JPH06272088A - 電着塗装工程における洗浄装置 - Google Patents
電着塗装工程における洗浄装置Info
- Publication number
- JPH06272088A JPH06272088A JP5058815A JP5881593A JPH06272088A JP H06272088 A JPH06272088 A JP H06272088A JP 5058815 A JP5058815 A JP 5058815A JP 5881593 A JP5881593 A JP 5881593A JP H06272088 A JPH06272088 A JP H06272088A
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- Japan
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被塗物に吹き付けられる洗浄液を回収する回
収タンク内における凝集物の発生を防止して高品質の塗
装を行なうようにすることである。 【構成】 被塗物を搬送するコンベア10に沿って電着
槽11及び洗浄工程61が配置されている。洗浄工程に
おいて洗浄ノズル62から被塗物に吹き付けられた洗浄
液は、配管64を介して回収タンク63に案内される。
この回収タンク63の回収された洗浄液の表面には泡消
しスプレイ65から水が噴霧されることになる。これに
より、洗浄液の表面に発生した泡が消去されて、泡に起
因する凝集物の発生が防止され、回収タンク63内の洗
浄液を再度洗浄ノズル62から被塗物に吹き付けるよう
にしても、被塗物には凝集物が付着することがなく、高
品質の塗装がなされる。
収タンク内における凝集物の発生を防止して高品質の塗
装を行なうようにすることである。 【構成】 被塗物を搬送するコンベア10に沿って電着
槽11及び洗浄工程61が配置されている。洗浄工程に
おいて洗浄ノズル62から被塗物に吹き付けられた洗浄
液は、配管64を介して回収タンク63に案内される。
この回収タンク63の回収された洗浄液の表面には泡消
しスプレイ65から水が噴霧されることになる。これに
より、洗浄液の表面に発生した泡が消去されて、泡に起
因する凝集物の発生が防止され、回収タンク63内の洗
浄液を再度洗浄ノズル62から被塗物に吹き付けるよう
にしても、被塗物には凝集物が付着することがなく、高
品質の塗装がなされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電着槽において被塗物に
電着塗装を行なった後に被塗物を洗浄する電着塗装工程
における洗浄装置に関する。
電着塗装を行なった後に被塗物を洗浄する電着塗装工程
における洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装工程は、通常、電着塗
装による下塗り塗装工程と、それぞれ主として静電塗装
による中塗り及び上塗り塗装工程とを有しており、電着
塗装工程が終了した後に、被塗物に付着した余分な電着
液を除去するために洗浄装置により被塗物を洗浄するよ
うにしている。このことは、例えば自動車工学全書第1
9巻「自動車の製造方法」昭和55年4月20日;株式
会社山海堂発行の第202頁〜第208頁塗装設備の項
目の中で紹介されている。
装による下塗り塗装工程と、それぞれ主として静電塗装
による中塗り及び上塗り塗装工程とを有しており、電着
塗装工程が終了した後に、被塗物に付着した余分な電着
液を除去するために洗浄装置により被塗物を洗浄するよ
うにしている。このことは、例えば自動車工学全書第1
9巻「自動車の製造方法」昭和55年4月20日;株式
会社山海堂発行の第202頁〜第208頁塗装設備の項
目の中で紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】洗浄装置では洗浄液を
スプレイにより被塗物に吹き付けるようにしており、吹
き付けられた洗浄液はタンクに回収されて、再度洗浄に
使用されるようにしている。したがって、タンクに回収
される洗浄液の中には、被塗物から除去された不要な電
着液も入り込むことになり、タンク内に落下する洗浄液
の表面に泡が発生することになる。このように、泡が発
生すると、その泡に電着液の中に含まれている顔料や樹
脂材料が付着してこれらが凝集することが発生した。
スプレイにより被塗物に吹き付けるようにしており、吹
き付けられた洗浄液はタンクに回収されて、再度洗浄に
使用されるようにしている。したがって、タンクに回収
される洗浄液の中には、被塗物から除去された不要な電
着液も入り込むことになり、タンク内に落下する洗浄液
の表面に泡が発生することになる。このように、泡が発
