JPH0627073Y2 - コンバインの穀粒タンク装置 - Google Patents

コンバインの穀粒タンク装置

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JPH0627073Y2
JPH0627073Y2 JP1987006100U JP610087U JPH0627073Y2 JP H0627073 Y2 JPH0627073 Y2 JP H0627073Y2 JP 1987006100 U JP1987006100 U JP 1987006100U JP 610087 U JP610087 U JP 610087U JP H0627073 Y2 JPH0627073 Y2 JP H0627073Y2
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grain
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和登 安藤
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は刈取・脱穀済みの穀粒を貯留する穀粒タンクを
備えたコンバインに関し、穀粒タンク下部に掃除蓋を開
閉自在に備えた穀粒タンク装置に関する。
「従来の技術」 従来、実開昭61-120366号公報に示す如く、穀粒タンク
底部で前後方向に長尺に掃除口を設けると共に、掃除口
を開閉する掃除蓋と、掃除口下方に取付ける籾受体を備
える技術があった。
「考案が解決しようとする課題」 従来技術は、大重量となる穀粒タンク底部の掃除口を左
右走行クローラの間に設けると、コンバインの左右バラ
ンスを良好に保てるが、穀粒タンク下部の掃除蓋が走行
クローラよりも機内側に位置し、掃除蓋の開閉などが面
倒になると共に、掃除蓋によって開閉する掃除口を走行
クローラ機外側に設けると、穀粒タンクの掃除を容易に
行えるが、穀粒タンクが穀粒充満状態のときはタンク側
に機体が傾き易く、また穀粒タンクが空のときはタンク
と反対側に機体が傾き易く、そのため穀粒タンクを縦に
細長く形成する必要があるが、穀粒タンクの横幅が規制
されることによりタンクへの穀粒投入が片寄り易い等の
問題があった。
「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、穀粒タンク底部で前後方向に長尺に
掃除口を設けると共に、掃除口を開閉する掃除蓋と、掃
除口下方に取付ける籾受体を備えるコンバインの穀粒タ
ンク装置において、走行クローラの左右幅内で上方に前
記掃除口を配設させ、走行クローラ上面側に籾受体を挾
んで掃除口を対設させたことを特徴とする。
「作用」 従って、走行クローラの略直上に穀粒タンクが支持され
るから、穀粒充満または空のいずれのときも穀粒タンク
支持が安定良く行われ、穀粒タンクが原因で機体が傾く
のを従来よりも容易に低減し得ると共に、走行クローラ
上方の掃除蓋開閉操作も容易に行い得、また走行クロー
ラ上面側で穀粒タンクの残留穀粒を籾受体に取出すか
ら、例えば走行クローラ上面に籾受体を支持させて着脱
させる構造等も容易に得られるものである。
「実施例」 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。第1
図はタンク部の部分説明図、第2図は全体の側面図、第
3図は同平面図であり、図中(1)は左右に走行クローラ
(2)(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラッ
クフレーム(1)に固定支持するシャーシフレームである
機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)
を内蔵してなる脱穀部、(7)は機台(3)前方に昇降可能に
支持させて刈刃(8)及び穀稈搬送機構(9)などを備える刈
取部、(10)は前記フィードチェン(5)終端に連結させる
排藁チェン(11)の終端を臨ませる排藁切断部、(12)はコ
ンバインの各部を駆動するエンジン部、(13)は揚穀筒(1
4)を臨ませて脱穀部(4)から取出す穀粒を貯留する穀粒
タンク、(15)は運転席(16)及び運転操作部(17)を備える
運転台、(18)は前記運転席(16)上方に配設するサンバイ
ザであり、前記刈取部(7)で連続的に穀稈を刈取ると共
に、この刈取穀稈を前記脱穀部(4)で脱穀処理するよう
に構成している。
第4図乃至第6図にも示す如く、前記穀粒タンク(13)は
上下タンク(13a)(13b)より形成し、下タンク(13b)底部
に穀粒横排出オーガ(19)を備えると共に、該横排出オー
ガ(19)の送り終端にスロワー羽根(20)を連結する排出ス
ロワー(21)を前記下タンク(13b)の後側板(22b)に一体固
設している。そして前記横排出オーガ(19)の上方域を覆
う傘状のシャッターカバー(23)を下タンク(13b)に一体
固設し、前記シャッターカバー(23)の左右両端と下タン
ク(13b)の流下樋(24)間に穀粒流下口(25)(25)を形成す
ると共に、該流下口(25)(25)を適宜開閉する左右のタン
クシャッター(26a)(26b)を各アーム(27a)(27b)及びシャ
ッター軸(28a)(28b)を介し下タンク(13b)に設けてい
る。また下タンク(13b)の底部である流下樋(24)下部に
蝶番(29)を介し掃除蓋(30)を開閉自在に設けるもので、
常時はノブボルト(31)でもって掃除蓋(30)を閉封保持す
るように構成している。
一方、前記穀粒タンク(13)を水平回動させる上下回動支
点部材(32)(33)を上下タンク(13a)(13b)の後側板(22a)
(22b)にそれぞれボルト(34)を介し着脱自在に固定する
と共に、これら各支点部材(32)(33)を前記機台(3)の後
部フレーム(3a)に連結する軸支持部材(35)(36)にそれぞ
れ水平回動自在に嵌合支持させている。第7図にも示す
如く前記支点部材(32)(33)の各支点軸(32a)(33a)は前記
スロワー(21)の後部に位置させる如く各タンク(13a)(13
b)の後側板(22a)(22b)より寸法(l)後方に設けると共
に、スロワー幅(t)と略同寸法機台(3)の右外側フレーム
(3b)内側より寸法(L)(t≒L)中央寄りに設けたもので、
前記タンク(13)の回動操作時各支点軸(32a)(33a)を中心
としてスロワー(21)の最外側縁が描く軌跡(P)と各フレ
ーム(3a)(3b)の内側とで囲まれる略扇形状の平面視面積
(S)を最大限小さくさせることにより、その分右クロー
ラ(2)後端とスロワー(21)との平面視におけるラップ代
を少なくさせ、クローラ(2)後端の後方側延長を可能と
させてタンク容量の増大を図るように構成している。
また前記下タンク(13b)の前側板(22d)内側には回動補助
ガイドである回動ローラ(37)及びタンク支持脚(38)を取
付けるもので、穀粒タンク(13)の外方への水平回動時こ
れらローラ(37)及び脚(38)を摺接させる機台(3)の前フ
レーム(3c)上を移動させて、タンク(13)解放時の補助を
行わしめるように設けている。さらに前記下タンク(13
b)の後側板(22b)内側には穀粒タンク(13)の傾斜ストッ
パー(39)を設けていて前記タンク(13)の収納中該タンク
(13)が左下りに傾斜したとき該ストッパー(39)の先端を
機台(3)の中央フレーム(3d)に当接させることによりタ
ンク(13)の一定以上の傾斜を規制するように構成してい
る。またさらに前記前側板(22c)に支点軸(40)及びアー
ム(41)を介しタンク固定用ノブボルト(42)を揺動自在に
取付けていて、前記タンク(13)の収納時該ボルト(42)で
もってタンク(13)を前フレーム(3c)側に固定するように
構成している。
また、前記スロワー(21)の吐出口先端に回動部材(43)を
介して穀粒排出筒(44)を折畳み自在に連設するもので、
該排出筒(44)の折畳み収納時該排出筒(44)先端の穀粒投
出口(44a)を前記脱穀部(4)前側の入口供給板(45)上方に
臨ませて、前記筒(44)の収納時投出口(44a)より穀粒が
例え排出される状態下にあっても前記供給板(45)を介し
脱穀部(4)内に回収されるように構成している。
第8図に示す如く、前記排出筒(44)は揚穀筒(14)近傍の
上タンク(13a)上側面に配備するパイプ受部材(45)に略
水平状に収納保持されるもので、該受部材(45)は上タン
ク(13a)の前側板(22c)にノブボルト(46)及び取付板(47)
を介し固定支持させ、受部材(45)表面にコーティングす
る緩衝部材(48)と、受部材(45)及び取付板(47)間に張設
する弾性バンド部材(49)間に前記排出筒(44)の収納時弾
圧保持するように構成したものである。
ところで、前記排藁切断部(10)も前部右端側の回動支点
軸(50)を中心として水平回動自在に設けたもので、該支
点軸(50)を支持する軸支持部材(51)を前記後部フレーム
(3a)に固設する支柱本体(52)に連結させている。該支柱
本体(52)には前記軸支持部材(35)(36)もそれぞれ連結さ
せ、これら支持部材(35)(36)(51)と支柱本体(52)を一体
化させて後部フレーム(3a)に固設するもので、前記揚穀
筒(14)と後部フレーム(3a)間を連結する補助フレーム(5
3)にもフレーム(54)を介し前記支柱本体(52)を連結支持
させている。
また第6図乃至第7図に示す如く、前記上タンク(13a)
と揚穀筒(14)の投入口(14a)の合せ部をノブボルト(55)
でもって固定するもので、前記側板(22c)の上部左端側
に一体固設するタンク取付板(56)を前記ボルト(55)を介
して投入口(14a)に固定させることにより、タンク(13)
の収納時これら上タンク(13a)と投入口(14a)の合せ面を
確実に密着保持させると共に、前記取付板(56)をタンク
(13)収納時におけるストッパとするように構成してい
る。
第4図及び第9図に示す如く、前記スロワー(21)のスロ
ワー筒(21a)は上タンク(13a)の後側板(22a)にロックレ
バー(57)を介し上端側を固定支持させるもので、該ロッ
クレバー(57)によるスロワー筒(21a)の固定解除時、該
筒(21a)基端側に設ける下方ロックレバー(58)の固定解
除を行うことにより、ガイド板(59)を介してスロワー(2
1)を排出オーガ(19)のオーガ軸(19a)を中心として外方
に回動し得るように構成している。
前記ロックレバー(57)は後側板(22a)に固設するレバー
回動支点部材(60)に基端を回動自在に支持させ、中間彎
曲部に緩衝部材(61)をコーティング被覆し、第9図実線
状態の如く該レバー(57)の回動操作でもってスロワー筒
(21a)に緩衝部材(61)面を押圧させるときスロワー筒(21
a)の固定保持を図ると共に、同図仮想線状態の如くその
押圧を解除するときスロワー筒(21a)の固定解除を図る
ように設けている。また前記ロックレバー(57)によりス
ロワー筒(21a)が押圧されたときこの反押圧側面に接触
させて該筒(21a)を支持する緩衝受部材(62)を取付板(6
3)を介し前記後側板(22a)に固設するもので、前記ロッ
クレバー(57)によるスロワー筒(21a)の押圧時、これら
受部材(62)とレバー(57)の緩衝部材(61)間にスロワー筒
(21a)を挾着させることによりその固定保持を図るよう
に設けている。さらに前記ロックレバー(57)位置より寸
法(B)上位置に緩衝部材(61)をコーティング被覆するス
ロワー筒(21a)逃げ防止部材(64)を設けるもので、前記
上回動支点部材(32)に該逃げ防止部材(64)を固定支持さ
せ、前記ロックレバー(57)と受部材(62)とによるスロワ
ー筒(21a)の挾着保持時、スロワー筒(21a)のタンク(13)
後方側への逃げを該防止部材(64)でもって阻止するよう
に設けている。つまり前記スロワー筒(21a)はロックレ
バー(57)と、受部材(62)と、逃げ防止部材(64)の三点で
固定保持するもので、ロックレバー(57)と逃げ防止部材
(64)との取付位置に寸法(B)差を設けることにより、寸
法(B)に亘っての広い範囲での支持を可能とすると共
に、例え下方のロックレバー(57)により固定が弛む状態
下においても寸法(B)間でスロワー筒(21a)を安定良く確
実に保持するように構成したものである。
第1図及び第10図に示す如く、前記下タンク(13b)の
前側板(22d)には前記シャッター(26a)(26b)の形状より
若干大形(相似)の組込孔(65a)(65b)を左右対称に開設
し、該組込孔(65a)(65b)を外側より覆うカバー(66)にシ
ャッター軸(28a)(28b)を介しシャッター(26a)(26b)を取
付けると共に、これら左右対称のシャッター(26a)(26b)
を前記組込孔(65a)(65b)より下タンク(13b)内外に出し
入れするように構成している。そしてこの場合組込孔(6
5a)(65b)は各シャッター(26a)(26b)の開閉動作範囲外に
開設していて、その開閉動作時にあってはこれら組込孔
(65a)(65b)にシャッター(26a)(26b)のエッシが当ったり
シャッター(26a)(26b)そのものが落ち込む状態となるの
を回避させると共に、前記組込孔(65a)(65b)によりシャ
ッター(26a)(26b)が逆組込されるのを阻止するように構
成したものである。
第11図乃至第14図に示す如く、前記シャッター(26
a)(26b)は前記タンク(13)前部にレバーガイド(67)を介
し設けるシャッター操作レバー(68)により開閉操作する
もので、右シャッター軸(28b)をアーム(69)・ロッド(7
0)・リンク(71)を介しレバー軸(73)に回動自在に支持す
る係合アーム(74)に連結させ、前記レバー軸(73)に基端
を軸支する操作レバー(68)を前記アーム(74)に形成する
切欠溝(75)に係合させてレバー軸(73)を中心に該アーム
(74)を回動操作することにより右シャッター(26b)の開
閉を行うように構成している。
また、前記右シャッター軸(28b)にアーム(76)・ロッド
(77)・アーム(78)を介して左シャッター軸(28a)を連動
連結させると共に、左シャッター(26a)に一体連結する
前記アーム(78)先端の可動支点部(79)と前記カバー(66)
に固設する固定支点部(80)間に捩りコイルバネ(81)に張
設し、該バネ(81)のバネ力でもってシャッター(26a)(26
b)を常時閉方向側に付勢するように構成している。そし
て前記シャッター(26a)(26b)の開操作時にあっては前記
可動支点部(79)を左シャッター軸(28a)と固定支点部(8
0)を結ぶライン(C)上に近接させる状態とさせて、レバ
ー(68)操作時にあっては操作力を変化させることなく小
さな力でシャッター(26a)(26b)の閉保持が図れるように
構成する一方、前記バネ(81)を小さなスペースに組込可
能とするように構成したものである。
第15図に示す如く前記操作レバー(68)は、エンジン部
(12)からの出力をカウンタプーリ(82)及びベベルケース
(83)を介し前記排出オーガ(19)のオーガ軸(19a)に伝達
する駆動系のベベルケース(83)とオーガ軸(19a)間に介
設するテンションプーリである排出クラッチ(84)にも適
宜連結させるもので、前記レバー軸(73)に回動自在に支
持する係合アーム(85)の切欠溝(86)に前記レバー(68)を
係合させ、前記レバー軸(73)を中心として係合アーム(8
5)を回動操作するとき、該アーム(85)に固定板(87)及び
リンク(88)などを介し連動連結する前記排出クラッチ(8
4)を入切するように構成している。そして前記レバーガ
イド(67)のガイド溝(89)はU形状に形成していてタンク
(13)位置より離れた前位溝部(89a)にレバー(68)位置さ
せるとき該レバー(68)をアーム(74)の切欠溝(75)に係合
させてシャッター(26a)(26b)の開閉操作を行う一方、タ
ンク(13)に近接する後位溝部(89b)にレバー(68)を位置
させるとき該レバー(68)をアーム(85)の切欠溝(86)に係
合させて前記クラッチ(84)の入切操作を行うように設
け、使用頻度の多いシャッター(26a)(26b)の開閉操作を
タンク(13)より離れた位置で行わしめることによりこの
操作性を向上させるように構成したものである。
また、前記エンジン部(12)とカウンタプーリ(82)間及び
カウンタプーリ(82)とベベルケース(83)間にそれぞれ介
設するテンションプーリ(90)(91)は前記ベベルケース(8
3)を機台(3)側に取付ける取付板(92)に各テンションア
ーム(93)(94)の支点部(93a)(94a)を取付けて、これらテ
ンションプーリ(90)(91)とベルト(95)(96)との芯合せの
精度向上などを図るように構成したものである。
ところで、前記掃除蓋(30)に近接する機台(3)の中央フ
レーム(3d)と右クローラ(2)は、掃除蓋(30)開閉操作時
の開跡軌跡(f)にラップしないように軌跡(f)外に配設し
て、前記掃除蓋(30)がこれらフレーム(3d)及びクローラ
(2)に干渉することなく全開とし得るように構成すると
共に、掃除蓋(30)解放後における該タンク(13)の掃除口
(97)を右クローラ(2)略真上に臨ませるように構成して
いる。
また、下タンク(13b)の右流下樋(24)外側を覆う下タン
クカバー(98)を下タンク(13b)と右外側フレーム(3b)間
に設けるもので、下タンク(13b)と右外側フレーム(3b)
にそれぞれ固設するピン受部材(99)及びピン(100)に前
記カバー(98)上端のピン(101)とカバー(98)下端のピン
係合孔(102)を挿入支持するように構成している。
なお、(103)は穀粒補助取出口、(104)は該取出口に設け
る開閉シャッターである。
本実施例は上記の如く構成するものにして、刈取部(7)
で刈取り脱穀部(4)で脱穀処理した穀粒を前記穀粒タン
ク(13)内に貯留し、その必要時前記横排出オーガ(19)を
駆動することによりスロワー(21)も駆動して機外に穀粒
タンク(13)内の穀粒を取出すものであり、穀粒タンク(1
3)や駆動系の保守点検を行う際などには前記支点軸(32
a)(33a)を中心としてこのタンク(13)を水平回動させ解
放状態とするものである。
而して、前記掃除蓋(30)の解放時にあっては、これに近
接する中央フレーム(3d)と右クローラ(2)の何れもが該
蓋(30)の開閉軌跡(f)外に配設されているため、蓋(30)
はこれらフレーム(3d)及び右クローラ(2)に干渉するこ
となく全開し、掃除口(97)からのタンク(13)内掃除や点
検を容易に行わしめるものである。また掃除口(97)の略
真下に右クローラ(2)上面を臨ませるものであるから、
籾の落下代は掃除口(97)からクローラ(2)上面迄となっ
