JPH06271795A - 修正液組成物 - Google Patents

修正液組成物

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JPH06271795A
JPH06271795A JP6423993A JP6423993A JPH06271795A JP H06271795 A JPH06271795 A JP H06271795A JP 6423993 A JP6423993 A JP 6423993A JP 6423993 A JP6423993 A JP 6423993A JP H06271795 A JPH06271795 A JP H06271795A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸化チタン、溶剤、樹脂を含む修正液組成物
において、ケイ酸アルミニウム粉およびトリメチルシロ
キシシリケート、シリカ粉およびトリメチルシロキシシ
リケート、あるいはケイ酸アルミニウム粉、シリカ粉お
よびトリメチルシロキシシリケートを含有することを特
徴とする修正液組成物。 【効果】 本発明の修正液組成物は、微細シリカ粉ある
いはケイ酸アルミニウム粉とトリメチルシロキシケイ酸
とが含有されることにより、製造時や経時的に修正液の
粘度が高くなることが防止され、貯蔵安定性に優れてい
る。また、酸化チタンが均一に分散されて塗膜性能がす
ぐれ、高い隠ぺい力を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性インキによる筆記
文字、油性インキによる筆記文字、タイプライター印
字、乾式複写機の複写像(PPC描線)などを消去修正
するための修正液組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールペン、万年筆、サインペン、タイ
プライター、乾式複写機などによる筆記描線は消しゴム
では消せない。従来これらの消しゴムで消せない筆記描
線や、コピー描線などを消去、修正する際には、一般に
修正液と呼ばれる高隠ぺい性白色の液体がおもに使用さ
れている。万年筆や水性ボールペンなど水性インキの誤
字には油性修正液、油性ボールペンや油性サインペンな
ど油性インキの誤字には水性修正液が用いられていた
が、最近では、油性・水性どちらのインキにも対応可能
な両用もしくは共用タイプと呼ばれる修正液が主流とな
りつつある。
【0003】また、近年需要の著しい乾式コピー(別名
PPC)の文字や、コンピューター用リボンによる文
字、パーソナルワードプロセッサーなどに使われている
熱転写方式による文字、レーザープリンターなどによる
文字は、すべて紙面に対して凸状に印字されているため
に、通常の筆記具による描線を修正した場合の修正液塗
布膜より膜厚が薄くなるのが欠点である。そのためさら
に高隠ぺい力を持つ修正液が望まれている。通常、高隠
ぺい材として酸化チタンが主として使用されるが、さら
に隠ぺい力を向上させるため、微細シリカ粉またはケイ
酸アルミニウム粉などの体質顔料を併用することが多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の修正液において、隠ぺい力を高める方法として単
純に酸化チタンの含有量を増やせば隠ぺい力は増すが、
酸化チタンは通常の顔料と比べて比重が大きいために、
沈降しやすく、使用時に攪拌の手間がさらに多くなると
いった問題点が発生する。また、必然的に酸化チタンの
含有量が増えれば、皮膜の形成、液の分散及び分散安定
性に寄与する樹脂や、溶剤の含有量が少なくなる。この
ことは満足な皮膜が形成されず紙面から乾燥修正皮膜が
脱落したり、修正後の再筆記の際皮膜が脆くなり満足に
筆記できないなどの問題を起す。また修正液の分散及び
分散安定性も悪くなる。そして溶剤量が少なくなること
は系の粘度が必要以上に高くなったり、適正な乾燥時間
が得られなくなるという欠点がある。
【0005】次に一定量の酸化チタンが含有されてい
て、微細シリカ粉またはケイ酸アルミニウム粉などの体
質顔料を併用すると、その体質顔料と同量の酸化チタン