生すると、その泡に電着液の中に含まれている顔料や樹
脂材料が付着してこれらが凝集することが発生した。
【0004】顔料や樹脂材料が凝集すると、その凝集し
た樹脂材料等が、再度洗浄液と共に被塗物に吹き付けら
れる際に、被塗物の表面に付着して塗装品質に悪い影響
を与えることになった。
た樹脂材料等が、再度洗浄液と共に被塗物に吹き付けら
れる際に、被塗物の表面に付着して塗装品質に悪い影響
を与えることになった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、電着塗装後の被塗物に吹き付けられ
た洗浄液を回収するタンクにおける凝集物の発生を防止
して塗装品質を向上させることを目的とする。
されたものであり、電着塗装後の被塗物に吹き付けられ
た洗浄液を回収するタンクにおける凝集物の発生を防止
して塗装品質を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明は、電着槽で電着塗膜が形成された後に当
該電着槽から搬出された被塗物に洗浄液を吹き付ける洗
浄ノズルを有する電着塗装工程における洗浄装置におい
て、前記洗浄ノズルにより前記被塗物に吹き付けられた
洗浄液を回収する回収タンクと、前記回収タンク内の液
面に水を噴霧する泡消しスプレイとを有することを特徴
とする電着塗装工程における洗浄装置である。
ための本発明は、電着槽で電着塗膜が形成された後に当
該電着槽から搬出された被塗物に洗浄液を吹き付ける洗
浄ノズルを有する電着塗装工程における洗浄装置におい
て、前記洗浄ノズルにより前記被塗物に吹き付けられた
洗浄液を回収する回収タンクと、前記回収タンク内の液
面に水を噴霧する泡消しスプレイとを有することを特徴
とする電着塗装工程における洗浄装置である。
【0007】
【作用】電着槽において電着塗装がなされた被塗物は、
搬送されながら洗浄ノズルからの洗浄液により洗浄さ
れ、不要な電着液が被塗物の表面から除去される。洗浄
ノズルから被塗物に吹き付けられた洗浄液は、回収タン
クに回収されて、再度洗浄ノズルに向けて供給されるこ
とになる。この回収タンク内の液面に向けて泡消しスプ
レイから水が噴霧されるようになっており、この噴霧さ
れた水により、回収タンク内の液面に形成された泡が除
去される。回収タンク内の液面に発生する泡は、回収タ
ンク内に回収された電着塗料内の樹脂やゴミを凝集する
傾向があるが、泡を消去することにより、凝集が防止さ
れることになり、回収タンク内の液体を洗浄液として被
塗物に吹き付けても、被塗物の塗装品質を低下させるこ
とがなくなった。
搬送されながら洗浄ノズルからの洗浄液により洗浄さ
れ、不要な電着液が被塗物の表面から除去される。洗浄
ノズルから被塗物に吹き付けられた洗浄液は、回収タン
クに回収されて、再度洗浄ノズルに向けて供給されるこ
とになる。この回収タンク内の液面に向けて泡消しスプ
レイから水が噴霧されるようになっており、この噴霧さ
れた水により、回収タンク内の液面に形成された泡が除
去される。回収タンク内の液面に発生する泡は、回収タ
ンク内に回収された電着塗料内の樹脂やゴミを凝集する
傾向があるが、泡を消去することにより、凝集が防止さ
れることになり、回収タンク内の液体を洗浄液として被
塗物に吹き付けても、被塗物の塗装品質を低下させるこ
とがなくなった。
【0008】
【実施例】図1及び図2は本発明の洗浄装置の一実施例
を示す図であり、図1は電着工程を含めた洗浄装置の全
体の前半部分を示す図であり、図2は後半部分を示す図
である。図示されるように、被塗物である自動車車体を
吊り下げた状態で搬送するコンベア10に沿って電着塗
装工程と洗浄装置が配置されている。これの上流側に
は、自動車車体に対して下塗り塗装としての電着塗装を
行なう電着槽11が配置されており、この電着槽11に
より電着工程が形成されている。電着槽11の搬出側に
はサブタンク12が配置され、電着槽11から搬出され
る車体によって排出された電着液Lは、このサブタンク
12内に収容される。サブタンク12内の電着液Lを電
着槽11に戻すために、サブタンク12と電着槽11と
の間には、循環路13が接続され、この循環路13には
ポンプPとフィルターFが設けられている。
を示す図であり、図1は電着工程を含めた洗浄装置の全
体の前半部分を示す図であり、図2は後半部分を示す図
である。図示されるように、被塗物である自動車車体を
吊り下げた状態で搬送するコンベア10に沿って電着塗
装工程と洗浄装置が配置されている。これの上流側に
は、自動車車体に対して下塗り塗装としての電着塗装を
行なう電着槽11が配置されており、この電着槽11に
より電着工程が形成されている。電着槽11の搬出側に
はサブタンク12が配置され、電着槽11から搬出され
