JPH06271770A - ポリアリレーンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品 - Google Patents
ポリアリレーンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品Info
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- JPH06271770A JPH06271770A JP5312605A JP31260593A JPH06271770A JP H06271770 A JPH06271770 A JP H06271770A JP 5312605 A JP5312605 A JP 5312605A JP 31260593 A JP31260593 A JP 31260593A JP H06271770 A JPH06271770 A JP H06271770A
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Landscapes
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- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、優れた流動性と良好な成形性を有
し、環境変化時における光軸ズレを生じない信頼性ある
光学式ピックアップ部品の材料として有用なポリアリレ
ーンサルファイド樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリアリレーンサルファイド樹脂を20〜4
0重量%、繊維充填剤20〜55重量%及び比重が3.
5未満であるホウ酸アルミニウム及び高炉スラグ等から
なる粒子状充填剤5〜60重量%を配合し、その配合物
の比重が1.7以上であるポリアリレーンサルファイド
樹脂組成物。
し、環境変化時における光軸ズレを生じない信頼性ある
光学式ピックアップ部品の材料として有用なポリアリレ
ーンサルファイド樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリアリレーンサルファイド樹脂を20〜4
0重量%、繊維充填剤20〜55重量%及び比重が3.
5未満であるホウ酸アルミニウム及び高炉スラグ等から
なる粒子状充填剤5〜60重量%を配合し、その配合物
の比重が1.7以上であるポリアリレーンサルファイド
樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオディスクプレー
ヤー、デジタルオーディオプレーヤー等の光ディスク装
置に装着されている光学式ピックアップ部品に用いられ
るポリアリレーンサルファイド樹脂組成物に関するもの
である。
ヤー、デジタルオーディオプレーヤー等の光ディスク装
置に装着されている光学式ピックアップ部品に用いられ
るポリアリレーンサルファイド樹脂組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光学式ピックアップは、一般に発光素
子,受光素子,ミラー等の光学素子、これらの光学素子
を固定するための光フレーム、対物レンズ、対物レンズ
ホルダーを、光ディスクの動きに追従させるためのアク
チュエータ部、及びアクチュエータ部を保持して光フレ
ームとの光学路を形成するベースフレームから構成され
ている。
子,受光素子,ミラー等の光学素子、これらの光学素子
を固定するための光フレーム、対物レンズ、対物レンズ
ホルダーを、光ディスクの動きに追従させるためのアク
チュエータ部、及びアクチュエータ部を保持して光フレ
ームとの光学路を形成するベースフレームから構成され
ている。
【0003】光フレームは光学素子の相対的位置関係を
一定に保つための寸法安定性が要求され、またベースフ
レームはアクチュエータの動きに共振しない機械強度が
要求されており、これらの部品は通常アルミニウム等の
金属ダイカストの成形品が使用されていることが多い。
一定に保つための寸法安定性が要求され、またベースフ
レームはアクチュエータの動きに共振しない機械強度が
要求されており、これらの部品は通常アルミニウム等の
金属ダイカストの成形品が使用されていることが多い。
【0004】最近は部品の軽量化、低コスト化を図るた
めに、金属代替品としてエンジニアリングプラスチック
が一部実用化されているが、より高い材料強度が要求さ
れる薄型ポータブルタイプあるいは過酷な環境条件に曝
される自動車搭載用等に応用するには、さらに優れた機
械強度及び寸法安定性が要求されている。
めに、金属代替品としてエンジニアリングプラスチック
が一部実用化されているが、より高い材料強度が要求さ
れる薄型ポータブルタイプあるいは過酷な環境条件に曝
される自動車搭載用等に応用するには、さらに優れた機
械強度及び寸法安定性が要求されている。
【0005】このような条件を満たす材料としては、ポ
リフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー
(LCP)等が知られているが、液晶ポリマーは成形時
の流れ方向と流れに直角の方向とにおいて弾性率、線膨
張係数の異方性が大きくなる欠点があった。また、特開
平3−66756号公報に示されているポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物は、液晶ポリマーにみられるよ
うな異方性がなく、且つ高弾性率による共振周波数帯域
の高い成形品が得られるが、比重が3.5以上の高比重
粒子充填剤を用いているため、樹脂中で高比重粒子充填
剤の沈みによる偏在を生じ、粒子分散の安定な成形品が
得られないので、環境変化時における光軸ズレを生じる
ことが多く、信頼性を必要とするピックアップ部品等の
使用に適さないものであった。
リフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー
(LCP)等が知られているが、液晶ポリマーは成形時
の流れ方向と流れに直角の方向とにおいて弾性率、線膨
張係数の異方性が大きくなる欠点があった。また、特開
平3−66756号公報に示されているポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物は、液晶ポリマーにみられるよ
うな異方性がなく、且つ高弾性率による共振周波数帯域
の高い成形品が得られるが、比重が3.5以上の高比重
粒子充填剤を用いているため、樹脂中で高比重粒子充填
剤の沈みによる偏在を生じ、粒子分散の安定な成形品が
得られないので、環境変化時における光軸ズレを生じる
ことが多く、信頼性を必要とするピックアップ部品等の
使用に適さないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高弾
性率、優れた流動性及び良好な成形性を有し、且つ環境
変化時における光軸ズレを生じない信頼性ある光学式ピ
ックアップ部品の材料として最適な樹脂組成物を提供す
ることである。
性率、優れた流動性及び良好な成形性を有し、且つ環境
変化時における光軸ズレを生じない信頼性ある光学式ピ
ックアップ部品の材料として最適な樹脂組成物を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み鋭意試験研究を重ねた結果、ポリアリレー
ンサルファイド樹脂20〜40重量%、繊維状充填剤2
0〜55重量%及び比重が3.5未満であるホウ酸アル
ミニウム等の粒子状充填剤5〜60重量%の配合組成を
主成分としてなり、且つその配合物の比重が1.7以
上、好ましくは1.9〜2.1である樹脂組成物を用い
ることにより、所期の目的が達成できることを見い出
し、本発明を完遂するに至った。
な事情に鑑み鋭意試験研究を重ねた結果、ポリアリレー
ンサルファイド樹脂20〜40重量%、繊維状充填剤2
0〜55重量%及び比重が3.5未満であるホウ酸アル
ミニウム等の粒子状充填剤5〜60重量%の配合組成を
主成分としてなり、且つその配合物の比重が1.7以
上、好ましくは1.9〜2.1である樹脂組成物を用い
ることにより、所期の目的が達成できることを見い出
し、本発明を完遂するに至った。
【0008】本発明の樹脂組成物に用いられるポリアリ
レーンサルファイド樹脂の代表的なものは、ポリフェニ
レンサルファイド及びその共重合体である。ポリフェニ
レンサルファイドは、特公昭44−27671号、同4
5−3368号及び同45−27255号公報並びに米
国特許第3,274,165号明細書に記載されている
方法により合成される重合体であり、化1で表される一
般式の繰り返し単位からなり、特にこの繰り返し単位を
80モル%以上含有する重合体が好適である。
レーンサルファイド樹脂の代表的なものは、ポリフェニ
レンサルファイド及びその共重合体である。ポリフェニ
レンサルファイドは、特公昭44−27671号、同4
5−3368号及び同45−27255号公報並びに米
国特許第3,274,165号明細書に記載されている
