JP3181772B2 - 光学式ピックアップのパーツ - Google Patents

光学式ピックアップのパーツ

Info

Publication number
JP3181772B2
JP3181772B2 JP26955593A JP26955593A JP3181772B2 JP 3181772 B2 JP3181772 B2 JP 3181772B2 JP 26955593 A JP26955593 A JP 26955593A JP 26955593 A JP26955593 A JP 26955593A JP 3181772 B2 JP3181772 B2 JP 3181772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
optical
present
alicyclic hydrocarbon
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26955593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07100949A (ja
Inventor
省吾 小川
元 畑
浩昌 丸茂
郁夫 春日
Original Assignee
四国化成工業株式会社
株式会社三協精機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 四国化成工業株式会社, 株式会社三協精機製作所 filed Critical 四国化成工業株式会社
Priority to JP26955593A priority Critical patent/JP3181772B2/ja
Priority to CN94116709A priority patent/CN1082982C/zh
Priority to US08/316,470 priority patent/US5599864A/en
Publication of JPH07100949A publication Critical patent/JPH07100949A/ja
Priority to CNB011122005A priority patent/CN1185300C/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3181772B2 publication Critical patent/JP3181772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオディスクプレー
ヤー、デジタルオーディオプレーヤー等の光ディスク装
置に装着される光学式ピックアップのパーツに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光学式ピックアップは、一般に発光素
子,受光素子,ミラー等の光学素子、これらの光学素子
を固定するための光フレーム及び対物レンズ、対物レン
ズホルダーを、光ディスクの動きに追従させるためのア
クチュエータ部並びにアクチュエータ部を保持して光フ
レームとの光学路を形成するベースフレームから構成さ
れている。通常、これらの光フレーム及びベースフレー
ムは、アルミニウム等の金属ダイカストによって一体成
形されている。
【0003】近時、これら部品の軽量化、低コスト化を
図るため、金属代替品としてエンジニアリングプラスチ
ックが一部実用化され、ポリフェニレンサルファイド、
液晶ポリマー等が使用されている。特にポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物を用いた光学式ピックアップの
パーツは、温度、湿度などの環境変化による光軸ズレを
生じないようにするため、充填剤を多量に配合させる傾
向があり、その結果、材料の脆性が高まり靱性が不足し
て、各パーツの取付け工程においてネジ切り強度不足に
よる破損の発生、あるいはメタル圧入の際の割れの発生
等の問題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、温
度、湿度などの環境変化による光軸ズレを生じない信頼
性及び高靱性を有する光学式ピックアップのパーツを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み鋭意試験研究を重ねた結果、ポリアリーレ
ンサルファイド樹脂に、充填剤、シランカップリング剤
及び脂環族炭化水素を配合した樹脂組成物を成形加工す
ることにより、所期の目的を達成した光学式ピックアッ
プのパーツが得られることを見い出し、本発明を完遂す
るに至った。
【0006】本発明の実施において用いられるポリアリ
レーンサルファイド樹脂の代表的なものは、ポリフェニ
レンサルファイド及びその共重合体である。ポリフェニ
レンサルファイドは、特公昭44−27671号、同4
5−3368号及び同45−27255号公報並びに米
国特許第3,274,165号明細書に記載されている
方法により合成される重合体であり、化2で表される一
般式の繰り返し単位からなり、特にこの繰り返し単位を
80モル%以上含有する重合体が好適である。
【0007】
【化2】
【0008】また本発明の実施においては、前記ポリフ
ェニレンサルファイドの共重合成分として、化3で示す
結合を有するものを20モル%未満、且つ重合体の結晶
性に悪影響を与えない範囲内で用いても差し支えない。
これらの樹脂としては、比較的低分子量であり低粘度の
架橋型の樹脂及び高分子量であり高粘度の直鎖型の樹脂
が得られており、種々のグレードの市販品を容易に入手
することができ、これらの樹脂を単独あるいは混合して
用いることが可能である。
【0009】
【化3】
【0010】本発明の実施においてポリアリーレンサル
ファイド樹脂に配合される代表的な充填剤としては、繊
維状充填剤及び粒子状充填剤があり、繊維状充填剤の代
表的なものとしてはガラス繊維、炭素繊維、チラノ繊
維、ウォラストナイト、チタン酸カリウム繊維及びホウ
酸アルミニウム繊維等のセラミック繊維、芳香族ポリア
ラミド繊維等の有機繊維等並びにメタルファイバー、ま
た粒子状充填剤の代表的なものとしてはホウ酸アルミニ
ウム、シリカ、タルク、マイカ、亜鉛華、スラグ等が挙
げられる。
【0011】また本発明の実施においてポリアリーレン
サルファイド樹脂に配合される代表的なシランカップリ
ング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシ)シラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン及びN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等である。