を配合させた場合より隠ぺい力がたかまる。しかしこれ
ら微細シリカ粉またはケイ酸アルミニウム粉などの体質
顔料の含有量を増すと、製造時や経時的に修正液の粘度
が高くなるといった問題点がある。またこの点を防止す
るために湿潤剤などのいわゆる界面活性剤を添加する
と、せっかく樹脂などの吸着で分散及び分散安定化され
ている酸化チタンなどの分散性が悪くなり、ひどい場合
には液が凝集したりする問題点があり、未だ十分な対策
がなされていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
現状に鑑み、上記問題を解決するために鋭意研究をおこ
なった結果、修正液にトリメチルシロキシシリケートと
特有の体質顔料粉末を配合することにより、効果が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明の修正液組成物は、酸化チタン、溶
剤、樹脂を含む修正液組成物において、ケイ酸アルミニ
ウム粉およびトリメチルシロキシシリケート、シリカ粉
およびトリメチルシロキシシリケート、あるいはケイ酸
アルミニウム粉、シリカ粉およびトリメチルシロキシシ
リケートを含有することを特徴とする。
【0008】該樹脂は好ましくはアクリル系樹脂であ
り、より好ましくは、一般式(I)
【0009】
【化3】 (ただし、R1は水素またはメチル基を表し、R2は炭素
数1〜18の直鎖もしくは側鎖を有する炭化水素基、ま
たは、ナフテン環もしくは芳香環を含む炭化水素を表
す。)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜9
9重量%、および一般式(II)
【0010】
【化4】 (ただし、R3は水素またはメチル基を表し、R4とR5
はそれぞれ独立したメチル基またはエチル基を表す。)
で示される塩基性含窒素モノマー0.4〜2重量%未満
および必要に応じてスチレンモノマー5重量%以下を共
重合して得られるアクリル系合成樹脂である。
【0011】本発明の組成物に用いるトリメチルシロキ
シシリケートは、トリメチルシロキシケイ酸と呼ばれ、
【0012】
【化5】
【0013】で表されるものである。具体的には式
【化6】 が示される。これは水ガラス〔Na2O・nSiO
2(n:1〜5)〕のナトリウムをトリメチルシリル基
で置換して得られる。また、トリメチルシロキシシリケ
ートとメチルポリシロキサンとの混合物〔トーレシリコ
ーン(株)製“DC593”〕などが使用できる。また組
成物全重量に対して含有量は、0.1〜5重量%であ
る。0.1重量%未満だと本発明の効果がなく、約5重
量%をこえると、特に修正液に悪影響は与えないが効果
の変化がなく、むだである。
【0014】本発明の組成物においては、トリメチルシ
ロキシシリケートの他に、体質顔料とし微細シリカ粉も
しくはケイ酸アルミニウム粉またはこれらの混合粉を併
用する必要がある。その使用量は、酸化チタン量に対し
て30重量%以下が好ましい。
【0015】本発明の組成物に用いられる酸化チタン
は、ルチル型もしくはアナターゼ型二酸化チタンであ
る。通常ルチル型として、R−780、R−820、C
R−50、CR−93(石原産業製)、R−900、R
−931(デュポン製)、JR−701、JR−60
0、JR−801、JRNC(テイカ製)、KR−38
0、KR−380N、KR−460(チタン工業製)な
どが使用可能であり、アナターゼ型として、A−10
0、A−220(石原産業製)、JA−3、JA−5
(テイカ製)、KA−10、KA−20(堺化学製)な
どが使用可能である。組成物中の二酸化チタンの含有量
としては、35〜55重量%である。35重量%未満だ
と十分な隠ぺい力が得られず、また、55重量%をこえ
ると液の粘度が上がりすぎ、塗膜の平滑性が著しく損な
われ、また他の必要な成分が、十分に配合できなくな
る。
【0016】本発明に用いられる溶剤の種類としては、
修正液としての適正な乾燥速度を有し、水性インキ、油
性インキ、PPCトナーや熱転写リボンなどの色材成分
を溶解・滲出させにくいものであれば特に限定するもの