る車体によって排出された電着液Lは、このサブタンク
12内に収容される。サブタンク12内の電着液Lを電
着槽11に戻すために、サブタンク12と電着槽11と
の間には、循環路13が接続され、この循環路13には
ポンプPとフィルターFが設けられている。
【0009】サブタンク12の下流側には、第1〜第3
水洗工程21a〜21cが配置されており、それぞれの
水洗工程21a〜21cの下方には、車体に吹き付けら
れた洗浄液を回収するための回収タンク22a〜22c
が配置されている。回収タンク21a〜21c内の洗浄
液を、車体に対して吹き付ける洗浄ノズル23a〜23
cを有する循環路24a〜24cが回収タンク21a〜
21cに接続されており、それぞれの循環路24a〜2
4cにはポンプPとフィルターFとが設けられている。
水洗工程21a〜21cが配置されており、それぞれの
水洗工程21a〜21cの下方には、車体に吹き付けら
れた洗浄液を回収するための回収タンク22a〜22c
が配置されている。回収タンク21a〜21c内の洗浄
液を、車体に対して吹き付ける洗浄ノズル23a〜23
cを有する循環路24a〜24cが回収タンク21a〜
21cに接続されており、それぞれの循環路24a〜2
4cにはポンプPとフィルターFとが設けられている。
【0010】第3水洗工程21cの下流側には、第4水
洗工程としてディップ水洗槽31が配置され、この搬出
側にはディップ水洗槽31からオーバーフローした洗浄
液を収容するためのサブタンク32が配置されている。
このディップ水洗槽31には、車体に洗浄液を吹き付け
る洗浄ノズル33を有する循環路34が接続され、この
循環路34にはポンプPとフィルターFが設けられてい
る。更に、ディップ水洗槽31には、この中に搬入され
る前の車体に対して洗浄液を吹き付ける洗浄ノズル35
を有する循環路36が接続されている。
洗工程としてディップ水洗槽31が配置され、この搬出
側にはディップ水洗槽31からオーバーフローした洗浄
液を収容するためのサブタンク32が配置されている。
このディップ水洗槽31には、車体に洗浄液を吹き付け
る洗浄ノズル33を有する循環路34が接続され、この
循環路34にはポンプPとフィルターFが設けられてい
る。更に、ディップ水洗槽31には、この中に搬入され
る前の車体に対して洗浄液を吹き付ける洗浄ノズル35
を有する循環路36が接続されている。
【0011】サブタンク32の下流側には、最終の洗浄
工程41が設置されており、この洗浄工程で車体に吹き
付けられた洗浄液を回収する回収タンク42内の洗浄液
は、洗浄ノズル43を有する循環路44により車体に供
給される。更に、この洗浄ノズル43の下流側には、洗
浄ノズル45を有する洗浄液供給路46が設けられてお
り、タンク47内に供給された工業用水が供給路46に
より車体に吹き付けられる。このような水洗工程を終了
した被塗物である車体は、コンベア10によりオーブン
つまり乾燥炉51に搬入される。
工程41が設置されており、この洗浄工程で車体に吹き
付けられた洗浄液を回収する回収タンク42内の洗浄液
は、洗浄ノズル43を有する循環路44により車体に供
給される。更に、この洗浄ノズル43の下流側には、洗
浄ノズル45を有する洗浄液供給路46が設けられてお
り、タンク47内に供給された工業用水が供給路46に
より車体に吹き付けられる。このような水洗工程を終了
した被塗物である車体は、コンベア10によりオーブン
つまり乾燥炉51に搬入される。
【0012】図3(a)は、図1及び図2に示された洗
浄装置の一例を示す拡大図であり、図示された洗浄工程
61においては、それぞれ洗浄ノズル62から被塗物に
対して洗浄液が吹き付けられるようになっており、吹き
付けられた洗浄液を回収する回収タンク63が洗浄工程
の下方に配置されている。被塗物に洗浄ノズル62から
吹き付けられた洗浄液を、回収タンク63に案内するた
めに、配管64が設けられている。
浄装置の一例を示す拡大図であり、図示された洗浄工程
61においては、それぞれ洗浄ノズル62から被塗物に
対して洗浄液が吹き付けられるようになっており、吹き
付けられた洗浄液を回収する回収タンク63が洗浄工程
の下方に配置されている。被塗物に洗浄ノズル62から
吹き付けられた洗浄液を、回収タンク63に案内するた
めに、配管64が設けられている。
【0013】図3(a)および図3(b)に示されるよ
うに、回収タンク63の上方には泡消しスプレイ65が
設けられており、この泡消しスプレイ65からは噴霧さ
れた水が回収タンク63の上面に吹き付けられる。これ
により回収タンク63内の液面において発生した泡が消
し去られる。したがって、洗浄工程から配管64を経て
回収タンク63の上面に案内された洗浄液により回収タ
ンク63内の液面に泡が発生しても、その泡は除去され