【0012】本発明の実施においてポリアリーレンサル
ファイド樹脂に配合される代表的な脂環族炭化水素は、
に示す一般式で表される化合物であり、他にテルペ
ン系及びポリテルペン系炭化水素等も同様に用いること
ができ、特にこれらの水添脂環族炭化水素が好適であ
る。
【0013】
【化4】
【0014】本発明の光学式ピックアップのパーツに使
用される樹脂組成物は、ポリアリレーンサルファイド樹
脂を35〜90重量%、充填剤を10〜60重量%、シ
ランカップリング剤を0.05〜5重量%及び脂環族炭
化水素を0.05〜5重量%の割合に配合すべきであ
り、且つポリアリレーンサルファイド樹脂と充填剤の両
成分を90〜99.9重量%、シランカップリング剤と
脂環族炭化水素の両成分を0.1〜10重量%の割合に
すべきである。各成分の配合割合が前記の範囲から逸脱
すると樹脂組成物の成形性が悪化したり、樹脂組成物の
性能が低下するなどの障害を生じる。また本発明の実施
に当たっては、光学式ピックアップの性能を低下させな
い範囲内で、樹脂組成物に安定剤及び酸化防止剤等を添
加しても差し支えない。
【0015】本発明の光学式ピックアップのパーツは、
リボンブレンダ、タンブラーミキサ及びヘンシェルミキ
サ等の混合機を用いて混合したのち溶融混練して樹脂組
成物をペレット化したのち、このペレットを使用して射
出成形法等により成形品を得る方法、またバンバリミキ
サ及びスクリュー混練機等を用いて同時に混合と混練を
行いペレット化したのち、同様に成形品を得ることも可
能である。
【0016】本発明の光学式ピックアップのパーツとし
ては、実開平1−45315号公報に記載されている発
光素子(半導体レーザ)、受光素子、ミラー等を固定す
る光フレームとの光学路を形成するベースフレーム(可
動支持フレーム)あるいはこれらのフレームを一体化し
て成形する一体化フレーム等が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明する。 (実施例1〜3及び比較例1〜3)ポリフェニレンサル
ファイド樹脂〔溶融粘度1500ポイズ(320℃、剪
断速度1000秒)の熱架橋タイプ〕、シランカップリ
ング剤〔商品名:KBE903、信越化学(株)製〕、
脂環族炭化水素〔商品名:エスコレッツ5320、トー
ネックス(株)製〕及びホウ酸アルミニウム〔真比重
2.93、粒子径5〜8μm〕をヘンシェルミキサーに
よって表1に示した配合比率で混合し、二軸押出機〔T
EM−35、東芝機械(株)製〕を用いて混練し、サイ
ドフィードによりガラス繊維を投入し、320℃の温度
で溶融押出しを行ってペレット化した。このようにして
得られたペレットは型締圧30トンの射出成形機を用い
て成形し、試験片及びピックアップ部品に加工調製し
た。
【0018】前記試験片を用いて、引張強度及び伸度試
験並びにIZOD衝撃試験を行ない、機械物性の維持と
靱性向上を確認した。またピックアップ部品について
は、実際に組立実験を行った。それらの測定結果は、表
1に示すとおりであった。 なお、引張強度試験はAS
TM Dー638に準拠し、IZOD衝撃試験はAST
M D−256に準拠して行った。
【0019】
【表1】
【0020】各実施例及び比較例とも成形性は良好であ
ったが、シランカップリング剤及び脂環式炭化水素の両
者及びいずれか一方を使用しなかった場合は、引張強度
及びIZOD衝撃強度の測定値が低く、靱性に欠けるも
のであり、ネジ切り強度が低いものであった。これに比
べて実施例1〜3のシランカップリング剤及び水添脂環
式炭化水素の両者とも用いた場合は、引張強度及びIZ
OD衝撃強度の測定値は高く、靱性が向上したものであ
り、ネジ切り強度も飛躍的に向上すると共に、メタル圧
入時のワレも改善され、圧入強度をさらに高めることが
できた。
【0021】
【発明の効果】本発明光学式ピックアップのパーツは、
従来の樹脂組成物を成形した光学式ピックアップパーツ
に比べて靱性に優れ、ネジの固定、部材の圧入等のフレ
ーム構造体として要求される組立強度及びそれらの信頼
性を飛躍的に高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 郁夫 長野県駒ケ根市赤穂14−888番地 株式 会社三協精機製作所内 審査官 藤本 保 (56)参考文献 特開 平6−345965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 81/00 - 81/02 C08L 45/00 G11B 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアリーレンサルファイド樹脂に、充
    填剤、シランカップリング剤及び化1に示す一般式で表
    される脂環族炭化水素を配合した樹脂組成物を成形加工
    することを特徴とする光学式ピックアップのパーツ。【化1】
JP26955593A 1993-10-01 1993-10-01 光学式ピックアップのパーツ Expired - Fee Related JP3181772B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26955593A JP3181772B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 光学式ピックアップのパーツ
CN94116709A CN1082982C (zh) 1993-10-01 1994-09-30 聚芳硫醚树脂组合物及使用该树脂组合物的光学式拾音器件
US08/316,470 US5599864A (en) 1993-10-01 1994-10-03 Polyarylene sulfide resin composition and optical pick-up parts formed from the same
CNB011122005A CN1185300C (zh) 1993-10-01 2001-03-28 聚芳硫醚树脂组合物及使用该树脂组合物的光学式拾音器件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26955593A JP3181772B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 光学式ピックアップのパーツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07100949A JPH07100949A (ja) 1995-04-18
JP3181772B2 true JP3181772B2 (ja) 2001-07-03

