
トした発泡PPO芯材と、クロス、ウレタンフォーム、
不織布からなる表皮材を積層一体化してなることを特徴
とする。
【0008】
【0009】また、表面にホットメルトフィルムをラミ
ネートした発泡PPO芯材に、クロス、ウレタンフォー
ム、不織布からなる表皮材を積層する工程と、上記工程
により得られた積層体を加熱する工程と、加熱した積層
体をコールドプレス成形法により積層一体化する工程と
からなることを特徴とする
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、表面にホット
メルトフィルムをラミネートした発泡PPO芯材と、
ロス、ウレタンフォーム、不織布からなる表皮材を積層
一体化した為、加熱ヒーターによる加熱中にホットメル
トフィルムを不織布に染み込ませた後も、熱伝導性に優
れた発泡PPO芯材の伝導熱により、ホットメルトフィ
ルムを不織布に均一に染み込ませることができるので、
凹R部の表皮材が収縮し室内側へ浮き上がろうとする力
が不織布に加わっても、ホットメルトフィルムにより、
不織布の繊維の連続性が保たれ層間剥離が防止できる。
【0011】また、表皮材と発泡PPO芯材を積層した
際に間に残った空気が成形時に通気性のある表皮側から
逃げるので、クロスの毛方向が変わらない。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品及びそ
の製造方法の一実施例について添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明を適用した自動車用ルーフ
トリムの表皮材と芯材の積層前の状態を示す断面図、図
2は、同自動車用ルーフトリムを示す正面図、図3
(a),(b),(c)は、同自動車用ルーフトリムの
製造方法の成形工程を示す工程図、図4は、同自動車用
ルーフトリムの表皮材と芯材の成形後の状態を示す断面
図、図5は、本発明を適用した他の実施例の表皮材と芯
材の積層前の状態を示す断面図である。
【0014】図2,図4において、ルーフトリム10は
フロント側に乗員側のサンバイザならびに助手席側のサ
ンバイザをそれぞれ収容する為の凹部11が形成されて
いると共に、助手席側ならびに後席乗員の両側の3箇所
にアシストグリップを収容する為の凹部12が形成され
ている。
【0015】そしてルーフトリム10は、図4に示すよ
うに所要形状に成形された発泡PPO芯材20とこの発
泡PPO芯材20の表面に一体貼着され、良好な表面感
触、外観を備える表皮材30とから構成されている。
【0016】さらに詳しくは、図1に示すように上記発
泡PPO芯材20は、PPO樹脂発泡層21の表裏面に
PPO樹脂スキン層22、23が押出成形により一体に
形成されている。さらに室内側のPPO樹脂スキン層2
3の表面には、押出成形後の発泡PPO芯材20の余熱
を利用し、ホットメルトフィルム24がラミネートされ
ている。
【0017】一方表皮材30としては、クロス31裏面
にウレタンフォーム32とアバタ防止の為の不織布33
がラミネートされている。
【0018】図3において、表皮材30と発泡PPO芯
材20を積層した後、積層体の上下から図示しない加熱
ヒーターにより加熱し、ホットメルトフィルム24を溶
融させ、不織布33に染み込ませた状態でコールドプレ
ス成形型40,41に載置し成形することにより、表皮
材30と発泡PPO芯材20をホットメルトフィルム2
4を介して一体化している。
【0019】したがって、加熱ヒーターにより溶融させ
たホルトメルトフィルム24をルーフトリム10の成形
時まで発泡PPO芯材20の伝導熱により溶融された状
態を保ち、不織布33に均一に染み込ませることができ
る為、ルーフトリム10の高温試験を行なった際、凹R
部13の表皮材30が収縮し室内側へ浮き上がろうとす
る力が不織布33に加わっても、ホットメルトフィルム
24により不織布33の繊維の連続性が保たれ層間剥離
が防止できるので、表皮材30と発泡PPO芯材20の
接着性が向上する。
【0020】また、表皮材30と発泡PPO芯材20を
積層した際に間に、残った空気が成形時に通気性のある
表側側から逃げるため、クロスの毛方向が変わることが
防止できるので、外観の見栄えも良好にできる。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば以下
に記載する格別の作用効果を有する。
【0024】(1)本発明によれば、発泡PPO芯材の
表面にホットメルトフィルムをラミネートした為、成形
時まで発泡PPO芯材の伝導熱によりホルトメルトフィ
ルムを溶融させ、不織布に均一に染み込ませることがで
きるので、従来高温試験を行なった際に発生していた、
表皮材が収縮し室内側へ浮き上がろうとする力が不織布
に加わり、不織布の繊維の連続性を断つことにより生じ
ていた層間剥離を確実に防止でき、表皮材と発泡PPO
芯材の接着性が向上するという効果を有する。
【0025】(2)本発明によれば、発泡PPO芯材の
表面にホットメルトフィルムをラミネートした為、表皮
材と発泡材と発泡PPO芯材を積層した際に、間に残っ
た空気が成形時に通気性のある表側側から逃げるので、
従来発生していた部分的な空気の逃げによる、クロスの
毛方向の変化が確実に防止でき、外観の見栄えも良好な
自動車用内装部品を提供することができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用ルーフトリムの表皮材と
芯材の積層前の状態を示す断面図。
【図2】本発明に係る自動車用ルーフトリムを示す正面
図。
【図3】図2に示す自動車用ルーフトリムの製造方法の
成形工法を示す工程図。
【図4】図2中IV-IV 線断面図。
【図5】従来の自動車用ルーフトリムの表皮材と芯材の
積層前の状態を示す断面図。
【図6】従来の自動車用ルーフトリムを示す正面図。
【図7】図6中VII −VII 線断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 43/00 - 43/58 B60R 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にホットメルトフィルム(24)を
    ラミネートした発泡PPO芯材(20)と、クロス(3
    1)、ウレタンフォーム(32)、不織布(33)から
    なる表皮材(30)を積層一体化してなることを特徴と
    する自動車用内装部品。
  2. 【請求項2】 表面にホットメルトフィルム(24)を
    ラミネートした発泡PPO芯材(20)に、クロス(3
    1)、ウレタンフォーム(32)、不織布(33)から
    なる表皮材(30)を積層する工程と、 上記工程により得られた積層体を加熱する工程と、 加熱した積層体をコールドプレス成形法により積層一体
    化する工程とからなることを特徴とする自動車用内装部
    品の製造方法。
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