るので、泡の存在に起因する顔料や樹脂材料の凝集が回
避されることになる。図示する場合には、1つの泡消し
スプレイ65のみが示されているが、回収タンク63内
の液面全体に水が噴霧されるように、多数の泡消しスプ
レイ65を回収タンク63の上方に設けるようにしても
良い。
うに、回収タンク63の上方には泡消しスプレイ65が
設けられており、この泡消しスプレイ65からは噴霧さ
れた水が回収タンク63の上面に吹き付けられる。これ
により回収タンク63内の液面において発生した泡が消
し去られる。したがって、洗浄工程から配管64を経て
回収タンク63の上面に案内された洗浄液により回収タ
ンク63内の液面に泡が発生しても、その泡は除去され
るので、泡の存在に起因する顔料や樹脂材料の凝集が回
避されることになる。図示する場合には、1つの泡消し
スプレイ65のみが示されているが、回収タンク63内
の液面全体に水が噴霧されるように、多数の泡消しスプ
レイ65を回収タンク63の上方に設けるようにしても
良い。
【0014】回収タンク63の上面には、メッシュつま
り網目の開きが50μmの金網フィルター66が設けら
れており、泡消しスプレイ65から噴霧された水を充分
に回収タンク63内の洗浄液の液面全体に拡散させるよ
うになっている。したがって、全液面において泡の発生
を防止でき、しかも液面の一部に泡が残るようなことも
ない。また、回収タンク63内に収容される洗浄液は金
網フィルター66を通過するので、このとき金網フィル
ター66のメッシュ(50μm)より大きなごみ等の異
物が除去される。したがって、洗浄液の吹き付け時に上
塗り塗装工程後まで残るような大きなごみが被塗物に付
着されるといったことを防止でき、品質不良の製品数を
減少させることができる。なお、図3(c)に示される
ように、この実施例の自動車車体の塗装では、電着塗装
工程において、70μm以上の大きさのごみ等の異物が
付着すると、上塗り塗装工程後の塗装表面にブツを生じ
る等の不具合が現れ、品質不良(NG)になる。このよ
うなことから、金網フィルター66のメッシュを50μ
m以下にしても良い。また回収タンク63の外周上端か
らは、洗浄液がオーバーフローするように案内流路67
が形成されており、この案内流路67からは排水管68
により外部に排出されるようになっている。図3に示さ
れるように、ポンプPを有する管路69が設けられてお
り、この管路69から洗浄ノズル62に向けて洗浄タン
ク63内洗浄液が供給される。
り網目の開きが50μmの金網フィルター66が設けら
れており、泡消しスプレイ65から噴霧された水を充分
に回収タンク63内の洗浄液の液面全体に拡散させるよ
うになっている。したがって、全液面において泡の発生
を防止でき、しかも液面の一部に泡が残るようなことも
ない。また、回収タンク63内に収容される洗浄液は金
網フィルター66を通過するので、このとき金網フィル
ター66のメッシュ(50μm)より大きなごみ等の異
物が除去される。したがって、洗浄液の吹き付け時に上
塗り塗装工程後まで残るような大きなごみが被塗物に付
着されるといったことを防止でき、品質不良の製品数を
減少させることができる。なお、図3(c)に示される
ように、この実施例の自動車車体の塗装では、電着塗装
工程において、70μm以上の大きさのごみ等の異物が
付着すると、上塗り塗装工程後の塗装表面にブツを生じ
る等の不具合が現れ、品質不良(NG)になる。このよ
うなことから、金網フィルター66のメッシュを50μ
m以下にしても良い。また回収タンク63の外周上端か
らは、洗浄液がオーバーフローするように案内流路67
が形成されており、この案内流路67からは排水管68
により外部に排出されるようになっている。図3に示さ
れるように、ポンプPを有する管路69が設けられてお
り、この管路69から洗浄ノズル62に向けて洗浄タン
ク63内洗浄液が供給される。
【0015】図4は図示実施例のように泡消しスプレイ
65を設けない場合(A)と、設けた場合(B)とにつ
いて、被塗物に付着するゴミやブツ等の不良点数を測定
した結果を示す図である。図4(A)(B)において、
横軸は時間を示し、縦軸は不良数を示す。9時から12
時までそして14時から18時まで装置が作動した場合
に、従来では時間の経過と共に不良数が増加したが、本
発明にあっては、時間の経過と共に不良数が増加するこ
となく、従来に比して最大の不良数で94%の不良数の
減少が見られた。尚、図3に示される洗浄装置は、図1
及び図2に示される洗浄工程の何れに対しても適用する
ことができる。
65を設けない場合(A)と、設けた場合(B)とにつ
いて、被塗物に付着するゴミやブツ等の不良点数を測定
した結果を示す図である。図4(A)(B)において、