Family

ID=17474015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26955593A Expired - Fee Related JP3181772B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 光学式ピックアップのパーツ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3181772B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07100949A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2125954B1 (en) Composite of nylon polymer
EP0319300A2 (en) Method of producing a polyphenylene sulfide composition
US6395818B1 (en) Polyarylene sulfide resin composition for optical telecommunication members
US5599864A (en) Polyarylene sulfide resin composition and optical pick-up parts formed from the same
JP2772342B2 (ja) 光学式ピックアップのパーツ用樹脂組成物および光学式ピックアップのパーツ
JP3637715B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP3181772B2 (ja) 光学式ピックアップのパーツ
JP2608068B2 (ja) コネクター
US5252679A (en) Polyarylene sulfide resin composition
JP4796268B2 (ja) 光通信部品用ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
KR102407372B1 (ko) 고유동 및 고내열 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 성형품
JP2723330B2 (ja) 軽量化ランプリフレクター
JP3133203B2 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品
JPH04123461A (ja) リードフレームインサート用樹脂材料及びその成形部品
JPH1180517A (ja) 樹脂組成物
JPH1180518A (ja) 光学式ピックアップパーツ用樹脂組成物
JP3886056B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および光反射用成形品
JP4265328B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びそれを用いた成形品
JPH10130502A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP6993390B2 (ja) 車載カメラ用ケーシング部材及びその製造方法
JP2745573B2 (ja) 高流動性プラスチック磁性組成物
JP3046518B2 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
JPH08157716A (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
JPH09153383A (ja) コネクター
JP2006096886A (ja) レーザー溶着用ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、レーザー溶着用成形体およびそれを用いた複合成形体

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees