JPH06270445A - ドライバicを実装したサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗値調整方法およびその装置 - Google Patents

ドライバicを実装したサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗値調整方法およびその装置

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JPH06270445A
JPH06270445A JP5061804A JP6180493A JPH06270445A JP H06270445 A JPH06270445 A JP H06270445A JP 5061804 A JP5061804 A JP 5061804A JP 6180493 A JP6180493 A JP 6180493A JP H06270445 A JPH06270445 A JP H06270445A
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JP
Japan
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thermal head
driver
heating resistor
surface temperature
resistance value
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Pending
Application number
JP5061804A
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English (en)
Inventor
Jiro Mitsunabe
治郎 三鍋
Hiroshi Arisawa
宏 有沢
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバICを実装することによるドライバ
ICの抵抗ばらつきのサーマルヘッドへの影響、および
オーバーコート層の厚さによるサーマルヘッドの表面温
度への影響の回避。 【構成】 ドライバICを実装したサーマルヘッド20
のオーバーコート上の表面温度を赤外顕微鏡14で測定
し、測定値が予め設定した設定値の範囲外のときは、コ
ンピュータ22で測定値に応じた照射長のレーザをレー
ザ照射器18により抵抗体に照射する。そして、サーマ
ルヘッドの表面温度の測定値が設定値となるまで抵抗に
レーザ照射を繰返し、発熱抵抗の抵抗値を変化させる。
ドライバIC実装のサーマルヘッドの表面温度を均一化
させることにより、ドライバIC実装による抵抗値のば
らつき、およびオーバーコート層の厚さによるサーマル
ヘッド表面温度への影響が回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置やプリ
ンタ等、各種情報処理装置の印刷出力手段として使用さ
れる感熱記録装置におけるサーマルヘッドに係り、特に
複数の発熱抵抗体の印字性能のばらつきをそろえるサー
マルヘッドの抵抗値調整方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来行なわれていた発熱抵抗体の抵抗値
調整方法の一つにパルストリミング法がある。これは、
例えば特開昭61−83053号公報に開示されている
ように、電界を印加するとその電界強度に応じて抵抗値
が減少するという性質を利用して、1ドット分の抵抗体
に破壊が起こらない程度の電界を印加して抵抗値を調整
する方法である。その他、例えば特公昭61−4980
2号公報に開示されているようなレーザトリミング法が
ある。レーザトリミング法は、各発熱素子を構成する抵
抗体の一部にレーザを照射して削り取り、抵抗値を所定
の値にそろえる方法である。これらの抵抗値調整方法は
発熱抵抗体の抵抗値を等しくするものであるが、発熱抵
抗体の抵抗値が一定値となったとしても、発熱抵抗体上
に被覆するオーバーコート層の層厚が不均一な場合に
は、発熱抵抗体表面からサーマルヘッドの表面までの距
離が異なり、熱伝達の差異による発熱素子の表面温度に
ばらつきが生じる。この温度差は、白筋・黒筋・濃度む
らなどの印字不良の原因になっていた。サーマルヘッド
の表面温度の均一化の方法としては、特開平4−996
54号公報に開示されるような方法が知られている。こ
の方法は印字パルスを印加した時の発熱素子の表面温度
を測定し、所定の発熱素子の表面温度が得られるまで高
電界パルスの印加を繰り返し、発熱素子の表面温度を一
定することにより、発熱抵抗体の抵抗値調整を行うもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の調整方
法によって発熱素子の表面温度を等しくしても、ドライ
バIC実装後、ドライバICの抵抗値によるばらつき
(以後オン抵抗ばらつきという)によって、サーマルヘ
ッド表面温度にばらつきが生じる問題が生じた。ここ
で、ドライバICのオン抵抗ばらつきが発熱抵抗体に与
えるエネルギーばらつきを見積もってみた。図4はドラ
イバICのオン抵抗ばらつきを加えた発熱抵抗体のエネ
ルギー計算摸式図である。ここで、Rrは発熱抵抗体の
抵抗値、RICはドライバICのオン抵抗値とする。
【0004】ドライバICのオン抵抗RICに△Rのばら
つきが加わっているものとすると、発熱抵抗体のエネル
ギーWは、
【数1】 ここで、駆動電圧Vを一定とすると、
【数2】 式2を用いて、発熱抵抗体のエネルギーWを算出する
と、
【数3】 となる。以上の関係から、ドライバICのオン抵抗ばら
つきがある場合と、ドライバICのオン抵抗ばらつきが
ない場合の発熱抵抗体のエネルギーWの差を△Wとする
と、
【数4】 となる。さらに、△R2=0の近似を用いて式4を簡単
に整理すると、
【数5】 となる。すなわち、ドライバICのオン抵抗ばらつきに
よる発熱抵抗体のエネルギーのばらつきは、
【数6】 となる。
【0005】ここで、ビットに対するドライバICオン
抵抗値の測定を実施した。その測定結果を図5に示す。
この測定結果によると、平均オン抵抗値は約108Ω、
最大抵抗値と最小抵抗値の差は約12Ωであった。発熱
抵抗体の抵抗値を1200Ωとすると、ドライバICオ
ン抵抗値に約12Ωのばらつきがあると、式6から、発
熱抵抗体のエネルギーに約1.8%のばらつきが生じる
ことになる。事実、従来の方法により抵抗値調整したサ
ーマルヘッドの印字サンプルにおいて、ドライバICの
オン抵抗むらが原因と思われる周期的な筋むらが観察さ
れている。そこで、本発明は前記従来技術の問題点を解
消し、ドライバIC実装後におけるサーマルヘッドの表
面温度を等しくすることにより、ドライバICのオン抵
抗値のばらつきの影響を受けることのない、高画質サー
マルヘッドを得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のドライバICを
実装したサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗値調整方法
は、ドライバICを実装したサーマルヘッドの発熱抵抗
体を発熱させる工程と、加熱されたサーマルヘッドの表
面の温度を測定する工程と、サーマルヘッドの表面温度
に応じたレーザを、ドライバICを実装したサーマルヘ
ッドの表面測定温度が予め設定された所定の温度となる
まで発熱抵抗体に照射する工程とを具備する。
【0007】本発明のドライバICを実装したサーマル
ヘッドの発熱抵抗体の抵抗値調整装置は、ドライバIC
を実装したサーマルヘッドの各ビット毎に発熱抵抗体を
発熱させる発熱手段と、発熱抵抗体を備えたサーマルヘ
ッドの表面温度を測定する測定手段と、発熱抵抗体にレ
−ザを照射する照射手段と、レーザの照射を制御する制
御手段とを備え、ドライバICを実装したサーマルヘッ
ドの表面温度の測定値が予め設定した範囲の値となるま
で、測定値に応じたレーザの照射を繰り返す構成を具備
する。
【0008】
【作用】ドライバIC実装後のサーマルヘッドの表面温
度が一定になるように発熱抵抗体の抵抗値を制御するこ
とによって、発熱抵抗体上のオーバーコート層厚のばら
つき、およびドライバICの実装による抵抗むらがサー
マルヘッドの表面温度に影響を及ぼすことがない。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳述する。
図1はドライバICを実装したサーマルヘッドの抵抗値
の調整装置のブロック図、図2はサーマルヘッドの抵抗
値調整工程のフローチャートを示す。サーマルヘッドは
ドライバICを実装すると共に、各電極間に配設する発
熱抵抗体と、発熱抵抗体上に形成するオーバーコート層
を有する。抵抗値の調整装置は、ドライバICを実装す
るサーマルヘッドを駆動させるためのタイミングジェネ
レータ12および電源10とを備えている。さらに、X
−Yステージ20を具備し、選択した1ドット分のサ−
マルヘッドの表面温度を、オーバーコート層上から測定
するための赤外顕微鏡14と、その測定電圧を受け取る
電圧測定器16と、抵抗値調整のためのレーザ18とを
有する。そして、赤外顕微鏡14で各ビット毎にサーマ
ルヘッドの表面温度を測定し、測定値によりレーザ18
の照射長をコンピュータ22で制御して照射することに
より、抵抗体の抵抗値を変更させ、発熱素子の表面温度
を所望の表面温度にそろえるものである。
【0010】次に、ドライバICを実装したサーマルヘ
ッドの発熱抵抗体の抵抗値の調整方法を説明する。X−
Yステージ20を駆動して調整するサーマルヘッドのビ
ットを選択し、印字条件によって発熱抵抗体を発熱させ
る。赤外顕微鏡14によりサーマルヘッドのオーバーコ
ート表面の温度の測定を行う。そして、測定温度が所定
の温度の範囲以外の場合は、表面温度に応じた照射長の
レーザ18による照射を行う。再び表面温度測定、レー
ザ照射を繰返しサーマルヘッドの表面温度が目標の表面
温度になった場合には、X−Yステージ20を移動して
次の抵抗体の調整を行う。
【0011】上記抵抗値の調整におけるコンピュータ2
2の制御を図2のフローチャートで説明する。ステップ
ST50でスタートし、ステップST51でX−Yステ
ージを移動し調整するビットの設定を行う。ステップS
T52でサーマルヘッドのオーバーコート上から表面温
度を測定する。ステップST53で測定値が予め設定し
た目標領域内の値であるかを判定する。目標領域外の場