て従来の如く直接地上に籾が落下するものに比べ籾の飛
散防止が可能となるもので、またクローラ(2)上面に穀
粒回収用容器を置いての穀粒受取りも可能にできるもの
である。
第16図は他の変形構造例を示すもので、該構造のもの
は、下タンク(13b)の右流下樋(24)外側を覆う下タンク
カバー(98)を穀粒の受容器に形成したもので、前記カバ
ー(98)をピン受部材(99)及びピン(100)より取外し、前
記右外側フレーム(3b)及び中央フレーム(3d)にそれぞれ
固設するフック部材(105)(106)に前記カバー(98)のピン
係合孔(102)及びピン(101)側端を支持することによっ
て、前記掃除口(97)よりの穀粒を該カバー(98)に回収す
るように構成したものである。
また、上記から明らかなように、穀粒タンク(13)底部で
前後方向に長尺に掃除口(97)を設けると共に、掃除口(9
7)を開閉する掃除蓋(30)と、掃除口(97)下方に取付ける
籾受体である下タンクカバー(98)を備えるコンバインの
穀粒タンク装置において、走行クローラ(2)の左右幅内
で上方に前記掃除口(97)を配設させ、走行クローラ(2)
上面側に下タンクカバー(98)を挾んで掃除口(97)を対設
させ、走行クローラ(2)の略直上に穀粒タンク(13)を支
持させるもので、穀粒タンク(13)重量変化による機体の
傾きを低減させ、また掃除蓋(30)を操作し易く配置さ
せ、また穀粒タンク(13)の左右幅規制を緩和させるよう
に構成している。
「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、穀粒タンク(1
3)底部で前後方向に長尺に掃除口(97)を設けると共に、
掃除口(97)を開閉する掃除蓋(30)と、掃除口(97)下方に
取付ける籾受体(98)を備えるコンバインの穀粒タンク装
置において、走行クローラ(2)の左右幅内で上方に前記
掃除口(97)を配設させ、走行クローラ(2)上面側に籾受
体(98)を挾んで掃除口(97)を対設させたもので、走行ク
ローラ(2)の略真上に穀粒タンク(13)が支持されるか
ら、穀粒充満または空のいずれのときも穀粒タンク(13)
支持が安定良く行われ、穀粒タンク(13)が原因で機体が
傾くのを従来よりも容易に低減できると共に、走行クロ
ーラ(2)上方の掃除蓋(30)開閉操作も容易に行うことが
でき、また走行クローラ(2)上面側で穀粒タンク(13)の
残留穀粒を籾受体(98)に取出すから、例えば走行クロー
ラ(2)上面に籾受体(98)を支持させて着脱させる構造等
も容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンク部の部分説明図、第2図は全体の側面
図、第3図は同平面図、第4図は同背面説明図、第5図
はタンク部の外観斜視図、第6図は同断面平面説明図、
第7図は同平面説明図、第8図は排出筒部の説明図、第
9図はスロワー筒部の説明図、第10図はシャッター部
の平面説明図、第11図はレバー部の説明図、第12図
乃至第14図はシャッター操作系の説明図、第15図は
オーガ駆動系の説明図、第16図は他の変形例を示す説
明図である。 (2)……走行クローラ (13)……穀粒タンク (30)……掃除蓋 (97)……掃除口 (98)……下タンクカバー(籾受体)
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−120366(JP,U) 実開 昭61−120351(JP,U) 実公 昭61−38421(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀粒タンク(13)底部で前後方向に長尺に掃
    除口(97)を設けると共に、掃除口(97)を開閉する掃除蓋
    (30)と、掃除口(97)下方に取付ける籾受体(98)を備える
    コンバインの穀粒タンク装置において、走行クローラ
    (2)の左右幅内で上方に前記掃除口(97)を配設させ、走
    行クローラ(2)上面側に籾受体(98)を挾んで掃除口(97)
    を対設させたことを特徴とするコンバインの穀粒タンク
    装置。
JP1987006100U 1987-01-20 1987-01-20 コンバインの穀粒タンク装置 Expired - Lifetime JPH0627073Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987006100U JPH0627073Y2 (ja) 1987-01-20 1987-01-20 コンバインの穀粒タンク装置

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