ではないが、特に主溶剤としてシクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどのシクロパ
ラフィン系溶剤やn−ヘプタン、3−メチルペンタン、
2,2,4トリメチルペンタンなどのパラフィン系溶剤
が単独または混合で使用され得る。特にn−ヘプタン、
または/および2,2,4トリメチルペンタンを少なく
とも全溶剤中5重量%から20重量%の範囲内で含有さ
せると、これは修正液塗布時に、下地印字・描線などか
らの溶出現象を防止する上で非常に有効である。
【0017】本発明の組成物に用いる樹脂は、アクリル
系の合成樹脂が好ましく、該樹脂は(メタ)アクリル酸
エステル類の単独重合、(メタ)アクリル酸エステル類
の二種類以上の共重合、あるいは(メタ)アクリル酸エ
ステル類の一種以上とスチレン共重合体である。
【0018】更に、好ましい樹脂としては、前記一般式
(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜9
9重量%、および前記一般式(II)で示される塩基性含
窒素モノマー0.4〜2重量%未満および必要に応じて
スチレンモノマー5重量%以下を共重合して得られるア
クリル系合成樹脂である。
【0019】上記の(メタ)アクリル酸エステル類とし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
オレイル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレートなどのメタクリレート類や、アクリレ
ート類があげられる。
【0020】式(I)で示される(メタ)アクリル酸エ
ステル類は、アクリル系樹脂の共重合成分として93〜
99重量%含有することが必要であり、含有量が93重
量%より少ないと前記溶剤類に対する溶解性が悪くなっ
たり、修正塗膜が脆くなったりする。99重量%を超え
ると逆に前記顔料に対する分散安定性が悪くなる。
【0021】式(II)で示される塩基性含窒素モノマー
は、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、などが使用される。
【0022】式(II)で示される塩基性含窒素モノマー
は、アクリル系樹脂の共重合成分として0.4〜2.0
重量%未満の範囲で含有することが必要であり、0.4
重量%より少ないと二酸化チタン顔料に対する樹脂吸着
量が少なくなり、特に長期にわたる分散安定性が悪くな
る傾向にある。また、2.0重量%以上になると、逆に
アクリル系樹脂自体の上記有機溶剤群に対しての溶解性
が悪くなる傾向にあり、該アクリル系樹脂ワニス自体が
貯蔵中に層分離を起こしやすくなる。その結果、経時的
に樹脂と溶剤とが分離し易く、修正液中の顔料の分散不
良による貯蔵安定性の低下(粘度増加、顔料沈降現象)
や、修正塗膜不良(再筆記時の塗膜剥離や、乾燥塗膜の
ひび割れ発生)など修正液にとって致命的な問題が発生
し易くなる。これは、本来塩基性含窒素モノマーが強親
水性モノマーであることに由来しており、必然的に当該
モノマーの含有量が多くなるにつれて、アクリル樹脂自
体の溶剤に対する溶解性が悪くなるものと思われる。
【0023】本発明の修正液組成物に用いるアクリル系
合成樹脂には必要に応じて共重合成分としてスチレンモ
ノマーを5重量%未満混入してもよい。このスチレンモ
ノマーを共重合することにより、修正塗膜の表面層をよ
り緻密にし、しかも可とう性のある塗膜を得ることがで
きる。しかし、5重量%以上では、前記非極性溶剤への
溶解性が悪くなったり、修正塗膜が脆くなり、再筆記時
に支障をきたすようになる。
【0024】本発明の修正液組成物に用いられるアクリ
ル系合成樹脂は、溶剤に溶解し、前記二酸化チタン、そ
の他充填用顔料の分散樹脂としての性能を有し、かつ修
正塗膜としての適正な性能を発揮する。その使用量は、
組成物中5〜15重量%、好ましくは7〜13重量%で
ある。5重量%以下だと、顔料の分散不良が発生した
り、修正塗膜が非常に脆くなり亀裂が発生したり、再筆
記時に塗膜が剥離したりするようになる。また、15重
量%以上になると、逆に塗膜が粘着性を帯びやすくな
り、再筆記性が悪くなったり、修正液の粘度が高くな
り、平滑な塗膜が得られ難くなる。
【0025】本発明の修正液組成物に用いられるアクリ
ル系合成樹脂の製造方法は、従来より公知の溶液重合法
によって製造することができる。また、この場合のアク
リル系合成樹脂の好ましい分子量範囲は、30,000
〜200,000である。分子量が30,000以下だ
と、修正塗膜に粘着性を帯びやすくなり、再筆記性が悪
くなる。反対に、分子量が200,000以上になる
と、修正液の粘度が高くなり、流動性が悪くなり塗布性
能が大幅に低下する。
【0026】本発明の修正液組成物には、上述した各成
分以外にも必要に応じて、従来より公知の、沈降防止
剤、粘性調整剤、重合防止剤、皮張り防止剤、着色顔料
などが用いられる。本発明の修正液組成物は、上述した
各成分を混合分散機、たとえば、ビーズミル、アトライ
ター、ボールミル、サンドグラインダーなどで混合分散
することによって調製することができる。
【0027】
【作用】本発明の組成物に用いるトリメチルシロキシシ
リケートは、酸化チタンに吸着して分散および分散安定
性に寄与している樹脂との相溶性がよく、溶媒和した樹
脂部分が凝集することなく、かつ酸化チタンの分散安定
に寄与する。また、微細シリカ粉、ケイ酸アルミニウム
粉はトリメチルシリケートの効率よい吸着により濡れ
性、分散性が向上する。これらのことにより、製造時や
経時的に修正液の粘度が高くなるといったことを防止す
る。そして、高い隠ぺい力を有し、修正液としての塗膜
性能や顔料分散性及び貯蔵安定性に優れた修正液が得ら
れると考えられる。
【0028】
【実施例】以下、実施例にて、本発明の修正液組成物つ
いて説明する。なお実施例中の配合量は、すべて重量部
で示した。実施例と比較例に用いるアクリル系合成樹脂
溶液は、つぎのように調製した。
【0029】(1)アクリル合成樹脂溶液(A1)の調
製:(実施例1、比較例1に使用) 温度計、攪拌混合機、加熱ジャケット、還流コンデンサ
ーなどを装着した800mlの反応容器に、iso−ブチ
ルメタクリレート48部、ブチルアクリレート47部、
スチレン5部、メチルシクロヘキサン150部を配合
し、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル1部
を加え、窒素ガス気流下において80℃で7時間溶液重
合を行い、有効樹脂濃度40%のアクリル系合成樹脂溶
液を得た。
【0030】(2)アクリル合成樹脂溶液(A2)の調
製:(実施例5、比較例5に使用) スチレンを4.5部に代え、N,N−ジメチルアミノエ
チルメタクリレート0.5部を加える以外は、上記(A
1)と同様に行い、有効樹脂濃度40%のアクリル系合
成樹脂溶液を得た。
【0031】(3)アクリル合成樹脂溶液(B1)の調
製:(実施例2、比較例2に使用) 前述の反応容器を用い、n−ブチルメタクリレート56
部、ブチルアクリレート14部、2−エチルヘキシルメ
タクリレート28.2部、N,N−ジエチルアミノエチ
ルメタクリレート1.8部、エチルシクロヘキサン15
0部を配合し、重合開始剤としてアゾビスブチロニトリ
ル1部を加え、窒素ガス気流下において80℃で7時間
溶液重合を行い、有効樹脂濃度40%のアクリル系合成
樹脂溶液を得た。
【0032】(4)アクリル合成樹脂溶液(B2)の調
製:(実施例3,4,6、比較例3,4,6に使用) ブチルアクリレートを5部、2エチルヘキシルメタクリ
レートを38部、N,N−ジエチルアミノエチルメタク
リレートを1.0部に代える以外は、上記(B1)と同
様に行い、有効樹脂濃度40%のアクリル系合成樹脂溶
液を得た。
【0033】(5)アクリル合成樹脂溶液(B3)の調
製:(比較例7に使用) ブチルアクリレートを3部、N,N−ジエチルアミノエ
チルメタアクリレートを3.0部に代える以外は、上記
(B2)と同様に行ない、有効樹脂濃度40%のアクリ
ル系合成樹脂溶液を得た。
【0034】(6)アクリル合成樹脂溶液(B4)の調
製:(比較例8に使用) ブチルアクリレートを8部、2エチルヘキシルメタクリ
レートを28部、N,N−ジエチルアミノエチルメタア
クリレートを8部に代える以外は、(B1)と同様に行