合はステップST54に進み、表面温度の測定値に応じ
たレーザ照射長計算によって照射長を計算し、ステップ
ST55で発熱抵抗体にレーザ照射を行う。ステップS
T56で、再び表面温度測定を行い、ステップST53
で測定値が目標領域内の値であるかを判定し、目標領域
外と判定され続けてレーザ照射を行う場合には、設定し
たビットが目標の表面温度になるまでステップST53
からステップST56を繰り返す。ステップST53
で、測定値が目標の表面温度の範囲内と判定すると、ス
テップST57に進み全ビットが終了したかどうかの判
定をする。全ビット終了していないと判定したときは、
ステップST51でX−Yステージを移動し、調整の終
了していないビットに対して、ステップST52からス
テップST56を繰返す。ステップST57で全ビット
の終了が判定されると、ステップST58で終了する。
なお、本実施例においては、レーザ照射長を変えること
により発熱抵抗体の抵抗値の変化量を制御したが、出力
や照射幅で制御する方法においても同様の作用を実現す
ることができる。
【0012】本出願人はこの発明によって、B4サイズ
で解像度300DPIのリフトオフ型サーマルヘッドの
発熱抵抗体の抵抗値調整実験を行なった。印加条件下に
おいて、赤外顕微鏡により発熱抵抗体の中心部35.6
μmφの領域内の温度を測定した。なお、目標温度は2
50℃とした。抵抗値調整後のサーマルヘッドのオーバ
ーコート表面の温度の測定結果を図3のグラフに示す。
このグラフは設定ビットに対する調整後のビット当たり
のサーマルヘッド表面温度を表している。このグラフか
らもわかるように、サーマルヘッドのオーバーコート上
の表面温度は各ビットともほぼ目標温度である250℃
±2℃となっている。以上のように、ドライバICを実
装したサーマルヘッドの表面温度を直接測定しながら抵
抗値を制御したため、サーマルヘッドの表面温度を目標
温度に対して±2℃以内にそろえることが可能となっ
た。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ドライバIC実装後の
サーマルヘッドにおいて、サーマルヘッドのビット毎の
表面温度が等しくなるように発熱抵抗体の抵抗値を制御
しているので、オーバーコート層の厚さによるサーマル
ヘッド表面温度のばらつきや、ドライバIC実装による
抵抗値のばらつきがサーマルヘッドの表面温度に影響を
及ぼすことのない抵抗値の調整方法である。
【0014】また、ドライバICを実装しているサーマ
ルヘッドの抵抗値の調整を実行しているので、本発明の
抵抗値の調整装置はドライバICの抵抗むらを補償でき
る効果を有し、したがって、ドライバIC実装後のサー
マルヘッドの表面温度が均一化された高画質サーマルヘ
ッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抵抗値調整装置のブロック図。
【図2】 本発明の抵抗値調整工程のフローチャート。
【図3】 抵抗値調整後の発熱素子の表面温度を示すグ
ラフ。
【図4】 ドライバICのオン抵抗ばらつきを加えた発
熱抵抗体のエネルギー計算模式図。
【図5】 ドライバICのオン抵抗値測定結果を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
20 ドライバIC実装サーマルヘッド、 14 赤外
顕微鏡、 16 電圧測定器、 18 レーザ、 22
コンピュータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバICを実装したサーマルヘッド
    の発熱抵抗体を発熱させる工程と、加熱されたサーマル
    ヘッドの表面の温度を測定する工程と、サーマルヘッド
    の表面温度に応じたレーザを発熱抵抗体に照射する工程
    とを備え、 上記発熱抵抗体へのレーザの照射は、ドラ
    イバICを実装したサーマルヘッドの表面測定温度が予
    め設定された所定の温度となるまで行われることを特徴
    とする、ドライバICを実装したサーマルヘッドの発熱
    抵抗体の抵抗値調整方法。
  2. 【請求項2】 ドライバICを実装したサーマルヘッド
    の各ビット毎に発熱抵抗体を発熱させる発熱手段と、発
    熱抵抗体を備えたサーマルヘッドの表面温度を測定する
    測定手段と、発熱抵抗体にレーザを照射する照射手段
    と、レーザの照射を制御する制御手段とを備えたドライ
    バICを実装したサーマルヘッドの抵抗値調整装置であ
    って、 制御装置はドライバICを実装したサーマルヘッドの表
    面温度の測定値が予め設定した範囲の値となるまで、測
    定値に応じたレーザの照射を繰り返すことを特徴とす
    る、ドライバICを実装したサ−マルヘッドの発熱抵抗
    体の抵抗値調整装置。
JP5061804A 1993-03-22 1993-03-22 ドライバicを実装したサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗値調整方法およびその装置 Pending JPH06270445A (ja)

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