方法により合成される重合体であり、化1で表される一
般式の繰り返し単位からなり、特にこの繰り返し単位を
80モル%以上含有する重合体が好適である。
【0009】
【化1】
【0010】また本発明の実施においては、前記ポリフ
ェニレンサルファイドの共重合成分として、化2で示す
結合を有するものを20モル%未満、且つ重合体の結晶
性に悪影響を与えない範囲内で用いても差し支えない。
ェニレンサルファイドの共重合成分として、化2で示す
結合を有するものを20モル%未満、且つ重合体の結晶
性に悪影響を与えない範囲内で用いても差し支えない。
【0011】
【化2】
【0012】これらの樹脂としては、比較的低分子量で
あり低粘度の架橋型の樹脂及び高分子量であり高粘度の
直鎖型の樹脂が得られており、種々のグレードの市販品
を容易に入手することができ、これらの樹脂を単独ある
いは混合して用いることが可能である。
あり低粘度の架橋型の樹脂及び高分子量であり高粘度の
直鎖型の樹脂が得られており、種々のグレードの市販品
を容易に入手することができ、これらの樹脂を単独ある
いは混合して用いることが可能である。
【0013】本発明の樹脂組成物に用いられる繊維状充
填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、チラノ繊維、ウ
ォラストナイト、チタン酸カリウム繊維及びホウ酸アル
ミニウム繊維等のセラミック繊維、メタルファイバー並
びに芳香族ポリアラミド繊維等の有機繊維等があるが、
特に経済性及び性能面からみてガラス繊維が好適であ
る。
填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、チラノ繊維、ウ
ォラストナイト、チタン酸カリウム繊維及びホウ酸アル
ミニウム繊維等のセラミック繊維、メタルファイバー並
びに芳香族ポリアラミド繊維等の有機繊維等があるが、
特に経済性及び性能面からみてガラス繊維が好適であ
る。
【0014】本発明の実施に当たって、混練した樹脂組
成物中におけるガラス繊維の長さは0.1〜1mmであ
り、特に0.2〜0.5mmになるガラス繊維が好まし
い。ガラス繊維は樹脂との混練に際して破断し易いた
め、通常混練前の長さが2〜5mmであり、繊維径が5〜
20μm、好ましくは7〜15μmのものが用いられ
る。繊維径が20μmを超えると樹脂との混練性が低下
するので好ましくない。
成物中におけるガラス繊維の長さは0.1〜1mmであ
り、特に0.2〜0.5mmになるガラス繊維が好まし
い。ガラス繊維は樹脂との混練に際して破断し易いた
め、通常混練前の長さが2〜5mmであり、繊維径が5〜
20μm、好ましくは7〜15μmのものが用いられ
る。繊維径が20μmを超えると樹脂との混練性が低下
するので好ましくない。
【0015】本発明の樹脂組成物に用いられる粒子状充
填剤としては、比重が3.5未満であるホウ酸アルミニ
ウム、シリカ、タイク、マイカ、高炉スラグ等が挙げら
れるが、特に成形時の安定性、良好な成形品の表面状
態、高い寸法精度及び環境の変化時における光軸ズレが
発生しないことからホウ酸アルミニウム及び高炉スラグ
が好適である。
填剤としては、比重が3.5未満であるホウ酸アルミニ
ウム、シリカ、タイク、マイカ、高炉スラグ等が挙げら
れるが、特に成形時の安定性、良好な成形品の表面状
態、高い寸法精度及び環境の変化時における光軸ズレが
発生しないことからホウ酸アルミニウム及び高炉スラグ
が好適である。
【0016】本発明の実施に当たって、粒子状充填剤と
して用いられるホウ酸アルミニウムについては、特に制
限はないが粒径8μm以上のものが好適であり、8μm
より小さい場合には樹脂との流動性を悪化させ、成形品
の表面状態が悪くなるので好ましくない。
して用いられるホウ酸アルミニウムについては、特に制
限はないが粒径8μm以上のものが好適であり、8μm
より小さい場合には樹脂との流動性を悪化させ、成形品
の表面状態が悪くなるので好ましくない。
【0017】本発明の樹脂組成物における前記各成分の
配合比は、ポリアリレーンサルファイド樹脂を20〜4
0重量%、好ましくは25〜40重量%、繊維状充填剤
を20〜55重量%、好ましくは40〜55重量%、比
重が3.5未満である粒子状充填剤を5〜60重量%、
好ましくは5〜35重量%にすべきであり、前記各成分
の配合比が前記の範囲から逸脱すると、樹脂組成物の成
形性が悪化したり、樹脂組成物の性能が低下するなどの
障害を生じる。また光学式ピックアップ用樹脂組成物の
性能を低下させない範囲内で、安定剤及び酸化防止剤等