横軸は時間を示し、縦軸は不良数を示す。9時から12
時までそして14時から18時まで装置が作動した場合
に、従来では時間の経過と共に不良数が増加したが、本
発明にあっては、時間の経過と共に不良数が増加するこ
となく、従来に比して最大の不良数で94%の不良数の
減少が見られた。尚、図3に示される洗浄装置は、図1
及び図2に示される洗浄工程の何れに対しても適用する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電着塗
膜が形成された後の被塗物に吹き付けられた洗浄液を回
収タンクに案内するようにし、この回収タンク内の液面
に泡消しスプレイから水を噴霧するようにしたので、回
収タンク内の液面における泡の発生が防止され、泡への
凝集物の発生が防止されて、回収タンク内の洗浄液を被
塗物に吹き付けても被塗物にゴミやブツ等が付着しなく
なり、高品質の塗装が可能となった。
膜が形成された後の被塗物に吹き付けられた洗浄液を回
収タンクに案内するようにし、この回収タンク内の液面
に泡消しスプレイから水を噴霧するようにしたので、回
収タンク内の液面における泡の発生が防止され、泡への
凝集物の発生が防止されて、回収タンク内の洗浄液を被
塗物に吹き付けても被塗物にゴミやブツ等が付着しなく
なり、高品質の塗装が可能となった。
【図1】は本発明の一実施例に係る電着塗装工程におけ
る洗浄装置を示す概略断面図、
る洗浄装置を示す概略断面図、
【図2】は本発明の一実施例に係る電着塗装工程におけ
る洗浄装置を示す概略断面図、
る洗浄装置を示す概略断面図、
【図3】(A)は本発明の要部を示す概略断面図、図3
(B)は、回収タンクを示す平面図、また図3(C)
は、電着ボディに付着するごみの大きさと上塗り後のご
みの大きさの関係を示す図、
(B)は、回収タンクを示す平面図、また図3(C)
は、電着ボディに付着するごみの大きさと上塗り後のご
みの大きさの関係を示す図、
【図4】は泡消しスプレイを用いた場合と用いない場合
とを比較した実験データを示すグラフである。
とを比較した実験データを示すグラフである。
11…電着槽、22a〜22c…回収タンク、23a〜
23c…洗浄ノズル、62…洗浄ノズル、63…回収タ
ンク、65…泡消しスプレイ。
23c…洗浄ノズル、62…洗浄ノズル、63…回収タ
ンク、65…泡消しスプレイ。
Claims (1)
- 【請求項1】 電着槽で電着塗膜が形成された後に当該
電着槽から搬出された被塗物に洗浄液を吹き付ける洗浄
ノズルを有する電着塗装工程における洗浄装置におい
て、前記洗浄ノズルにより前記被塗物に吹き付けられた
洗浄液を回収する回収タンクと、前記回収タンク内の液
面に水を噴霧する泡消しスプレイとを有することを特徴
とする電着塗装工程における洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058815A JP3039185B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 電着塗装工程における洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058815A JP3039185B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 電着塗装工程における洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272088A true JPH06272088A (ja) | 1994-09-27 |
JP3039185B2 JP3039185B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=13095116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5058815A Expired - Lifetime JP3039185B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 電着塗装工程における洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039185B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP5058815A patent/JP3039185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3039185B2 (ja) | 2000-05-08 |
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