い、有効樹脂濃度40%のアクリル系合成樹脂溶液を得
た。
【0035】下記の所定の組成量で配合し、ボールミル
にて16時間混合分散して、修正液組成物を得た。以下
に示す「部」は重量部を示す。
【0036】実施例1 二酸化チタン(“JR−701”テイカ製) 42 部 アクリル系樹脂溶液(A1)(樹脂濃度40%) 20 〃 メチルシクロヘキサン 26 〃 2,2,4トリメチルペンタン 8.2〃 軽質ケイ酸アルミニウム(日本薬局方) 3 〃 トリメチルシロキシシリケート 0.8〃
【0037】比較例1 実施例1におけるケイ酸アルミニウムおよびトリメチル
シリケートを除き、二酸化チタンを56部、樹脂溶液
(A1)を21.8部、メチルシクロヘキサン14部、
2,2,4トリメチルペンタン8.2部の組成にして行
った。
【0038】実施例2 二酸化チタン(“R−780”石原産業製) 39 部 アクリル系樹脂溶液(B1)(樹脂濃度40%) 22 〃 メチルシクロヘキサン 31 〃 n−ヘプタン 5.8〃 微細シリカ粉(“P−526”水沢化学工業製) 3 〃 トリメチルシロキシシリケート 1.2〃
【0039】比較例2 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに同重量部
のメチルシクロヘキサンを添加した以外は、実施例2と
同様の組成とした。
【0040】比較例8 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに分散剤
(“チタコートS151”(日本曹達製)1重量部を加
え、メチルシクロヘキサン31部を31.2部に代え、
また樹脂溶液(B2)を樹脂溶液(B4)に代え、他は
実施例2と同様の組成とした。
【0041】実施例3 二酸化チタン(“KR−380”チタン工業製) 40 部 アクリル系樹脂溶液(B2)(樹脂濃度40%) 22 〃 メチルシクロヘキサン 25.4〃 n−ヘプタン 5.8 〃 微細シリカ粉(“P−802”水沢化学工業製) 4 〃 トリメチルシロキシシリケート 2.8 〃
【0042】比較例3 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに同重量部
のメチルシクロヘキサンを添加した以外は、実施例3と
同様の組成とした。
【0043】比較例7 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに同重量部
のメチルシクロヘキサンを添加し、また樹脂溶液(B
2)を樹脂溶液(B3)に代え、他は実施例3と同様の
組成とした。
【0044】実施例4 二酸化チタン(“R−931”デュポン製) 40 部 アクリル系樹脂溶液(B2)(樹脂濃度40%) 23 〃 メチルシクロヘキサン 21.7〃 n−ヘプタン 9.0〃 軽質ケイ酸アルミニウム(日本薬局方) 2.5〃 トリメチルシロキシシリケート 3.8〃
【0045】比較例4 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに同重量部
のメチルシクロヘキサンを添加した以外は、実施例4と
同様の組成とした。
【0046】実施例5 二酸化チタン(“JR−701”テイカ製) 46 部 アクリル系樹脂溶液(A2)(樹脂濃度40%) 20 〃 メチルシクロヘキサン 21.5〃 2,2,4トリメチルペンタン 8.2〃 特軽質ケイ酸アルミニウム(日本薬局方) 2.5〃 トリメチルシロキシシリケート 0.8〃
【0047】比較例5 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに分散剤
(“チタコートS151”日本曹達製)1重量部を加
え、メチルシクロヘキサンの21.5部を21.3重量
部に代える以外は実施例5と同様の組成とした。
【0048】実施例6 二酸化チタン(“KR−380”チタン工業製) 45 部 アクリル系樹脂溶液(B2)(樹脂濃度40%) 22 〃 メチルシクロヘキサン 23.2〃 n−ヘプタン 5.8〃 微細シリカ粉(“P−802”水沢化学工業製) 2 〃 トリメチルシロキシシリケート 2 〃