の添加剤を加えても差し支えない。
配合比は、ポリアリレーンサルファイド樹脂を20〜4
0重量%、好ましくは25〜40重量%、繊維状充填剤
を20〜55重量%、好ましくは40〜55重量%、比
重が3.5未満である粒子状充填剤を5〜60重量%、
好ましくは5〜35重量%にすべきであり、前記各成分
の配合比が前記の範囲から逸脱すると、樹脂組成物の成
形性が悪化したり、樹脂組成物の性能が低下するなどの
障害を生じる。また光学式ピックアップ用樹脂組成物の
性能を低下させない範囲内で、安定剤及び酸化防止剤等
の添加剤を加えても差し支えない。
【0018】本発明の実施に当たって、光学式ピックア
ップ用樹脂組成物の比重は、特に制限はないが1.7以
上、好ましくは1.9〜2.1の範囲であり、1.7未
満の場合は弾性率の低下を招き、共振周波数特性が悪化
してサーボ機構の影響を受けるおそれがある。
ップ用樹脂組成物の比重は、特に制限はないが1.7以
上、好ましくは1.9〜2.1の範囲であり、1.7未
満の場合は弾性率の低下を招き、共振周波数特性が悪化
してサーボ機構の影響を受けるおそれがある。
【0019】本発明樹脂組成物は、リボンブレンダ、タ
ンブラーミキサ及びヘンシェルミキサ等の混合機を用い
て混合したのち溶融混練する方法、またバンバリミキサ
及びスクリュー混練機等を用いて同時に混合と混練を行
う方法など、公知の方法によって得られる。また混練し
てペレットを形成し、このペレットを使用して射出成形
法等により成形品を得ることも可能である。
ンブラーミキサ及びヘンシェルミキサ等の混合機を用い
て混合したのち溶融混練する方法、またバンバリミキサ
及びスクリュー混練機等を用いて同時に混合と混練を行
う方法など、公知の方法によって得られる。また混練し
てペレットを形成し、このペレットを使用して射出成形
法等により成形品を得ることも可能である。
【0020】本発明樹脂組成物を用いて成形される光学
式ピックアップ用部品としては、実開平1−45315
号公報に記載されている発光素子(半導体レーザ)、受
光素子、ミラー等を固定する光フレームとの光学路を形
成するベースフレーム(可動支持フレーム)あるいはこ
れらのフレームを一体化して成形する一体化フレーム等
が挙げられる。
式ピックアップ用部品としては、実開平1−45315
号公報に記載されている発光素子(半導体レーザ)、受
光素子、ミラー等を固定する光フレームとの光学路を形
成するベースフレーム(可動支持フレーム)あるいはこ
れらのフレームを一体化して成形する一体化フレーム等
が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明する。なお、これらの試験において使用した
原材料は次のとおりである。 ポリフェニレンサルファイド樹脂〔溶融粘度1500ポイ
ズ(320℃、剪断速度1000秒)の熱架橋タイプ〕 ガラス繊維〔チョップドストランド〕 ホウ酸アルミニウム〔真比重2.93、粒子径5〜8
μm〕 高炉スラグ 〔真比重2.90〕 沈降性硫酸バリウム〔真比重4.50、粒子径2〜5
μm〕
体的に説明する。なお、これらの試験において使用した
原材料は次のとおりである。 ポリフェニレンサルファイド樹脂〔溶融粘度1500ポイ
ズ(320℃、剪断速度1000秒)の熱架橋タイプ〕 ガラス繊維〔チョップドストランド〕 ホウ酸アルミニウム〔真比重2.93、粒子径5〜8
μm〕 高炉スラグ 〔真比重2.90〕 沈降性硫酸バリウム〔真比重4.50、粒子径2〜5
μm〕
【0022】(実施例1〜3)前記のポリフェニレンサ
ルファイド樹脂及びホウ酸アルミニウムをヘンシェルミ
キサーを用いて表1に示す配合比率で混合し、二軸押出
機〔東芝機械(株)製、TEM−35〕を用いて混練
し、サイドフィードよりガラス繊維を投入し、320℃
の温度で溶融押出しを行ってペレット化した。得られた
ペレットは型締圧30トンの射出成形機を用いて、試験
片及びピックアップ部品に夫々成形した。
ルファイド樹脂及びホウ酸アルミニウムをヘンシェルミ
キサーを用いて表1に示す配合比率で混合し、二軸押出
機〔東芝機械(株)製、TEM−35〕を用いて混練
し、サイドフィードよりガラス繊維を投入し、320℃
の温度で溶融押出しを行ってペレット化した。得られた
ペレットは型締圧30トンの射出成形機を用いて、試験
片及びピックアップ部品に夫々成形した。
【0023】試験片は高弾性であり、且つ共振のおそれ
がないことを確認したのち、評価試験を行い、またピッ
クアップ部品については実際にCDプレーヤーに組み込
み、信頼性試験として環境の変化での作動試験を行っ
た。これらの試験結果は表1に示すとおりであった。
がないことを確認したのち、評価試験を行い、またピッ
クアップ部品については実際にCDプレーヤーに組み込
み、信頼性試験として環境の変化での作動試験を行っ
た。これらの試験結果は表1に示すとおりであった。
【0024】なお、曲げ試験はASTM Dー790に
準拠し、比重の測定はASTM D−792に準拠して
行い、ピックアップベースのフレームを用いた作動試験
はCDプレーヤーに実装して、25℃→−10℃→60
℃→25℃の温度サイクルにより行った。
準拠し、比重の測定はASTM D−792に準拠して
行い、ピックアップベースのフレームを用いた作動試験
はCDプレーヤーに実装して、25℃→−10℃→60
℃→25℃の温度サイクルにより行った。
【0025】(実施例4〜5)ホウ酸アルミニウムの代
わりに高炉スラグを用いた以外は、実施例1〜3と同じ
ポリフェニレンサルファイド樹脂及びガラス繊維を用
い、表1に示す配合比で混合し、実施例1〜3と全く同
じ方法によりペレット化し、試験片及びピックアップ部
品を夫々調製した。前記試験片及びピックアップ部品を
用いて評価試験を行ったところ、その結果は表1に示す
とおりであった。
わりに高炉スラグを用いた以外は、実施例1〜3と同じ
ポリフェニレンサルファイド樹脂及びガラス繊維を用
い、表1に示す配合比で混合し、実施例1〜3と全く同
じ方法によりペレット化し、試験片及びピックアップ部
品を夫々調製した。前記試験片及びピックアップ部品を
用いて評価試験を行ったところ、その結果は表1に示す
とおりであった。
【0026】(比較例1〜3)ホウ酸アルミニウムの代
わりに沈降性硫酸バリウムを用いた以外は、実施例と同
じポリフェニレンサルファイド樹脂及びガラス繊維を用
い、表1に示す配合比率で混合し、同様の処理を行って
試験片及びピックアップ部品を得た。これらを用いて実
施例と同じ評価試験を行ったところ、その結果は表1に
示すとおりであった。
わりに沈降性硫酸バリウムを用いた以外は、実施例と同
じポリフェニレンサルファイド樹脂及びガラス繊維を用
い、表1に示す配合比率で混合し、同様の処理を行って
試験片及びピックアップ部品を得た。これらを用いて実
施例と同じ評価試験を行ったところ、その結果は表1に
示すとおりであった。
【0027】実施例、比較例ともに成形性は良く且つ高
弾性率を有しており、実装試験においても共振は発生せ
ず、また光軸ズレも発生しなかった。しかしながら、比
較例1〜3は、25℃の温度においては良好な作動状態
を示していたが、環境変化するとともにその環境に耐え
られず光軸ズレが発生し、信号の読み取り不能が起こ
り、CDプレーヤーが作動不能となった。これに対して
本発明の樹脂組成物を用いた実施例においては、環境変
化にあっても光軸ズレは発生せず、CDプレーヤーは正
常に作動した。
弾性率を有しており、実装試験においても共振は発生せ
ず、また光軸ズレも発生しなかった。しかしながら、比
較例1〜3は、25℃の温度においては良好な作動状態
を示していたが、環境変化するとともにその環境に耐え
られず光軸ズレが発生し、信号の読み取り不能が起こ
り、CDプレーヤーが作動不能となった。これに対して
本発明の樹脂組成物を用いた実施例においては、環境変
化にあっても光軸ズレは発生せず、CDプレーヤーは正
常に作動した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明のポリアリレーンサルファイド樹
脂組成物は、成形時における樹脂の流動性に優れ、成形
品に方向性がなく寸法精度の高い成形品が得られる。ま
た本発明の樹脂組成物を用いた光学式ピックアップ部品
は、共振が少なく厳しい環境下においても光軸ズレの発
生がないので、信頼性が高く、且つ量産に適している。
脂組成物は、成形時における樹脂の流動性に優れ、成形
品に方向性がなく寸法精度の高い成形品が得られる。ま
た本発明の樹脂組成物を用いた光学式ピックアップ部品
は、共振が少なく厳しい環境下においても光軸ズレの発
生がないので、信頼性が高く、且つ量産に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 郁夫 長野県駒ケ根市赤穂14−888番地 株式会 社三協精機製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリアリレーンサルファイド樹脂20〜
40重量%、繊維状充填剤20〜55重量%及び比重が
3.5未満である粒子状充填剤5〜60重量%の配合組
成を主成分としてなり、且つその配合物の比重が1.7
以上であることを特徴とするポリアリレーンサルファイ
ド樹脂組成物。 - 【請求項2】 粒子状充填剤としてほう酸アルミニウム
を用いた請求項1に記載のポリアリレーンサルファイド
樹脂組成物。 - 【請求項3】 粒子状充填剤として高炉スラグ粉末を用
いた請求項1に記載のポリアリレーンサルファイド樹脂
組成物。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2あるいは請求項3に
記載のポリアリレーンサルファイド樹脂組成物を成形加
工したことを特徴とする光学式ピックアップ部品。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05312605A JP3133203B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-11-17 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品 |
CN94116709A CN1082982C (zh) | 1993-10-01 | 1994-09-30 | 聚芳硫醚树脂组合物及使用该树脂组合物的光学式拾音器件 |
US08/316,470 US5599864A (en) | 1993-10-01 | 1994-10-03 | Polyarylene sulfide resin composition and optical pick-up parts formed from the same |
CNB011122005A CN1185300C (zh) | 1993-10-01 | 2001-03-28 | 聚芳硫醚树脂组合物及使用该树脂组合物的光学式拾音器件 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-24719 | 1993-01-19 | ||
JP2471993 | 1993-01-19 | ||
JP05312605A JP3133203B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-11-17 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271770A true JPH06271770A (ja) | 1994-09-27 |
JP3133203B2 JP3133203B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=26362288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05312605A Expired - Fee Related JP3133203B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-11-17 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133203B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08157719A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
JP2002129015A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物および光学式ピックアップ用パーツ |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP05312605A patent/JP3133203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08157719A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
JP2002129015A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物および光学式ピックアップ用パーツ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3133203B2 (ja) | 2001-02-05 |
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