【0049】比較例6 トリメチルシロキシシリケートを除き代わりに分散剤
(“ラクチモン”BYK製)1重量部を加え、メチルシ
クロヘキサンの23.2部を24.2重量部に代える以
外は実施例6と同様の組成とした。
【0050】実施例、比較例で得られた修正液組成物に
ついて、つぎの項目について、事務用修正液JIS S
6055−1988の5.試験方法に準じて行ない、
結果を表1、表2、表3に示した。
【0051】(修正塗膜の性能試験) (1)隠ぺい率:隠ぺい率試験紙(JIS K 540
0)に、すきま50μmのフィルムアプリケーターで修
正液を塗布し、乾燥後にカラーコンピューター(スガ試
験機製)にて拡散反射率を測定した。隠ぺい率90%以
上を合格とする。 (2)粘 度:コーンプレート型粘度計:EMD型
〔(株)東京計器製〕により、粘度(cps)を測定し
た。
【0052】(3)再筆記性:乾燥性試験に使用した試
験用紙を用い、ユニボールUB−105黒(三菱鉛筆
製)にて通常に筆記し、インキのはじき、色しずみ及び
にじみの有無を調べた。問題なく良好なものを○、はじ
きのあるものを△、筆記による塗膜の割れ及びその他不
具合のものを×として示した。 (4)はく離性:乾燥性試験と同様に作成した試験用紙
を、JIS法にしたがい折り曲げた後、規格のおもりを
のせ、試験片を広げ塗膜の剥離の有無を調べる。剥離の
ないものを良好として○、剥離があるものを不良として
×とした。
【0053】(5)液の保存安定性:ペンタイプ修正液
(“CLP−8N”三菱鉛筆製)の容器に実施例、比較
例で得られた修正液組成物を入れ、室温で3ケ月間上向
きに静置したのち、(a)再攪拌した時の攪拌球始動ま
での攪拌回数、(b)始動後さらに20回攪拌後の隠ぺ
い率、(c)粘度を測定した。また、(d)液の状態を
観察した。隠ぺい率、粘度は上記(1)、(2)と同様
にして評価した。攪拌回数は少ない方がよく、10回以
内を合格とした。液の状態は組成物調製時と比べて、変
化のないものを◎、ほとんど変化はないが上部が僅か薄
くなっているもの○として示した。また、沈降物が多い
ものを△1、ゲル状になるものを△2、凝集分離するもの
を×1、不均一となるものを×2として示した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明の修正液組成物は、微細シリカ粉
あるいはケイ酸アルミニウム粉とトリメチルシロキシケ
イ酸とが含有されることにより、製造時や経時的に修正
液の粘度が高くなることが防止され、貯蔵安定性に優れ
ている。また、酸化チタンが均一に分散されて塗膜性能
がすぐれ、高い隠ぺい力を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン、溶剤、樹脂を含む修正液組
    成物において、ケイ酸アルミニウム粉およびトリメチル
    シロキシシリケート、シリカ粉およびトリメチルシロキ
    シシリケート、あるいはケイ酸アルミニウム粉、シリカ
    粉およびトリメチルシロキシシリケートを含有すること
    を特徴とする修正液組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂がアクリル系樹脂である請求項1記
    載の修正液組成物。
  3. 【請求項3】 アクリル系樹脂が、一般式(I) 【化1】 (ただし、R1は水素またはメチル基を表し、 R2は炭素数1〜18の直鎖もしくは側鎖を有する炭化
    水素基、または、ナフテン環もしくは芳香環を含む炭化
    水素を表す。)で示される(メタ)アクリル酸エステル
    93〜99重量%、および一般式(II) 【化2】 (ただし、R3は水素またはメチル基を表し、 R4とR5はそれぞれ独立したメチル基またはエチル基を
    表す。)で示される塩基性含窒素モノマー0.4〜2重
    量%未満および必要に応じてスチレンモノマー5重量%
    以下を共重合して得られるアクリル系合成樹脂である請
    求項2記載の修正液組成物。
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